注目の話題
家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
まじでムカつく店員
マッチングアプリで知り合って、、

ヤリマン奮闘期🍌

レス500 HIT数 78608 あ+ あ-

リリア( 20代 ♀ hSC01 )
10/11/27 14:35(更新日時)

過去は過去💡大事なのは今です❗
自他共に認めるヤリマン時代を遡って記載していこうと思います😌

ヤリマン・援交・セ○レ等に嫌悪感を抱く方はスルーして下さい
お願いしますm(__)m
マメに更新しますが、長い目で見ていただけると助かります😆💦

それでは、どーぞ👍✨

No.1162175 09/09/26 14:00(スレ作成日時)

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No.451 10/08/04 22:21
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

それからの1時間は
良く覚えてないほどあっという間だった

実質1時間経ってないと
思う


店内に入ってきたマコを
見つけて杏子さんは
「でかっ」

とケラケラ笑った
「そんなにでかくて
どうするのよ~」

「なんだ?この失礼な酔っ払いは」
マコは私の隣に座って、
店員に烏龍茶を注文した

「わざわざありがとう」
「いえいえ、ゴチになります」

「リリア、リリア」
杏子さんに手招きでトイレに呼ばれた

「自由な人だなぁ、行ってきな」
マコをテーブルに残して
トイレに

「リリア、今日はうちに
泊まりな。電話貸して」
携帯を取り上げると、テキパキと電話を掛けた


「遅くにすみません、
杏子です。
リリアともう少し語り合いたいので、今夜うちに
泊めますね。
明日の朝には帰します。
え?
はい、分かりました。
じゃあ替わります~?
はい、おやすみなさ~い」

No.452 10/08/04 22:44
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「あとはリリア次第」

