ヤリマン奮闘期🍌
過去は過去💡大事なのは今です❗
自他共に認めるヤリマン時代を遡って記載していこうと思います😌
ヤリマン・援交・セ○レ等に嫌悪感を抱く方はスルーして下さい
お願いしますm(__)m
マメに更新しますが、長い目で見ていただけると助かります😆💦
それでは、どーぞ👍✨
新しいレスの受付は終了しました
無理して頑張って
会わないでいるとマコから別れのメールが届いた
「リリア色々ありがとう。本当にたくさんの思い出ありがとう。リリアと出会えて幸せだった。
そして、つらい思いさせてゴメンな。
もう連絡しないから」
何が何だか分からなかった
会わなかったけど
毎日メールしてたのに
そんな素振り見せなかったのに
なんで突然そんなこと
しかもメールで言うの?
子供に心配されても
涙は止まらなかった
なんで、なんで、なんで…
携帯の画面はマコからの
最後のメール
他のは全部消去していた
突然マコがいなくなった
なんて返信すればいいか
分からなかった
返信してシカトされたらと思うと怖くて送れなかった
マコからのメールは、
中野さんが出勤したあとで子供達を送り出す前の
最悪のタイミングで
入ってきた
「ママは大丈夫だから、
学校行きなさい」
太郎と次郎は後ろ髪を
引かれながら玄関を出た
涙は止まらない
「パパに電話すれば?
どっか痛いんでしょ」
花子が心配して覗き込んでくる
胸が痛い
心が苦しい
でも、パパには言えない
「大丈夫、
ありがとう花子」
大きめのマスクで顔を
隠して幼稚園バスを待つ
「花子、ママちょっと家で横になるから頑張って
幼稚園行ける?」
「うん。ゆっくり休んでね」
丁度バスも来た
「バイバイ」
ごめんね、花子にまで
心配かけて
くーチャンに電話した
「朝早くごめんね、風邪引いちゃったみたいで仕事休むって伝えて。
診察始まった頃にまた連絡入れますって」
「ずいぶん鼻声ですが、
大丈夫ですか?
熱は?
ひどくならないうちに受診した方がいいですよ~」
お礼を言って電話を切る
泣きすぎて頭がジンジン
する
携帯を見るも、メールは
着てない
あんなに届いてたのに
本当にもうマコからの
メールは届かないんだ…
1日脱け殻のように
過ごした
泣く以外に何も
出来なかった
初めて会ったバー
ユミさんのいる居酒屋
ランチしたホテル
バスケ見学した体育館
たった3ヶ月以内の出来事が遠い昔のように感じた
マコとの出会いが
夢ならいいのに
キスなんかしなきゃ
よかった
抱き締めた感触は、リアルに蘇る
マコの優しい笑顔が
もう見れないなんて
声が聞けないなんて
信じられない
涙が止まらない
子供達が帰ってきても、
放心状態が続いてた
心配した太郎が
中野さんの携帯に電話した
中野さんは仕事を誰かに
変わってもらって早退してきた
「大丈夫?どうしたの?」血相を変えてオロオロするしかない中野さんに
静かに抱き付いた
中野さんの胸の中で
マコの事を考えて泣いた
いつも中野さんの胸の中は私の精神安定剤だったのに今日は効かない
泣き疲れていつの間にか
眠ってしまった
目覚めたら、真夜中だった
やっぱりメールは着てない
あんなに泣いたのに
また涙が出てきた
どうしよう…
次の日も仕事は休ませて
もらった
こんな顔で受付に座れない近藤君に会えない
中野さんが有休使って
休んでくれた
何も聞かないで、ずっと
側にいてくれた
抱き付いてる私の頭を
撫でてくれていた
「ごめんね、中野さん」
「少しは落ち着いた?」
頷いたが、いつでも涙は
出てこようとしてた
それくらいマコの存在は
私の中で大きくなってた
プラトニックな関係
だったのに
もっと深い所で繋がって
いた
マコは今どうしてるん
だろう
平然と仕事してるのかな…
さすがに翌日は出勤した
泣き腫らした目に
違和感は残るも
ヒドイ状態は脱した
職場の皆が心配してくれていた
顔色が悪いからと、
ドクターがブドウ糖点滴の指示を出してくれて
リハ室のベッド1つ借りて横になり、
くーチャンに点滴を刺して
もらった
「リリアさんゲッソリしてますよ~大丈夫ですか?」「ダメかも~」
「何かありましたか~?私で良ければ話して下さい」
優しい言葉につい涙ぐむ
「ダメかも~」
重症だと診断したくーチャンは静かに離れて行った
近藤君休みの日で良かった
近藤君の顔を見ただけで
マコを思い出して涙が出るだろう
徐々に、本当に徐々に
落ち着いてきた
マコにはメールせず、
毎晩中野さんの胸の中で
眠った
近藤君とは仕事以外話してない
くーチャンもあれから何も
言ってこない
天使のポストカードを
見ても泣かなくなった
マコは私の中で思い出に
なった
最初は擬似恋愛の相手
だったのに
マコは元気かな?
