注目の話題
家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
まじでムカつく店員
マッチングアプリで知り合って、、

ヤリマン奮闘期🍌

レス500 HIT数 78606 あ+ あ-

リリア( 20代 ♀ hSC01 )
10/11/27 14:35(更新日時)

過去は過去💡大事なのは今です❗
自他共に認めるヤリマン時代を遡って記載していこうと思います😌

ヤリマン・援交・セ○レ等に嫌悪感を抱く方はスルーして下さい
お願いしますm(__)m
マメに更新しますが、長い目で見ていただけると助かります😆💦

それでは、どーぞ👍✨

No.1162175 09/09/26 14:00(スレ作成日時)

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No.301 10/02/10 07:51
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

すぐに冷えたビールと枝豆と野菜スティックが運ばれてきた

「乾杯」

グラスも冷えててビールがウマイ
御通しは切り昆布とガンモの煮付け
美味しかった
店内の喧騒も気にならない

「いいお店だね」
「良かった。近藤には言ってないから内緒ね。唯一
弱音を吐けるとこだから」

マコはどうして私を連れてきてくれたんだろう
マコの優しさに戸惑う


海鮮サラダや小振りの揚げ物盛り合わせ、
サイコロステーキは
ソースが絶品だった

つまみが美味しくて
お酒も進む

会話もつまることなく、楽しい時間はあっという間に過ぎた

No.302 10/02/10 08:31
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

イケメンの事を相談する
つもりだったけど、すっかり忘れていた

そのかわりマコの身の上話は聞いてあげられた


二人目を里帰り出産して
から、帰ってこないらしい。もう二年、生活費を送って年に何回か会う生活

妻子がこっち来たり
マコが向こうに会いに行ったり

妻は離婚にも応じない
仕事辞めて妻子の元に行くことも考えたけど、今は
それほど嫁を愛していないと言う


「俺ってきっと生活費を送るだけの存在なんだろうな」
夫婦の形として、アリなのだろうか

「マコ、浮気とか暴力とかギャンブルとかは?」
「一緒にいてわかんない?真面目な優しい亭主だよ」

それは信じる事が出来る
マコほど気が使えて、優しい男はそういないと思う

「さらにさ…」
声を潜めて呟いた

No.303 10/02/10 09:24
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「先月、四ヶ月ぶりに会った妻にセックス断られたのよ。四ヶ月ぶりなのにさ」言葉が出ない

さらにマコは続けた
「しょうがなく口でして
貰ったわけよ。したら、えっ何それって思う位上手くてさ…」


「正直萎えちゃったよね。無心になって出したけど」
マコの奥さんの気持ちを
想像してみた

離れて暮らしてる旦那
一緒に暮らしてる自分の親と子供達
月々の生活費を貰えて、
男まで作って

夫婦間は他人には伺え知れない、奥さんには奥さんの言い分もあると思う


それにしたって
マコが不憫だった

「だから、俺だって遊んでやるって思ってる時に近藤に誘われたって訳よ」

暗い話なのに努めて明るく話すマコがなんとなく
痛々しい


「そっか。でも独身の女の子はダメだよ。離婚してからにしな」
くーチャンの悲しい笑顔が
頭をよぎった

男の都合で、利用される
女の子は辛い恋愛にしか
ならない

「ユミにも言われた。」
顎で店内を指す
さっきの板前さんの奥さんだ

No.304 10/02/10 09:38
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「だからリリア誘った」