返された携帯のリダイヤルを見たら、電話の相手は
中野さんだった

「朝はゆっくり寝かせて
やってくれってよ、優しい旦那だねぇ」

中野さんはいつも優しい

杏子さんはそそくさと席に戻って、マコと話始めた
もう笑い声が聞こえる


トントン拍子で怖い
酔いが一気に冷めた

迎えに来てくれたマコに
感謝の気持ちを伝えたい

覚悟は決まっていた


杏子さんとの再会は
私にとって
プラスだったのか
マイナスだったのか


テーブルに戻って、
焼酎と烏龍茶で乾杯

「敬語はやめてよ、イラッとくる(笑)」
「だってしょうがないじゃないっすか、実際年上だし」

敬語で話すマコはなんだかくすぐったい
またわざと敬語で話してるようだ

「ムカツクんですけど~
リリアもマコより年上
じゃん」
「リリアはいいんです、
姉さん(笑)」
マコが私の肩を抱いて、
側に引き寄せた


「姉さんってあんた!!
ってかくっつき過ぎ(笑)」
そんな調子で初対面は
楽しく終わった

No.453 10/08/04 23:21
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

3人でマコの車に
乗り込んだ

「運転手さん、その交差点左でお願いします」
後部座席から杏子さんが
ナビをする

「歩いて帰ればダイエットになりますよ~」
「ひどい!!リリアに歩いて帰れなんて!!(笑)」

「リリアは降ろしません」「いいから次の信号右ね」
杏子さんの家は閑静な住宅地にある一軒家で、周りは静まり返っていた

どの家ももう眠っているんだろう
車のドアの開け閉めが響く

一緒に降りようとしたら、2人に怒られた

車から降りて杏子さんに
お礼言おうと思っただけなのに

マコと杏子さんはどうやら気が合いそうだ

「マコ、リリアよろしくね~おやすみ」
「おやすみなさい」
「また呑みましょね~」

走り出すまで杏子さんは
手を振ってくれていた

「面白い人だ」
「無理して明るく振る舞ってるとこもあるけど…」

時々ふと寂しそうな表情を見せた
特に帰る家に近づいてきた時は明らかにテンションが下がった

そこが杏子さんの現実だ

No.454 10/08/05 00:27
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

2人っきりでどんな会話をしたのか覚えてない

でも肘置きの上で手は絡めていた
マコの運転は穏やかで
居心地が良く、ウトウト
しそうだった


「寝るなよ」
「意地悪」
「誰が~?」


「来てくれてありがとうね、本当に嬉しかった」
「俺は高いよ」
「身体で払うよ」

売り言葉に買い言葉で
冗談がさらりと出てきた


でもその冗談はここでは
通用しない
そんな雰囲気だった

「今日は本当に払って
貰うよ」
「…」

私は卑怯だ
ギリギリまで躊躇した

沈黙が長ければ長いほど、余程の覚悟の上だと相手に思い知らせてしまう

相手を思うなら、軽いノリで了承するべきだった

No.455 10/08/05 10:16
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

車は黙ってホテルの駐車場に

さすがに土曜の夜だけ
あって、車がいっぱいだ


駐車場空いてなければ…


そんな臆病風にも吹かれたが、マコは結構強運の持ち主で、大抵一台くらい空きがある


今日もそうだった
難なく駐車しエンジンを
止めた


絡ませてた手を引っ張られ抱き締められた
強い力だった

抵抗する気なんてないのに

こうして車の中で抱き締められたのは、半年以上も前の事だ

また一緒にいられるなんて

マコの胸の中はやっぱり
居心地が良かった

匂いも肌の感じも、筋肉も私が求めていたもの
離したくない

強く抱き締めた

でも泣きそうだった

No.456 10/08/05 10:39
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

優しく顔を近づけてきた
マコの唇にキスをした


優しく触れたらすぐ離れるその繰り返しのキス
合間に目を合わせて
お互いに、はにかむ


「もっと一緒にいたい」
素直に想いを伝えた

鞄を持って車を降り
マコの背中に隠れるようについて行った

この手が繋がってる限り、怖いものはなかった
広い大きな背中

フロントでキーを貰い
エレベーターに乗り込む
緊張する

「緊張するね」
マコに肩を抱かれた
「マコも緊張するの?」

「うそ」
ニカッと笑った自信に満ちた顔に不安が吹き飛んだ


部屋に入った時は緊張してなかった
今日はゆっくり眠れそう
そんな気持ちでいた

鞄を床に落として
マコに抱き付き激しくキスを求めた

No.457 10/08/06 12:33
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

一旦離れたマコはベットに横になった

「おいで」
掛け布団を持ち上げて呼んでいる

跳ねるように隣に入り、
抱き付いてキスをした


無邪気に抱き合った
足を絡めあった
髪をなであった

キスはずっとしていた


「もう我慢できひん」
マコはベットの中で器用に服を脱いだ

「リリア、服脱いで」
「えっ?」
「甘えないで自分で脱いで」
「(笑)」

マコは時々こういう所が
ある
自分の事は自分で
優しいんだか、面倒くさがりなんだか

脱いでる姿を見て興奮したのか、結局待てずに
手伝ってきた

下着姿で抱き合う
人肌は暖かい

「俺の上に寝て。重さを
感じたい」厚い胸板を枕にして完全に乗っかった

ムギュと抱き締められた
「人の重さっていいよね、落ち着く」
「重くない?」
「全然、むしろ心地好くて寝れそう」
「うそつき」
「うそ(笑)」

No.458 10/08/06 12:52
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

お互いの下着を脱がせて
全裸に
そのままマコに股がった

筋肉質で日焼けしている
身体はセクシーだった
ゾクゾクした

下になってるマコは、私を見上げてる
「なに?」
「素敵な身体だね」

「ありがと」
起き上がったマコに優しく横に寝かされて、立場逆転

今度は私が横になりマコを見上げる
覆い被さってキスされ、
その唇が首筋から鎖骨へ下がった

手は身体中を撫でている

マコが愛しくて、ゴアゴアの茶髪を優しく撫でた
ライオンのタテガミのような髪質


「リリア反応しすぎ」
「しょーがない」
「もう我慢できひん」

仰向けに寝そべった
大の字に寝るとベットの
殆んどが埋まる
手足が長い

再度股がり、してもらった様に唇から首筋、鎖骨へと愛撫していった

No.459 10/08/21 23:04
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「リリアやらしい(笑)」

鎖骨から首筋を這って
左の耳を優しく舌で愛撫
する

ポイント、ポイントで
マコの身体がビクッと反応したが、敢えてそのポイントはスルーした


「ねぇ…?」
「ん?」
ムギュと抱き締められた

「いいの?」
「ん?」
「後悔しない?」

正直、ずっと頭の片隅に
家族が浮かんでいた
気付かないフリをしていた

でも家に帰るという選択肢は私の中には無かった
この胸の中の罪悪感は一生のし掛かる


それでもマコと一緒に居たかった
マコに触れていたかった

会えなかった半年で、
想いは膨らんでしまって
いた

「後悔するようなHなら
したくないなぁ」
惚けて明るく言う

またキスを重ねた

No.460 10/08/21 23:23
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

なんだろう…

全然どこも似てないのに、マッキーを思い出させる

無意識なムード作りか
会話のニュアンスか
存在感か?

明確な答えは導き出せな
かったけど、とにかく
居心地のイイ室内だった
安らぐ時間だった


「後悔なんかさせるわけ
ないだろう」
意地悪に笑う

そこからはお互いへの
愛撫の時間となった
初めて身体を重ねてるから相手の感じる所を探す
まずそこから入った

「痛くない?」
イチイチ聞いてくれる

3人も子供を産んでる女にまるで初めての子を刺激
しているかのように、
優しく尋ねてくれた

「痛くない?聞いてるんですけど(笑)」
「意地悪」
「気持ちいいの?」


優しく動き回ってるマコの手を私の身体から離した
「気持ち良すぎ(怒)」
「濡れすぎ(笑)」

またしても意地悪に微笑む

No.461 10/08/21 23:39
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

お返しに私が動いて
口で優しく刺激を与える

血管が異様に浮き出ていたとこを親指の腹で刺激
すると
「うぉっ」
と声がした

親指をその箇所から離して、握って擦る

一つ一つマコの性感帯を
探る
見つけた性感帯は今日は
敢えて刺激しない
それからも舌を這わせたり緩急つけて両手を動かしたりと情報収集に余念がない


しばらく口で刺激してるとマコがギブアップした
「もう無理~、出すよ」

その後すぐ大量に口の中で、射精

沢山のティッシュが手渡されたのでその中に口の中の物を出した

No.462 10/08/22 00:02
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「苦くない?冷蔵庫に飲み物あるかも」

