なんでも屋ゆうちゃんの事件簿

ROMしてくれた皆さんはじめまして

今日は生憎の雨、昨日も雨
仕事柄雨降りは休みなのでこの裏稼業を思いつきました。

表仕事は果樹園(観光農園)の作業員として従事してます。
主な作物は葡萄と梨
春の訪れと共に草木も芽吹き園一面に緑の雑草
果樹の手入れの合間に草刈り
果樹の成長促す為のハウスビニール張り

農業に基本休みありません。
身体と相談して休みとってる次第です。

今回裏稼業するにあたりおやっさん(果樹園オーナー)には内緒ではじめました。
表稼業支障無きよう頑張ります。

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自分一人じゃこの裏仕事はキツいのでパートナー紹介します。

まずは自分から
嫁に逃げられこの歳で一人もんになった
孤高の漂流者、姓は優柔名は不断
みんなからユージュンって呼ばれてます。
一応リーダーやらせてもらってまっ

そして頭は弱いが力持ちいろんな建設関係の車輪資格をもつチームのボディーガード的存在、姓は猪突名は猛進
通称チョッチー
表仕事は資格生かして建設会社に勤務してるガテン系職人

そしてチームの人間コンピューター
身体は華奢だがメガネの奥に潜む眼差しはスナイパーと呼ぶにふさわしいかも
常にパソコンかスマホとにらめっこ、姓は起承名は転結
通称キショー
仕事は不明

そして受け付けから仕事の段取り事務所の経理すべて担って食事も作ってくれるまさに俺たちのマドンナ、姓は秋田名は美人
通称アッキ
表だって仕事はしてないみたいだけど何故か着る服はシャネル
イヤミなく着こなしてるからよほどの金持ちかパトロンでもいるのか？
真相は………

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今日はとりあえず休みなので依頼は受け付けておりません。

どんな展開になるかは依頼(レス)次第です。

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俺は不安だった
この稼業は解決なくして成り立たない
焦りの数だけタバコが増えていた

「ユージュン、リラックスリラックス！はいコーヒー！」
さりげなくテーブルにコーヒーを置いて微笑みながらアッキが言った

「ありがとう」
彼女の言葉に心が和らいだ
コーヒーを口に含みしばしアッキの事考えた
こんな綺麗な女性が何故に…
一人もんの俺には彼女の存在は特別だった
多分…彼等も…

俺は慌てて首を横に振り
(今はこんな事考える時じゃない)
「アッキ、ちょっと聞いていいかな？」

今夜の集まりの為食事の準備をしてたアッキが振り返り
「どした？」

「いやな、今回の稼業みんなに取って良かったのかなあって」

準備の手を休め椅子に腰掛けアッキが言った
「ユージュン、みんな探してんの…人間として自分の存在価値を…私もそう」

その言葉聞いてハッとした
けして表の仕事に不満あるわけでもない
むしろ働かせて貰って感謝してる
仕事に疲れ風呂に入り買ってきた惣菜あてに呑む
たまに料理してもひとりぼっちの侘びしい食事
テレビ観る訳でもなく…
携帯片手にサイト覗いて…
そのうちいつの間にか寝落ちして…
気がつけば朝　そしてまた仕事
繰り返しの毎日…

俺の目の前に手を開き手首揺らして
「ユージュン、また難しい事考えてない？」
笑いながらアッキが聞いた

思い言い当てられ戸惑い隠すように
「べっ　別に…」

「ならいいけどっ、じゃあアッキ食事の用意取りかたかりま～す」
椅子を引き立ち上がり片手を上げてアッキはキッチンに向かった

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ROMしてくれてる皆様おはようございます。
受付担当のアッキです。

昨日あの後チョッチーとキショーも帰って来ました。
かなり話が弾みみんなやる気満々です。

既に3人とも昼間の仕事に出かけました。
私もそろそろ出かけます。


ここのスレ解放します。　
皆様の依頼(レス)お待ちしてます。

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2日ぶりの仕事はかなり疲れた
ポストを開け配達物を手に取った
国民健康保険の被保険者証
「今度はいくら払うんだろう？」
そう考えながら階段を上がり部屋の鍵を取り出し
ｶﾁｬ
ドアを開け
ん？玄関にアッキのハイヒール

「ただいま」
身体は疲れていたけど気持ちはHighになって元気に言った

部屋の奥から疲れ吹っ飛ぶアッキの癒やし声
「ユージュン、お帰り～」

誰もいない部屋
最初こぞ結婚してた頃の習慣でただいま言ってたけど月日が現実を突きつけた
返事のない部屋
そのうち無言の帰宅になっていた
でも今日は…

「ユージュン、お疲れ様！」
リビングのソファーに腰をおろした俺に缶ビールを差し出すアッキ

「ありがとう」
ビールを開け一口喉に
「で、依頼あった？」
別に期待してなかったけどもしかして…の思いもあり聞いてみた

「ブ～」
笑いながらアッキが腕を交差した

「だよな」
期待半分、諦め半分でもそんなに落ちこんでいなかった

目を潤ませながらアッキが
「でも、かなりの人が覗いてるみたい、ヒット数見て私嬉しかったもん」

「そうなんだ！それはありがたいことだね」

「ユージュン、私思うの…　いつか必ず依頼来るって…私の感…結構当たるのよ」

俺にとって依頼よりこうしてアッキと一緒にいれる
それだけで嬉しかった

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「でユージュンここ開けとく？夜の方が依頼する人多いと思うんだけど…」

