🚀parallelworld🌏

>> 100 「ふん、やるな。この星にも骨がある奴がいるじゃないか。」
ﾎﾟｷ
「鬼の面の奴が大将みたいだからソイツを先ずは叩く！」

ﾋﾞﾋｭｰﾝ

その光景を観ていた別の迷彩色をしたモビルスーツが上空から急降下し狐人族の鬼が飛んだ方へありったけのナパーム弾を放った。

ゴシュゴシュゴシュ…

ゴオォォォォォッ

また深い森は次々と豪火に包まれた。

「まだまだｯｯ!!」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ…

更にサブマシンガンを両脇に挟むと片っ端から飛び移れそうな大きな木を粉々にしていった。

「鬼の面の奴が熱さに堪えられなくなって出て来たところでとどめをさしてやる。」

ガシュン

地面に降りた迷彩色のモビルスーツは構えていつでも撃てるように銃を構えた。

「お前ばっかり目立つなよ。」
「ミーゼの敵討ちしようぜ。」
「ちょこまか変な魔法使いやがって。いつでも来な。」
他の迷彩色のモビルスーツはその左右と後ろの守りについた。

ギュオーーッ

アース将軍のピンク色をした迷彩色より１．３倍は大きいモビルスーツはそこの戦闘を任せ、狐人族の寺院を目指した。

……
…

「ふっ！一つだけ戦闘能力が極めて高いのが、この寺院に近づいてきおったわ。鬼と烏は未知の惑星の連中に少々手間取っておるな。」

ｽｰｯ
綺麗な日本庭園を思わせる庭の方へ狐人族の長フォックスは向くと左手の扇子を閉じ九つの尻尾をふった。

「どれ儂も暇潰しに妖力を三割程解放するかの。」

ズドドドン

フォックスを中心にだだっ広い庭一面が濃い紫色に包まれた。

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>> 101 ウマンダ星宙域…

その頃コスモワープを終えた竜人艦隊はピンタゴ星雲ウマンダ星の大気圏へ突入をしようとしていた。

ｼﾞｼﾞｯ
『おおっ！イース星の竜人族の皆さん助けに来てくれましたか。我々ウマンダ星の政府軍は未知の惑星から来た侵略者によって政府軍の艦隊や基地など壊滅的ダメージをくらいました。』
何とか生き延びた政府軍からの映像が戦闘艦のブリッジにある大きなメインスクリーンに映しだされた。

「これは…」
市街地の建物は崩落し人々が死んでいる無惨な光景を観て皆は絶句した。

バンッ
「ひでぇ…民間人の地をここまでやるとは。」
それを観た砕は壁を拳で叩いた。

『敵の位置はだいたい分かったので座標を送ります。』

「了解！ラリス、政府軍からきた座標を確認してくれ。」
「「はい！」
クリスは指示を出す。ラリスはタッチパネルを素早く打ち込み位置を確認した。

『これからこの星に入る為のゲートを開きます。』
ﾁｭｺﾞｰﾝ　ゴガガガ…
『ぐあっ…』
政府軍通信者のいる建物が攻撃を受け映像が乱れる。

ズゴォン
ｶﾞｶﾞｶｶﾞ…
「大丈夫か！」
キックはその場に行って助けてやりたい気持ちでいっぱいになった。

PPP…ｶﾁｯ
『頼みまし…』
爆撃により頭から血を流している通信者はスイッチを押すとｽﾞﾙｯと床に崩れ落ち生き絶えた。

「ｸｯ…」

ﾋﾞｷﾞｷﾞｨ　ｼｭｳｩｩﾙ
多数の衛星からのバリアがとける。

「全艦隊フォースシールド展開！これよりウマンダ星の突入を開始する。」
クリスが指示を出す。

『了解！各艦フォースフィールド展開した後大気圏に突入する。』
各艦の艦長が答えるとゲートに進路を向けた。

ジュゴーッ

大気圏との摩擦で竜人艦隊は膨大な熱に包まれながら地表へと降下していく。

ズゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

ｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝ

「許さねぇバシリスの野郎!!」
「砕、思っていることは皆同じよ。冷静に落ち着いて。
ブリッジの椅子に座っているクリスは自分にも言い聞かせるように言った。

雲の上に着いた頃艦隊のレーダーに未知の惑星戦闘機艇が多数映った。

よっしゃッ!!戦闘班みせどころだ。俺はシャドーで出る。セロ出撃準備出来てるか。」
「あぁもそろそろだと思って整備はばんたんだ。」
話しながら宇宙メットを被ると砕はブリッジハッチの外に待機しているクルーと合流した。

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>> 102 ｼｭﾊﾞｯ
「シャドー宜しく頼むぜ。」
ｻﾞｼｭ
砕は椅子に座ると素早くタッチパネルを操作し操縦レバーを握り締めた。

PPP
「ﾅﾝｶ ﾋｻﾋﾞｻﾉ ﾃﾞﾊﾞﾝﾃﾞ ﾓｴﾃｷﾀ」

「よっしゃｯｯ！シャドー派手に行こうぜ。」

「ﾘｮｳｶｲ ｻｲﾉ ｵﾃﾅﾐﾊｲｹﾝ」

ｶﾞﾁｬ
ｼｭｷﾞｭｰｰﾝ
ハッチが開くと同時にシャドーmkⅢは外へ飛び出した。その後をイース星最新型の戦闘機が飛び立つ。

……
…
ウマンダ星地下…

ｳﾞｨｰｰｰ
ﾁﾝ
ﾌﾟｼｭｰｯ
「着いたか…」
エレベーターの扉が開くとそこには苔や蔦で覆われた巨大な機械が幾つもあるのが見える。

ｶﾂｺﾂｶﾂｺﾂ
ウマンダ星の数キロ地下には星全体に広がる鍾乳洞があり数千年昔古代文明が栄え潤った時代があり桃源郷『シャングリラ』と呼んだ。
この事を知っているのはフォックスと数人であったがバジリス将軍が３５年前連合軍で三将軍をやっている頃ドイス閣下に極秘任務として過去の遺産を探し出しピンタゴ星雲を手中に納めるのに邪魔な政府軍や宇宙海賊の戦局をより確実に優位に進める為に命じられウマンダ星までは調査を突き止めたものの後一歩というところで大戦の英雄に破れさったのであった。

「ふんシャングリラが何故滅んだのかはどうでもいい。過去の遺産を探さなくては。」
バジリスはホログラフマップを出すとデータファイルにアクセスして過去の遺産の在りかを調べてみるがなかなかヒットしない。