バスケしてるのかな?
いい子見付かったかな?
私の事たまには思い出してくれてるかな?
「今年の春は
どこに行こうか
今年の夏は
どこに行こうか~」
マコの車からよく流れて
いたこの曲を聴く度、
胸がキュンと痛む
これから先、もうこんな
思いはしたくない
でもマコと出会ったこと
マコと過ごした日々は
大切な宝物だ
ヤリマンだって成長する
奮闘して生きている
そんな物語
~ 続 完 ~
~エピローグ~
岡山に出張に行ってから
妻の様子が少しオカシイ
上の空な事があったり
ずっと携帯を弄っていたり
まぁでも何かあるわけではあるまい
結婚後、妻は本当に良く
やってくれている
感謝をどう表現していいかわからずここまで
来てしまった
妻を喜ばす方法がわから
ない
仕事を始めて、活き活き
してる妻が誇らしい
元来、活動的な妻が
専業主婦として子育てに
専念してくれたおかげで
3人も子供を授かり
親バカながらいい子に
育っている
妻にだって息抜きは必要だ多少の事は目を瞑ろうと
思っていた
フィリピンパブに行った日妻のキスシーンを見るまでは…
妻を信じている自分と
信じられない自分との
葛藤で苦しんだ日が続いた
でもあの日以来、妻は
出掛けない
相変わらず携帯は弄って
いるが…
夜の生活にも特別な変化はない
目撃したキスシーンは
見間違えだったのか?
でも車から降りてきたのは確かに妻だった
直接聞く勇気は私には
なかった
妻を愛しているから
妻が寝たのを見計らって
マコというやつにメールをした
「あなたは妻とはどういう関係なのですか?」
思いがけず、すぐ返信が
着た
「私が一方的に想っているだけです
完全な私の片想いです、
すみません」
予想外のメールに戸惑う
惚けるか、返信してこないと読んでいた
「妻も少なからず貴方に
好意を抱いているようです」
「奥様は側にいるのですか?」
「いえ、隣の部屋で寝ています。一切知りません」
返信が途絶えた
相手も色々考えているの
だろう
「私は妻を信じてますからアレコレ詮索はしません。妻の事を一番に考えて
やって下さい」
メールはそれで終わりと
なった
そして
翌朝から妻が壊れた
3時に太郎から電話を
もらって慌てて帰宅すると
妻の目に生気が宿って
なかった
泣きじゃくって話にならなかった
携帯を開くとマコからの
メール画面
携帯を見られてる事すら
気付いていなかった
次の日は仕事を休んだ
妻の体調も心配だったが、何より家を出てしまうのではと懸念していた
そこまで惚れていたのか
妻の頭を撫でながら、
あの男の元へ行かせるのが優しさなのかと自問自答
した
「ごめんね」
妻がやっと声を出した
何に対しての謝罪なのか
怖くて聞けなかった
妻の本音
妻の叱咤
妻を失うこと
全てが怖かった
私は妻を抱き締める事しか出来なかった
なんの言葉も
かけられなかった
もしかしたらマコって奴も今苦しんでいるのかも
しれないと
心配になったりもした
妻は徐々に、本当に徐々に回復していった
携帯を開いて涙ぐむ事も、可愛い葉書を見て泣くこともなくなった
私のしたことは
果たして正解だったの
だろうか
誰か教えてくれないか…
~完~
❤お礼❤
最後までお付き合い
ありがとうございました💦
所々、誤字があったり
表現がおかしかったりと
読みづらいところもあり
スミマセンでした😢
いかがだったでしょうか?ぜひ感想スレに一筆
戴けると嬉しいです💡⤴
またご縁がありましたら、よろしくお願いします
m(__)m
ありがとうございました✨
~続 第三部 スタート~
マコに振られて2ヶ月が
経った
こんなに時間ってゆっくり流れるんだっけ…
私、ちゃんと笑えてる?
