ママがいなくなってから
ママ。知っていますか?
ママがいなくなってからの私やパパやお兄ちゃん、弟のこと。
もちろん知らないよね。
知りたくないですか?
私達がどれだけママの帰りを待ち焦がれたか。私がどれだけ母親に守られたかったか。
ママがいなくなってから、私達の運命も変わりました。
なぜ私達を手放せたの?
そんな思いを綴ります。
新しいレスの受付は終了しました
今、全て読みました
私の従姉妹は子ども二人捨てて違う男と3人の子どもをもつセレブ生活をしてます
捨てられたお兄ちゃんはストレスから過食になりました
妹は母を愛情を家庭を知りません
二人とも母の実家、父、父の実家とたらい回しの生活で甘えること欲や希望を言うことをしりません
兄は高1妹は中3で妹は来年は奉公しながら看護学校へ
優しい子たちで私の娘にも…😢
時々兄は私に📱してきますがやはり甘えはしません
私事ですみません
読んでいたら二人を思い出し、私は母子家庭で二人にはなにもしてあげられないことを辛く感じました
まずは娘を大切に幸せに希望や夢を持たせてあげなければ‼と強く感じました
ありがとうございます
このスレに会えたことは大事なご縁です
3ヶ月くらい前に読んで、久々に来たら話しが進展していたので嬉しかったです✨この先も楽しみにしています💕。
ご事情察しております、どんなに時間が掛かっても書き続けてくださることを願います。
また3ヶ月後に来ます🙋
主さん頑張ってください!
こんばんは😊最初から読ませてもらいましたが、凄く良い小説だと思いました😊
仕事に子育てに忙しい毎日の中で、小説のストーリーを考えて行く事は大変だと思います😊焦らず、マイペースで完成させて頂きたいと思います🙇
私なんか文才も無いので尊敬致します😊
頑張って下さいね✨
ここはプロが書いてるんじゃないんだからいちいちそんなレスしなくていいんじゃないですか‼
スルーすればいいだけの話でしょ‼
皆勝手にレス立てれるんだから主さんが一生懸命考えてスレしてるんだからもぅ少し考えてあげたら⁉それが出来ないなら読むのやめれば‼
主さん、気にせず更新出来る時に更新して下さいね😊
楽しみにしている方、横レス失礼しました。
★ママはおそらく再婚したのだ。
そして、私達以外に子どもを産んだのだ。
激しい怒りが込み上げる。
どんな思いで毎日暮らしてきたか!
寂しい、切ない、やるせない、悲しい、悔しい…
会いたい…甘えたい…抱き締められたい…
我慢…辛抱…
そしてたどり着くのは『諦める』。
私達がそんな思いをしてきたのに、ママは今幸せを手にしてるの?
腹立たしくて、ポロポロ涙が落ちた。
私達がママに焦がれたように、ママも私達に焦がれていると、どこかで思っていた。
そう思わなければ、やるせなかった。やってられなかった。
なのに、あなたは、幸せでいるのね?
憎い。
その一言に尽きる。
そしてその憎しみは、おばあちゃんに向けられた。
★胸がドキドキした。可愛らしい男の子の赤ちゃん、そして懐かしい手…
まさか…まさか…
思春期の私には、母親の存在が必要だった。小6で生理が来た時、知識は保健の授業で習ったものの、ものすごい衝撃だった。
ナプキンってどう着けたら良いの?どれくらいの間隔で変えるの?
おばあちゃんにさえ聞けなかった。
胸が膨らみはじめて、先生からブラジャーをするように言われた時もショックだった。どんなのを買えば良いのか、下着売り場で右往左往した。
おばあちゃんは女性だけど、やっぱりどこか遠慮が私にはあったから、相談できなかった。
こんな時ママがいてくれたら…
そう思う自分が嫌だった。自分達を捨てた母を欲する自分が許せなかった。
赤ちゃんを優しく抱く手は…
ママでしょう?
私が欲しかったママの手なのね?
★(今日はおばあちゃんの家か~)
心でつぶやきながらバスに乗る。
いつもなら到着は夕方になるところだが、今日は午前中で授業は終わり。おばあちゃんはパートで働いていた。
当然おばあちゃんはいなかった。
『ただいま~陸まだかな~』
誰もいなかった。
おばあちゃんの用意してくれたおやつを食べつつ、
『退屈だな』
とおばあちゃんの部屋に入る。
『この前読んだ小説は…』
おばあちゃんは本が好きだ。壁一面を本棚にしている。だから私も手当たり次第読んでいた。
『…?なに?』
手に取った小説の間から、パラッと封筒が落ちる。
罪悪感はあるが興味本意で開けてみる。
赤ちゃんの写真だ。裏には「裕貴」と書かれている。全部で5枚。
『どこの赤ちゃんかな?』
封筒の宛名はないが、住所は大阪。
写真の赤ちゃんを支える手に見覚えがある。
誰の手?
★私達も大きくなった。強くもなった。ずるくもなった。
『パパ!起きてよ~。陸も!』
毎朝家族を起こすのが私の日課。私は中1になっていた。
『毎日なんで起こされないと起きないの!』
『紗知はおばちゃんだな~うるさいよ』
目をこすりながら陸が起きる。
『ただいま』
兄が新聞配達から帰る。
『いやいや寝過ごした』
パパの起床。
毎朝の儀式のような会話。兄は家計を助けるために小3から新聞配達を始めた。私は小3から朝食準備を始めた。陸は甘ったれ小僧ながらも風呂掃除が割り当てられている。
『今日はパパ遅いから、おばあちゃんの家で集合だ』
みんな逞しく育った。我ながら思う。
『俺、部活だからおばちゃんの家に行かないでまっすぐ帰るよ』
『ご飯どうすんのよ』
『紗知、おにぎり頼む』
『めんどくさっ!自分でやってよ』
こんな会話が毎日繰り広げられる。パパはいつもニコニコだ。
兄と私はいわゆる思春期だ。それぞれ独自のスタンスを築き始めている。でも我が家には反抗期が見当たらない。
パパに反抗?
まず、ない。
★兄は保育園に慣れるにつれ、チックやどもりが激減していった。
パパは料理が苦手ながらも、保育園のご飯や朝ご飯の用意を毎日してくれて、仕事が早く終わった日には料理本片手に頑張って作ってくれた。
今でも、私達の大好物は『パパの目玉焼き』だ。
ママがいなくても、腹の底から笑い合えるようになった。
そして、兄の卒園式。
『お、大きくなったら…パパみたいなパパになります!』
と出席者の前で高らかに言ったそうだ。
パパももちろんだが、周りの大人がすすり泣いたのを覚えている。
どの家庭も我が家の事情は知っていたから…
ママ。おかげで私達はママがいない事以外、なに不自由なく育ちました。
★私達の通う保育園はマンモス保育園で、園児がたくさんいた。
正直面食らったが、新しいお友達はすぐできた。
子どもの順応性はすごい。
園では私達の事情をよくわかってくれたらしく、母の日や父の日なんかの製作を
『今日は母の日と言いますが、大好きな女の人へありがとうの日です』
と言ってくれたから、みんながお母さんの絵を描いて、私達がばあちゃんやおばあちゃんの絵を描いても、誰も突っ込みなんていれなかった。
それがどんなに安心したかわからない。
今でも、母の日なんて糞食らえと思うけど、ばあちゃんやおばあちゃんに毎年心から感謝できる日に、保母さん達がしてくれた。
父の日もそう。
パパ方のおじいちゃんは、私達が生まれる前に亡くなっていたから、私達はパパとじいちゃんに精一杯の似顔絵を描いた。
それを誰も咎めない。素敵なお友達に囲まれて、私達は毎日が楽しかった。迎えにはばあちゃんかおばあちゃんかパパが来てくれたし…
ママがいなくたって、大丈夫。
大丈夫になる!
★パパは新しい保育園を見つけてくれた。
兄は年長だから、なるべく小学校でも友達と一緒にいられる区域の保育園を探したそうだ。
新しい環境、ママのいない環境に否応にも馴染まなくてはならない。
不思議と兄は新しい保育園を楽しみにしていた。
「ほ、保育園、う、嬉しい」
兄がそう言うので、私もなんだかワクワクし、
「ほいくえ~ん!」
と二人でおどけてはしゃぎまくった。陸もおどけて踊る。
ママのいない家で過ごすよりも、ずっと意味があった。
我が家に戻った翌日から、私達兄弟は今までとは違う保育園に行く。期待と緊張を今でも覚えている。
ママがいなくても、私達は頑張って新しい環境に入ったよ。本当に頑張った。楽しいフリも得意になった。
もう誰も『ママ』とは言わないよ。
私達、頑張っているから。
淋しくて枕を濡らすこともなくなった。
明日も保育園。
そう、私達にはママがいなくたってへっちゃらな場所が、またひとつできたんだ!