ｻﾞﾝ
その様子をじっと遠くから豹頭の男が見ている。

Pigo Pigo
ホログラフマップのある場所を赤い記しが点滅する。
「ようやく見つけたか…」
バジリスは背中の銀色をした四本の触手がノズルに変形しジェット噴射のように空気を押し出して空を飛んだ。

「ﾋｭ～ｯやるね。さてお宝まで案内宜しく頼んだよバジリス将軍。」
豹頭の男はｼｭﾝとその場から消えた。

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>> 103 ﾌﾟｼｨｰｯ
ｽﾀﾝ
バジリス将軍はホログラムマップの赤い点滅の場所に着くと更にマップを拡大し範囲を狭め辺りを見回した。

「この辺の筈だが…」

背中の銀色をした四本の触手が前に伸び先端に穴が空くと火炎放射機の様に変形し覆い繁った蔦や巨大な植物を焼き始めた。

ゴオォォォォォｯ

段々と何かの形をしたレリーフが見えてきた。

『火・風・雷・水』

左目のスカウターで古文書のデータを引き出しパズルを解くとレリーフの下の方でカチッと音がする。

ｽﾞｻﾞｻﾞ
すると地下に降りる階段が現れた。
ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
カビのようなすんだ臭いが鼻につく。

ﾋﾟﾀ
蔭に潜みながらその後を豹頭の男が気配を消し付いて行く。

光苔でうっすら明るい。ゆっくりぐるぐると螺旋状になっているようだ。

数分同じような風景が続いたが最下部に着いたのか真っ直ぐ道が伸びている。

ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
十メートルはありそうな巨大な鋼鉄の扉が見えてきた。

「此処か過去の遺産がある場所は。」

バジリスはセキュリティロックされている扉の横にある機械に歩むと宇宙海賊船を攻撃し手に入れたカードキーをスライドさせた。

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…

ゴゴゴゴゴゴ…

ゴゴン

中に入ったバジリスは息を呑んだ。

「こっこれが…過去の遺産!?」

……
…

その頃、狐人族の寺院にいたフォックスはバジリス将軍の動きに感ずき過去の遺産の場所へ向かっていた。
ｼｭﾊﾞﾊﾞ ｼｭﾊﾞ
「これはいけませんね。時空の狭間の封印の警護は鬼や烏らに任せるとして、こっちの方は厄介な相手。急がなくては…」

印を結ぶと紫色の妖力が上がり更にフォックスは加速した。

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>> 104 扉の中に入ったバジリス将軍の目の前にあるものは巨大な部屋に数千個の入れ物が置いてある。
ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
　ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
　　ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
よく見ると色々な種族が透明な水槽の中に一つずつ入れられ中心部へ円錐形の坂になっており水槽から垂れ流れた液体がその部分に集まっている。

「…。」
バジリス将軍はその中心部へ歩みよると下に下る階段を見つけた。
ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ

ドーーーン
螺旋状の階段を下りたその目の前には色々な研究機材が壊れその奥に上から流れたてきた液体が巨大な水槽で混ざり濁った液体になっている。
辺りを見回すと机の上に研究資料が散らばってい。資料に手を伸ばそうとした瞬間

ｼｭﾊﾞｯ

暗い闇から黒い影が素早く襲いかかってきた。

「フン！」
バジリスは咄嗟に身を翻すと黒い影に向かって四本の銀色の触手を槍のように尖らせ突き刺した。靡いたバジリスの深紅のマントが所々破けている。
スカウターを目に合わせて暗闇を見ると異形のものが蠢いていた。

その光景を後ろから傍観している豹頭の男は「ふ～ん成る程…あの濁った液体が過去の遺産か…」と呟くと巨大な水槽へと近いた。

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>> 105 ｷﾞｷﾞｷﾞ
バジリス将軍の左腕の大きな魔剣の真ん中にある大きな瞳がカッと開くと目が赤く光りを帯びる。
異形のものの凄まじいオーラに対しバジリスに取り付いているドイス閣下が表に現れた。

『素晴らしいパワーを秘めている。さぁ見せてみよそのお前の潜在能力を!!』

３m程の四つん這いになっている異形のものはそのドイス閣下が放った低い唸るような声に反応し咆哮をあげ襲いかかる。
ﾋﾞｼｭﾝ
ドイスは最上級火炎魔法を右手から放つとフェニックスの形をし異形のものに襲いかかる。

ゴオアァァァァｯ

あたると巨大な炎が包み凄まじい火炎竜巻が辺りの機材を飴の様に溶かした。
ｼﾞｭﾜｯ
然しもうその場所に異形のものは居ずドイスの背後から巨大化した拳が迫り来る。

ギキン
分厚い氷の壁がそれを弾くやいなやドイスは空中魔法で上に上がり人差し指をつきだし最上級雷魔法を放った。

ギャリギャリギャリ

真っ黒に焦げ微動だにしない…

ﾊﾟｷ
異形のものは口が裂け咆哮を再び放った。

『ほう凄まじい再生能力だな。だがそれだけでは私は倒せんぞ。』

ｷﾞｭｵﾝｷﾞｭｵﾝ

カーーーーｯ

更に異形のものの口は広がり眩い光が部屋を包み込みドイスを襲う。

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>> 106 ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…
光りに包まれ一瞬にして研究機材や巨大な水槽がある部屋は消し飛んだ。

バジリス将軍に取り付いているドイス閣下は一つ上の数千ある水槽の部屋へ飛び上がっていた。

ｼｭﾝ
「ひゅう～ｯ 危ない危ない。あいつ等の戦闘の巻き添えくうとこだった。」
下の階層で戦っているのをよそ目に豹頭の男も巨大な水槽の濁った液体を小瓶に採取し上に向かっていた。

ﾋﾞｼｭﾝﾋﾞｼｭﾝﾋﾞｼｭﾝ

異形のものはドイスに光線を撃ちまくる。それを交わし上から下へと左腕の魔剣を降り下ろした。
ｽﾞﾊﾞﾊﾞ
真っ二つに別れた肉体は新たなる異形のものを生み出した。
ｸﾞﾁｭｸﾞﾁｭ