鏡の前に立つと、無防備な自分が写し出されて不安になる
思い出さないように、
過去を振り返らないように感情を閉じ込めることにも慣れてきた
でも、何故か凄く疲労する
自分らしくない、
毎日とても疲れる、
意味もなく苛々する、
私はちゃんと笑えてる?
このポッカリと空いてしまった穴はいつか埋まるのかな…
それとも空いたまま残りの人生歩まなければいけないのかな…
子供が寝た後の時間が
私のツライ贖罪の時間と
なっていった
五人家族は平穏に暮らしていた
新聞を読んでいる中野さんの隣で花子は絵本を読んでいて、
太郎と次郎は仲良くDSで対戦
それを食器を洗いながら、見守っている私
平和だった
私さえしっかりしていれば、ふらふらしなければ、
この幸せは永遠
守るのも壊すのも私次第
洗い物をしながら、意識は違うところへ
そう、昨日のあの出来事
神様は本当に意地悪だ
「リリア、珈琲」
中野さんから声を掛けられ我に返る
私、今、無意識に笑って
いたかも
「ホット?アイス?」
いつも通りに聞き返す
平常心、平常心
「ホットで」
ポットのお湯は使わずに、ヤカンでお湯を沸かす
ドリップコーヒーをブラックで渡す
「どーも」
もう当たり前になった日曜の午前中の風景だ
ベランダで洗濯物を干しながら、思わず鼻唄が出る
1人でいると気が緩む
昨日の出来事が頭の中を
占領する
昨日は、久しぶりに
くーチャンとお酒を飲んだ
優しいくーチャンは自分の事のように心を痛めてくれていつも心配して、気にかけてくれていた
でも何も聞かないでいて
くれた
近藤君も私を避けるような事はなく、仕事中はむしろ積極的に絡んでくれた
この2人には本当に助けてもらった
気を使ってもらった
年上なのに、だらしない
だから、くーチャンとお酒を飲みに行けたのは本当に
嬉しかった
くーチャンも本当に喜んで
最後は泣き笑いになってた
相変わらずいい匂いがした
笑顔が可愛くて、
肌とかピチピチしてて、
すごい気使いが出来て、
でもお酒を飲む勢いはすごくて、
女の私でさえ
惚れ惚れしてしまった
近藤君とは順調なんだろう
迷い悩みが感じられない
少し嫉妬した自分が嫌になった
だからか、この日は
2人とも飲み過ぎた
ラストまで2人で飲んで、くーチャンが悪酔いした
トイレで吐いていた
年上としてしっかりしなくては
でも私より15㎝背が高い
くーチャンの介助は出来ず、近藤君にヘルプを頼んだ
1時近いのに、すぐ電話に出た
くーチャンはやっぱり愛されてるなぁ
「すぐ迎えに行く」
近藤君は本当にすぐ迎えに来た
くーチャンに声を掛けてから優しく抱き抱えて車に
乗せた
私も助手席に
心配して後部座席を覗くと静かな寝息が聞こえてきた
近藤君の声を聞いて、車の匂いに安心したんだろう
「あ、自転車」
くーチャンはお店まで自転車で来ていた
「明日俺が取りに来ますよ。といっても今日か~」
近藤君も優しい、そしてマメだ
「リリアさん」
突然真面目なトーンで話し掛けられた
くーチャンを飲ませ過ぎた事を怒られると咄嗟に思った
でも意外なお願いだった
「くーと話し合って決めたんです。家庭は壊さずに
マコと会ってやって下さい」
頭の中は?でいっぱい
だった
意味が分からない
私は振られたんだよ?