「ん～俺もそう思っていたんだけど…でも…しばらくは昼間の仕事の時だけにしとく」

「そう、ユージュンがそう言うなら私かまわないけど…じゃあこのスレ制限かけるね」

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「そうだチョッチーとキショーに報告しとかないとね」
そう言うとアッキは二人の携帯にメールした

「アッキ、お前も帰った方がいいんじゃない」

「ん～どうしよう？ユージュン帰って欲しい？」

「んっ、おっ俺は…アッキの好きなようにしか言えないけど…って居ても面白くないだろっ」

「ん～じゃあ今日は帰る、でもちょっとだけ居させて」
そう言うとアッキはキッチンに



ﾄﾝｯﾄﾝｯﾄﾝ　　ｼﾞｭ～














「ユージュン、これ作ったから食べて！ちゃんと食事とらないと身体持たないよ」
テーブルにアッキ特製ハンバーグそしてサラダ

エプロンをたたみ椅子に置くと
「ユージュンまた明日ね」
そう言ってアッキは部屋を出て行った

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アッキからメールあった

依頼ないんかい(｀ε´)
イライラする～

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>> 9 依頼ないだけにイライラ？(笑)

チョッチー、依頼ない時は呑もう
男同士で(笑)

返レスいらないからな

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ROMしてくれてる皆様おはようございます。
受付のアッキです。

スレ解放しますね。
















ここだけの話
実は私…
彼に会いたいだけなんです。
これ内緒にしてて下さいね。

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玄関開けたら………
今日はなかった……
心でただいま言ったけど
テーブル見るとメモが

『ユージュン、お疲れ様！今日も依頼は
ありませんでした。冷蔵庫にお刺身入れてます。それと肉じゃが作ってるから食べる時温めてね」

(アッキ……ありがとう)

冷蔵庫から缶ビールを出し一気に喉に注ぎ込んだ

こんなもん
期待するだけむなしい

タバコに火をつけため息混じりの煙をはいた

アッキいないし
なんか無性に誰かと呑みたくなった
携帯出しチョッチーにメール打った

『今日も依頼なし　一緒に呑まないか？あてはあるから焼酎よろしく！』
送信

こんなもんか
俺が甘かった

「アッキ、スレ　ユーザー制限かけといて…あっいないんだった」
仕方ない
自分でやるか


しばらくしてチョッチーからメールの返信が来た

『了解！焼酎1升で足るか？(笑)』

『俺も明日休みなら足りないかもだけど仕事だから大丈夫！』
送信

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昨日はひさしぶりに馬鹿呑みした
チョッチーとこの裏稼業について熱く語った
チョッチーの思い…
そして俺の思い…

男同士って事もあり桜の開花より早くエロ話に花が咲いた

チョッチー曰わく
『女は穴さえあれば誰でもいい』

誰でもいいのは俺も一緒だが話して人柄共感できない相手とのセックスは無理だ

しかしチョッチーのち○こはデカい
風呂に入って脱衣場から素っ裸で出てきたが正直……うらやましかった

帰り間際
「酔い醒ましのHせなな」
やはりこの男は凄い！

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今から仕事行ってきます。

スレ解放します。

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>> 14 おはようございます。どのようなレスをしてよいのでしょう？心のもやもやを吐き出してもいいんでしょうか。

• << 18 レス、ありがとうございます。 15さん、初めまして どんなレスでもかまいませんよ レスする事で心のもやもやが晴れるなら私たちは嬉しいです。 誠に申し訳ありませんが今日はこれで事務所制限かけます。 明日にでもレスしていただければ幸いです。 勝手お許し下さい。

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友達が夢に向かい早１５年。

その夢は夢で終わる事は確実ですが、本人に言えません。



お金も３００万円貸しています。




もう限界です。




助けて下さい。



お願いします。



夢は夢で終わるものなのですか？

• << 19 レス、ありがとうございます。 16さん、初めまして あなたのレスはこれからメンバー集まり次第議論したいと思います。 しばらくお待ち下さい。
• << 21 おはようございます。 キショーも日付変わってここにきて4人でいろいろ議論交わしました 『限界』のキーワードが俺達には引っかかりました あなたの苦悩を一言で返す事はできません 15年の月日 友達の夢を応援し続けたあなた 叶わぬ夢だと思っていてもそれが言えないのは友達に対する優しさ以上に自分が悔しいのではないでしょうか？ 自分の事ならあきらめる 『私の15年返して』 でもいつか……いつか…… 友達に言えないじゃなく自分の心に言えないんじゃないかと思いました。 自分を許す事ができた時 友達に言えるのかな？ 夢が夢で終わる事もあります でもその夢を追った時間はけして無駄な事じゃないと思います。 だってそれもその人の人生なんだから…