……
…
ｼｭﾊﾞﾊﾞ
（かつてピンタゴ星雲ウマンダ星の栄華を極めた桃源郷…地下都市シャングリラは優雅になりすぎ、だんだん不老不死という禁断の事柄にうつつを抜かし他の色々な惑星から拐った優秀な者を集め研究をしていた。だがその研究は失敗に終わり体が色々な種族の長所だけを取り揃えた異形なものになりそして共食いを始め普通の者も喰われその人口はシャングリラの百分の一になり当時何とか異形のものを魔法封印をした。生き残りは地表にで今のウマンダ星に至るが３５年前のドイス閣下との大戦で時の狭間に封印した魔法のペンダントの強力な力で歪みが起き徐々に魔法封印を侵食したらしい。急いで新たな封印をしかけなければ魔王やドイスより恐ろしい事が起きるかもしれぬ急がなくては…）
九尾を持つ狐人族の長フォックスは早く封印をする為、桃源郷シャングリラの入口へ妖力を上げと急いだ。

• << 112 その頃… ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 「シャドー、何なんだ撃ち落としても撃ち落としても敵の戦闘機が現れやがる。」 PPP 「ｺﾘｬ ﾀｾﾞｲﾆﾌﾞｾﾞｲ ﾀﾞﾈ」 「そんな悠長な事言ってんじゃねぇ！」 ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ 砕が操縦しギリギリの攻撃をかわすなかそこにはバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦内部で作られた真紅の無人戦闘機が数百機で空は埋めつくされていた。 ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 　　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 数十ある竜人の戦闘艦からも砕を応戦するために戦闘機の先に龍の形をとった竜人戦闘機が艦後部のハッチを飛び立った。 その傍ら様子を見ていた砕の母親の沙羅もいてもたってもいられず発艦した。 ｶﾞｯ 『砕、大丈夫？』 沙羅は心配で呼び掛ける。 「大丈夫だよ母さん。もう子供じゃないんだから心配するなよ。おっと…」 ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ﾁｭｺﾞｰﾝ ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ﾁｭｺﾞｰﾝﾁｭｺﾞｰﾝ 砕と沙羅は敵戦闘機の攻撃をかわすと親子の息の合った連携プレイで撃破していった。 その光景を戦闘艦のメインスクリーンを観ているラリスは自分も加わりたくて羨ましく思っていた。 「ラリスお前も砕の近くで戦いたいか。」 それに気付いた艦の指揮をとっているクリスは笑いながら聞いた。 「いいえ、私は別に…」 「お前の顔に砕のそばに行きたいって書いてあるぞ。」 キックがそう言うとラリスは顔を赤らめた。

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アル🍺 ｵﾋｻ!V(･ω・）
元気そうで何よりだ😃✨

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>> 108 おっブルーお久しぶりｯ子✋😚
元気にしとるばいね😁
読者の皆さんいつも拙い小説を読んでいただいて有難うございます💦
これからも亀レスですが応援宜しくお願いしやす⤴
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m
アル🍺
あっそういやメリークリスマス✨🎄🎅🎁✨楽しい１日をお過ごしください
なお凱が皆さんのケーキやオードブルにアルコールなどを掻っ払いにシャドーmkⅢで出掛けるみたいなのでくれぐれもご注意下さい🚀

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>> 109 ハッピーニューイヤー

ε=ヾ(*~▽~)ノ
なんてね～✋💥

元気ですかーー！

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>> 110 なおさんお久✋😚
なんとか元気にやっとります😁
まぁ後は「話つく」限定でファンレスもしある方もそちらに宜ぴく🙋⤴
アル🍺

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>> 107 ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ… 光りに包まれ一瞬にして研究機材や巨大な水槽がある部屋は消し飛んだ。 バジリス将軍に取り付いているドイス閣下は一つ上の… その頃…

ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
「シャドー、何なんだ撃ち落としても撃ち落としても敵の戦闘機が現れやがる。」

PPP
「ｺﾘｬ ﾀｾﾞｲﾆﾌﾞｾﾞｲ ﾀﾞﾈ」

「そんな悠長な事言ってんじゃねぇ！」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

砕が操縦しギリギリの攻撃をかわすなかそこにはバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦内部で作られた真紅の無人戦闘機が数百機で空は埋めつくされていた。

ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
　　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ

数十ある竜人の戦闘艦からも砕を応戦するために戦闘機の先に龍の形をとった竜人戦闘機が艦後部のハッチを飛び立った。
その傍ら様子を見ていた砕の母親の沙羅もいてもたってもいられず発艦した。
ｶﾞｯ
『砕、大丈夫？』
沙羅は心配で呼び掛ける。
「大丈夫だよ母さん。もう子供じゃないんだから心配するなよ。おっと…」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ﾁｭｺﾞｰﾝ
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ﾁｭｺﾞｰﾝﾁｭｺﾞｰﾝ

砕と沙羅は敵戦闘機の攻撃をかわすと親子の息の合った連携プレイで撃破していった。

その光景を戦闘艦のメインスクリーンを観ているラリスは自分も加わりたくて羨ましく思っていた。

「ラリスお前も砕の近くで戦いたいか。」
それに気付いた艦の指揮をとっているクリスは笑いながら聞いた。
「いいえ、私は別に…」
「お前の顔に砕のそばに行きたいって書いてあるぞ。」
キックがそう言うとラリスは顔を赤らめた。

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>> 112 狐人族寺院付近…

ゴオォォォォｯ
ビル五階程あるピンクのモビルスーツを操縦するアース将軍はホログラムマップで示す赤い点滅を目指し深い森の上を通過していた。

「ンッ…！？」

コックピットのスクリーンの隅に黒く動くものが一瞬観えた。
アース将軍は背のブースターの出力を変えその場でホバーリングし辺りを見回した。

ｼｭﾝ ｼｭﾝ ｼｭﾝ
森の中から沢山の黒い影がモビルスーツに弾丸のように飛んできた。

黒い影の正体は体中に傷がある七本の尻尾を靡かせる砦（凱の若い頃の修行仲間ライバルであり友である鬼や烏の次に力を持つ）率いる狐人族部隊であった。

「てめぇ！こっから先はこの砦が行かせねえよ！」
そう言うと大剣を突き刺す様に構え紫色の妖気で体を包んだ。
ｻﾞｼｭｯ
「これでも喰らいな！妖斬激獅子閃!!」
凄まじい妖気を剣先のみに収束させ自らの体をドリルの様に回転しモビルスーツに突っ込んでいった。他の数十人いる狐人族もそれに続いていく。

「ふん…小賢しい。アトミックバスター。」
ｶﾞｼﾞｭ　ｶﾞｼﾞｭ　ｶﾞｼﾞｭ
ドドドドドドドド
アース将軍は腕をクロスさせ両肩・腹・両脛から全方向に小型ミサイルを放った。

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>> 113 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｩｳ…