促されるように冷蔵庫を
開けるとフリードリンクとしてミネラルウォーターと烏龍茶が入ってた

烏龍茶を開けて一口飲む
「飲む?」
ベットに持って行くと、
ペットボトルを取り上げられ、またギュと抱き締められた


「年上の貫禄(笑)落ち着いてるね~」
マコは私より2つ若い
年下の男に随分振り回されている

マコの胸に顔を埋めて
いるとお尻の方からまた
愛撫が始まった

「こっちは落ち着いてないじゃん」
マコに触れているだけで、私の身体は潤う

「入れていい?」
ニカッて笑った顔が大好きで質問には答えずキスを
した


答えを待たず、私の腰を
掴んで移動させ
下半身同士をあてがう

ついさっきイッたばかりなのにもう回復していた

No.463 10/08/22 00:22
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

私がマコの上に股がった
まま、腰を落としていった

実際、久しぶりの愛のあるセックス

その存在感は絶大だった

「大丈夫?痛くない?」
「全然!!大丈夫?
緩くない?」
「全然問題ない、入れてるだけで気持ちいいよ」

嘘でも嬉しい
幸せだった

好きな人と繋がれる
その事がこんなに
気持ちいいなんて忘れてた

さらにマコが愛しい
揺さぶられる振動で、
声も跳ねる

マコが上になり、
覆い被さりキスしてから
「気持ちいいね」と
無邪気に笑った顔を見て、

もうこの人とは離れられ
ないと直感で思った
ひどく激しいのに優しい
セックス

二回目の最後は私のお腹の上に放出された

No.464 10/08/22 00:53
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

裸のまま、横になった

「朝もう1回ね」
「バカ(笑)」
「こっちおいで、くっついて寝よ」

マコの目は半分閉じていた

あれだけ激しく動いたら、そりゃ疲れるよ

「もう寝ましょ」
マコの頭を抱き締めて、
髪を撫でていたら
寝息が聞こえてきた

でっかい猫が眠った

マコが眠りやすいよう
離れて、枕を直してから
私も眠りについた

マコの左手に両手を絡めてしばし眠った

その頃にはもう家族の顔は浮かんでいなかった

No.465 10/08/22 06:47
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

ふと違和感を感じて
目を開けたら
「おはよ」

目の前にマコがいた
そうか…一緒に泊まったんだっけ

「おはよ」
喉がカラカラに渇いてた
温くなった烏龍茶で潤した

じっと見守っていたマコが動いて私に近付いた
横向きで見つめあう
顔が近い

身体はもっと近い
エアコンの利きすぎてる
室内でマコの身体は程好く温かい

「夢みたい」
目覚めたら目の前に好きな人がいるなんて

両手でマコの顔を包み、
そっとキスをした
一晩で数えられないくらいキスをした

それでも飽きない

「お風呂入ろう、そろそろお湯も溜まった」
「いつの間に」
「リリアがグースカ寝てる間に(笑)」

手をひかれバスルームへ

No.466 10/08/23 17:57
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

バスルームの椅子に腰掛け威張ってる後ろ姿が
憎らしくも、愛しくもあり

髪の毛を洗ってあげることにした

「美容師以外に洗ってもらった事ないよ」
「嫁も?」
「元嫁だけどね、ないよ」

たっぷりシャワーで髪を
濡らした後、手のひらで
シャンプーを馴染ませ

満遍なく頭に塗ってから、左の揉み上げから
洗い始めた

生え際を右に移動して、
右の揉み上げへ

「痛くない?」
「頭を洗ってもらうって
気持ちいいね、丁度いいよ」

結構力を入れて、指先の腹で洗っていく

「痒いところは?」
「てっぺんの方」
言われたところ付近を
広い範囲で洗う

こういう事がやってて
楽しい
だから、相手にも喜ばれる

マコも流し終わったら
ご満悦だった

リンスの後、
そのままスポンジで身体も洗った
普通の人より面積が広い
泡が途中でなくなり、
付け足して洗う

結構な重労働(笑)

No.467 10/08/24 23:02
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

泡を残さないよう
しっかり流す

お返しに洗ってくれるって言うので辞退して
湯船に入るようリードした

根が素直なので、そのまま湯船へ

ザパーンと豪快にお湯が
溢れた
「ちょい温めだけど
キモチイイ」

マコがジャグジーを作動
させたり付属のボタンで
照明の色を変えたりしているうちに、髪を洗い終えた


ふとマコを見ると、お湯の中で手首をバタバタして
いる

「何してるの?」
「手首の筋トレ。シュートするとき安定するんだ」
オールバックのマコが、
ニヒッと笑った

「こっちおいで。背中洗っちゃるから」
椅子を浴槽近くまで運び、背中だけ洗ってもらった


「華奢な背中だなぁ」
と言いながら、優しく丁寧に洗ってくれる

「背中洗ってもらうって
気持ちいいね」
「だろ。御返し」

流してから、湯船に入り
向かい合わせに座った
確かにちょい温め

マコの長い足が、私の両耳サイドにある

No.468 10/08/28 13:47
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

浴槽で向かい合ったまま
色んな話をした

マコの離婚
私の夫婦の不仲
バスケの話
仕事の話

元々ぬるま湯だったが、
話しているうちにさらに
温くなった
「おいで」
手を引っ張られ、マコの
胸にもたれる
顔を上げると顎のラインが近い
肩に顔を乗せ、話の続きを促した

