消えた記憶💧

白目をむき口から泡をはいていた

救急車 救急車 ‼

雅樹は震える手を抑えるように受話器を両手に持ち

あ あのお母さんが変なんで早く来てください

救急隊が紗那に
大丈夫ですか❓
名前は❓ 何歳ですか❓

どんな問いかけにも全く反応を示さず

抱えられ救急車に乗せられました

雅樹は風邪を引いて体調が悪い自分など忘れてました

紗那の家庭は離婚をして小学一年と小学六年の二人の息子を母親に手助けしてもらいならがら育てていた

紗那自身も母子家庭で育ち
母親は昼、夜と働いていた

紗那はどんな事があっても昼間だけ働き夜は子供達の側にいたい
いてあげたい

だから頑張って頑張って頑張っていた

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病院に着き
血液検査等したが異常は見つからない

意識はボーっとしているが起き上がれる様になり

病院に駆けつけた母親に医師は
家に帰ってもいいですよと言ったが
母親は 心配だから２、３日は入院させてくださいとお願いした

荷物を取りに母親と雅樹は自宅に帰った
一先ずほっとして昼食にうどんを煮て食べ始めてた

プルルル☎
電話のベルがなった
はい

保険総合病院です…

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主さん、すいません💦

登場人物がイマイチ掴めてないので確認させてください。

雅樹→息子さん

お母さん→雅樹くんのお母さんで病院に運ばれた

紗那→誰？

病院から雅樹くんと一緒に帰ったお母さん→誰？

私の読解力がないので恥ずかしいのですが、説明してもらっていいですか？

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>> 3 申し訳ありません

自分で読み返し分かりにくくなってしまったな感じました

紗那→主人公

雅樹→紗那の長男

お母さんは雅樹から見た時と

紗那からみた母親が出て来ます

これからは紗那の母親は紗那の母親と記入します

紗那は長男（雅樹）次男（優樹）の三人家族

紗那の母親は隣に一人暮らし

またわかりにくい事がありましたらご指摘お願いします

誤字、脱字あるかと思いますがお許しください

ここまで読んで頂きありがとうございます

これからも頑張って書き込みしますのでよろしくお願いします

• << 6 初めまして★楽しみに読ませてもらっています★ただ私の理解力が乏しくて文書の内容を理解しにくいんですが…ごめんなさい。主さんは多分雅樹さんの立場で物語を進行してるようなので、お母さんとかさやさんとか同じ人物に二つ呼び名があるとわかりにくいんですが。出過ぎたことだと思うのですが、さやとか祖母とか固定した呼び名のほうがわかりやすいです…気分を害してしまったらすみませんでした。

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>> 4 すみません。
その説明ですら分かりません💧

あと、「～でした」にするか「～だった」に統一した方が文章的にいいかと思います💦

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>> 4 申し訳ありません 自分で読み返し分かりにくくなってしまったな感じました 紗那→主人公 雅樹→紗那の長男 お母さんは雅樹から見… 初めまして★楽しみに読ませてもらっています★ただ私の理解力が乏しくて文書の内容を理解しにくいんですが…ごめんなさい。主さんは多分雅樹さんの立場で物語を進行してるようなので、お母さんとかさやさんとか同じ人物に二つ呼び名があるとわかりにくいんですが。出過ぎたことだと思うのですが、さやとか祖母とか固定した呼び名のほうがわかりやすいです…気分を害してしまったらすみませんでした。

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皆さんありがとうございます

私の文章力がないために分からない内容になってしまいましたね

皆さんの指摘を受け止めます 🙇

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🏥『紗那さんが発作を起こしました。直ぐに来てください』
雅樹と祖母は用意した荷物をわし掴みで車に乗りこんだ

病院に着くとナースステーションのすぐ隣の部屋に移されていた紗那がいた

口には酸素マスク、点滴には沢山の袋が吊されていた

心電図の電子音がやけに大きく鳴り響いていた

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『紗那さんのご家族の方ですか？詳しくご説明しますのでこちらへ来てください』
祖母が先生に呼ばれた

雅樹は今朝、朝食を作り普通に動いていた紗那の姿を思い出し信じられない思いが強くこみ上げ自然に涙が溢れた

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『紗那さんはウィルス脳炎を起こしていると思われます。脊髄を摂取してウィルスを調べてみます。
障害は今の時点ではなんとも言えません。…』