眩い光を放ち一斉に発射される。

「何だこのミサイルスピードは？」
「グガアァァ!!」
「ヒィぁぁぁぁっ！」
「ぬぐう…」

砦率いる狐人族部隊はネオ・ホーミングミサイルの嵐に襲われ断末魔の叫び声をあげながら数十人いた半数近く絶命した。

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞ…

辺りは土煙と血生臭さに包まれる。

「そんな馬鹿なスピードを誇る我が一族が…皆、大丈夫か？」
砦は頭から血を流し折れた左腕を押さえながら皆の心配をした。

「弱い雑魚は引っ込んでろ。」
土煙が引くとアース将軍はメインパネルごしに狐人族を見下した。

ｷﾞｭｵ
煙りが出そうなくらい拳を握り締める。
「俺を…狐人族をなめんじゃねぇ!!
うおぉぉぉぉぉぉっ！」

ドドドン

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
巨大な紫色の妖力を開放し片手で印をした。

ｶﾞｼｭﾝｶﾞｼｭﾝ
「勝ち目が無いのにまだ歯向かうつもりか。」

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
周りにある固い物質が砦の体を包んでいった。
ｻﾞｼｭ
「秘剣 轟巌!!」
アース将軍のコックピットめがけ紫の光が突っ込んだ。

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>> 114 「フォースフィールド！」
何かを感じたアース将軍は超起動兵器ベルセルク（モビルスーツ）を青白い光りでバリアをはるためスイッチを押そうとした。

その瞬間

ギュアアァァァァッ

金剛石に包まれ紫色の妖力を最大限に解放した砦は目にも止まらぬ速さでコックピットの装甲にめり込んでいた。

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ
「何!?このニューチタン製の装甲に穴を穿っただと！」

「おせぇよ。」
砦は更に身体中に纏っている金剛石を炸裂弾のように飛び散らせた。
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

「ぬうっ！」
アース将軍はモビルスーツの両手で砦を挟もうとしたが素早く交わされた。

ｸﾙｸﾙ ｼｭﾀﾝ
砦は地面に着地するとビル五階ほどあるピンクのモビルスーツを見上げた。
「出てこいよ！その操縦席に乗ってる奴。」

vivi…
バシュッ
コックピットが開くとマントを靡かせてアース将軍が急降下してくる。

「お前ら手を出すなよ。」
ミサイルから生き残ったいきり立つ狐人族を制すと砦は折れていない右手に刀を握り締めた。

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>> 115 ｼｭｨｰｯ
「テラ・インパクト…」
アース将軍は頭から急降下する流れに身を任せ砦に接近すると腰の剣を目にも止まらぬスピードで振り鞘に納めた。

ｻﾞｼｭ
「ふん小賢しい！狐円。」
砦もアース将軍を迎え撃つ。

ズン！
ﾒｷﾒｷ ﾒｷﾒｷ
「うぐｯｯ！」
砦を中心に地面半径１０m程のクレーターが出来る。

「ほう良く私の剣圧で潰れて死ななかったな。」
ｼｭﾀﾝ

「大したことねぇな…ぶはっ!!」
強がったものの血を吐き出すと砦は片膝をついた。
「砦隊長!!」
「来るんじゃねぇ。」
心配して近寄ろうとする仲間たちを目で制すとアース将軍に向き直り睨み付けた。
「ﾌﾝ…やるじゃねぇか。」
紫色の妖力を再び放出させ剣を構えた。

「その気合いだけは買ってやるが果たしてもう一撃耐えられるかな。」
ﾌｯ
アース将軍の姿が一瞬消えたかと思うと砦の真上に現れた。
ｼｭｨｰｯ
「テラ・インパクト…」
ﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
「妖斬剣不知火!!」
二人の技が激突する。

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>> 116 シュゴーッ
「ﾌｯ…もらったぞｯｯ！」
アース将軍のテラインパクトが砦をとらえ炸裂する。
ベゴゴッ
地面がめり込みクレーターが出来る。

「…んっおかしい。手応えが無い。」

「もうお前の技見切ったぜ。」
辺りが一瞬で暗闇になると霧にアース将軍は包まれる。
ボッ
青白い炎が左右に別れ数十もの炎になって増えていく。

「これは一体…」
アース将軍は砦を探すが姿が見えない。

ﾌﾞｰﾝ
いきなり砦がアース将軍の目の前に現れる。

ｼｭﾊﾞｼｭﾊﾞ
砦に向かい剣を振るうがかき消えてはまた現れる。

「こんな馬鹿な…」

ｼｭｷﾞﾝ

アース将軍の一瞬の隙をつき砦の剣がアース将軍の胸を貫いた。

「グハｯｯ!!」
ｶﾞｸﾝ
口から吐血すると胸を押さえながら片膝をついた。

「実と思えば虚…虚と思えば実…そうか分かったぞ蜃気楼か…これが不知火の技の正体…」
ドサッ
アース将軍は力尽き地面に倒れた。

「ﾊｧﾊｧ…なかなか手強い相手だったぜ。」
砦は技を解くとふらついた。
ｶﾞｼｯ
しかし狐人族の仲間等が支える。

「お前ら…」
「砦隊長、一旦寺院に戻りましょう。」
「ああ…殺られた仲間の躯を拾ってからだ。」
そう言うと砦は意識を失った。

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>> 117 一方…
桃源郷シャングリラの地下ではバジリス将軍の体に憑依している闇の帝王ドイスと究極生物との決着がついていた。
ドサッ
「グガッ…馬鹿な…」
永遠と思われたドイスの魔法力が究極生物に吸いとられ床に伏していた。
分離した究極生物は一つにまとまるとベースであるバジリス将軍の体内に口から進入し内側から憑依しているドイス共々取り込んで支配した。
融合した体はドイス閣下やバジリス将軍の知識を得て起き上がると地上を目指し時の狭間に封印してある魔法のペンダントで古（いにしえ）の魔王を甦らせ自分が吸収し更なる究極生物を目指す為に地上を目指した。

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
ﾊﾞｼｭﾝ

バジリス将軍の体が迸（ほとばし）るような凄まじいオーラに包まれると獣の様に跳躍し空中浮遊の呪文を唱えミサイルのように飛び立った。

ガゴッ

ガゴッ

壁や床をオーラで突き破り最短距離で進んで行く。

シュギューッ

「うおっ！？」
豹頭の男の脇を凄まじい勢いで通り過ぎて行くと風圧で飛ばされそうになりマントで飛んでくる石などを防ぎ踏ん張ると穴があいていく後を追った。

「バジリス将軍負けちまったな。想像以上に究極生物が強かったが想定内の出来事。自分の船に急ぐとするか。」
豹頭の男はﾆﾔﾘと笑い先を急いだ。

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>> 118 「感じるぞ。禍々しいこの感じ…地下の封印を解き放ったか。」
ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
紫色をした妖力に包まれた狐人族の長フォックスは九つの尻尾を靡かせ桃源郷付近まで来ていた。
狐人族の寺院から汗一つかいておらず足を止めると扇子を着物の胸から取りだしﾊﾟﾀﾊﾟﾀ扇ぐと目をつぶった。