近藤君とクーちゃんの事
美味しいパスタ屋の話
お薦めの日本酒がある店



話題が尽きない
ホテルでおしゃべりする
余裕のある男は女にとって好印象だ

「続きはベットで聞くよ。風邪引いちゃう」
マコが立ち上がると、一気にお湯の量が減った

No.469 10/08/28 14:21
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

『俺らは何で知り合って~

なぜこの関係になって~

気がつけば今日も一緒さ』

有線からラップが流れて
いた
KREVAだ


本当にそう思う
何でこんな関係に…

もっと祝福される関係で
出会いたかった
やましさを感じることなく堂々と

一緒にいるのに
裸で抱き合っているのに
こんなに大好きなのに
悲しくなった


所詮不倫だから

No.470 10/08/29 16:44
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

そんな事を考えていたら、
「リリアは離婚しない方がいいぞ。子供いるんだし」
「えっ?」

私の定位置、マコの胸の上から慌ててマコの顔を見上げた

マコは宙を見ながら続けた

「離婚するとなると大変だよ、思っている以上に。
相手も傷つけるし、自分だって無傷じゃいられない」
マコの真意が分からない
1回やれたから、もう私は用無しってこと?

幻滅させた?
何でそんな事を言うの?

立て続けに言葉を吐いた
こんなに感情を露にしたことなんて今までなかった

「リリアの為を思ってだよ」
「それがホントに私の為?」

目を合わせてくれない
マコに股がる
強引に顔をこちらに向け、もう一度同じ質問をした

「ホントに私の為?」

No.471 10/08/29 17:09
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「俺のとこに来いとでも
言って欲しいの?」