真っ直ぐ見つめられても
困る
私はそんなに強い女じゃないし、むしろ情には流されやすい

「そろそろ終電近いんだ、帰ろう」
携帯で時間確認すると、
11時半回っていた

個室の暖簾をくぐると、
ユミさんがいた
「ごちそうさまでした。とても美味しくて飲み過ぎました」
「リリアちゃん一人でも
構わないからまた来てね」

「ないから。そん時は俺も一緒だから」
ユミさんがお土産に紙袋を持たせてくれた
マコはお会計しないで、外に行ってしまう

「先に貰ってるから」
ユミさんに背中を押されてマコの所へ

「あっご馳走様でした」
店を出る直前に、カウンター内の旦那さんに声を掛けると、無愛想に手を挙げてくれた

No.305 10/02/10 13:26
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

線路沿いを歩きながら、
財布から五千円出してマコに渡す

「ごちそうさま」
「出しすぎでしょ」
マコは受け取らない

ジャンパーのポケットに
強引に入れた
「奢られたら、次回会い
にくいか…」

マコはお金を受け取って
くれた


夜風が気持ちいい
お酒のせいか、隣を歩く
マコの体温か、寒さは感じない

会話が途絶えても、
気にならない程自然体で
いられた

だからすぐ改札に着く
「ここでいいよ」
「ん、大丈夫か?」

「今夜はありがとう、楽しかった。おやすみなさい」「こちらこそ。癒されま
した」
マコが深々と頭を下げる

改札を通った私の姿が、
見えなくなるまでマコは
見送ってくれていた

No.306 10/02/10 13:39
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

なんだろうこの感情
マコとマコの回りの人たちにとても癒された

ユミさんからの土産は
シフォンケーキだった
「甘い物苦手だったら
ごめんなさいね」
女性らしい綺麗な字で
カードも添えられていた

電車の中で笑顔になる

終電ではなかったけど、
間違いなく12時は過ぎる

メールは一件も入って
いない
中野さんに駅まで迎えに
来てもらおうか悩んでるとメールが来た

「眠いから寝るよ。帰りは大丈夫?」
中野さんからだ
「タクシーで分乗して帰るから大丈夫だよ」
「了解、おやすみ」
「ごめんね、ありがとう」

また一つ、嘘を重ねた

No.307 10/02/10 14:02
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

最寄り駅に着く頃、マコ
からもメールが届いた
「今日はほんとありがとう。おかげでぐっすり眠れそうだ。帰り道気をつけてな」
お役に立てて良かった


私もすっかり解毒された
リフレッシュできた
あんなに飲んだのに、酔いも回ってない


駅からタクシーで帰る
中野さんは布団の中にいた、寝てるのか起きてるのか分からないから声は掛けず静かにお風呂に入った


湯船の中で今夜の出来事を振り返る
非現実的な時だった

またマコと一緒にあの店で飲みたいな
正直な感想だった

これはもう立派な
浮気なのかな…
考えることをやめた

No.308 10/02/11 14:20
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

日曜日、洋食の朝食にした
昨夜の余韻を引き摺って、ボッーとしてると中野さんが起きてきた

「おはよう」
中野さんは朝が強い
寝ぼけ眼や大あくびで起きてくる事はまずない


「おはよ」
コタツの座椅子に座った
中野さんに新聞を渡す
「昨日のお店は店員さんがいい人だったよ。土産付き」

シフォンケーキ入りの紙袋を見せる
マコの事には触れず、
話題を詳しく提供する


そこに嘘はない
ユミさんのこと
若い板前さんのこと
出てきた料理のこと


「そうか、そんな店があったのか。駅には行かない
からなぁ」
電車に乗った事は言って
ない

No.309 10/02/11 14:27
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

子供達も起きてきて、
皆で朝ご飯にする

主婦業の始まりだ

洗濯物を干しながら
洗い物をしながら

所帯染みたこんな姿、マコには見せられない

と思ったら可笑しくなった

そんな見栄張るなんて
どうしたんだろう私

No.310 10/02/11 14:36
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

また仕事始めの月曜日が
やってきた

近藤君はやっぱり1番に
駆け寄ってきた
「駆け寄る相手間違えてるんじゃん?」
わざと軽口を叩く

「あいつとは同伴出勤ですから」
もう付き合いがバレても
いい頃なのに、あまりにも自然過ぎてまわりは気が
つかないのだろうか

それとも、皆で温かく
見守ってあげてるのか…


どっちにしろ
付き合いは順調そうで
なによりだ

「マコと会ってるんですか?」
「あの日初めて2人で飲んだのよ」

「そーですか…」
マコは近藤君には何も言ってないのかな?

