♒ LЁGЁЙD Ⅴ ♒
更に続く
📓伝説・神話etc・・・
飽きもせずに
未だ続けるじょ~!!
(。・・。)ノ
⚠ 前回同様
①人での~んびり
遣りたいので 横レスは
ご遠慮下さいますよう
お願いいたします🙇
(。・・。)ノ゙ ヨロシク~🎵
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(。・・。)💬 前スレの続きで
ゾロアスター教のセレウコス朝から
行きま~す😊
📖 セレウコス朝 📖
アレクサンドロスの征服によってアケメネス朝は滅び、後継者のセレウコスの王朝がペルシア
に成立(紀元前312~63年)する。
当時、パレスティナからメソポタミア、イランに掛けて「ヘレニズム」の影響が及んだ。
ギリシア文化はインドまで伝播され、逆にインド文化も地中海世界に流れ込んだ。
この様な文化的シンクレティズムの時代にユダヤ教は新しい神学理論を生み出し、後のグノーシス
主義や洗礼教団の起源となる「救済者」(メシア)の教理が流布された。
そこから、ミトラス教やキリスト
教の原型が形成される事となった。
ゾロアスター教も元来は寺院や偶像崇拝を認めなかったが、他文明の影響で受容する様に変化した。
📖 パルティア王国 📖
セレウコス朝が滅亡し、ペルシア
人の帝国であるアケメネス朝(パルティア王国)が建国される(紀元前247~紀元後226年)。
アケメネス朝に於いてゾロアスター
教の公式教義が確定されたと考えられており、聖典『アヴェスター』を文章化し、古来の伝統を記録する思潮と連動していた。
但し、この時期の宗教が
ゾロアスター教であったかは、見解が分かれる。
パルティアは史料が乏しい為、隣国のアルメニア王国の史料で推測すると、パルティア
の宗教はゾロアスター教でなく「ミスラ教」に変質した可能性がある。
「古代アーリア人の神格には存在していなかった
『アラマズド=アフラ・マズダー』
が『全ての父』と尊敬されている点では、アルメニア
の宗教はゾロアスター教の様にも見える。しかし、ヤシュトの段階でやっと復権した『ヴァハグン=ウルスラグナ
』や『ミフル=ミスラ』が非常に重要な地位を占め、宗主国ローマ皇帝をミスラ神になぞられている点は重要である。これを重視するならば、アルメニア的ゾロアスター教≒パルティア的ゾロアスター教の主神はミスラであり、ひいては『ゾロアスター教』と言う呼称自体が不正確で、本来はミスラ教と言うべき」
。
─ 続 く ─
>> 3
─ 続 き ─
又、次の様な記述もある。
「概説書によっては、この歴代王朝(アケメネス王朝
ペルシア~アルシャク王朝パルティア
)の支配化ではゾロアスター教が国教の位置にあったと説かれる。しかし、厳密には、古代アーリア人の諸宗教とゾロアスター教の境界線は曖昧で、そのどちらとも取れる諸宗教が幅広く受容されていたとしか言えない」。
📖 サーサーン朝 📖
パルティアを倒したサーサーン朝(紀元後226~651年)は宗教政策を一変させ、ゾロアスター教を正式に「国教」と定め、儀礼や教義を統一させた。
その時、異端とされた資料は全て破棄された。
他宗教も公式に禁止された。
ゾロアスター教の国教化に重要な役割を果たしたカルティールはマニ教を異端とし、教祖マニを処刑した。
『アヴェスター』の文書化はサーサーン朝成立後、半世紀以上経過した3世紀半ばに完成する。
しかし、この時代には使用される言語が「中世ペルシア語」に変質しており、「古代ペルシア語」で記述されている『アヴェスター』の「ガーサー」部分は解読困難になっていた。
📝 概説:
イスラム帝国と
ゾロアスター教の衰退📝
サーサーン朝はホスロー1世の時代に絶頂を迎えるが、王朝創始後4世紀にして、ムハンマドによるイスラム教の開教を迎える。
アラブ族の民族宗教として始まったイスラム教は、しかし瞬く間に周縁諸地域に布教され、イスラム帝国の成立と拡大によって世界宗教の偉容を備える。
サーサーン朝はイスラム帝国の前、滅亡する。
アラブ族はペルシアを軍事的に征服したが、古くから文明を発展させて来たペルシアは、イスラム帝国を内部から文化的に征服したと捉えられる一面がある。
イスラム帝国のもと、ペルシア
文化は再度開花した。
イスラム帝国の歴史学者や知識人は、帝国の領土に含まれる土地の宗教や文化習慣を詳細な記録に残した。
中世のメソポタミアやイランに於けるゾロアスター教、マニ教、ミトラス教等に関する情報は、イスラムの知識人達の記録によるところが多い。
─ 続 く ─
>> 6
─ 続 き ─
しかし、『デーンカルド』(宗教総覧)等のパワラヴィー語(中世ペルシア語)文献が伝えるゾロアスター教の姿は、
『アヴェスター』の語るゾロアスター教の教えとは整合しない部分が多数あり、又、少数派となりながらも、21世紀の今日まで生き延びているゾロアスター
教信徒達の「伝承の教え」
と比較しても、食い違いが生じる。
サーサーン朝の国教となる以前のゾロアスター教は世界宗教であった。
それは近隣の諸地域の文化に大きな影響を与え、信徒もまた広大な範囲に広がっていた。
しかし、国教化と共に、そしてイスラム帝国の勃興と共に、ゾロアスター教は偏狭な面を備える宗教となって行き、その故地であるイランがイスラム化してからは、世界宗教として成熟したイスラム教に取って代わられた。
─ 続 く ─
>> 7
─ 続 き ─
イスラム教徒の統治下でイラン
のゾロアスター教徒はズィンミー
とされ、厳しい迫害を受けた。
ジズヤの支払いは経済的圧迫となっただけで無く、精神的にも多大な屈辱をゾロアスター教徒に与えた。
信仰の保持は認められたもののムスリムへの布教は死罪とされ、事実上不可能となった。
この事もゾロアスター教が世界宗教から血縁に基づく民族・部族宗教へ衰退する要因となった。
更に寺院の修復や新築には特別の許可を必要とし、その他にも数々のムスリム
との差別待遇が存在した。
表立った強制改宗は稀だったが、多くのゾロアスター
教徒は差別と迫害を逃れる為にムスリムへの改宗を余儀なくされた。
10世紀、一部の信者は宗教上の自由を求めてインド
西海岸に移住し、現地で
パールスィー(ペルシア人の意)と呼ばれる集団となって千年後まで続く共同体を築いた。
彼等は元来農業を営んでいたが、移住を機に商工業に進出すると共に、土地の風習を採り入れインド
化していった。
─ 続 く ─
>> 8
─ 続 き ─
近代に至り、イランの世俗化の流れの中でジズヤも廃止され漸くムスリムと法的に対等の権利を得る様になったが、イランイスラーム革命に依り再び隷属的地位に措かれる事となった。
イランに於いては、ゾロアスター
教の聖地に少数の共同体が存続し、21世紀の今日まで細々と教えの伝統を継承している。
とは言え、かつての世界宗教としてのゾロアスター教の姿はイスラームによる厳しい迫害を潜り抜けた今日の宗教共同体には見る事が出来ず、ゾロアスター教は信徒資格を血縁に求める民族・部族宗教へと、逆に後退し、衰退してしまった。
現在、ゾロアスター教では、信徒を親に持たない者の入信を受け入れていない。
📝 イランの
ゾロアスター教 📝
ゾロアスター教は、現在のイラン
にも小規模であるが信徒の共同体が残存し、現代ペルシア語で「ゾロアスターの教え、ディーネ・ザルドゥシュト」と呼ばれている。
イラン中央部のヤズド、南東部のケルマン地区を中心に数万人の信者が存在している。
ヤズドでは人口(30万人)
の約1🈹がゾロアスター教徒だとされる。
ヤズド近郊にはゾロアスター教徒の村が幾つかあり、拝火寺院は信徒以外にも解放され、1500年前から燃え続けていると言う「聖火」を見る事が出来る。
ダフメ(daχmah所謂『沈黙の塔』)による鳥葬は、1930年代にパフラヴィー朝のレザー・シャーにより禁止され、以後はイスラム教等と同様に土葬となった。
現在では活用されておらず、観光施設として残されるに留まる。
📝 インドの
ゾロアスター教 📝
サーサーン朝の滅亡を機にイラン
のゾロアスター教徒の中にはインドのグシャラート地方に退避する集団があり、現在、インドはゾロアスター教信者の数の最も多い国となったいる。
今日では同じ西海岸のマハーラーシュトラ州のムンバイー(旧称ボンベイ)にゾロアスター教の中心地があり、開祖のザラスシュトラが点火したと伝えられる🔥が消える事なく燃え続けている。
インドでは、ペルシア人を意味するパールシー(パールスィー)
と呼ばれ、数としては少ないが非常な裕福な層に属する人や政治的な影響力を持った人々の割合が多い。
インド国内で少数派ながら富裕層が多く社会的に活躍する人が多い点は、スィク教徒と類似する。
インドの二大財閥の一つであるターターは、パールシーの財閥である。
─ 続 く ─
>> 11
─ 続 き ─
寺院はマハラシュトラ州のムンバイーとプネーに幾つかあり、ゾロアスター教徒のコミュニティを作っている。
寺院にはゾロアスター教徒のみが入る事が出来、異教徒の立ち入りは禁じられている。
神聖な🔥は全ての寺院にあり、ペルシャから運ばれた🔥から分けられたものである。
寺院内には偶像はなく、🔥に礼拝する。
インド国内のゾロアスター教徒の殆どはムンバイーとプネーに在住している。
又、グシャラート州のアフマダーバードやスーラトにも寺院があり、周辺に住む信者により運営されている。
📝 歴 史 📝
1100年頃に、イランから移住した。
4つの🚢に乗ってイランから、インドのグシャラートに辿り着いた。
🚢の大きさや乗っていた人の数等の詳細は伝えられていない。
この時、ザラスシュトラが灯したとされる🔥も運ばれた。
パールシーの共同体の伝承では、グシャラートのマハーラージャー
との間で次の様なやり取りがあった。
パールシーの代表者がマハーラージャーに定住の希望を伝えるが、マハーラージャー
は「あなた方の為の場所は残っていない」と答えた。
代表者はコップに一杯のミルクを希望した。
ミルクをコップに注いだ後、スプーン一杯の砂糖を溶かし込むが、コップからは一滴のミルクも溢れる事は無かった。
そうして、「この様に私達がこの地に溶け込み、地域を甘くする事が出来ます」と述べた。
この話に感銘したマハーラージャーは、布教を行わないと言う条件で定住を許可した。
─ 続 く ─
>> 13
─ 続 き ─
ゾロアスター教徒は、ゾロアスター
教の父を持つ者だけと言う条件である。
女性を嫁がせてゾロアスター
教徒を増やす事は出来ない。
パールシーの一団はグシャラート
内で素朴な農民としての暮らしを始めた。
🇬がインドに進出した後に、理由は知られていないが、🇬人がパールシーのサポートを始める事になる。
理由として考えられているのは、インド国内でマイノリティーであるパールシーとその他の勢力の間に闘争を作り出し、分割統治を行いやすくする事。
パールシーがインドで混血していないのでヨーロッパ人に近い外見を持つのでパールシー
を🇬人とインド人の間に置いて、パールシーに命令する地位を持たせる事など。
又、混血していないアーリア
人である事等が推測される。
─ 続 く ─
>> 14
─ 続 き ─
更に、東インド会社によりパールシーの位置は高められて、殆どのパールシーはグシャラートからボンベイ(現在のムンバイ)に移住する。
主に貿易によってパールシー
は財力を付けて行く事になる。
伝わる話によれば、🇬人がアヘンの貿易により🇨から追放された後、🇬人のサポートの元にパールシーがアヘン
の貿易を行なっていた。
この結果、インドの独立時にはパールシーは強い経済力と、支配的な地位や人々の上に立つ為のノウハウを身に付けていた。
📝 現 状 📝
少数派の民族として生き残る為に、パールシーは共同体とも言えるネットワークを作り出し、お互いに協力している。
イランから持ち運ばれた🔥の燃えるパールシーの寺院はムンバイーとプネーに幾つかあるが、異教者の入場は認められていない。
パールシーは裕福な層が多く、教育や文化度が高い。
現在、180,000人程のパールシーがインド国内にはいると言われるが、数は減少傾向にある。
パールシーは数世代前までは子供5人程度持つのが一般的であった。
しかし最近はその生活水準の高さから、結婚や子供の数が欧米や🇯の様な少子化傾向になっている。
1人か精々2人、場合によっては一生を独身のままで子供を作らない男性もいる(その宗教的背景から女性の結婚は増加に寄与しない)。
この結果、年々パールシーの数は減少している。
タタ財閥の相続が行われた際に、タタの名字を持つ相続者は1人しかいなかったと言われている。
─ 続 く ─
>> 16
─ 続 き ─
インドの3代目首相インディラ・ガンディーは、初代首相ジャワーハルラール・ネルーの娘でありヒンドゥー教徒であるが、パールシーを夫に持つ宗教的寛容と世俗主義を唱えたネルーもこの結婚に反対したと言われる。
ガンディーの家族名を持つパールシーも多い。
但し、ガンディーの家族名はグシャラート出身者に多い名前で、必ずしもパールシー
だけの家族名ではない。
📝 世界各地の
ゾロアスター教:
パキスタン 📝
パキスタン政府の公式統計では、同国の人口1億3000
万人の内0.2㌫がゾロアスター
教徒だとされている。
主にカラチ一帯に居住しており、インドのパールシー同様に財界で勢力を築いている。
📝 世界各地の・・・:
日本 📝
🇯へのゾロアスター教伝来は未確証であり、ゾロアスター
教の信仰・教団・寺院が存在した事実を示すものも発見されていないが、ゾロアスター教は唐時代に🇨へ来ており、又、🇯には吐火羅や舎衛等のペルシア
人が来朝している事から、何等かの形での伝来が考えられている。
ゾロアスター教研究者伊藤義教によれば、来朝ペルシア
人の比定研究等を踏まえて、新義真言宗の作法やお水取りの時に行われる達陀の行法は、ゾロアスター
教の影響を受けているのではないかとする説を提出している。
又、1970年代前半、小説家松本清張が自作『火の路』で、飛鳥時代の🇯にゾロアスター教が伝わっていた、と言う物語を描き話題となった。
松本の説によれば、斉明天皇はその信者であり、マギの秘術を使った為に『日本書紀』で神秘的な存在として描かれたのだとめ、飛鳥の酒舟石は神酒ハオマを製造する為のものであったとも言う。
📝 世界各地の・・・:
中国 📝
🇨への伝来は、5世紀頃の事とされる。
当時、東西に分裂していた華北の北周や北斉で広まっていたと言う。
唐代には〓教と呼ばれ、都の長安や洛陽、敦煌や涼州等に寺や祠が設けられ、ゾロアスター教徒であったペルシア人やイラン系の西域人(ソグド人等)が薩保や薩宝と言う官職を設けて管理していた。
景教(ネストリウス派キリスト教)・マニ教と総称して三夷教、その寺を三夷寺と呼び、国際都市であった長安を中心に盛んであった。
唐の武宗の廃仏(会昌の廃仏)の時に、仏教と共に廃毀され、以後は衰退してしまった。
又、現在の新疆ウイグル自治区にあたる西域では、ウイグル人の間でマニ教と共に広く信仰されたが、11世紀から13世紀に掛けてイスラム化された。
唐代から元代に掛けて対外貿易港だった福建省泉州市の郊外には波斯荘と言う村があり、現在でもペルシア人の子孫達が暮らしている。
彼等は回族としてイスラム教を信仰しているが、宗教儀式の中にゾロアスター教の名残が見られると言う。
─ 続 く ─
>> 20
─ 続 き ─
19世紀後半から20世紀前半にかけて、上海や広州等ではインドから渡来したパールシー商人が、租界を中心に独自のコミニティを築いていた。
現在でも香港には「白頭教徒」と呼ばれる数百人のパールシーが定住し、コーズウェイベイ(銅鑼灣)の商業ビル(善楽施大厦)の一角に拝火寺院が、ハッピーバレー(〓馬地)に専用墓地が存在する。
マカオには現在パールシーは居住していないが、東洋望山に「白頭墳場」と呼ばれる墓地があり、香港が貿易拠点として発展する前は、マカオにパールシー商人が住んでいたようだ。
📝 世界各地の・・・:
欧米 📝
19世紀以降、インドからの
パールシーの移住に伴い、🇬
、🇩、スウェーデン、🇺、
カナダ、オーストラリア、ブラジル、
シンガポール等にはゾロアスター
教のコミュニティがあり、現地の印僑社会で重要な役割を果たしている。
📖 逸 話 📖
🚗🇯の自動車メーカーのマツダ
は創業者の姓(松田)を冠していると共に、ゾロアスター教の主神アフラ・マズダーの御名を拝借(mazda)としている。
📓フリードリヒ・ニーチェの著作
「ツァラトゥストラはこう語った」
のツァラトゥストラとは、ザラスシュトラをドイツ語読みしたものである。リヒャルト・シュトラウス作曲の同名の交響詩に付いても同様である。
(。・・。)💬 因みに…
Queenのヴォーカリストの
故フレディ・マーキュリーは
パールシー出身なんですね😊
❤ アフラ・マズダー ❤
アフラ・マズダー(Ahura Mazd)
は、ゾロアスター教の最高神である。
宗教画等では、有翼光輪を背景にした王者の姿で表される。
その名は「知恵ある神」を意味し、善と悪とを峻別する正義と法の神であり、最高神とされる。
ゾロアスター教の神学では、この世界の歴史は、善神アムシャ・スプンタと悪神アンラ・マンユ等との戦いの歴史そのものであるとされる。
そして世界の終末の日に最後の審判を下し、善なるものと悪しきものを再び分離するのがアフラ・マズダーの役目である。
その意味では、彼は善悪の対立を超越して両者を裁く絶対の存在とも言える。
中世以降の教義では、パワラヴィー語形のオフルマズド
(Ohrmazd)と呼ばれ、
アムシャ・スプンタの筆頭スプンタ・
マンユと同一視される。
この場合、古典的な教義に於けるアフラ・マズダーの役割(善神と悪神の対立の上にある絶対者)はズルワーンが担う。
📝 起 源 📝
起源的には、インド・イラン共通時代の神話に登場する最高神であるヴァルナである。
ザラスシュトラの宗教改革によって教理的意味付けがなされ、宇宙の理法の体現者まで高められたのがアフラ・マズダーである。
アフラとアスラ(阿修羅)は語源的に同一である。
古代のイラン・インドの神話共有時代に於ける始源神であるヴァルナは契約の神ミトラ
と並ぶ最高神でもある。
ミトラと共に太古のアスラ族、アーディティヤ神群を代表した。
📖 逸 話 📖
かつてのゼネラル・エレクトリック
の💡ブランドだったマツダランプ(🇯では提携先の東芝の製品が名乗った)、自動車メーカーのマツダのロゴ「MAZDA」はここから取ったと言われている。
❤アムシャ・スプンタ❤
アムシャ・スプンタは、ゾロアスター
教に於いて、最高神アフラ・
マズダーに従う7人の善神。
その名は「不滅の聖性」を意味する。
尚、スプンタ・マンユはアフラ・マズダーと同一視される場合があり、その場合は6人と数えられる。
極めて抽象的、教理的な神格の為、中世以降はあまり信仰されなくなり、ゾロアスター教に於いての信仰は、ヤザタに取って代わられた。
✏スプンタ・マンユ
✏ウォフ・マナフ
✏アシャ・ワヒシュタ
✏スプンタ・
アールマティ
✏フシャスラ・ワルヤ
✏ハルワタート
✏アムルタート
(。・・。)💬
✏は 個別に詳細を
書きます😊
💛 スプンタ・マンユ 💛
スプンタ・マンユ
(Spnta Mainyu)は、
ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの筆頭で、「創造」を司るとされる。
その名はアヴェスター語で「聖なる霊」を意味する。
創生神話によれば、世界の始まりの時、スプンタ・
マンユはもう一人の創造神アンラ・マンユと出会ったと言う。
そして、スプンタ・マンユは世界の二大原理の内「善」を、アンラ・マンユは「悪」を選択し、各々の原理に基づいて万物を創造した。
我々が存在しているこの現実世界は、スプンタ・マンユ
とアンラ・マンユの被造物が混じり合い、互いに戦い合う「善と悪との戦場」である。
中世以降は最高神アフラ・マズダーと同一視される。
💙 ウォフ・マナフ 💙
ウォフ・マナフ(Vohu Manah)は、
ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの一人。
その名はアヴェスター語で「善い思考」を意味する。
パワラヴィー語ではワフマン
(Vahman)、現代ペルシア語ではバフマン(Bahman)と呼ばれる。
伝説によれば、最初にザラスシュトラの前に現れ、アフラ・マズダーのもとへ連れて行った神でもある。
「善い思考」の神格化であり、特に善悪の分別を司る。
人間の善行と悪行を記録し、裁きを下す神ともされ、死後人間を天国で最初に出迎えるのもウォフ・マナフであるとされる。
又、悪神アカ・マナフの敵対者である。
中世以降の神学では、動物、特に家畜の守護神とされた。
💚アシャ・ワヒシュタ💚
アシャ・ワヒシュタ(A?a Vahi?ta)
は、ゾロアスター教に於いて
崇拝される善神
アムシャ・スプンタの一人。
その名はアヴェスター語で「最善なる天則」を意味する。
パワラヴィー語では
アルドワヒシュト(Ardvahi?t)、
現代ペルシア語では
オルディーベヘシュト
(Ordibehe?t)と呼ばれる。
正義・真実の神格化であり、従って悪神ドゥルジ
(偽り)の敵対者である。
ザラスシュトラ自身の直説であるガーサー等、アヴェスターの初期の神学では、善なる者をアシャワン(a?avan『義者』)、悪しき者をドルグワント
(dr gvant『不義者』)と呼ぶ。
アシャワン・ドルグワントは人間の宗教的な有り様を端的に表す概念として極めて重視され、アシャワンは死後必ず天国に赴くとされた。
後の神学では、敵対者であるドゥルジが不浄と関連付けられる様になったのに対応して、清潔を司るとされる様になった。
更に後世の中世以降の神学では🔥の守護神とされ、遂にはアシャは聖火そのものと同一視された。
又、この時代にはドゥルジ
・ナスが不浄の女悪魔達とされる様になった為、インドラが彼の敵対者とされた。
💜 スプンタ・
アールマティ 💜
スプンタ・アールマティ
(Sp nta rmaiti)は、ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの一人。
その名はアヴェスター語で「神聖なる敬虔・献身」を意味する。
パフラヴィー語では、スパンダルマド(Spandarmad)と呼ばれる。
女神と考えられ、女性の守護神とされる。
又、悪神タローマティ(背教)の敵対者である。
地母神とも考えられ、スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素の内の大地の守護神とされる。
❤フシャスラ・ワルヤ❤
フシャスラ・ワルヤは、ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの一人。
その名はアヴェスター語で「望ましき王国」或いは「善き統治」を意味する。
パフラヴィー語でシャフレワル
(?ahrevar)、現代ペルシア
語では、シャフリーヴァル
(?ahrivar)と呼ばれる。
アフラ・マズダーによる理想的統治を神格化したものと考えられる。
又、悪神サルワ(無秩序)の敵対者である。
スプンタ・マンユが創造した、世界の七つの要素の内の鉱物の守護神。
最後の審判の際には、灼熱の溶鉱で世界を焼き尽くし、浄化するとされる。
又、後世の神学では天空の神とされるが、これは天空が鉱物で出来ているとする古代イランの世界観に基づく。
❤ ハルワタート ❤
ハルワタート(Haurvatt)とは、ゾロアスター教に於いて善神アムシャ・スプンタの一人である。
その名はアヴェスター語で「完全」を意味する。
パフラヴィー語、現代ペルシア
語では、ホルダード
(Hord d,Xord d)と呼ばれる。
アルメニアではこの名前を借用し、ハロウト花として民間祭儀に使用した。
イスラム教ではハールートと言う👼の伝承に変化した。
女神と考えられ、同じく女神のアムルタートと密接不可分とされる。
又、水を司るとされ、悪神タルウィ(熱)の敵対者である。
又、規則正しい季節も司る。
スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素の内の水の守護神とされる。
💛 アムルタート 💛
アムルタート(Am r t t)とは、
ゾロアスター教に於いて崇拝される善神アムシャ・スプンタの一人である。
その名はアヴェスター語で「不滅」を意味する。
パフラヴィー語ではアムルダード
(Amurd d)、現代ペルシア語でモルダード(Mord d)と呼ばれる。
アルメニアではこの名前を借用し、マロウト花として民間祭儀に使用した。
イスラム教ではマールートと言う👼の伝承に変化した。
女神と考えられ、同じく女神ハルワタートと密接不可分とされる。
又、食物を司るとされ、悪神ザリチュ(渇き)の敵対者である。
スプンタ・マンユが創造した世界の七つの要素の内の植物の守護神とされる。
💙 ヤザタ 💙
ヤザタ(Yazata)とは、ゾロアスター教に於いて崇拝される、中級の善神の総称。
その名はアヴェスター語で「崇められるに値する者」を意味する。
パフラヴィー語ではヤズド(Yazd)と呼ばれる。
その多くはインド・イラン共通時代の多神教に由来する自然神で、ゾロアスター教神学に於いては、アムシャ・スプンタより低位であるとされる。
ヤザタは人間に祀られる事を常に浴しており、又、祀られる事によって人間に恩恵を与えると言う。
こうした性格はインドのデーヴァと共通しており、ゾロアスター教に取り入れられてなお古い多神教時代の性格を色濃く残していると言える。
📝 主なヤザタ 📝
✏アータル
✏アナーヒター
✏アープ
✏ウルスラグナ
✏スラオシャ
✏ティシュトリア
✏ハオマ
✏フワル・フシャエータ
✏ミスラ
✏ラシュヌ
(。・・。)💬 上記の✏は
個別に詳細を✏します😊
💚 アータル 💚
アータル(Atar)は、ゾロアスター教に登場する🔥の神。
アフラ・マズダーが生み出したヤザタの一柱で、アフラ・マズダーの息子とされる。
アードゥル(Adur)、アーダル(Adar)とも呼ばれる。
人間に知恵と安寧を齎し、世界を邪悪から守護する「勇敢で善き戦士」として崇拝されたと言う。
讃歌「ザムヤード・ヤシュト」に於いては、光輪(クワルナフ)を手に入れる為、邪竜アジ・ダハーカと戦ったと言う。
又、稲妻となり、☔を遅らせ様とした👿を退治する神話もある。
💜 アナーヒター 💜
アナーヒター(An hit)は、ゾロアスター教に於いて崇拝される女神。
アナーヒターはアヴェスター語でアナーヒトと言い、何れも「清浄」を意味する。
力強い色白の腕を持ち、四角い黄金の👂飾りと⭐を散りばめた金の頭飾で身を飾り、帯を高く締めた美しい乙女の姿をしていると言う。
本来は川や水を司る水神で、ハラフワティー・アルドウィー・スーラー即ち「水を持つ者、湿潤にして力強い者」と呼ばれていた。
このハラフワティーと言う名から、同じく川の女神であるインド神話のサラスヴァティー
と同起源と考えられている。
ゾロアスター教神学では中級神ヤザタに分類される。
又、全てを潤し命を育む水の特性から、家畜の生殖・作物の豊穣の神ともされ、財産や土地の増大も司る。
その絶大な現世利益から、サーサーン朝ペルシアの時代には極めて篤く崇拝された。
又、後にギリシャでも崇められる様になり、ギリシャ
語でアナイティスと呼ばれる。
又、リュディアではキュベレやアルテミスと同一視された。
❤ アープ ❤
アープとは、ゾロアスター教に於いて崇拝される水神。
中級神ヤザタに分類される。
アープはアヴェスター語で、パワラヴィー語ではアーブ と言う。
複数形アーバーンでも知られる。
何れも「水」を意味し、最も直接的に水を神格化した存在である。
インド・イラン共通時代にまで遡る古い神格で、万物に潤いと繁栄を齎す女神とされる。
❤ ウルスラグナ ❤
ウルスラグナは、ゾロアスター教に於いて崇拝される英雄神。
特に戦争の勝利を司る。
ウルスラグナはアヴェスター語で、パワラヴィー語ではワルフラーンと言い、何れも障害を打ち破る者を意味する。
この名は、インド神話の雷神インドラの別名であるヴリトラハンに相当する事から、インドラと同起源の神格と思われる。
ゾロアスター教神学に於いては中級神ヤザタに分類される。
彼は変身に長け、10の姿に変身して戦うと言う。
特に、力強い🐗の姿を取って戦場でミスラを先導する姿は、宗教画等に好んで描かれた。
サーサーン朝ペルシアの初代皇帝アルダシール1世は、自らウルスラグナの聖火を建立し、以後、サーサーン歴代の皇帝達が参詣した。
アルメニアの民族的英雄神ヴァハグン(Vahagn)はウルスラグナが起源で、インドラ
と同じ様に🐍の怪物ヴィシャップを殺す。
💛 スラオシャ 💛
スラオシャ(Sraosha)は、
ゾロアスター教に伝わるヤザタ
の一人。
その名は「服従」「遵守」
を意味する。
ゾロアスター教の言い伝えでは、全ての死者の魂が渡らなければならない「判決の橋」で、ミスラ、ラシュヌと共に死者の魂に判決を下す三人の神の一人とされる。
💚 ハオマ 💚
ハオマ(Haoma)とは、ゾロアスター教に於いて重視される神酒。
ハオマはアヴェスター語で、パワラヴィー語ではホーム、現代ペルシア語ではフームと言う。
この名はインド神話のソーマに対応し、従ってインド・イラン共通時代にまで遡る古い信仰に基づくものである。
ハオマ草を搾って造る🍶であると伝えられるが、早くからその実物は手に入らなくなった様で、儀式ではザクロの枝等で代用されている。
ゾロアスター教に於いて、🍶は狂騒を齎す👿の飲み物とされ、悪神アエーシュマに属すると説く。
しかし、このハオマだけは神聖な🍶として特別視され、アシャ・ワヒシュタに属するとされる。
又、ハオマは神格化され、中級神ヤザタに分類されている。
生命力を活性化させる力を持ち、身体を健康にし、死を遠ざけ、子孫繁栄を司る。
金色の身体を持ち、高山の頂上に座すと言う。
💙 ティシュトリヤ 💙
ティシュトリヤ(Ti?trya)とは、
ゾロアスター教に於いて崇拝される⭐の慈雨の神。
シリウスを神格化したもので、中級神ヤザタに分類される。
ティシュトリヤはアヴェスター語で、パフラヴィー語ではティシュタル
(Ti?tar)と言う。
全天で最も明るい恒星であるシリウスは、星々の王として重視されていた(一方惑星は、勝手気ままに天球を動く事から悪星とされていた)。
又、古代イランに於いては、
シリウスが夜明け前に見える頃が雨季の始まりであった事からティシュトリヤを☔の神としても崇める様になった。
又、ティシュトリヤは変身に長けているともされ、敵対する悪神アパオシャ(旱魃)と変身を繰り返しながら戦う。
そしてティシュトリヤがアパオシャ
との戦いに勝利すると、彼は白馬の姿でウォルカシャ海に降り立ち、水蒸気を発して雲を起こし、世界に☔を降らせると言う。
💜 フワル・
フシャエータ 💜
フワル・フシャエータ
(Hvar X?a ta)は、ゾロアスター教に於いて崇拝される☀神。