私は今でもマコでいっぱいなのに
なんで逆にお願いされるん?
後ろから気配を感じた
くーチャンが起き上がっていた
「リリアさん、会いたい?それとも、もう会いたくない?」
それを言い出せなくて
悪酔いさせちゃったんだなと反省した
一目でいいから会いたい
でもせっかく会わないで
2ヶ月過ごせた
中野さんの顔も思い浮かぶ
「返事は急ぎません。無理言ってすみません」
ちょうど家の前だった
お礼を言って車から降りた
玄関を開けるとリビングに中野さんがいた
「おかえり、ずいぶんゆっくりしてきたんだね」
くーチャンが酔っ払って大変だった事、
近藤君が颯爽と現れて優しく介抱した事、
車で送ってくれた事を
話した
マコの事は話せない
シーツまで干し終えて、
リビングに戻ると
太郎と次郎が喧嘩の最中
どうしてもゲームで兄に
勝てず、弟が癇癪を起こしたようだ
中野さんは我関せず
「はいはい、ケンカは
おしまいにして」
仲裁に入り、外出の提案をする
今まで喧嘩していた兄弟が、どこに行くか仲良く相談し始めた
男の子は本当に単純で
可愛い
結局アスレチックの豊富な公園に決まりすぐ出発
持っていったオニギリと
水筒のお茶はあっという間になくなった
夕方までタップリ遊んで
夕飯は楽して、回転寿司
子供が寝た後、やっぱり
ため息が出た
なんだろう、満たされない
こんなに忙しく過ごしていても、子供の笑顔見ても、突然虚しさに襲われる
マコと過ごした時間
あのドキドキ感のない
日常が退屈に感じてしまっている自分に、
気付かないフリをしてるのも限界だった
家庭は壊さずマコには会う
あの2人からの悪魔の囁き
私は悩んでなかった
心は決まっていた
会えるんなら、どんなことをしても会いたい
そして、巧くやらなきゃと悪魔の囁きに答えていた
マコに会えるかも
それだけで、私は満面の
笑みを浮かべていた
月曜日、いつものように
中野さんを見送り、
小学生を送り出し、
幼稚園のバスに乗せてから
職場へ
近藤君を見つけた
「いつでもいいよ。連絡
待ってるって伝えて」
近藤君は複雑な表情を
浮かべた
「すみません」
何に対する謝罪なんだろう
浮かれて仕事が手につかなくなることはなく、黙々とこなした
落ち着いてる自分が怖かった
いつかマコから連絡が来る
それだけでポッカリ空いた穴が塞がってしまった
女も単純
そして卑怯で汚い
でももう抑えられない
マコからの連絡は、その日の夕方にあった
「久しぶり?元気?」
素っ気ない一行のメール
でもマコっぽい
ずっと求めていたメール
他愛のない文章で会話し
離れていた2ヶ月が嘘の
ようだった
中野さんの帰るコールに
あわせて
「また明日」
とメールを終わらせた
マコの存在の大きさを
思い知らされた
深呼吸して自分の中のマコの存在を消す
最低だと分かっている
だから誰にもバレないよう覚悟を決めた
中途半端はいけない
私はマコなしでは生きられない
二度とマコを失わないよう、仮面を着けた
家族に向けて
自分の事しか考えられない最低の女だ
そのうち家族にもマコにも捨てられるだろうなと
想像しても尚、マコに
会いたかった
「おはよう、今日は花見
日和だ」
そんなメールで1日
頑張れた
ヤマシイ気持ちで一杯でもヤマシイ行動してないからいつも通りの生活ができた
メールだけで充分癒されたマコもそう伝えてきた
だからあっという間に
1ヶ月が過ぎた
離れていた2ヶ月はあんなに長かったのに
「飲み行くべ」
それは自然な流れで出た
「ユミさんとこがいい」
あの無口な板前さんと
素敵な姉さん女房がやってる、こ洒落た赤提灯
「いいんじゃない?」
土曜の夜は中野さんの飲み会が入っていたので、前日に決めた
明後日だ
私は土曜休みだけど、マコは仕事
そんなに遅くまではいられない
でも会える
ワガママは言わない
何を着ていこう
髪型はどうしよう
胸が高鳴る
家事も育児も、仕事も
全然苦にならない
人参を目の前に与えられると、頑張って走れる