「ふ～む。遅かったか…」
そう呟くとカッと目を見開いた。
「時の狭間の結界を強めなければ、このままでは星雲…いや全宇宙そのものが危うい。」
ﾊﾟﾌ
そう言うと扇子をたたみフォックスは、また走り出した。

……
…
ウマンダ星市街地
ﾋｭｲｨｰﾝ
「ったく撃ち落としても撃ち落としてもきりがないぜ。母さん。」
ｶﾞｯ
『ほんとね。私も上空にサラマンダー召喚して同時攻撃してるけどなかなか減らない。』
砕と母親の沙羅は敵無人戦闘機を次々と撃破するが圧倒的数で疲れの色が出始めていた。
ｶﾞｯ
『おいおい砕！もう泣き言か。』
そこへ聞き慣れた声が入ってくる。

雲の隙間から竜人キック率いる別の戦闘機隊が次々と現れた。
ｶﾞｯ
『砕、何もう疲れた』
こっちも聞き慣れた声がする。
「へんｯｯ馬鹿言ってんじゃねぇよ！キックにラリス！」
仲間の応援により砕は気力が再び漲ってきた。
ｶﾞｯ
『どうしてもラリスが砕の所へ行きたいって言うからな渋々連れてきた。』
ｶﾞｯ
『キックの馬鹿ーーｯｯ！』
ラリスのｷﾝｷﾝ声が鳴り響く。
ｶﾞｯ
『ﾌﾌｯ…砕、良かったわね。彼女が来てくれて。』

「なっなに母さんまで変な事言うなよ。」
砕は頬を赤らめていた。
ｶﾞｯ
『砕さっさと敵の戦闘機を片付けるぞ。』
ｶﾞｯ
「ああキックやっちまおうぜ。」
砕は操縦桿を握り締め気合いを入れた。

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>> 119 PPP
「ｻｲ ﾋｭｰﾋｭｰ ｲﾏﾀﾞｹﾓﾃｷｶ」
シャドーmkⅢに搭載されているAIシャドーが砕を冷やかした。

「お前も馬鹿な事言ってんじゃねぇ！シャドーいつもの奴、敵さんにぶちかますぜ！」
PPP
「ﾘｮｳｶｲ!ｼｰﾙﾄﾞ85%ﾓﾝﾀﾞｲﾅｼ」

ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
砕は素早くタッチパネル式のキーボードを打つと、頭上の幾つかの小さなレバースイッチをﾊﾟﾁﾊﾟﾁと入れていく。
「よっしゃーｯｯ！ハイパーブースター点火。」

ゴオゥ

「いくぜオラッ！フェニックス・ガンナーーｯｯ!!」
操縦桿をおもいっきり引いた。

シュゴオォォォォッ

メタリックシルバーのシャドーmkⅢは青白く包まれると超スピードで編隊を組む敵無人戦闘機の中へ突っ込んで行った。

ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰﾝ

次々と爆発し敵無人戦闘機は四方八方へと落下していく。

「へへんッどうだ。」
PPP
「ﾊｧ　ﾏﾀﾞﾏﾀﾞ ｿﾌﾉ ｶﾞｲﾏﾃﾞﾊ… ﾒｲﾁｭｳﾘﾂ ﾀﾞﾒﾀﾞﾅ…」

「ったくコンピューターのくせに駄目だししてんじゃねぇよ。」
ｶﾞｯ
『やるわね砕。私も頑張らなくちゃ。』

「そうだろ。」

『ダメよラリス。砕を甘やかしちゃ。つけあがるといけないわ。』
『はい。沙羅さん分かりました。』
二人は冗談話しで盛り上がった。

「何なんだ…ったく。」

『ハッハッハッ。砕、女に負けるなよ。』
キックの焦げ茶色の戦闘機は砕の近くで敵無人戦闘機を撃ち落としながら上昇していった。

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>> 120 ﾋﾟﾝﾀｺﾞ星雲ｳﾏﾝﾀﾞ星宙域…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

大戦の英雄が乗る戦闘艦クラーケン（元海王星戦闘艦）率いる竜人艦隊は未知の惑星からバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦アーガイルとの激戦が繰り広げられていた。

「一番、二番主砲ならびに副主砲発射ぁぁっ!!」

　　ドギューッ
　ドギューッ
ドギューッ

クリスの掛け声と共に敵戦闘艦アーガイルに発射される。
竜人艦隊も無人戦闘機を小型ビーム砲で撃ち落としているが、超弩級戦闘艦から謎の電波を照射されて艦の周りを保護するフォースフィールドを半減させられ、しかも相手の多方面からのショートコスモワープ戦法の爆撃に苦戦を強いられていた。

「ﾌﾝ…戦闘機相手は退屈だ…」
全身黄金の鎧に包まれているアルミはタッチパネルキーボードを操作し艦サイドのホーミングミサイルと小型レーザーバルカンで応戦していた。
ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
「う～」
赤いｷｬｯﾌﾟ帽に眼鏡をかけ白髪をポニーテールにしているメカニックのセロはクラーケンの両羽翼についている拡散粒子砲改を撃つ為の計算をしている。

乗艦している他の竜人クルー達はレーダーを観るもの竜人艦隊と連絡を取るもの艦の修理をするものと警報音の中慌ただしく動いていた。


ズォォォオォォォォン

クリスとアルミだけが異様な圧力を感じﾋﾟｸｯと反応した。

「この感じ…まさか…」
クリスはアルミの方を向いた。
「このどす黒く凄まじいプレッシャー…」
アルミの手が止まった。

段々と二人にその巨大な圧力感が激しくなっていく。

「どうした二人とも？」
その異様な雰囲気に気が付いたセロが声を掛ける。

ズォォォオォォォォン

その時だった。

ゴガガガガァァァ

艦橋目の前に何かが突っ込んでいきクリス等が居るブリッジは激しく揺れた。

「くっ!?何事だ!!」
クリスは無線機に叫んだ。
ｶﾞｯ
『Ｃブロックに未確認の戦闘機が墜落して来た模様です。黒く二等辺三角形みたいな変わった戦闘機みたい…んっ誰か出てきたみたいなので確保します。』
一人の竜人クルーが答える。
「ちょっと待て！嫌な予感がする。」
ｶﾞｯ
『大丈夫です。