中級神ヤザタに分類される。
フワル・フシャエータはアヴェスター語で、パワラヴィー 語ではフワルシェード、現代ペルシア語でホルシードと言う。
何れも輝ける☀の意。
このhvarはサンスクリット語の√svarに当たり、インド神話の☀神スーリアの名と同語源である。
彼は天空から地上の全てを見下ろす☀であり、「アフラ・マズダーの眼」と呼ばれる。
その✨は全てを浄化し、もし☀が昇らなければ悪神は世界の全てを蹂躙(じゅうりん)し、善神達はそれに抵抗出来ないとすら言われる。
中世には、☀への一日三度の礼拝がゾロアスター教徒の日課とされる程の信仰を得た。
❤ ミスラ ❤
ミスラ(MiΘra)とは、イラン神話に登場し、英雄神として西アジアからギリシア・ローマ
に至る広い範囲で崇められた神。
インド神話の神ミトラ(mitra)
と起源を同じくする、インド・イラン共通時代にまで遡る古い神格である。
その名は本来「契約」を意味する。
📓インド神話のミトラ📓
インド神話では、契約によって結ばれた「盟友」をも意味し、友情・友愛の守護神とされるようになった。
又、インドラ神等他の神格の役割も併せ持った。
リグ・ヴェーダ等ではヴァルナ
とは表裏一体を成すとされる。
この場合ミトラが契約を祝福し、ヴァルナが契約を履行を監視し、契約を背いた者には罰を与えると言う。
後世のインド神話ではあまり活躍しない。
アディティの産んだ十二人の☀神(アーディティヤ)の一人で、毎年6月の一ヶ月間、☀戦車に乗って天空を駆けると言う。
📝 西アジア、
ゾロアスター教の
ミスラ 📝
ミスラは、司法神であり、光明神であり、闇を打ち払う戦士・軍神であり、家畜の守護神として崇められた。
「ミスラ」と言う語形は
アヴェスター語形で、
パワラヴィー語でミフル(Mihr)、
ソグド語ではミール(M r)、
バクトリア語でミイロ(Miiro)と
言う。
古くはアフラ・マズダーと表裏一体を成す天則の神だったが、ゾロアスター教に於いてアフラ・マズダーが絶対神の地位に高められると、ミスラは格下の中級神ヤザタ
の地位に落とされた。
中世の神学では特に司法神としての性格が強調され、千の👂と万の👀を以て世界を監視するとされる。
又、死後の裁判を司ると言う。
この様にゾロアスター教の正統神学では軽視されがちだが、民間での信仰は盛で、ミスラを主神とする教団すら有った。
又、マニ教に於いては光明神としての性格が強調され、☀と同一視された結果、ソグド語で日曜日の事もミールと呼ぶようになった。
📝 日 本 📝
この曜日名としての「ミール」は宿曜道と共に平安時代の🇯にも伝えられ、当時の具註暦では、日曜日に「密」「みつ」「みち」(何れもミールの漢字での音写)等と朱書きされていた。
📝 他宗教への影響 📝
ミスラ信仰はギリシャやローマにも取り入れられた。
ギリシャ語形・ラテン語形でミトラース(Mithras)と呼ばれ、☀神、英雄神として崇められた。
その信仰はミトラス教と呼ばれる密儀宗教となって、1世紀後半から4世紀半ばまで隆盛を極めたが、キリスト教の普及と共に衰退した。
又、弥勒菩薩(マイトレーヤ)は、名の語源を同じくする事から、ミスラを起源とする説も唱えられている。
これによると、弥勒菩薩の救世主的性格はミスラから受け継いだものだと言う。
❤ ラシュヌ ❤
ラシュヌ(Rashnu)は、
ゾロアスター教に伝わるヤザタ
の一人。
正義を司り、ミスラ、スラオシャ
と共に死者の魂に判決を下す三人の神の一人とされる。
💛 フラワシ 💛
フラワシ(Frava?i)とは、ゾロアスター教に於ける聖霊、下級神。
フラワシはアヴェスター語形で、パワラヴィー語形ではフラワルド(Fravard)、又はフラワフル(Fravahr)と言う。
この世の森羅万象に宿り、あらゆる自然現象を起こす霊的存在である。
このフラワシは人間にも宿っている。
人間に宿る魂のうち、最も神聖な部分が、人間のフラワシなのだと言う。
ここから、フラワシ信仰は祖霊信仰と結び付いた。
古代イランでは、祖先のフラワシ即ち祖霊を迎え入れて祀る行事が行われた。
一説によると、これがインドに伝えられて盂蘭盆の起源になったとも言う。
💙 アンラ・マンユ 💙
アンラ・マンユ(Angra Mainyu:
アヴェスター語、アングラマイニュ、
アンリ・マンユ、アンリ・マユとも)又
はアフリマン(Ahriman:中世
ペルシア語形、アーリマンとも)
は、ゾロアスター教に登場する悪神。
📝 概 要 📝
善悪二元論のゾロアスター教に於いて、最高善とする神アフラ・マズダーに対抗し、絶対悪として表される。
創世神話によれば、世界の始まりの時、創造神スプンタ・マンユはもう一人の創造神アンラ・マンユと出会ったと言う。
そして、スプンタ・マンユは世界の二大原理のうち「善」
を、アンラ・マンユは「悪」を選択し、各々の原理に基づいて万物を創造したと言う。
ヴェンディダード(Vendidad)
第1章によると、アフラ・マズダーが✨の世界を創造するとすかさずアンラ・マンユは対抗すべく冬、病気、悪等の16の災難の創造したと言う。
アンラ・マズダが創造した世界を破壊し、被造物を殺戮すべくアジ・ダハーカを生み出したのである。
─ 続 く ─
>> 54
─ 続 き ─
この世が始まる前の戦いでアフラ・マズダーに敗れ、深闇に落とされるが、徐々に勢力を盛り返し、再びアフラ・マズダーと戦うとされている。
実体はないが、この世に現れる時、🐍やトカゲと言った爬虫類の姿で出現するとされる。
配下は大魔ダエーワや悪🐲
アジ・ダハーカ等。
英雄スラエータナオがアジ・ダハーカ
を退治しようとするが、剣を刺してもそこから爬虫類等の邪悪な生き物が這い出す為、これを殺す事が出来なかった。
その為最終手段としてダマーヴァンド🌋の地下深くに幽閉したと言う説話もここから来ている。
つまりアジ・ダハーカはアンラ・マンユの力の結晶として産み出されたと言う事である。
📝キリスト教への影響📝
黙示録の赤い🐲や善悪二元論、最後の審判と言ったものは全てキリスト教に影響を及ぼした。
キリスト教のサタンも旧約聖書のヨブ記を見る限りは神の僕であり、人間を罰したり試みたりする存在であったが、新約聖書のサタンは完全な敵対者である。
アンラ・マンユの影響を受けているのは確実である。
💚 ズルワーン 💚
ズルワーン(Zurv n)は、後期ゾロアスター教の一派ズルワーン
教に於ける創造神。
その名は⏰を意味する。
中世ゾロアスター教文献の神話によれば、世界の始まりの時にはズルワーンのみが存在していた。
彼は長い⏰を掛けて、全善なる存在を生み出して世界を治めさせ様としたが、ある時それが可能なのかと疑念を抱いた。
この心の迷いによって、
ズルワーンの子は善なる存在と悪しき存在とに分裂してしまった。
それが全善の神オフルマズド
(アフラ・マズダー)と全悪の神アフリマン(アンラ・マンユ)である。
かくして世界はこの♊の神々によって創造され、善と悪とが戦う戦場となったと言う。
ズルワーン信仰はアケメネス朝時代にまで遡るが、サーサーン
朝時代になって、一派をなす程の勢力となる。
又、ギリシア・ローマにも信仰は持ち込まれ、アイオン
(アイオーン、永却の意)と呼ばれた。
─ 続 く ─
>> 57
─ 続 き ─
本来ゾロアスター教に於いては、アフラ・マズダーが善悪の対立を超えた絶対的神の地位にあり、善の創造神スプンタ・マンユと悪の創造神アンラ・マンユの戦いを裁いて正義の勝利・正当性を保証する役割を担っていた。
しかし、後の神学で
スプンタ・マンユがアフラ・マズダー
と同一視された為、本来の神学に於ける
アフラ・マズダーの様な絶対神が別に必要となった。
ズルワーンは、この様な事情で創造神として定立されたと考えられている。
(。・・。)💬 以上で
ゾロアスター教の神々は終わ
りです😊
次は🇨の神々を✏します
😊
❤ 天 ❤
天(てん)は、東洋思想の世界観が生み出した概念である。
古くから身近に存在しながら知り得ない宇宙を含めた世界の構造を仮想する場合に用いられている。
この為、時代を経て伝来した西洋思想・宗教の概念を表す為にも利用されている。
天と言う言葉には非常に多くの意味が付加されている。
この世界全て、或いは世界を統べる法則そのものであったり、或いは自然の代名詞に使われたり様々である。
🇨の思想では人間には全て天から一生を掛けて行うべき命令(天命)が与えられており、それを実行しようとする物には天から助けを受け、天命に逆らう者は必ず滅ぶと考えられている。
天は人間全ての動きを見ており、悪を行う者には天罰を善を行う者には天恵を与える。
その時の朝廷が悪政を行えば天はこれを自然災害の形を取って知らせ、逆にこの世に聖天子(理想の政治を行う皇帝)が現れる前兆として、天は珍しい動物(麒麟等)を遣わしたり、珍しい出来事を起こして知らせると考えられていた。
─ 続 く ─
>> 60
─ 続 く ─
特に皇帝、王朝の交代には盛んに使われる。
ある王朝を倒そうとする者は「(今まで前王朝に与えられていた)天の命が革(あらた)まって我々に新しい天命が授けられた。」と言う考え方をする。
つまり革命である。
狭義では単純に空、空の上の天上を指す。
この意味に於ける天は陽気の象徴であり、陰気の象徴である地と対義語になる。
📝 方位としての天 📝
🔍多くの宗教に於いて、古くから天は神の住む所とされて来た。
🔍吉い出来事があった様相を、「天に昇る気分」に例える。
🔍死生観では、幸福をうける場としての死後を表す。例:「天国」
🔍北がしばしば前を指すのに対して、天は上を指す。例:「天地無用」(上下を覆すな)
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─ 続 き ─
🔍天にも上位下位があり、宗教、文化で異なるが概ね永遠不滅な最上位を極楽浄土、極楽天国と称し、万物を創造した唯一神であり、全ての霊の根源である親神の住まう天界。
仏教では涅槃とも言う。
神仏となった霊が輪廻に戻る事がないところ。
転じて下位にある天は、俗に言う天国の意味で、限られた⏰を徳の高い霊が留まる楽園を指して言う。
前者は天理に基づいた別格の極楽神国であり、後者は、あくまでも輪廻転生の間にある上層に位置するところ。
一時的に安住出来る天国は、未だ苦しみも期限もない別次元の理想世界とされる。
この上位の天に帰る聖なる大道を天道と言い、古えの帝王、聖人が求めて得た唯一の道として多くの径にその真理が残されている。
❤ 四 神 ❤
四神(しじん)は、🇨・朝鮮・🇯で伝統的に、天の四方の方角を司る霊獣である。
四獣(しじゅう)、四象(ししよう)、四霊(しれい)とも言う。
東の青竜(せいりゅう)・
南の朱雀(すざく)・
西の百虎(びゃっこ)・
北の玄武(げんぶ)である。
五行説にも中央に黄竜を加え数を合わせた上で取り入れられている。
淮南子等によると、方角には四獣と共に季節神である四佐(五帝を補佐する五佐のうちの四)が割り当てられている。
これ等の四佐のほうを四神と呼ぶ事もある。
又、瑞獸の四霊(麒麟・鳳凰・霊亀・応龍)を四神と呼ぶ事もある。
📝 対 応 📝
四神には各々司る方位、季節、そしてその象徴する色がある。
🔍四神(四獣):青竜
四方➡東
四季➡春
四色➡青
四佐➡句芒(こうぼう)
五行➡木
🔍四神(四獸):朱雀
四方➡南
四季➡夏
四色➡赤(朱)
四佐➡祝融(しゅくゆう)
朱明(しゅめい)
五行➡火
🔍四神(四獸):白虎
四方➡西
四季➡秋
四色➡白
四佐➡蓐収
(じょくしゅう)
五行➡金
🔍四神(四獸):玄武
四方➡北
四季➡冬
四色➡黒(玄)
四佐➡玄冥(げんめい)
五行➡水
人生を四季に例えて若年期を「青春」、壮年期を「朱夏(しゅか)」、熟年期を「白秋(はくしゅう)」、老年期を「玄冬(げんとう)」とする玄冬に関しては、春に芽吹く土壌作りの時期として幼年期とする説もある。
語や、🇯の詩人北原白秋の号はこれに由来している。
📝 星宿との関係 📝
🇨天文学では、天球を天の赤道帯に沿って東方・北方・西方・南方の四大区画に分け、各々に四神(四象)を対応付けた。
これ等を東方青竜・北方玄武・西方白虎・南方朱雀と呼ぶ。
これは二十八宿を七宿毎にまとめ、その星座を組み合わせた形を🐲・🐤・🐯・🐢(正確には🐍が🐢に絡まっている姿)の4つの動物に姿を見立てた事による。
例えば、東方青竜であれば、角は🐲の角、亢は顎、〓房は🐲の身体、尾は🐲の尾を象っている。
又、戦国時代は五行説により土=中央=黄、木=東=
青、金=西=白、火=南=赤
、水=北=黒と言う様に五行と方位(五方)・色(五色)が結び付けられており、これ等の動物も各方角が表す色を冠し、青龍(蒼龍)・玄武・白虎・朱雀(朱鳥)とされた。
─ 続 く ─
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─ 続 き ─
尚、ここで言う東方・北方・西方・南方は天球上の東西南北ではなく、地平から見た方位であり、天上の十二辰と地上の十二支が一致したっきの天象(春の星空)を基にしている。
尚、四象の境界は二十八宿に基づいている為、均等ではなく、十二次と十二辰の区分とは一致しない。
『漢書』律暦志の度数(周天を365度とする)では、
🔍東方宿 - 75度
🔍北方宿 - 98度
🔍西方宿 - 80度
🔍南方宿 - 112度
となっている。
📝 四神にちなむもの 📝
青龍偃月刀
(セイリュウエンゲツトウ)、白虎隊、玄武洞、玄界灘等、四神に因んだ事物は数多い。
これ等は四神のどれか一つに因む物のみが知られている場合も、単に他の三つが忘れられているだけである事がある。
有名なところでは白虎隊は悲劇的最期により歌曲・物語に良く取り上げられるが、会津藩は武家男子を中心に年齢別に50歳以上の玄武隊、36歳から49歳までの青龍隊、18歳から35歳までの朱雀隊、17歳以下の白虎隊と四神の名前を部隊名とし軍構成していた。
📝 日本のフィクションに
於ける四神 📝
🇯では、1990年代に入る頃に若年層向けの小説、漫画、コンピュータ🎮等に登場するケースが増加。
更にその後の1990年代中頃に起こった風水ブームによって更なる知名度が形成され、創作の題材としての人気が拡大再生産された。
🇯の作品内での四神の扱われ方は実に様々である。
個々の名称に関しては青龍、朱雀、白虎、玄武をそのまま使う作品が多いが、総称では元のまま「四神」ないし「四獸」を使う作品ばかりでなく「四神獣(ししんじゅう)」や「四聖獣(しせいじゅう)」
といった造語を用いる作品が珍しくない。
又、原義のまま四方を司る神獣として登場する以外に、人間や器物の名称として名前のみが使われるだけであったり、その逆に名前は違っているが青い🐲、赤い🐤、白い🐯、黒い🐢🇨では玄武は🐢に🐍が絡まる姿で表現される事が多い(高松塚古墳の物もこの姿)が、🇯のフィクションに登場するそれは🐢だけで描かれる場合が大多数である。
又、玄武と言う名の通り本来は黒がその象徴色であるが、それが緑になっているのも良く見られる。
と言う組み合わせの四種の獸が登場する作品もある。
💛 四 凶 💛
四凶
(しきょう、Si-xiong)とは、古代🇨の舜帝に、中原の四方に流された四柱の悪神。
書経と左伝に記されているが、内容は各々異なる。
📝 書 経 📝
✏共工
🔍驩兜(かんとう)
✏禹の父親である鯀
🔍三苗
(。・・。)💬
✏印は 個別に詳細を
✏します😊
💙 共 工 💙
共工(きょうこう、
Gong Gong)は、古代🇨神話に登場する神。
三星の一人に挙げる説もある。
姿は人面蛇身に朱色の髪を持つと描写され、洪水を起こす水神とされている。
女〓の時代から神話上に時を越えて何度も現れては敗北する悪神として描かれる。
これは、中原を本拠とした政権と長期に渡って敵対した羌族が共工を信奉していた為ではないかと考えられている。
女カの時代、共工は天下の覇権を狙い、九首人面蛇身の家来である相柳(そうりゅう、Xiang Yao)を従え反乱を起こすが祝融に敗れる。
その際、怒りに任せて暴れ周り、天を支える柱がある不周山に頭突きを喰らわせた。
その為天柱が折れ、天が西北に傾いてしまった。
🇨の河川が全て南東方向に流れるのはこの為とされている。
又、『国語』では共工こそが至上帝として天地を治める神であったが、治世に失敗し、これを伏義と女カが修復したともある。
─ 続 く ─
>> 72
─ 続 き ─
『楚辞』の「天問」では康回と言う名で歌われ、五帝のせんぎょくと帝の地位にを争い敗れたとあり、不周山の天柱を折った事件もこの時の事として書かれている。
尭代では幽州で処刑され、『淮南子』では舜代に洪水を起こし暴れるも同様に幽州へ追放されたとある。
更には『山海経』では禹の時代にも現れたともあり、神話の中に於いて千年に渡り執拗に登場し続ける。
💚 鯀 💚
鯀(こん)は、古代🇨の伝説上の人物。
『史記』によると、父は五帝のせんぎょくであり、子に夏の帝禹がいる。
父が帝であったものの自らは帝位に就く事は出来ず、臣下の身であった。
『漢書』によれば、せんぎょくの来孫(孫のひ孫)であると言う。
帝の尭の治世において黄河の氾濫が止まなかった為、尭は誰かに治水をさせようと考えていた。
この時、皆が👄を揃えて鯀に遣らせるべきだと言った。
尭は鯀を用いるべきでないと言って渋ったが、それでも臣下達が鯀より賢い者はいないと言ったので、尭は鯀に治水を任せた。
しかし、9年やっても氾濫は収まらなかったので、尭は鯀に代えて舜を登用した。
舜が鯀のした治水の様子を観察していたところ、鯀は羽山で死んでいた。
人々は、舜が鯀を殺したのではないかと疑ったので、舜は鯀の遺児である禹に鯀の事業を引き継がせた。
又、伝説では処刑された後、羽山で黄色い🐻になったと言う。
📝 左 伝 📝
✏大きな🐶の姿をした
「渾沌」
✏羊身人面で👀が脇の下
にある「饕餮」
✏翼の生えた虎「窮奇」
✏人面虎足で🐗の牙を持
つ「檮こつ」
(。・・。)💬
✏印は 個別に詳細を
✏します😊
💜 渾 沌 💜
渾沌(こんとん、
huu-dun)とは、🇨神話に登場する怪物の一つ。
四凶の一つとされる。
その名の通り、混沌(カオス)を司る。
🐶の様な姿で長い毛が生えており、爪の無い脚は🐻に似ている。
👀があるが見えず、👂もあるが聞こえない。
脚はあるのだが、いつも自分の尻尾を咥えてグルグル回っているだけで前に進む事は無く、空を見ては笑っていたとされる。
善人を忌み嫌い、悪人に媚びると言う。
他では、頭に👀、👃、👂、💋の七孔が無く、芦が六本と六枚の翼が生えた姿で現される場合もある。
道教の世界に於いては、「鴻均動人(こうきんどうじん)」と言う名で擬人化されている事がある。
荘子(そうじ)には、👀、👃、👂、💋の七孔が無い帝として、渾沌が登場する。
南海の帝と北海の帝は、渾沌の恩に報いる為、混沌の顔には七孔を空けたところ、渾沌はしんでしまったと言う(内篇、応帝王篇、第七)。
転じて、物事に対して無理に道理を付ける事を
『渾沌に目口(目鼻)を空ける』と言う。
❤ 饕 餮 ❤
饕餮(とうてつ、
Tao-tie)とは、🇨神話の怪物。
体は🐮か♈で、曲がった角、🐯の牙、人の爪、人の顔等を持つ。
饕餮の「饕」は財産を貪る、「餮」は食物を貪るの意である。
何でも食べる猛獣、と言うイメージから転じて、魔を喰らう、と言う考えが生まれ、後代には魔除けの意味を持つ様になった。
一説によると、蚩尤(しゆう)の頭だとされる。
殷代から周代に掛けて青銅器や玉器の修飾に部分的に用いられる(饕餮文:とうてつもん)。
この頃の王は神の意思を人間に伝える者として君臨していた。
その地位を広く知らしめ、神を畏敬させる事で民を従わせる為に、祭事の道具である様な器具に饕餮文を入れたものとされる。
良渚文化の玉〓には、饕餮文の直ぐ下に王の顔が彫られたものも出土している。
その為、饕餮の起源は良渚文化の栄えた長江流域で崇拝された神だったと言われている。
─ 続 く ─
>> 77
─ 続 き ─
但し、これ等の装飾が当初から饕餮と呼ばれる存在の描写であったと言う証拠は何も無く、後世に饕餮文と呼ばれているだけである。
その為、🇨考古学の専門家である林巳奈夫はこれを「獣面紋」と呼んでいる。
渾沌(こんとん)、窮奇(きゅうき)、檮こつ(とうこつ)と共に「四凶」ともされる。
『神異経』をひけば、「饕餮、獸名、身如牛、人面、目在腋下、食人」
と言う。
明代には、🐲の子である「竜生九子」の一つで、その五番目に当たるとされた。
飲食を好むと言う。
故に鼎(かなえ)の模様とされる。
❤ 窮 奇 ❤
窮奇(きゅうき)は、🇨神話に登場する怪物の一つ。
四凶の一つとされる。
前足の付け根に翼を持った🐯の姿をしており、空を飛ぶ。
ひねくれた性格をしており、人が喧嘩していると正しい事を言っている方を食べ、悪人がいると獸を捕まえてその者を贈ると言う。
山海経の「海内北経」では人食いの翼を持った🐯と説明しているが、「西山経」四の巻では、ハリネズミ
の毛が生えた🐮と説明している。
💛 檮こつ 💛
檮こつ(Tao-chue)とは、🇨神話に登場する怪物の一つ。
四凶の一つとされる。
🐯に似た体に人の頭を持っており、🐗の様な長い牙と、長い尻尾を持っている。
尊大かつ頑固な性格で、荒野の中を好き勝手に暴れ回り、戦う時は退却する事を知らずに死ぬまで戦う。
常に天下の平和を乱そうと考えている。
「難訓(なんくん、「教え難い」の意)」と言う別名がある。
即ち、『神異経』を引けば、「西方荒中有焉、其状如虎而犬毛、長二尺、人面虎足、猪口牙、尾長一丈八尺、攪乱荒中、名檮こつ、一名傲狠、一名難訓」とある。
💙 盤 古 💙
盤古(ばんこ)は、🇨神話の上で重要な神。
宇宙開闢の創世神とされる。
道教が発展してくると、盤古の名前は「天始天王」
や「盤古真人」とも称される様になった。
盤古に付いての記述が初めて現れる書物は、呉代(3世紀)に成立した神話集『三五歴紀』である。
そこでは、天地が出来る以前の、🐣な中身の様に混沌とした状態から盤古が出現したと記されている。
又、斉(4世紀後半)の時に書かれた『述異記』によると、天地が形作られた後盤古は亡くなり、その死体から万物が生成されたと伝えられている。
例えば盤古の左目からは☀が、右目からは🌙が、頭と体からは🇨の神聖な🌋である五岳(泰山等)が生まれたと言う具合である(こうした神話の類似から、『リグ・ヴェーダ』の原始巨人プルシャが伝播したものだ、と言う学説もある)。
─ 続 く ─
>> 81
─ 続 き ─
盤古は天地創造の神であるから、時系列で考えれば人類創造の神(又は偉大な人物)である伏羲・女カよりも前に存在した事になる。
しかし盤古の存在が考え出されたのは、(少なくとも文献による考察によれば)『史記』(前漢代)
や『風俗通義』(後漢代)
に記述がある伏羲氏・女カ氏等の三皇五帝が考え出された時期よりもかなり後代と言う事になる。
💚 三皇五帝 💚
三皇五帝(さんこうごてい)は、🇨の神聖伝説時代の帝王。
現在ではこれ等は実在の人物とは考えられていない。
三皇は神、五帝は聖人としての性格を持つとされた。
伝説では、最初の世襲王朝夏の以前の時代とされる。
📝 三 皇 📝
三皇に付いては諸説あるが、以下の様な5説が良く知られている。
①天皇・地皇・泰皇(人皇)-前漢・司馬遷『史記』秦始皇本紀に於いて皇帝と言う称号を定める文脈でこの三皇が挙げられており、泰皇の泰を除き、「帝」の号を付けて皇帝としたとある。但し、ここでは「三皇」と言う語で纏められていない、主釈である唐の司馬貞『史記索隠』では泰皇=人皇としたり、天皇・地皇・人皇を三皇としてその前に泰皇がいたとしたりする。司馬貞が補った『史記』の三皇本紀(補三皇本紀又は補史記と言う)では三皇を伏羲、女カ、神農とするが、天皇・地皇・人皇と言う説も並記している。
②伏羲・女カ・神農
③燧人・伏羲・神農
④伏羲・神農・祝融
⑤伏羲・神農・黄帝
─ 続 く ─
>> 84
─ 続 き ─
最初に表されるのは天皇・地皇・人皇と言う天地人三才に由来する抽象的な存在であるが、後には人類に文明をもたらした文化英雄が名を連ねる。
これ等は前漢末から隆盛した神秘主義的な讖緯思想によって半獣半神の姿をした神として描かれている。
尚、伏羲と神農に関しては早く『周易』繁辞下伝に卦を使って文明をもたらした聖人として黄帝・尭・舜に先行する存在として描かれているのであるが、これを三皇に入れ、三皇を歴史的な帝王として五帝の前に置く事が固定化する様になったのは魏晋以後の事と考えられる。
📝 五 帝 📝
誰をもって五帝となすかは下の表に示す様に様々であり、その話の内容に付いても様々な前後矛盾がある。
『史記』「五帝本紀」に於いて五帝を一応歴史の範疇内に置いて司馬遷であるが、「黄帝伝説は史実とは思っていないが、黄帝伝説のあるところに限って共通の民俗風土があり、いくばつかの史実が紛れ込んでいる事は否定出来ない。よって、これ等を記録する事に価値を見出すものである。」と断りを入れている。
①黄帝・せんぎょく・
こく・尭・舜
②伏羲・神農・黄帝・尭
・舜
③太昊・炎帝・黄帝・
少昊・せんぎょく
④少昊・せんぎょく・
こく・尭・舜
⑤こく・尭・舜・禹・湯
⑥黄帝・少昊・
せんぎょく・こく・尭
📝 備 考 📝
秦の始皇帝は自分がこの三皇五帝より尊い存在であると言う考えから皇帝と言う言葉を造語し、自分に対する呼び名として使わせた(『史記』等)。
以降、🇨の支配者は皇帝を名乗る事になる。
💜 伏 羲 💜
伏羲(ふっき・ふくぎ、
Fu Hsi又はFu Xi、紀元前3350年~紀元前3040年)は、古代🇨神話に登場する神又は伝説上の帝王。
〓羲・包犠・庖犠・伏戯等とも書かれる。
伏義、伏儀と言う表記も使われる。
三皇の一人に挙げられる事が多い。
姉妹又は夫婦と目される女カと同様に、蛇身人首の姿で描かれる。
📝 文化英雄 📝
『周易』繁辞下伝に天地の理(ことわり)を理解して八卦を画き、結縄の政に代えたとする。
漢字が黄帝の史官蒼頡によって開発される以前の文字に関する重要な発明とされる。
又、漢代に班固が編纂した「白虎通義」によると、家畜飼育・調理法・漁撈法・狩り・鉄製を含む武器の製造を開発し、婚姻の制度を定めたとある。
📝 洪水神話 📝
🇨古典論者の聞一多が雲南省を中心に説話を採集した。
それによると、伏羲と女カの父が雷公と戦ったが、雷公が洪水を起こして攻めた為に二人を残して人類が滅亡してしまう。
兄妹は結婚して人類に伝えたとある。
聞一多は、伏羲が時に庖羲とも書かれる点に注目し、伏羲とは方舟を指しており、女カがこれに乗って洪水の難を逃れたのではと推論している。
📝 祭 祀 📝
伏羲は女カと同じく🇨少数民族の苗族が信奉した神と推測されており、洪水神話は天災によって氏族の数が極端に減少してしまった出来事が神話に反映したと言われている。
❤ 女 カ ❤
女カ(じょか、Nuwa)は、古代🇨神話に登場する女神。
三皇の一人に挙げられる説もある。
姿は蛇身人首と描写される。
伏羲とは兄妹又は夫婦とされている。
📝 創造神 📝
『楚辞(そじ)』「天問」には女カ以前に人はいなかったと書かれており、人間を作った創造神とされている。
後漢時代に編された『風俗通』によると黄土を捏ねて作った人間が貴人であり、数を増やす為縄で泥を跳ね上げた飛沫から産まれた人間が凡庸な人であるとされている。
又、『淮南子』「説林訓」
には七十回生き返るともあり、農業神としての性格をも持つ。
📝 天地修復 📝
『淮南子』「覧冥訓」には、女カが天下を補修した説話を載せている。
古の時、天を支える四極の柱が傾いて、世界が裂けた。
天は上空からズレてしまい、地も全てを載せたままでいられなくなった。
火災や洪水が止まらず、猛獣どもが人を襲い食う破滅的な状態となった。
女カは、五色の石で補修し、大🐢の足で四柱に代え、黒竜の体で土地を修復し、芦草の灰で洪水を抑えたとある。
📝 祭 祀 📝
女カは、🇨少数民族の苗族が信奉した神と推測されている。
世界ゆ修復する説話『史記』「三皇本記」には、五色の石で補修した世界そもそもが虚れた原因を、羌族が信奉する水神共工が暴れた為としており、苗族と羌族との戦乱が神話に反映したと言われている。
❤ 神農氏 ❤
神農(しんのう)は、古代🇨の伝説に登場する皇帝。
三皇五帝の三皇の一人。
百草を嘗めて効能を確かめ、諸人に医療と農耕の術を教えたと言う。
農業と💊に於いて甚大な貢献をした為、🇨では“神農大帝”と尊称されていて、医薬と農業を司る神とされている。
神農は紀元前2740年頃の古代🇨の王で、120歳まで生きたと言われている。
世界最古の本草書「神農本草経(しんのうほんぞんきょう)」に名を残している。
伝説によれば、神農の体は脳と四肢を除き透明で、内臓が外からはっきりと見えたと言う。
神農は百草を嘗めて、毒か💊かを調べ、毒があれば内臓が黒くなり、これで毒の有無及び影響を与える部位を見極めたと言う。
その後、あまりに多くの毒草を服用した為に、体に毒素が溜まり、そのせいで最終的に亡くなったと言う。
神農氏は🇨に於ける初めてのブラク連盟の名前ともなり、その首領は“炎帝”と呼ばれた。
神農部族の最後の炎帝は黄帝と連合し、華夏族(漢族の主体)を成した。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
薬祖神社(堺市戎之町)堺天神菅原神社の摂社として少彦名命と共に祀られ毎年11月23日に「薬祖祭」が斎行される。
少彦名神社(大阪市中央区)には少彦名命と共に奉られ、毎年11月22日・23日に「神農祭」が行われる。
神農は又「神農皇帝」の名称で的屋の守護神として崇敬されており、儀式では祭壇中央に掛け軸が祀られる他、博徒の「任侠道」に相当するモラルを「神農道」と称する。
💛 蒼 頡 💛
蒼頡(そうけつ、倉頡とも)は、漢字を発明したとされる古代🇨の伝説上の人物。
伝説によれば、蒼頡は黄帝に仕える史官であった。
それまで🇨の人々は、インカ帝国のキープの様な縄の結び目を記録に用いていたが、蒼頡は🐤や獣の🐾の形によって元の動物を推測出来る事から、文字によって概念を表現出来る事に気付いたと言う。
戦国時代には蒼頡の伝説は既にいっぱんかしていた。
淮南子(えなんし)には「蒼頡が文字を作った時、天は粟を降らせ、👹は🌠に泣いた」と記されている。
又、説文解字は、「蒼頡は始めに作った文字は皆象形文字であり、これを「文」と呼ぶ。その後に形声文字が作られ、これを「字」と呼ぶ」としている。
又、肖像画では、蒼頡は👀が四つある人物として描かれており、これは蒼頡の優れた観察力を表現したものと言われている。
🇨で他に帝舜と項羽も四つの👀をもつ人物として描かれる。
─ 続 く ─
>> 98
─ 続 き ─
現在では、蒼頡の伝説は漢字を改良した実在の人物をモデルとしている可能性はあるにせよ、漢字は単一の人物によって創造されたものではないと考えられている。
蒼頡輸入法は蒼頡に因んで名付けられた、主に台湾で用いられている漢字入力の方式である。