★ママのいない家は、殺風景だった。
…でも…
家に帰ってきた。ここが私達の本来の居場所だと、肌で感じた。
兄も陸も『ママ』とはもう言わない。
わかっているから。
呼んでも叫んでも、もうママは応えてくれないことが、嫌というほどわかったから。
「…うち、だな…」
パパがボソッと呟いた。
「お、お、おかえり!」
兄が凄まじく大きい声で言った。
「かえり~」
拓も真似する。
だから私も負けじと、
「ただいま~!おかえり~!」
それから、みんなでママの残像を消し去るがごとく、
「ただいま~おかえり~!」
を笑って繰り返した。
ここが私達の家。
ママの匂いや愛用品がたとえなくとも、
もう、焦がれない。
焦がれてはいけない。
そう、言い聞かせていたよ。
ママ。
本当に切ない話ですよね…😭
息子さんがとにかく可哀想で…
私は家出しましたが、子供達は連れて来ました。
でもたまに元の家が恋しくなるみたいで…
子供達の心を私は犠牲にしているのかな…?って罪悪感に苦しめられたり…
この小説を読んで、みなさまが家庭の大事さを改めて感じる事ができたら…と願って止みません。
★私達は、パパが仕事で不在中じいちゃんの家で暮らした。保育園に行かないかわりに、昼間はばあちゃんが夜はじいちゃんが本当に良く相手をしてくれた。寝るのが怖かった私達に、ばあちゃんは子守歌をたくさん歌ってくれたから安心して眠ることができた。ばあちゃんは決して『ゆりかごの唄』だけは歌わなかった…ママがいつも私達に歌っていたから…おそらくばあちゃんもママに歌っていただろうから。
兄の様子を危惧して、パパは休みを取っては大学病院に連れて行き、カウンセリングとリハビリをしていたが、なかなか良くはならなかった。
何日過ぎただろう…
「そろそろ家に帰らないか?」
パパが言った。
「ママ、いないもん」
私が言う。
「うん。いないけど、ここはパパ達の家じゃない。ママがいなくても、あそこがパパとお前達の家なんだ。パパはお前達と頑張って生きていきたい…帰らないか?」
パパは相手が子どもでもいつだってちゃんと説明してくれる。いつだって尊重されていた。
「…か、か、かえる」兄が言った。
「あ、あそこ、が、ぼ、ぼくらの、う、う、うち!」
パパの目から大粒の涙がボタボタ落ちた。
主さん横レスすいません🙇
あの、皆さんここは小説ですよ❓ まだ途中だし、この後の展開が気になってる人が私も含めいると思います。
いきなり批判多くなったら主さんも書きにくくなると思うし、更新されたかと思って見たらまた関係ないレス😔
皆さん完結まで感想・批判はやめませんか❓
不愉快なら読まない事です‼
この話と同じ様な経験を持つ者です。 元妻は他に好きな男ができ子供を置いて出ていきました。裁判してでも子供は渡さない!と言った元妻ですが結局は思い通りにはなりませんでした。 その1年後、彼女は浮気相手と再婚し、3年ほど幸せだったみたいですが、再婚相手が突然亡くなったそうです。 置いてきた子供が恋しくなったのでしょう?6年振りに連絡がありました。 会わせて欲しい! 再婚し子どももいて何と我儘な!と思いました。 しかし子供には罪はありません。たった一人の母親ですから。 私が子供を渡さないと決心したのは、元妻の「子供の人生はわかるけど私の人生はどうなるの?」という言葉でした。 母親であるまえに女です。と平気で言い放ったその言葉は絶対に忘れません。 心から憎んでます! 子供の事を一番に考えられない様な親は結婚して家庭をつくる資格など無いと思います。男も女もです!
初めまして😃
うちには1歳半になる娘がいます。
いつもは育児掲示板を覗いているのですが、たまたまこのスレを見掛けて最初から読ませていただきました。
小説なんて普段読まないから、なんか凄いリアルで切なくて、自分と重ねながら読んでいてウルウルしました😢😢
例え自分にも好きな人ができても、可愛い幼い我が子を置いて出て行くなんて…私には出来ません😭
もしこれが実話なら、私、主さんを絶対に許せません。どうかフィクションであって欲しいです。
長々と失礼しました🙇
頑張ってくださいね😃続きを楽しみにしてます😃
◆「智哉君とは!?」
「…離婚します…」
「!?ふざけた娘だ!」「真知子、そんな事できるの?子ども達はどうなるの?あなた母親でしょう?子ども達の母親はあなたしかいないの!」
わかっている。重々わかっている。私さえ如月さんへの想いを断ち切れば済む話だから。
でも、できない。
「出て行け!お前の顔は見たくない!今日限り娘ではない!」
父の怒鳴り声が悲痛な叫びに聞こえる。
母は泣き崩れた。
「…情けない…」
「すみません…本当に…さよなら」
「真知子~」
母の私を呼ぶ声、生まれ育った実家、父と母の温もり…すべてを後にした。
振り返ってはいけない。
さようなら…お父さん、お母さん…
そして如月さんと会った。泣き腫らした私を優しく抱き締め、包んでくれた。
「ごめんね。こんな事になって。石田さんから何もかも奪って…」
「でも…如月さんがいるわ」
恋は盲目にさせる。目の前にある『今』しか見えない。
こんなに不確かで儚い関係に溺れ、確かに築いてきた家族の絆さえも揉み消す。
私は母親としての自分よりも女としての自分を選んだ。
後悔している…
◆如月と一緒になりたいとは思ってもいなかった。
いざ離婚といってもすぐさま家を出ることはできない。
次の朝はいつもの光景だった。
保育園の準備と弁当作り、朝食の支度…
「ママ~おはよ」
紗知は早起きだ。
「おはよう」
拓も起きる。熱はすっかり下がった。
「おはよう。早起きだな~」
智哉も居間に来た。
あの後これからどうするか淡々と話し合った。まずは仕事を辞めて新居を探すまでは、今まで通り家族で過ごす…
仕事を終え退職願を出したその足で実家に向かった。
「真知子?どうしたの?子ども達は?」
「お母さん達に話があって…」
居間では父が寛いでいた。母は怪訝な表情をしている。
「やっぱり何かあったのね?」
「…実は…ごめんなさい…私…好きな人ができて…」
父がゆっくり振り返り立ち上がると、思いっきり殴られた。
「何を言ってるんだ!何をバカな…子どももいる身分で…お前!」
何度も何度も殴られた。
「お父さん、待って!真知子の話も…」
咄嗟に庇ってくれた母も殴られた。
「黙ってろ!」
「私の娘です!殴らないでやって!」
母はいつでも私の味方でいてくれた。幼い頃から今まで…
その母までもを、裏切った。
◆私に背中を向けたまま、智哉は静かに言った。
「幸せってさ…案外簡単に崩れるんだな。こんな事が来るなんて、思ってもみなかった。…脆いもんだな」
「…」
「俺さ、あいつはそんなに本気じゃないと思ってた。家族持ちの女に本気になれるはずないって…だから昨日も俺に会うはずないって思ったのにさぁ、あいつ来るんだもん…参ったよ」
「…」
「俺、人に土下座されたの初めてだぜ…しかも真知子も本気なんだなぁ…参る」
智哉は肩を震わせている。
「…ごめんなさい」
ゆっくり智哉が振り返る。そして鋭いまなざしで、
「子ども達は…渡せない!」
そう言った。
「……はい…」
「離婚しよう」
「ごめんなさい」
「謝るのは俺にだけじゃないだろ?」
智哉は大きな人だ。今でも心底感謝している。
人を愛するという事を教えてくれた。
愛されるという事を教えてくれた。
今でも、
感謝しています。
最初から読みふけりました。 悲しい😭子供達がタダタダ可哀想😭旦那さんも可哀想😭 でも現実に こう言う話し有り得ますよね😣 幸せな家庭を壊してまで 例え一緒に成ったとしても明るい未来は絶対 無いのに…悲しすぎます
◆離婚の文字が頭を右往左往する。如月さんを選ぶとしたら…必然的に子ども達とも離別せねばならない。何より智哉が許さない。
彼か子どもか…
………
そして私は、子ども達を…捨てた。
身勝手で浅はかな女だ。
辛いつわりに耐えお腹を痛めて産んだ子ども達。かけがえのない宝物を、捨てた。
母親とは何か?