No.311 10/02/11 17:26
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「あいつ、ちょっと寂しい病で。迷惑だったら突き放した方がいいですよ」
「了解」

「あいつ、ああ見えて意外に真面目な奴なんで…」
「そーなんだ。モテそうなのにね」

近藤君の態度が煮え切ら
ない
何が言いたいのかハッキリしない

結局、うやむやなまま
仕事場に戻って行った


集中して仕事をこなす
休憩や、仕事終わりに携帯のメール着信を見るのが
楽しみになった

必ず着信が入ってる
着信アリの表示がこんなに嬉しいなんて

No.312 10/02/11 17:48
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

毎日高い頻度でメールを
交わす
いつもマコの存在を感じて生活していた


返信がないと心配して
「ごめん、携帯握って寝てた」
と朝一でメールが着てるとホッとした


メールに依存するなんて、まさに現代病だ
最近の学生は1日200通のメールを交わすという

私はずいぶん年を重ねた
から、メールより電話で
話したり直接会って話し
たい


でもそれが叶わない今は
メールで代用している

だからいつもマコに
会いたいって思っていた
けど、本人には伝えて
いない


マコも既婚だけど、今置かれている立場は独身と変わらない
自由になる時間が多い
一人寂しい時間も多い

私は対等に時間を作って
あげることは出来ない

ならば、メールくらいは
付き合ってあげよう
そんな軽い気持ちでいた…

No.313 10/02/11 18:06
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

メールの相性ってあると
思う

絵文字の使い方や、
改行の仕方
文章の終わらせ方、
メールの終わらせ方
聞き役、話し手のバランス

マコのメールは短い文で
読みやすく、絵文字も
多からず少なからず

返信か早いのに、まとまった内容で返ってくる


何気なく携帯を開いたら、数秒後に受信したり

送信したら送れず、受信が着たりと
受信、送信のタイミングも相性が良かった


だから、メールの回数は
日に日に増えた

No.314 10/02/11 22:19
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

忘れた頃の日曜の午前中、バレーボールがあった

イケメンに会うのも久しぶりだ


体育館に向かってる最中、運転中の中野さんが携帯を渡してきた

「イケメン昨日飲み行ったから、まだ寝てると思う。電話して起こしてやって」
言われた通りに中野さんの携帯からイケメンに電話
した

数回コールしたあと、
留守電に切り替わる
「出ないよ。留守電になる」

「爆睡だな~何回か電話しても出なかったらいいよ」
次も留守電に
これで最後にしようと
掛けると2コールで出た

「もしもし」
寝惚けた声のイケメンだ

「おはよ。飲み過ぎなの」電話の向こうからイケメンの笑い声がした


「あとでね」
「ほ~い」

胸の高鳴りはなかった
いつも通り
無理はなかった


マコの存在はでかい

No.315 10/02/12 08:35
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

流石に休日の午前中だと
集まりが悪かった

その分子供たちは自由に
遊べるので大喜び

大人と鬼ごっこしたり
ドッチボールしたり

年中の花子も上手にボールから避けている
太郎と次郎は休憩なしで
走り回っていた


沢山の大人と触れ合うことで自然と躾される事がある

兄弟喧嘩が始まると、側にいた大人が仲裁に入る
時には叱る

親じゃない大人だと彼らも遠慮し、すぐ自分の非を
素直に認めたりする

友達と揉めても同じだ