💙 三 清 💙
三清(さんせい)は、道教の最高神格の事。
「太元」を神格化した最高元始天尊と、「道」を神格化した霊宝天尊(太上道君)、老子を神格化した道徳天尊(太上老君)の三柱。
各々道教に於ける天上界の最高天「玉清境」「上清境」「太清境」に住し、この三天の事も「三清」と呼ぶ。
動観(道教寺院)にはしばしば「三清殿」と称する三清を祀る建物がある。
💚 玉皇大帝 💚
(。・・。)💬
詳細が載ってないので
名前だけ✏します😊
💜 西王母 💜
西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)は、🇨に古くから信仰された女仙。
姓は楊、名は回。
九霊太妙亀山金母、瑶池金母等とも言う。
全ての女仙達を統率する。
東王父に対応する。
周の穆王(ぼくおう)が西に巡符して崑崙(こんろん)に遊び、彼女に会い、帰るのを忘れたと言う。
又、前漢の武帝が長生を願っていた際、西王母は天上から降り、仙桃七顆を与えたと言う。
現在の西王母のイメージは、道教完成後の理想化された姿は「天〓五残(疫病と五種類の刑罰)」を司る鬼神であり、『山海経』によると「人間の女の顔に獣(🐯の類か)の体、蓬髪(乱れ髪)に玉勝(宝宝の頭飾)を付ける。🐯の牙を持ち、良く唸る。咆哮は千里にとどろいて、あらゆる生き物を怯えさせ、🐍の尾を振れば忽ち氾濫が起きる。西王母には大黎、小黎、青鳥と言う三羽の猛禽が従っており、王母の求めに応じて獲物を捕らえ、食事として捧げる。」と言う、凄まじい怪物である。
─ 続 く ─
>> 102
─ 続 き ─
人間の非業の死を司る死神であった西王母であったが、「死を司る存在を崇め祭れば、非業の死を免れられる」と言う、恐れから発生する信仰によって、徐々に「不老不死の力を与える神女」と言うイメージに変化していった。
やがて、道教が成立すると、西王母はかつての「人頭獣身の鬼神」から「天界の美しき最高仙女」
へと完全に変化し、不老不死の仙桃を管理する、艶やかにして麗しい天の女主人として、絶大な信仰を集めるに至った。
王母へ生贄を運ぶ役目だった怪物・青鳥も、「西王母が宴を開く時に出す使い🐤」と言う役どころに姿を変え、やがては「青鳥」と言えば「知らせ、✉」と言う意味に用いられる程になったのである。
❤ 八 仙 ❤
八仙(はっせん)は、道教の仙人の中でも代表的な存在であり、中華社会の如何なる階層の人にも受け入れられ、信仰は厚い。
🇯に於ける七福神の様なもので、掛け軸や陶磁器に描かれる目出度い絵の題材になる等様々な芸術のモチーフとなっている。
📝 構 成 📝
八仙のメンバーは時代によって異なっていたが、後述する小説『八仙東遊記』成立後は、以下の八人で固定された。
🔍李鉄拐(りてっかい)
🔍漢鍾離(かんしょうり)
又は鍾離権(しょうりけん)
✏呂洞賓(りょどうひん)
🔍藍采和(らんさいわ)
🔍韓湘子(かんしょうし)
🔍何仙姑(かせんこ)
🔍張果老(ちょうかろう)
🔍曹国舅
(そうこっきゅう)
このうち如何なる戯曲作品にも固定して登場するのは李鉄拐、漢鍾離、呂洞賓、藍采和、韓湘子で、その他は何仙姑、張果老、曹国舅以外に、張四郎(『呂洞賓鉄拐李岳』)、徐神翁(『呂洞賓三酔岳陽楼』)、風僧寿や玄壺子(『西洋記』)等を含む場合がある。
(。・・。)💬
✏印は詳細を✏します😊
─ 続 き ─
八仙はそれぞれが神通力を発揮する法器を所持しており、それらは暗八仙と呼ばれて八仙を象徴するものとして図案化されている。
🔍葫蘆(瓢箪):李鉄拐
🔍芭蕉扇:漢鍾離
🔍剣:呂洞賓
🔍花籃(花かご):藍采和
🔍笛:韓湘子
🔍蓮の花:何仙姑
🔍魚鼓(楽器の一種):
張果老
🔍玉板(玉製の板):
曹国舅
>> 106
(。・・。)💬 訂正です
「続き」では無く
「象徴」でした😂
📝 八仙東遊記 📝
八仙を題材にした小説には戯曲『八仙過海』が元にした明の呉元泰による『八仙東遊記』がある。
『東遊記』『上洞八仙伝』とも。
全五十六回から成り、前半は八仙の得道伝が、後半では八仙が東海を渡る際、彼等と龍王との間に起こった諍いについて語られている。
ある日西王母の宴に出た八仙達は、蜃気楼を見る為に東海へと遊びに出る。
だがそこで、藍采和が乗っていた玉版が東海龍王の太子に盗まれ、藍采和は捕らえられてしまう。
呂洞賓は龍王と争い、藍采和を解放させたが、玉版は返されないままだった。
龍王為の行いに怒った八仙は龍宮に押し掛けるが、そこで呂洞賓が東海龍王の太子達を殺傷した為、東海龍王は軍勢を出して彼等を討とうとする。
八仙がこれに応戦し、東海一帯を焼いた為、東海龍王は他の南海龍王・北海龍王・西海龍王と協力して戦い、八仙を破った。
だが八仙達が🌊に泰山を落とした為、龍王軍勢は又もや敗北し、四人の龍王達は天帝に八仙の行いを訴える。
かくして、天界側からは趙・温・関・馬の四大元師が派遣され、又、八仙側には斉天大聖が加勢し、騒ぎは大きくなって行く。
❤ 関 帝 ❤
関帝(かんてい)とは、三国時代(🇨)の著名な武将の関羽が神格化されたものである。
🔉 呼び名 🔉
関聖帝君(かんせいていくん)と呼称される事が多い。
正式名としては「伽藍神」
。
関帝聖君、関帝翁、山西夫子、関夫子、蓋天古仏、協天大帝、伏魔大帝、関帝菩薩、伽藍菩薩等、多くの呼び名を持つ。
📝 神号の追贈 📝
北宋の紹聖3年(1096年)
に哲宗(宋)の命で荊州の玉泉祠が「顕烈廟」と言う名にされた。
その後、歴代の中国王朝で封号(称号)として爵諡を追贈されていたが、武廟(文廟(孔子廟)の対語、本来は唐の時代に太公望を祭る武成王廟の事として明の万暦42年(1614
年)万暦帝から「三界伏魔大帝神威遠鎮天尊関聖帝君」、天啓年間に天啓帝による「三界伏魔大帝神威遠震天尊関聖帝君」と言う神号を追贈され、清では北京地安門(北門)外に廟を作り、順治9年(1652年)に順治帝から「忠義神武関聖大帝」、乾隆年間に乾隆帝から「忠義神武霊佑関聖大帝」、嘉慶(清)年間に嘉慶帝から「忠義神武霊佑仁勇関聖大帝」、道光年間に道光帝から「忠義神武霊佑仁勇威顕関聖大帝」と言う神号が贈られた。
📝 廟 名 📝
関帝を祀る廟名は、例えば『汝南誌』(萬暦36年(1608年))巻3では汝寧州14県のうち廟の名称は「関王廟」が5県、「寿亭候廟」が6県、「武安王廟」が3県と名称はまちまちであった。
後に関帝廟と呼ばれる様になった。
清の時代には5月13日が誕生日として皇帝による式典が行われていた。
🙏 現在の信仰 🙏
旧くは武神、現在は主に商業の神として信仰され、中華街等華僑の町にはほぼ必ず祭壇が設けられている。
🇯では1873年(明治6年)
に横浜に関帝廟が造られた。
そこでは6月24日(旧暦)
(8月8日)に関帝誕と言う誕生日の神事が行われている。
💛 ナタ太子 💛
ナタ太子或いはナタ三太子は道教で崇められている少年神。
太子翁、太子元帥、羅車太子、中壇元帥等とも呼ばれる。
蓮の花や葉の形の衣服を身に付け、乾坤圏(円環状の投擲武器)や混天綾(魔力を秘めた布)、火尖鎗(🔥を放つ槍)等の武器を持ち、風火二輪(二個の車輪の形をした乗り物。🔥と風を放ちながら空を飛ぶ)に乗って戦う姿は『封神演義』『西遊記』等の民間説話や小説等で馴染み深く、道教寺院でもこの様な姿で表される。
📛 名 前 📛
『封神演義』『西遊記』共にナタとされる。
他にも宗教経典では那とするものも見られる。
何れも漢音では「ナタ」と読む。
現代標準中国語(普通話)
ではNezh(ノーチャに近い)である。
🇯のサブカルチャー分野では安能務翻案『封神演義』での誤ルビによって「ナタク」の読みも定着している。
恐らくは「 」を「宅」等と混同してのものと思われるが、本来「 」は入声ではなく、音節末子音の/K/は存在しない。
ナタの登場する主な文献とそこでの表記。
📖封神演義:ナタ
📖西遊記:ナタ
📖西遊記雑劇:ナタ
📖毘沙門儀軌:那
📖尊容鈔:那
📖三教源流捜神大全:那
📝 由 来 📝
インド神話の下級神ナラクーバラを前身とする。
彼は財宝神クベーラの息子である。
クベーラが毘沙門天として仏教に取り入れられると、息子(三男とされる)のナラクーバラもその陪神として取り入れられ、那三太子の名で信仰の対象となった。
🇨に於ける毘沙門天信仰が高まると、毘沙門天は唐代初期の武将季靖と同一視され、道教でも托塔季天王の名で崇められる様になった。
それに伴い那太子も道教に取り入れられた。
後に毘沙門天信仰が衰退すると、仏教では那は忘れ去られてしまった。
しかし道教では民間説話に取り入れられて人気があった為に忘れられず、遂にはインド由来の神である事は忘れられてすっかり道教の神になりきってしまった。
父母、兄弟等は説話により異なっており、説話の発展を示している。
📓西遊記に於ける〓〓📓
『西遊記』では、托塔季天王の第三太子。
兄弟は、長男が釈迦如来の弟子の前部護法(俗名:金)、次兄が観音菩薩の弟子の恵岸行者(俗名:木叉)、妹が英貞。
又、義兄弟の契りを結んだ妹の地湧夫人がいる。
左手に〓、右手にの字が浮かんだ姿で生まれ、それを名前とした。
生後三日で海中の水晶宮に行き蛟龍の背筋を抜く。
この為に父に殺されそうになり、自ら体を切って、🍖を父に骨を母に返上する。
その魂は西方極楽浄土に向かい、如来は蓮の葉や根で肉体を造って彼を復活させた。
その後、〓は九十六洞の妖魔を退治すると言う武勲を立てる。
更にその後、父に復讐しようとするが、如来のとりなしで和解した。
後に孫悟空が弼馬温の役職に不満を持って天界で暴れた時には、父やその部下の巨霊神と共に討伐に出るが敗退し、顕聖二郎真君を召喚する事となる。
─ 続 く ─
>> 117
─ 続 き ─
後、悟空が三蔵法師に従う様になってからは頼れる仲間として天から取経の旅を見守り、何度かその困難わ救う事になる。
特に独角〓大王(どっかくじだいおう/正体は太上老君の飼牛)との戦いでは父親の托塔天王と共に天界軍を率いて悟空に助勢した。
三面六臂の術を使い、
斬妖剣(ざんようけん)・
〓妖刀(かんようとう)・
縛妖索(ばくようさく)・
降妖杵(こうようしょ)・
綉毬(しゅうきゅう)・
火輪(かりん)の六種の得物で戦う。
📓 封神演義に於ける
〓〓 📓
明代の神怪小説『封神演義』では、陳塘関の季靖将軍(後の托塔天王)の第三子。
長兄は金、次兄は木。
夫人は三年六ヶ月で出産した「肉毬」を季靖が切り裂いたところ現れた。
名付け親は太乙真人。
7歳(身長6尺)の時、東海龍王の巡海夜叉と竜王の三太子を殺し背筋を抜いた事により父の怒りを受け、罪を購う為に自らの🍖と骨を切り自害。
死後母親の夢に現れ、己の行宮を建てるよう頼んだ。
神像が3年間受香すれば再生出来るはずだったが、事の次第が季靖に発覚し行宮を焼き払われた為、太乙真人は蓮の花に金丹を入れて肉体とし〓を復活させた。
父とは燃灯道人がとりなし和解。
闡教の道士として父や兄と共に周陣営に参加し、以後商な仙人と闘う。
後に三面八臂の姿を得た。
📓水滸伝に於ける〓〓📓
本人は『水滸伝』に登場しないが、地飛星項充のあだ名が八臂〓〓(はっぴなた)である。
項充は梁山泊で、108人中64番目の人物。
📝 日本のサブカルチャー
分野に於けるナタ 📝
🇯では『封神演義』『西遊記』等の作品に材を取った小説、漫画、アニメ、コンピューター🎮等のサブカルチャー
作品に美少年ギャラクターとして登場し、ヲタク層から人気を集めている。
特に強い影響力を持つのは安能務翻案の『封神演義』である。
ここでは「なたく」と言う名前で登場し、魂魄の代わりに誕生。
宝貝の能力で生み出された謂わば人造人間とされる点が原作と異なる。
唯一天界で殺生を許されたもの。
安能版を原作としている藤崎竜の漫画に於いても「ナタク」と表記される。
安能版封神演義の物語や設定の多くは安能のオリジナルで、原典には忠実でないと批判される。
しかし🇯のサブカルチャー分野に於いては「封神演義もの」の一つの原典であり、以上の設定も他作品に多く取り入れられている。
この辺りの事情は「西遊記もの」に於ける📺ドラマ
版西遊記に似ている。
─ 続 く ─
>> 121
─ 続 き ─
『新機動戦記ガンダムW』
『新機動戦記ガンダムW
Eudless Waltz』では、
登場人物張五飛が乗機シェンロンガンダム(後半はアルトロンガンダム)を思い入れを込めて「ナタク」と呼んでいる。
EW版アルトロンのガンプラは
「ガンダムナタク」と言う商品名で発売されている。
💙 媽 祖 💙
媽祖(まそ)は、航海・漁業の守護神として、🇨沿岸部を中心に信仰を集める道教の女神。
特に台湾・福建省・広東省で強い信仰を集め、🇯でもオトタチバナヒメ信仰と混淆しつつ広まった。
親しみを込めて媽祖婆・阿媽等と呼ぶ場合もある。
(。・・。)💬
「媽」の文字は、🇯の漢和辞典では「ボ」もしくは「モ」の音で載っていて、「マ」の音で引く事は出来ない。
📓 媽祖伝承 📓
媽祖は宋代に実在した官史の娘、黙娘が神となったものであるとされている。
黙娘は建隆元年(960年)、
福建省興化府の官史林愿の7女として生まれた。
幼少の頃から才気煥発で信仰心も篤かったが、16歳の頃に神通力を得て村人の病を治す等の奇跡を起こし「通賢霊女」と呼ばれ崇められた。
しかし28歳の時に父が海難に遭い行方知れずとなる。
これに非嘆した黙娘は旅立ち、その後、嵋山の山頂で仙人に誘われ神となったと言う伝承が伝わっている。
尚、父を探しに🚢を出し遭難したと言う伝承もある。
福建省にある媽祖島(馬祖島、現在の南竿島とされる)に黙娘の遺体が打ち上げられたと言う伝承が残り、列島の名前の由来ともなっている。
─ 続 く ─
>> 124
─ 続 き ─
媽祖信仰の盛んな浙江省の舟山群島(舟山市)には補陀山・洛迦山があり渡海祈願の神としての観音菩薩との習合現象も見られる。
元々は天竺南方にあったとされる補陀落山と同一視された。
媽祖は千里眼と順風耳の二神を脇に付き従えている。
この二神は元々悪神であったが、媽祖によって調伏され改心し、以後媽祖の随神となった。
🙏 中国に於ける
媽祖信仰 🙏
媽祖は当初、航海等🌊に携わる事柄に利益があるとされ、福建省、広東省等🇨南部の沿岸地方で特に信仰を集めていたが、時代が下るにつれ、次第に万物に利益がある神と考えられる様になった。
歴代の皇帝からも媽祖は信奉され、元世祖の代(1281年)には護國明著天妃に、清代康煕(こうき)
23年(1684年)には天后に封じられた。
媽祖を祀った廟が「天妃宮」、「天后宮」等とも呼ばれるのはこれが由縁である。
媽祖信仰は、福建省・広東省の商人が活動した沿海部一帯に広まり、東北の瀋陽や、華北の天津、煙台、青島を始めとする多くの港町に媽祖廟が建てられた。
こうして広まった媽祖信仰であるが、中華人民共和国政府は「迷信的・非科学的な活動の温床」と捉え、厳しく規制した。
特に文化大革命期にはほぼ全ての廟祠が破壊され、信者も迫害されたが、改革開放の進展と共にこうした規制は次第に曖昧になり、80年代終わり頃から廟祠の復興が黙認される様になった。
🙏 香港・マカオに
於ける媽祖信仰 🙏
香港、マカオでは文化大革命の影響を殆ど受けなかった事もあり、一貫して民間信仰が盛んである。
各地に媽祖を祀った天后廟或いは媽閣廟があるが、中でも香港の赤柱(スタンレイ)の天后廟、マカオの媽閣廟は有名で、観光名所ともなっている。
マカオの地名の由来は、この媽閣廟(広東語マーコッミウ)
近くで、ここは何処かと訪ねたポルトガル人が地名と勘違いした事によると言われている。
香港では他に、地下鉄の駅名になっている銅鑼湾の天后廟や盛んな生誕祭を行う元朗の天后廟も有名である。
香港の市街地にある天后廟は、埋め立てによって、海岸からかなり離れた位置になってしまったものが多いが、佛堂門天后廟の様に、未だに🚢で行かないと容易に近付けない海辺にあるものもある。
佛堂門天后廟は、俗に大廟とも呼ばれ、1970年代までは、ビクトリア湾で生活していた蛋民の参詣で賑わい、車公廟、文武廟、黄大仙廟と並んで香港の四大廟とされた時代もあったが、現在は訪れる人も少なくなっている。
🙏 台湾に於ける
媽祖信仰 🙏
台湾には福建南部から移住した開拓民が多数存在した。
これ等の移民は媽祖を祀って航海中の安全を祈り、無事に台湾島へ到着した事を感謝し台湾島内に媽祖の廟祠を建てた。
この為台湾では媽祖が広く信奉され、最も台湾で親しまれている神と評される事も多い。
台湾最初の官建の「天后宮」は台南市にある大天后宮であり、国家一級古蹟に指定された。
この媽祖信仰は🇯統治時代末期に台湾総督府の方針によって一時規制された。
尚、台北最大規模だった「天后宮」は1908年に台湾総督府により撤去され、代わりに博物館(現 国立台湾博物館)が建てられた。
🇯統治の終了後は再び活発な信仰を呼び、新しい廟祠も数多く建立される様になった。
尚、毎年旧暦の3月23日は媽祖の誕生日とされ、台湾全土の媽祖廟で盛大な祭りが開催されている。
🙏 日本に於ける
媽祖信仰 🙏
媽祖は日本在来の船玉信仰や神火霊験譚と結び付く等して、各地で信仰される様になった。
江戸時代以前に伝来・作成されち媽祖像は、南薩摩地域を中心に現在30例以上確認されている。
江戸時代以前に清よら来日し、水戸藩二代藩主徳川光圀の智遇を得た東皐心越が伝えたとされる天妃神の像が茨城県水戸市の祇園寺に祀られている。
又、それを模したとされる像が、北茨城市天妃山の弟橘姫神社、大洗町の弟橘比売神社(天妃神社)
、小美玉市の天聖寺にも祀られている。
青森県大間町の大間稲荷神社には、天妃媽祖大権現が祀られている。
元禄9年に大間村の名主伊藤五左衛門が水戸藩から天妃(媽祖)を大間に遷座してから300周年を迎えた平成8年以降、毎年🌊の日に「天妃祭」が行われている。
この大間稲荷神社は台湾の媽祖信仰の総本山である雲林県の北港朝天宮と姉妹宮である。
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平成12年以降、長崎市の長崎ランタンフェスティバルに於いて、長崎ネットワーク市民の会の企画運営で「媽祖行列」
が行われている。
興福寺に媽祖をお迎えする事で祭りが始まる。
尚、天母教は🇯統治時代の台湾に生まれた神道系の新宗教の一つである。
この教義は、🇯の天照大御神と媽祖が同一のものであるとするもので、台湾に於ける民間宗教を取り込み、その教化を図ったものである。
💚 天仙娘娘 💚
(。・・。)💬
詳細が載ってないので
名前だけ✏します😊
💜 北斗星君 💜
北斗星君
(ほくとせいくん、
Beidou-shenegjun)は、
🇨に於いて、北斗星が道教思想によって神格化されたもの。
「死」を司っており、死んだ人間の生前の行い調べて、地獄での行き先を決定すると言う、🇯で言う所の閻魔の様な役目を持つ。
又、北斗星君は人の寿命を記した巻物を持っているとされ、そこに記された数字を増やして貰えば寿命が延びるとされている。
一説によると、その姿は、氷の様に透き通った衣に身を包む醜い老人だとされる(南斗星君の容姿は諸説あるが、北斗星君は醜い老人と言う事でほぼ統一されている)。
南斗星君と対を成す存在。
❤ 南斗星君 ❤
南斗星君
(なんとせいくん、
Nandou-shengiun)は、🇨に於いて、南斗六星が道教思想によって神格化されたもので「生」を司っている。
北斗星君と対を成す存在で、北斗星君が厳格な性格なのに対し、南斗星君は温和な性格をしていると言う。
又、生と死を司る二人の神が許可すれば、人の寿命を延ばせるとも云われている。
容姿に付いては諸説あり、その姿は🔥の様に燃え上がる衣に身を包む醜い老人であったり、北斗星君とは逆に美しい青年であるとも云われる(北斗星君の容姿は醜い老人と言う事でほぼ統一されている)。
(。・・。)💬 以上で
🇨の神々は終わりです😊
次は…
北欧神話の神々を
✏します😊
📓 北欧神話 📓
北欧神話とは、キリスト教化以前のゲルマン人が持っていた神話(ゲルマン神話)のうち、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク及びアイスランドに伝わっていたものの総称。
普通、フィンランド神話とは別系統のものとされるフィンランド人はゲルマンとは全く系統の違う民族である。
神話は主にキリスト教化以前に存在した現地な宗教、そして北欧神話の文書としての曲拠が大多数集められていた地、アイスランド
に定住していた人々を含む、スカンディナヴィア人の伝説と信仰で構成されている。
北欧以外のゲルマン人は、早くからキリスト教化された為、民族独自の神話や思想を示す書物が殆ど残っていない。
その為北欧神話は、年代の古い一般的なゲルマン・ペイガニズムが最良に保存された訳書であり、ゲルマン人の古来の習俗や精神を理解する上で貴重な資料となっている。
このゲルマン・ペイガニズムは、
アングロ・サクソン神話と極めて密接に関連した内容を含んでいる。
ゲルマン神話は、初期のインド・ヨーロッパ神話から発展したものである。
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北欧神話は北ゲルマン民族によって共有されていた信仰や物語の集約である。
神話は詩の形で口称により伝えられ、現在人々が持つ神話についての知識は主にスノッリ・ストゥルルソンにより書かれた『エッダ』や、キリスト教化中又はその後に書き下ろされた、中世に於ける他の版本に基づいている。
北欧神話は基本的に古ノルド語で著わされているが、『デンマーク人の事績』等ラテン語で書かれたものもある。
北欧神話の中にはスカンディナヴィアの伝承の一部となったものもあり、現在まで残存して来た。
その他は近年、ゲルマン・ネオペイガニズムとして再考案・構築されている。
ステージでの上演劇や🎬に同じく、神話は現在も様々な文学での着想として残されている。
📝 原 典 📝
北欧神話に付いて現存する記録の大多数は13世紀にまで遡る事が出来、少なくと正式にキリスト教社会となった世界に、2世紀以上も口承の形で保存されていた。
13世紀に学者達はこの口伝えに残る神話の記録を始め、特にキリスト教以前の神々が実際の歴史上の人物にまで辿る事が出来ると信じていた学者、スノッリ
・ストゥルルソンにより、『エッダ
(散文のエッダ、新エッダ)』
や『ヘイムスクリングラ』が書き起こされた。
この他には、北欧の神々がより強くエウヘメリズム化(
神々は人間が神格化され
たものであると言う解釈
)された、サクソ・グラマティクス
の『デンマーク人の事績』がある。
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『エッダ』を13世紀初期に書いたこのスノッリ・ストゥルルソン
と言う人物は、卓越した詩人・指導者で、アイスランド
の外交官でもあった。
この『エッダ』は本来、その技法の学習を熱望する詩人へ向け、入門書として作られたとされる。
この作品には伝統的なケニング(婉曲表現技法)や、詩に詰め込まれた暗喩表現を散文体で解説した内容が含まれている。
こうした散文体での語りが、北欧の神々に付いての様々な物語を体系的かつ首尾一貫したものにしたのである。
『詩のエッダ(古エッダ)』は
、『散文のエッダ』が書かれた凡そ50年後に執筆されたと言われる。
『詩のエッダ』は29の長い詩で構成されており、その内の11の詩はゲルマンの神々を扱ったもので、その他は『ヴォルスンガ・サガ』のシグルズ(中世🇩の叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の主人公ジーフリト)の様な伝説的英雄に付いて書かれたものである。
学者達はこの『エッダ』が他の『エッダ』よりも後の時代に記されたものではないかと考えているが、その物語に於ける言語と詩の形態は、書かれた時代より1世紀も昔に作られたと考えられている。
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こうした原典の他、9世紀から14世紀にかけて北欧で編纂された『サガ』や『サットル』、『スカルド詩』等にも北欧の信仰は反映されており、これ等から伺い知る事が出来る神話も存在する。
またその他スカンディナヴィア
の伝承等にも残存する言い伝えがあり、その中の一部は、古英語で書かれた『フィンネスブルグ争乱断章』に関連する物語や、
『デーオルの嘆き』中に登場する神話的な物語への言及等、時代の古いゲルマン文学に現れる伝説に裏付けられている。
数々の部分的な文献や言い伝えが残っている時、学者達は詩の背後にある意味合いや表現を推論する事が出来るのである。
加えてスカンディナヴィアには、神々に因んで付けられた地名が数多く存在する。
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レーク石碑
(R〓k Runestone)や
クヴィネビ・アミュレット
(Kvinneby amulte)の様に、表面に刻まれている極少数のルーン文字の碑文にも、神話への言及がなされている。
トールの魚釣りの旅や
『ヴォルスンガ・サガ』からの場面、オーディン等、北欧神話からの場面を描いたルーン文字石碑やイメージ・ストーンもある。
現存するフンネシュタット石碑
(Hunnestad Monument)の1つには、狼に跨がってバルドルの葬式へ行くヒュロッキンが描かれている。
デンマークでは、巻いた口髭が生え、💋を閉じられているロキの絵が描かれたイメージ・ストーンがある他、複雑に入り組んだ絵が描かれた🇬のゴスフォース十字架石碑もある。
更に、隻眼のオーディンや🔨を持つトール、直立した男根のフレイ等、神々を描いた小立像も存在する。
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司教等もゲルマン人の信仰に関わる記述を残している。
サクソ・グラマティクスは『デンマーク
人の事績』の中でスカンディナヴィアの神々について触れ、ブレーメンのアダムは『ハンブルク教会史』を著した。
又、これ等北欧で著されたものの他に、1世紀頃のローマの歴史家タキトゥスが著した『ゲルマーニア』や
、イブン・ファドーランの
『ヴォルガ・ブルガール旅行
記』等にも、ゲルマン人の信仰に関する記述が残されていた。
📝 宇宙論 📝
スカンディナヴィア人達は、この世に九つの世界があると信じていた。
🔍アースガルズ:
アース神族の世界。オーディンの居城ヴァルハラが位置するグラズヘイムも、この世界に含まれる。ヴァルハラは偉大な戦士達の魂である、エインヘリャルが集う場所でもあった。こうした戦士達はオーディンに仕える女性の使い、ヴァルキュリャによって導かれる。彼女等が纏う煌く鎧が、夜空のオーロラを作り出すのだと考えられた。エインヘリャルはラグナロクで神々の護衛を行う。ラグナロクとは神々とその邪悪な敵との大いなる戦いで、命ある全ての存在が死に絶えるとされた、北欧神話に於ける最終戦争である。善と悪の二極に強調される戦いは偶然にも、古代に於ける多くの神話でごくありふれたものであり、この北欧神話にも描かれていた。
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>> 142
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🔍ヴァナヘイム:
ヴァン神族の世界
🔍ミズガルズ:
死を免れれない人間の地
🔍ムスペルヘイム:
🔥のスルトの世界。スルトとは溶岩の肌と🔥の髪を持つ巨人である
🔍ニヴルヘイム:
氷に覆われた世界。ロキがアングルボダとの間に設けた半巨人の娘、ヘルが支配し、氷の巨人達が住む。
🔍アルフヘイム:
エルフの世界。
🔍スヴァルト
アルフヘイム:
黒いエルフ、スヴァルトアールヴァル
の住む世界。
🔍ニダヴェリール:
卓越した鉱夫や腕の立つ鍛冶屋であった、ドワーフ
や小人達の世界。彼等は
トールや🔨やフレイの機械で造られた🐗等、神々へ魔法の力による道具を度々作り上げた。
🔍ヨトゥンヘイム:
霜の巨人ヨトゥンを含む巨人の世界。
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こうした世界は世界樹ユグドラシルにより繋がれており、アースガルズがその最上に位置する。
その最下層に位置するニヴルヘイムで根を齧るのは、獰猛な🐍(又は🐲)のニーズヘッグである。
アースガルズにはヘイムダルによって守られている魔法の🌈の🌉、ビフレストが架かっている。
このヘイムダルとは、何千マイルも離れた場所が見え、その音を聞く事が可能な、寝ずの番をする神である。
北欧神話の宇宙観は、強い二元的要素を含んでいる。
例えば昼と🌠は、昼の神ダグとその🐎スキンファクシ、🌠の神ノートとその🐎フリームファクシが神話学上、相応するものである。
この他、☀の女神ソールを追うスコルと、🌙の神のマーニ
を追う狼のハティが挙げられ、世界の起源となるニヴルヘイムとムスペルヘイムが全てに於いて相反している点も関連している。
これ等は、世界創造の対立に於ける深い形而上学的信仰を反映したものであったのかも知れない。
📝 宇宙論:神的存在 📝
神々にはアース神族・ヴァン
神族・ヨトゥンの3つの氏神がある。
当初互いに争っていたアース神族とヴァン神族は、最終的にアース神族が勝利した長きに渡る戦争の後、和解し人質を交換、異族間結婚や共同統治を行なっていたと言われており、両者は相互に関係していた。
この物語は、太古から住んでいた土着の人々な信仰していた自然の神々が、侵略して来たインド・ヨーロッパ系民族の神々に取って代わられた事実を象徴したものではないかと推測する研究者もいるが、これは単なる憶測に過ぎないと強く指摘されている。
他の権威(ミルチャ・エリアーデやJ・P・マロイ等)は、こうしたアース神族・ヴァン神族の区分は、インド・ヨーロッパ系民族による神々の区分が北欧に於いて表現されたものだったとし、これ等がギリシア神族に於けるオリュンポス十二神とティタンの区別やマハーバーラタの一部に相当するものであると考察した。
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アース神族とヴァン神族は、全体的にヨトゥンと対立する。
ヨトゥンはギリシア神話で言うティタンわギガスと同様の存在であり、一般的に「giants(巨人)」と訳されるが、「trolls(こちらも巨人の意」や「demons(👿)
」と言った訳の方がより適しているのではないかと言う指摘もある。
しかし、アース神族はこのヨトゥンの子孫であり、アース
神族はヴァン神族の中には
ヨトゥンと異族間結婚をした者もいる。
例えば、ロキは2人の巨人の子であり、ヘルは半巨人である。
言うまでもなく、最初の神々オーディン、ヴィリ、ヴェー
は、雌牛アウズンブラの乳が起源である。