女になった、あるいは女に戻った時点で、母親ではないだろう。
母親は、自ずを犠牲にしても、子どもを守るからこそ『母』なのだ。
如月さんに心奪われた時から、私は母親ではなかった。
不倫をした以上、母親失格、母親放棄に値する。
私に子ども達を育てていく資格はもうない。
如月さんと別れて、家族をやり直す考えには至らなかった。恋は現実を盲目にさせる。
「離婚して下さい」
ベッドに横たわる智哉に言った。
「子ども達は…あきらめ…ます…ウェッ」
諦めると口に出した途端、これまでの幸せな毎日や子ども達の成長が、走馬灯のように頭を駆け巡る。そして智哉の優しさ、強さも。
そのすべてを放ってまで、私は如月さんを選んだ。
◆「話は終わった?」
子どもを寝かしつけた智哉がリビングに佇んでいた。
「拓の熱…」
私が言うと、
「平熱だったよ。たぶん大丈夫だ」
父親らしい安堵のため息と、この先の見えない私との間に躊躇するため息が、交差した。
「…あいつはどうするって?」
智哉はソファに深く腰掛けた。
「如月さんじゃなく…私…ごめんなさい…」
智哉が天を見上げた。
「真知子が?」
「…すいません。離婚して下さい」
「そうか…そっか…そうなんだな…」
今度はうつむきながら、何度も自分に言い聞かせている。
「離婚って…子ども達は?」
「…」
智哉は無類の子ども好きだ。我が子なら尚更のことだ。
「子ども達は…みんな欲しい!」
「真知子?バカも大概にしろよ?どこに嫁に浮気されて、子どもまで渡す男がいる!?…呆れた。話にならない。離婚も有り得ない」
智哉はそう言い寝室に行ってしまった。
如月さんには母親をやめると言ったのに、彼には揺るぎない愛があるのに、
私はこの子達のママでいたかった。
ママを必要とするこの子達の想い以上に、私がこの子達を必要としていた。
天使だった。
◆如月さんは冷静だった。
「石田さん、大丈夫?今日電話することは、ご主人にも話したんだ」
涙が溢れた。
「石田さんの家庭を壊すことになって本当にすまない。でも僕は石田さんを愛している」
「…私も」
「あとは石田さんが決めて下さい。身勝手かもしれないけど、その選択を僕は尊重します」
彼は深夜だというのに、智哉からの突然の電話に応対し、そして誠実に出向いたのだろう。
如月さんの愛が確信になり、確実となった今、私は母ではいられなくなった。
「…会いたい」
「僕も…でもちゃんとご主人と話し合って。お子さんのことも」
「……。母親をやめます」
以前から、もしも家族にこの関係がバレたらどうする?と真剣に話し合ってきた。子どもを連れてきて良いとは言われていた。それくらいの覚悟があるとも。
「えっ!?…石田さん、子ども達の母親は世界でたった一人なんだ。お互い冷静になろう」
そう言って電話が切れた。
如月さんの精一杯の優しさだ。
私は彼と別れられないほど、深く深く愛していた。
子どもを手離すことになっても構わないほど、彼を愛してしまった。
自分が呪わしい。
◆「智哉…ごめんなさい。私…」
「お前は子どもを見捨てるような女じゃないよな!?」
私の言葉を遮るように、智哉は言った。
「…如月さんと話がしたい」
「なんの!?どんな!?真知子がどうしたいかだろ!?」
そうなのだ。私がどうするか。如月さんの出方で変わるような思いではない。ただ、彼の本心と根性が知りたい。
「私は…智哉ごめんね。如月さんをどうしようもなく好きになったの…」
「……離婚したいってこと?」
「そんなこと考えたことない」
「無責任だな…浮気しといて、本気になって。離婚は考えたことない!?ムシがいい話だな!」
智哉がテーブルが浮き立つくらいの力で拳を振り上げた。
最もな話だ。
自分の快楽だけに溺れた私への罰がくだったのだ。
携帯が鳴る。
如月さんからだ。
「はっきりさせろよ」
智哉は子ども達を寝室へ連れて行った。子ども達のはしゃぐ声が聞こえる。
鳴り響く携帯を胸に抱き抱えトイレへ駆け込んだ。
「如月さん!?」
ななさん気にしない気にしない✌世の中には人の言う事一つ一つにいちいちケチつける暇な人もいるってことで。うちの職場にもいますよ。外見も中身も終わって無駄に年だけとったおばさん(笑)趣味は人のあら探しみたいな。
◆拓の看病をしながらも、如月さんの事が気になる。彼はどう出るのだろう。
むしろ私は…この子達を置いてまで、彼を選ぶのか?選んだとして、私は如月さんとどうなりたい?…再婚?
考えたこともなかった。
「ママ~ただいま!」
紗知が元気に扉を開けた。
「あのね~デパート行ってね~風船もらったの!お兄ちゃんにも下さいって言ったらくれたんだよ!お兄ちゃん元気になるね」
紗知の手には赤と青の風船がぎっちりと握り締められていた。
「はい、お兄ちゃん!」
「ありがと」
拓は寝ぼけ眼で、嬉しそうに受け取る。
智哉は無言だった。話しかけれないオーラを感じる。
「真知子。奴はお前と本気だってさ…」
ボソッと呟いた。えっ!?と聞き返したかったが、智哉のうつむく顔が無性に切なくて、答えられずにいた。
子ども達のとめどもない会話が降り注ぐ中で、夫婦だけの無言の時間が過ぎる。
「真知子はどうしたい?」
口火を智哉がきった。
「…」
「俺はお前と別れる気はない。子どもがいるからっていう理由だけじゃない。…俺は真知子と一歳にいたい、一歳に歳を取りたい」
ソファでうなだれている智哉。
私もそうしたかった。
子供3人いながら看護師してます✋💧
自分の中の『隙』を見透かされてるようでドキドキします。若く子供を産んでしまうと、真知子サンのような誘惑はとても多いです😒
今一度戒めて、仕事と家庭を頑張ります💧
続き気になります💦気長に待ちます😄
◆家に帰ると、紗知と陸はばあちゃんに戯れて遊んでいた。
「拓、どうだった?」
「点滴して少し楽になったみたい。寝ちゃった」
拓は安心したように眠っている。泣き腫らした形相に、思わず母は聞いた。
「智哉君とケンカしたの?」
「…お母さん、ごめん…」
私は泣き崩れた。
「私のせいで!私が…私…」
「真知子!しっかりなさい!母親でしょう?子どもの前よ!あっ…」
顔を上げると…
智哉が立っていた。
「智哉君!?仕事は!?」
「…お義母さんに言ったのか?」
私は小さく首を振った。
「どうした?」
「拓が…熱が出て…お義母さんに…」
智哉はすぐに拓の元へ行った。
「病院ではなんて?」
「…前みたいな熱だろうって」
ぎこちない夫婦のやり取りを見ていた母が、何かを察したように
「まずは帰ります。智哉君あとは頼みますね。真知子、しっかり」
と言い残し、家を出た。
「拓の熱は?」
「微熱になった…あの…智哉?」
「今は拓の事だけ考えたい。話はそれから。拓のそばにいてやって」
紗知と陸を連れて智哉は出て行った。おそらく何かしらの覚悟と決意を固めて帰宅したのだろう。そんな表情をしていた。
◆こんなはずではなかった。子どもを傷付けるつもりも、智哉を裏切るつもりもなかった。
ただ如月さんとの愛に浸っていたかっただけ。
バレない自信があった。このままで良かった。
優しく頼もしい夫と愛しい子ども達との日々を失うつもりなんてなかった。
その考えこそ浅はかで身勝手で、自己中心的だと気付いても気付かないフリをしてきた。
その結果が最悪の形になってしまった。
家族を愛していながらも、より愛する存在がいることこそ、最大の裏切りなのだ。
「…ママ?」
トイレから戻ると、拓が微笑み、手を伸ばす。私は拓の手を握り返した。
「大丈夫?」
「ママも大丈夫?」
この子は…こんな時にまで私の心配をして…ポロポロ涙が落ちた。
その様子を見ていた女医が私達に近付き、静かに言った。
「お母さん、拓君は感受性が豊かでとても思いやりのあるお子さんですね。その分周りにすごく敏感。お母さんはたった一人、子どもにはかけがえのない存在よ?お母さんの苦しみや悲しみは全部伝わります。お母さんしか守れないことがたくさんあるの。だから親は自分を犠牲にできるの」
涙で拓の顔が歪んで見えない。拓が必死に握る手に力を入れた。
◆すぐさま病院に行きたい所だが、紗知達を連れては行けない。母に応援を頼まねば…
「お母さん!?拓が熱出して病院行きたいんだけど、今すぐ来れる?」
「拓が!?今すぐ行くわ」
私の実家からは電車で40分はかかる。
「…!どうしたの!?これ…」
母は来るなり息を呑んだ。母が到着するまで、拓に水分補給し、受診の準備にと追われ、イスやらゴミ箱が散乱したままであったからだ。
「なんかあったの?」
「ごめん…帰ったら説明する。取りあえず紗知と陸を頼みます」
拓を抱き抱えて家を出た。
(ごめんね。ごめんね…拓)
夢中でかかりつけの小児科まで車を飛ばす。
「風邪症状もないし、中耳炎でもないですね。お腹も痛がらないし…採血も異常なし…この前のような精神的なものかな?お母さん、お心当たりありますか?」
ベテランの女医さんは丁寧に拓を診察した後、優しいまなざしで私に話す。
「え…いえ…あの…」
「お母さんが原因をわかっていたら良いと思いますよ?その原因をできるだけ早く解決してあげて下さいね」
「……はい」
拓は2時間ほど点滴することになった。
トイレで声を殺して、嗚咽するまで泣いた。
まるでうちの家庭で起こったような話…
私にも子供が三人いて、私が旦那の友達に恋愛感情を抱いてしまい、それが原因で家庭が崩壊してしまいました。
子供達は私の手元にいますが…
この小説の中の「ママ」と同じような、辛い気持ちを抱きながら生活しています。
つづき、楽しみにしていますね。
◆いつの間にか眠ってしまった。両頬が痛む…夢ではない。智哉はどうしたのだろう…如月さんは…
恐る恐る襖を開けリビングを見回す。寝室にも智哉は不在だ。
私の携帯がテーブルに置かれていた。すぐさま開くと、真夜中の惨事後に如月さんからの着信が3件…智哉とおそらく待ち合わせて会ったに違いない。
智哉の仕事着と鞄がリビングに放置されていた。仕事には行っていないのか?