生き甲斐があると、自分を磨こうと気合いが入る
不平不満を感じなくなる
躁状態だ
アドレナリンが出続けて
いる状態だ
でも表面には出さず、
クールに過ごした
いつものように過ごす
子供が寝ても、ため息が
出なくなった
虚しさに襲われることも、突然泣きたくなることも、無くなった
その代わり、大事な何かを失ったのかもしれない
当日、中野さんは仕事で
遅くなると言うので
子供達は実家に預けることにした
久しぶりの実家にお泊まりで、子供達は大喜び
それは何よりの救いだった
土曜日は温水プールに連れて行ってもらえると知った兄弟は笑顔でバイバイと
私に手を振った
父と母に申し訳ない気持ちはあったが、実家を後にして待ち合わせ場所に急いだ
少し遅れそうなことは
先に伝えてあったけど、
やはり15分遅刻して待ち合わせの駅に着いた
どんな人混みにいてもマコは見つかる
188センチの存在感は
スゴイ
「どこにいてもリリアを
見つけられる」
似た価値観を持ってるマコ
嬉しい言葉をくれる
「お待たせしました」
「行きましょか」
自然と手を繋ぎ、改札を
通った
最寄り駅だからって、人の目は気にならなかった
またマコの隣にいる
それだけで幸せだった
電車の中では、会話をしなかった
話す内容に困った訳では
なく、お互いの空気に酔っていた
電車の窓のガラス越しに
目があう
ちょっと右上に顔を向けると、マコの肩がある
「なに?」
「次だね」
照れを隠して尋ねる
「そうだね」
駅に着いて線路沿いを歩く
伝えたい事、聞きたい事は沢山あるのに
どれもこれも、この空気を壊しちゃいそうで言えなかった
そうしてるうちに店に着き
「いらっしゃい」
「マコが女連れてきた」
デジャブだ
顔見知りに挨拶しながら、マコはズイズイと奥に入っていく
板前さんもユミさんも
変わらない
ここだけ時間が止まってるみたいだ
「シフォンケーキはお口にあった?」
ユミさんが笑顔で佇んで
いた
「はい。とても美味しくいただきました」
「それはよかった」
マコのあとについていくように促され、奥の座敷に
入った
前回と同じ席
ここがマコの定位置なんだろう
二膳分すでに用意されて
いた
私の右側がマコの定位置になっていたから、左側に
いるとなんだか落ち着か
ない
ワガママを言って、座る
位置を変わってもらった
「ビールで良かったかしら?」
ユミさんがキンキンに冷えたビールを二杯持ってきた
1つは大ジョッキ
1つは中ジョッキ
ビール党の私は何の文句もなく中ジョッキを
受け取った
「乾杯」
おまかせのオツマミが
一通り揃ったところで
マコが語り始めた
「俺さぁ、離婚したんだ」マコは嫁と子供と別居していたはず
「生活費を送るだけ、
俺から会いに行くだけ。
行っても手料理でもてなしてくれるわけでもなく、
外食三昧」
私と目はあわせず、ビールを眺めながら語っている
「こっちで外食三昧なのにさ。嫁さんも他人行儀だし。子供や親の事考えたけど、嫁に離婚伝えたら数日後にOKってさ」
「いつ…?」
「離婚して2ヶ月経ったよ」
今から2ヶ月前となると、私達が会わなくなって
1ヶ月経った頃だ
「でも正直、離婚決まった時に衝撃はそんなになかった。別居が続いた時点で、夫婦は難しいよ」
大ジョッキを飲み干し、
マコは私を見た
ドキッとした
「リリアと別れた時に
比べたら…」
近藤君とくーチャンの顔が
浮かんだ
【家庭を壊さず…】
マコの離婚は知っていたのだろう
だから私に釘を刺した
マコは話を続けた
「近藤は合コン開いたり
女の子を紹介してくれた。見ていられなかったんだろうな…」
「それでも沈みっぱなしの俺に、どうして欲しい?って聞くから、リリアに会いたいって言った」
その時の近藤君の顔が想像出来る
そんな無茶言うなよ…って顔だろうな
立ち直るために、私も必死に笑っていた頃だ
独りになると泣いてた頃だ
でも今こうして2人で
会ってる
近藤君とくーチャンはどんな決断をしたのだろう?