エッダに於いては一部の巨人の言及され、自然力の表現である様にも見える。
巨人には通常、サーズ(Thurse)と普通の横暴な巨人の2つのタイプがあるが、他にも岩の巨人や🔥の巨人もいる。
エルフやドワーフと言った存在もおり、彼等の役割は曖昧な点もあるが概して神々の側に付いていたと考えられている。
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加えて、他にも霊的な存在が数多く存在する。
先ず、巨人な狼であるフェンリルや、ミズガルズの🌊に巻き付くウミヘビ(ミミズであるとも)のヨルムンガンドと言う怪物がいる。
この怪物達は悪戯好きの神ロキと、巨人アングルボダ
の子として描かれている(3番目の子はヘルである)。
それらよりも慈悲深い怪物は2羽のワタリガラスであるフギンとムニン(それぞれ「思考」と「記憶」を意味する)
である。
オーディンはその水を飲めばあらゆる知識が手に入ると言うミーミルの泉で、自身の片目と引き換えに水を飲んだ。
その為、この2匹のカラス達はオーディンに、地上で何が起こっているかを知らせる。
その他、ロキの子で八本足の🐎スレイプニルはオーディンに仕える存在で、ラタトスクは世界樹ユグドラシルの枝で走り回るリスである。
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北欧神話は、他の多くの多神教的宗教にも見られるが、中東の伝承にある様な「善悪」としての二元性をやや欠いている。
その為、ロキは物語中に度々主人公の一人であるトールの宿敵として描かれているにも関わらず、最初は神々の敵ではない。
巨人達は粗雑で乱暴・野蛮な存在(あまり野蛮で無かったサーズの場合を除く)として描かれているが、全くの根本的な悪として描かれてはいない。
つまり、北欧神話の中で存在する二元性とは厳密に言えば「神🆚悪」ではなく、「秩序🆚混沌」等である。
神々は自然・世の中の道理や構造を表す一方で、巨人や怪物達は混沌や無秩序を象徴している。
📝 宇宙論:巫女の予言
世界の起源と終焉 📝
世界の起源と終局は、
『詩のエッダ』の中の重要な一節『巫女の予言
(ヴォルヴァの予言)』に描かれている。
これ等の詩には宗教的な全ての歴史に付いての、最も鮮明な創造の記述と、詳述されている最終的な世界の滅亡の描写が含まれている。
この『巫女の予言』では、ヴァルハラの主神オーディンが、一度死んだヴォルヴァ(巫女)の魂を呼び出し、過去と未来を明らかにするよう命じる。
巫女はこの命令に気が進まず、「私にそなたは何を問うのか❓ 何故私を試すのか❓」と述べる。
彼女は既に死んでいる為、オーディンに対する畏怖は無く、より多くを知りたいかと続けて嘲った。
しかしオーディンは、神々の王としての務めを果たす男ならば、全ての叡智を持たなければならないはずであると主張する。
すると巫女は過去と未来の秘密を明かし、忘却に陥ると💋を閉じた。
📝 宇宙論:始まり 📝
北欧神話に於いては、生命の始まりは🔥と氷で、ムスペルヘイムとニヴルヘイムの2つの世界しか存在しなかったと言う。
ムスペルヘイムの熱い空気がニヴルヘイムの冷たい氷に触れた時、巨人ユミルと氷の雌牛アウズンブラが創り出された。
ユミルの足は息子を産み、脇の下から男と女が1人ずつ現れた。
こうしてユミルは彼等から産まれたヨトゥン及び巨人達の親となる。
眠っていたユミルは後に👀を覚まし、アウズンブラの乳に酔う。
彼が酔っている間、🐮のアウズンブラは塩の岩を嘗めた。
この出来事の後、1日目が経って人間の髪がその岩から生え、続いて2日目に頭が、3日目に完全な人間の体が岩から現れた。
彼の名はブーリと言い、名の無い巨人と交わりボル
を産むと、そこからオーディン、ヴィリ、ヴェーの3人の神が産まれた。
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3人の神々は自分達が十分に強大な力を持っていると感じ、ユミルを殺害する。
ユミルの血は世界に溢れ、2人を除く全ての巨人を溺死させた。
しかし巨人は再び数を増やし続け、直ぐにユミルが死ぬ前の人数まで達した。
その後神々は死んだユミル
の屍体で大地を創り、彼の血液で🌊・川・湖を、骨で石・脳で☁を、そして頭蓋骨で天空を各々創り出した。
更にムスペルヘイムの火花は、舞い上がり⭐となった。
ある日3人の神々は歩いていると、2つの木の幹を見付け、木を人間の形へ変形させた。
オーディンはこれ等に生命を、ヴィリは精神を、そしてヴェーは視覚と聞く能力・話す能力を与えた。
神々はこれ等をアスクとエムブラと名付け、彼等の為に地上の中心に王国を創り、そこを囲むユミルのまつ毛で造られた巨大な塀で、巨人を神々の住む場所から遠ざけた。
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巫女はユグドラシルや3柱の
ノルン(運命の女神各々ウルズ
(ウルド)、ヴェルザンティ
(ヴェルダンディ)、スクルドと言う名で、各々は過去、現在、未来を司る。)の説明に進む。
巫女はその後アース神族と
ヴァン神族の戦争と、オーディンの息子でロキ以外の万人に愛されたと言うバンドルの殺害未だ若かったヤドリギ以外、この世に存在する全てのものは、バンドルを傷付けられないと約束されていた。
しかし、ロキはこの唯一の弱みを利用し、ヤドリギの槍を造ってオーディンの息子でありバンドルの兄弟でもある盲目のヘズを騙して、槍を使わせバンドルを殺す事に成功する。
ヘルは九つの世界にいる全ての人々が嘆き悲しむのであれば、彼を蘇らせようと言った、と言う内容の物語。
に付いて特徴を述べる。
この後、巫女は未来への言及に注意を向ける。
📝 宇宙論:終局
(終末論信仰) 📝
古き北欧に於ける未来の展望は、冷たく荒涼としたものであった。
同じく北欧神話に於いても、世界の終末像は不毛かつ悲観的である。
それは、北欧の神々がユグドラシルの他の枝に住む者に打ち負かされる可能性があると言う事だけでなく、実際には彼等は敗北する運命にあり、この事を知りながら常に生きていたと言う点にも表れている。
信じられている所では、最後に神々と人間為の兵士よりも数で上回り、たま制覇してしまう。
ロキと彼の巨大な子孫達はその結束を打ち破る結果となり、ニヴルヘイムからやって来る死者が生きている者達を襲撃する。
見張りの神であるヘイムダル
が角笛ギャラルホルンを吹くと共に神々が召喚される。
こうして秩序の神族と混沌の巨人族の最終戦争ラグナロクを起こり、神々はその宿命としてこの戦争に敗北する。
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これに付いて既に気付いている神々は、来たる日に向けて戦死者の魂エインヘリャルを集めるが、巨人族側に負け、神々と世界は破滅する。
この様に悲観的な中でも2つの希望があった。
ラグナロクでは神々や世界の他に巨人族も又、全て滅びるが、廃墟からより良き新しい世界が出現するのである。
オーディンはフェンリルに飲み込まれ、トールはヨルムンガンドを打ち倒すがその毒の為に斃れた。
最後に死ぬのはロキで、ヘイムダルと相討ちになり、スルトによって🔥が放たれ、「九つの世界」は海中へと沈む。
この様に神々はラグナロクで敗北し、殺されてしまうが、ラグナロク後の新世界ではバンドルの様に蘇る者もいる。
📝 王と英雄 📝
この神話文学には霊的な創造物達っさることながら、英雄や王達の伝説にも関連している。
物語に登場する氏族や王国を設立した人物達は、実際に起こったある特定の出来事や国の起源等の例証として、非常に重要であると言う。
この英雄を扱った文学は他のヨーロッパ文学に見られる、叙事詩と同様の機能を果たし、民族の固有性とも密接に関連していたのではないかと考えられている。
伝説上の人物は恐らく実在したモデルがあったとされ、スカンディナヴィアの学者達は何代にも渡って、サガに於ける神話的人物から実際の歴史を抽出しようと試みているのである。
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ウェーランド・スミス(鍛冶師のヴィーラント)とヴォルンドル、シグルズルとジークフリート、そして恐らくはベオウルフとボズヴァル・ビャルキ等、時折ゲルマンのどの世界で叙事詩が残存していたかにより、英雄も様々な表現形式で新たに脚色される。
他にも、著名な英雄にはハグバルズル・ロズブローク(粗毛ズボンのラグナル)、シグルズル金環王、イーヴァル広範王(イーヴァル・ヴィーズファズミ)、ハラルドル戦舌王(ハーラル・ヒルダタンド)等がある。
戦士に選ばれた女性、盾持つ処女も著名である。
女性の役割はヒロインとして、そして英雄の旅に支障をきたすものとして表現されている。
📝 北欧の崇拝:
信仰の中心 📝
ゲルマンの民族が現代の様な神殿を築く様な事は、全く無かったかもしくは極めて稀な事であった。
古代のゲルマン及びスカンディナヴィアの人々により行われていた礼拝の慣例ブロト(供儀)は、聖なる森で行われたとされるケルト人やバルト人のものと似通っている。
礼拝は🏠の他にも、石を積み上げて作る簡素な祭壇ホルグで行われた。
しかし、カウパング
(シーリングサルとも)やライヤ
(レイレとも)、ガムラ・ウプサラ
の様に、より中心的な礼拝の地が少ないながら存在していた様に見える。
ブレーメンのアダムは、ウプサラ
にはトール・オーディン・フレイの3柱を模った木像が置かれる、神殿があったのではと主張している。
📝 北欧の崇拝:司祭 📝
聖職の様なものは存在していたと思われる一方で、ケルト社会に於ける司祭ドルイドの位程、職業的で世襲によるものではなかった。
これは、女性預言者及び巫女達が、シャーマニズム的伝統を維持していた為である。
ゲルマンの王権は、聖職者の地位から発展したのだとも良く言われている。
この王の聖職的な役割は、王族の長であり生贄の儀式かを執り行っていた、ゴヂの全般的な役割と同列である。
シャーマニズム的考え方を持っていた巫女達も存在してはいたが、宗教そのものはシャーマニズムの形態をとっていない。
📝 北欧の崇拝:
人間の生贄 📝
ゲルマンの人間の生贄を見た唯一の目撃者の記述は、奴隷の少女が埋葬される君主と共に自らの命を差し出したと言う、ルス人の船葬に付いて書かれたイブン・ファドーランの記録の中に残っている。
他にも遠回しではあるが、タキトゥスやサクソ・グラマティクス
、そしてブレーメンのアダムの記述に残っている。
しかし、イブン・ファドーランの記述は実際には埋葬の儀式である。
現在は理解されている北欧神話では、奴隷の少女には「生贄」と言う隠された目的があったのではと言う理解がなされた。
北欧神話に於いて、死体焼却用の薪の上に置かれた男性の遺体に女性が加わって共に焼かれれば、来世でその男性の妻になれるであろうと言う考え方があったとも信じられている。
奴隷の少女にとって、例え来世であっても君主の妻になると言う事は、明らかな地位の上昇であった。
─ 続 く ─
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─ 続 き ─
ヘイムスクリングラでは、スウェーデンの王アウンが登場する。
彼は息子エーギルを殺す事を家来に止められるまで、自分の寿命を延ばす為に自分の9人の息子を生贄に捧げたと言われる人物である。
ブレーメンのアダムによれば、スウェーデン王はウプサラの神殿でユールの期間中、9年毎に男性の奴隷を生贄として捧げていた。
当時スウェーデン人達は国王を選ぶだけでなく王の位から退けさせる権利をも持っていた為に、飢饉の年の後に会議を開いて王がこの飢饉の原因であると結論付け、ドーマルディ王とオーロフ・トラタリャ王の両者が生贄にされたと言われている。
知識を得る為ユグドラシルの樹で首を吊ったと言う逸話からか、オーディンは首吊りによる死と結び付けて考えられていた。
こうしてオーディンさながら首吊りで神に捧げられたと思われる古代の犠牲者は窒息死した後に遺棄されたが、ユトランド半島のボグでは酸性の水と堆績物により完全な状態で保存された。
近代になって見付かったこれ等の遺体が人間が生贄とされた事実の考古学的な裏付けとなっており、この一例がトーロン人である。
しかし、これ等の絞首が行われた理由を明確に説明した記録は存在しない。
📝 キリスト教との
相互作用 📝
北欧神話を解釈する上で重要なのは、キリスト教徒の手により「キリスト教と接触していない」時代に付いて書かれた記述が含まれていると言う点である。
『散文エッダ』や
『ヘイムスクリングラ』は、アイスランドがキリスト教化されてから200年以上経った
13世紀に、スノッリ・ストゥルルソン
によって書かれている。
これにより、スノッリの作品に多くのエウヘメリズム思想が含まれる結果となった。
事実上、全てのサガ文学は比較的小さく遠い島々のアイスランドから来たものであり、宗教的に寛容な風土ではあったものの、スノッリの思想は基本的にキリスト教の観点によって導かれている。
ヘイムスクリングラはこの論点に興味深い見識を備える作品である。
スノッリはオーディンを、魔法の力を得、スウェーデンに住む、不死ではないアジア大陸の指導者とし、死んで半神となる人物として登場させた。
オーディンの神性を弱めて描いたスノッリはその後、スウェーデン王のアウンが自身の寿命を延ばす為に、オーディンと協定を結ぶ話を創る。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
後にヘイムスクリングラに於いてスノッリは、作品中のオーラヴ2
世がスカンディナヴィアの人々を容赦なくキリスト教へ改宗するかに付いて詳述した。
市民戦争を避ける為、アイスランド議会はキリスト教に票を投じるが、キリスト教から見ての異教崇拝を、幾年もの間自宅での隠遁の信仰で耐え忍んだ。
一方スウェーデンは、11世紀に一連の市民戦争が勃発し、ウプサラの神殿の炎上で終結する。
🇬では、キリスト教化がより早く散発的に行われ、稀に軍隊も用いられた。
弾圧による改宗は急に起こりはしなかった。
キリスト教の聖職者達は、北欧の神々が👿であると全力を挙げて大衆に教え込んだのだが、その成功は限られたものとなり、殆どのスカンディナヴィアに於ける国民精神の中では、そうした神々が👿に変わる事は決して無かった。
─ 続 く ─
>> 162
─ 続 き ─
キリスト教化が行われた期間は、例としてローヴェン島やベルゲンを中心に描かれている。
スウェーデンの島、ローヴェン島に於ける墓の考古学的研究では、キリスト教化が150
から200年掛かったとされ、場所も王侯貴族が住んでいた所に近かった。
同様に騷々しく貿易が行われた町ベルゲンでは、ブリッゲン碑文の中に、13
世紀のものと思われるルーン文字の碑文が見付かっている。
その中にはトールに受け入られます様に、オーディンに認められます様に等と書かれたものがあり、キリスト
教化が進んでいる世界で、古ノルド語の魔術ガルドル
(セイズ(Seid)4とも)も描かれている。
記述の中にはワルキューレのスケグルに関するものもあった。
─ 続 く ─
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─ 続 き ─
14世紀から18世紀に掛けての記述は殆ど無いものの、オラウス・マグヌス(1555年)
の様な聖職者は、古くから根付く信仰を絶滅させる事の難しさを書いた。
この物語はハグバルドとシグニューの恋愛物語の様に、快活に描かれた
『スリュムの歌』にも関連しており、どちらも17世紀と19世紀の終わり頃に記録されたと考えられている。
19世紀と20世紀に、スウェーデンの民族学者達は一般の人々が信じ、北欧神話に於ける神々の残存する伝承を記録したが、その当時伝承は結集されたスノッリによる記述の体系からはかけ離れたものであったと言う。
トールは数々の伝説に登場し、フレイヤは何度か言及されたが、バンドルは地名に関する伝承しか残っていなかったそうである。
特にスカンディナヴィアの伝承に於ける霊的な存在の様に、認知されていないが北欧神話の別の要素も残されている。
その上、北欧の運命の考え方は現代まで不変のものであった。
🎄に🐷を殺すスウェーデンの仕来たり(🎄・ハム)等、ユール伝承の原理も多くが信じ続けられた。
これは元々フレイへの生贄の一部であった。
📝 現代への影響 📝
🔍月曜日(Monday):
🌙の日
🔍火曜日(Tuesday):
テュールの日
Tyr's(Tiw's)day
🔍水曜日(Wednesday):
オーディンの日
Odin's(Wodin's)day
🔍木曜日(Thursday):
トールの日
Thor's day
🔍金曜日(Friday):
フリッグ又はフレイヤの日
Frigg's/Freja's day
🔍土曜日(Saturday):
ローマ神話のサターンより。
北欧の神の由来ではない
🔍日曜日(Sunday):
☀の日
Suu's day
ゲルマンの神々は現代に於いて、ゲルマン語派が話されている多くの国々に於ける生活や語彙に数々の足跡を残している。
一例として、曜日の名称が挙げられる。
ラテン語に於ける曜日の名称(Sun,Moon,Mars,Mercury,Jupiter,Venus,Saturn)を基にして作られた火曜日から金曜日までの名称は、各々のローマ神話の神々に相等する北欧の神々に取って代わった。
英語の土曜日(Saturday)
はサターンが起源とローマの神に由来するが、ドイツ語では土曜日のザムスターク
(Samstag)はSabbathから付けられたもので、スカンディナヴィア地方では「洗濯日」と呼ばれている。
📝 現代への影響:
ゲルマン・ネオペイガニズム 📝
最近ではヨーロッパと🇺合衆国の2つの地域に於いて、「ゲルマン・ネオペイガニズム」
として古きゲルマン宗教を復興しようとする試みが行われている。
これ等はアサトル、オーディニズム、ヴォータニズム、フォーン・セド(Forn Sed)又はヒーゼンリィと言う名の元に存在している。
アイスランドでは、アサトルが1973年に国家公認による宗教として認められ、結婚や子供の名付け方、その他の儀式に於いてこの宗教の介入が合法化された。
アサトルはかなり新しい宗教ではあるものの、北欧諸国で公認又は合法の宗教として認知されている。
📝 現代への影響:
現代の大衆文化 📝
北欧神話はリヒャルト・ワーグナーの作品
『ニーベルングの指環』を構成する4つのオペラの題名に使用され、同じく北欧神話をモチーフにした他の作品への基盤となった。
その後に製作されたJ・R・R・トールキンの『指輪物語』も、キリスト教化以前の北方ヨーロッパに於ける固有の信仰に、非常に影響を受けた作品と言える。
この作品が人気を呼ぶに連れ、そのファンタジー要素は人々の感性や他のファンタジーのジャンルを、絶えず揺り動かしている。
近代的なファンタジー小説にはエルフやドワーフ、氷の巨人等、北欧の怪物達が多く登場する。
後の時代になって北欧神話は、大衆文化や文学・フィクションに於いて、多くの影響を残しているのである。
(。・・。)💬
北欧神話の神々を
書く前に 九つの世界の
詳細を✏します😊
🏰 アースガルズ 🏰
アースガルズ
(古ノルド語〓sgar〓r,
簡略表記Asgard)は、北欧神話に登場するアース神族の王国。
死すべき定めの人間の世界ミズガルズの一部であるとも言われる。
アースガルズ、アスガルド、
アスガルズ、英語でアスガード
、ドイツ語でアスガルト等とも。
アースガルズを囲む壁は巨人と巨人の所有する🐎であるスヴァジルファリによって建てられた。
アースガルズの門番を努めるのはヘイムダルで、アースガルズ
の中心にはイザヴェルと呼ばれる平原がある。
アース神族は重要な問題や会議があるとそこに集う。
男性の神々が集まる館を
グラズヘイム、そして女性が集まる館をヴィンゴルフ
(ヴィンゴルフヴ)と呼ぶ。
神々は又、毎日ユグドラシル
の下に住むウルズと会う。
🏰 ヴァナヘイム 🏰
ヴァンナヘイム
(古ノルド語Vanaheimr)とは、北欧神話に登場するヴァン神族の国である。
スノッリ・ストゥルルソンの書いた
『ユングリング家のサガ』によると、タナクヴィスル(タナイス
川。現在のドン川)の東、
アジアにあった国「アサランド
」(都は「アースガルズ」)が、
タナクヴィスル河畔にあった
ヴァンナヘイムに侵攻して戦争が始まったとされている。
抗争は長引き、遂に和睦する事となり、両国は互いに人質を交換した。
ヴァンナヘイムからはニョルズ、フレイを先方へ送り出したとされている。
ヴァン神族もヴァナンヘイムもやがて神話の物語から姿を消して行く。
ラグナロクに於いて住人や国土がどの様な運命を辿ったかは不明である。
ただ、『古エッダ』の
『ヴァフスルードニルの歌』第
39節に於いて、アースガルズ
にいるニヨルドが世界の終わる時にヴァン神族の所へ帰るだろうと言及されるのみである。
住人はセックスに関しておおらかであり、近親婚も行われているとされる。
しかし、こうした傾向は、住人の司るのが生殖や豊穣、愛情と言ったものであるせいだろう。
🏰 ミズガルズ 🏰
ミズガルズ
(古ノルド語Mi〓gar〓r,
簡略表記Midgard:
ミッドガルド)は、「中央の囲い」を意味する北欧神話に登場する人間の住む領域。
ミズガルズはユグドラシルの中央周辺にあると描写されており天上のアースガルズと地下のヘルヘイムに挟まれ、ミズガルズとアースガルズは🌈の🌉ビフレストによって繋がっている。
ミズガルズの周囲は水又は、海洋で囲まれておりその外側にはヨトゥンヘイムが存在する。
巨大な海蛇ヨルムンガンドはミズガルズに収まりきらず海洋の中でミズガルズをぐるりと取り囲んで、己の頭で己の尾をくわえている。
アースガルズ外側には魔的存在が住むウートガルズがある。
🏰 ムスペルヘイム 🏰
ムスペルヘイム
(古ノルド語Muspellzheimr
)は、北欧神話に於いて世界の南の果てにある灼熱の国。
ムスペルと呼ばれる巨人が入り口を守っているとされている。
世界の創めから存在し、あまりの暑さにムスペルヘイム
で生まれた者以外はムスペルヘイムで暮らす事は出来ないとされている。
🏰 ニヴルヘイム 🏰
ニヴルヘイム(古ノルド語
Niflheimr:「霧の国」又は「暗い国」)は、北欧神話の冷たい氷の王国で、ギンヌンガガプと呼ばれる亀裂の北にある。
時にヘルヘイムと同一視される場合もある。
世界の誕生の時点で既に存在していた。
中央には世界樹の根元の一つが存在し、そこにはフヴェルゲルミルと呼ばれる泉が存在するとされる。
このフヴェルゲルミルの泉には世界樹の根を齧るニドヘグ
と言う🐍が住まうとされた。
又、フヴェルゲルミルの泉から
はスヴォル、グンスラー、フィヨルム
、フィンブルスル、スリーズ、
フリーズ、シュルグ、ユルグ、
ヴィーズ、レイプト及びギョッル
の11のエーリヴァーガルと総称される川が流れ出しており、ギンヌンガガプに注いでいると言われる。
このうちギョッルがニヴルヘイム
とヘルヘイムを隔てており、そこにはギャラルブルと言う黄金の🌉が架かっており、モーズグズと言う女巨人が守っていると考えられていた。
🏰 アルフヘイム 🏰
アルフヘイム、もしくは
アールヴヘイム(Alfheim,
〓lfheimr)は、北欧神話に於いて✨の妖精(エルフ)
の住む国。
九つの世界の第一層に存在し、ヴァン神族のフレイが彼等の王であるとされる。
アルフヘイムに住むエルフの鍛冶屋、ヴォルンド(Voundr、アングロサクソンの間ではウェイランド)は主神オーディンの剣を打ったとされ、闇のエルフが住む国スヴァルトアルファヘイムと呼ばれ、第二層にある。
🏰 スヴァルト
アルフヘイム 🏰
黒いエルフ、スヴァルトアールヴァルの住む国。
🏰 ニダヴェリール 🏰
ニザヴェッリル(古ノルド語Ni〓avellir,ニダヴェリールとも表記。「暗い野」の意)とは、北欧神話で、ドヴェルグ達が住むとされている世界である。
📝 巫女の予言 📝
この地名は
『巫女の預言』に言及されている。
St〓〓 fyr nor〓an
〓 Ni〓av〓llum
salr 〓r gtlli
Sindra 〓ttar
北に立ちてあるもの
そうニザヴェッリルの北に
それは黄金の館どあり
シンドリの一族のものであった。
シンドリとは有名なドヴェルグの一人である。
このニザヴェッリルと言う地名は、後段に登場する地下世界の🌋ニザフョッルと関わりがあるのかも知れない。
ニザヴェッリルはしばしば、北欧神話の世界観である「九つの世界」の一つに数えられる。
そうだとすると、スノッリの
『エッダ』に言及されるスヴァルトアールヴヘイムと同一のものかなのかも知れない。
何故ならば、少なくない学者達が、スヴァルトアールヴ
と言う名称は、スノッリただ一人が用いていた、ドヴェルグの同義語ではないかと考えているからである。
🏰 ヨトゥンヘイム 🏰
ヨトゥンヘイム(J〓tunheimr,
巨人の国)は、北欧神話に登場するヨトゥンと呼ばれる霜の巨人族と丘の巨人が住む国で、人々の住むミズガルズと神々が住むアースガルズの脅威となっている。
ミズガルズとヨトゥンヘイムの間にはイヴィィング川が流れている。
主要都市としてはウートガルザ・ロキの治めるウートガルズがあり、他にメングラッドの住むガストロープニル、そしてシアチの住むスリュムヘイムがある。
ヨトゥンヘイムを支配する王はスリュムと言う。
又、ノルウェーにはスカンディナヴィア山脈に属するヨートゥンハイメン山地(Jotunheimen)が実在し、これはスカンディナヴィア半島で最も高い🌋であるガルフピッゲン
(Galdh〓piggen,標高2469㍍)を含んでいる。
(。・・。)💬 ついでなので
アース神族とヴァン神族の
詳細も✏します😊
👪 アース神族 👪
アース神族(古ノルド語:〓s, 〓ss,複数形:〓sir,
女性形:〓synja,女性
複数形:synjur,古英語
:〓s,ゲルマン祖語再建形
:*Ansuz,アサ神族とも)
とは、北欧神話に於ける最高神オーディンを長とする神々の系統の事である。
スノッリ・ストゥルルソンが幾つかの文献で述べている伝説によれば、アース神族はアジア
からドニエプル川下流に移り、ヴァン神族と戦うが、後に和解、人質としてニョルズとその息子フレイ、娘フレイヤを受け取った。
アース神族は、世界の中心アースガルズに住む。
神々はしばしば巨人の脅威に曝されるが、その度にトールの剛勇やロキの頭脳で難を逃れる。
世界終末戦争ラグナロクでは死力を尽くして戦うが、世界と共に滅ぶ事となる。
👨 男性神 👨
🔍主神オーディン
🔍雷神トール
✏オーディンの息子で✨の神
バルドル
🔍🌊と風の神ニョルズ
🔍弓と🎿の神ウル
🔍豊穣の神フレイ
🔍軍神テュール
🔍詩神ブラギ
🔍🌈の🌉の番人
ヘイムダル
✏盲目のホド
🔍司法神フォルセティ
🔍兄バルドルの復讐者
ヴァーリ
🔍父オーディンの復讐者
ヴィーダル
🔍🔥神ロキ
など。
(。・・。)💬
文中の✏は 後で詳細を
✏します😊
👩 女性神 👩
🔍オーディンの妻フリッグ
🔍愛の女神フレイヤ
🔍「青春の🍎」を持つ
ブラギの妻イドゥン
🔍トールの妻シヴ
等。
バルドルの妻ナンナ(Nanna)等
他の女神はあまり活躍しない。
♍ その他 ♍
スノッリによれば、
✏サーガ(巫女)
✏エイル(:en:Eir 医者)
✏ゲフィオン(鋤)
✏フッラ(:en:fulla
フリッグの侍女)
✏シェヴン(:en:Sj〓fn
恋愛)
🔍ロヴン(:en:Lofn
縁結び)
🔍ヴァール(:en:V〓r
男女の誓い)
🔍ヴェル(:en:V〓r
詮索)
🔍スュン(:en:Syn 扉)
✏フリーン(後見人)
🔍スノトラ(:en:Snotra
礼儀
✏グナー(フリッグの侍女)
✏ソール(☀)
🔍ビル(:en:Bil 時)
✏ヨルズ(:en:J〓r〓
トールの母 大地)
等が女神に挙げられる。
(。・・。)💬
文中の✏は 後で詳細を
✏します😊
❤ バルドル ❤
バルドル(英語:Balder)は、北欧神話の✨の神である。
オーディンとフリッグの息子。
フォルセティの父親。
妻はナンナ(Nanna)。
館はブレイザブリク
(ブレイダブリク、ブレイザクリク
)。
🚢はフリングホルニ。
バルドルは神々の中で最も美しく万人に愛された。
ある日から悪夢を見る様になると、これを心配した母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷付けないよう約束させた。
その他、如何なる武器でも彼を傷付ける事は出来なくなった。
だがこの時実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかった。
傷付かなくなったバルドル
を祝い、神々はバルドルに様々な物を投げ付けると言う娯楽きふけっていた。
だが、ヤドリギの事を知ったロキが、バルドルの兄弟で盲目の為に遊戯の輪から外れていた神ヘズをたぶらかし、ヤドリギを投げさせた。
これによりバルドルは命を落としてしまった。
─ 続 く ─
>> 184
─ 続 き ─
これを嘆いたフリッグに応えて、バンドルの弟のヘルモードが死の国ヘルヘイムへ向かい、女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼んだ。
ヘルは「本来に、全世界の者が彼の為に泣いていると言うならば生き返らせてやろう」と約束した。
フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼の為に泣いた。
ところが、たった一人、巨人の女セック(ソック)が泣かなかったのでバンドルは戻って来なかった。
このセックの正体は実はロキ
で、この事から彼は神々に捕らえられ罰を受ける事になった。
バンドルの死によって✨を失った世界は、やがてラグナロクを迎える。
オーディンを始め全ての神が死に、世界は滅ぶ。
やがて新しい大地が浮かんで来ると、バンドルはヘズと共に蘇って来る。
💛 サーガ 💛
サーガ(S〓ga、sagaとも)
は、北欧神話に登場するアース神族の女神である。
フリッグと同一人物ではないかとも考えられている。
その名前は「何かを見る」
或いは「知らせるもの」を意味するのではないかと言われている。
彼女の存在は『グリームニル
の歌』の中で言及されている。
S〓kkvabekk the fourth
th is named
セックヴァベックは第4の所の名であり
oe'r which
その下では
the gelid waves
resound;
氷のごとき冷たき波が屡立つ
Odin and Saga there,
オーディンとサーガはそこに在りて
joyful each day,
楽しき日々を過ごす
from golden beakers
quaff.
