明日の景色は明るい☀️

レス51 HIT数 964 あ+ あ-


2020/11/18 00:38(更新日時)

また短編の小説を書こうと思います。

よろしくお願いします。

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No.3181363 (スレ作成日時)

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No.1

わたしの名前は春風ミナト。生物学的には男性で、性自認は女性です。

物心ついたときから、わたしは近くの女の子と遊び、友達も女の子。好きな遊びはお飯事。

そう、この物語はわたしの人生そのものであり、多少フィクションが含まれてます。

No.2

1989年平成元年にわたしはこの世に生を受けました。物語はここドミノ町から始まります。

「オギャー!フギャー!」
元気な赤ちゃんですね。性別は男の子です😄

母「ありがとうございます☺️」

父「ありがとうございます☺️」

わたしは当時未熟児だった。体重が普通の子より足りない。

No.3

母も父も嬉しくて、愛おしそうにわたしを見つめる😄

母「名前はどうするの?」

父「決めてあるんだ!」

母「なになに?早く教えてよ!」

父「ミナト!春風ミナトだ!」

父「港から観る景色は明るい!元気な男の子として、育ってほしい!」

母「まあ、素敵!ミナトちゃん。よろしくね❤️」

No.4

ミナトの心の声(ナレーター)「僕はミナト!厳格な父や母に育てられ、現在3歳。これから、友達と遊ぶんだ。」

ナナ「ミーナトくん、遊びましょう😄」
インターホンの音と一緒に、外から声が聞こえる。

ミナト「ナナちゃんだ〜☺️ママーナナちゃん来たよ😄」
友達のナナちゃんです。

ミナトは母に伝えて、玄関まで走って行った。

No.5

玄関の鍵を開けて、外に出る。ガチャ!