「そっか…まぁ呑みなよ」ユミさんを呼んで、ビールのおかわりを注文
すぐ運ばれてきたビールは中ジョッキだった
一杯目だけ大ジョッキ
なんだ
ユミさんはマコの女房
みたい
「そっちはどう?出歩いて平気なの?」
「うちは平穏だよ。これといってなにもない」
笑顔で嘘をついた
苦しかった毎日、
ため息ばかりの夜
それを告げるのは、ルール違反の気がした
「勝手に振ったくせに~」
努めて明るく振る舞う
別れのメールの真意が
知りたい
あの時は聞けなかった
私を否定する言葉をマコの口から聞きたくなかった
「あの時は……、
本当に色々あったんだよ。昔の事はいいんじゃね?」
良くない
でも、今はいいや
時間がもったいない
仕事の話、バスケの話、
離婚の話、美味しいラーメン屋の話
話題は尽きなかった
あっという間に終電の時間
「また会える?」
マコが心細そうに聞いて
きたから
「もちろん」
躊躇なく答えた
「やっぱりリリアといると落ち着く」
真っ直ぐ目を見て言われると、動揺が隠せなくなる
「ささ、行きましょ」
促して座敷を後にする
マコはまたも支払いせずに出ようとする
「ごちそうさん」
ユミさんから小さい紙袋を手渡された
「リリアさんに似合うと思って衝動買い。渡せて良かったわ」
「えっ?開けてもいいですか?」
「もちろん」
二重になったシルバーの鎖に小さいハートの付いたブレスレットが入ってた
「えっ?」
「かわいいでしょ、だめ?」
マコは何も言わないし、
表情も読めない
「可愛いです。頂いちゃっていいんですか?」
「勿論。マコとのデートでは是非着けてね」
お願いして早速マコに
左腕に着けてもらった
「いいんじゃない?」
無口な板前さんがしゃべった
思っていたより高い声が
印象的
細い二重の鎖とハートの
バランスが可愛い
「ありがとうございます。すごく嬉しいです。」
「良かった。押し付けて
ごめんなさいね」
「また飲みに来てもいいですか?」
「もちろん。リリアさん
1人で来ても全然構わないのよ」
「リリア1人はあり得ないから。俺も来る」
いつか、違う店で4人で
まったり呑みたい
きっと楽しいだろうな…
お礼を言って店を出て
マコに5000円を渡す
でも今回は受け取ってくれなかった
「今日は奢らせて。色んな人に謝罪の意味でも」
「抽象的でわかりづらいんですけど。色んな人?」
まぁいいから~と
はぐらかし駅に向かう
駅に着いて、急に心細く
なった
改札を通ったら現実に戻らなくては
次は何時会えるんだろう?また突然の別れが来たら、どうしよう
離れたくない
冷静な私が、ワガママな私に負けてる
今の感情で、今後一緒に
過ごす可能性を潰してしまうリスクは分かってる
でも先の事なんて不確かだ
今、まだ一緒にいたい
現実に帰りたくない
お酒の力も借りて、精一杯駄々をこねた
「俺は明日仕事なんです。素直に帰りなさい」
頭をイイコイイコされても治まらない
「既婚者なんだから。待ってる家族がいるんだから」
マコには言われたくない
悔しいから、引き寄せて
唇にキスをした
キスした後、膨れっ面で
睨んだ
「バ~カ」
軽くキスされた後、改札の方へ誘導された
「ちゃんと帰れる?送ろうか?」
巧くやるって決めたのに
マコに会ったらダメダメだ
「迷惑かけてごめん」
素直に謝り、改札を通った
「気を付けてな、また」
または何時になるんだろう
1人で乗る電車は寂しかった
右隣にマコがいない
再びマコに会ったのは、
私にとってプラスだったのか、マイナスにしかならないのか
プラスであって欲しい
と願わずにはいられなかった
沈んだ気持ちで家に着いた
気分を入れ換えて、明るく振る舞おうと思っても、
駄目だった
「おかえり」
中野さんは何にも変わらない
「ただいま。いつも子守りありがとうね」
「風呂沸かしておくから、荷物置いたら入りな」
そんな優しさが胸に痛い
私の中野さんに対する優しさは本心ではないから
やましさがあるから、
無意識だとしても優しさに計算が入る
私は一体何を守りたいんだろう
どうしたいんだろう
湯船に浸かりながら考えたけど、答えは出なかった
その夜、中野さんに抱かれながらマコの事を考えて
いた
満足げにしてる所を見ると中野さんは何も気付いて
ない
本当に愛し合ってる夫婦ってどれくらいいるんだろう
もしかしたら片方は私みたいに、冷めているのに
パートナーに気付かれて
いないだけなのかも
冷めているのは女とも
限らない
こんなことは誰にも相談
出来ない
でも、好きな相手との
セックスが苦痛に感じたのは生まれて初めての経験
気分がのらないって本当にあるんだな
今度のらない事があったら、断ろう…
修復した筈の亀裂にまた
ヒビが入った夜だった
翌日、会社の飲み会に参加した中野さんは11時過ぎに帰宅した
「早かったね、二次会は?」