黄金の杯を手に痛飲して
─ 続 く ─
>> 186
─ 続 き ─
セックヴァベック
(S〓kkvabekkr)とは「沈んだ長椅子の広間」と言う意味である。
又、彼女の名は『スノッリの
エッダ』の『ギュルヴィたぶらかし』にも見られ、女神の中ではフリッグに続いて2番目に偉いとされている。
『エッダ 古代北欧歌謡集
』によると、サーガは巫女であり、又スカルド詩に良く登場すると言う。
💙 ゲフィオン 💙
ゲフィオン(Gefion)は、北欧神話に登場するアース神族の女神の一人である。
同じ神話に出て来る愛の女神フレイヤの別名「ゲヴン」
と名前が似ている為か、二人はしばしば同一視されている。
『古エッダ』の『ロキの口論
』第21節に於いては、アース神族の主神オーディンから、人間の運命を全て知っている女神と言われている。
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』の冒頭には、ギュルヴィ王から「4頭の🐮が一昼夜で鋤いた土地を与える」と持ち掛けられたゲフィオンが、自身が巨人男性との間に儲けた息子(巨大な4頭の🐮)に大地を鋤かせて、大量の土砂を🌊に運び、島を作った事が書かれている。
その島が現在のデンマークの
シェラン島(首都コペンハーゲンがある)、抉られて湖となったのがスウェーデンのメーラレン
湖であると言われている。
─ 続 く ─
>> 188
─ 続 き ─
『ユングリング家のサガ』によると、彼女がギュルヴィ
を訪ねたのは、オーディンの命令を受けて土地を探しに行った為だとされている。
『ギュルヴィたぶらかし』35章では十数名の女神が列挙されるが、ゲフィオンは4番目に挙げられている(フレイヤは6番目)。
それによると、彼女は処女神であり、処女のまま死んだ女性は彼女の元に行くと言う。
『ロキの口論』第19~20節では、ロキの暴言を諌め様としたが、首飾りをくれた男性と性交渉を持った事を暴露されてしまう。
💚 シェヴン 💚
シェヴン(Sj〓fn)は、北欧
神話に登場する女神
〓synjurの一人。
スノッリ・ストゥルルソンの『スノッリの
エッダ』では次の様に述べられている。
〓synjurの7人目がシェヴン
。
彼女は女性と男性の心に愛をもたらそうと努力する。
その為彼女の名を取って、恋人の事をsjafniと呼ぶ。
シェヴンの名前は『スノッリの
エッダ』の中ではここ以外に触れられる所はなく、
『古エッダ』の中には全く出て来ない。
一方ケニングとして、一般
的な女神を表すのに使わ
れる
(例えば、sj〓fn seims
は「金の女神」即ち「女性」
を意味する)。
シェヴンをフレイヤと同一視する説もある。
💜 フリーン 💜
フリーン(Hl〓n、Hlin)は、
北欧神話の主神オーディン
(〓〓inn)の妻フリッグ
(Frigg)の侍女だとされる女神。
人間を守護するのが役割とされているが詳しい神話は伝わっていない。
「古エッダ」の「巫女の予言」
では、フリーンはフリッグの別名とされている。
「フリッグの喜び(オーディン)が狼に倒される時フリーンがを2番目の悲しみ(1度目は息子バルドルの死)が襲う」
と言われている。
フリーン(フリッグ)と女神フレイヤ
の名前、フリーンの夫オーディン
とフレイヤの夫オーズの名前が似ている(更にオーディンもオーズもしばしば旅に出る)為両者が同一視される事がある。
❤ グナー ❤
グナー(Gn〓)は、北欧神話に登場する女神で、アース
神族の一員である。
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』
第35章で14柱の女神が列挙されるが、グナーは14番目に挙げられている。
彼女は、5番目に挙がったフッラ(:en:Fulla)と12番目に挙がったフリーンと共に、女神フリッグに仕えているとされる。
フリッグに命じられて様々に国へ使いに出される。
その際にグナーは、空も🌊も駆ける事が出来るホーヴヴァルプニルと言う🐎に跨がる。
空の高みを駆けるグナーに由来して、高く駆ける者がグネーヴァルと呼ばれると言う。
❤ ソール ❤
ソール又はソル(S〓l)とは、北欧神話に登場する☀の女神。
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』
第11章~第12章で、次の様に説明されている。
ムンディルファリと言う男が、自身の二人の子供があまりに美しい事から、娘にソール(☀)、息子にマーニ(🌙)
と言う名を付けた。
神々はこれに怒り、二人を捕らえて、☀を牽く馬車の馭者をさせた。
ソールは☀の運行を、マーニは🌙の運行と満ち欠けを司る。
🐎の名はアールヴァク(「早起き」の意)、アルスヴィズ(「快速」の意)と言い、体を冷やすための鞴(ふいご)が取り付けられている。
☀は常にスコルと言う狼に追い掛けられている為、急いで運行しなければならない。
『古エッダ』の
『ヴァフスルードニルの歌』
第47章では、☀の運行は「妖精の栄光」を意味するアースヴレズルと言う名で呼ばれている。
こう言った言い換えはケニングと呼ばれ、古北欧語や古英語では多く見られる。
─ 続 く ─
>> 193
─ 続 き ─
又、『古エッダ』の
『グリームニルの歌』第38章
には、大地と☀との間にスヴェルと言う楯が立っており、それが☀の膨大な熱を大地から遮っていると語られている。
同51章に於いて、ラグナロク
の時、☀は遂に狼に飲み込まれると言われている。
しかし同53章及び前述の
『ヴァフスルードニルの歌』第47章に於いて、ソールがラグナロクの前に美しい娘を生んでおり、新しい世界ではその娘が☀の軌道を巡るとされている。
💛 ヨルズ 💛
ヨルズ(古ノルド語:J〓r〓,
「大地」の意)とは、北欧神話に登場する女神である。
『ギュルヴィたぶらかし』
ではアース神族の一人に数えられている。
ヨルズは一般に大地の化身と考えられている。
後述する様にフロージュン
(Hl〓〓yn)及びフィヨルギュン
(Fj〓rgyn)と同一視される。
尚、『ギュルヴィたぶらか
し』及び『ロキの口論』で言及される、フリッグの親とされるフィヨルギュン
(Fj〓rgynn)は別人である。
👪 ヴァン神族 👪
ヴァン神族
(古ノルド語:Vanr、複数
形:Vanir、ヴァナ神族とも)とは、北欧神話に登場する一群の神々である。
豊穣と平和を司る。
ニョルズ、フレイ、フレイヤが所属していた神族である。
📝 概 要 📝
神話では美麗な巨人族
H.R.エリス・ディヴィッドソン
『北欧神話』239-240頁に於いて、悪の霜の巨人族とは異なる美麗な巨人族が、黒妖精と異なる美麗な✨の妖精と同じ者達であったか現在知る事は難しいものの、美麗な巨人族がヴァン神族と結び付けられていた可能性がある、との指摘がある。
としてしばしば巨人族と混同される。
時に彼等は「賢いヴァン神族」と呼ばれる。
『古エッダ』の
『シグルドリーヴァの言葉』
第18節には、彫られたルーン文字が削り取られて運ばれ、それを「賢いヴァン神族も持っている」
と語られている。
又、同『スリュムの歌』第15
節に於いて、アース神族の1人ヘイムダルが「彼はヴァン神族と同じ様に未来が解る」と語られている。
ヴァン神族の住む国はヴァナヘイムと言われている。
📝 所属する主な神 📝
所属する神々としては、ヴァン神族とアール神族の抗争終了後に人質としてアースガルズに送り出されたニョルズ、フレイ、フレイヤ父子が先ず挙げられる。
『古エッダ』の『巫女の予言』に於いてこの抗争の原因を作ったとされる女性グルヴェイグも、恐らくヴァン神族である。但し、彼女はフレイヤと同一人物とも考えられている。アース神族側から人質として送られたヘーニルとミーミルに付いてはヴァンナヘイムから返されたと言う記述はない。
『ユングリング家のサガ』の記述によると、アース神族が送って来た人質ミーミルが大変賢い人物であった事から、更にヴァン神族の賢い神クヴァイシルを先方に送り出している。この文献ではクヴァイシルはヴァン神族の一員だったと言う事になる。
📝アース神族との関係📝
彼等がアース神族の元へグルヴェイグ(名前の意味は「黄金の力」)と言う女を送り込んだ事が、2つの神族の抗争の原因となったと言われている。
『巫女の予言』には、彼女の使う魔法「セイズ」が悪い女達を喜ばせた事、アース神族が彼女を槍で突いたり🔥で焼いたりしても3度甦った事、主神オーディンが槍を投げた事で始まった戦いが世界最初の戦争であった事が書かれている。
『スノッリのエッダ』第二部
『詩語法』では、アース神
族との抗争が終わり和解する時に、その記念として、両神族全員が1つの器に唾液を吐き入れた。
その和平の証を消滅させない為に、唾液に人間の形を与え、クヴァイシルと言う非常に賢い人物を作り出した。
クヴァイシルが答えられない質問は皆無であったと語られている。
─ 続 く ─
>> 199
─ 続 き ─
又、『ユングリング家のサガ』
によると、前述のニョルズ
等を人質に出すが、交換でアース神族が送って来た人質のヘーニルが期待した様な人物でなかった為不満を感じ、人質のもう一人、ミーミルの頭を切り落としてアース神族の国へ送り返した。
オーディンは、首が腐らない様に薬草に漬けて保存し、ミーミルが話せる様になるまで呪を唱えて、「ミーミル
の首」を生成した。
ラグナロクにおけるヴァン神族の動向に付いては、ニョルズが彼等の元へ帰ると言う記述が『古エッダ』の『ヴァフスルーズニルの言葉』に見られるものの、他の神々がどのような運命を辿ったかは不明である。
📝 妖精との関係 📝
エッダ詩は恐らくヴァン神族を妖精と同一視している。
『古エッダ』の『スキールニルの歌』、『ロキの口論』、
『グリームニルの言葉』等に
「アース神族と妖精」と言う表現があるが、これは「アース神族とヴァン神族」に置換出来る表現であり、実際は「全ての神」を意味している。
ヴァン神族も妖精も豊穣の力を備えている事もあり、この互換性はヴァン神族と妖精が実は同じ存在である可能性を示唆する。
ヴァン神族が多くの信仰を集めた豊穣神群であったのに対し、妖精は個人の守り神的な豊穣神であった。
名前の違いは地位の違いを反映したと言う事でもあるかも知れない。
妖精とヴァン神族が同一だとすれば、フレイがヴァン神ながらアルフヘイムの妖精を支配するとされているのは自然な事である。
(。・・。)💬 では
本題の北欧神話の神々
行きま~す😊
💙 イドゥン 💙
イドゥン又はイズンは、北欧神話に登場する女神の一柱。
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』
第26章によれば、アース神族に永遠の若さを約束する🍎の管理人で、詩吟の神ブラギの妻でもある。
第二部『詩語法』は次の物語を伝えている。
ある日イドゥンは、ロキの手引きにより、霜の巨人スィアチ(スカディの父)に🍎共々アースガルズの外、巨人達の国ヨトゥンヘイムへと拐われてしまう。
常若の🍎を失ったアース神族の神々は老い始めるのだった。
彼女を巨人から取り戻すよう課せられたロキは、フレイヤから借りた鷹の羽衣で鷹に変身し、スィアチの宮殿スリュムヘイムから彼女を見付け出すと、彼女をクルミの姿に変えて運び去った。
スィアチは、鷲に姿を変えて追い掛けたが、あと少しの所でアース神達の用意した鉋屑の🔥に翼を焼かれて堕落し、神々に倒された。
─ 続 く ─
>> 203
─ 続 き ─
『古エッダ』の『ロキの口論
』第17節が伝えるところでは、イドゥンは自分の兄を殺した男を抱いたとされる。
伝承では、彼女はある日ユグドラシルの高い枝から転落してニヴルヘイムへ落下したと言う。
この時の事が
『オーディンの鴉の歌』
(Odin's Raven's Song)
にも唄われた。
ブラギを始め神々が彼女を捜し、ニヴルヘイムで横たわっているのを見付けた。
神々は、冷え切った彼女の体を、オーディンから預かった白い🐻の毛皮で包んだ。
イドゥンは寒さに震えながらもアースガルズへ戻る事を拒んだ為、已む無くブラギだけが彼女の傍らに残ったと言う。
この物語に付いて、一部の学者は、イドゥンの転落は秋の落葉を、白い毛皮は雪を、沈黙し音楽も奏でなくなったブラギは🐤の歌声が聞こえない様子を象徴すると考える。
しかし、松村武雄はこれを行き過ぎた推察とする。
💚 ヴァーリ 💚
ヴァーリ(ヴァリとも、(Vali、
V〓li)は、北欧神話に登場する司法神の一人。
バルドルがロキに騙されたヘズ(ホズとも)に殺された後、父オーディンは巨人の女(ロキとの間に魔物を産んだアングルボダであろう)の予言に従って、復讐者となる息子ヴァーリを女性リンドに産ませた。
ヴァーリは一夜にして成人し、腹違いの兄であるヘズを殺した。
ヴィーザルと共にラグナロクを生き延びるとされる。
伝承では、再生したバルドルとヘズとも出会うと言われている。
尚、母リンドは、
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』
ではアース女神の一員、
『デンマーク人の事績』では人間の女性(王の娘)とされている。
巨人と言う伝承もあるようだが出典は不明。
💜 ヴィーザル 💜
ヴィーザル
(古ノルド語:V〓〓arr)は、
北欧神話の神の一人。
英語読みではVidar
(ヴィーダル、ヴィダル)とも。
その名は「森」、或いは「広い場所」を意味している。
父はオーディン、母は巨人族のグリーズで彼女に与えられた強い👟を履いている。
トールと同等の力を持つとされ、アース神族から非常に頼りにされているが、ヴィージと呼ばれる森で半ば隠遁生活を送っている。
『スノッリのエッダ』の
『詩語法』では「寡黙な
オーディンの息子」と言われ、
『古エッダ』の『ロキの口論
』に於いても、父に命じられるままに席を立ち、ロキに黙々と🍶を注いでいる。
『口論』ではヴィーザルだごロキから詰られなかった。
─ 続 く ─
>> 206
─ 続 き ─
ラグナロクに於いてはオーディン
を飲み込むフェンリルを倒す活躍を見せるが諸説がある。
『古エッダ』の
『ヴァフスルーズニルの歌』
第53節や『スノッリのエッダ』
第一部『ギュルヴィたぶらかし』51章では「強い👟で下顎を踏みつけ、上顎をつかんで引き裂いた」
とされている。
又、『古エッダ』の『巫女の予言』では「剣を心臓に突き刺した」とされている。
彼の「強い👟」は、人々が自分の👟を作る際、千切り取った爪先と踵の部分の皮を繋ぎ合わせて作った物で鉄の様に固く、そのお陰でフェンリルの顎を踏みつける事が出来たと言う。
ヴァーリと共にラグナロクを生き残り、新しい世界を見守る神の1柱となる。
❤ ウ ル ❤
ウル(ウッル、ウッルル、古ノルド語
:Ullr、「光輝」の意)は、北欧神話の神。
狩猟、🎿、決闘の神。
「♐のアース」、「楯のアース」とも呼ばれる。
シヴァの息子で、トールの義理の子。
ユーダリル(〓dalir:「イチイの谷」の意)と言うところに住む。
尚、イチイは♐や🎿の材料であり、ルーン文字・エイワズ
で表される。
『デンマーク人の事績』には
オレルス(Ollerus)と言う名前で登場する。
彼は呪文を刻んだ骨を🚢とし、🌊を渡る魔術師とされている。
オーティヌス(オーディン)が不祥事で追放されると神々の指名によりオーティヌスの名を引き継いで王となった。
しかしオーティヌスが賄賂で再び地位を買い戻した為に王位を追われた。
その後、スウェーデンに退いて君主となったものの、デンマーク人に殺された。
─ 続 く ─
>> 208
─ 続 き ─
スウェーデン・東ノルウェーにはウルに由来する地名が多く残されており、かなりの崇拝された神だったと思われる。
それ故、元来は狩猟や決闘に留まらず、より高い地位にある神だったと推定されている。
彼の地位の高さを裏付けるものとして『古エッダ』の『グリームニルの歌』第42
節に「ウルとあらゆる神々の恩寵を受ける」と言う表現がある。
『グリーンランドのアトリの歌』
第30節には「南の☀や勝利の神(オーディン)の岩と寝室と、ウルの腕輪にかけてしばしば誓った通りに」
と言う表現もある。
又、自分と同じ様に♐と🎿を得意とする女巨人のスカディと出会い、彼女の父が遺した館トリムヘイムで一緒に暮らしたと言う伝承も残されている。
❤ エーギル ❤
エーギル(〓gir)は、北欧神話に登場する神の名前である。
📝 概 要 📝
🌊の神であるエーギルは波飛沫を思わせる白髪・白髭の姿をしていると言われる。
🚢に噛み付いて破壊する事があり、詩では「エーギル
のあぎと」と言う表現もあると言う。
戦で死んだ者がオーディンの元へ連れて行かれるなら、🌊で溺れ死んだ者はこのエーギルの元へ連れて行かれると言う。
尚、エーギルの語源は『迎え入れる者』
エーギルはアース神族の為に酒宴を催す等神々に近い立場にあるが、所属するのは巨人族である。
しかしラグナロクの際に神々と戦う事はない様である。
その酒宴の様子が
『古エッダ』の『ロキの口論
』に描かれているが、エーギルが会場に運び入れた黄金の輝きによって証明は不要であったとされている。
📝 関係者 📝
妻の名はラーンで、此方は網を使って🚢や人を海中に巻き込むとされている。
語源は『奪い取る者』
夫婦の間には9人の娘がおり、「波の乙女」と呼ばれている。
父はフォルニュートと言われている。
フォルニュートは巨人で、又、フィンランドの王であったとされている。
『古エッダ』の『ヒュミルの歌
』第2節に於いて、エーギル
が「ミスコルブリンディの子にそっくりな岩の住人(巨人)
」と呼ばれているが、このミスコルブリンディとはフォルニュートの別名ではないかと考えられている。
同じ父から生まれた兄弟に、🔥を支配するロキと、風を支配するカーリ(K〓ri)
がいるとされている。
召使いには、フイマフェング(:en:Fimafeng)とエルディル(:en:Eldir)がいるが、フィマフェングは
『ロキの口論』の冒頭でロキ
に殺されてしまった。
📝 ギュミルとの関係 📝
『ロキの口論』の冒頭には、エーギルが「別名ギュミルとも呼ばれるエーギル」と書かれているが、豊穣神フレイ
の妻となる巨人ゲルズの父もまたギュミルと言う。
「エーギル」と「ギュミル」は共に🌊のケニングでもあり、2人が同一視される事もある。
『ロキの口論』第42節では、舞台となる広間にエーギルが居ながら、ロキがフレイに向かって「ギュミルの娘」と言う言い方をしており、この節の「ギュミル」
がエーギルを指しゲルズの父はエーギルだと言っているどうかははっきりしていない。
📝 ニョルズとの関係 📝
北欧神話の🌊神には他にニョルズがいるが、ニョルズはいわば港湾の神どあり、人間の🌊に纏わる活動に関係している。
対してエーギルは外海におり、人間に無慈悲な自然現象の面を象徴している。
💛 エイル 💛
エイル(Eir)は、古ノルド語で「援助」や「慈悲」と言う意味ある、北欧神話に登場するアース神族の女神である。
古エッダでは「最良の医者」
とされている。
エイルは又ワルキューレの一人でもあり、死者を蘇らせる能力と結び付けられている。
彼女は全ての治療に精通しているが、特に薬草に詳しく、死者を復活させる事も出来たと言う。
又、彼女はリフィア🌋に住み、フリッグの召使もしていた。
又、古エッダに収められるSvipdagsm〓lと言う詩では、霜の巨人Mengl〓dの召使とされている。
医師の長として、エイルは医療従事者の後援者となっていた。
彼女は肉体的な治療だけでなく、精神、感情、霊的な治療も行っていたとされる。
彼女は、尋ねて来る全ての女性に治療を施したが、秘術を授けたのは女性だけだった。
その為、スカンディナヴィアでは治療術を知る事となった。
エイルはスノッツ・ストゥルルソンのエッダにも少しだけ触れられている。
💙 オーズ 💙
オーズ(〓〓r、オード、オズル
オッド、オデルとも)は、北欧神話に登場する神である。
その名前は「激情」を意味する。
オーズは愛の女神フレイヤの夫であり、基本的に彼女の配偶者と言う立場で名前のみが登場する。
例えば『古エッダ』の詩
『巫女の予言』では、フレイヤが「オーズの妻」と呼ばれている。
又、『ヒュンドラの歌』に於いては、巨人の女性ヒュンドラに、いつもオーズに欲情して追い掛けていたがその前掛けの下に沢山の男が潜り込んだ、等とフレイヤが皮肉られる箇所がある。
彼の実際の活躍が語られる事はなく、ラグナロクの到来時にどの様な最後を迎えたかも不明である。
フレイヤの愛人だとされる人間の男性オッタルと名前が似ているが、オーズとオッタルが同一視される事はない様である。
尚、前述の『ヒュンドラの歌』では、ヒュンドラに相対するフレイヤの傍らには、🐗に姿を変えられたオッタルがいた。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
オーズとフレイヤの2人に付いては、『スノッツのエッダ』での記述を始めとする次の様な伝承がある。
🔍オーズはしばしば長旅に出たが、ある時は何時までも帰って来なかった為、フレイヤは夫を恋しがって世界中を探した。行く先々では多くの別名(マンデル
(Mard〓ll)、ヘルン(H〓rn)
、ゲヴン(S〓r)等)を名乗ったと言われている。
🔍別の伝承では、オーズが南の国で、天人花の咲く中で放心状態で座り込んでいるのをフレイヤが見付け、彼女が呼び掛けるとオーズは正気を取り戻した。フレイヤはオーズを伴って帰郷したが、2人が1歩ずつ進むにつれて、それまでフレイヤの不在によって枯れていた大地に🌷が咲いていったとされている。
🔍探訪の合間にフレイヤが流した涙が黄金となって少しずつ大地に染み込んで行った事から、黄金は「マンデルの涙」と呼ばれる事もある。この伝承は同時に、世界中で黄金が少量ずつ産出される理由を説明している。
─ 続 く ─
>> 217
─ 続 き ─
🔍2人の間に生まれた娘フノスはとても美しい為、北欧人は美しい人物をフノスの様に美しいと称する事もある。もう1人の娘にゲルセミがいるとされ、北欧人は美しい宝石をフノスとゲルセミの名前で呼んだと言う(『ユングリング家のサガ』による)。
オーズとフレイヤの2人には、主神オーディン・フリッグ夫婦と少なくない共通点がある。
例えば、オーズとオーディン、フレイヤとフリッグ(別名フリーン)
と言う風に名前が似ている事。
オーズとオーディンが共に旅に出る事が多い事。
又、戦死者は半分がオーディンの物になるが、残る半分をその妻フリッグではなくフレイヤが持って行く。
これ等の事から、オーディン
とフリッグが各々オーズとフレイヤと言う名で信仰されていた時期があったか、もしくは、各々の若い年代の名前であったと考える研究者もいる。
💚 オーディン 💚
オーディン(Oden,Odin)は、北欧神話の主神(最高神)
。
戦争と死の神であり、魔術の達人とされている。
詩文の神でもあり吟遊詩人のパトロンでもある。
知識に対して非常に貧欲な神であり、知識を得る為ならばどんな犠牲も惜しまない。
尚、「オーディン」は古ノルド語名オージン(Odinn)の英語での転写形であり、アングロサクソン人に信仰されていた時代の本来の古英語形はウォーデン(Woden)。
現代英語のウォウドゥン
(Woden、又はWodan)として引き継がれている。
又、ドイツ語ではヴォーダン
(Wodan)もしくはヴォータン
(Wotan)と言う。
📝 概 要 📝
絵画等では、片目が無く、長い白髭を持った老人で、つばの広い👒を被り、グングニルと言う槍を持った姿で表される。
世界樹ユグドラシルの根元にあるミーミルの泉の水を飲む事で知恵を身に付け、魔術を会得する。
片目はその時の代償として失ったとされる。
又、オーディンは、ルーン文字の秘密を得る為に、ユグドラシルの木で首を吊り、グングニルに突き刺されたまま、九日九夜、自分を最高神オーディンに捧げたと言う(つまり自分自身を捧げた)。
この時は縄が切れて助かった。
この逸話に因んで、オーディンに捧げる犠牲は首に縄を掛けて木に吊るし槍で貫く。
尚、タロットカードの大アルカナⅩⅡ「吊された男」は、この時のオーディンを描いたものだと言う解釈もある。
神々の世界アースガルズにあるヴァーラスキャールヴの館に住み、高座フルズスキャルヴに座り、世界を見渡している。
─ 続 く ─
>> 220
─ 続 き ─
グラズヘイムにあるヴァルハラと言う宮殿に、戦死した勇者(エインヘリャル)をワルキューレによって集め、世界の終わりの戦い(ラグナロク)に備えて大規模な演習を毎日行わせると言う。
ヴァルハラでの戦いに於いては、敗れた者も日没と共に再び甦り、🌠は大宴会を開き、翌日にはまた戦を行う事が出来るとされる。
愛馬は8本足の戦馬スレイプニル。
フギン(=思考)、ムニン(=記憶)と言う2羽のワタリガラスを世界中に飛ばし、2羽が持ち帰る様々な情報を得ていると言う。
又、足元にはゲリ(=貧るもの)とフレキ(=飢えるもの)と言う2匹の狼がおり、オーディンは自分の食事をこれ等の狼にやって自分は🍇酒だけを飲んで生きていると言う。
又、トールと口論した渡し守ハールバルズの正体は変装したオーディンである。
ゲイルロズ王の🏰を訪ねて🔥の中に座らされたグリームニルもオーディンの別の姿であった。
─ 続 く ─
>> 221
─ 続 き ─
霜の巨人のスットゥングが隠匿していた詩の蜜酒を略奪する為策略を凝らした。
オーディンは、🐍に変身して蜜酒の番をしていたスットゥングの娘グンロズの前で美青年の姿になって3夜を共にした後、彼女から3口分の蜜酒を飲ませて貰った。
しかしオーディンはその3口で蜜酒の3つの容器を空にすると、素早く鷲に変身してアースガルズへ戻った。
蜜酒は詩の才能ある人間達にオーディンによって与えられる事となった。
最後は、ラグナロクにて、ロキの息子である巨大な狼フェンリルによって飲み込まれる(又は、噛み殺される)結末となってしまう。
エインヘリャルにする為にしばしば英雄を死なせる事と、魔術の達人である事から、ヘルメス、メリクリウスと同一視される。
多くのゲルマン語派の言語で、水曜日を「オーディンの日」と言う意味のWednesday(英語)、Wotanstag(ドイツ語、但し常用はされていない)、woensdag(オランダ語)、onsdag(ノルウェー語、スウェーデン語)と呼ぶのはこの為である(ローマ暦では水曜日が「メリクリウスの日」である事から)。
👪 家 族 👪
🔍父:ボル
🔍母:ベストラ
🔍妻:フリッグ
🔍兄弟:ヴィリ、ヴェー
義理の兄弟としてロキ
🔍子:フリッグとの間の子にバルドル、ヨルズとの間の子にトール、グリーズとの間の子にヴィーザル、リンドとの間の子にヴァーリ。ヘルモード、ブラキ
🔍ヨルズは娘と言われる事がある。
(。・・。)💬
文中の大文字の名前は
後で詳細を✏しま~す😊
📝 オーディンの呼称 📝
オーディンは多くの呼び名を持っている。
その呼び名としては、以下のものが挙げられる。
📛全知全能の神
📛詩の神
📛戦神
📛魔術と狡知の神
📛死と霊感の神
📛戦死者の父
(ヴァルファズル)
📛偉大で崇高な神
(フィムブチュール)
📛叫ぶ者(フロプト)
📛語る者(フロプト)
📛高き者(ハーヴィ)
📛禍を引き起こす者
(ベルヴェルク)
📛知恵者
─ 続 く ─
>> 224
─ 続 き ─
📛フロプタチュール
📛軍勢の父
📛恐ろしき者(ユッグ)
📛勝利を決める者
(ガグンラーズ)
📛仮面を被る者
(グリームニル)
📛人間の神(ヴェラチュール)
📛兜を被る者(グリーム)
📛旅路に疲れた者
(ガングレリ)
📛兜を着けた者
(ヒァームベリ)
📛第三の者(スリジ)
📛沸き返る者・海❓
(スンド)
📛波(ウズ)
📛戦士の目を眩ます者
(ヘルブリンディ)
📛片眼の者(ハール)
📛真実の者(サズ)
📛姿を変える者
(スヴィパル)
📛真実をおしはかる者
(サンゲタル)
📛軍勢の名で快く感じる
者(ヘルテイト)
📛突く者(フニカル)
📛突く者(フニクズル)
─ 続 き ─
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─ 続 き ─
📛片眼を欠く者(ビレイグ)
📛焔の眼をせる者
(バーレイグ)
📛(蜜酒を)隠す者、
守る者(フィヨルニル)
📛誘惑に長じた者
(グラプスヴィズ)
📛途方も無く賢い者
(フィヨルスヴィズ)
📛眼深に帽子を被った者
(シーズヘト)
📛長髯の者(シーズスケッグ)
📛戦の父(シグフェズル)
📛馬に乗って突進する者
(アトリーズ)
📛船荷の神(ファルマチュール)
📛顔を変える事の出来る
者(イヤールク)
📛船人(キャラル)
📛促進者(スロール)
(民会の時は)
📛滅ぼす者(ヴィズル)
(戦では)
📛望む者(オースキ)
(神々のところでは)
📛最高の者(オーミ)
(神々のところでは)
📛同じ様に高き者
(ヤヴンハール)
(神々のところでは)
📛盾を振り回す者
(ビヴリンディ)
(神々のところでは)
📛魔法の心得ある者
(ゲンドリル)
(神々のところでは)
📛槍を持つ者(スヴィズル)
─ 続 く ─
>> 226
─ 続 き ─
📛槍を持つ者(スヴィズニル)
📛目覚めたる者(ヴァナク)
📛高座につく者
(スキルヴィング)
📛さすらう者
(ヴァーヴズ)
📛生贄に決められた者
(ガウト)
📛灰色の髯
(神々のところでは)
📛灰色の鬚(ハールバルズ)
(渡守に身を変えた
オーディン)
📛戦の狼(ヒルドールヴ)
📛ヴィズリル
📛勝利の父
📛シーズグラニ
📛万物の父(アルファズル)
📛盲目(ブリンド)
📛フリニカル
📛分捕品を作る者
(フェング)
📛攻撃者
📛疾駆する者
📛試す者
📛片眼の英雄(ハール)
📛知を欲す者
(。・・。)💬 オーディンの
👪の詳細を個別に
✏しま~す😊
💜 父:ボル 💜
ボル(ブル、Borr又はBurr。
英語化された形ではBor
又はBur)は、北欧神話に登場する男神である。
最初の神ブーリの息子であり、北欧神話の主神オーディンの父親であった。
ボルは、スノッツ・ストゥルルソンの
『散文のエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』に於いて言及される。
彼(ブーリ)はボルと言う名の息子を得た。彼は、ヨトゥンのボルソルンの娘であるベストラと言う名の女性を娶り、(二人は)三人の息子を得た。一人目はオーディン、二人目はヴィリ、三人目はヴェーと言う名前であった。
しかし、ボルは『散文のエッダ』では以後2度と触れられない。
スカルド詩や『詩のエッダ』に於いては、オーディンは時々「ボルの息子」と呼ばれる。
しかし、ボルに関する詳しい事は何も知られていない。
他の文献にも名前が見られない。
神話に於ける彼の役割も不明である。
そして、彼が古代北欧に於いて信仰された形跡もない。
❤ 母:ベストラ ❤
ベストラ(Bestla)は、北欧神話に登場する古代ヨトゥン族(霜の巨人)の女性である。
巨人ボルソルンの娘である。
📝 概 要 📝
『スノッツのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』
によると、彼女は神のボルと結婚し、オーディン、ヴィリ、ヴェーの母となった。
知恵の巨人ミーミルはオーディン
の伯父とされている。
すると、巨人である母ベストラの兄と言う事になるが、ミーミルとベストラが兄妹だと言う根拠は
『エッダ』に於いては不明である。
🇬の著述家ドナルド・A・マッケンジーは、様々な伝承を取捨選択し物語仕立てにして北欧神話を紹介する著書『北欧のロマン ゲルマン神話』(邦題)
に於いて、原始巨人ユミル
の左の脇の下に汗が溜まり、詳細の不明な最高神の力をで、そこからミーミルとベストラが生まれた経緯を書いている。
❤ 兄弟:ヴィリ ❤
ヴィリ
(ViliもしくはVilji)は、北欧神話に登場するアース神族の1人である。
巨人女性のベストラと、最初の神ボルとの間の息子であった。
彼の兄弟がヴェーとオーディン
である。
彼等は力を合わせて最初の巨人ユミルを殺害した。
ヴィリは最初の人間の男女に感情と知性を与えた事が知られている。
『古エッダ』の『ロキの口論
』では、オーディンの妻フリッグがヴィリと性的関係を持った事をロキに暴露された。
『古エッダ』の『巫女の予言』では、最初の人間の男性をアスクと女性エムブラを作り出す際にオーディンと協力したのはヘーニルとローズル
であった。
しかし、『スノッツのエッダ』
『ギュルヴィたぶらかし』に於いては、ヴィリとヴェー
が2人の代わりに登場している。
スノッツ・ストゥルルソンは『巫女の予言』の内容を当然知っている為、「ヘーニル」がヴィリ
のもう1つの名前であった可能性はある。
💛 兄弟:ヴェー 💛
ヴェー(V〓もしくはVe)は、北欧神話に登場するアース神族の1人である。
巨人女性のベストラと、最初の神ボルの間の息子であった。
彼の兄弟がヴィリとオーディン
である。
彼等は力を合わせて最初の巨人ユミルを殺害した。
ヴェーは最初の人間の男女に言葉と感覚の力を与えた事が知られている。
『古エッダ』の『ロキの口論
』では、オーディンの妻フリッグがヴェーと性的関係を持った事をロキに暴露された。
『古エッダ』の『巫女の予言』では、最初の人間の男性アスクと女性エムブラを作り出す際にオーディンと協力したのはヘーニルとであった。
しかし、『スノッツのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』に於いては、ヴィリ
とヴェーが2人の代わりに登場している。
スノッツ・ストゥルルソンは『巫女の予言』の内容を当然知っている為、「ローズル」がヴェーのもう1つの名前であった可能性はある。
💙 妻:グリーズ 💙
グリーズ(グリズ、グリッドと
も、英語Grid)は、北欧神話に登場する女巨人である。
彼女はスノッツ・ストゥルルソンの書いた『スノッツのエッダ』第二部『詩語法』に登場する。
ゲイルロズに脅迫されたロキ
によるトールの殺害計画を
悟ったグリーズは、ミョルニル、
メギンギョルス、
イルアン・グライベル(鉄製の籠手)を持たないトールに、自分の持つ不思議な道具を貸した。
それは
グリダヴォル(Gr〓darv〓l)
と言う杖、一対の鉄の手袋、力帯であった。
これ等によってトールは生命を救われた。
グリーズは又、オーディンとの間にヴィーザルを儲けた。
洞窟の中に美しいグリーズ
を見付けたオーディンは彼女を口説き、そしてヴィーザルが生まれた。
ラグナロクが到来した時に息子ヴィーザルがフェンリルと戦うと知ったグリーズは、彼に魔力のある鉄製の脛当てを与えてその運命を告げた。
💚 妻:リンド 💚
リンド(Rindr)は、北欧神話の登場人物。
オーディンの子ヴァーリを生んだ。
サクソ・グラマティクスによれば、リンドはルテニ王の娘であり、オーディンはバルドルの復讐者をリンドとの間に儲けなければならなかったが、リンドはオーディンを拒絶した。
その為オーディンは半ば強引な手段を取り、それが原因で王位を追われたとされる。
尚、『スノッツのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』ではアース女神の一員に数えられている。