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幸いにも紗那の病状は回復していった。

雅樹と優樹、祖母は毎日病院へ通った

紗那は雅樹と優樹に『何年生❓どこの学校行ってるの❓』

五分も過ぎるまた
『何年生❓どこの🏫行ってるの❓』

自分の母親に聞かれる事ではない事

雅樹も優樹もグサッと心を刺される思いだった

看護婦さんに
『ここにトイレに行った回数書いてくださいね』

紗那は『はい』と返事はするが白紙

食事も殆ど自分からは食べない

体を拭くタオルも看護婦さんがテーブルに置いたままの状態で冷たくなっていた
紗那は廃人のようにベッドに横たわっていた

母親にべったりだった次男の優樹は声をかけるどころが全く寄り付かなかった

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皆さんに指摘を受け気を付けて文章を書いてますが

ここまで大丈夫でしょうか？

分かりますでしょうか？

• << 17 主さん、楽しみにみていますよ✨ 登場人物など説明いただいて、ありがとうございました。 文才のない私が言うのもアレですが、すごく読みやすくなりました💕

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>> 12 分かります😃
更新楽しみにしてます😃

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ありがとうございます。

良かったです

頑張ります

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紗那が『美結はどうしてる❓』

『…』
『何言ってるの‼7年前に亡くなったでしょう』
雅樹は母親から出る言葉に深く傷ついた
『え…お葬式はどこでやったの❓』と紗那は号泣した

美結は紗那の初の子供
長女であった

美結は沢山の祝福を受け生まれてきた

紗那も初めての子育てに没頭していた

１ヶ月検診間近

美結は手足を天井に向けて『オギャー、オギャー』と赤紫になり泣き叫ぶ
その後ぐったりとして眠り続ける

紗那の乳はパンパンに張って美結を揺するが起きない

おかしいよね…

初の子で分からないけど おかしいよね…

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大学病院で検査をしてる間に夫と昼食を取りながら

『大丈夫だよ。なんでもないかもね😊』と不安な気持ちを打ち消そうとしていた

検査の結果が出たと呼ばれ静まり返っている部屋に通された
『美結さんは脳腫瘍です。来週にも手術をして取れる所は取り除きます。しかし…取り切れません。 なので放射線と抗がん剤、インターフェロンを試して行きたいと思います』

『え❓』紗那は頭の中が真っ白になった
思いもよならい結果を医師は淡々と話した

美結を見て号泣してしまった

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>> 12 皆さんに指摘を受け気を付けて文章を書いてますが ここまで大丈夫でしょうか？ 分かりますでしょうか？ 主さん、楽しみにみていますよ✨

登場人物など説明いただいて、ありがとうございました。

文才のない私が言うのもアレですが、すごく読みやすくなりました💕

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>> 17 ちぃさんありがとうございます😊

下手な文章なのに読んで頂き嬉しく思っています。

ゆっくりですが書き続けますのでよろしくお願いします🙇

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手術の前医師は
『充分気を付けて行いますが場所が場所だけにそのまま命を落とす事もありますのでご了承ください』
『…』
医師は相変わらず淡々と話す

長い、長い時間に思えた手術

手術室から出てきた美結は手足をばたつかせ弱々しいながらも鳴き声をあげていた

紗那は目の前が見えない位に溢れ出る涙を抑えながら
『頑張ったね、頑張ったね』と美結に声をかけ続けるのが精一杯だった

しかし本当の意味での闘病生活はここからが始りだった

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何故？まだ生まれたばかりなのにこんなに苦しい思いをしないといけないのか

紗那は自分を攻めた
代わってあげたい

毎日お乳を絞りパックに入れ冷凍して病院へ

美結は検査で糖水のみとなる事が多く紗那のお乳を飲む事があまりない

病院の冷蔵庫は紗那のお乳でいっぱいになった

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自然に紗那のお乳は出なくなった

抗がん剤の副作用で美結は噴水のようにミルクを吐く

美結のベッドはタオルを敷き詰め１日に何回も変える

げっぷを出してあげようと背中をトントンとしたらミルクを残りなく吐き
床がびしゃびしゃ

母親でありながら紗那が娘にしてあげられるのはミルクを飲ませオムツをかえ
そばにいてあげる事だけ

何の為に生まれて来たのか

苦しむ為❓

紗那は何回も一緒に命を絶とうと思った

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美結の頭の中に水が溜まっている

水頭症

水を抜くパイプを頭からお腹に入れる手術をする事となる

まだ２ヶ月の👶

またメスを入れないといけない

紗那の精神も限界に来ていた

霊能者を渡り歩く日々が始まった

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美結は視神経が腫瘍に犯されている為
目は見えない
光も分からないだろうと医師は言った