…何だもう目の前にいる

ウッこいつは…

グアァｧ…』
そこで通信が途絶えた。

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>> 121 ｶﾞﾊﾞｯ
「俺が行く…これを頼む…」

「アルミ、ちょっと待て！」
ｳｨｰﾝ
アルミはシートから立ち上がると近くの竜人クルーと無人戦闘機の攻撃を代わって貰いクリスが制するのも聞かずブリッジのハッチから出て行った。

「嫌な予感が止まらない。」
クリスは青ざめていた。

「クリスここは大丈夫だからアルミを追って行きなよ。」
セロはそう言うとクリスにウインクした。

「ありがとうセロ。」
「後で頬っぺたにﾁｭ～宜しく。」
クリスと修道院時代から幼馴染みのセロはおどけてﾆﾔｯと笑った。
「バカ…じゃあ行ってくる。」

「あぁ。」
ｳｨｰﾝ
クリスは腰に剣を装備するとハッチを出てＣブロックへ向かったアルミの跡を追った。


ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ

警報音が鳴り響き敵戦闘機からの攻撃で船がたまに揺らぐ中、アルミはエレベーターで下に降り通路を走って行く。

ズォォォオォォォォン

「このどす黒いプレッシャー間違いない…アイツだ！」
アルミの中で思っていた疑惑から確信へと変わった。

Ｃブロックのハッチに着くと中に入る前に腰の黄金の剣を抜いた。

ｳｨｰﾝ
「うっ…」
中に入ると血生臭さが漂い部屋のあちこちの壁から配線が出て火花が飛び散り十数人の竜人クルーが無惨な姿で血の海の床に転がっていた。

「グウアァ！仲間の仇だ!!」
残り最後の竜人クルーが咆哮を上げ攻撃をしかけた。
ﾁﾝ
「強者（つわもの）ではなかったな。」
相手の姿は竜人クルーの陰になって見えないが縦に一刀両断され左右に分かれた奥から見覚えのある顔が現れた。

「暗黒龍剣ダークスラッシュ…」
その瞬間アルミは黒い暗黒闘気を黄金剣に溜め斜めに空間を切ると三日月状の真空波を放った。

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>> 122 ﾌﾞｰﾝ

アルミの放ったダークスラッシュの真空波は屈強な老人の身体をすり抜けていく。

ゆらっ

「！？」

老人の残像が消えたかと思うと突如アルミの左側に老人の姿が現れた。

ガキィン

アルミを横一直線に重い剣撃が襲う。
かろうじて体を独楽の様に回転させ黄金剣でいなすと、その反動を利用して技を繰り出す。

「暗黒龍剣…牙龍双旋…」
黒龍の顔が現れ老人の脇に喰らいつく。

「ぬるいわ！」
ガキャ
しかし老人は長刀で龍を受け止めた。
アルミは更に超高速で回転し二匹目の龍が同じ場所を狙い喰らいついた。

「この太刀筋…ぬうｯｯ！」
老人は後ろへ飛び退いた。

「ふん…」
アルミは暗黒闘気を溜め一度目で黄金の鞘で偽の攻撃を仕掛け二度目に黄金剣で真の攻撃を仕掛ける技を繰り出していたのだが暗黒龍剣を熟知した老人の方が一枚上手であった。ただ老人が後ろに飛び退く程の威力秘めた技をアルミは放っていた。

「ﾌﾝ…雷、家族の怨み晴らさせてもらう…」

「ほう我に勝てると豪語するとは笑止千万。身の程を知れ！」
ﾁｬｷ
屈強な老人は長刀を持ち直し超超高速で相手を一刀両断する一撃技を繰り出す。

「暗黒龍剣…牙龍神撃ｯｯ！」

アルミも同じ構えで迎え撃つ。

「暗黒龍剣…牙龍神撃…」

凄まじい暗黒闘気に包まれた二人の技が交差する。

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>> 123 ガギャ

ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

アルミの父親である屈強な老人の雷の長刀と全身黄金の鎧に包まれてるアルミの黄金剣は火花を散らしてぶつかると力が強い雷の方が徐々に押し込んでいく。

「クッ…」

アルミは左膝を着いて黄金剣を両手で支える。

「ﾌﾝ…お前の暗黒龍剣の力はそんなものか。」
ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
雷は更に力を入れ黄金剣を切り裂こうとする。

「ふざけるなぁｯｯ！」

ドドン

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

アルミの暗黒闘気が全身を覆い雷の長刀を少しずつ押し戻していく。

「ほう少しはましになったか。だがっ！」

ゴウッ

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

雷はアルミよりも更に凄まじい暗黒闘気を身に纏う。

「ｸｯ…」

ｳｨｰﾝ
自動ドアが開きそこへクリスが入って来た。

「兄さん…。」

「ﾌﾝ！もうお前の兄では無いわ。縁は切ってある。」

「今、暗黒龍剣の呪縛から解き放ってやるわ。」
ﾁｬｷ
「風よ剣に宿れ…」
クリスは剣を構えると神剣の技を繰り出す。

ビュオォｯｯ

クリスの残像だけ残し雷目掛け超々高速の剣が走る。
雷はアルミの腹を蹴り吹き飛ばすとその反動を使い横に跳んだ。

ドゴォン

アルミの体は壁に激突しめり込む。
クリスはそれを横目に見ながら雷の跳躍した方へ技を再び繰り出した。

「ほう我についてこれる様になったか。」
ガギンｯｯ
「昔の私と思わないでね。」
クリスは長年雷捜しの旅で培った経験と凱が持っていた魔水の副作用で若返り銀狼族のパワーとタフさを身に付け昔連合軍総将軍の雷とシーラ星で戦い敗れた時と比べものにならない程成長していた。