巨人と言う伝承もあるようだが出典は不明。
❤ 子:ヘルモード ❤
ヘルモード(Herm〓〓r)は、北欧神話の神の一柱。
ヘルモーズとも表記される。
ヘルモードとは、古ノルド語で
「勇気-戦い」を意味する。
オーディンの息子であり、アース神族に属する。
彼は『スノッツのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第49章に登場する。
ロキの奸計によって兄弟であるバルドルが命を落とした際、オーディンの命により8脚の神馬スレイプニルを駆って、冥府の女王ヘルの下に向かった。
ギョッル川に架かった🌉ギャッラルブルーの所で番をしている巨人女性モーズグズ
から道を教えて貰い、ヘル
の垣根を越え、館へ進んで、その広間で兄バルドル
と再会した。
ヘルモードは兄と一晩過ごし、翌朝、ヘルと会って兄の黄泉還りを願った。
ヘルは「全世界の者がバルドルの為に泣くならば」と蘇生に条件を付ける。
アースガルズへ戻る前にヘルモードは、バルドルから父オーディンへの贈り物として、バルドルと一緒に焼かれたドラウプニルを渡された。
又、バルドルの妻ナンナからは、バルドルの母フリッグと、女神フッラへの贈り物わ託された。
─ 続 く ─
>> 236
─ 続 き ─
ヘルモードから報告を受けたフリッグの頼みにより、あらゆる生物・無生物が彼の為に泣いた。
しかし、ロキの変身した女巨人だけが泣かなかったので、バルドルの復活は遂に叶わなかった。
(。・・。)💬 オーディンの👪が
終わったので
通常の神々に戻りま~す
😊
💛 クヴァシル 💛
クヴァシル(クワシール、クファシルとも)は、北欧神話に登場する神である。
その名前はロシア語のクワス
(Kvass、かもした飲物)
と比較される。
📝 概 要 📝
『スノッツのエッダ』第二部
『詩語法』には、アース神族とヴァン神族が抗争終了後に和睦を結ぶ記念して、全員が唾を器に吐き出したが、その和平の印である唾液を滅失させない為に、唾液に人間の形を与えてクヴァシルと言う非常に賢い人物を作り出した。
クヴァシルが答えられない質問は皆無であったと語られている。
又、『ユングリング家のサガ』
では、彼がヴァン神族で最も賢い神だとされている。
アース神族が賢いミーミルを送って来た為、ヴァン神族はクヴァシルをアースガルズへ送った。
📝『詩語法』での
エピソード 📝
クヴァシルは世界中を回って自分の知識を広めようとした。
しかし、彼は間もなく、ドワーフの兄弟のフィアラルとガラールによって、二人の住む洞窟で殺された。
クヴァシルから搾り取られた血は、オーズレリル又はオドレーリル(〓〓rerir,OdhrarirもしくはOdroerer)、ソーン又はソン
(S〓n,Son)、ボズン又は
ボーデン(Bo〓n,BodenもしくはBodn)と言う3つの♒に貯められた。
兄弟がクヴァシルの血と🍯を混ぜ合わせて保管していたところ、血は、詩を生み出す魔力のある詩の蜜酒へと醸された。
後で2人は、ギルングとその妻を殺した。
この出来事に由来し、詩は「クヴァシルの血」等と呼ばれる事がある。
📝『ギュルヴィ
たぶらかし』での
エピソード 📝
『スノッツのエッダ』第一部
『ギュルヴァたぶらかし』
でクヴァシルは、バルドルの蘇生を阻んだ事を神々に処罰される事を恐れたロキが自分で作った後に焼いて処分した網の灰を見て、これが♓を捕まえる道具と見抜き、鮭に変身して川へ飛び込んだロキを捕まえるのに網を作って使う様に提案している。
💙 シ ヴ 💙
シヴ(Sif、シフとも)は、北欧神話に登場する女神である。
アース神族に属している。
トールの妻で、ウルの実の母である。
『スノッツのエッダ』の『詩語法』によると、美しい金髪を自慢にしていたが、ロキの悪戯で刈り取られてしまう。
その後、ドヴェルグ族の「イーヴァルディの子ら」に、それを被ると頭にくっついて本物の髪の毛になってしまうと言う黄金製のかつらを作ってもらった。
古い記述が少ない為、何の女神かは良く解っていないが、一族を結び付ける女神とも、大地の豊穣を司る女神だとも推測されている。
💚 テュール 💚
テュール(T〓r)は、ドイツ神話や北欧神話に於ける軍神。
勇敢な神とされる。
獰猛なフェンリルをグレイプニル
に繋ぐ際、疑り深いフェンリルはグレイプニルが危険でない事の証明の為誰かの腕を自身の口内に入れる事を要求し、他の神々が戸惑っているのを見てフェンリルが嘲笑する。
それを見たテュールはこれは不味い、と思い自ら腕を入れる。
グレイプニルに繋がれた後フェンリルはそれを壊す事が出来ないと悟ったが既に遅く、怒り狂ったフェンリル
はテュールの腕を噛み切った。
テュールに片腕が無いのはその為である。
最後はラグナロクにて解放された番犬ガルムと相打ちになる。
古英語形ではティーウ(Tiw)、
ドイツ語ではテュール(Try)、
ツィーウ(Ziu)又は、ティウ(Tiu)と言う。
想定されるゲルマン祖語ではティワズ(*Tiwaz)。
─ 続 く ─
>> 244
─ 続 き ─
ギリシア神話のゼウス、ローマ神話のユピテル等印欧語族の多くが天空神として信仰する神々と同語源と考えられ、テュールも本来は天空神だったらしいが、現存する史料では概ね軍神とされている。
これは本来は法と豊穣と平和を司る天空神であった(ロキの口論では法と調停を司る神でありながら、フェンリルとの調停をとりなす事が出来ず、結局、フェンリルを欺く形で片腕を食い千切られた事を痛罵されている)のが、2世紀後半以降にゲルマン人の世界が激しい戦乱の時代を迎え、戦争の神であるオーディンへの信仰が台頭し、テュールは最高神の地位を追われて一介の軍神に転落したと考えられている。
こうした経緯もあり、「テュール」と言うのは、古くは古ノルド語で「神」を現す一般名詞でもあった。
─ 続 く ─
>> 245
─ 続 き ─
テュールが最高神であった時代のゲルマン人緒族の王を意味する語は、ティワズの祭司を意味するティウダンス
(thiudans)であった。
絵画等では隻腕の戦士の姿で表され、これはフェンリルに片手を食い千切られた事を示す。
又、ルーン文字のティールは軍神テュールの象徴で勝利を意味する。
戦いの際にこのルーンの象徴で勝利を祈ったとされる。
軍神と言う点でローマ神話のマルスと同一視され、ゲルマン語で火曜日を意味する語(英語(Tuesday等)
の語源となった。
北欧神話の雷神トールとは別の神。
💜 トール 💜
トール(Thor、ソール、ソア)は、北欧神話に於ける主要な神の一柱で、雷神、農耕神。
📛 名 称 📛
トールはドイツ語読みで、英語読みではソー、ソア。
古ノルド語ではソール(Torr)。
🇩の民話やワーグナーの歌劇ではドンナー(Donner)と言う名で登場する。
📝 概 要 📝
アース神族の一員。
⚡の神にして北欧神話最強の戦神。
農民階級に信仰された神であり、元来はオーディンと同格以上の地位があったようだが、戦士階級の台頭によってオーディンの息子の地位に甘んじた。
北欧だけではなくゲルマン
全域で信仰され、地名や人名に多く痕跡を残す。
外形は赤毛の大男。
性格は豪胆或いは乱暴、何故ならば砥石(他の文献では火打石の欠片)が頭に入っている為。
武勇を重んじる好漢であるが、その反面少々単純で激し易く、何かにつけてミョルニルを使って脅しに出る傾向がある。
しかしながら怯える弱者に対して怒りを長く持続させる事はない。
途方もない大食漢。
武器は稲妻を意味するミョルニルと言われる槌。
- << 251 ─ 続 き ─ ⚡、天候、農耕等を司り、力はアースガルズの他の全ての神々を合わせたより強いとされる。 フルングニル、スリュム、ゲイルレズ と言った霜の巨人達を打ち殺し、神々と人間を巨人から守る要となっており、エッダにも彼の武勇は数多く語られている。 一方で姦策や計略に弱く、巨人ウートガルザ・ロキの宮廷に招かれた時は魔術にはまってしまい、飲み比べで杯(実は大海と繋がっている)を飲み干せず馬鹿にされる、エリと言う老婆(実は「老い」の化身。神と言えど寄る年波には勝てない)との相撲に敗れる等散々な目にあっている。 しかし、娘のスルーズがドワーフのアルヴィースに結婚させられそうになると、朝まで次々に質問を出して答えさせ、アルヴィースに朝の✨を浴びせて石にした。 ラグナロクに於いては大蛇・ ヨルムンガンドに致命傷を与えるが、その勝利の後「9歩退く」。 これは一般に「大蛇の毒を受けていた為に9歩下がった後に死んだ」と解釈されるが、「十分な手柄を立てたので退却した」との異説もある。
📝 エピソード 📝
神々の中では悪神ロキと最も仲が良かった。
しかし、妻のシヴの自慢の金髪を彼に丸坊主にされた時は怒りのまま彼を追い回した。
シヴのものと全く同じ金髪を小人に作らせる事をロキに約束させてトールは怒りを治めたが、これが小人の鍛冶勝負に発展し、神々は大切な宝具を手に入れる事となった。
最強の巨人フルングニルとの戦いで、頭に食い込んだ砥石の欠片による苦痛の叫びが雷光となる。
トールはむず痒く、痛くて嫌でたまらなかった。
そこでトールは、巫女グローア
を呼び出した。
彼女が魔法の歌を歌うと、砥石が抜け落ち始めた。
痛みは完全に無くなり、もう直ぐ石が無くなるだろうと思っていたトールは、お礼に彼女を喜ばしてやりたくなった。
「お前の夫アウルヴァンディルは生きているんだ。お前は死んでいると思い込んでいるけどね。俺が夫を助け出したのだ。しかも夫はヨトゥンヘイムにいたよ、彼処は危険極まりないからな。まぁそれはいいとして、もう直ぐ夫が帰って来るよ」これを聞いたグローアは喜びのあまり狂喜乱舞し、魔法の歌を忘れてしまった。
従ってトールの頭の中には砥石が入ったままになっている。
─ 続 く ─
>> 249
📝 概 要 📝
アース神族の一員。
⚡の神にして北欧神話最強の戦神。
農民階級に信仰された神であり、元来はオーディンと同格以上…
─ 続 き ─
⚡、天候、農耕等を司り、力はアースガルズの他の全ての神々を合わせたより強いとされる。
フルングニル、スリュム、ゲイルレズ
と言った霜の巨人達を打ち殺し、神々と人間を巨人から守る要となっており、エッダにも彼の武勇は数多く語られている。
一方で姦策や計略に弱く、巨人ウートガルザ・ロキの宮廷に招かれた時は魔術にはまってしまい、飲み比べで杯(実は大海と繋がっている)を飲み干せず馬鹿にされる、エリと言う老婆(実は「老い」の化身。神と言えど寄る年波には勝てない)との相撲に敗れる等散々な目にあっている。
しかし、娘のスルーズがドワーフのアルヴィースに結婚させられそうになると、朝まで次々に質問を出して答えさせ、アルヴィースに朝の✨を浴びせて石にした。
ラグナロクに於いては大蛇・
ヨルムンガンドに致命傷を与えるが、その勝利の後「9歩退く」。
これは一般に「大蛇の毒を受けていた為に9歩下がった後に死んだ」と解釈されるが、「十分な手柄を立てたので退却した」との異説もある。
👪 家 族 👪
父にオーディン。
母にヨルズ。
妻にシヴ、ヤールンサクサ。
息子にモージとマグニ、娘にスルーズ、シヴの連れ子ウル。
💍 財 産 💍
🔍タングリスニと
タングニョースト
トールの戦車を牽く二頭の♑。トールが空腹な時には彼等は食べられるが、骨と皮さえ無傷であればその2つから再び戦車を牽かせる為に再生される。
🔍シアールフィと
ロスクヴァ
二人の従事者。
🔍ミョルニル
「打ち砕くもの」と言う意味をも鎚。トールハンマー、ムジョルニアとも呼ばれる。敵を倒す以外に、物や人を清める作用があり、しばしばトールは結婚式や葬式で、この槌を使用している。本来はその重槌部分に見合う長い柄が付くはずであったが、ロキの妨害のせいで柄は短いままであり、少々バランスの悪いものとなっている。
🔍メギンギョルズ
力を倍加させる力帯。ミョルニルを振るう為に必要。
🔍イルアン・グライベル
ミョルニルを握る為の鉄製の籠手。
🔍ビルスキルニル
トールの宮殿。
📝 関 連 📝
🔍雷神である事からギリシア神話のゼウスやローマ神話のユーピテルと同一視された。
🔍木曜日を意味する英語
Thursdayやドイツ語
Donnerstag等は彼の名前に基づく。
🔍北欧神話の軍神(古くは最高神)テュールとは別の神。
📝 トールの呼称 📝
トールの呼び名としては
📛雷神
📛あらゆる神の首領
📛戦車を駆る者
📛轟く者
📛広くさすらう者
📛ヴィーザルの身内、
オーディンの子
📛ミズガルズの尊い守護
者
📛国土の神
📛ユッグの子
📛フロールリジ
📛人間達の友
📛ヴェーオル
📛女巨人泣かし
📛巨人殺し
📛山羊の主人
📛モージの父
📛ヴィングトール
📛大地の子
📛ソー
などが挙げられる。
❤ ニョルズ ❤
ニョルズは、北欧神話に登場する神である。
ヴァン神族の神であったが、後に人質としてアース神族に移った。
タキトゥスの『ゲルマニア』に記述がある大地の女神ネルトゥス(Nerthus)と深い関連があると考えられている。
📝 関係者 📝
息子はフレイ、娘はフレイヤ。
妻は後述のスカジともされている。
又、フレイとフレイヤはスカジとの間の子『エッダ古代北欧歌謡集』67頁、『スキールニル
の旅』に登場するスカジの解説では、彼女はフレイの母親だと説明されている。
しかし『エッダ/グレティルの
サガ』32頁での同じ箇所の説明では、ニエルド
(ニョルズ)の妻であるがフレイ
の母ではにいとされている。
とも言われているが、
『古エッダ』の『ロキの口論
』第36節では、2人はニョルズの妹との間の子だとされている(ヴァン神族では近親婚は当然の様に行われている為)。
後者の場合、人質としてアース神族の所へ来る際に、妹を離縁し、ヴァン神族の元へ置いて来たと考えられている。
📝 主なエピソード 📝
ヴァン神族とアース神族の戦争が終わった時に、ニョルズは娘フレイヤ、息子フレイと共に人質に捕られる。
その後ヴァン神族の存在は薄くなって行き、いつの間にかこの3神はアース神族の一員となる。
『スノッツのエッダ』第二部
『詩語法』で、巨人女性スカジとの結婚の経緯が伝えられている。
自分の父の巨人スィアチが神々に殺され、復讐の為にアースガルズにやって来た娘のスカジに対し、神々はアース神族の一人を夫にする事で和解を持ち掛けた。
彼女は男神の脚だけを見せられ、その美しさで選んだ。
✨と善の神バルドルを狙っていたのだが、脚の美しさで選んだ神はなんとニョルズだった。
ニョルズの脚は常に波に洗われて美しかったが、美青年と言うより美丈夫だった(この事で神々は大笑いしたと言う)。
─ 続 く ─
>> 258
─ 続 き ─
結婚はしたものの、🌊の神であるニョルズは🌊に近い自分の住居に住む事を望み、🎿で🌋を駆けては猟をする事を好むスカジは🌋にある父の館に住み事を望んだ。
2人は9夜ずつお互いの住居で一緒に過ごす事にしたが、スカジの館で過ごしたニョルズは狼の吠える声を嫌がり、次にニョルズの館で過ごしたスカジは朝に海鳥の鳴き声で起こされるのが苦痛であった。
結果、この夫婦は別れてしまったと言う。
北欧の各地には、「ニョルズ
の神殿」「ニョルズの森」
「ニョルズの耕地」を意味する地名が多く見られる事から、彼が非常に崇拝されていた事は明白である。
しかし、前述の結婚の話以外では目立ったエピソードがない。
又、ラグナロクでは多くの主要な神の死ぬ様が描かれているのだが、ニョルズがどの様にして死んだかは不明である。
『古エッダ』の
『ヴァフスルードニルの歌』
第39節に於いて、世界の終わる時にヴァン神族の所に帰るだろうと言及されるのみである。
─ 続 く ─
>> 259
─ 続 く ─
他に『ロキの口論』第34節では、ニョルズがロキから、人質として東の神々もしくは東の巨人の元へ送られた事、ヒュミルの娘達に尿瓶代わりにされて💋の中に放尿された事を指摘されている。
アーシュラ・ドロンケは、「放尿」
の箇所ではロキがニョルズを🌊に喩えたのだと解説する。
つまりニョルズの💋を河口に喩え、川の水が🌊に流れ込む様子がまるで娘達の放尿のようだとする解釈である。
📝 人間との関わり 📝
🔍海神として:
ニョルズは🌊の神とされ、漁師達の間では大変人気が高く、崇めれば🌀が来ず、大漁になったと言う。北欧神話の海神には他にエーギルがいるが、エーギル
が🌊の自然現象を象徴する面が強いのに対し、ニョルズは🚢や港、貿易、漁業に関係が深い。彼の住居はノーアトゥーンと言い、その名前は「港」を意味し、場所も🌊に近いとされている。前述のスカジとの結婚が破綻したのは、🌋育ちのスカジが海鳥の鳴き声を嫌った事も一因であった。
🔍スウェーデン王として
:『ユングリング家のサガ』では、アースガルズに来た(富める)ニョルズは、王のオーディンから犠牲祭の祭司を任せられた。オーディンの死後は二代目のスウェーデン
王となったとされている。臨終の際はオーディンを追う様に自身の体を傷付けて死んだと言われている。
❤ ノルニル ❤
ノルン(古ノルド語:norn)は、北欧神話に登場する運命の女神。
複数形はノルニル(古ノルド語:
Nornir)。
その数は非常に多数とも言われ、アールヴ族や、アース神族、ドヴェルグ族の者もいる。
しかし、通常は巨人族の3姉妹である長女ウルズ、次女ヴェルザンディ、三女スクルドの事のみを意味する場合が多い。
彼女等3人の登場により、アースガルズの黄金の時代は終わりを告げたとされている。
世界樹ユグドラシルの根元にあるウルザルブルン(「ウルズの泉」)の畔に住み、ユグドラシルに泉の水を掛けて育てる。
ウルズとヴェルザンディは木片にルーン文字を彫る。
スクルドはワルキューレの一人。
元は白鳥だったウルズが人型として分類したと言う説もある。
(原典とされる『エッダ』には書かれていないが)ウルズは髪が短く、ヴェルザンディは髪が長く、スクルドは髪を結っていると言う。
📝 概 要 📝
ノルンは北欧神話に於いて様々な血統の人々の運命を支配する多数の女性的存在、ディースの1種である。
🇬の伝説は、3人の魔女達(Weird Sisters。しばしばWyrd SistersやThree Weird Sistersと呼ばれる)の事を語るが、そこでは、その名自体が「運命(fate)」を意味する名前を付けられたノルニル
の1人の名前「Ur〓r」の英語形「Wyrd」が登場する。
スノッツ・ストゥルルソンによる『古
エッダ』の『巫女の予言』
の解説によれば、3人の最も重要視されるノルニル、ウルズ(古ノルド語:Ur〓r、英語:Wyrd)、ヴェルザンディ(古ノルド語:Ver〓andi)、スクルド(古ノルド語:Skuld)は、ウルズの泉(運命の泉)の畔の住居から出て来て、泉から水を汲み上げ、泉の周りに広がる泥をすくって、トネリコのユグドラシルの枝を腐らせない為に樹に掛ける。
─ 続 く ─
>> 263
─ 続 き ─
彼女達ノルニルは、ヨトゥンヘイム
からやって来て神々の黄金時代を終わらせた、3人の手強い巨人の乙女(ヨトゥン)であると解明される『巫女の予言』に登場する3人の巨人女性がノルニルの3人であると言う解釈は一般的である。
しかし、シーグルズル・ノルダル
は、ミュレンホフが3人の巨人女性をノルニルと理解した事に反対するオールセンに同意している。
オールセンは「巨人」「手強い」
と言った単語が軽蔑的な語である事から、人々のノルンへの概念に適合しないと指摘した。
ノルダルは、神々より古くからおり力もあるノルン=運命とは永遠に存在しているものであり、突然現れるものではないと考え、又、ノルンが登場する事で神々が黄金に不足し始めると言う理解は不条理であると主張する。
─ 続 く ─
>> 264
─ 続 き ─
ノルダルは、3人の巨人女性とはノルンではなく、破壊の為に神々の元へ送り込まれた美しいが狡猾な巨人女性達だと推測し、その候補としてスカジと彼女との結婚の為にフレイが剣を失う事となったゲルズ
を挙げている。
彼女達の要求によって神々は貧欲となり自分達の財産で満足が出来なくなり、グルヴェイグを呼び込んだのも、ヘイズと言う女性の魔女で淫らな喜びに浸ったのも、3人の巨人女性であったとノルダルは考えている。
又、彼女達は、
『ヴァフスルーズニルの言葉』
で説明される、「メグスラシル
(M〓g〓rasir)の娘達」と同一のものかも知れない。
彼女達3人のノルニルに加えて、人が生まれた時その人の将来を予め定める為に、多くの他のノルニルがその場に到着する。
悪意あるノルニルと善意のノルニルがおり、後者が所謂守護女神である一方で、前者は世界中に全ての悪意と悲惨な出来事をもたらしたと言う。
─ 続 く ─
>> 265
─ 続 き ─
利益と損失の両方をノルニル
が運んで来ると言う言い伝えは、キリスト教が入って来た後も信じられていた。
その証拠として、ボルグンド・スターヴ教会で見付かった「ルーン文字」が挙げられる。
「〓〓rirはOlausがここを通って旅した時、彼の為のミサの直前に、このルーン文字を刻んだ。ノルニルは良い事と悪い事の両方、そして大きな苦労……彼女等は私の為に作り出した」。
📝 語源の説明 📝
ウルズ
(Ur〓r、Wyrd、Weird)と
言う名前が「運命(fate)」
又は単に「未来(future)」
を意味する一方で、ヴェルザンディ(Ver〓andi)
は、古ノルド語の単語で
「~になる(to become)」
と言う意味の動詞
「ver〓a」から派生し、
スクルド(Skuld)は動詞「~
だろう(shall)」に関連がある。
過去を司るウルズ、現在を司るヴェルザンディ、未来を司るスクルド、と言う解釈が一般的であるものの、その根拠は北欧神話には無い。
むしろ3人全員が未来を象徴している。
更に、3人の主要なノルニル
がいると言う考え方は、より後期の、ギリシア神話・ローマ神話に於いて同様に糸を紡いでいる運命の女神モイライ・パルカイ(Parcae)
に由来する影響による可能性がある。
ノルン(norn)の名の起源は確かではない。
しかし、その名は「編む(to twine)」と言う意味の単語に由来している可能性がある。
そしてその事は、彼女等が運命の糸を編んでいるとされる事に当てはまるだろう。
📝 他のゲルマン民族の
女神との関係 📝
ノルニル、フィルギャ、ハミンギャ、
ワルキューレの間に、更にこれ等の総称語「ディース(複数形:ディーシル、d〓sir)」との間にも、はっきりとした区別はない。
更に、詩的許容(:en:artistic licence)
は、この様な語が古ノルド
語詩(Old Norse poetry)
で死すべき運命の女神の女性を言い表すのに使われる事を認め、又、女性の為に使用される多様な名前に付いてスノッツ・ストゥルルソンの『詩語法』を引き合いに出す。
即ち、女性はアース女神(Asynjur)やワルキューレ、ノルニル、又は超自然的な種族の女性に拠って隠喩で呼ばれる事があるとする。
📝 主要な出典 📝
ノルニルに関する古ノルド語の出典元が多数残っている。
殆どの重要な出典は、
『散文エッダ』
(スノッツのエッダ)と
『詩のエッダ』である。
前者が古い詩に加えて12世紀から13世紀に掛けての族長であり学者であるスノッツ・ストゥルルソンによって改作された物語、説明、解説を含んでいる一方で、後者はノルニルが頻繁に引き合いに出される古い詩を含んでいる。
📝 主要な出典:
散文エッダ 📝
スノッツ・ストゥルルソンの
『散文エッダ』の一部は
『ギュルヴィたぶらかし』と呼ばれているが、その中でスウェーデンの王ギュルヴィ
が自分をガングレリ
(Gangleri)と名乗ってヴァルハラを訪ねる。
そこで彼は、3人の男の姿をとったオーディンから、北欧神話に付いての教養を得る。
3人の男は、3人の主要なノルニルがいる事、しかし更に、アース神族、エルフ、小人と言った、それ以外の様々な血統の者がいる事を、ギュルヴィに説明する。
「泉の側のトリネコの下に、館が建っていて、それは美しいものだ。そして、その館から、次の様に呼ばれる3人の乙女が出て来る。それがウルズ、ヴェルザンディ、スクルド。これ等の乙女が人間の人生の終わりを決める。我々は彼女達をノルニルと呼ぶ。しかし、多くのノルニルがいる。生まれた子供各々の所へ、その人生を定める為に来る人々である。彼等は神の血統であるが、第2の種族は妖精族であり、そして第3は小人族である。ここに言われている様に。
─ 続 く ─
>> 270
─ 続 き ─
大部分の出自はばらばらだ、私は、ノルニルはそうなのだと言おう
彼等が共通の一族であると主張しない事を。
何人かはアース神族であり、何人かは妖精族であり、何人からドヴァリンの娘である。
その時、ガングレリが言った。
「もしノルニルが人間の運命を左右するならば、その時、彼女達は非常にむらのある振り分けをします。何人かには楽しくて豪華な人生があるが、他の人々には殆ど財産や名声がありません。何人かには長い人生があって、他の人々には短い人生があります。」ハールは言った。
「高潔な血統の良いノルニル
は、楽しい人生を定める。しかし、凶悪な運命によって苦しめられるそうした人々は、凶悪なノルニル
によって支配されている。」
3人の主要なノルン達が、ウルズの泉から水を汲み、ユグドラシルに水をやる。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
更に言おう、ウルズの泉の側にこれ等のノルニルが住んでおり、毎日、泉の水を汲み、泉の周りにある土と共に、何時までもその枝を衰えさせも腐敗もさせない為にトリネコの上にそれを撒く。
その水がとても神聖である為、全てのものが泉に入る事で卵殻の内側にある膜と同じ位に白くなる、ここに言われている様に。
私は、知っているユグドラシルと呼ばれるトネリコ
が立っているのを。
雪の様な白い土を振り掛けられる高い樹だ。
それから露が生じ、谷間に降る。
それは、いつも緑のままで立っているウルズの泉の上に。
そこから大地の上へ降るその露は、人間によって🍯と呼ばれ、それが🐝を育てるのだ。
又、2羽の🐤がウルズの泉で養われている。
それらは白鳥と呼ばれ、そしてそれらの🐤からそう呼ばれる🐤の血統が生じたのだ。
─ 続 く ─
>> 272
─ 続 き ─
スノッツは、最も若いノルンのスクルドが、又、実質的にはワルキューレである事、殺害された者から戦士を選り抜く事に参加する事を読者に知らせる。
これ等は、ワルキューレと呼ばれ、彼女等をオーディンはあらゆる戦場に送る、そして彼女等は男達の最期を決め、又、勝利を与える。
グズ(Gudr)とロタ(R〓ta)、
そして運命の女神の末っ子のスクルドが、虐殺するものを手に取り、戦いの帰結を決定する為に進む。
📝 主な出典:
詩のエッダ 📝
『詩のエッダ』は、スノッツが
『散文エッダ』に記載した情報の元になった詩がより古い文献の代わりとなる事から、価値がある。
『ギュルヴィたぶらかし』
にある様に、『詩のエッダ
』は3人の主要なノルニルに加えて、より目立たない多くのノルニルが存在する事に言及する。
更に、小人のノルニルは小人の娘である等、彼等が幾つかの血統の出身であると話される事により、
『ギュルヴィたぶらかし』
と一致する。
又、3人の主要なノルニルが女巨人達(女性のヨトゥン達)であった事を暗示している。
『ファーヴニルの言葉』は、シグルズによる致命傷で死んで行く🐲のファーヴニルとシグルズとの間のやり取りを含んでいる。
英雄は多くの事柄に付いてファーヴニルに尋ね、その事柄の1つがノルニルの本質であった。
ファーヴニルは彼等が沢山いる事、幾つかの血統がある事を説明する。
大意シグルズ「運命の女神は誰ですか」
ファーヴニル「女神達にはアース
神族も妖精もドヴァリンの娘もおり1つの一族ではない」
─ 続 く ─
>> 274
─ 続 き ─
3人の主要なノルニルが元来は女神ではなく女巨人
(ヨトゥン)であった事は、
『巫女の予言』と
『ヴァフスルーズニルの言葉』
で明らかにされている。
彼女達の到着は神々の初期の幸福な時代を終焉させたが、しかし彼女達は人間の幸福の為にやって来たのである。
『巫女の予言』は、ヨトゥンヘイムから神々の元にやって来たと報告される、3人の恐ろしく力強い女巨人達を関連付ける。
大意:ヨトゥンヘイムから3人の強力な娘が来るまで、神々は黄金製のものに何の不足もなかった。
『ヴァフスルーズニルの言葉』
は、守護霊(ハミンギャ)として地上の人々を守る為にやって来た乙女の巨人達に付いて話す時、恐らくノルニルに言及しているだろう。
─ 続 く ─
>> 275
─ 続 き ─
大意:3人がメグスラシルの娘の🏠を襲い、娘達は巨人の元で育つ。
🏠には守護霊がいた。
『巫女の予言』は、
『ヴァルズルーズニルの言葉』
が多分しただろうっ同様に乙女としての彼女達を指す3人の主要なノルニルの名前を含んでいる。
大意:3人の知恵ある娘、
1人目はウルズ、2人目はヴェルザンディで2人が木片を彫った。
3人目がスクルド。
彼女達が人間の運命を決める。
ノルニルは、新しく生まれた子供に、彼又は彼女の未来を割り当てるべく、その🏠を訪ねる。
そして『フンディング殺しの
ヘルギ歌 その1』にあるように、ノルニルがその屋敷に到着すると、英雄ヘルギが丁度生まれた。
大意:運命の女神が来て王として尊敬される運命を決めた。
彼女達は金色の糸で運命の糸を撚った。
ネリ(女巨人)は1本の綱を投げた。
『フンディング殺しのヘルギの歌 その2』に於いて、ヘルギは、シグルーン(Sigr〓n)と結婚する為に彼女の父ヘグニ(H〓gni)と兄弟のブラキ(Bragi)を殺してしまった真実に対し、ノルニル
を呪う。
─ 続 く ─
>> 276
─ 続 き ─
大意:運命の女神のせいもあろうが、私(ヘルギ)が父と弟を殺した。
スノッツ・ストゥルルソンが
『ギュルヴィたぶらかし』
の中で明示した様に、人々の運命は各自のノルニルの慈悲深さや悪意に左右された。
『レギンの歌』に於いて、水に住む小人のアンドヴァリ
は、自分の境遇を、恐らく小人ドヴァリンの娘の1人であった悪いノルニルのせいにした。
大意:私は昔、運命の女神から、水の中で暮らすよう運命づけられました。
悪い境遇の原因となっているノルニルのもう1つの例が、『シグルズの短い歌』に見られる。
そこでは、ワルキューレのブリュンヒルドが、シグルズの抱擁を求めるその長い切望の為に、悪意あるノルニル
を呪っている。
大意:運命の女神が、私の心にグズルーンの夫に対する憧れを生じさせた。
─ 続 く ─
>> 277
─ 続 き ─
ブリュンヒルドに付いては、ブルグント族の王グンナル及びその兄弟がシグルズを殺した事、その後、来世でシグルズと一緒になる為に自殺する事が説明される。
彼女の兄アトリ(アッティラ)は、ブルグントの王を殺して彼女の死の復讐をなしたが、アトリが彼等の姉妹のグズルーン(Gu〓r〓n)と結婚していた事から、アトリ
は間もなく彼女によって殺された。
『グズルーンの歌 その2』
に於いて、ノルニルは夢の中で、アトリの妻がアトリを殺すと言う事をアトリに教えると言う形で、積極的に一連の事件に参加してくる。
夢の描写はこの節から始まる。
大意:アトリは妻グズルーンによって剣で刺し殺される夢を見、ノルニルの予言で起こされたと妻に告げる。
彼女の夫アトリと2人の間の息子達を殺してしまった後、グズルーンは
『グズルーンの煽動』にあるように、彼女の不幸を理由にノルニルを呪う。
そこではグズルーンは、自殺を試みる事によってノルニルの怒りを逃れようとしてみる事に付いて話す。
─ 続 く ─
>> 278
─ 続 き ─
大意:運命の女神から逃れるべく🌊で入水自殺を図ったが、涙によって岸に戻された。
『グズルーンの煽動』では
グズルーンの息子達(父はヨーナク王)が彼等の姉妹スヴァンヒルドの無惨な死に復讐するよう、グズルーン
が彼等をどの様に煽動したかを報告している。
『ハムジルの言葉』に於いて、正にその復讐に至るまでのゴート族の王イェルムンレクの元への彼女の息子達の遠征は、破滅的なものであった。
自分がゴート族の手で死ぬ事を知って、グズルーンの息子セルリ(S〓rli)は、ノルニルの無慈悲さを語る。
大意:運命の女神が死の宣告を下したらもう生き続ける事は誰にも出来ない。
ノルニルが隠れて作用する究極的な権威ある存在であった上は、彼女等が魔力として言及される可能性がある事は驚くべき事ではない。
例えば『シグルドリーヴァの
言葉』に於いてシグルドリーヴァによって彼女達に付いて言われる様に。
─ 続 く ─
>> 279
─ 続 き ─
大意:ルーン文字の彫られる所は、例えばノルニルの爪の上等である。
📝 主要な出典:
伝説のサガ 📝
伝説のサガ
(legendary saga)の幾つかも、ノルニルに付いて参考になる事を含んでいる。
『ヘルヴォルとヘイズレク王の
サガ』は、『フレズの歌』
(Hl〓〓skvi〓a、
『フン戦争の歌』とも)と
呼ばれる詩を含んでおり、そこでは、ゴート族の王アンガンチュールが、フン族であり彼の腹違いの兄弟であるフレズによって指揮されたフン族軍の侵攻を破る。
彼の姉妹、盾持つ乙女のヘルヴォルが犠牲者の1人と知っているアンガンチュールは、彼の兄弟の死んだのを直視し、ノルニルの残虐さを嘆く。
大意:ノルニルの与えた運命は厳しく、我々はお前達の殺害者となり罵られる。
─ 続 く ─
>> 281
─ 続 き ─
より新しい時代に成立した伝説のサガに於いて、例えば『ノルナゲストの話』と『フロールヴ・クラキのサガ』でノルニルはヴォルヴァ、魔女、巫女)と同義だったようである。
『ノルナゲストの話』では、彼女達は彼の運命を形作るの為に英雄の誕生の時に到着するが、ノルニルは運命の織物を織るとは説明されず、代わりに、巫女(vala、v〓lva)の同義語としてあっさりと現れる。
書き残された最近の伝説のサガの1つ、
『フロールヴ・クラキのサガ』は、単に凶悪な魔女だとしてノルニルに付いて語っている。
邪悪な半エルフの王女スクルド
がフロールヴ・クラキを攻撃すべく彼女の軍を集める時、死せる戦士に加えて、エルフとノルニルも軍勢に含まれる。
💛 ヴェルダンディ 💛
ヴェルザンディ
(Verdandi、Verthandi)
は、北欧神話に登場する運命の女神、ノルン達(ノルニル)の一柱で、三姉妹の次女。
英語では
ヴェルダンディ(Verdandi)と
言う。
姉ウルズと共に、木片にルーン文字を刻み、運命を決定する。
現在を司る女神と解釈される。
💙 ウルド 💙
ウルズ
(ウルズル、Urdr、Urthr)は
北欧神話に登場する運命の女神、ノルン達(ノルニル)の一柱で、三姉妹の長女。
英語ではウルド(Urd)と言う。
一般に、過去を司る女神と解釈される。
妹のヴェルザンディと共に大樹ユグドラシルを管理する。
英語で「奇妙な」を意味するweirdの語源。
💚 スクルド 💚
スクルド(Skuld)は、北欧神話に登場する運命の女神、ノルン達(ノルニル)の一柱で、三姉妹の三女。
又、ワルキューレの一柱とも解釈され、中でもかなり高位の方にあたる。
未来を司ると解釈される。
💜 バルドル 💜
バルドル(英語:Balder)
は、北欧神話の✨の神である。
オーディンとフリッグの息子。