独りっ子の男の子は、太郎達より花子の面倒を見てくれたり、我が儘を言って大人を困らせたりもした


「ごめんなさいね、言うこと聞かなくて」
「そんなことないよ、ちゃんと池田くんに謝ってるよ」

子供を学習させるためには根気と回数が必要だと思う

一回で出来る子もいれば、二回、三回目で出来る子もいる
子供は柔軟性に長けているから、親にも根気が必要だ

No.316 10/02/12 12:33
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

イケメンと普通に接する事ができたし、近距離に
いてもドキドキしなかった

不思議だな

あんなにときめいていた
のに
嘘のように冷静だった

好きな気持ちが無くなったわけではないと思う
心に余裕が生まれた

とりあえず一安心だ

No.317 10/02/12 19:40
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

マコと飲みに行ってから、1ヶ月経った頃
またマコから誘われた


今度はランチの誘いだった

中野さんの扶養でいるため収入に制限があり
平日休みが時折設けられていた

水曜の10時に待ち合わせ
ランチなんて、今までに
経験がない


ママさん友達と子連れで
ファミレスでランチなら
あるけど…


いつもより、ちょっとだけお洒落して待つ
待ち合わせは駅にしてもらった

約束の10分前に駅に着くと、5分後にマコも着いた

「待たせたね」
「まだ約束の時間前だよ」「待たせるより待ちたい
タイプなんだ」

No.318 10/02/13 04:57
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

運転席から降りてきたマコはそのまま助手席の扉を
開き、私をエスコートした

促されるよう乗り込む

「閉めるよ」
お嬢様扱いだ
なかなか悪くない

扉も優しく閉まる

行動の一つ一つが自然で
女性の扱いが上手かった

中野さんの優しさと
またタイプの違う優しさだ

中野さんは静の優しさ
マコは動の優しさ
そんな感じ


BGMは今流行りのラップ系の音楽が控え目に流れてた
「行きますか」
マコは運転も優しかった

No.319 10/02/13 05:10
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「今日はどこへ連れて行ってくれるの?」
「タイムリミットは2時
だっけ?」
幼稚園のバスは3時前に
家の前に着く
あまりギリギリには
なりたくなかった


「そうだね、それくらいには家に居たい。」
「そうすると遠出はできないから…」


暫し考え込むマコ
和洋中どれでもOKとは
伝えてある

「ホテルバイキングにしときますかね」
横向いて、私の反応を伺う

「いいネ」
笑顔で答える
マコも笑顔だ

「次回は中華街で」
ちゃっかり次の予約も入れとく辺りは、卒がない
「了解しました」

No.320 10/02/13 05:22
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

車内では会話も弾む

あんなにメールを交わしていたのに、よくもまあ話題が尽きない


マコは話上手だし、
聞き上手だった

お互い家庭の話は極力
避けた
それが相手に対するマナーのような気がした


そして、マコは煙草を
吸わない
理由を聞くと
「バスケットマンだから」

趣味で成人バスケチームに所属しているという
「ホントに!?今度練習風景見たい」
「俺、背が高いだけで下手くそだよ」
「無理強いはしないよ」

「考えておく」
車は首都高速に乗り込んだ

少し混んだが、程無くしてホテルに着いた

No.321 10/02/13 05:36
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「ホテルの部屋を取って
ある…ってオチはない?」努めておちゃらけて言う