ためらわず智哉に電話する…しかし何度かけても留守電だ。如月さんは…電源が切られている。
これからどうなってしまうのか。私はどんな選択をするのか。何も考えられない。
「ママ…ママ…」
陸がヨチヨチ歩み寄り抱き付く。
「ママ、おはよう!」
続いて紗知が元気良く飛び付いてきた。
「おはよう。夜はごめんね」
「?…パパとママ強かったね~」
紗知はニコニコして答えた。
拓は布団の中だ。
「拓?」
声を掛けるがびくともしない。
「拓?」
布団に手を差し延べると、驚くほどの高熱だ!拓はぐったりしている。
拓は繊細な子で、紗知が生まれた時や初めて保育園に行った時など、環境の変化や心身にストレスを感じると決まって熱を出す。
◆拓を抱っこして布団に連れて行くと、頭まで布団をかぶっていた紗知が顔を出し
「ママ、鬼に勝ったの!?」
と興奮して言ったと思いきや、スースー寝息をたてて眠ってしまった。
紗知も起きていたのか…
拓は嗚咽して泣いている。
「パパ、ヒック…ダメ、ヒック…だよね?」
パパはダメじゃない。ダメなのはママなんだよ。
「ママ、ヒック…どこにも、ヒック…行かないでね」
止めどもない涙が押し寄せた。この子達を失うかもしれない事をしたのだと、実感した。あなた達のいない生活なんて、考えたこともないし考えられない。
「拓…!」
いっぱい抱き締めた。紗知と陸も手繰り寄せ、子ども達の温もりの中で声を殺して泣いた。
でも…私は…ママは…パパ以外に愛する人ができてしまったの。
パパより大事な人ができてしまった。
大人になったあなた達なら、少しはわかるかな?
わかりたくないよね、そんな親の身勝手な都合なんて。
ママは、この先どんなに辛いことがあっても乗り越えられます。あなた達の辛さに比べたら…いえ、同じ土俵で比べるのが失礼ですね。
会いたい…
◆「ママ~?」
襖が少し開き、拓が覗いている。
「パパと…何してんの?」
拓は敏感な子だ。異常な物音に目を覚ましたのだ。
「なんでもない!寝なさい!」
「なんでママを怒ってるの?やめてよ!ママを叩かないで!」
拓は私達の一部始終をどこから見ていたのだろう。
「ごめんね、拓。ママ大丈夫だよ」
力一杯抱き締めた。
その光景に智哉は我に返ったようで
「拓、大丈夫。パパとママは大丈夫なんだよ?すまなかった」
と一緒に抱き締めた。
「ママは女の子なんだから、いじめちゃダメなんだよ!パパは男でしょ!」
いつも智哉から言われている台詞を言う息子に涙が止まらない。
「…そうだな…パパ悪かったよ。女の子を泣かせるのは男じゃないよな」
智哉も涙を浮かべている。
私は夫を深く傷付けた。裏切った。信用している相手が想像の範疇を超える事をしでかすなんて…智哉が一番悲しいだろう。
「真知子。拓のそばにいてやって…殴って…悪かった」
「でも…」
「如月って奴と話し合う権利が俺にはあるよな?そこにお前が居る必要はないよな?」
もう、どうなるかわからないが、とにかく拓を安心させなければ、と抱っこして布団に行った。
◆おもむろに握り締めていた私の携帯を開き、智哉は着信履歴から如月さんに電話した。
「やめて!」
悲痛な私の叫びを振り払うがごとく、平手打ちされひっくり返った。智哉にぶたれたのは初めてだった。
「…切るなよ。…真知子の夫です。二人の事聞きました。今から話し合いたいから来て欲しいんですけど、いいですね?…そう。着いたら電話下さい」
「何するの!?」
「お前とじゃ話にならない。埒が明かない。」
「如月さんは関係ない!」
「関係大ありだろが!俺の怒りをお前におさめられるのか!?ふざけんな!」
部屋中引きずり回され、何度も殴られた。でも「ごめんなさい」とか謝罪を口に出してしまうと、浮気を認めてしまうことになるし、こんな切羽詰まった状況でも(子ども達を失いたくない!)と強く思う自分がいたから、されるがまま殴られた。
如月さんは来ると言ったのか…彼も動揺しているだろう…子どもが起きたらどうしよう…こんなお母さんで本当にごめんね…どうしよう…どうしよう…
殴られながら繰り返し思った。
◆「仲が良い…同僚の…男の子よ」
「こんな時間にお前にどんな用があんだよ」
「……」
智哉は私の変化を薄々感じていたのだろう。夜勤明けに仮眠を取らず如月さんと欲望のまま情事を重ねていたから、その皺寄せは夜にやってきて、子ども達よりも早く眠くなった。
「真知子、最近疲れたまってないか?仕事に家事に育児、大変だろ?無理しないで辞めてもいいんだぜ?」
智哉は私の疲労をいつだって気遣ってくれた。
「大丈夫よ~最近病棟が荒れててね~でも仕事も辞めたくないし、何よりマイホームの夢もあるんだから」
智哉は元々専業主婦でいて欲しかったのだ。でも結婚前からマイホームが二人の夢で、それに向かって僅かながら貯金していた。
夜の営みに誘われても「疲れてるから」と断ることも腑に落ちていなかったのだろう。今までどんなに疲れていても、智哉に抱かれると吹き飛んでいたから断ったことなどなかった。
智哉の中に生まれた小さな疑心が、今まさに確定されようとしている。
「真知子。お前三人の子どもがいるよな?」
「……」
智哉は思ってもみない行動に出た。
>> 51
◆智哉は酔っていた。
「あれ?寝てないの~待ってた~?」
「う、うん。早かったんだね」
「あー、今日は酔いの回りが早くてさ~ヤバい!ってやめ…
◆「出ろよっ!」
智哉が携帯を差し出す。
如月さんはおそらく、私からのメールが途中だったから、どうしたのかと思ったのだろう。しかも今日は智哉が遅いからゆっくりメールできると伝えていた。
「…どうもしてません。お宅どちらさん?」
しびれを切らした智哉は電話に出てしまった。如月さんは声を発してしまったようだ。
弁解の余地もない…。
「お前の同僚、男だったけど?どういうこと?…わかるように説明しろよっ!!」
智哉がイスを蹴飛ばしけたたましい音をしながら、居間の端までイスは転がった。
私は立ちすくみ、何も答えられない。
「まさか…浮気?まさかなぁ真知子が…違うよな?」
涙が溢れる。
「泣く意味がわかんないんだけど?認めるわけ?」
幸せな毎日が音を立てて崩れる恐怖に、涙が止まらない。違うと言いたくても、言い訳が思い付かない…それほどの恐怖に襲われた。
「泣いてちゃわかんねぇだろがっ!!」
ゴミ箱を蹴飛ばす…子どもが起きてしまう…この修羅場を見せるわけにはいかない。
「こ…子どもが起きちゃう」
「何呑気な事言ってんだよ!お前っ…その男は何なんだよ!」
涙ながらに読んでます。私にも子どもがいて…。お兄ちゃんが、どもりながら妹を慰めるところ、パパとママの喧嘩が『鬼が来た!』と思うところに泣いてしまいました💦まさに私の息子のようです。私の心にも時々鬼がきます。ドキッとしました😊。無理しないように続きを書いてくださいね😃
◆智哉は酔っていた。
「あれ?寝てないの~待ってた~?」
「う、うん。早かったんだね」
「あー、今日は酔いの回りが早くてさ~ヤバい!ってやめてきた。風呂に入るぜぃ」
上機嫌だ。
「お風呂沸かし直すね」
携帯を無造作にテーブルに置き、風呂場に行く。
不用心にもほどがある…
「如月って誰~?メールありだよ~」
「!?」
風呂場から戻ると智哉が私の携帯を持っている。なぜ如月さんからのメールに気付いたの!?
