マルちゃん⭕

レス8 HIT数 1378 あ+ あ-


2007/08/14 20:58(更新日時)

ちょっと変な『恋愛』物語📖です。


ちなみにフィクションです。


下手くそなりに頑張りますので、よろしくお願いします。

タグ

No.551343 (スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.1

*はじまり*


マルちゃんは今年で35歳だ。

ヒゲもじゃで、健康診断をうけたら、
「少し食生活を変えたほうがよさそうですね」と言われそうな、ぷっくりお腹をかかえてる。

小さい頃から目が悪くて、ビン底なんかより更にブ厚いメガネをかけても、まだ目を細めないとよく見えない。

おかげで、いっつもしかめっ面でぶあいそうだ。
おまけに、服装にも無頓着で、ネコの毛まみれのTシャツを平気で着ている。


おおよそ『ちゃん』づけからは、程遠い外見の彼を、アタシは、とびっきりの愛をこめて『マルちゃん』と呼ぶ。

No.2

>> 1 アタシとマルちゃんは、最初っから『恋仲』ってヤツではなかった。

はじめて会った時だって、アタシはまだまるっきりの子供で、見てくれの良さ=自分の価値みたいな考えしか持ってなかった。

「森下あずさサン…18歳ですか。パチンコ店は、もちろん初めてですよね?」

マルちゃんが持ってる履歴書には、ついさっき撮ったばかりのふてくされたようなアタシの顔が貼られてる。

「…はぁい」
それを横目で確認しながら、気だるくアタシは答えた。

ここは、近所のパチンコ店『パーラーピース』
アタシは、そのバイトの面接に来たのだった。

No.3

>> 2 どうしようもなくお金が欲しかったアタシは、とりあえず高卒でも時給の高いパチンコ店でバイトしようと決めていた。

『近所だから』と、ここのお店に電話して、初めての履歴書を書き(三回くらい書き直した)それで今は事務所らしき部屋で面接を受けている。

それにしても、店長だと名乗る、目の前の男にはまったく興味がわかなかった。
ちょっと小太りなところも、メガネをかけた眉間にしわが寄っているところも、口のまわりをぐるりと囲むヒゲも、ワイシャツの色がピンクなのも、全てが『ありえない』と思っていた。

もちろん、見たかぎり自分の母親の方が年が近い時点で論外だけど。

「…明日から来れますか?」
まったく話を聞いていなかったアタシは、ハッとした。どうやら採用ということらしい。

こんないい加減なアタシでいいのかよ。と思いつつ
「はぁい」と、答える。

「それでは、明日の朝9時に来て下さい。」

そういえば、この人何かに似てるなぁ。なんだっけ?

「何か質問はありますか?」

あっそうだ。
黒ヒゲ危機一髪だ。
あの刺さってる海賊にターバンまいたら、そっくりだ。

「…特にないでぇす。」
アタシは笑いをこらえながら、部屋を出た。

  • << 6 *ありあり* 次の日からアタシはパーラーピースで働き始めた。 働くといっても、なんにもわからないアタシは、『田中くん』にナンバーランプの消し方を教わったり、『山下さん』に玉を流してもらったり、『梶谷くん』に携帯番号をしつこく聞かれたりして、1日が過ぎていった。 早番終わりにフロアのモップがけをしていると、 「お疲れぇ~」と梶谷くんがニヤニヤと体を揺らししながら寄ってきた。 首に巻きついた悪趣味な金のネックレスがチラチラ見え隠れしている。

No.4

面白いですね🎵
続き待ってます。

No.5

>> 4 ありがとうございます。
未熟なりに書いていこうと思います。

No.6

>> 3 どうしようもなくお金が欲しかったアタシは、とりあえず高卒でも時給の高いパチンコ店でバイトしようと決めていた。 『近所だから』と、ここのお店… *ありあり*


次の日からアタシはパーラーピースで働き始めた。

働くといっても、なんにもわからないアタシは、『田中くん』にナンバーランプの消し方を教わったり、『山下さん』に玉を流してもらったり、『梶谷くん』に携帯番号をしつこく聞かれたりして、1日が過ぎていった。
早番終わりにフロアのモップがけをしていると、
「お疲れぇ~」と梶谷くんがニヤニヤと体を揺らししながら寄ってきた。
首に巻きついた悪趣味な金のネックレスがチラチラ見え隠れしている。

  • << 8 アタシは「お疲れさまです」 とモップから目線を外さず答えた。 「あれ?冷たくね?オレなんかした?」 梶谷くんは、アタシの態度をまったく気にせず、ニヤケ顔でますます近づいてくる。 あぁうっとぉしい! バイトの初日から、しつこいんだよっ! なんなんだよっ! そのネックレス! 似合ってねぇんだよっ! いっそ「てめ、うぜぇから消えろ!」 とでも言えれば、気がすむのに、アタシにはそうできないワケがあった。

No.7

面白いですね
期待してますのでじゃんじゃん書いて✏ ください💡

No.8

>> 6 *ありあり* 次の日からアタシはパーラーピースで働き始めた。 働くといっても、なんにもわからないアタシは、『田中くん』にナンバーランプ… アタシは「お疲れさまです」
とモップから目線を外さず答えた。

「あれ?冷たくね?オレなんかした?」
梶谷くんは、アタシの態度をまったく気にせず、ニヤケ顔でますます近づいてくる。

あぁうっとぉしい!

バイトの初日から、しつこいんだよっ!

なんなんだよっ!
そのネックレス!

似合ってねぇんだよっ!

いっそ「てめ、うぜぇから消えろ!」
とでも言えれば、気がすむのに、アタシにはそうできないワケがあった。

投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

テーマ別雑談掲示板のスレ一覧

テーマ別雑談掲示板。ひとつのテーマをみんなでたっぷり語りましょう❗

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少

新着のミクルラジオ一覧

新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