美結の奇跡を信じていたのは紗那ただ一人だった

夫はすでに諦め仕事で出張ばかり

医師は一年もつかな…
目が左により手足に力が入りウギャーと泣き叫ぶ
発作を起こす

美結は痙攣止めの薬を三種類のむ

鮮やかなピンク色
甘い匂いがする
でも苦い😫

この発作止めの薬を後に紗那も服用する事になるとは誰も思っていなかった

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大学病院は初めての紗那
小児科病棟には衝撃を受けた

顔が拳位小さい子、逆にバスケットボール位大きい子、鼻から管でミルクを入れられている。

白目をむいて舌がベロンと出ている子

紗那は目の前に生きている子供達に衝撃を受けた

そしてこの子達の親は一度も病院には来ない

親は棄たのだ

何故？この子達は生まれて来たのだろう…

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美結は退院できた
治療もなく元気だからだ

美結はあやすと笑う
その笑顔が見たくて何十分もあやし続ける

子供の笑顔は親に力をくれる 幸せを与えてくれる

間もなくして第二子を紗那は身ごもる

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幸いにも出産まで美結の病状は落ち着いていた

長男雅樹が誕生して紗那は忙しい日々を送るようになり
同時に子供の話しを友人達と出来るようになった

何故なら
美結は病と同時に重度の障害がある

友人達の子供の成長等の話しにはとてもついていけず
いつも愛想笑いをしてごまかしていた

雅樹が生まれて家庭に光✨ができた

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紗那が夫に
『来月、美結の通園施設の運動会なの。来られるよね？』

『無理‼仕事だから』

『え？美結には来年の運動会はないかもしれないの。分かるでしょう?』

『美結、美結って💢少しは俺の事もかまってくれよ😠』

夫と紗那は少しづつ溝が深くなっていった

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美結は治療、入退院を繰り返し六年の月日が経った

そして医師は
『もう限界に来てます。お家で過ごしてください。具合が悪くなって病院に連れて来て頂いても生命維持の脳幹が犯されてます。これはどうする事も出来ません。また、朝起きたら冷たくなっていたという事もあります。』

紗那は毎日、夜中も手を美結の口元にあて呼吸を確かめ

美結を沢山抱きしめて沢山話しかけた

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桜🌸の咲く季節
美結の六歳の誕生日をお祝いした

美結はもう食べる事は出来ず鼻から管をいれ栄養剤を流しこんでいた

ケーキのクリームを口に入れたが脇から唾液と一緒に流れでた

美結の様子がおかしくなったの誕生日からちょうど１ヶ月

紗那は病院に連れて行く事はやめようと決めていた

もうこれ以上管だらけにして欲しくない、一本の針も刺して欲しくない

美結は痛く、苦しい思いを生まれてすぐから六年も耐えた

最後は腕の中で…抱きしめていたい

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ｺﾞﾎﾞｯ ｺﾞﾎﾞｯと二回口から血を吐いた

『美結‼美結‼』
周りには雅樹、祖母夫、叔母、従兄弟達とみんなが居た時だった

紗那は『美結‼ありがとう💧ありがとう』と抱きしめながら自然に出た言葉だった

話せない、歩けないでも美結は沢山の事を教えてくれた

命をかけ教えてくれた美結

しかし紗那はどんな形でも生きていて欲しいと願って治療を続けた事は親のエゴで美結は苦しいだけだったのでは…と思い悩む

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続き楽しみにしてます😄

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>> 31 ありがとうございます

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美結の葬儀には沢山の人が来てくれた

やつれてやせ細った紗那を見てみんなが涙した

紗那は毎日、毎日美結の位牌の前に座り込み抜け殻のようになっていた

あかちゃんの可愛さのまま六年の月日が過ぎ

紗那にとっては全てだったのかもしれない

こんなに幼い子を一人行かせてしまった💧
苦しい思いをさせてしまった💧

本当は治療なんかしないで早く生まれ変わった方が美結は幸せだったのかもしれない💧

いろんな思いが美結が亡くなってからも紗那を苦しめた

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美結が亡くなって二年が経とうした頃紗那は身ごもった

優樹が生まれ
紗那にやっと笑顔が戻った

優樹は母乳だったせいもありママっこになり
紗那も優樹が可愛いくて仕方なかった

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しかし夫婦の溝は埋まらなかった

夫は仕事を失い
酒を飲み紗那に暴力を振るようになった
まだ幼い雅樹と優樹は両手を広げ紗那をかばった

『俺がお母さんを守る』雅樹が言った

優樹も『俺も』とまだ二歳なのに紗那を精一杯かばい守ろうとした

紗那は子供達の為には離婚? 悩んだ

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お金は喧嘩の原因になる。

夫は『お前がもっと稼いでこい』

と夜テレクラの仕事をさせて自分は酒を飲みながら電卓片手に 『〇〇円になったぞ😁』と計算

紗那の心は決まった

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紗那は貯金をして夫と別れる準備をした
雅樹と優樹２人の子持ちの母子家庭となった