いつも子ども達が寝た後はメール音の代わりにバイブを使っていた。受信音で目が覚めないようにだ。
バイブのままだったから、携帯の小窓に『如月さん』と表示されたのを見つかってしまった。
「同僚だよ」
「…ふぅ~ん。こんな夜分遅く?もう2時だぜ?怪しいな~」
そう言う智哉は浮気など微塵にも疑わずからかっていただけだった。
そして…
智哉の手の中で、無情にもバイブが鳴った。メールではなく、着信だった。
マズい…
「如月さんだよ。出ないの?」
小窓にはまたもや如月さんと表示されている。智哉は私の顔色の変化を見逃さなかった。
「…誰だよっ」
- << 53 ◆「出ろよっ!」 智哉が携帯を差し出す。 如月さんはおそらく、私からのメールが途中だったから、どうしたのかと思ったのだろう。しかも今日は智哉が遅いからゆっくりメールできると伝えていた。 「…どうもしてません。お宅どちらさん?」 しびれを切らした智哉は電話に出てしまった。如月さんは声を発してしまったようだ。 弁解の余地もない…。 「お前の同僚、男だったけど?どういうこと?…わかるように説明しろよっ!!」 智哉がイスを蹴飛ばしけたたましい音をしながら、居間の端までイスは転がった。 私は立ちすくみ、何も答えられない。 「まさか…浮気?まさかなぁ真知子が…違うよな?」 涙が溢れる。 「泣く意味がわかんないんだけど?認めるわけ?」 幸せな毎日が音を立てて崩れる恐怖に、涙が止まらない。違うと言いたくても、言い訳が思い付かない…それほどの恐怖に襲われた。 「泣いてちゃわかんねぇだろがっ!!」 ゴミ箱を蹴飛ばす…子どもが起きてしまう…この修羅場を見せるわけにはいかない。 「こ…子どもが起きちゃう」 「何呑気な事言ってんだよ!お前っ…その男は何なんだよ!」
じいちゃんの家の布団の中で、夜中にパパとママが言い争いをしていたのを不意に思い出した。
すごく怖かった…
パパの怒鳴り声と、ママの泣き声…
聞いたこともない二人の声…
あまりに怖くて、鬼が来たと思った。
丁度少し前に節分があり、保育園にも鬼が来たからだ。
(紗知は悪いことしてないよ、早く帰って下さい)
布団の中でブルブル震えて、物音が消えるのを待った。きっとパパとママが鬼と闘ってくれているんだ。
怖いなぁ、早くママが布団に戻ってこないかなぁ、そればかり考えて耳をふさいだ。
パパもママも鬼になんか負けませんように…
そればかり祈ったあの日。
どれくらい続いたかわからない。いつの間にか寝てしまった。
目覚めるとママが隣りにいたから、(やっつけたんだ!)と無償に安心したのを覚えている。
でもママ…本当は負けてたんだね。ママの中に棲んだ鬼には勝てなかった…そうでしょ?
だからママはいなくなったんだ。
だから、私達はママと会えなくなったんだ。
◆如月さんと共に過ごせる日は月に3回ほどしかない。それでも気持ちは満ち足りていた。彼は決して私を家族から引き離そうとはしなかった。
「石田さんは一番に家族を大切にして欲しい。子どもに母親は必要だから」
別れ際にはいつも言われた。
もちろん私も家庭を壊す気など更々なかった。ある意味割り切れた関係だったのか…
それは居心地が良い反面、虚しさを伴う。そこまで本気で好きではないってこと?
答えは出さない方がいい…私にも、彼にも…
メールは智哉が不在の時に頻繁にやり取りした。子どもが寝静まってから。
愛の言葉の応酬に浸って、至福な時だ。
智哉は人の携帯は絶対見るような卑劣な人間ではなかったが、明らかに自分に懺悔の念があるので、如月さんからのメールは読んですぐ消去する。
卑怯な人間は私だ。
報いは必ず訪れる。前振りもなしに、その日が来た。
家庭崩壊の日…
今日は智哉が飲み会で、午前様になるのはいつもの事。ゆっくりメールしよう…
何度か目のメール最中に、
ガチャッと居間の扉が開いた。
慌てて携帯を閉じ、マナーモードにした。
いつもならサイエンスなのに…
◆メールを待つ日が続く。如月さんはすぐにメールを返す人ではない。
それでも私の夜勤と彼の当直が重なると、またあの喫茶店で密会した。
仮眠をとらない翌日は体がしんどいが、気持ちは晴れ晴れしていて、アンバランスな心身だった。
何回目かの密会のある日、
「石田さんは…僕の事をどう想っていますか?」
耳を疑った。
「どういう意味?」
「僕は…石田さんが好きです。家庭のある人にこんな思いをぶつけてはいけないと…わかっています。でもどうにも止められない」
そんな…天にも昇る気持ちなのは私だ。如月さんが私を…好き!?こんな私を!?
「嘘でしょ!?まさか…」
「そう思いますよね。僕も嘘だと思いたい」
いつの間にか私の目から涙が溢れた。
「私も、如月さんが好きです。ごめんなさい」
ただ嬉しい。
そして私達は、
一線を超えてしまった。
智哉と契を交わし、妻として人として、してはならない行為。
だが、今は何も考えられない。ただ如月さんに抱かれているのが嬉しくて…幸せだった。
裏切りは、必ず報いとなることも気付かずに。
◆だが私はどんどん如月さんにのめり込んでいった。妄想で擬似恋愛をする危ない女だ。
「ママ?ねぇ絵本読んで~」
子どもの声で現実に戻される。
「紗知は折り紙したい~」
子どもの遊び相手は大変だ。普段保育園に行って淋しい思いを我慢しているせいか、それぞれが甘えっ子でママを独占したい。
「ご飯くらいゆっくり作らせてよ~」
仕事と家庭の両立は本当にキツい。命に携わる仕事ゆえに気は抜けないし、家庭に帰れば家事と子どもの相手で息つく暇もない。一人の時間は夜勤明けで保育園に迎えに行くまでの数時間。それさえも仮眠と家事、買い物で終わってしまう。
少しだけでいいから、一人でのんびりしたい…と毎日思っていた。
そんな私の気持ちに『隙』ができたのだろうか。その『隙』に恋心がすっぽりハマってしまったのか…
なんにせよ、私のくすんだ気持ちは満たされた。家族以外の誰かを想う気持ちができて、余計に仕事にも家事にも子ども達にも頑張れた。
想うだけで良かったのに…人間は欲張りになる。満足のハードルが高くなる。
だから本当に大切な者を失ったのだ。
◆どうして私を誘ったんだろう?子持ちで家庭のある私を…
聞きたいが聞けない。
それを聞く必要もないほど如月さんとの会話は安らぎ、穏やかに時間が過ぎた。一方的に力強く喋る智哉と、無口だが聞き上手でゆっくり話す如月さんをどうしても比べてしまう。如月さんは智哉と同い年だったから尚更だった。
「石田さんと話すと楽しいですね。ご主人が羨ましい」
会話の中に時々でる何気ない台詞に、勝手にドキッとしたり期待したり…
期待って何!?と自分に突っ込みを入れたり、完全に自分を見失っていた。
「如月さん。メルアド聞いても良いですか?」
別れ間際に言うと、少し驚いた表情で
「…いいですよ」
と如月さんは微笑んだ。
私は智哉の妻で、三人の子ども達の母親という名称がどこにいてもついて回り、その役割も十分わかっている。でも如月さんの前では、真知子という形容詞のないただの女になっていたのだ。
密かな恋心くらい、妻だって母親だってしても…これ以上を求めているわけではないのだから。そう自分に言い聞かせた。
◆「少しお茶でもどうですか?」
思いがけない如月さんからの誘いに思わず、
「えっ!?」
「あ…いや、すみません。眠いしお子さんもいるし、大変ですよね」
「いえ、そうじゃなくて、ビックリして…お茶したいです」
舞い上がる気持ちを悟られないように答えた。
いつからこんなに如月さんを意識しているんだ、と自分でもわからなかった。
まさか…恋!?私が!?
夫も子どももいるのに、まさかでしょ!?