「取って欲しいの?」
予想外の展開にドキッと
する
墓穴を掘ってしまった


言葉につまっていると
「リリアの嫌がる事はしないよ。会えなくなるのが
一番嫌だから」

余りにストレートで
肯定も否定も出来なかった

No.322 10/02/16 08:17
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

迷うことなく、バイキングをやってるホテルに着いた

「仕事中に見つけて
チェックしてたんだ。
ケーキが美味しいらしい」
ホテルの地下駐車場に入る

平日なのに案外車も
多かった
運転席側が壁になる端に
空きがあり、そこに車庫
入れする


後ろを向いたマコの顎の
ラインがセクシーだった

視線を感じたのか、
「ん?何?」
「運転上手だね」
「ありがと」

一発で車庫入れ完了

「行きましょか」
マコの横を歩くのも随分
慣れた
身長差がすごい
マコの肩が遠い


エレベーターに乗り込む
時も、マコの行動は紳士的だった
子供じゃないんだからと
伝えたが嫌な気はしない

ホテルのバイキング
オープンまで時間があり、ホールの展示場で時間を
潰す

そこでは、絵手紙が多数
展示されていた

私は絵心がないので、
全てに凄いなと
思ってしまう


天使が1人真ん中で
両手を組んで目を
瞑っている絵があり
「あなたからは目に見えない贈り物をたくさん
もらった
私はあなたに何を贈れる
かなぁ
考えてる時間がまた私を
幸せにしてくれる」

と描かれていた

No.323 10/02/16 09:48
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

大小あわせると100枚以上展示してあり、時間が経つのは早かった

自筆の手紙
久しく書いてないな

何人か遠く離れてる友達の顔が浮かんだ
手紙書こうかな

突然すぎてビックリする
かな



「どうだった?」
「面白かった」
素直な感想


バイキングオープン時間
から20分過ぎていた
マコは静かに待っててくれたようだ

「行きますか」
エスコートされ、
バイキングへ

No.324 10/02/16 12:54
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

さすがホテルのバイキング

洒落た料理が多く並ぶ
私は好き嫌いがないが、
マコは多かった


好き嫌いある方が、大きく育つのか、
180センチのイケメンも
食べられない物が多かった

飾らなくていいから
素でいられるから
楽だった

まれに長い付き合いの友人と食事をしている錯覚に
陥る

バイキングに時間の制限はなかったが、私にはタイムリミットがある

食後に一口大のケーキを
三種類とシャーベットを
二種類
どれも美味


一人分の代金をマコに渡しお会計をしてもらう

もう1時近い

No.325 10/02/16 13:14
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「食べ過ぎたなぁ」
エレベーターの中でマコはお腹を擦っていた

見た感じ、お腹に余分な
脂肪はついてなさそう
だった


「美味しかったね、特に
デザート」
時間に余裕があれば、もう少し種類を食べたかった

「喜んでくれて良かった」「また来たいね」

マコはいつも優しく微笑む


地下駐車場に停めてある
車に乗り込む

が、マコは一向にエンジンをかけない


「リリアにお願いがあるんだけど…」
前を向いたままマコが
口を開いた

No.326 10/02/16 14:05
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「ん?なに?」
「リリアに触れたい」


どこかで予期してた

私もきっと心のどこかで
マコに触れたいと思ってたのかもしれない


「こっちきて」
返事を待たずに、2人の間にあった肘置きを立てた

ベンチシートになってる
前列、横にずれればマコと並ぶ

「リリア」
私の躊躇を見破ったマコが強く名前を呼んだ

シートベルトを外し、マコの方へ身体をずらす

「リリア」
今度は優しく呼ばれ、
優しく髪の毛を触られた

マコの顔を見れない

マコは大きな手で私の
髪の毛を優しく愛撫し続けていた

No.330 10/02/17 08:43
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

⚠⚠⚠⚠⚠
感想スレありますので、
そちらにカキコミ
お願いします😞💧

No.331 10/02/17 09:17
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「さて、そろそろ
行きますか」