ミナト「ナナちゃん、ナナちゃんママ、こんにちは😃」

ナナ「ミナトくん、こんにちは😄」

ナナママ「ミナトくんこんにちは!ミナトくん、えらいわねー😃」

ミナト「ナナちゃん、お飯事しよ😄」

ナナとミナトは、リビングへかけて行ったε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘」

No.6

ミナトママ「ナナちゃんママ、こんにちは😃さ、上がってくださいな😄」

ナナママとミナトママが台所に向かって歩いていく。

ミナト「ナナちゃん。お姫様ゴッコしよう」

ナナ「いいよ!なら、ミナトくんは、王子…

ミナト「僕もお姫様がいい!!」

No.7

ナナ「えー😅 男の子は普通お姫さまなんてやらないと思うけど?(^◇^;)」

ミナト「僕もお姫様〜(^◇^;)💦」

ナナ「もう、仕方ないわね。そういうと思って、衣装を作ってきたんだから」

ミナト「え…えー(^◇^;)」

ミナトは驚いた…。

No.8

ナナママ「ミナトちゃん。いつもお姫様やシンデレラの役ばかりやりたがるでしょ?かわいいから、作ってみたのよ☺️」

ミナトママ「ごめんね〜😅」

ミナトママ「ほら、ミナト!お礼は?」

ミナト「ナナちゃん、ありがとう😆」

ナナ「ミナトちゃん、妹役ね」

ミナトは小さい頃から、お飯事とお人形遊びに夢中だった。ミナトは普通の子とは、何かが違うのだった。

No.9

4歳ミナトが幼稚園に入園して、間もない頃事件は起きた…。

女の子A「ミナトくんへんー😕」

女の子B「どうして、男の子なのに、お人形持ってあそんでるの〜😁」

女の子C「先生、ミナトくんがお人形持ってまた遊んでるー😰」

先生「ミナトくん、こっちの仮面サイダーのフィギュアで遊ぼうか?」

No.10

ミナト「やだ!僕赤ずきんマチャのお人形が良い😣」

ミナトは叫んだ。

先生「こら、ミナトくん💦」

先生は仕方なく、ミナトくんにお人形を貸し与えた。

No.11

その日の夕方、春風家に電話が鳴った。

ミナトママ「もしもし。」

先生「もしもし、ミナトさんのお母さんですか?」

ミナト「あ、サクラ先生。いつも息子がお世話になってます😄」

先生「実はお宅のお子さんが、今日お人形を持って遊んでまして。」

No.12

ミナトママ「あら〜…ごめんなさい。はい、キツく叱っておきますから。はい、はいすいません〜…では…」

母は対応を済ませ、ミナトの部屋へ向かう。

母「ミナト!あなた、またお人形さん持って、遊んでたの?ダメじゃない!男の子がそんなお人形さんで遊んでちゃ!」

母は、怒った。

No.13

ミナト「ぼく…ぼく…😢」

母「ミナト。あなたは男の子なんだから。男の子らしくしなさい!」

ミナトは泣き出した。

母「こら!男の子が泣くんじゃない!」

ミナトは泣いた…

No.14

その夜、母は父に幼稚園での出来事を伝えた。ミナトが普通の男の子と違うこと。そして、このままではミナトの人生がダメになってしまうことを…

父「考えすぎじゃないか?ミナトはまだ4歳だぞ!」

母「そうやってしつけしなければ、ミナトの人生取り返しのつかないことになってしまいます💢」

No.15

父「俺に考えがある!」

次の日の日曜日でのこと。

父「ミナト〜、久しぶりに遊ぼうか?」

ミナト「わーい!何して遊ぶの?お飯事?お姫様ゴッコ?」

父「ミナトー、お姫様ゴッコってのはな、男の子が遊ぶと恥ずかしい遊びなんだぞー😄」


No.16

ミナト「えー…そんなことないよ(^◇^;)」

父「ミナトは、男の子なんだから、男の子らしい遊びをしようか?😊」

ミナトはこのとき、何かおかしいと感じ始めていた…。

ミナト「ぼく…ぼく…」

ミナトは、お人形を手にとり、こう言った。

ミナト「ぼく、やっぱお人形が良い。お姫様が良い。」

No.17

父は笑った🤣 思いっきり笑って、お腹を抑えてこう言った。

父「ミナト!お前は将来、立派な男の子になるんだ!ミナト、仮面サイダーを見習おう!どんなときも強く。どんなときもたくましく。だ!わかったか?」

父「ミナト!女の子の友達やナナちゃんとばかり遊ばないで、もっと男の子と遊びなさい!」

そう言って、父は仮面サイダーのフィギュアを手渡した。

No.18

ミナト「ぼくはおかしいの?なんでお人形遊びやお飯事はダメなの?😢」

ミナトは悲しそうに父に尋ねた。

父「ミナト、お前は男の子なんだから!ほら泣くな!」

ミナトの頭は、パンク寸前だった。

No.19

次の日の朝また事件は、起こった。トイレでのことだ!