如月さんに出会ってから生まれた感情に気付かないフリをして、必死に胸の奥に追いやっていた気持ち。認識したら暴走しそうだったから、向き合わないでいたのに…
まさに、恋だったのだ。自分で自分が信じられない。
智哉のことはもちろん愛している。でもどこか違うのだ。今は如月さんをもっと知りたい。密かに想うだけなら許される気がした。
病院の近くでお茶をするのは噂のタネになるので、お互いに車に乗り別ルートで埠頭にある観光客目当ての喫茶店で待ち合わせた。地元の人ならまず行かないから。
◆それから数日はいつもの慌ただしい毎日を過ごしていた。
「拓!早く服着なさい!」
「紗知!ご飯の途中で立たないよ!」
「陸、抱っこはちょっと待って!」
三人いると出勤前は怒鳴りっぱなしだ。息つく暇もない。
保育園に送るとホッとする。一日の仕事の前半が終わった気分だ。
智哉はよく協力してくれたが、子ども達はママの一番になりたくて争奪戦。ママじゃなきゃダメなことばかりだ。
如月さんとはその後挨拶は交わすものの、担当部屋の患者に用がないかぎり話す機会はない。
目で追う日々が過ぎた。
毎日の喧騒の中で、如月さんと会話できる日が唯一安らぎだった。
ある夜勤帰り、駐車場に向かう私の少し前を如月さんが歩いていた。胸が高鳴った。
「如月さん」
駆け寄った私に
「石田さん。夜勤明けですか?」
にこやかに微笑み返された。
「僕も当直明けなんですよ」
「そうなんだ…お互いお疲れ様だね」
疲れも眠気も、晩ご飯の献立も吹っ飛んだ。
◆智哉の残業は大抵1時を回る。子ども達を迎えに行かなかったこと、なんて説明しよう…
「ただいま。まだ起きてたの?」
「あ…お帰りなさい。実は二次会どうしても断れなくて…もう保育園で寝てるだろうから迎えに行けなくて…ごめんなさい」
「何やってんだよ。ったく…仕方ないだろ?寝た子を起こす方が可哀相だし。朝早く迎えに行くぞ」
幸い二人共今日は休みだ。智哉と子ども達に罪悪感が宿る。
「久しぶりに二人っきりだな」
子どもが生まれてから二人っきりなど確かになったことがない。
そのまま久々に体を重ねた。いつもなら抱かれると甘ったるいくらい幸せを感じるはずが、今日はなぜか感じない。
(なぜだろう…)
「真知子?」
感じてないのを悟らせないように、感じるフリをしたのは、智哉と付き合ってから初めてのことだった。
◆「フゥ~」
一息つくと、
「石田さん」
と呼ばれ、振り向くと如月さんが立っている。
「どうしたんですか?」
「いや…僕、ああいう会が苦手で…石田さんが何気に去って行くのが見えたから」
「如月さんの歓迎会だから、主役がいないと盛り上がらないんじゃない!?」
「僕がいる方が皆さんテンション下がりますよ」
本気でそう思っているらしい。不思議な人だ。
「もう一杯どうですか?」
子ども達が待ってる、とどうして断らなかったのか…今でも自分に悔やむ。夫や子どもがいるのに浮気や不倫する人の気持ちがわからなかった私だ。なのに…あと少し彼といたいと思った。この人をもう少し知りたい、と。私達はコンビニで缶ビールとつまみを買い、公園で飲むことにした。ちょっとだけが、気付くと2時間過ぎていた。
「もう11時か…」
私が時計を見ると、
「あっ!すいません、お子さん保育園にいるんでしたね。すっかり忘れてました。あー、僕はダメだ、すいません」
「違うの、如月さんは悪くないよ。私が悪いの、ごめんなさい」
あまりに遅くなり、保育園に迎えに行くのは明朝にした。
◆ある日、病棟薬剤師交替の歓迎会があった。私は子どもがいるから欠席したかったが、歓迎会や送別会の欠席は許されない昔からの『しきたり』があった。
「仕方ないだろ?歓迎する気持ちは出席しないと表せないんだからさ」
智哉は簡単に許してくれた。
この日は智哉は残業だし、運悪く両親も法事で不在。歓迎会が終わるまで保育園に預けることにした。
居酒屋だというのに歓迎会の席次が決まっていて、何故か私が如月さんの隣りだった。しかも周りの席は病棟医長や師長クラスで居心地が悪い。
話し相手は如月さんしかいなかった。
「初日助かりました」
「いえ…私ったら優しい返答してなかったですよね」
「いや…看護室に連れて行ってくれたので、救世主に見えました」
そしてにこやかに微笑む。こんなに穏やかな男性には会ったことがない。智哉ももちろん優しいが、やはり男らしさというか逞しい感じだ。如月さんは華奢ではないが、どこか母性本能をくすぐる感じで、不思議な人だった。
ほどなくして歓迎会が終わり、
「二次会どうしますぅ?」
という声が飛び交う中、コソッとその場を抜け出した。
◆如月さんは病棟専属とはいえ、びっちり病棟にいるわけではない。だから私も『新しい薬剤師さんが来たのね』ぐらいの印象だった。
「ただいまーッ」
「遅いよぉ、ママー」
まずは真っ先に甘えん坊なくせに兄の威厳を保ちたい拓のクラスに迎えに行く。
「ごめんね~今日忙しくてさ~」
「いつもでしょ~紗知のクラスに迎えに行くよ」
拓はしっかり者だ。
「ママ~」
紗知が駆け寄る。
「あのね、今日ね、リズムで遊んだ!でね、んとね…」
紗知は益々おしゃべりが盛んになった。
「うん、うん、あとでまたゆっくり聞くからね」
「エ~ンッ」
陸は私の顔を見るといつも安心して泣いて飛び付いてくる。
(私って愛されてるな~)
迎えに行くといつも思った。私が仕事をしているから寂しい思いをさせていると、預ける度後ろ髪を引かれつつも、それでもこの子達なりにママが仕事している意味をわかってくれていたと思う。子ども達は家庭の立派な協力者だった。だから頑張れた。
あんなに保育園で頑張ったり、夜いなくて寂しい思いをさせたのに、最も哀しむ思いを与えた…最低な母親だ。
◆私は24時間託児所付きの中規模の病院に勤めていた。智哉が残業で私が夜勤の時には保育園に預けるためだ。幸い両親が近くに住んでいたため、滅多に夜預けることはなかったが。
そして、私は出会ってしまった。
その病院は中規模ながら○○会という系列病院があり、ごくたまに転勤がある。
如月さんは病棟専属薬剤師で、春から私のいる病棟に配属された。
忙しくワゴンを押して注射に回っている中で、呼び止められた。
「すいません、師長さんはどちらにいらっしゃいますか?」
「えっ!?看護室にいませんか?」
「あ…忙しいんですね…すいません、自分でさがします」
彼は深々と頭を下げキョロキョロしながら見当外れに歩いて行く。
(もぉ、この忙しい時に!)
そう思いつつもほっとけない衝動にかられる…如月さんはそんな人だ。
「そっちじゃないんですよね。一緒に行きますよ」
「親切な方ですね。ありがとうございます」
これが私と如月さんとの出会い。子ども達を手離してまで一緒にいたいと思った人との出会い。
この時はまだ思いもしなかったけど…
拓が生まれ紗知と陸が生まれ、育児に追われながらも毎日が幸せだった。
可愛い子ども達と頼り甲斐のある夫。
そしてやり甲斐のある仕事。
家事と育児の両立は本当にキツいが、仕事では、智哉の妻でも子ども達のママでもない『石田真知子』つまり自分自身でいられるので、家庭とのon・offができ私に仕事は必要だった。
それなのに…私は…
あの幸せな毎日を自分で崩壊させたのだ。私が智哉も子ども達も、悲しみのどん底へ突き落としてしまった。
拓はママっ子だけど兄としての意地があるから、泣きたいのを必死に堪えているのだろうか。紗知は物心ついたばかりで、ママがいなくなったことが理解できず戸惑っているのだろうか。陸はまだ添い乳で寝付いていたから、夜泣きしているのだろうか。
あの子達は、毎日泣いているだろう…
ごめんね…ごめんね…
懺悔しても取り返しがつかない思いを、大事な子ども達にさせてしまった私の罪は重い。
◆私が智哉と知り合ったのは、看護学校時代。友人が飲み会の席に呼んだことがきっかけだった。
それまで付き合った経験などなかったし、男子と話す機会がない女子高出だから、智哉の気さくな態度にドキドキした。
そして私達は恋に落ちた。一生の恋、運命の恋…そのはずだった。
私の卒業と同時に結婚した。
そして妊娠。
至福の時とはまさにこの時だったと思う。
「男の子かな~女の子かな~」
いつも智哉は言っていた。そして仕事から帰ると真っ先に私のお腹に、
「ただいま~パパだよ~」とデレデレに言うのだ。
彼は子煩悩になるに違いない。彼の子どもを授かり産むことができる喜びは何にも代えがたい喜びだった。
そして長男『拓』が生まれた。
拓は私達の愛の結晶。拓はパパ似で、笑うと左頬にえくぼができたね。
そのえくぼを、拓が成長するごとに「えくぼちゃん」と指差し、たくさん写真を撮った。
あの写真達は捨てられてしまったろうか…
◆another 真知子
私がまさか子どもを手離す日が来るなんて、手離すことができるなんて、考えたこともないし、想像したこともない。
だが、私は今、孤独にアパートにいる。
家族の笑い声も聞こえない。怒鳴り声も泣き声も、ない。電気がついていても…真っ暗だ。
あんなに幸せな毎日を置き去りにした自分が、許せなかったり仕方ないと開き直ったり、どうしようもない虚脱感と逃避と自問自答。
拓、紗知、陸……
ママがママでいられなくなって、本当にごめんなさい。
ママは…本当は…本当に…
あなた達とずっと一緒にいたかった。
すみません。質問です。最初にお手伝いにきていたおばあちゃんは、父方のおばあちゃんですか?そしておじいちゃんちにいこうといってるのは、おばあちゃんの旦那さんのおじいちゃんではないのですか?
すみません。読解力がなくて😫
これは、主さんの実話なんですか?
失礼なことを聞いてすみません😫
「すいません、本当に甘えてしまって」
パパが一礼する。
「智哉君よしてくれ。こちらこそ、私達をじいちゃんばあちゃんでいさせてくれて…本当にありがとう。君には…真知子がもったいない」
「お父さん!子どもの前よ!」
そんなやりとりだったと思う。とにかく私達は第2の安全基地に来たのだ。一番の安全基地が崩壊したのだから、ここに来ればそれだけで良かった。
その日はパパと兄と私、パパの腕には陸がいて、川の字になって、久々にみんなで笑いながら寝つくことができた。陸も泣かない。兄も笑っている。私も何故か寂しくない。
ママがいた家から、ママがいなくなった光景を突き付けられる毎日より、ずっとずっと安らげた。
ママがいない家は、私達の家ではない気がしたから。
それほど、ママの存在は絶対で当たり前だったよ。
…絶対なんかこの世にないのに…
数日後パパが言った。
「おばあちゃんを少し休ませてあげよう。その間、じいちゃん達のお世話になろうと思うんだ。そして新しい保育園に行こう。パパ一生懸命探すからさ。…どうだい?」
思ってもみない提案だった。
「行く!!じいちゃんの家に行きたい!!」
兄も私も即答だった。じいちゃんの家は、ママがいなくて当たり前の環境だったし、ママを探さなくても安心できる場所だったからだ。
「…そうか。そうだな…そうしよう」
あの日、きっとパパはじいちゃん達にも頼る時が来ると話したんだろう。
パパは、本当にパパは、いつだって私達の事だけ考えてくれている。
そんなに自分を犠牲にしてまでパパは守ってくれたね。…ママはどうですか?