頭を撫でてたマコの左手は私の左肩を抱いた


右の手でエンジンをかけ、片手で器用に車を出発
させる


身体はマコに、もたれ
かかっている
顔を上げると、マコの顎が近い


視線に気づいたのか
「歯止め効かなくなっちゃうからさ」
と前を見ながら、はにかむ

しばらく寄りかかっていたが、運転中なので離れた

そして、そのままマコの
左手に私の右手を絡ませた

マコは大きい手をゆっくり握って私の右手を包み込んだ


駅に着くまで車内で会話はなかった

No.332 10/02/17 09:27
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

駅に着いた

2時5分前だった


もう少し握っていたかった手を離して、車を降りる


窓を開けてくれたマコに
ドア越しにお礼を言った

「こちらこそ」
名残惜しそうな顔
マコは本当に正直者だ

無言で封筒をくれた
「俺の気持ち。じゃあまた」


車を見送って、バスに乗り込んだ
なんだろう、封筒を開くと一枚のポストカード


それはホテルのロビーで
展示されていた天使の
絵手紙のポストカード
だった

マコ、いつの間に…
にやけた顔が戻らなかった

No.333 10/02/18 08:34
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

バイキングに行った翌日
続けて誘いのメールが来た

「突然だけど、明日の夜
会えない?
でも無理はしないで」

ランチに行ったことは
家族の誰にも行ってない


さすがに、無理だと思った

続けて会うことへのリスクも大きい気がした


でも神様はマコの味方
だった


実家の母から、
「土曜日、子供達を映画に連れて行きたいから、前の日に泊まらせてもいい?」とメールが着た


断わる理由はどこにもない

母に電話して、金曜日の
夕方泊まりに行く事にした

でも、
「リリアは来なくていいわよ、たまには家でゆっくり過ごしなさい」


まるで神様にマコのとこに行ってこいって背中を押されてる錯覚に陥る

No.334 10/02/18 09:13
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

中野さんにそのことを
メールで伝える


しばらく経って返信があり「なら、俺も外で飲んでくるよ。夕飯の心配はいらないよ」


一緒に美味しい物食べに
行こう、
たまには2人で外で飲むかと

言って欲しかった

でも、
私も言い出さなかった


本当に些細な事が切っ掛けで夫婦は簡単にすれ違う

私の胸の中は
トキメキ6割
罪悪感 4割と

やましさより切ない恋心が勝っていた

No.335 10/02/18 09:28
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

金曜日の昼休み
マコに会える旨を伝える
メールをした


返信は
「飯食ってる時間ないから、済ましてきて。
7時半に駅で」
だった


夕方、子供たちを連れて
実家へ
久しぶりの里帰りで、子供たちも喜んでいる
里帰りと行っても、車で
30分とかからない

母に浮かれてる姿を
見破られたくなかったので早々に実家を出た

子供達の笑顔に
胸が痛んだ

No.336 10/02/18 09:44
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

約束の時間を10分過ぎて
マコの車が駅にやってきた

遅れるなんて珍しい


「ごめん、仕事が終わらなかった」
助手席に乗り込むなり、
謝られた

「そんなに待ってないし、仕事ならしょうがないよ」
マコの服装がラフだった
まるで部屋着だ


「どこに連れて行かれるかわかる?」
全く検討もつかない

分からないと伝えると
「そっか~」
と上機嫌でニヤニヤした

今度はどんなサプライズを企んでるのか、私も
興味津々だった

車は30分程走って、マコの住んでる地域に向かっていることは分かった


「あそこだよ」
顎で指された場所はどう
見ても学校だった

No.337 10/02/18 10:04
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

中学校の門をくぐり
駐車場に車を停める

夜の8時を過ぎているのに車が沢山停まっていた


「今日バスケの練習日なんだ。前に練習見たいって言ってたからさ」
本当にマコは私を喜ばせる壺を心得てる


スポーツは観るのも、
実際にやるのも好き


「俺は下手だけど、めちゃめちゃ上手い奴もいるから観てても飽きないよ」

体育館から、ドムドムと
ボールをドリブルする音が聞こえる


テンションが上がったのが自分でも分かった


マコが予備のバッシュを