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紗那は正社員の仕事を探していた

美容関係の営業管理職…
紗那は30人の応募から一次に合格した
しかし枠は一人

合否の通知が届いた✉
合格✨
紗那は諦めなければ道は出来ると自信が出来た

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しかし仕事はけして楽ではなかった

大企業だけあり保証もしっかりしていて給料もそれなりの額であった

元々負けず嫌いの紗那は休みもないほどに仕事に打ち込んだ。

雅樹や優樹の話しなんて耳に入らない

２人は淋しい思いをする日々が増えた

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会社では紗那の頑張りを評価するように成績も上位になり
更に上を目指し頑張っていた

熱❓微熱が下がらない
風邪❓病院に行き薬を服用するが症状は変わらない

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『痛い😣』紗那は階段から足を踏み外し頭を打った

一応病院に行くが24時間様子をみてと言われる

翌日特に変わりなく病院へは行かなかった

それから二週間後 頭が痛い😣普通の痛みじゃないと
再び病院へ

痛み止めをもらい帰宅

幸い痛みはなくなった

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雅樹が風邪みたいと紗那に学校休むと伝えた

紗那はいつものように起きて、朝食を作り雅樹と優樹に食べさせた

でも自分は食欲がない

優樹を学校に送り出し布団に入った

『痛い😫』
頭が割れる
そのまま意識を失い痙攣を起こす

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雅樹はトイレに起きた
いつもなら覗かないがなぜかそのとき紗那の部屋を覗いた

『…お母さん、お母さん、ねぇーお母さん』
紗那は白目を向き口からは唾液と血液の混ざったピンク色の液体を流していた
祖母を呼び出し救急車を呼んだ

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紗那が美結の亡くなった記憶がない事に雅樹も祖母もショックを受けた

食事も取らない、着替えも一人では出来ない、自分の子供の年齢も自分の年齢も分からない

数日前まで普通に働いていた人がこんなに激変するものか？
現実として受け止めるにはまだ幼い雅樹にはあまりにも過酷な出来事だった

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幸いに紗那の病状は少しずつ回復していった

食事もとれるようになり個室から大部屋に移行した

部屋を変わり３日間目

紗那が目を覚ますと記憶よりも五年成長した雅樹と優樹が立っていた

😨 長い眠りから目を覚ました感覚を紗那は今でもはっきり覚えている

『どうして❓ここに❓』 紗那は自分が倒れた記憶もない

『雅樹何歳❓優樹は❓』
紗那の頭の中は混乱した

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『今日は骨髄を取って検査しますね』
看護婦さんが朝の検診の時に紗那に伝えてた

間もなく医師が来て紗那に横向きで背中を丸めるように言った

『少し痛いですよ』
『痛い😣』激痛が走った
検査が終わっても半日ベッドから動けないほどに痛みが残っていた

しかしこの検査は三回目。紗那には前の二回の記憶はない。
痛みさえ感じない病状だった

前回は検査後すぐに起き上がっていた

しかも点滴が漏れ腫れあがっていても全く感じていたなったらしい

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会社の同僚がお見舞いに来た
『今日は体調どう❓』
同僚は三回、紗那の見舞いに来てるが覚えてない

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雅樹と優樹の運動会がある
外泊を許可され紗那は祖母の運転で🏠に向かった

部屋に入り紗那は周りを見渡した

『…』初めて見る部屋
緑色のカーテン、白い壁紙
ここに越してきたのは五年前
消えていたのだ紗那の中で五年間の記憶が…

紗那は周りを見渡し自分が住んでいた記憶を呼び戻そうとしたが戻っては来なかった

ベランダにｾｷｾｲｲﾝｺがいた。
紗那が雅樹に『どうしたのこのｲﾝｺ❓』
『お母さんが買って来たんだよ。幸せの青い鳥だよって』

『お母さんが❓』

分からない、分からない紗那は混乱した

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祖母がお弁当を作り紗那は小学校の運動会に出かけた

『こんにわ。優樹くんはリレー走るの❓〇〇くんは白組のね＊＊＊＊』と紗那に見知らぬ人が声をかけ話しだした。

紗那は愛想笑いでその場しのぎをして立ち去った。

また紗那に『こんにわ😃どうしたこの間の事』

紗那は混乱した。

次々に声をかけてくる人達。

紗那とはどの程度の親しさなのか？
敬語を使う人？

分からない💧

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自宅に二泊した紗那は病院に向かった。
紗那が『あ‼こんな所にショッピングモール出来たんだ』

祖母が『え❓もう何年も前から出来てるし、紗那よく買い物来てたでしょう』

『え❓…』やっぱりわからない


運動会も行ったけど内容は覚えていない
紗那は自分がわからなくなった

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