じいちゃんの家はうちから車で30分の距離にあった。
「おかえり」
ばあちゃんがあったかく出迎えてくれた。ママが夜勤の日も必ず『おかえり』だった。ばあちゃんはここもあなた達の居場所だよ、といつも言っているようだった。
「ただいまーっ」
だから私達も『ただいま』。
『お邪魔します』じゃなく、安心して『ただいま』。
夜泣きは陸だけではない。
布団に入ると、涙が次から次へと沸いてくる。(ママ…ママ…)口にはもう出せない『ママ』という言葉が、ぐるぐる頭を回る。
兄は頭まですっぽり布団をかぶって寝ている。
寂しい。寂しい。
「お兄ちゃん?」
いつの間にか、兄が手を繋いでくれていた。何も言わないけど…兄も泣いているようだ。「ヒック、ヒック」
堪え切れない泣き声を出すと、
「な、な、泣かないの。お、お兄ちゃん、い、いる」
どもりつつもしっかり手を握ってくれる。
どんなに心強かったか。
兄は格別ママっ子で、私はパパっ子だったから、恐らく兄の方が母親を失ったショックが大きかっただろう。何より私達よりママと過ごした時間が長いのだから。その兄が一生懸命なだめてくれたのだ。自分も寂しいのに…
ママ、こんな時あなたはどこで何をしていましたか?
ママがいない日が何日か過ぎても、寂しさは増すばかりだった。
兄も私も天気が良ければ、団地の公園で朝から晩まで過ごした。
同じ年頃の子どもが多い団地だったが、私達は日中保育園で過ごしていたため、結局は知らない子ばかり。そして大抵母親が公園に付き添っているから、
「お母さーん」
と声を掛ければ、
「何?どしたの?ここにいるよー」
というやり取りがあちこちで聞こえる。
…いたたまれなかった。
だから兄と私は、公園のメイン遊具ではほとんど遊ばず、端っこの木陰で石ころを積んだり、葉っぱを集めたりして、親子のやり取りが耳になるべく入らないようにするしかなかった。
ママ、こんな防衛策をしてまで外にいたのは…ママの残像からの逃避でしたよ。
兄のチック症状は益々酷くなり、陸の夜泣きでおばあちゃんも体調を崩していった。
無理もない。おばあちゃんは虚弱体質で60代半ばだったのだ。パパが残業だと、朝から晩まで、まして夜中まで子守となり、今考えると本当に気の毒だ。
私達の住む団地は、ワンフロアに4邸の3階建てで、コの字型に3棟建っている。中心に団地用の小さな公園があり、塀の向こうに駐車場があるから、おおよそロの字になり外部から敷地内に侵入できない安全な作りに一応なっていた。
子どもは外遊びが大好きだ。パパは兄の異変にすぐさま気付き、兄にはそのことに触れずに接していたと思う。
だから休みの日は公園でたくさん遊んでくれた。私達は外遊びの時だけ何もかもから解放されて、心の底から笑い転げることができた。家にいると、どうしてもママを探してしまうから。
近所からの好奇な目にさらされることもなかったのは、パパのおかげ。
パパはあの家族中で泣いた次の日、
「夕べは騒がしくてすみませんでした。家内が訳あって家を出たもので…そのことで子ども達も迷惑かける事があるかもしれませんが、今後ともお願いします」
と一軒一軒回ったそうだ。その行動は突飛で奇抜ではあったが、潔い父親の態度が好感を呼んだらしい。
私達の基盤となる小さな地域を、パパは安全基地にしてくれた。
私も二人の子がいる身です たまたま 見つけて読んでました
すごく泣いています😠
こんな思いをしている子が世界に沢山いるかと思うと 世は残酷な気がします
母は絶対的な存在ですよね
でも そういう子達は みんな すごく強くなるのかな
もしくは弱いけど 強く見えるのか
子を悲しませる親は駄目ですね
離婚はいけないと つくづく思いました😠
遅くにすみません。
凄く胸が締め付けられる様な思いで読ませて頂きました。
もう20年以上前に私の母も私と妹2人を置いて家を出ました。
とっくの昔に忘れてたつもりでしたがいろんな思い出が後から後から頭に浮かんできてお恥ずかしい話しですが涙が止まらないです。
家に一日中いると、
「ジュース飲みたいよ~マ…」
と無意識に台所に向かって、いないママに話しかけることが兄にも私にも何度もある。
そして、その度ガッカリする…その繰り返し。
ガッカリしたくないのに、ママを求めてしまう。当たり前だ…わすが5歳と3歳だ。母の愛が必然的な時期だ。「ママ」と言いかけてやめる様を見ていたおばあちゃんも辛かったろう。
日常とは恐ろしい。
ママがいないことに慣れはしないが、ママがいないことに我慢ができていく。
いつしか(また帰ってくる)と勝手に暗示をかけて、自分を安心させる術も身につけていく。
だから泣かなくなった。
だが、陸の夜泣きは毎日繰り返され、おばあちゃんは心労が重なっていたようだ。
そして、兄にはチック症状とどもりが見られるようになった。
ママ、みんなおかしくなってます。みんな心を病んでます。
こんな私達を想像してみて下さい。
あの日から、ママがいなくなったあの日から、私達はママのいない日常を送らねばならなかった。これまでの日常を取り戻すことは二度とできない。
散々泣いた次の日から、おばあちゃんが泊まりに来てくれていたが、一緒に住むことは今後もなかった。
後から聞いた話だが、パパはママがいつ帰ってきても良いように、例え母でも、自分が築いた家族以外が自分達の家にいては帰りずらいと考えていたそうだ。
パパは深くママを愛していた。
保育園に行かなくなった私達は、家での遊びにすぐ飽きた。わずか3歳。ママがいなくてショックでも遊べるようになっていた。
兄は元々一人遊びが得意だったが、
「紗知、カルタしよ」と一緒に遊びたがり、私も兄が遊んでくれることが嬉しくて、二人でとにかく一緒に遊んだ。
陸は「ママ」と言うことはたくさんあったが、おばあちゃんがとにかく抱っこして付きっきりであやしているせいか、泣き叫ぶ頻度が少なくなった。
でも…
「ママ」と口に出した途端に、気持ちの真ん中に穴があいて何か得体のしれない悲しみが押し寄せそうで…
陸が「ママーッ」と泣くたびドキッとしたり、反面「ママ」と口にできる陸が羨ましかったり憎かったりした。
はじめまして✨
最初から 拝見していて…
息子を連れて離婚した時 息子が 父親恋しさに 涙枯れる程泣いていた事を 思い出し…
当時の息子の気持ちを思うと 😢😢
更新 ノンビリ待ってますから✨
無理せず 執筆して下さいね💕
🌼皆様一括ですみません🙇
読んで下さる方がいらして光栄です。
『お兄ちゃん』が途中から『兄』に変わるなど、読みづらい点もあり申し訳ありません💦
少しずつですが、確かに書いていきますので、よろしくお願いします☺
私達は、ママが夜勤でパパの帰りが遅い日には、決まってじいちゃん達の家に泊まっていた。
だから私達は二人が大好きだったし、いつも可愛がってもらっていた。
そんな二人が目を腫らして泣いている。
「じいちゃん…ばあちゃん…」
兄と私は床に平伏している二人にしがみついた。
「拓…紗知…」
二人は強く私達を抱き締め、みんなでワンワン泣いた。パパも膝を折り、おばあちゃんは陸を抱っこして、とにかくみんなで泣いた。
だからママが帰って来ないのは決定的になったのだ。その現実が余計に辛かった。
幼い兄弟がこんなに酷で辛い現実にさらされた光景を、ママは想像したことがありますか?
あの日、おそらく一生分の涙が流れた。みんな。
晩ご飯をやっと食べ終えると、玄関のチャイムが鳴った。
「ママ?」
胸が高鳴る。ママが帰ってきたんだ!きっとそうだ!
お兄ちゃんと駆け足で玄関へ急ぐ。
立っていたのは…母方のじいちゃんとばあちゃんだった。兄も私も泣き崩れた。もうどうにもならない落胆だった。
「拓、紗知、ごめんね」
二人ともかなり憔悴しきっている。
「わざわざすいません」
パパが出迎えると、
「智哉君…すまない。本当に申し訳ない」
と、じいちゃんは土下座をした。ばあちゃんも床に這いつくばり、
「すみません…すみません…」
と何度も頭を下げている。
「お義父さん、お義母さん、やめて下さい。お二人のせいではないんですから。さあ、どうぞ上がって下さい」
パパが促しても、じいちゃん達は立てないほど深く傷付いているようだ。
ママ、こんな切なく悲しい思いを家族みんなにさせてまで、それでもママが選んだ道は正しかったと思っていますか?