貸してくれた
「履いてな、足から冷えるから」
30センチのNIKEのバッシュはブカブカだった


体育館には15人ほどの男性がいて、皆が一斉に入り口の私達を見たのがわかった

マコに舞台に上がるよう
促され、脱ぎたてのダウンのジャンパーを渡された
「寒いからくるまってな」

やたら視線を感じる

きっとマコが既婚だと皆が知ってるんだろうな
居心地の悪さを感じた

No.338 10/02/18 10:13
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

マコは着ていたジャージを脱ぎ、メールを一通打ってから皆の所へ合流した


マコもテンションが
上がっていた

シュート練が終わり、
5対5のゲームが始まった

マコが一番背が高い
ジャンプボールは勿論
マコが飛ぶ

188センチがゴール下で
しなやかに動く姿はド迫力だった
大型の猫科の動物の様で
可愛いけど怖かった


1クォーター終わる頃、
顔見知りが体育館にやってきた
私を見付けて、驚いた顔をしている

近藤君だ

No.339 10/02/18 10:22
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

「リリアさん~何やってんすか?こんな所で…」

隣に座り込み、バッシュを履き始めた
「マコに拉致られた」


近藤君は温かいペットボトルのお茶をくれた
「えっ、いいの?」
「さっきマコからメールが着て、温かい飲物買ってきてって」

気が利くなぁ

10分のゲームが終わり、
マコが戻ってきた


「寒くない?平気?」
マコの身体からは蒸気が
上がってる

「ありがとう」
ペットボトルを見せてお礼を言った

またすぐゲーム開始の笛が鳴り、マコと近藤君は
コート内に戻った

No.340 10/02/18 10:30
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

10時の終了まで、メンバーチェンジはあったが
休憩なしでゲームは行われていた


見たところ20代~30代
すごい体力

近藤君がボールを運んで、マコがゴール下

近藤君が外した3Pシュートのリバウンドをマコが
取ってシュート


無邪気に楽しそうだった


あんなに跳べたり
あんなに上手くボールを
扱えたら楽しいだろうな

ちょっと嫉妬した

確かに高レベルなゲーム
だった

連れてきてくれたマコに
感謝

No.341 10/02/18 10:45
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

最後のゲームにマコは参加せず、皆に
「お先~お疲れ」
と声をかけて舞台に戻ってきた

「帰ろっか」
襟足の髪が汗で濡れてる
「疲れた~飽きなかった?寒かったでしょ?」

ゲーム中の近藤君に
手を振り、得点板してた人に
「おじゃましました」
と声を掛けて体育館を後にした


「面白かったよ、視線が痛かったけど」
マコはハハハと笑った

「近くの駅に降ろしてくれればいいよ」
「大丈夫、最寄りまで送って行く」

汗をかいているのに、私のために車の暖房を入れてくれた

自分で暖房を切り、マコのジャンパーにくるまる

マコが左手を差し出してきたから、右手で握った
「ひゃ、冷たい手」

マコの手は熱いくらい
左の手も温めてもらった

No.342 10/02/18 15:53
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

変な関係だなと思う

俗に言う浮気だろうけど、不倫ではない


マコは私の嫌がる事は絶対しない
反面、私が望めばどんな事でも叶えてくれる気がする

それが例えば身体の関係
だとしても

今の関係は私は楽しいけどマコにはツライだけかも
しれない


車内で会話をしながら
そんな事を考えてた

No.343 10/02/18 16:13
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

そんな都合のいい関係は
そうは続かない


マコを甘く見てた

最寄り駅近くのグラウンド横で車を停めた

見渡すも人影が全くない
車さえ通らない


「リリア、こっちきて」
マコはズルイ
決定権を私に委ねた

嫌なら寄らなければいい
寄ったらOKと受け取る
だろう


一瞬の間に様々な葛藤が
頭の中に起きた

マコに触れたい
でも中野さんを裏切れない

マコを失いたくない
でも子供達を泣かせたく
ない

でもマコには沢山尽くしてもらった
そのマコが初めて私に
ワガママを…

No.344 10/02/18 16:35
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