（今の私ならいける。）

ゆらっと雷が動く。

（この太刀筋は私が35年前に敗れた時と同じ…）

「暗黒龍剣闘牙猛龍波斬！」
ｼｭﾊﾞｯ
雷は暗黒闘気を送り込み体の内部から破壊していく技を繰り出した。

• << 126 ﾊﾞｼｭ 「ぬうっ!?」 雷の眉間が険しくなる。目にも止まらぬ剛剣をクリスは受け止めていたからであった。 ガギャン 刃が擦れ火花が散る。 「兄さん、何で私の身体が内部破裂しないか分からないんでしょ。」 クリスはﾆﾔﾘと笑った。 「ふんｯ！神剣最終奥義森羅万象を修得したのかか…」 「半分正解だけど半分は兄さんの知っている技と少し違うわ。３５年前連合軍を打ち破りあと、旅に出た私は兄さんを越える為、そして暗黒龍剣にとりつかれたのを解放する為に長年の修行で神剣最終奥義の一つを進化させたの。」 「ほう。で…我を越えることが出来たと…。自惚れるな!!!!」 ズオンッ 雷は数メートル後ろに飛んで仁王立ちになると長剣を横一文字にし胸の前に翳す。 「オおおぉおォォォォォォォッ!!!」 雷の龍の咆哮は硬化圧縮ガラスがひび割れネオチタンで作られている部屋が地震の様に揺れる。 「ぐっ…」 クリスと床に倒れていたアルミは凄まじい衝撃波を受け両手で耳を塞ぎ仰け反った。 「ふう～ｯッ。ついどこかで顔見知りだったせいか力を八割まで封印していた…だがもうそれはおしまいだ。死を持って暗黒龍剣の真髄を味わえ！」 「…!?」 クリスとアルミは雷の姿を見て驚愕した。 裸は黒褐色になり目は赤紫に光り漆黒の龍が取り巻いている。 ﾌﾞｰﾝ 目の前にいた雷の姿が消える。 「ぐはっ。」 クリスの鎧は全て粉砕され胸から背中へと雷の長剣が管通している。 ｽﾞｽﾞｯ 「暗黒龍剣最終奥義…八竜の大蛇…」 ドシャ 雷が長剣を抜くとクリスは白眼を剥き前に倒れこんだ。 「クリースッ!!」 アルミの悲痛な叫びの声はもはや届かなかった。

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読者の皆さん新年明けましておめでとうございます🙇
やっと更新出来た💦亀レスやけど今年もこの🚀parallelworld🌏を読んでいただけたら幸いです😚
３が日の休みは呑んで終わり４日からもう仕事ばせんばけんきつかばい✂😂
皆さんも飲み過ぎには注意して下さい。

あと　…。　の方も読んでいただけたら幸いです😚
アル🍺

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>> 124 ガギャ ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ アルミの父親である屈強な老人の雷の長刀と全身黄金の鎧に包まれてるアルミの黄金剣は火花を散らしてぶつかると力が… ﾊﾞｼｭ

「ぬうっ!?」

雷の眉間が険しくなる。目にも止まらぬ剛剣をクリスは受け止めていたからであった。

ガギャン
刃が擦れ火花が散る。

「兄さん、何で私の身体が内部破裂しないか分からないんでしょ。」
クリスはﾆﾔﾘと笑った。

「ふんｯ！神剣最終奥義森羅万象を修得したのかか…」

「半分正解だけど半分は兄さんの知っている技と少し違うわ。３５年前連合軍を打ち破りあと、旅に出た私は兄さんを越える為、そして暗黒龍剣にとりつかれたのを解放する為に長年の修行で神剣最終奥義の一つを進化させたの。」

「ほう。で…我を越えることが出来たと…。自惚れるな!!!!」

ズオンッ

雷は数メートル後ろに飛んで仁王立ちになると長剣を横一文字にし胸の前に翳す。

「オおおぉおォォォォォォォッ!!!」

雷の龍の咆哮は硬化圧縮ガラスがひび割れネオチタンで作られている部屋が地震の様に揺れる。

「ぐっ…」
クリスと床に倒れていたアルミは凄まじい衝撃波を受け両手で耳を塞ぎ仰け反った。


「ふう～ｯッ。ついどこかで顔見知りだったせいか力を八割まで封印していた…だがもうそれはおしまいだ。死を持って暗黒龍剣の真髄を味わえ！」

「…!?」
クリスとアルミは雷の姿を見て驚愕した。

裸は黒褐色になり目は赤紫に光り漆黒の龍が取り巻いている。

ﾌﾞｰﾝ

目の前にいた雷の姿が消える。

「ぐはっ。」

クリスの鎧は全て粉砕され胸から背中へと雷の長剣が管通している。

ｽﾞｽﾞｯ

「暗黒龍剣最終奥義…八竜の大蛇…」

ドシャ
雷が長剣を抜くとクリスは白眼を剥き前に倒れこんだ。

「クリースッ!!」

アルミの悲痛な叫びの声はもはや届かなかった。

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>> 126 数秒前…
「八竜の大蛇…」

(来る！)
クリスは全神経を研ぎ澄ますと雷の動きがゆっくりとなって見えていく。宇宙の理(ことわり)を司る神剣奥義で対抗しようと丹田にオーラを溜めていく。

雷を取り巻く黒龍が八匹に分かれるとクリスの周り四方八方から咆哮をあげて襲いかかる。
（くｯ!）
かろうじて左右に攻撃をかわすが気をとられ雷の暗黒闘気を溜めた長剣が目前に現れた時にはもうかわす術がなかった。

（あとは頼んだわよ…）

ぐわしゃｯｯ

そして雷の長剣はクリスの鎧を砕き鳩尾あたりから背中まで貫通したのであった。
そして、この攻防はほんの２秒の出来事である。

アルミはクリスへ叫びながら倒れた場所へ近づいた。

｢ぬぐっ！!?」
ｶﾞｼｬ
雷の長剣が床に落ちる。

クリスもただやられているわけではなかった。雷の攻撃をかわせないと悟ったクリスは相手の力を利用しカウンターで二倍にも三倍の力を返していた。そのため、防御力が高い本来斬り落とされることのない雷の左腕が肘から先が切り落とされ青紫色の血がポタポタと床に滴っている。

「雷!!貴様を絶対に倒す！」
アルミは抱えていたクリスをそっと床に寝せると黄金の剣を握り締めた。

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>> 127 ザシュ
雷はクリスのカウンター攻撃により左肘から下
を落とされ動きが止まってアルミは逃さなかった。

アルミは金に煌めく剣を上段に構え剣先まで漲る青白い闘気を伝えると眩いばかりの輝きを放つ。

「我龍奥義…天魔…」

ドドン
ギュイギュイギュイ
そして身体からはどす黒い闘気に包まれる。
クリスに教わった正の闘気と雷に教わった負の闘気が入り混じった龍の形に変化する。

「雷！この融合技受けてみろ！！」
シュバン
太刀筋が見えない牙龍神撃に匹敵する素速い動きで一瞬にして雷との間合いを詰め通り抜けた。

「！？」

その直後、雷は口から青紫色の血を喀血すると片膝をついた。

「この我がお前如きに…ゲフッ…」
化け物となった雷の顔が鬼の形相に変わる。

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>> 128 ズオッ
「オォオォォォォンｯｯ！！」
雷は咆哮をあげアルミに襲いかかるが今までのダメージが蓄積しいつものスピードが出なくなっていた。