兄も私も泣き続けるしかなかった。何度も胸の中で(ママ…)と叫ぶ。会いたいとか帰ってきてとか、そんな付属な言葉はいらない。
ただ、(ママ…)と焦がれた。
はじめましてこんばんわ🙇こちらで小説をかかせて頂いているももんがと言います🌱実は私にも当時のあなたと同じように六歳の長男四歳三歳の姉妹がおりお母様と同じように夜勤の仕事をしております。なので自分の子供達の事のように感じてしまい涙が出てしまいました…😿この4月から長男は小学校へ姉妹は保育園に入ることが決まり私が昼間の仕事を増やすのでまた少し寂しい思いをさせるかもしれません…『お母さん今日はお仕事…?』と出勤する直前まで布団で寄り添っていても三歳の娘だけはなかなか寝付きません😿一番気が強く一番甘えん坊で…この子を残して家を出るなんて…どんな理由があるかは存じませんがどんなにか辛くて身を切り裂かれるような最後だったか… 私だったら耐えられるかと考えてしまいました…😿一番可愛くてしょうがない盛りのお子さんに決別しなければならない選択をされたお母様に何があったのか…また良かったら拝見させてください🙇寒い日が続きますがお体に気をつけてお過ごしくださいね🌱ももんがより
とにかくママはいなくなった。
その日の晩ご飯はおばあちゃんが作ってくれた。いつもの台所に立つママの残像とおばあちゃんの姿がだぶる。でも明らかに違う。ママはご飯を作りながらも
「今日保育園で何した?誰と仲良しだった?」
と話しかけてくれた。おばあちゃんは黙々と作っている。
兄と私は遊ぶ気力もなくテレビを見ていた。パパは寝室でどこかに電話している。
「いや…真知子が…そうでは…すいません…」
「ご飯できたよ」
ママがいない食卓をママ抜きで囲む。夜勤の時は慣れっこだったけど、それはママが作っていったご飯があったから。
おばあちゃんのご飯はおいしいけど、どうしても箸が進まない。
「無理しなくていいんだよ。食べれるだけでね」
おばあちゃんは優しく言うが、食卓に出された物は残してはいけないルールがパパから常々言われているから、兄も私も寡黙に食べた。陸はやっと起き出しママの抱っこを求めて泣き出した。
「ママは?ママは?ウギャーッ」
パパが必死で抱き締め、繰り返し「陸は良い子だ。強い子だ」となだめている。
陸はママが夜勤でいない日にはこんな泣き方をしない。陸にだってママがいない異常がわかるのだ。
当時、兄の拓は5歳、私は3歳、弟の陸は1歳だった。
パパは28歳、ママは26歳だった。
二人は高校生から付き合いはじめ、大恋愛で結婚したそうだ。
そんな二人の温かい愛情の中で育ち、毎日楽しかった記憶がある。
楽しかった、という思いしか今は残っていない。
パパは強くお兄ちゃんと私を抱き締め、そして静かに言った。
「今日からママはいないんだ。一緒にいられなくなった。すごく寂しいけれど、パパも寂しいけど、パパとママでそう決めたんだ。お前達もすごく寂しいだろうね?わかるよ。パパが全力でお前達を守っていくから…パパがいる」
そう言った。
ママがどうしていなくなったかなんて理由は理解できないし、今いないのが現実で…それがすごく不安で寂しくて、ただそれだけだった。今ママに会いたい…それだけ。
パパが人間的に大きい人だったのが、私達の救いだった。
帰りの車の中はみんな無言だった。唯一、陸だけは「ママ…ママ…」と泣きじゃくり、家に着く頃には泣き疲れて眠ってしまった。車から降りると、近所のおばちゃんが
「あら~保育園から帰ったの?今日はお母さんはお仕事かい?」
と近寄ってきた。ママが看護師で夜勤が度々あることを知っている。
「ええ…まぁ…ほら、行くぞ」
パパは気まずい対応をしている。うちは高台にある市営団地に住んでいる。新築された団地でパパとママが結婚した時に抽選で当たり、ママはとても喜んだそうだ。
「あら、そう」
おばちゃんは不思議な顔をして私達を見送った。家の中にはママの姿はなかった。それまで黙っていたお兄ちゃんが
「ママーッ!ママーッ!」
と叫びながら家中探し始めた。私もそれまで我慢していた気持ちが弾けて、泣きじゃくりながらお兄ちゃんの後をついて回った。
「ママーッ!」
「拓!紗知!」
パパに背中から抱き押さえられ、私達はワンワン泣いた。おばあちゃんは陸に顔を埋め声を殺して泣いている。
「ママは?ママは?」
お兄ちゃんが赤ちゃんのように泣いている。
ママ、お兄ちゃんがこんなに泣いたのは、後にも先にもこの時だけだよ。
私達はいつものように保育園に行き、ママの帰りをひたすら待った。
陸のグズりが酷くて、泣き声が一日中園内に響いていた。
夕方、迎えに来たのは父方のおばあちゃんだった。
なぜ…ママじゃないんだろう?
「おばあちゃん!」
三人で飛び付いた。
「おばあちゃんと帰ろうね」
「ママは?」
「…今日はおばあちゃんとなの。もう少ししたらパパも来るから支度しよう」
身仕度をしていると、パパが来た。でもすぐに園長先生に会いに行き、しばらく戻らなかった。
「今まで色々とありがとうございました」
パパが園長先生に深々と一礼し、
「さあ、帰ろう」
と促した。
おばあちゃんの手にはいつもの登園バッグの他に、引き出しにあった着替えも袋に入れて持っていた。
私達は急遽、退園することになったのだ。この保育園はママの勤め先の付属だから…
ママ、保育園のお友達にバイバイする時間もなかったよ。
「拓くん、紗知ちゃん、陸くん、元気でね。強くね!」
園長先生と担任の先生が涙しながら見送ってくれたのが余計に寂しく、お腹の底が吸い取られる気持ちになった。
ママがいなくなったことすら受け入れていないのに、何がなんだかわからない。
『おはよう』
パパの声。
朝だ!もうすぐママが帰ってくる!
今日保育園に行ったら、ママが迎えに来る!
『パパ、ママ帰って来る?』兄も私もパパに飛び付いて聞いた。
『いいから、用意するよ』
パパはあからさまに機嫌が悪い。こんな時はわがままを言わない方がいい、と兄も私もわかっていた。
パパは感情的に手をあげる人ではなかったが、躾の面ではかなり厳しく、私達には恐ろしさまであった。
そんなパパにママのことはこれ以上聞けなかった。
ママは今日迎えに来てくれるのか?そんな不安を3歳ながら抱えていた。
早くママに会いたいな~
そればかり思っていた。
ママ。こんな気持ちでいたことを、少しは考えてくれましたか?
私はたかがまだ3歳でしたよ。
ママは当時看護師をしていたから、夜勤で家にいないことが何度もあった。
『お兄ちゃん、ママ夜勤?』
布団の中で兄に声を掛けた。
兄は頭からすっぽり布団をかぶり、弟は泣き疲れて眠っている。
『…そうだよ』
兄はしばらく間を置いて、自分にも言い聞かせるように答えた。
居間の電気が寝室に差し込む。パパはずっと起きている。
ママが去った後、『いいから今日は寝なさい。パパがいるから、大丈夫だから』と三人を力強く抱き締めた。痛いほどの力で。
寝室に行き、いつものように子守歌を歌うママがいないかわりに、パパが『拓、紗知、陸』と何度も名前を呼びながら、頭を撫でてくれた。
だから余計眠れなかった。
ママ、いつもの夜勤だよね?明日にはまた会えるよね?
ママ…ママ…
明日はゆりかごの唄、歌ってね…
『ごめんね、ごめんね…ママ…本当に…本当は……
ごめんね、拓、紗知、陸』
ママがパパと何時間も話し合っている間、ただならぬ空気を子どもながらに感じ、私達は遊んでいるフリをしていた。
しばらくの後ママが玄関で私達の名を呼ぶので、やっと重苦しい空気が終わると思い、安堵の喜びでママに抱き付くと、ママは泣きながら私達を代わる代わる抱き締め、『ごめんね』を連呼した。
あの時の『本当に…本当は…』って言うママの言葉の意味がわからなかったよ。
本当に本当はママはどうしたかったの?
一人ずつ抱き締められ、最後は三人同時に抱き締めたあと、ママはもう振り返らずに玄関のドアを閉めた。
足早に去って行く足音に、いたたまれない寂しさが募り、夢中でドアを開けようとしたら、
『やめなさい』
静かにパパが言った。
振り返ると、パパは涙を浮かべていて…
パパの涙を見たことがなかったから、何故かはわからないけど、今日はママが帰らないのだと思い、私達はパパにしがみついて泣いた。
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