人生を謳歌してた
独身時代の私なら

もっと早いうちにマコとはやっていたと思う

でも今は色んな物を背負ってしまった
私の身体は、私だけの物ではなくなってしまった


人間の基本的な内面は
変えられないから、
マコとのセックスは興味がある
もっとマコを知りたいと
思う


悪い私が囁く
「バレなきゃ平気。
バレようがないよ」

善の私が囁く
「マコのために止めな。
後戻り出来なくなるよ」

No.345 10/02/18 16:50
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

ぐちゃぐちゃな回路を
中断させて、正直に伝えた

「マコの事は本当に好き。でもHは出来ない」

「やらせろとは言わないよ。俺責任取れないし」

ポカンとしてしまった


それならと
横にずれて隣に座ると、
突然抱き締められた
「話が違うんですけど…」

マコの首筋に顔があたる
「リリアも抱き締めて」

やれやれと思いながら
両手を背中に回す

汗の匂いが仄かに香る
不快な感じはしない、
むしろ心地良い


「リリア、これ以上は
望まないからキスして」

No.346 10/02/18 17:11
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

セックスで躊躇してた私は麻痺してた


ブーツを脱ぎ
シートに膝立ちになった
そうしないとマコの顔に
届かない

マコも左足をシートに上げ私を受け入れた


してやられたなと思った
何枚もマコの方が
上手だった


私からマコの唇へ近づいていった
やっぱりマコはキスも
優しく上手かった


「ありがとう。
ホントはくわえてもらう
つもりだった」
悪ぶれる様子なく言って
くる


「あぶない、あぶない」
長いキスの後、抱き締められていた

名残惜しそうに私を解放し「でも満足」

車を発進させる直前に、
キスされた

それからは隙があれば
キスを繰り返した

No.347 10/02/18 17:23
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

玄関の鍵を開けると
家の中は真っ暗だった


なんか、違う男の匂いが
身体についてる気がして
すぐシャワーを浴びた

髪を乾かしてると、
中野さんが帰ってきた

「ただいま」
すごい強い匂いがする
「お帰りなさい、
何の匂い?」
「ん?何か匂うの?」

お酒臭い中野さんを
風呂場へ
「とりあえずシャワーを
浴びて」

強烈な香水の匂い
ここまでくると臭い
甘ったるいけど体臭のような匂い

詮索するのは止めた
お互い様だから

No.348 10/02/18 17:32
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

翌朝、聞いてないのに
フィリピンパブに行って
きたと中野さんから
報告があった


キャバクラやスナックなどは容認してる
もちろんフィリピンパブも我が家のルールではOKだ

「楽しいお酒飲めた?」
「まぁまぁだな。匂いが
キツイから悪酔いする」

大丈夫、いつも通りの夫婦の会話が出来ている

いつも通り、いってらっ
しゃいのキスをした

瞬間マコの唇が蘇った

やっぱり昨日のキスは
ヤバかったなと反省

暫く会うのは止めよう

No.349 10/02/18 17:54
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

男は割り切れるけど
女は割り切れない

男は身体で感じ、
女は心で感じる


つくづく女は不利に出来てるなと思う

日に日にマコに会いたいと思うようになった

でもマコからは、次はもう抑えられないかもって
メールが届く


私にとってツライ選択
どうすればいいんだろう


取り敢えず会わない方を
選んでいるが、
胸が苦しい
会いたくて涙が出る

いてもたってもいられ
なくなる

完全にマコに恋をしていた

No.350 10/02/18 18:05
リリア ( 20代 ♀ hSC01 )

仕事中、近藤君は特別何も言ってこない

私から話を振ってみた
「くーチャンはバスケ連れて行ってないの?」

「彼女いない奴等が
ジロジロ見るから嫌なんですよ」
あぁ、確かに…

「でもバスケしてる近藤君格好いいのに」
「マジっすか?暖かくなったら1度連れて行ってみます」


「リリアさん…」
「ん?」
「マコと付き合ってるんすか?」

んー、微妙
いや、付き合ってはない

「付き合ってないよ。遊んでもらってるけど」
「ふーん」

納得してない様子で仕事場に戻って行った
付き合うの定義って難しい

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