フォルセティの父親。
妻はナンナ(Nanna)。
館はブレイザリク(ブレイダリク、
ブレイザブクリク)。
🚢はフリングホルニ。
バルドルは神々の中で最も美しく万人に愛された。
ある日から悪夢を見る様になると、これを心配した母フリッグは世界中の生物・無生物に彼を傷付けないよう約束させた。
その為、如何なる武器でも彼を傷付ける事は出来なくなった。
だがこの時実は、たった一つ、ヤドリギだけは若すぎて契約が出来ていなかった。
傷付かなくなったバルドル
を祝い、神々はバルドルに
様々な物を投げ付けると言う娯楽にふけっていた。
だが、ヤドリギの事を知ったロキが、バルドルの兄弟で盲目の為に遊戯の輪から外れていた神ヘズをたぶらさし、ヤドリギを投げさせた。
これによりバルドルは命を落としてしまった。
─ 続 く ─
>> 286
─ 続 き ─
これを嘆いたフリッグに応えて、バルドルの弟のヘルモードが死の国ヘルヘイムへ向かい、女王ヘルに彼を生き返らせてくれと頼んだ。
ヘルは「本当に、全世界の者が彼の為に泣いていると言うならば生き返らせてやろう」と約束した。
フリッグの頼みで、本当に全世界のあらゆる生物・無生物が彼の為に泣いた。
ところが、たった一人、巨人の女セック(ソック)が泣かなかったのでバルドルは戻って来なかった。
このセックの正体は実はロキ
で、この事から彼は神々に捕らえられ罰を受ける事になった。
バルドルの死によって✨を失った世界は、やがてラグナロクを迎える。
オーディンを始め全ての神が死に、世界は滅ぶ。やがて新しい大地が浮かんで来ると、バルドルはヘズと共に蘇って来る。
❤ フォルセティ ❤
フォルセティ(英語:Forseti)
は、北欧神話に於ける司法神。
アース神族で、バルドルとナンナ
の息子。
正義、平和、真実を司る。
グリトニル
(古ノルド語:Glitnir、
独語:Glastheim、「輝く
もの」と言う意味を持つ)
と呼ばれる彼の宮殿は、黄金の柱と銀の屋根で出来ており、その輝きは遠く離れた所からでも見えたと言う。
更に『ギュルヴィたぶらかし』には、もめ事を持って来た者がこの場所で全員和解して帰って行く事から、グリトニルが神々や人間にとって一番良い法廷であると書かれている。
フォルセティはアースガルズ中で最も賢明かつ雄弁な神であると考えられている。
父バルドル同様、平和を愛する優しい神であったので、彼の裁きを受けた者は、彼の判決に従う限り、安全に生きる事が出来た。
フォルセティは大変尊崇されていた為、非常に厳粛な誓いを立てる際には、彼の名前を以て誓う事とされていた。
❤ ブラギ ❤
ブラギは北欧神話に登場する詩吟の神。
ブラギの👅にはイドゥンによってルーンが刻まれているとも言われる。
スノッツ・ストゥルルソンは
『ギュルヴィたぶらかし』
に於いてオーディン、トール、バルドルに次いでこのブラギに付いて語っている。
「ブラギは知恵と流暢な会話と言語の技巧とを知られている。彼は多くのスカルド詩を知り、ブラグ(bragr)と呼ばれ、他者より卓越した雄弁を有する男性、もしくは女性は「ブラグの男、女」(詩人、女詩人)と呼ばれる。彼の妻はイドゥンである」
更に『詩語法』でスノッツはこう書いている。
「ブラギをどの様に呼ぶべきか、イドゥンの夫、最初の詩人、長い顎髭の神、顎髭のブラギ、オーディンの息子と呼ぶ」
─ 続 く ─
>> 289
─ 続 き ─
『ロキの口論』に於いては、エーギルの従者を殺して追い出したロキが舞い戻って来た際に、ブラギは神々にロキに与える席は無いと言うが、ロキはオーディンに「私とお前は血を混ぜて、🍺を味わう時は二人一緒だと誓ったではないか」と迫ったので、オーディン
はヴィザルに、狼(フェンリル)
の父であるロキの席を用意させる。
そして「アース神族と全ての神々に幸あれ、ただ一人彼処に控えるブラギを除いては」と言ったロキに対してブラギは寛大に🐎と剣とリングを示して、神々を怒らせたり、逆らおうとするべきではないと諭すが、ロキは神々と妖精の中でブラギは最も臆病な男だと馬鹿にしたので、ブラギは「ここが広間の外であればロキに罰を与えてその首を手に提げている事だろう」と言い、ロキがならば外に出て戦おうと挑発するので、ブラギの妻であるイドゥンがブラギに対してオーディンの養子と争わぬ様に、ロキは💋を慎む様に諫めると言うくだりが存在する。
(つまり、戦士として戦わず、武勲がないと言う恥を責め立てている)
💛 フリッグ 💛
フリッグ(Frigg)は、北欧神話に登場する愛と結婚の女神・豊穣の女神。
オーディンの妻でバルドルの母。
最高位の女神。
オーディンと共に玉座フリズスキャルヴに座す権利を持つ。
大地と大気の女神フィヨルギンの娘。
又、ルーン文字の呪力を解く事の出来る唯一の神である。
予言の能力を持っているが決して💋にする事はない。
ロキの悪意によって息子バルドルを失う。
フリッグと言う名は古ノルド
語形で、ドイツ語ではフリッカ
(Fricka)、古英語形ではフリー(Frig)と言う。
英語で金曜日を意味するFridayは、フリッグの日と言う意味(フライヤの日と言う解釈もある)。
フリッグが愛の女神と言う点でローマ神話のウェヌスと同一視された為である。
─ 続 く ─
>> 291
『古エッダ』の『巫女の予
言』ではフリッグの別名「フリーン(Hl〓n)」が出て来る。
「フリッグの喜び(オーディン)が狼に倒される時フリーンを2番目の悲しみ(1度目はバルドルの死)が襲う」と言われている。
女神フレイヤはこの別名フリーン
と名前が似ており各々の夫(オーズ、オーディン)も名前が似ている事から2人が同一視される事がある。
又、フリーンと言う名前の女神が別にいてフリッグの侍女だとされている。
フリッグの宮殿はフェンサリルと言い、喩えようもなく豪華な場所だと言う。
💙 フレイ 💙
フレイ(Frey)は、北欧神話の神。
フレイヤの♊の兄。
神々の中で最も美しい眉目秀麗な豊穣の神として非常に崇拝された。
- << 295 ─ 続 き ─ 彼の正式な名前は 「ユングヴィ・フレイ・イン・フロージ」 (「実り豊かのユングヴィの 君」の意)、或いは本名を 略して「フレイ・イン・フロディ」 (「実り豊かのフレイ」の意) だと考えられている。 尚、日本語訳により「フロージ」と「フロディ」の表記が見られるが同一の名前である。 フレイは又、妖精の支配者とされ、神々から妖精の国アルフヘイムを贈られたとされている。
📝 概 要 📝
名前「フレイ」とは「主」を意味し、別名とされるユングヴァが本名である。
スウェーデン最初の王家は彼の子孫とされ、ユングリング
(Yngling)家を名乗っている。
又、『古エッダ』の『ロキの
口論』第43節では「イングナ
・フレイ」と呼び掛けられている。
他にフロージ(フロディ)と言う別名を持ち、彼が北欧を支配した豊かで平和な時代が「フロージの平和(フロディ
の平和)」と呼ばれる。
デンマークにいたとされ、
『古エッダ』の『グロッティの
歌』等に登場するフロージ王は、その治世が「フロージの平和」と言われており、この王はフレイが伝説の中で人間の王に変化した姿だと考えられている。
フロージ(フロディ)と呼ばれる王はデンマークに他にもおり、その名前は平和と豊穣に恵まれた王への称号と考えられる。
─ 続 く ─
>> 293
💙 フレイ 💙
フレイ(Frey)は、北欧神話の神。
フレイヤの♊の兄。
神々の中で最も美しい眉目秀麗な豊穣の神として非常に崇拝…
─ 続 き ─
彼の正式な名前は
「ユングヴィ・フレイ・イン・フロージ」
(「実り豊かのユングヴィの
君」の意)、或いは本名を
略して「フレイ・イン・フロディ」
(「実り豊かのフレイ」の意)
だと考えられている。
尚、日本語訳により「フロージ」と「フロディ」の表記が見られるが同一の名前である。
フレイは又、妖精の支配者とされ、神々から妖精の国アルフヘイムを贈られたとされている。
📝 関係者 📝
妹は愛の女神フレイヤ。
父は海神ニョルズ。
母は、ニョルズの妹『ロキの
口論』、『ユングリング家の
サガ』による。
又は巨人女性のスカディ
『エッダ 古代北欧歌謡集
』67頁での説明による。
但し、
『エッダ/グレティルのサガ』
32頁の説明では、ニョルズ
の妻ではあるがフレイの母ではないとされている。
妻は巨人のゲルズ同『ロキ
の口論』等による。
息子はフィヨルニル『ユングリング
家のサガ』による。
召使いにスキールニル『古エッダ
』の『スキールニルの歌』に
よる。
妖精のビュグヴィルとベイラ
同『ロキの口論』による。
💰 財 産 💰
🔍妖精国アルフヘイム:
『古エッダ』の『グリームニル
の歌』第5節で、フレイに最初の歯が生えたお祝いに贈られたと書かれている。
🔍グリンブルスティ:
金色の毛をした🐗。
『ギュルヴィたぶらかし』
第49章ではフレイはこの🐗に牽かせた🚗でバルドルの葬儀に行く。
🔍スキーズブラズニル:
収縮自在の魔法の🚢。
普段は折り畳まれているが、広げると神全員を乗せられる程大きくなる。
🔍ブローズグホーヴィ:
🐎。「血にまみれた蹄」の意。ゲルズに求婚する為にスキールニルに与えた🐎と同一の🐎かははっきりしない。
📝 主なエピソード:
『エッダ』 📝
フレイとゲルズを表したレリーフ
と言われている。
『ギュルヴァたぶらかし』
第37章『「詩語法」訳注』
及び『スキールニルの歌』
『「詩語法」訳注』は、一目惚れした巨人の女性ゲルズを手に入れる為、召使スキールニルを巨人の国に遣わせ、その褒美として自分の剣を手放す経緯を語っている。
『スキールニルの歌』では、スキールニルに暗い揺らめく🔥も越えられる🐎も与えており、その為スキールニルはゲルズの館を囲む🔥を乗り越える事が出来た。
この時フレイが手放した剣は「愚かな者が持てばなまくらだが、正しい者(もしくは、賢い者)が持てば独りでに戦う」にと言われていた。
固有名詞は不明であるが、レーヴァティンと言う剣と同一視される事がある。
─ 続 く ─
- << 300 ─ 続 き ─ 又、アイスランドの研究者シーグルズル・ノルダルは、その著書に於いて、剣がスルト の手に渡り、スルトが自身の🔥の剣(もしくは単に「🔥」と共にその剣を携えて来る可能性示唆している。 但し、スルトに剣が渡る経緯には触れていない。 ノルダルは更に、失われた伝承として、昔話で良くある「○○だけが△△を殺し得る」と言うパターンがフレイとその剣にもあったのではないかと言う推測を述べている。 尚、 『ギュルヴィたぶらかし』 第37章では、ラグナロクに先だって、鹿の角で巨人ベリを斃した事ががあると伝えている。 この為、フレイは「ベリの(輝く)殺し手」と呼ばれる事がある。
>> 298
─ 続 き ─
又、剣を手放した事が原因でラグナロクの際、鹿の角で戦う事になりムスペルヘイム
から来たスルトに敗れる事となる。
尚、『ロキの口論』に於いて、フレイはロキから、「ゲルズを黄金で買った上に剣をやってしまい、ミュルクヴィズ(アースガルズとムスペルの国を隔てる暗い森)を越えてムスペルの子等が来たらどうやって戦うのか」と詰められている。
これは『巫女の予言』や
『ギュルヴァたぶらかし』
での説明と異なっている。
スキールニルに褒美に与えた剣がその後どうなったかは不明であるが、次の様な推測がある。
先ず、🇬の著述家ドナルド・A・マッケンジーは、様々な伝承を取捨選択し物語仕立てにして北欧神話を紹介する著書に於いて、父ギュミルに剣を渡せば花嫁になるとゲルズがスキールニルに申し出た事から、彼女との交換の為、フレイがギュミルへ剣を手渡すと言う経緯を書いている。
─ 続 く ─
>> 298
📝 主なエピソード:
『エッダ』 📝
フレイとゲルズを表したレリーフ
と言われている。
『ギュルヴァたぶらかし』
第3…
─ 続 き ─
又、アイスランドの研究者シーグルズル・ノルダルは、その著書に於いて、剣がスルト
の手に渡り、スルトが自身の🔥の剣(もしくは単に「🔥」と共にその剣を携えて来る可能性示唆している。
但し、スルトに剣が渡る経緯には触れていない。
ノルダルは更に、失われた伝承として、昔話で良くある「○○だけが△△を殺し得る」と言うパターンがフレイとその剣にもあったのではないかと言う推測を述べている。
尚、
『ギュルヴィたぶらかし』
第37章では、ラグナロクに先だって、鹿の角で巨人ベリを斃した事ががあると伝えている。
この為、フレイは「ベリの(輝く)殺し手」と呼ばれる事がある。
📝 主なエピソード:
『ユングリング家の
サガ』📝
『ユングリング家のサガ』
第4章によると、フレイはヴァン神族出身で、アース神族との戦争の終了後に人質として父と共にアースガルズに移り住んだと言う。
アースガルズに来ると、王のオーディンから父と共に犠牲祭の祭司を任せられた。
彼が3代目のスウェーデン王になると、その治世は豊作が続いて「フロディの平和(フロージの平和)」と呼ばれた。
彼の本名「ユングヴィ」がその民族では名誉ある名とされた為、冒頭に述べた通り、子孫がユングリング家を名乗る事となった。
彼はガムラ・ウプサラに神殿を建て、税金と動産をそこへ集めた。
彼の死後、有力者等は塚に遺体を収め、民には王が未だ生きていると教えて、取り立てた税金を塚の中に入れた。
そうしていた3年の間も平和と豊作が続いた、と伝えられている。
📝 人間との関わり 📝
偶像では巨根を持つ神として形作られ、フレイヤと同じく子孫繁栄の願いを反映していると言われる。
フレイにとって聖獣とされたのが、🐗や🐷、🐎であった。
🐗と🐷は多産であった為ヴァン神族のフレイやフレイヤに気に入られ、2人は🐗に乗って移動する事があった。
又、フレイヤが🐷と呼ばれる事もあった。
北欧のユールの祭りにはフレイへの生贄として🐷が欠かせなかったが、現代の🎄に於いても🐷の形のお菓子が付き物になっている。
又、リヒャルト・ワーグナーによる楽劇『神々の黄昏』に於いて神々に動物を犠牲に捧げる指示が出される場面では、フロー(フレイに相当)
に捧げられるのは🐗である。
この場面では他に、ヴォータン(オーディンに相当)に♉、ドンナー(トールに相当)に♑、フリッカ(フリッグに相当)
には♈を捧げようとする。
─ 続 く ─
>> 302
─ 続 き ─
🐎に付いては、『フラヴンケル
のサガ』に、フレイを信仰する男が「フレイファクシ」(フレイの鬣)と呼ばれる牡馬を大事にするエピソードがある。
牡馬の性器の逞しさが豊穣や多産のシンボルとされた例もあり、『ヴェルシの話』には、切断した牡馬の性器を保存した「ヴェルシ」
で👪を祝福する様子が書かれている。
彼の別名には他に「イングワズ」があり、短縮して「イング(Ing)」とも言われる。
「イングワズ」は、タキトゥスの
『ゲルマニア』に書かれたイングヴェオーネス族にまで遡る名とされている。
💚 フレイヤ 💚
フレイヤ(Freja,Freyja)は、
北欧神話に於ける女神の1柱。
ニョルズの娘であり、フレイの♊の妹。
人間の前ではヴァナディース
と名乗っていた。
カナ表記はフレイア、フレイアー、或いはドイツ語風にフライア、フライヤとも。
綴りは英語やドイツ語では(専門家以外は)Freyaが多い。
他にFrfig等。
美、愛、豊饒、戦い、そして魔法や死の守護神、北欧神話の大母神。
又、🌊の守護神としてマルドル(Mard〓ll)の異名をとる。
美しい女性の美徳と悪徳を全て内包した女神で、非常に美しく、自由奔放な性格で、欲望のまま行動し、性的には奔放であった。
又、フライヤは🌙の女神でもある。
📝 概 要 📝
フライヤはヴァン神族の出身であり、ヴァン神族とアース神族の抗争が終了し和解するにあたり、人質として父、兄と共にアースガルズに移り住んだとされている。
📝 関係者 📝
兄は豊穣神フレイ。
父は海神ニョルズ。
母は、巨人の娘スカディ(出典は不明)もしくはニョルズ
の妹(『古エッダ』の『ロキ
の口論』による)。
夫はオーズ(恐らくアース神族)。
娘はフノス(『スノッリのエッダ』
第一部『ギュルヴィたぶらかし』35章『ユングリング家のサガ』による)、ゲルセミ
(『ユングリング家のサガ』による)。
愛人にオッタル
(人間、『古エッダ』の
『ヒュドラの歌』による)。
💰 財 産 💰
🔍フォールクヴァング:
(Folkvangr)彼女館。
その広間セスルームニル(Sessr
〓mnir)は、広くて美しいと言われており、そこで戦死者を選び取るとされる(『古エッダ』の
『グリームニルの歌』第14節、『ギュルヴィたぶらかし』24章による)。
🔍ブリーシンガルの首飾
り:(『古エッダ』の
『スクュムの歌』第13節による)もしくはブリーシンガメン
(『スノッリのエッダ』35章による)と言う、神をも魅力する黄金製(もしくは琥珀製)の首飾りを所持している。
🔍移動手段として、2匹の😺が牽く🚗を持っている(『ギュルヴァたぶらかし』24章による)。
🔍ヒルディスヴィーニ:
(Hildisv〓ni)と言う🐗も持っていてこれに乗って移動する事もある。愛人のオッタルが変身した姿とも言われている。
📝 主なエピソード:
愛を司る女神 📝
性に関してだらしない点があり、前述の首飾りを手に入れる際も、製作した4人の小人達に求められるまま、四夜伴に過ごしたとされる。
人間や神々の中にも多くの愛人がいたと言う。
特にお気に入りだったのが人間の男性オッタルで、彼を🐗に変身させてそれに乗って移動する事もあったと言う。
その為か、夫オーズに離縁されている。
フレイとも関係を持った事があるが、ヴァン神族に於いて近親婚は日常的に行われる。
『ロキの口論』に於いても、ロキから、フライヤはニョルズ
とその妹との間の子だと詰られている。
人間が恋愛問題で祈願すれば喜んで👂を傾けるとも言われている
(『ギュルヴィたぶらかし』
24章)。
愛の女神と言う点でウェヌス
と同一視され、又、名前の類似からフリッグ(別名フリーン)と混同されやすい。
尚、英語等ゲルマン諸語で、金曜日を「フライヤの日」或いは「フリッグの日」と呼ぶのはここから来ている。
📝 主なエピソード:
豊穣の女神 📝
兄のフレイと共に豊穣神としてアース神族の最重要神とされる。
霜の巨人からしばしば身柄を狙われている。
例えば、破壊されたアースガルズの城壁の建設を請け負った石工は、正体が🌋の巨人であったが、報酬として望んだなはフライヤと☀と🌙であった(『古エッダ』の『巫女の予言』、『スノッリのエッダ』42章による)。
又、巨人スリュムがアース神ねトールの持つ最強の武器を盗み、返却の条件として出したのは自身とフライヤとの結婚であった(『スリュム
の歌』による)。
巨人フルングニルがヴァルハラ宮内で🍶に酔った時は、フライヤとシヴだけを自分の国へ連れて行き後は皆殺しにするなどと豪語した(『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』による)。
📝 主なエピソード:
死者を迎える女神 📝
『古エッダ』や『ギュルヴィ
たぶらかし』では、戦場で死んだ勇敢な戦士を彼女が選び取り、オーディンと分け合うと言う記述がある。
何故彼女が主神と対等に戦死者を分け合うとされているのか、理由ははっきりしていない。
戦死者をオーディンの元へ運ぶのはワルキューレの役割である為、フライヤが彼女達のリーダーだからと考える研究者もいる。
或いはフライヤとオーディンの妻フリッグ(別名フリーン)は同じ女神の別の時期の名前であって2人は同一人物だった可能性もあると言う。
フライヤがオーディンの妻ならば死者を夫と分け合うのは不自然な事ではない。
未婚女性が死んだ際にフライヤの元へ迎えられると言う伝承もある様である。
📝 主なエピソード:
戦闘の女神 📝
戦いの女神と言う点でシュメールのイナンナやアカッドのイシュタルの女神等の源流を汲んでいると思われる。
📝 主なエピソード:
黄金を生み出す女神 📝
『巫女の予言』に登場する女性グルヴェイグ
(Gullveig)の正体は彼女だと考えられている。
「グルヴェイグ」と言う名は「黄金の力」を意味し、黄金やその魅力の擬人化だとされている。
『ギュルヴィたぶらかし』
35章に書かれたところでは、フライヤが行方不明になった夫を捜して世界中を旅する間に流した涙が地中に染み入って黄金になったとされている。
その為黄金は、フライヤの名乗った別名から「マルデルの涙」と呼ばれる事もある。
📝 主なエピソード:
その他 📝
グルヴェイグに関連したエピソードとして、グルヴェイグは「セイズ」と言う魔法を使って人々をたぶらかしたが、フレイヤもセイズを使う事が出来、オーディンに教えたとされている。
行方不明のオーズを探す間にフレイヤは様々な異名を名乗った。
例えばMard〓ll(マルドル、
マルデル)、H〓rn(ホルン、ホーン
)、Gefn(ゲヴン、ゲフン)、
S〓r(スュール、シル)が知られている(『ギュルヴィたぶらかし』35章による)。
デンマークでは、フレイヤは女神ゲフィオン(Gefjun)と同一神格であると考えられている。
フレイヤの別名の中には「ゲヴン(Gefn)」と言う、「ゲフィオン」に似た名前がある。
出典のはっきりしないエピソードであるが、ラグナロクが到来する前にフレイヤは「何処かへ行ってしまう」とも言われている。
📝 人間との関わり 📝
🔍ドイツ語で「女性」を意味する「フラウ(Frau)」の語源と言われている。
🔍高貴の婦人をフローヴァ(奥方)と言う尊敬はフレイヤから来ていると言う。
🔍第二次世界大戦中にドイツ軍が使用した対空レーダー「フレイヤ」も彼女が由来である。
🔍原子番号23の元素バノジウム(Vanadium)は、同じくこの女神の英名バナジス(ヴァナディース、Vanadis)に因んで命名された。
🔍1862年に発見された小惑星も彼女に因んで(76)
「フレイア(Freia)」と命名された。同様に、1884年に発見された小惑星には(240)「ヴァノディース(Vanadis)」と命名された。
🔍他、化粧品等の商品のブランド名や、北欧神話に関係のない小説や漫画やアニメのキャラクターの名前等、様々なものに「フレイヤ」や「フレイア」と言う名前が使われる事が多い様である。
🔍金曜日(Friday)はフレイヤ
の日とされる。この為か、魔術実践者は金曜日に儀式を行う事が多い。
💜 ヘイムダル 💜
ヘイムダル
(ヘイムダッル、Heimdall)は、
北欧神話の✨の神。
白い神とも呼ばれる。
九人の母親の息子。
眠りを必要とせず、草の伸びる僅かな音さえも聞き取る鋭い👂を持っていた事から、アースガルズの見張り番の役目を負う。
彼の住居はヒミンビョルグと言い、アースガルズと人間の国を繋ぐ🌈の🌉ビフレストに近い場所にある。
角笛ギャラルホルンの持ち主で、この笛が鳴らされた時、ラグナロクの訪れを意味する。
即ち、巨人の軍勢がビフレストを渡ってアースガルズ
へ攻め上がって来るのを見付けると、彼はギャラルホルンを鳴らして神々にその事を知らせるのである。
彼はしばしば、人間の3つの階級(奴隷、農民、貴族)を作ったリーグと同一視される。
その為、人間の事を「ヘイムダルの子等」と言う事もある。
─ 続 く ─
>> 315
─ 続 き ─
容姿は「神の中で最も美しい」と言われる程。
悪神ロキが愛の女神フレイヤの所有するブリーシンガメンの首飾りを盗んだ時にはこれを奪還すべくロキを追跡して激しい戦いの後に無事に取り戻したと言う逸話がある。
この事が因縁になってか世界の終末ラグナロクでは、戒めから解放されたロキと戦い相打ちになる。
ヘイムダル又は、グルトップ
(Gulltoppr)と言う素晴らしい🐎も持っていたと言われている。
❤ ヘーニル ❤
ヘーニル(ヘニールとも、H〓nir)
は、北欧神話に登場するアース神族の一人である。
その名前は「番人」「射手」を意味する。
スノッリ・ストゥルルソンが書いた
『ユングリング家のサガ』によれば、アース神族とヴァン
神族の間の休戦に調印するにあたって人質として、ヴァン神族の国へ移った。
ヴァン神族はヘーニルを自分達の仲間に加えた。
しかし、ヘーニルは優柔不断で、何かを決める時は何時もミーミルに頼った。
だが彼は、何か相談されても、ミーミルがいなければどっち着かずな返答をぶつぶつと言うだけだった。
これに不満を感じたヴァン
神族はミーミルの首を跳ねてしまう。
ミーミルがヘーニルに助言してから話すので、ヘーニルの方が優れていると思ったからである。
首はアースガルズへ送り返されたが、ヘーニルも一緒に戻されたかははっきりしない。
─ 続 く ─
>> 317
─ 続 き ─
『古エッダ』の『巫女の予
言』に於いて、最初の人間アスクとエムブラを創造した際には、ヘーニルとローズル
(:en:L〓〓urr)はオーディン
に力を貸した(オーディンは息を与え、ヘーニルは心を与え、ローズルは生命の暖かさと良い姿を与えたとされている)。
しかし、この人間創造のエピソードに付いては、
『スノッリのエッダ』第一部
『ギュルヴィたぶらかし』では、ヴィリとヴェー
(オーディンの兄弟)がヘーニルと
ローズルの代わりに登場している。
スノッリは『巫女の予言』の内容を知っていた筈だが、「ヘーニル」と「ヴィリ」のもう1つの名前であった可能性がある。
又、『巫女の予言』によれば、ヘーニルはラグナロクを生き残る数少ない神の一人とされている(神々と巨人が戦う間に彼がどの様にしていたかは不明である)。
ヘーニルは、『スノッリのエッダ』
第二部『詩語法』での若さの女神イドゥンが誘拐されるエピソード及び、『古エッダ』の『レギンの歌』(『詩語法』でもこの物語が語られる)にも脇役として登場している。
❤ ヘ ズ ❤
ヘズ(ホズルとも)は、北欧神話に登場する盲目の神。
オーディンの息子。
ロキに騙され、兄弟で善神のバルドルを、その唯一の弱点のヤドリギで貫く。
後、弟のヴァーリに復讐された。
ラグナロクの後は、バルドルと共に復活して和解し、新たな世界を治める若い神の一人となる。
サクソ・グラマティクスが著した歴史書『デンマーク人の事績』では人間の英雄として登場し、バルドルとは正邪が逆転する。
許婚のナンナを狙う半神バルドルに憤った彼は、オーディンやトールと言った邪神を相手に互角以上に戦い、遂にバルドルを殺す。
しかし、オーディンとリンドの息子ボウスと相討ちとなる。
💛 ミーミル 💛
ミーミル(ミミル、ミーミとも)は、オーディンの相談役となった賢者の神。
オーディンの伯父にあたる巨人と言われている。
スノッリ・ストゥルルソンが書いた
『ユングリング家のサガ』によると、アース神族とヴァン
神族が終わり和睦した際、アース側からの人質としてヘーニルと共にヴァナヘイムへ送られた。
ヴァン神族はヘーニルを首領にしたが、彼が期待したような人物でない事が判明すると、ミーミルの首を切断してアース神族の元へ送り返した。
その後、オーディンが首だけを魔法の力で生き返らせ、大切な事は必ずこの首に相談したと伝えられている。
ラグナロクが到来した際も、オーディンは真っ先に首の助言を仰いだ。
『スノッリのエッダ』の
『ギュルヴィたぶらかし』
15章で、彼が非常に賢いのは、彼が守っているミーミルの泉の水をギャラルホルン
で飲んだ為だと言われている。
─ 続 く ─
>> 320
─ 続 き ─
ミーミルは霜の巨人と考えられるが、研究者によって(或いは詩を書いた人によって)は、ミーミルは水に纏わる自然現象の象徴であり云わば「水の巨人」であって、彼が守っているミーミルの泉から首だけを突き出していたと解釈する人もいる。
又、オーディンが縊死者に質問をすると生前は特別賢かったわけではない彼等が様々な消息を話したと言う伝説がある事、アイスランドには死んだばかりの男性や子供の頭が様々な消息を知っていると言う伝説がある事等から、これ等がミーミルの斬首と結び付いている様な「ミーミルの首」の物語となったと推測する研究者もいる。
💙 ユミル 💙
ユミル(Ymir)とは北欧神話
『スノッリのエッダ』に出て来る原初の巨人。
イミル、イーミルとも言う。
ギンヌンガガプの、ムスペルヘイムの熱とニヴルヘイム
の寒気が交わった所で生まれ、原初の🐮アウドゥムラ
の乳を飲んでいた。
ユミルの身体の各所から何人もの巨人が産み出された。
その中には頭が複数ある奇怪な姿の巨人もいたとされている。
ある時、最初に生まれた神ブーリの息子ボル(ブル)が、ユミルの一族である霜の巨人ボルソルンの娘ベストラと結婚し、オーディン、ヴァリ、ヴェーの三神が生まれた。
巨人達は非常に乱暴で神々と常に対立していたが、巨人の王となっていたユミルはこの三神に倒された。
─ 続 く ─
>> 322
─ 続 き ─
この時、ユミルから流れ出た血により、ベルゲルミルとその妻以外の巨人は死んでしまった。
三神はユミルを解体し、血から🌊や川を、身体から大地を、骨から🌋を、歯と骨から岩石を、髪の毛から草花を、睫毛からミズガルズを囲う防壁を、頭蓋骨から天を造り、ノルズリ、スズリ、アウストリ、ヴェストリに支えた、脳髄から☁を造り、残りの腐った体に湧いた蛆に人型と知恵を与えて妖精に変えた。
「ユミル」の名に付いて、インド神話に登場するヤマ(閻魔大王)との関連を指摘する研究者もいる。
💚 ヨルズ 💚
ヨルズ(古ノルド語:J〓r〓,
「大地」の意)とは、北欧神話に登場する女神である。
『ギュルヴィたぶらかし』
ではアース神族の一人に数えられている。
ヨルズは一般に大地の化身と考えられている。
後述する様にフロージュン
(Hl〓〓yn)及びフィヨルギュン
(Fj〓rgyn)と同一視される。
尚、
『ギュルヴァたぶらかし』
及び『ロキの口論』で言及
される、フリッグの親とさ
れるフィヨルギュン
(Fj〓rgynn)は別人である。
📝 概 要 📝
『ギュルヴィたぶらかし』
によると、ヨルズはオーディン
の妻の一人で、トールの母であると言う。
又、オーディンが「万物の父」
であるが故に、ヨルズはオーディンの妻であると同時に「娘」であるともされている。
又、
『ギュルヴィたぶらかし』
や『詩語法』では、ヨルズ
はアンナルとノーットの娘であり、アウズとダグの異父兄弟とされている。
『巫女の予言』にその名前が登場するフロージュンとフィヨルギュンも又、オーディンの子であるトールの母とされている為、ヨルズに同一視される。
又、『詩語法』では「大地」の言い換えとして、「ヨルズ」と並び「フロージュン」
「フィヨルギュン」が挙げられている。
─ 続 く ─
>> 325
─ 続 き ─
『詩語法』では、ヨルズを表すケニングとして、
「トールの母」「シヴの義母」
「オーナル(アンナル)の娘」「ノーット
の娘」「アウズの姉妹」
「ダグの姉妹」「オーディンの
花嫁」「フリッグのライバル」
「リンドのライバル」「グンロズ
のライバル」「ユミルの🍖(即ち
「大地」)」「風の館の床又は底」「獣達の🌊」が挙げられている。
又、トールのケニングとして「ヨルズの子」と言うものも挙げられている。
ヨルズと言う言葉は、古ノルド語で「大地」を指す一般名詞であった。
又、この語は現在の北欧諸語に於ける同義語の祖語となっており(アイスランド語のj〓r〓,フェロー語のj〓r〓,デンマーク語・スウェーデン語・ノルウェー語のjord)、又、英語のearthの同根語ともなっている。
─ 続 く ─
>> 326
─ 続 き ─
フィヨルギュンと言う言葉は、ゴート語のfairguni(🌋)や古英語のfirgen(🌋の森)
、そしてバルト・スラヴ族の雷神Perkunosと同根語であると考えられている。
これは、ゲルマン神話に於いては新世代の雷神*〓unrazの祖父、或いは⚡の化身としてしばしば登場する、原インド・ヨーロッパ
人の(或いは少なくとも北部地域のバルト=スラヴ=ゲルマン人の)雷神を指す言葉である、インド・ヨーロッパ祖語の*Perkを説明出来るかも知れない。
💜 ロ キ 💜
ロキ(Loki)は、北欧神話に登場する悪戯好きの神。
オーディンの義兄弟。
神々の敵であるヨトゥンの血を半分引いている。
巨人の血を引きながらも
オーディンに力が認められアースガルズに住み、オーディン
やトールと共に旅に出る事もあった。
男神であるが、時に女性にも変化する。
巨人の王ウートガルザ・ロキ及びその宮殿で相まみえるロギとは別人である。
👪 家 族 👪
🔍父:ファールバウティ
(「残酷に打つ」の意)
🔍母:ラウフェイ
(「葉の島」の意)
🔍妻:シギュン、
アングルボダ
🔍夫:スヴァジルファリ
🔍兄弟:ヘルブリンディ
ビューレイスト
義理の兄弟としてオーディン
🔍子:アングルボダとの間
の子にフェンリル、ヨルムンガンド
、ヘル。シギュンとの間の子
にナリとナルヴィ(『古
エッダ』)、又はなり(別名
がナルヴィ)とヴァーリ(『スノッリ
のエッダ』)。スヴァジルファリ
との間の子な
スレイプニルがいる。
(。・・。)💬
大文字は 後で詳細を
✏します😊
📓 北欧神話序盤 📓
敵方の血を半分は引いて居ながらも、その実力をオーディンに認められ、アースガルスドで暮らしている。
北欧神話最大のトリックスター
或いはトラブルメーカーであると言う説もあるが、メフィストフォレス的な👿そのものとする説もある。
厄介事を持ち込む一方で、オーディンの槍グングニルを始めとしてトールの槌ミョルニル
、フレイの🚢スキーズブラズニル
、黄金を生み出す腕輪ドラウプニル等を騙して作らせたり、奪ったりする等の役に立つ一面も持つ。
最も仲が良いとされるのは雷神トールで、連れ立って、二度程巨人の国を冒険している。
その際トールはロキの悪知恵によって何度も窮地を逃れる。
─ 続 く ─
>> 330
─ 続 き ─
アングルボダとの間に生まれた3人の子供はどれも怪物の姿だった為、大蛇ヨルムンガンドは🌊に投げ捨てられた。
又、狼フェンリルは檻に入れられ、後に妖精が作った紐グレイプニルで縛られた。
半身が腐っているヘルは、冥界ヘルヘイムに投げ落とされそこの支配者になった。
♀🐎に化け、🐎のスヴァジルファリとの間に怪馬「スレイプニル」を儲けている。
ウートガルズの宮殿ではロギ
と早食い競争で勝負したが、ロキは彼の前に完敗した。
何故ならば、ロギの正体は野火だったからである。
📓 北欧神話中盤
「バルドル殺害後」 📓
ヘズをそそのかしてバルドルを殺させ、又、老婆セック(ソック)に変身してバルドルが甦らない様に仕向けた。
神々の宴に乱入し、その事を明かすと共に、集まっている神々の過去の罪や屈辱を一人ずつ暴き立て巧みに罵倒する
(『ロキの口論』)。
後に神々に捕らえられ、巨大な岩に息子ナリの腸で縛られて洞穴に幽閉される(『ロキの捕縛』)。
そこは🐍の毒液が滴り落ちる場所で、いつもは妻のシギュンが器を持ってそれを防いでいる。
しかし、その器がいっぱいになり彼女が捨てに走る時、一瞬だけ頭に毒液が当たり彼は苦痛のあまり大声で叫び身を捩ると言う。
その影響で地上に現れたものが地震であるとされる。
📓 北欧神話終盤
「ラグナロク」 📓
ラグナロクに於いては戒めがはずれ、巨人族を率いてアース神族を滅ぼす為に出陣し、最後はヘイムダルと相討ちになった。
📝 ロキの呼称 📝
📛ずる賢い者
📛トリックスター
📛変身者
📛空を旅する者
📛狡知の神
📛女巨人 セック
📛人々の恐れ
📛閉じる者
📛終える者