ｻﾞｼｭ
「…。」
ズバッ
オーラを収束させた黄金剣でアルミは横ー閃に凪払う。

ﾁﾝ
「雷、滅殺せよ…」
アルミが振り返ると同時に雷の体は崩れ落ちる。

ズガンッ

暫し沈黙が訪れるとシューっと雷の身体は人間の姿に戻っていった。

ｶﾂﾝｺﾂﾝ
「ｳｳｯ…」
アルミは床に横たわって唸りをあげているクリスを抱えるとハッチから出ていき医務室に向かった。

• << 131 ｼｭｲｰｰﾝ 「クリス、大丈夫か？」 「うーん。」 アルミは医療室にたどり着くとドクターにうなり声をあげているクリスの身を預けた。 「コレは酷い。直ぐ生命維持装置の蓋を開けろ！」 よれよれの白衣を身に纏っているドクターは、看護士等に怒鳴りつける。 ウイーン　ガシャン クリスの衣服を脱がせ真っ裸にするとバイオ水溶液の中に漬け込んだ。 「どうだ！ドクター!!」 アルミはドクターの肩をガシッと掴む。 「5本ほど肋骨が逝ってるが良い。銀狼族の血が混じっているせいか回復力が強そうだ。」 ドクターの言葉にアルミはホッと胸を撫で下ろす。 　 「どっちかと言うとアルミあんたの方がダメージが深そうだ。」 「フン…コレくらい大丈夫だ。クリスを頼んだぞ。」 そう言うとアルミは医療室のハッチから出ていった。

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どうも作者のアル『日です。去年１１月に親父が多発性骨髄腫で亡くなり亀レスになってすいません。
m⊆(_ _)⊇m

今、ＡＳＫゲームノベルメーカというスマホAndroidのアプリというのがあって
そこのロングサーバーに～凱伝～というのを少しずつ制作しています(´▽`)ノ
内容的には本編ダンテスティン•サーガ～魔法のペンダント～から三年後の世界です。
宜しかったらplayして読んで見て下さい。音や画像があるとまた違った世界が広がります。
良かったらお試しあれヽ(^o^)丿
アル『日

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>> 129 ズオッ 「オォオォォォォンｯｯ！！」 雷は咆哮をあげアルミに襲いかかるが今までのダメージが蓄積しいつものスピードが出なくなっていた。 … ｼｭｲｰｰﾝ
「クリス、大丈夫か？」
「うーん。」
アルミは医療室にたどり着くとドクターにうなり声をあげているクリスの身を預けた。

「コレは酷い。直ぐ生命維持装置の蓋を開けろ！」
よれよれの白衣を身に纏っているドクターは、看護士等に怒鳴りつける。

ウイーン　ガシャン

クリスの衣服を脱がせ真っ裸にするとバイオ水溶液の中に漬け込んだ。

「どうだ！ドクター!!」
アルミはドクターの肩をガシッと掴む。

「5本ほど肋骨が逝ってるが良い。銀狼族の血が混じっているせいか回復力が強そうだ。」
ドクターの言葉にアルミはホッと胸を撫で下ろす。
　
「どっちかと言うとアルミあんたの方がダメージが深そうだ。」

「フン…コレくらい大丈夫だ。クリスを頼んだぞ。」
そう言うとアルミは医療室のハッチから出ていった。

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>> 131 再び、アルミは雷が倒れている部屋のハッチへ向かう。

ｶﾂｺﾂ　ｶﾂｺﾂ

ｼｭｲｰｰﾝ

部屋の中へ入ると、生臭く鉄の臭いと焦げた臭いがﾂｰﾝと鼻につく。

「！？」
アルミは目を疑った。

倒れている筈の雷の姿が忽然と消えていたからだ。

「馬鹿な…アレだけの深手を負って動けるはずがない…」
アルミは部屋を見回したが、やはり姿がない。

「んッ！？」
どす黒い血の跡が点々とし、ある場所で途切れている。

「通気穴か…」
天井を見ると枠がズレて独特な血がついている。

「雷…生きていたか…」
アルミはギリギリと歯ぎしりをたてた。

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>> 132 ｽﾞﾘｭﾘｭ

　ｽﾞﾘｭﾘｭ

「ハァハァ…。」

深手をおった雷は人間の姿に戻っていた。

ｽﾞﾘｭﾘｭ

「アルミの奴め一瞬だが、この私を追い越しよった。」

通気管を無様な姿で這っている、彫りの深い雷の顔はどこか微笑んだように見えた。

暫くし光が漏れている通気口の蓋をガタンと外すと下にドサッと落ちた。

その部屋は丸い人一人が乗れる脱出用ポットが幾つもある。


ｶｼｬｶｼｬ
シュイーーン
雷はそれに乗り込むとスイッチを操作し戦闘艦から脱出するのであった。

バシューッ

「まだ強くなって宇宙ーの剣豪になってやる。それまで首を洗って待ってろ。」

離れていく戦闘艦を睨みながら拳をギュオッっと握り締める雷であった。

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>> 133 とある場所…

ズオォオォォォォｯｯ

宇宙空間に歪みが出来たかとおもうと、一隻の戦闘艦がコスモワープし現れた。

ズゴゴゴゴゴゴ…

そこへ小型艇が近づく。

「戦闘艦スマッシャーへアクセス。」
女性型アンドロイドはメインパネルを観ながらタッチパネルを素早く操作する。

すると戦闘艦の右舷のハッチが開きオレンジ色の誘導線が光る。

それに従い小型艇は進むとハッチ内に入り着陸した。

ｼｭｲｲｰｰﾝ
ｶﾂｺﾂ　ｶﾂｺﾂ
小型艇からは背にクロスさせたレイピアを装備している豹頭の姿をした者が下りてくる。
その後を女性型アンドロイドが付いていく。

そこへ数人の兵士が現れた。
ザッ
そして、左右に分かれ整列すると豹頭の者に敬礼をした。
「お疲れ様です。ガルド将軍。」
「あぁ少し休む。」
そう言うとガルドと呼ばれた豹頭の者と女性型アンドロイドは奥のハッチドアへ進むのであった。

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