男の子A「ミナト〜。お前何してるんだよ?早くしろよ!何をモジモジしてるんだよー🤣」

ミナト「僕、おしっこしたくないもん💦」

男の子B「お前、まさか立ちションできないのかー?」

ミナト「できるもん…」

男の子A「ならしてみろよ!」

No.20

ミナトは恥ずかしそうにズボンを下ろす。そして、恥ずかしそうに、おしっこをした。

男の子B「うわ!小せー。うわ、きたな!お前、立ちションもちゃんとできねーのかよ?」

男の子C「きたね、お前ズボンについてるぞ!」

ミナト「ぼく…ぼく…」

男の子B「なんだメソメソグジグジ!情けねー」

No.21

男の子A「お前、女みてーなやつだな!」

男の子達が嘲笑う。たまたま通りかかったサクラ先生が助けに入る。

先生「コラ!何をやってるの?」

男の子達「わー!さくら先生だー😁にーげろー🤣」

先生「ミナトくん、またからかわれたの?」

ミナトは、ショックを受けていた。

No.22

それからも、ミナトの問題はつづく…

ナナ「ミナトくん😄何して遊ぼっか?」

ミナト「ナナちゃんの服良いなぁ😍」

ナナ「ミナトくん、スカート履きたいの?😅」

ミナトは、急に恥ずかしくなった。

No.23

それが三ヶ月くらい続いたある日。ミナトの家に家庭訪問が始まる。

母「こんにちは。サクラ先生。」

先生「ミナトくんママ、こんにちは。実は困ったことになりまして…」

ミナトママは、今までの出来事を全て聞いた。

先生「ミナトくん、お人形にお飯事、女の子の服装もしたいと言っていたみたいです。」

No.24

母は、恥ずかしそうに、そして申し訳なさそうに謝った。

母「あの子、前からそうなんです。もうどうして良いか?」

先生「とりあえず、そういうことがありましたので、報告を。」

先生「あと、報告がもう一つ。最近、ミナトくん、虐めにあってるみたいです。」

No.25

母「えー😨」

その家庭訪問以降、ぼくの地獄の日々が始まった。

母はぼくを厳しくしつけをする。父は、ぼくが女の子の道に行かないように、誘導しようとする…。

ぼくは、だんだん辛くなり、ほぼ毎日涙を流した。

No.26

それから、年長さんになり、幼稚園である練習会がはじまる。

遠藤先生「では、お姫様と王子様の劇に決まりですね。では、役を決めます。好きな役に手を上げてください。」

お姫様をやりたい人ー😄

ミナトは手を上げたかった。でも、上げることが出来なかった。

先生「では、お姫様はクミちゃんに決定😊」

先生「王子様は?」

No.27

男の子A「ミナトが良いんじゃないですか?😲」

男の子BとC「賛成〜🤣」

男の子B「こいつ、ナヨナヨしてるし、王子様に、して鍛え直してやらないと。」

先生「そういう言い方は良くないですよ!」

とこんな流れで、話は進められた。

No.28

役を決める前の日の午後、ミナトママから先生に1本の電話が…。

母「ミナトを強くしてください。どうか、ミナトを厳しくしつけしてください。」

先生「お気持ちはわかりますが、今のミナトくんには少々酷ではないですか?」

母「ミナトは男の子です!男の子として生を受け、男の子として、育ててきました。ミナトをちゃんと育ててやりたいんです。」

先生「お気持ちはわかりました…」

No.29

母は、ミナトのことへの不安を先生に打ち明けた。母は泣いた…。ぼくはそれを聞いてしまった…。

先生は、この劇を皆さんの宝物にしてくださいと話した。将来、必ずためになると…

No.30

ぼくは、最大限王子様になろうと頑張った。必死に演じた。

だが、周りの子に笑われて、こう言われた…。

「王子様らしくねーなー🤣これじゃ、オカマの王子様じゃん🤣」

「ナヨナヨキモーい🤣」

ぼくは、最後まで練習を頑張った。

No.31

練習中、何度も挫折しようと思うことがあった。

苦しかった。

幼稚園じたい休もうと考えたこともある。けれど、母はぼくを休ませなかった。

それどころか、笑顔でぼくを送り出した。

No.32

母の「いってらっしゃい」の言葉が毎日の地獄の始まりになってることに、ぼくは嫌気がさしていた。

ぼくは、誰も居ないところで泣いた。
ミナト「泣いちゃダメだ!泣いちゃ…ダメだ…」

ミナトは、苦しくなり、だんだん呼吸がおかしくなり始めた。

そして、事件は起きた。

No.33

ある日の劇の練習中、周りの子達がミナトにこう言った。

「ナヨナヨ王子様〜🤣今日も笑かしてくれよー」

キモイコールがはじまる。

心臓の音がおかしい…。

ぼくは、教室から走り去った。

No.34

小さいながら、みんなが言うように、自分はおかしいんじゃないか?と考えるようになっていき、この歳にして、自殺の2文字が頭に浮かぶ。

ミナトの行き先は、屋上だった…。

そういえば、いつも母がサスペンスを観ていて、犯人が飛び降り自殺を図ろうとする場面を見たことがあること、それをすれば、終わりにできることなどが、この歳にして、頭に浮かんでいた…

No.35

屋上に着くと、真っ先に目についたのが、綺麗に手入れされた花壇だった。

ミナトの呼吸は、だんだん荒くなる。

と、その近くにアフロの太いおじいさんが立っていた。

「今日も天気がよいのー」

わたしは、花壇をゆっくり横切りフェンスの近くまで行き、フェンスに手をかけた。

  • << 41 ミナトのことをわたしと書いてしまいました。正しくは、今はまだぼくですm(__)m 訂正申し上げます。

No.36

と、そのときだった。アフロのおじいさんが、わたしの手を取った。

「君、大丈夫かね?」

ミナト「ごめんなさい…ごめんなさい…」

「ゆっくりと息をして…きみ…きみー」

気付いたら、ベッドの上に居た。

No.37

目が覚めた。まだ頭がボーッとする。

あたまのフカフカなおじいさんが、部屋の近くの椅子に腰掛けて寝ている。

ぼくは、助かったのかな?

窓の外から、暖かい日差しが入ってくる。

ぼくは今保健室にいるらしい。

No.38

窓の外の空は雲が一つもなく、快晴だ!

太陽が眩しく輝いている。

主人公は太陽だ!