「みんなスナック行ったけど帰ってきた」
私は飲みに出掛けて、11時に帰るのが信じられなかった
どちらかというと、
まだ11時って感覚だ
「たまには行ってくれば
いいのに。スナックでもキャバクラでも」
「いいよ、興味ない」
そのあとは黙りだった
毎日会社と家の往復だけ
飲みに行ってもすぐに
帰ってきちゃう
真面目で優しい旦那様
話題に乏しい、無趣味な人
贅沢な愚痴は誰にも聞いてもらえず、不満は私の中に蓄積されていく
翌日の日曜日はママさん
友達と公園に
36才と37才のお母さんと
子供が同級生なので、育児や嫁姑の悩みなど本当に
頼りになる
親はベンチに座り、
総勢7人の子供達は公園に放し飼い状態
みんな気ままに遊んでいる
太郎がハイハイの頃からの付き合いなので、親も子供も気兼ねなく過ごせる
「やっと就職決まったの」36才のミイさんがホッと
した顔で話始めた
同い年の旦那さんが、半年前に仕事を辞めて、失業保険もらいながら職探しを
しているのは知っていた
ミイさんも働いているが、パートなので貯金を切り崩して生活してるとは噂で聞いた
相手から言ってこない限り立ち入った話は難しい
ずっと心配していたから、私も隣のサエコさんも安堵した
「良かったね、ミイさん」「とりあえず一安心だね」
仕事も探さず家に引き込もっていた時期には、さすがに離婚を考えたと言う
「旦那はあれはやだ、これは無理、それは出来ないって文句ばっかりでさ~。
そんな事言ってないで、
何でもいいから働いてって怒ったら、現実逃避よ。
引きこもり」
ミイさんの旦那さんは、
優しいおっとりした人だ
確かに器用に色々できるタイプではない
36才の再就職がどれほど
厳しいか、ミイさんのげっそりした顔を見れば一目瞭然だった
「離婚を切り出したら、やっと重い腰あげてまた職探し始めて、近所の小さい
倉庫に就職決まったけど、とりあえずって感じ。
これから子供にもお金かかるのに、どうしよう~」
井戸端会議では必ずお金の悩みが出る
答えは出ないし、なるようにしかならないって話は
まとまるけど切実な問題だ
本当に主婦はお金で悩む
旦那の給料は上がらないのに、子供にドンドンお金がかかる
先の見えない不安がまとわりついている
不景気だ
タンス貯金を全額銀行に
預ければ、もっと経済が
動くのに…
お墓までお金は持っていけないから、生前贈与の税金額をもっと下げればいいのにといつも思ってしまう
世の中の妻たちが、苛々してる原因はそこら辺にあると思う
ミイさんの話を聞いていて強く感じた
37才のサエコさんとこは
家庭内別居中
夫婦の会話は殆んどなし
旦那さんが休みの土日に
サエコさんは働いている
「すれ違いは楽よ。必要最低限の会話で済むから。」
そもそもの原因は旦那さんの浮気
さらにサエコさんは旦那さんの親と同居している
「人質預かってるようなもんだから、離婚とか言わせないし」
と笑って話すサエコさんはどこか痛々しい
一度3人でお酒を飲んだ時に夫婦生活の話になった
ミイさんは笑ってはぐらかした
元々そういう話は苦手な
タイプなようだ
ミイさんの口から、下ネタを聞いたことがない
サエコさんは驚いたことに2~3ヵ月に一度あると
言う
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栞里のテーマ12レス 146HIT 栞里 (20代 ♀)
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240レス 54HIT ♡
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欲しかった物3レス 65HIT 匿名さん
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40代以降の主婦の方2レス 108HIT 友情不滅さん (40代 ♀)
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🔥🔥続き(44)、いきなり書けなくなったから・・(45)💀💀28レス 273HIT 匿名さん
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栞里のテーマ
アイドル わたしにとって ジャニーズも イケメン俳優も …(栞里)
12レス 146HIT 栞里 (20代 ♀) -
情けないバカな私 No.52
残りの卵🥚を使って目玉焼きを作ってます🍳 朝ごはん🍚のおかずです。ご飯…(負け犬)
94レス 928HIT 負け犬 (50代 ♀) -
はるとさくらの部屋
はるー、そうなのね。彼氏さん察してくれるといいね。(匿名さん0)