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今日はめちゃ疲れた
車降りヘロヘロの足取りでマンションの階段を上がりドアを開けた

ｶﾁｬ
ん？アッキ来てる
疲れ見せない声で
「ただいま！」

アッキが小走りで玄関に
何故か微笑んでる

「ユージュン、依頼(レス)来たわよ」

「ん？依頼？…マジ？」

2件あるわよ、チョッチーとキショーにはメール打ったから仕事終わったら来ると思うわ」

疲れぶっ飛んだ
「アッキ、すまないが早速お礼のレス入れといて」

ほんとは私わかってたから返事しようと思ってたの…でもユージュンがこの仕事の主だからまず報告！」
「それじゃ今から返事するね」

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>> 15 おはようございます。どのようなレスをしてよいのでしょう？心のもやもやを吐き出してもいいんでしょうか。 レス、ありがとうございます。

15さん、初めまして
どんなレスでもかまいませんよ
レスする事で心のもやもやが晴れるなら私たちは嬉しいです。

誠に申し訳ありませんが今日はこれで事務所制限かけます。
明日にでもレスしていただければ幸いです。
勝手お許し下さい。

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>> 16 友達が夢に向かい早１５年。 その夢は夢で終わる事は確実ですが、本人に言えません。 お金も３００万円貸しています。 … レス、ありがとうございます。

16さん、初めまして

あなたのレスはこれからメンバー集まり次第議論したいと思います。

しばらくお待ち下さい。

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「年度末で作業終わりデスクワークせなあかんくて遅なってもうた、スマンスマン」
そう言うとソファーに座り
「アッキ、ごめんやけどビールくれへんかな、もう喉渇いてしゃーない」

「チョッチー、今日はビール一本で我慢してね、お仕事お疲れ様！」

「アッキ、わかってるって…俺かてメール来たとき嬉しかったけな」

「ん？そう言やあキショーは？」

「キショーからメール来たんだけどかなり遅くなるって…でもここには来るから先に話進めてって」

二人が会話してる間、俺はホワイトボードに16さんの依頼のキーワードを書いた

友達

15年

300万円

限界

＊夢は夢で終わるもの？

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>> 16 友達が夢に向かい早１５年。 その夢は夢で終わる事は確実ですが、本人に言えません。 お金も３００万円貸しています。 … おはようございます。

キショーも日付変わってここにきて4人でいろいろ議論交わしました
『限界』のキーワードが俺達には引っかかりました

あなたの苦悩を一言で返す事はできません

15年の月日
友達の夢を応援し続けたあなた

叶わぬ夢だと思っていてもそれが言えないのは友達に対する優しさ以上に自分が悔しいのではないでしょうか？

自分の事ならあきらめる
『私の15年返して』
でもいつか……いつか……

友達に言えないじゃなく自分の心に言えないんじゃないかと思いました。



自分を許す事ができた時
友達に言えるのかな？


夢が夢で終わる事もあります
でもその夢を追った時間はけして無駄な事じゃないと思います。

だってそれもその人の人生なんだから…

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仕事行ってきます。

スレ開けます。


ん？小説の枠から本人がでてました汗

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いつの間にか寝てしまった

俺はパートナー全員に一斉メール
『依頼じゃないけど明日仕事終わったら俺の部屋に集まって下さい』
送信

正直…疲れMAX
この裏稼業始めようと思い付いたのもたまたま仕事休みで考える時間があったから

いざ仕事して帰ったら身体以上に頭も回らないくらいキツい現状叩きつけられた

肉体労働の片手間に裏稼業は……
パートナーには申し訳ないがきちんと説明しないといけない

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(仲間にどう言おう)
自問自答繰り返す俺に時間が過ぎて行く
明日、いや今日という日付に変わりそれでも寝れない

俺はこの裏稼業意味を改めて考えた

自分探し？
仲間はそう言った
俺は………？

過去の過ち
今のさみしさ
未来の不安

すでに俺は答えを出していた

見えない影
消える事のない影

影に怯え……戦う











でも……………………………

俺…………………………………

もう………………………………

疲れた

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みんなが集まってくれた

俺は今の状態を説明

みんな笑ってる

「お前アホちゃうん、楽に生きなしんどいで」
とチョッチー

「俺のセリフなかったし」
ﾎﾞｿｯとキショー

「ユージュンに会えるだけで私…うれしかったの」
頬染め照れながらアッキ


「みんなありがとう！」
……………

「俺な…ある人と話してこのままじゃダメなんだって思った…ちゃんと終わりは告げないと」

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勢いで…思いつきでこの裏稼業始めましたがリアルの表稼業忙しく毎日ヘロヘロ
身体だけでなく頭の中もｸｰﾙｸﾙ

依頼してくれた○○さんありがとう
気づきませんでしたが後で知って凄く嬉しかったです
ご協力感謝！

そしてROMしてくれた皆さんへ
「ありがとうございました」

小説書ける人
完結に向かい更新してる人尊敬します

これからは読み手としてROMしていきます

短い間でしたが完結として閉めさせてもらいます<(_ _)>

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-完-

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