頭が痛いながら、ぼくは急に我にかえり、ベッドから出ようとした。

「どこへ行くんじゃ?」

アフロのフカフカおじいさんが、話しかけてきた。

No.39

ミナト「あの、その…」

おじいさん「君の呼吸が荒くての?何か危ないと思って声をかけたら、倒れたから、ここへ運んだのじゃ!」

ミナトはお礼を言って、部屋を出ようとするも、おじいさんに止められる。

おじいさん「何があったのか…話さなくても良い。とりあえず、この暖かいココアを飲みなさい。」

おじいさんにココアを手渡され、ぼくはそれを一口ずつ口に含んでいった。

No.40

ミナトは、ココアを飲むうちに涙を流し始めた。でも、自分が何に悩んでいて、その結論を相談するのが、とても怖かった。

ミナトは目から涙を流した。

No.41

>> 35 屋上に着くと、真っ先に目についたのが、綺麗に手入れされた花壇だった。 ミナトの呼吸は、だんだん荒くなる。 と、その近くにアフロの… ミナトのことをわたしと書いてしまいました。正しくは、今はまだぼくですm(__)m

訂正申し上げます。

No.42

ミナトは苦しみに支配されていた。その苦しみから逃れるため、心を軽くするために、ゆっくり話し始めた。

ミナト「あの…助けて頂いて、ありがとうございました。」

おじいさん「そんなことは別に気にせんでも良い。」

ミナト「ぼく…ぼく…」

おじいさん「君が何に苦しんでるのかはわからん。でも、窓の外を見てみなさい。景色がきれいじゃろ?わしはな、この保健室から観る景色が好きなんじゃ。」

No.43

ぼくは、窓の外を観る。思わず涙が溢れ出す…。

ミナト「ぼく、おかしいんです。」

おじいさんは黙って聞いていた。

ミナト「だって、お姫様ゴッコが好きだしお飯事も好き、お人形が好き…でも、みんな僕のことをおかしいって言うんだ…。ぼくはおかしいのかな?劇でお姫様をやりたいって思うことが間違いなのかな?」

おじいさんは、ミナトの目を観て、こう言った。

No.44

おじいさん「人それぞれ、好きなものや嫌いなものは違う。君がそれをやりたいのなら、それは正解じゃよ。
良いか?人は皆違う生き物。人それぞれ幸せの形は違うのじゃから、多種多様を認めなければ、この日本はダメになっていくじゃろう。わしの小さい頃は、そう言った自由もなかった。
だが、未来は明るくなければいかん。」

No.45

おじいさん「君がやりたいようにやるのが1番じゃ😊」

ミナトは泣いた。

遠藤先生「すいません。遅くなりました。」

遠藤先生は、ミナトを抱きしめこう言った。
先生「ミナトくん。ごめんなさい。あなたがお姫様をやりたいなら、その方がきっとみんなのためにも、劇を観にくる親御さんのためにもきっと良いに決まってる!」

ミナト「でも…ぼくは…」

No.46

ミナトはこれまでの思いを打ち明けた。

おじいさんはこう答えた。

おじいさん「なるほどのー。君は女の子向きなのかもしれん。」

遠藤先生「そういえば、テレビや新聞で聞いたことがあります。実際の性に違和感を持って生まれる子のことを。」

おじいさん「ミナトくん。男の子らしくは嫌かの?」

ミナト「はい!嫌です。」

No.47

おじいさんはうなずいて、こう話した。
ならば、明日から君は女の子として、この園に通いなさい。

遠藤先生「園長!そんな、今まで1度も例がありませんよ!それに親御さんが何で言うか…?」

園長「たしかにそう言った例はない。
だが、そのようなことがないからこそ、これからは、いろいろな人の悩みに応えなくてはならないのぉー😊」

園長はミナトにこう話した。

園長「良かったのー」

No.48

ぼくは、教室に戻った。この後なんて言われるか、とても不安だった。

男の子A「帰ってきたぞー、キモイ王子様ー」

みんなが笑う。

ぼくは下を向く。

1人の女の子がこう言った。

クミ「王子様は残念だったけど、お姫様なら似合うかもね😄」

ミナト「え?」

No.49

男の子達も女の子達も、納得した言い方だった。

あのあと、クラスのボスの男の子がみんなをまとめ、ミナトについて、何が気に入らないかを議論したらしい。

先生は、その間あちこち探しまくっていた。

No.50

その日の帰りに、制服を渡された。

わたしは似合わないことを覚悟して、着てみた。

鏡を観ると、そこには女の子が立っていた。

ミナト「ぼく…ぼく…」

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