【1】自称行為

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こたリスラ家（ 10代 ♀ GOzbob ）
2021/10/13 21:40(更新日時)

これは，私がリスカ（自称行為）をするまでの話と，その後の私の考えの小説です。
痛々しい表現がありますので，ご注意を。
誤字脱字があるかもです。

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「ただいま」

そう言って帰ってきたのは私，彩音（仮）。
幼稚園から一人で帰ってきた。いつもならママがいるのに，今日はいなかった。
代わりにパパと妹が私を待っていたかのように，玄関にいた。

「どうしたの？あと，ママどこ？」
「彩ちゃん，よく聞いてね。」
「ん？な〜に〜？」
「ママはね」

「出てったの」
「え…？」

びっくりだ。私が幼稚園でワイワイしてたら出て行っただなんて…
辛くて涙が溢れ出した。

「ごめんな。パパ，ママに酷いこと言っちゃったから…」

許したくなかった。私はママが大好きだったからだ。
家に帰るとママがいて，笑顔で『おかえり』って言ってくれた。
それがなくなったんだ。この日で。

それからの毎日は大変だった。
パパは料理ができないから，家族三人でおばあちゃんの家に一ヶ月ほど過ごした。
おばあちゃんの料理の腕前はすごくて，おばあちゃんが大好きだ。
だから，食事の時間が毎日楽しみだった。

食事の時間までは，おじいちゃんと妹，時には親戚と遊んだ。
妹はまだ二歳。ママのことすら覚えてはいないだろう。

料理はできるようになったパパ。だから我が家へ戻った。
でも，それで大変なことが増えた。それは仕事。
私と妹はまだ小さい。だから仕事一筋では生きてはいけない。

そのころの私はパパのために何かしなきゃいけなかった。
でも，こんな生活になったのはパパのせいだから，手伝うことはなかった。

それから月日は流れ，私は小学三年生。
この辺りから差別というものが見えてきた。

妹はママのことを覚えていないので，手伝うのにも抵抗はなかった。
私に関しては手伝わない。だからパパは，私に暴力を振るうようになってった。

もちろん『ストレス』というものも溜まってくるだろう。
そのストレスは，発散，つまり吐き出さなければならない。
でも，そのころの私にはストレスの発散方法なんてない。
泣き叫べば怒られる。でも，声を出さなきゃ辛いまま。
相談相手もいない。

そんな時に出会ったのが，『リスカ』＿＿＿＿

最初は安全ピンで手や足の服で隠れる場所に「ﾁｮﾝｯ」って指すだけでよかった。
でも，2週間くらい経つとやっぱり無理で，傷が目立っていった。

先生は気づいているのだろうか。友達は分かってる？
いや，分かってはいない。だって，誰も私に近づかなかったもの。

五年生＿＿＿＿

私はみんなよりも早く，「生理」が来た。
パパは知っていたようで，生理のことについては片付けてくれた。

でも，それがきっかけで私の精神はぶち壊れた。