真っ直ぐ目を見て言われてしまった

もし、早い段階でマコに
そう言われていたら、私は身体を許してなかった

何を舐めた事を言ってるんだと冷めていたかも
そんなこと出来る訳ないでしょ…と

女はそこら辺は妙に
シビアだ

「離婚するしないはウチの問題だから…」
「まぁね」


「んで、いつまで俺に乗っかってんの?
入れちゃうよ?(笑)」

マコの真面目な顔も
おちゃらけた所も、全部を独り占めしたい


先の約束なんて出来ない
これからなんて誰にも分からない


出会っちゃったんだから
しょうがない
だから今を楽しむ
人生1回なんだから

「入れちゃう?逆でしょ!入れて下さいは?」
見下ろしながら意地悪に
微笑んだ

「入れて下さい」
「良くできました」
チェックアウトの時間
ギリギリまで裸で
抱き合った

No.472 10/08/29 17:25
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

ホテルを出て、
車に乗り込んだ

罪悪感は全くなかった
中野さんに対しても、
子供に対しても

ただこの関係がバレた時にマコに迷惑が掛かる
それだけが心配だった


「一緒にラーメン食べる
時間ある?」
バックから携帯を出し、
家族からの着信を確認するもメールも電話も入ってなかった

「お昼にラーメン食べて
帰ります」
中野さんにメールすると
「了解」
とすぐ返信があった

「ラーメン食べていこ」
そう伝えると、
マコがニカッと笑った

「サッパリ系?こってり系?どっちがいい?」
「んーどっちも捨てがたい。マコのお薦めは?」

「どっちも旨い」
しばらく考えていた

「こってりの店はリリアの家から遠くなるから、
サッパリにしよう」
と言うわけで佐野ラーメンに決まった

No.473 10/08/29 17:44
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

中野さんは食に対しての
興味は薄く、食べ歩きを
趣味としない

だから美味しいお店は全く知らない


マコのエスコートが新鮮でどんどんハマってしまったのだと思う

実際、県道沿いの
佐野ラーメン屋は、白い麺で魚介出汁でアッサリで
でも美味だった


大盛りの2種類のラーメンを頼み、各々味見をしたが殆んどマコが平らげた

いい食べっぷり

私は全然食べてないって
理由でお勘定はマコが支払った

今まで食べたラーメンの中で一番私好みの味だった


「ごちそう様」
「殆んど俺食べたし(笑)
次回はこってりに連れて
行くよ。そっちもまた違うけど旨いよ」

次回はいつになるんだろう

約束が出来ない…

No.474 10/08/29 17:57
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

家が近付くにつれて、車内は無言になった

否応なしに現実が
あからさまになる

昼間だったので、最寄り駅ではなく人影のない路地で降ろしてもらった

降りる前に私から抱き付きキスした
ギュッと抱き締められた

その瞬間幸せだった

家に帰ってからを思うと
気持ちが落ちたが、乗り越える力をもらった

いつまでも先伸ばしにしてもしょうがない
最後にキスして車から降りた

「また」
「またね」

走り去る車を見送ってからタクシーを呼んだ

独りになって急に心細く
なった
マコの温もりを知ってしまったから、独りだと不安に

タクシーに乗っているのにマコに会いたかった
さっきまで一緒にいたのに

寂しくて涙が出そうだった

でもタクシーは無情にも
家の前に着いた

No.475 10/08/29 21:34
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

深呼吸してドアを開ける

ガチャ
鍵が閉まっていた

キーを取り出し家の中に
入るもそこは無人

シーンとした室内
ソファーに鞄を置き、一息つくとメールが着た

杏子さんからだった
「昨日はどうだった?近々報告しにきなさいよ♪」

「近いうち必ず行きます」と返信
また一つため息をつく

マコからじゃなくて
ガッカリした自分がいた


お湯を沸かしてコーヒーを入れた
ボーッとしてるとホテル
での事を考えてしまうので新聞を読み誤魔化した


ふと時計を見ると2時
玄関が騒がしくなった

父子のお帰りだ
玄関で出迎える

「おかえりなさい。どこ
行ってきたの?」
「ファミレスでご飯と
パフェ食べてきた!」
代表して太郎が答えてくれた

「その後公園で遊んだの。私はチョコパフェ」
花子が捕捉してくれて、

「ラーメン美味しかった?」
次郎に質問された


さっきまでの静けさが嘘のような賑わい

「サッパリで美味しかったから、今度一緒に行こうね」
ワーイと騒ぎながら、皆
洗面所へ
うがいのコーラスが聞こえてきた

No.476 10/08/29 21:48
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

マコと別れてから、1人になる時間があったので
気持ちにも十分余裕が
生まれた

中野さんに対しても、
平常心でいつも通りに
接した

「子供達ありがとう」
「いいえ。どこのラーメン屋に行ったの?」

佐野ラーメン屋の説明を
した
誰と行ったのか聞かれ
なかったから、敢えて
言わなかった

「そんなところに美味しいラーメン屋あったんだ~」それ以上会話を続けずに
ダイニングを出た

ダメだ
息が詰まる


どうしよう…
こんな生活私に続けられるとは思えない

No.477 10/08/31 13:43
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

その日の晩だとあからさまになると思い、
数日経った平日の夜
中野さんと話し合いを
設けた


子供が寝てから、向かい 合って家族会議を始めた
「この前も話したけど…」私が話始めると、
中野さんは立ち上がり棚から封筒を取り出した

私の目の前にサラリと
落とす

中から紙を取り出すと、 緑のラインが鮮明な離婚届だった
婚姻届は茶色のラインだったと関係ない事を
思い出した



ハッと
中野さんの顔を見ると
「役所も日常なんだろうな、簡単にくれたよ」

「離婚するの?」
「リリアはそうしたいん だろ」

「子供は手離せない…」 「勝手にしろ」


私達は最後を迎えようと していてもケンカに
ならない


もっと夫婦喧嘩をしたかったな…
中野さんの本心を知りたかったな…

ボールペンで妻の欄に記入していく

手渡すと、隣の夫の欄に
記入していた

呆気ない…

No.478 10/08/31 13:51
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

