暗躍ヒーロー（ヒロイン）

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小説好きさん
2022/04/20 04:01(更新日時)

「じゃあ、ママは他のお母さんとお話してくるから、出久君と仲良くしててね。」

『うん。彩羽、出久君と仲良くしてるね。」
（あークソが。何で原作キャラと関わっちゃうんだよ！）

どうも、心の声と外見の発言が全く違う【弥千夜彩羽】です。
突然ですが、転生って信じる？
私は信じない。いや、信じたくない。
特に、前世で見たことある漫画やアニメの世界に転生！なんて、尚のこと信じたくないだろう。
でも、もう嘆いても仕方ない。
起きてしまったことは覆せないし、推しに会えるのは嬉し過ぎる事だ。
だから私は、雄英高校ヒーロー科１－Ａ組の不幸をなかったことにしようと思う。

この――僕のヒーローアカデミアの世界線で。

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お母さん

No.3504138　2022/03/24 00:35(スレ作成日時)

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No.1 2022/03/24 23:36
小説好きさん0

緑谷出久、僕のヒーローアカデミアの主人公。無個性の彼は、№１ヒーロー【オールマイト】にオールホーワンという個性を授与される。そして、彼らと、また彼らの仲間で試練を経て、最高のヒーローへと成長する物語である。
彼は、弱いところが強味になっているのだろう。((いや、弱くねぇし
そんな彼に何度救われたか、私はもう回数など分からない。
けれど、確かに緑谷君に救われた。いや、違う。私は、ヒロアカに出てくる登場人物全員に救って貰ったんだ。
そんな私（箱推し民）だけど、最推しは勿論いる。
それが、爆轟克己、緑谷君と対極にいる存在だ。
人によって好き嫌いが分かれそうなキャラクターだが、私は、死ぬほど大好きだ。
理由？そんなの単純明快、お顔が大層良いからである。（金髪釣り目サイコー！）

オタクが出てくる事は願い下げ（緑谷君はオーのケー）のヒロアカ世界。
私は、そんな世界に転生してしまった。（我はオタクどでべ）

そして、聞いて驚け、今私は主人公の緑谷出久（幼少期バージョン）と仲良く遊んでいる。

「それでね、オールマイトはほんとにすごくて！すぐにひとをたすけちゃうんだよ！！」

実は、私も状況が呑み込めていない。…でも、幼少期の緑谷君かぁいいぃ♡

「うんうん、オールマイトは皆を救う、ヒーローだもんね。」
そう言って同意の色を示すと、緑谷君はフニャっ笑いながら返答してくれた。
「うん！…僕もいつか、オールマイトみたいなヒーローになるんだ。」
そう言う緑谷君は――キラキラと輝いていた。
無個性だと発覚して、このキラキラは奪われてしまうのか…。
そう思うと、ただの気休め程度にならないとしても、言葉が零れていく。
「大丈夫、出久君なら必ず立派なヒーローになれるよ。わた…彩羽が保証からね。」
背中を押すように言うと、緑谷君は虚を付かれたような顔をして、満面の笑みで応えてくれた。
「ありがとう！あ、彩羽…ちゃん…。」
キョドってんのかわええぇぇえぇ。
「彩羽でもいいよ？」
「え、あ、いや、じゃ、じゃああっちゃんとかどうかな！？」
さすがに、知り合ったばっかりの女の子に呼び捨てはしないかぁ。まぁ、綽名ゲットだぜ！やった～。（かっちゃんと似てるとか尊みんみんダッハ！）
「うん！いいよ。私は出久君のこと、なんて呼べばいいかな？」
「えっと…なんでもいいよ。」
なんでもいい！？ならば………

No.2 2022/04/20 04:01
小説好きさん0

「デク君ー！」
ある日の朝、私はお隣の家〈緑谷家〉のインターホンを押して、出久君の綽名を叫ぶように呼んでいた。

いや、ね。一応「いーくん」呼びと迷ったんだよ？
デクって蔑称だし。
でもかっちゃんと同じ呼び方がしたかったんだよねー、欲望に負けました。さーせん。
生憎かっちゃんとはまだ会ってないしー蔑称だってバレないでしょー（フラグ）

そんな言い訳じみたことを考えていると、インターホンからデク君の声が聞こえてきた。
「あっちゃん！まってね、いま行くから！」
その数十秒後、扉がガチャッと開く。

来るのが速いなぁ…笑
デク君……そんなに私と遊ぶの楽しみだったんだねぇ。かぁいいッ！
推しが可愛くて眩暈しそう………
「んぅっ…」
私が変な声を出したからだろうか、デク君が心配した顔持ちで話しかけてくれる。
「あっちゃん大丈夫？！……きのうもフラフラしてたけど、からだがよわいの？」
「（いえ、ただた単にデク君が尊すぎて）軽く眩暈がしただけだよ」
そう言って笑いかけると、デク君はまだ少し心配そうな顔をしながらも目的地の公園へと歩くことになった。