67レス 910HIT 匿名さん -
40代以降の主婦の方
主婦の方いませんか〜❓ お話ししたいけどなぁ…💦(友情不滅さん0)
2レス 108HIT 友情不滅さん (40代 ♀) -
お金とか
割を喰らうと嫌な気分になるものだが、 時が流れると、この境遇は自分だ…(匿名さん0)
58レス 1766HIT 匿名さん
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実験1レス 80HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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指銃Q嵐脚愷鳥月歩鉄塊輪19レス 140HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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指銃嵐脚月歩鉄塊剃77レス 527HIT 第三臓器 (30代 ♂)
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ひとりごと7レス 241HIT 匿名さん
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法律事務所勤務2レス 106HIT 社会人さん (40代 ♀)
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実験
おいぬ(第三臓器)
1レス 80HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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指銃Q嵐脚愷鳥月歩鉄塊輪
作中最強カップルは竜とフィンと言い続けて早15年(第三臓器)
19レス 140HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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指銃嵐脚月歩鉄塊剃
スレ自体に画像貼ったのは失敗やったなー (第三臓器)
77レス 527HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
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栞里のテーマ
なんかやりずらくなった。(栞里)
171レス 4136HIT 栞里 (20代 ♀) 名必 年性必 -
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癒し専用ルーム 283
そうです。 先程も言いましたように、筋が通った事を言う時と、…(名無し21)
500レス 611HIT 名無し21
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注目の話題
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家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
週6勤務で、小遣い月1万。 ロクな昼飯も食べれないから晩飯が楽しみなのに、大体おかず1品だけ。盛り…
33レス 1840HIT 逡 (30代 男性 ) -
助けてください、もう無理です
生きるのに疲れました 親に制限されます あそんじゃだめ すまほだめ ゲームダメ など制限さ…
55レス 1044HIT 聞いてほしいさん -
馬鹿な子に「馬鹿」と言われたくない
頭が賢く、エリートな子から「君、馬鹿だね」と言われても納得はします。 ただ、頭が馬鹿な子に「馬鹿だ…
20レス 456HIT 東雲絵名 (10代 女性 ) -
まじでムカつく店員
会計の時現金で支払うって言ってるのに「すみません、もう一度言ってください」を言われて、これが3回続い…
12レス 437HIT おしゃべり好きさん -
マッチングアプリで知り合って、、
マッチングアプリで知り合った年下男性と毎日かなりLINEもして、電話も2回くらいしました。 アプリ…
24レス 929HIT 恋愛好きさん (20代 女性 ) -
男女は結婚したら不倫や浮気をするの?
人は結婚して1、2年は大丈夫と思うけど(すぐにする人も居る)大体の人って不倫しますよね 例えば男が…
13レス 334HIT 匿名さん - もっと見る