記入し終わり、また封筒に締まったのを見届けてから

「一晩色々考えてみて」 と伝えると

「何も考えることはない」の一言だった

子供達の事
お金の事
これからの住まい
両家の親の事

離婚に関していくらでも 考えなきゃいけないのに…

そのまま中野さんは寝室へ

あまりにも呆気なく、
緊張の糸が切れた


子供達の寝顔を見てたら
しばらく寝付けず、これからを色々想像してみた


家庭は壊さず、うまく遊ぶのが正解なのか

離婚して子供達に傷を負わせて、そこに私の幸せは
あるのかしら


どこをどう考えても袋小路に辿り着く


どんどん目が冴えてきた
仲良し5人家族に戻れるのか

中野さんと中野の父と母に子育てを任せる事まで考えた

子供がいない生活
想像しただけで涙が出そうだった

No.479 10/09/06 00:07
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

翌日から仮面夫婦の生活が始まった

気持ちはすれ違い
夫婦生活のない
パパとママでしかない男女

やっぱり全然楽しくない
単純に計算しても、
あと50年は共に過ごす


ここで頑張って修復してもきっと1年後、3年後に
同じような状態になる可能性だって決して低くない


中野さんはどう考えてるんだろう
想いを飲み込んでしまう
優しい性格が、こういう時もどかしく苛々してしまう

やっぱり離婚の二文字が
私の中でブレる事は
無かった

No.480 10/09/06 20:37
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

アリバイを駆使してマコとのデートを重ねた

中野さんが仕事から
帰宅すると、入れ替えで
家を出て

マコとラーメンを食べに
行ったり
カラオケで歌ったり
ちょっとドライブした


数時間会えるだけで満足
だった

夜出掛けるといつも、
11時30分~12時位に
「おやすみ」と中野さんからメールが入った

それを確認してから家に
帰るように
完全にすれ違うよう生活をしていた

多少の寝不足も気にならなかった


「2人でゆっくりしたいね」
メール中、つい本音が出た
「既婚者の癖に、何言ってんだか~」

マコは私に離婚を迫りは
しない
むしろ子供のために離婚
するなと言う

その事で何度もケンカをし実際、別れ話にもなった

私はマコの連絡先を全て
消去した
本当に終わりだと、涙が
止まらなくなった日もある

No.481 10/09/06 20:53
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

それでも、何事もなかったように
「会いたい」
ってメールが来ると、
懲りずにアドレスを登録
してしまう


そして会うとやっぱり
大好きなんだ、別れる事は出来ないと思い知る事に



ある日、中野さんが離婚届を破った
証人二名が決まらず、書いたもの提出していなかった

ビリビリ破りながら
「離婚はしない」
と言い切った

「こんなすれ違いの生活を続けると?」
「何と言われようと離婚はしない」

中野さんの無表情が
怖かった
何処を見ているか分からない虚ろな目が、部屋の温度を一度下げた気がした

私は中野さんの何かを奪い確実に何かを壊してしまった


「分かりました、もう寝ます」
そこには居られなかった

逃げるように子供部屋に
向かい、花子の手を握って眠りについた

No.482 10/09/14 19:44
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

明けない夜はない

どんなことがあっても
朝はやってくる

とうとう寝付けないまま
朝を迎えた
目覚ましが鳴る前に、オフにして布団から出た


するとメールが入った
携帯がバイブしている

「おはよ」
マコからの他愛のない
メールに背中を押され身体を動かす

私の原動力はマコの存在
現実から逃げててもしょうがない

次いつ会えるかわからないけど、いつかは会える

普段通りの日常を送るため、深呼吸して子供部屋を
出た

No.483 10/09/14 20:10
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

キッチンで朝食の準備を
していると、中野さんが
起きてきた

「おはよう」
「おはよ」
目を合わせられない


すぐに太郎が起きてきたので、張り詰めてた空気が
なんとか和らいだ

子供たちの前では普通を
装う
会話も多く、笑顔もあった
作り物だったけど


中野さんと子供たちを送り出したらドッと疲れた


そしたらまたメール
「最近どう?」
イケメンからだった

タイミングがいいんだか
悪いんだか…
泣き笑いの絵文字で返信
すると、
「今日俺休み~」
と返ってきた


偶然にも私の勤務は午前中のみで午後は休み
仕事終わりにランチの約束した

玄関を出る時、気分的に
足が軽やかだった
こんな生活、必ず罰が当たるだろう

自分に酔っていた
なるようになれと半ば自棄にもなっていた

戻れない性格の自分を
恨んだ
何をどうすれば良かったのか、どの分岐点での決断が決定打だったのか、

振り返ってみても
分からない

けど中野家は確実に崩壊していった…

No.484 10/09/14 21:06
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

12時に仕事が終わり、待ち合わせの大型ショッピングモール駐車場へ急いだ

イケメンはすぐ見付かった「何?この車は!?」
「親の車(笑)」

「ビビりすぎなの~」
「ムリムリ(笑)」

イケメンは敢えて親に車を借りてきたようだ

確かに日中誰かに見られていても不思議ではない

でもイケメンとの関係は やましくないから、私は 堂々としていられる

イケメンにはマコの事を 話していないので良心が 傷んだ

次、呑む機会があったら ちゃんと打ち明けよう

「で?どこ行くの?」
「月島でお好み焼きか~ 銀座でラーメンか~
築地で丼?」
素敵な3択
「築地で丼!!」 「了解」
トラック運転手のイケメンはびっくりするくらい
安全運転


車内で最近の我が家の様子を伝えた
黙って聞いていてくれたが時々溜め息をついていた 「中野さんは職場では何にも変化ないよ。
いつも通り。まさかそんなに家の中病んでるとは…子供らが可哀想だな…」

胸の中心に一撃を受けた 子供

忘れたふり、気付かないふりをして自分の行いから わざと遠ざけて、逃げていた

子供の存在

No.485 10/09/14 21:10
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「胸が痛い」
「離婚かぁ…。
太郎と次郎は俺が引き取って立派なバレー選手にしてやるから(笑)」


「もれなく花子も付きますけど!」
「女の子はムリ(笑)」

ふと、再婚するなら 子供の事を知ってる人が 安心だなと思ってしまった

離婚もしてないのに
でもイケメンはまずない
あまりにも中野さんに近すぎる


マコには子供達を会わせていない
むしろ今まで会わせる気がなかった

でもいつかちゃんと紹介 出来る日が来ればいいなと思った
現実的には有り得ないと
わかっていても

No.486 10/09/14 21:41
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

築地は近かった
2人でブラブラ探索して、店を決めた

全てがカウンターの様な
横列びで、ラーメン・そば・寿司・丼と多様な店が並んでいた

海鮮丼の店に座り
マグロの頬肉ステーキ丼とねぎまぐろ丼を注文
どちらもビックリするくらい美味しかった

昔の私なら、中野さんを
連れて来てあげたいって
思ったのに、
今はマコの顔しか思い浮かばない

もうダメなんだと思い知る

お土産に有名な玉子焼きを買った
知名度代か、高い

「今日はありがとう、いい気分転換になった」
素直にお礼を伝えた

「いつでもメールくれればいいのに、水臭いなぁ~」
イケメンとは一生付き合っていきたい
男女間の友情を信じて
マコの事を打ち明けてみよう

「今度焼き肉で」
「来月には禁煙成功してるはず」
「はいはい(笑)」
「また俺を信用してないな~褒めて伸ばそ。やる気にさせよ(笑)」

No.487 10/09/15 22:48
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

イケメンやマコと楽しい
時間を過ごしてしまうと、気持ちは中野さんから
さらに離れてしまう


悪循環


アルバムを開いても、
楽しい思い出を頭の中で
思い返してみても、

中野さんの笑顔が浮かんでも

冷めてる自分がいる
中野さんに優しく出来ない
思いやりをもてない

確かに大好きになって
結婚して、幸せな結婚生活を送っていた筈なのに…

その頃の気持ちを思い出せない

No.488 10/09/16 00:29
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

離婚をしないと言ってから中野さんは毎日呑んで
帰ってくるようになった


ある夜、お風呂に入るため脱衣所に向かうと
玄関が開く音がした


気にせず服を脱ぎ始めたら中野さんが扉を開け
脱衣所に入ってきた

また今日も飲んできた、
作業服がヤニ臭い


脱ぐのを止めて一歩退いて洗面所前を空けた
手を洗ってウガイが終わるのを待つつもりだった


でも中野さんは私の方へ
向かってきて強引に抱き付いた

Tシャツはすでに脱いで
いて前を隠してるだけの
状態だったから、ブラジャーはすぐに外された

必死に抵抗した

でも両腕でしっかり抱き締められているため身動き
取れない

首筋にあたる中野さんの
髭が嫌悪感を一層強くした

舌が首筋を這ったときは、鳥肌が立った

身体全体で中野さんを拒否していた


強引にスカートが捲られ、下着の中に手を入れられそうになった時は涙が出てきた

抵抗することを止めたら、中野さんは私から離れて
何も言わず脱衣所を出て
行った…

No.489 10/09/17 13:38
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

虚脱感に襲われ、しばらく動けなかった
涙は止まってる

男の人の力が怖かった

本気を出されたら、いくら抵抗しても敵わないことを思い知った

それよりそこまで
追い詰めてしまっていた
必死に抵抗され、中野さんはさらに傷付いただろう

潮時なのかもしれない


性的DVを受けていた友人がいる
彼女は旦那の借金と暴力を理由に離婚を訴えていたが、正式に離婚が成立するまで1年を要した

その間、旦那は彼女を押し倒しては一方的に性生活を強要していた
彼女の嫌がってる顔を見ると良心が痛むのか、必ず
彼女の顔には枕が
押し付けられていたと言う

ふと思い出してしまった
彼女は今、良い縁があり
再婚して幸せに暮らしている


中野さんとセックスをしたくない
私もきっと嫌がってる顔を見せてしまう

旦那とも、浮気相手とも
セックスが出来る女性は
凄いと思う
セックスはその時1番
好きな人とだけやりたい


今の私はマコしか
考えられない

マコに会いたい…

No.490 10/10/01 13:58
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

翌日、中野さんは荷物を
まとめて実家に帰った

「頭冷やしてくるわ
このままじゃ、おかしく
なる」

着るものとバイクのみ
持って出て行った


当然その日の夜に中野の親から私に電話があった

どうしたのよ?
あんなに仲良かったじゃ
ない?
何が不満なの?

矢継ぎ早に質問されたが、ただただ謝った
一切、何も言わずに

ただ私がワガママで…
本当にスミマセン…と


結局不完全燃焼のまま
電話は切れた


疲れた


子供たちに何て説明
しよう

No.491 10/10/21 23:08
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

中野さんが出て行き、
子供たちには仕事で帰って来れないと伝えた

出張に行くと5日間帰らないこともあったので、
その嘘は難なく通った

でも子供は敏感だ
4日目に長男の太郎が
「パパ電話くれないね、
お仕事忙しいのかな?」
と寂しそうな顔をした


「そうね、後で電話して
みようね」
子供にとって世界でたった一人の父親

胸が苦しくなった
子供に申し訳ない気持ちでいっぱいになった

大人の嘘は無垢な子供を
残酷に傷付ける


子供の目を盗んで中野さんにメールをした
【寂しがってるから、電話してあげて】と

数分後、家の電話が鳴り
次郎が出た
「パパだよ!」
残りの2人も駆け寄り、
受話器を奪い取っている

キャッキャ言ってる子供達を複雑な思いで見つめた


溜め息を何回ついた事か、それでもまだ迷っていた

どうするべきかハッキリ
分かっていたのに、決めかねていた

No.492 10/10/21 23:26
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

別居して1週間が過ぎた
マコにもその旨を伝え、
しばらく会えないと謝った
たった一言
「そうか」と返事が着た

我が家の別居をどう捉えたのか、直接会って聞いてみたかった

嬉しいの?
重い?
迷惑なの?
ホッとしてる?

メールじゃ表情を汲み取れない
その答えが本音か建前か
わからない
そんな曖昧な答えは
いらない
だからそれ以上返信は
しなかった

中野さんもマコもいない、それからの数日は
子供がいても孤独感が
まとわりついていた

半月経った頃、別居してから初めて中野さんから
メールが着た

「明日話がある。子供が寝た頃帰るから」

私も決意した
全ては明日

最後になるか、
新たなスタートになるかは中野さん次第

10年弱連れ添った夫婦
最後の決意の方向が一緒でありますように

その日の夜は、やはり
寝付けなかった

No.493 10/10/22 00:02
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

次の日、22時過ぎに
中野さんは帰ってきた

湯呑みに熱めの緑茶を注ぎ2つダイニングテーブルに置いた
「ありがとう」
向かいに腰掛け、中野さんの次の声を待った

「どんなことがあっても、やっぱり離婚はしない。 そう簡単に離婚は出来ない」
「そうね、私もそう思います。」
それは紛れもない本心
だった

「そうか。それは良かった」
「でも以前の生活ように 戻れるかは不安です」
「焦らず待つよ。」
中野さんはいつも優しい

それは昔から変わらない こんなに器の大きい人、 2人といないかもしれない
でも私の中の感情は、
一歩引いて冷めていた

二兎追う者は一兔も得ず 片方選んだら、片方失う事を意味する
数日散々泣き腫らした

自分の中で整理をつけた 最後までマコはマコだった「リリアの生き方を応援 してる。リリアがそう決めたのなら、仕方無い」

誰よりも愛していた
もっと早く出会いたかった
むしろ出会わなければ
良かった

マコの存在を知らなければこんなに苦しい思いしなくて済んだ

マコに会ってしまうと 話せない
別居を伝えた2日後にもう会えませんとメールで伝えていた…

No.494 10/10/25 23:42
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

数日間、走馬灯のように
マコと一緒に過ごした時間が駆け巡った

普通の主婦だった私が
1人の女に戻れた貴重な
時間
誰にも言えない、
墓場まで持っていく覚悟の淡い恋の話


最初の別れはマコから
だった
その時は余りにも突然で、目の前が真っ暗で何にも
考えられなかった

でも縁があって
数ヵ月後寄りが戻った

でも今回は
私から別れを告げた

常々
「リリアが別れたいって
言ったらしょうがない。
身を引くよ」
とマコから言われていた

バツイチだけど独身で
長身で愛嬌のあるマコならすぐ彼女はできるだろう

何も3人の子持ちを相手にしなくても…

でも離れることは
出来なかった
マコを失いたくなかった

No.495 10/11/14 22:38
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

でも私の身勝手で
3人の子供たちの存在や
権利、自由を蔑ろにする事はできない

いつかは終わりの来る
年甲斐のない淡い恋
その別れがほんの少し
早まっただけ


マコに
オンブしてもらいたかった
お姫様抱っこしてもらいたかった

佐野ラーメンにもう一度
行こうって約束も
果たしてない

バスケの試合の応援にも
行けなかった

未練だらけ


でもこれからは中野さんに頑張ってもらおう

間に小さいの3人挟んで

3人が巣立った後も、2人で手を繋いで散歩できる
そんな夫婦を目指して


神前で誓った約束
寄り道したけど、
戻れるかな

No.496 10/11/15 07:29
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

近藤君とくーチャンを呼び出して、今までの経緯を
話した

2人とも神妙な顔つきで
聞いていた

敢えて明るく、
「結局ダブルデートできなかったね。ゴメン」
と、くーチャンに伝えた

「リリアさんは大丈夫なの?」
「母は強し!!失恋したからって寝込めない(笑)」
涙が出そうになったけど、グッと堪えた


「マコの事は任せて下さい。もうリリアさんに付き纏わないよう強く言っておきます」
近藤君も両肩が落ちている

「ゴメンね~家庭壊さず
マコと付き合うなんて芸当出来なかった…」

「いや、それが正解だと思います。
俺結婚してないからわからないけど、結婚ってそんな簡単なものじゃないような気がします。リリアさんは既婚者なんですから」


重々しい雰囲気のまま解散

仕事は辞めよう
近藤君とくーチャンと一緒に働いてたから嫌でもマコを思い出す

家庭に戻ると決めた
中途半端は良くない

翌日、一身上の都合により退職しますと届けと共に
事務長に伝えた…

No.497 10/11/16 13:40
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

『殴るより殴られる男
破るより守り抜く男の
辛さを知ること…』

レゲイの歌詞だけど
まさに中野さんの強さだなと思う

夫婦はこうして大なり小なり峠を越えて、年老いて
いくのだろう

中野さんと正面から向かい合うにはまだ時間が掛かる

それでも中野さんは待っているだろう

どれだけ彼は悩み、自分を責め、心に傷をおったかなんて当事者の私には想像もつかない



私は職とマコを失った

でもそれだけで済んで
良かったと、いつの日か
笑って話せる日が来るだろうか…

30代、40代、50代
いつまでも女でいることは失いたくない

No.498 10/11/26 04:33
かず ( SK1Pxe )

なんか凄く悲しくなりました。マッキーさんや新ちゃんらへんが一番グッてきました‥‥‥もしこうだったら‥もしこうなっていればリリアさんは悩まないでもっと幸せになれるのかなって考えてしまいました 女性を大切にしようと再認識させて頂けました昉

No.499 10/11/27 14:23
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

私達夫婦は、引越しをする事にした
共通の何かをやり遂げないと歩み寄ることは難しい

子供達も大きくなる
転校させるとしても早い
うちがいい
目標があると自然な会話も増える

中野さんの職場からは離れるが、通えない程ではない所に広めの中古の一戸建ても見つかった
ここから離れた方がいい

様々な思い出がありすぎる

新天地で家族5人再出発
子供達は庭で飼う犬選びで忙しい
時には喧嘩もしているが、3人で空想の話で盛り上がっている

隣で中野さんは爪を切っている
それを私は台所から眺めている

ごく当たり前の普通の家族幸せな風景

来月にはこのマンションをこの土地を去る

バイバイ、マコ
大好きだったよ…

夢のような時間を
ありがとう…

   ~~完~~

No.500 10/11/27 14:35
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

✨✨✨お礼✨✨✨

とうとう500を踏みました
ツタナイ文章と、
どうでもいい内容と
ごちゃまぜで満レスなので大層読みづらかったと
思います😞

最後間延びしてしまって、スミマセンでした⤵⤵


フラフラ生きてきたリリアいかがだったでしょうか?
楽しんでいただけたら
幸いです😄


読み返してみると、書き直したいとこも多く…
(特に最初の方💦)

根気よく最後までお付き合い下さった皆様、ありがとうございましたm(__)m

とても貴重な経験をさせていただきました✨

続きはありません💦
また機会がありましたら
皆様の前にお目見えしたいです💡

本当にありがとうございましたm(__)m

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