📛狼の父
📛フヴェズルング
📛大きく成長したもの
(ロプト)
📛ラウフェイの息子
📛ビューレイストの兄弟
📝 ロキを取り扱った
現代の創作 📝
🎮女神転生シリーズ
📖魔探偵ロキ
🎮ヴァルキリープロファイル
🎬マスク※ジム・キャリー主演
📺スターゲイト SG-1
(。・・。)💬 ロキの👪を
個別に詳細を
✏しま~す😊
❤ ファールバウティ ❤
北欧神話に於いて、ファールバウティ(F〓rbauti)は、彼の妻ラウフェイ又はナールと共に、ロキ、ビューレイストそしてヘルブリンディの父であった。
名前は「残酷に打つ」を意味している。
❤ ラウフェイ ❤
北欧神話に於いて、
ラウフェイ(Laufey)は又はナール
(N〓l)は、ファールバウティの
妻で、ロキ、ヘルブリンディ、ビューレイストの母であった。
彼女に付いては他には知られていない。
彼女の名「ラウフェイ」は「葉の島」を意味し、木のケニング
となっている。
ノルウェーのLauer島は、彼女の名に由来して名付けられた。
💛 シギュン 💛
シギュンは、北欧神話の悪神ロキの妻。
sigynはsiga(滴る)に関係があり、又、戒めを緩めるものとも呼ばれる。
『古エッダ』では子供にナリ
とナルヴィ、『スノッリのエッダ』
ではナリ(別名をナルヴィと言う)とヴァーリの2人がいるとされる。
ロキはバルドルを死に追いや
った(『バルドルの死』)、
又神々を誹謗した(『ロキ
の口論』)報いとして捕縛され(『ロキの捕縛』)鉄に変わったナリの腸で拘束される。
その際、スカディがロキの頭上に毒蛇を配した。
滴り落ちる毒蛇の毒液をシギュンは洗桶を支えて受ける。
だが、桶がいっぱいによるとシギュンはそれを捨てにその場を離れなくてはならず、離れている合間に顔へ毒液を受けるとロキは苦痛で猛烈にもがき、それが地震になるのだと言う。
この一節のみに登場し、他の文献での登場はない。
💙 アングルボダ 💙
アングルボダ(Angrbo〓a)
は、北欧神話に登場する女巨人。
ロキの愛人で、ロキとの間には巨狼フェンリル、ミズガルズ
の大蛇ヨルムンガンド、女神ヘルが生まれた。
ロキがアングルボダの心臓を食べる事によって生んだとする異伝もある。
💚 スヴァジルファリ 💚
スヴァジルファリ
(Sva〓ilfari)は、北欧神話に出て来る人間の石工に変装してアスガルドの壁を建造した🌋の巨人が所有する魔法の🐎。
アース神族とヴァン神族との間の戦争でアスガルドを囲む壁が瓦礫と化した後、神々はそれらを再建する仕事を嫌がった。
そんなある日、石工に変装した巨人がやって来て神々に提案を持ち掛ける。
石工は以前は壁より強く、高い、新しい壁を建ててアスガルドを囲む代わりに、🌙と☀を手に入れフレイヤと結婚したいと要求した。
神々は大いに怒ったが、ロキの助言により石工が誰の助けも借りずに冬至から夏至の間、約半年を期限に壁を完成させたら報酬を支払うが、もしその間に壁を完成させられなければ報酬は無効とすると言う対案を提示した。
石工はこれに対して彼の🐎、スヴァジルファリを使っても良いならばと言う条件を出した。
─ 続 く ─
>> 341
─ 続 き ─
その日からアース神族の国を城壁で囲む作業が開始された。
スヴァジルファリは巨大な石を運んで石工以上に目覚ましい活躍をした、壁が完成に近付いた頃、神々は条件に付いて助言したロキに責任を取る様に命じた。
ロキは♀🐎に化けてスヴァジルファリを誘惑しスヴァジルファリはロキを追い掛けて作業を放り出した。
これにより作業は遅延し、期限に間に合わないと悟って石工は巨人の姿を現したので、トールはミョルニル
で巨人を打ち倒した。
その後、ロキとスヴァジルファリ
の間に生まれた🐎がスレイプニルである。
💜 ヘルブリンディ 💜
北欧神話に於いて、
ヘルブリンディ(Helblindi、
戦士の👀を眩ますもの)
は、霜の巨人で、ロキとビューレイストの兄弟、ファールバウティと彼の妻ラウフェイ
の息子であった。
ヘルブリンディは又、オーディン
を説明する時に使われるケニングでもある。
❤ ビューレイスト ❤
ビューレイスト(B〓leistr、
時々英語風にByleist)は
北欧神話に於いてロキの兄弟である。
この縁戚関係を除けば彼に付いて何も解っていない。
スノッリ・ストゥルルソンは、彼の書いた『ギュルヴィたぶらかし』の中で、「「ロキ」の兄弟はビューレイストとヘルブリンディだ」と述べている。
そして、幾つかのエッダの
原典(『巫女の予言』
『ヒュンドラの歌』『詩語法
』)は、ロキのケニング
「ビューレイストの兄弟」を用いている。
❤ ナ リ ❤
ナリは、ロキとシギュンの子供。
Nariはぐずぐずするものを意味する。
『スノッリのエッダ』では
「ナルヴィと言う別名がある
」とされているが、
『古エッダ』ではナルヴィの兄弟だとされている。
『ロキの口論』で、ロキはエーギルの広間での宴の最中に自身がバルドルの復活を阻止した事を暴露したが、その後ロキが捕らえたアース神族は、ロキを大きな岩に縛り付ける為の拘束具とすべくナリを捕らえた。
『スノッリのエッダ』では、
神々はナリの兄弟のヴァーリ
を狼に変身させてナリの体を引き裂かせ、腸を引き摺り出した。
しかし、『古エッダ』の
『ロキの口論』では、兄弟のナルヴィは狼に変身させられるが殺害に関与したとは書かれていない。
ナリは神々に腸を抜き取られた。
ナリの腸は鉄となり、ラグナロクまでロキを拘束していると言う。
💛 ナルヴィ 💛
ナルヴィ(Narvi)は、北欧神話に登場する人物の名である。
次の2名が登場する。
①ロキとシギュンの子。
②🌠の女神ノートの父。
この両名が同一人物であるか否かははっきりしていない。
📝ロキとシギュンの子📝
ナルヴィは悪神ロキと、妻のシギュンとの間の息子とされている。
『古エッダ』と『スノッリの
エッダ』では彼の扱いが異なっている。
『古エッダ』の『ロキの口論
』に於いて、息子ナリの腸でロキは拘束され、兄弟ナルヴィは狼に変身させられた。
狼がナリを殺すと言った趣旨の文章は見られない。
しかし、『スノッリのエッダ』
第一部『ギュルヴィたぶらかし』では、先ず33章で夫婦の息子はナリでその別名がナルヴィだとされている。
ところが50章では、ナリの他にヴァーリと言う息子が登場し、これが狼に変身させられてナリを引き裂いてしまう。
腸を引き摺り出したのは神々とされている。
シーグルズル・ノルダルがこの違いを次の様に解釈している。
スノッリはナリとナルヴィを同一人物と考え、最初に息子は1人しか紹介しなかった。
ところがロキの捕縛の場面を書く際、息子は2人いなければならなかった。
スノッリや彼にこの物語を話した誰かは2人目の名前を、恐らく誤解から、オーディンの息子ヴァーリと同じヴァーリとした。
オーディンの息子は、バルドル
を殺したホズに復讐する為に生まれて来た。
ロキの息子ヴァーリも、バルドルの復活を阻んだロキに対して復讐をする。
📝 ノートの父 📝
ナルヴィ(Narfi)もしくはネルヴィ(N〓rfi)は、北欧神話に登場する、🌠の女神ノートの父である巨人とされている。
『ギュルヴィたぶらかし』
第10章での説明によると、彼はヨトゥンヘイムに住んでいる。
その名前の原義を、ドイツ
語の「Narbe(傷痕)」から
「Fordybning(窪み)」、
「Kl〓ft(裂け目)」へと推論して、この「深淵」から「夜」が生まれると解釈する研究者もいる。
💙 スレイプニル 💙
スレイプニル
(古ノルド語:Sleipnir、
スレイプニール、スレイプニィールと
も)は、北欧神話に登場する8本足の(又は、4本ある足の各々に、二つの蹄を持つ)🐎の姿をした神獣。
ギリシャ神話に出て来たケンタウロスの様な半人半馬の姿をしていたとも言われている。
♀🐎に化けたロキとスヴァルディルファリの子供で、オーディンに献上された後は彼の愛馬になる。
とても速く走る事が出来、空を飛ぶ事が出来たと言う。
その名は「滑らかに動く」
を意味し、英語slipに関係がある。
伝承では、オーディンが人間の英雄シグルドに名馬グラニ
を与えているが、これはスレイプニルの子孫と言われている。
(。・・。)💬 以上が
ロキの👪の詳細です😊
では又 本線の神々を
✏しま~す😊
💚 フェンリル 💚
フェンリルは、北欧神話に登場する、狼の姿をした巨大な怪物。
語尾に『狼』と付いた場合はフェンリス狼(Fenrisulfr)とも言う。
別名はフローズヴィトニル。
又、ヴァナルガンド
(Vanargand 破壊の杖)、
フェンリスヴォルフ又はフェンリスウールヴ(フェンリル狼)とも言う。
📝 概 要 📝
フェンリルは、悪戯好きの神ロキが女巨人アングルボダとの間に儲けた、又はその心臓を食べて生んだ3匹の魔物(フェンリル・ヨルムンガンド・ヘル)の内の1匹であり、三兄弟の長子である。
💋を開けば上顎が天にも届くとされ、鼻からは🔥を噴出させている。
他の兄弟とは違い、初めは普通の狼と殆ど違いがなかった為、アース神族の監視下に置かれる事となった。
しかし、日に日に力を増して来たのと、ノルンの警告から神々は拘束する事を決める。
(殺害と言う手もあるにはあったが、アースガルドの土地を邪悪な血で染める訳には行かない事から捕縛と言う結論に至る。)
神々はフェンリルを拘束する為に、レージング
(L〓〓ingr)と呼ばれる鉄鎖を用意したが、フェンリルはそれを容易に引き千切った。
─ 続 く ─
>> 352
─ 続 き ─
続いて、神々はレージング
の二倍の強さを持つ鉄鎖、ドローミ(Dr〓mi)を用いたがこれもフェンリルな難なく引き千切る。
その為、スキルニルを使いに出してドヴェルグ(ドワーフ)
に作らせたグレイプニル
(Gl〓ipnir呑み込む者)
と言う魔法の紐を用いる事にした。
グレイプニルは、😺の足音、女の顎髭、🌋の根元、🐻の神経、♓の吐息、🐤の唾液と言う六つの材料さら出来ていた(材料に使われてしまったので、今日これ等のものが存在しないと言う)。
アームスヴァルトニル
(〓msvartnir)湖にあるリングヴィ(Lyngvi)と言う島で、オーディンは「お前がこんな紐も切れないなら恐る必要がないので解放してやる」と言ってフェンリル
を縛ろうとしたが、フェンリルは警戒し、縛られる代償として誰かの右腕を💋に入れる事を要求した。
神々の中からテュールが進み出て彼の右腕をフェンリルの💋の中に差し入れた。
─ 続 く ─
>> 353
─ 続 き ─
縛られグレイプニルから抜け出せない事に気付いたフェンリルはテュールの右腕を(後にこれに因んで狼の関節と呼ばれる部位まで)食い千切ったが、神々は素早くゲルギャ(Gelgja 薄い)と呼ばれる鎖を用いてギョッル(Gj〓ll 叫び)と言う巨大な岩にフェンリルを縛り付けて地中深くに落とし、スヴィティ(〓viti)と言う巨大な石で上から押さえつけた。
この際に💋を開けて暴れるフェンリルの下顎に護拳を上顎に剣先が来る様に剣を押し込んだ為、開きっぱなしとなったフェンリルの💋から大量の涎が流れ落ちて川となった、これはヴァーン(V〓n 希望)川と呼ばれる。
ラグナロクの際にはグレイプニル
の呪縛が解け、オーディンを飲み込むが、オーディンの息子ヴィーザルの剣で心臓を貫かれ、或いは『スノッリのエッダ』によれば下顎を👞で踏み付けられ、上顎を手で掴まれて、上下に引き裂かれて殺される運命である。
彼が鉄の森の巨人の女との間に儲けた狼達、スコール
がソール(☀)をハティがマーニ(🌙
)を追い掛け、ラグナロクに於いて各々ソールとマーニとに追い付いてこれを飲み込む。
💜 ヘ ル 💜
ヘル(Hel)は、北欧神話に於ける老衰、疾病による死者の国を支配する女神。
エーリューズニルと言う館に住む。
古ノルド語のヘルはゲルマン祖語の隠すと言う意味の*Khalija、又、その語の元となったインド・ヨーロッパ
祖語の隠す、秘密にすると言う意味のKel-から来ている。
英語のHell(地獄)と語源が共通している。
『散文のエッダ』の
『ギュルヴィたぶらかし』では、ロキが巨人のアングルボダとの間に儲けたと云われ、フェンリル、ヨルムンガンドは彼女の兄弟であるが、ヘルだけはロキがアングルボダの心臓を食べて、その後に女巨人に変身して自らヘルを生んだと言う説もある。
ヘルはオーディンによって兄弟達同様に遠隔地へ追放された。
オーディンはそこに九つの世界に於いて名誉ある戦死者を除く、例えば疾病や老衰で死んだ者達や悪人の魂を送り込み、彼女に死者を支配する役目を与えた。
その地は彼女の名と同じく「ヘル(ヘルヘイム)」と呼ばれる。
─ 続 く ─
>> 355
─ 続 き ─
北欧神話の中で唯一、死者を生者に戻す事が出来る人物である。
そもそも彼女以外に死者の蘇生が出来るのなら、ヘルモードがわざわざヘルの元に行く必要はない。
神々でさえも死ねば(北欧神話に登場する神々は全知全能ではないし、不老不死の存在でもない)
全てヘルの元に行き、彼女の下す裁定に従わなければならない。
実際にロキの陰謀で死んだアース神族のバルドルがヘルの元にいるのでこの説は間違いない様である。
絵画では(左右)半身は白く、半身が黒い姿(或いは半身が赤、半身が青)
で描かれる。
これは彼女の体の半分が生きていて、もう半分が死んでいると言う事を意味している。
─ 続 く ─
>> 356
─ 続 き ─
フリッグの命によりヘルモード
がバルドルの蘇生をヘルに懇願したが、死者を妄りに復活させるのは九つの世界の秩序を乱す事であり、蘇生は出来ないと拒否するが、それでも食い下がり必死に懇願するヘルモードに九つの世界の住人全てがバルドルの為に泣いて涙を流せば蘇生させてもいい、と言う条件を与えた。
しかし、女巨人に化けたヘルの父のロキが涙を流さなかったのでバルドルが蘇る事は無かった。
ラグナロクの時は、死者の爪で造った🚢ナグルファルに死者を乗せ、アースガルドに攻め込んで来ると言うが書物によっては死者が軍勢を送り、彼女自身はヘルヘイム(ニヴルヘルとも言う)
に残ったままと言う説もある。
─ 続 く ─
>> 357
─ 続 き ─
ラグナロクが起きた後で彼女がどうなったかは解らないが、バルドルが復活するのは冥界からと『巫女の予言』にあるので、ラグナロクが起きた後でも冥界(或いはその一部)が残り、ヘルや戦いに参加しなかった(女性や子供・老人等戦闘が出来ないので参加出来なかった)死者が残った可能性が強い。
又、新たな世界でもやはり悪人は存在し、死から免れる事は出来ないと
『巫女の予言』にあるので、新たな世界の死者(又はラグナロクで死んだ者達の)女王になったと言う説も存在する。
更にオーディンやフレイの様にはっきり死んだ、と書かれていないので、彼女が生き残ったと言う根拠の一つに挙げる研究者もいる。
❤ ヨルムンガンド ❤
ヨルムンガンド、ユルムンガンド
(J〓rmungandr)は、北欧神話に登場する🐍の怪物。
ロキが巨人アングルボダとの間に儲けた、又はその心臓を食べて生んだ3匹の魔物(フェンリル・ヨルムンガンド・
ヘル)の内の1匹で、フェンリル
は兄、ヘルは姉である。
ミドガルズオルム
(Midgardsormr)、
ミズガルズの大蛇等とも呼ばれる。
主神オーディンは生まれて直ぐのヨルムンガンドを🌊に捨てたが、🌊の底でミズガルズを取り巻き、更に自分の尾を咥える程巨大な姿に成長した。
ヨルムンガンドが眠りから覚め、尾を離し、首をもたげた時、世界の終末「ラグナロク」が始まるとされる。
─ 続 く ─
>> 359
─ 続 き ─
雷神トールが巨人のヒュミルと共に🚢で🎣に出た際、ヨルムンガンドを釣り上げ、鉄槌ミョルニルで斃さんとしたが、🚢が沈む事を恐れたヒュミルが釣糸を切ってしまった為、海中に逃してしまった。
又、トールが巨人の王ウートガルザ・ロキの宮殿を訪れた際、😺を持ち上げて床から脚を離してみせよと言われたトールが😺の胴を高々と持ち上げたものの、床から離す事が出来なかった。
😺とは実は、ウートガルザ・
ロキの幻術によって😺の姿に見えていたヨルムンガンド
であった。
ラグナロクに於いて、トールのミョルニルを3度投げ付け、ヨルムンガンドを打ち倒す事に成功したが、最期に吹き掛けられた毒の為に命を落とし、決着は相打ちと言う形で終わった。
❤ ワルキューレ ❤
ワルキューレ(ドイツ語:「戦死者を選ぶ者」の意)は、北欧神話に登場する複数の半神。
日本語としての「ワルキューレ」
は、ドイツ語での発音「ヴァルキューレ」に由来する。
北欧神話の原語である古
ノルド語では、単数形がValkyrja(ヴァルキュリア、ヴァルキュリャ)、複数形がValkyrjur(ヴァルキュリウル)。
語義は、valr(戦場で横たわる死体)とKj〓sa(選ぶ)を合わせたもので、「戦死者を選ぶ者」と言う意味である。
英語ではヴァルキアー、ヴァルキリーと言う。
📝 概 要 📝
主神オーディンの命を受け、天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士達(エインヘリャン)を天上の宮殿ヴァルハラへと迎え入れる。
この勇士達は、ラグナロクでの戦いに備えて、世の終わりまで武事に励むと言う。
ヴァルハラに於いて、彼等をもてなすのもワルキューレの努めの一つである。
ヴァルキリアは本来9人いると言われている。
又、ギリシャ神話の女神ニケ
とも同一視される場合がある。
後代には「英雄の前に現れる幻想的な恋人」と言うイメージを与えられた。
日本語では「戦乙女」「戦女神」等とも言い、一般には、鎧と羽根の付いた兜で身を固め、槍(もしくは剣)と盾を持ち、翼の生えた🐎(ペガサス等)に乗る美しい戦乙女の姿で表される。
しかし、スカンジナビア半島では筋骨逞しいアマゾネスの様なイメージがある。
─ 続 く ─
>> 362
─ 続 き ─
白鳥に変身する等の魔術的能力を持つ、フィルギャ
(Fylgja)がその原型であると言われる。
ルール文字で書かれたレォーク
石碑等によると、「ワルキューレの🐎」と言う言葉は一般的なイメージとは違い、狼のケニングとして使われている。
戦死者達の死骸に集まる狼の群れをモチーフにしたものと考えられている。
オーロラは、オーディンの使者として夜空を駆けるワルキューレ
の鎧が煌いたものだと考えられていた。
📝 ワルキューレの
リスト:古エッダ 📝
✏ブリュンヒルデ
Brynhildr:勝利のルーンに
通じる者。
🔍スクルド Sculd:
運命の三女神の三女
未来を司る(古エッダに於ける、ワルキューレの項目に出て来るスクルドは、ノルンとは、別人であるとの説がある。)
🔍スケグル Sc〓gul
🔍グン Gunnr
🔍ヒルド Hildr:勝利
🔍ゲンドゥル
Gondur/G〓ndul:魔力を
持つ者
🔍ゲイルスケグル
Geirsc〓gul:槍の戦
🔍フリスト Hrist:
轟かす者
🔍ミスト Mist:霧
🔍スケッギォルド
Sceggi〓ld:斧の時代
🔍スルーズ 〓r〓〓r:
トールとシフの娘 強き者
🔍フレック Hl〓cc:
武器をがちゃつかせる者
─ 続 く ─
>> 364
─ 続 き ─
🔍ヘルフィヨトル
Herfi〓tur:軍勢の戒め
🔍ゲル G〓ll:
騒がしき者
🔍ケイレルル Geir〓lul
:槍を持って進む者
🔍ランドグリーズ
Randgri〓:盾を壊す者
🔍ラーズグリーズ
R〓〓gri〓:
計画を壊す者
🔍レギンレイヴ
Reginleif:
神々の残された者
🔍ヘルヴォル Hervor:
軍勢の守り手
🔍アルヴィト Alvitr:
全知
🔍エルルーン 〓lrun:
🍺のルールに通じる者
(。・・。)💬
文中の✏は 後で詳細を
書きます😊
📝ワルキューレの
リスト:ワーグナーの
『ニーベルングの指環』
📝
🔍ブリュンヒルデ
Brnuhilde
🔍ゲルヒルデ Gerhilde
🔍オルトリンデ
Ortlinde
🔍ヴァルトラウテ
Waltraute
🔍シュヴェルトラウテ
Schwertleite
🔍ヘルムヴィーゲ
Helmwige
🔍ジークルーネ
Siegrune
🔍グリムゲルデ
Grimgerde
🔍ロスヴァイセ
Rossweisse
💛 ブリュンヒルデ 💛
ブリュンヒルデ
(古ノルド語:Brynhildr、
英語:Brunhild、
ブリュンヒルドとも)は、北欧神話に登場する人物である。
ワルキューレの一人で、
『ニーベルングの指環』では、主神オーディンと知の女神エルダの娘とされる。
愛馬はグラーネ又はヴィングスコルニル。
又、『ヴォルスンガ・サガ』、
『ニーベルングの指環』では、ジークフリートと夫婦、又は恋愛関係にあったとされ、その設定が現在最も良く知られており、
『ニーベルングの指環』のキーワードの一つとなっている。
だが、彼女は物語によって違う人格として描かれているので、この設定が彼女を知る材料の全てではない。
📝ワルキューレとしての
ブリュンヒルデ 📝
『ヴォルスンガ・サガ』又は、
『ニーベルングの指環』の中での彼女は、戦死した兵士をオーディンの住むヴァルハラ
へと導く戦女神ワルキューレの一人として描かれており、彼女が登場する作品の中でも最も神秘的な存在になっている。
📝 ワルキューレ時代 📝
ワルキューレとは前述の通り、戦死した兵士をヴァルハラへ導く存在であり、ブリュンヒルデはその一人(長女)であった。
彼女達は鎧に身を包み、自分の🐎に跨がって騎行し、兵士をヴァルハラへ導いたり、戦争情勢を左右出来る存在であった。
そんな彼女等にとってオーディンの命は絶対的なものであり、逆らう等とは考えもよらない事だった。
だが、ブリュンヒルデは
フンディング家とヴォルズング
家の戦い(『ヴォルスンガ・
サガ』ではヒャームグンナル王と
アウザブロージル王の戦い)に於いて、オーディンの命に逆らってヴェルズグ家(アウザブロージル王)を勝たせてしまった。
(『ニーベルングの指環』ではもう一つ、ジークムントの子(後のジークフリート)を身籠ったその妹ジークリンデを保護し、逃してしまったからと言うのも原因。)
─ 続 く ─
>> 369
─ 続 き ─
そこ事がオーディンの怒りに触れ、処罰される事になる。
即ち、彼女の神性を奪い、「恐れる事を知らない」
男と結婚させられてしまう事である(『ニーベルング
の指環』ではどうせ結婚させられるのならと彼女が望んだ事になっている)。
そろまで、彼女は燃え盛る焔の中で眠り続ける事になった。
👰 ジークフリートとの
結婚 👰
幾年かが過ぎ、ジークフリート
は成長し、名剣
『ノートゥング(サガではグラム)
』が鋳造出来るまでになっていた。
ある時彼は、
🌋(ヒンダルフィヤル山)にやって来ると、鎧に身を包んだ人間を発見する。
それはオーディンの命で眠らされたブリュンヒルデだった。
彼女は目覚めると、自分の身の上を話す。
二人は恋に落ち、やがて結婚した(サガではアスラウグ
と言う娘まで授かっている)。
彼女は様々な知恵等を彼に教えた。
しかし、幸せは長く続かなかった。
二人は自身に定められた運命に背いていたからだ(ブリュンヒルデはその事を盾に取り、当初は結婚を拒否していた)。
ジークフリートは💍(サガでは腕輪)をブリュンヒルデに託して、去っていった。
(。・・。)💬 以上で
北欧神話の神々は終わり
です😊
次は
ヒンドゥー教の神々を
✏しま~す😊
📝 ヒンドゥー教 📝
ヒンドゥー教
(英語:Hinduism、🇯ではマスメディアを始め一般にヒンズー教と呼ばれる事が多い)は、インドやネパールで多数派を占める民族宗教である。
信者数はインド国内で8.3
億人、その他の国の信者を合わせると約9億人とされ、キリスト教、イスラム教に続いて世界で第3番目の宗教である。
🇯ではインド教とも呼ばれる事もあり、🇨、🇰でも「印度教」と呼ばれるが、現在のインドは世俗国家であり、国教はなく、又、インドでこの様に呼ばれた事はない。
📝 語 源 📝
「ヒンドゥー」の語源は、
サンスクリット語でインダス川を意味する「スィンドゥ」が、古代ペルシアで「ヒンドフ」に転訛したもの。
ペルシアから見て「インダス川対岸(ヒンドフの反対側)に住む人々」の意。
これがインドに逆輸入されてヒンドゥーになった。
インド植民地時代に、大英帝国側がインド土着の民族宗教を包括的に示す名称として採用した事から、この呼称が広まった。
📝ヒンドゥー教の特徴📝
ヒンドゥー教はバラモン教から聖典やカースト制度を引き継ぎ、土着の神々や崇拝様式を吸収しながら徐々に形成されて来た多神教である。
紀元前2000年頃にアーリア人がイランからインド北西部に侵入した。
彼等は前1500年頃にヴェーダ聖典を成立させ、これに基づくバラモン教を信仰した。
紀元前5世紀頃に政治的な変化や仏教の隆盛がありバラモン教は変貌を迫られた。
その結果バラモン教は民間の宗教を受け入れ同化して行く。
ヒンドゥー教は紀元前5~4世紀に顕在化し始め、紀元前4~5世紀に当時優勢であった仏教を凌ぐ様になった。
その後インドの民族宗教として民衆に信仰され続けて来た。
神々への信仰と同時に輪廻や解脱と言った独特な概念を有し、「四住期」に代表される生活様式、身分(ヴァルナ)・職業(ジャーティ
)まで含んだ「カースト制」等を特徴とする宗教である。
─ 続 く ─
>> 375
─ 続 き ─
三神一体(トリムルティ)と呼ばれる近世の教義では、中心となる3大神、即ち
🔍ブラフマー:宇宙の創造を司る神
🔍ヴィシュヌ:宇宙の維持を司る神
🔍シヴァ:宇宙の寿命が尽きた時に世界の破壊を司る神
は一体をなすとされている。
しかし、現在では、ブラフマー神を信仰する人は減り、ヴィシュヌ神とシヴァ神が二大神として並び称され、多くの信者がいる。
ヒンドゥー教の神や祭祀は一部形を変えながらも、🇯の仏教に影響を与えている。
📝ヒンドゥー教の範囲📝
ヒンドゥー教は多神教であり、又、地域や所属する集団によって非常に多様な信仰形態を取る。
それ故ヒンドゥー教の範囲は非常に曖昧である。
インド国内の広義の定義に於いては、キリスト教やイスラム
教等インド以外の国で発祥した特定宗教以外の全ての宗教が相当する。
一例として、インドに於いて仏教はヒンドゥー教の一派とされる。
インド憲法25条では、(ヒンドゥー教から分派したと考えられる)シク教、ジャイナ教、仏教を信仰する人も広義のヒンドゥー教として扱われている。
📝 主要な神々 📝
3大神は各々神妃を持ち、夫婦共に多様な化身を有する。
🔍ヴィシュヌ神:世界維持の神、慈愛の神、鳥神ガルーダに乗る。10大化身と呼ばれる多数の分身を有する。
✏ラーマ:ヴィシュヌ神の化身 叙事詩ラーマーヤナで大活躍する。
✏クリシュナ:ヴィシュヌ神の化身 叙事詩マハーバーラタ
の英雄、民間に人気のある神。
☝釈迦:仏教の開祖である釈迦牟尼はヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の9番目の化身とされている。
☝ラクシュミ:ヴィシュヌ神の神妃、富と幸運の女神。🇯では吉祥天。
─ 続 く ─
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─ 続 き ─
🔍シヴァ神:創造と破壊の神、乗り物は♉のナンディー、🐯の皮を纏い首にコブラを巻く。しばしば結跏趺坐し瞑想する姿で描かれる。🇯では大黒天。
✏パールヴァティー:
シヴァ神の神妃、ヒマラヤ神の娘、穏やかで心優しい。
☝ドゥルガー:パールヴァティーの化身で戦いの神、水牛に化けた👿を倒す美しい神像が有名。
☝カーリー:パールヴァティー
の化身でドゥルガーよりも
荒々しい戦いの神。コルカタ
(カルカッタ)の地名はカーリーから来ている。
─ 続 く ─
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🔍ブラフマー神:世界創造の神 水鳥ハンサに乗った老人の姿で表される。🇯では梵天。
☝サラスヴァティー:
ブラフマー神の神妃、🇯では弁財天。
3大神は、信者個人の信仰に於いては並行している訳ではない。
例えば「シヴァ神」を最高神と崇める人にとって、「ヴィシュヌ神」は劣位ではあるが敬うべき神である。
又、神話の中で3大神の化身と共に活躍する神や、3大神の子神も信仰されている。
🔍ガネーシャ:シヴァ神の子供で🐘の頭を持つ神、🐭に乗る。富と繁栄、智恵と学問を司る。🇯では聖天。
🔍ハヌマーン:外見が🐵の神、叙事詩「ラーマーヤナ」でラーマ王子を助けて活躍する。身体の大きさを自由に変えられれ。孫悟空の元になったと考えられる。
(。・・。)💬
文中の✏印の名前は
後で個別に書きます😊
📝 四住期 📝
四住期(アーシュラマ)とはヒンドゥー教独特の概念で、最終目標の解脱に向かって人生を4つの住期に分け、各々の段階毎に異なる目標と義務を設定したもの。
尚、四住期は、上位ヴァルナのバラモン、クシャトリア、ヴァイシャにのみ適用され、シュードラ及び女性には適用されない。
四住期に付いて概略を示す。
🔍受胎から入門式:
(8~12歳)までは四住期には入らず、こな間は一人前の人間とは見なされない。
🔍学生期:本来の意味は、特定の師匠(グル)に弟子入りして聖典ヴェーダを学習する時期であったが、クシャトリアは武人としての技能の鍛錬や行政統治の実務の勉強も行い、ヴァイシャも世襲の職業に関する勉強も行った。現在では就学期間に相当。
─ 続 く ─
>> 381
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🔍家住期:学生期を終えると家業に努め結婚して👪を養う家住期に入る。男子を儲けて先祖の祭祀を絶やさない事が重要視される。この為インドでは🇨の様な一人っ子政策は受け入れられ難い。カーマ・スートラは家住期を充実させる為の経典である。家住期に於いて家長は家業を繁栄させて大いに儲け、その💰を喜捨する事も重要と考えられている。
🔍林住期:家住期を終えると解脱に向けた人生段階に入る。孫の誕生を見届けた家長は🏠を離れて荒野や林に住み、質素で禁欲的な生活を営む。
🔍遊行期:林住期を終えると住まいを捨てて遍歴行者となって放浪し、解脱を目指す。
過去に於いても現在でも、全てのヒンドゥー教徒が四住期を全うするわけではない。
因みに仏教の開祖釈迦も当時のバラモン教の教えに従い、四住期に則った人生を送っている。
即ち男子を儲けた後、29歳で釈迦族の王族の地位を捨て林間で修行をし、その後悟りを開いて布教の旅に出ている。
📝 業と輪廻 📝
🔍業(カルマ):
業はサンスクリットで、本来は行為の意味。
因果思想と結合し、業はその善悪に応じて果報を与え、死によっても失われず、輪廻転生に伴って、代々伝えられると考えられた。
「ウパニシャッド」にもその思想は現れ、輪廻思想に発展し、一種の運命論となった。
🇨、🇯の思想にも影響を与えている。
業はインドに於いて、古い時代から重要視された。
ヴェーダ時代からウパニシャッド時代に掛けて輪廻思想と結び付いて展開し、紀元前10世紀から4世紀位までの間に次第に固定化して来た。
─ 続 く ─
>> 383
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🔍輪廻(サンサーラ):
ヒンドゥー教では、輪廻を教義の根幹とし、信心と業(カルマ、Karuman)によって次の輪廻(来世)の宿命が定まるとする。
具体的には、カースト(ヴァルナ)の位階が定まる等である。
生き物は、行為を超越する段階に達しない限り、永遠に生まれ変わり、来世は前世の業(行為)によって決定される。
これが、因果応報の法則(善因楽果・悪因苦果・自業自得)であり、輪廻の思想と結び付いて高度に理論化されてインド人の死生観・世界観を形成して来た。
📝 河川崇拝 📝
ヒンドゥー教では河川崇拝が顕著であり、水を使った沐浴の儀式が重要視されている。
特にガンジス川(ガンガー)は川そのものがシヴァ神の身体を伝って流れ出て来た聖水とされ、川自体も女神ガンガーである為「母なる川ガンジス」として河川崇拝の中心となっている。
ガンジス川沿いには沐浴場(ガート)が設けられた聖地が点在する。
ヒンドゥー教徒は、沐浴場に設けられた石の階段を下りて川の水に頭まで浸かって罪を清め、或いは水を飲む。
📝 菜食主義 📝
ヒンドゥー教は不殺生を旨とし、その為肉食を忌避するので菜食主義の人が多い。
しかし、身分や仕来たりによってその度合いが異なる。
一般的な菜食は植物に加えて鷄卵も可とすり人と鷄卵を不可とする人がいる。
又、上位カースト階級には、収穫の際に地中の生物を殺す惧れのあるタマネギ等の根菜類を不可とする人もいる。
何れの場合も牛乳及び乳製品は良く食べられる。
ところが宗派によっては祭りに際し犠牲獣を供する事がある。
その際、宗教儀式に従って神に捧げられた♑等の儀式獸の🍖を「お下がり」
として食べる場合もある。
しかし、どの様な場合に於いても🐮、特に瘤牛は神話にも出て来る聖獣で絶対に食べない。
📝 聖牛崇拝 📝
ヒンドゥー社会に於いて🐮は崇拝の対象となっている。
神話にも度々🐮が登場し、例えばシヴァ神の乗り物はナンディンと言う♉である。
実社会でも♉は移動・運搬・農耕に用いられ、牝🐮は乳を供し、乾燥された🐮糞は貴重な燃料となる。
但し、聖別されているのは主として瘤牛であり、水牛は崇拝の対象とはならない。
📝 ヨーガ 📝
ヒンドゥー教の修行としてヨーガが挙げられる。
ヨーガは『心身の鍛錬によって肉体を制御し、精神を統一して人生究極の目的である「解脱」に至ろうとする伝統的宗教的行方の一つである』。
ヨーガの特徴の一つである結跏趺坐するスタイルはインダス文明の印象にも刻まれており、かなり早い時期から実施されていたと考えられる。
ヨーガの経典には5世紀の「ヨーガ・スートラ」があり、沈思瞑想による修行は🇯の仏教の「禅」に繋がっている。
又、身体を鍛錬するヨーガ
は、13世紀に始まる「ハタ・
ヨーガ」と呼ばれる流派であり、現在🇯で行われている「ヨーガ教室」等もこの流派に入る。
📝 歴 史 📝
ヒンドゥー教はキリスト教やイスラム
教の様な、特定の開祖によって開かれたものではなく、インダス文明の時代からインド及びその周辺に居住する住民の信仰が受け継がれ時代に従って変化したものと考えられている。
従ってヒンドゥー教がいつ始まったかに付いては見解が分かれている。
📝 歴史:
インダス文明時代 📝
インダス文明(紀元前2300年
~1800年)のハラッパーから出土した印象には、現代のシヴァ神崇拝に繋がる結跏趺坐した行者の絵や、シヴァ神に豊穣を願うリンガ
崇拝に繋がる直立した男性性器を示す絵が見られる。
しかし、インダス文明の文字は解読出来ていないので、後代との明確な関係は不明である。
📝 ヴェーダ聖典 📝
ヴェーダはインドで最古の聖典類である。
最も古い「リグ・ヴェーダ」は
紀元前1200年から1000年頃にインド北西部のパンジャブ地方でアーリア人によって成立したと考えられている。
ヴェーダの内容は下記の様に分類されるが狭義にはサンヒターのみを指す。
🔍サンヒター(本集)
🔍リグ・ヴェーダ(賛歌)
🔍サーマ・ヴェーダ
(歌詠)
🔍ヤジュル・ヴェーダ
(祭詞)
🔍アタルヴァ・ヴェーダ
(呪詞)
🔍ブラーフマナ(祭儀書)
🔍アーラニカヤ(森林書)
🔍ウパニシャッド
(奥義書)
─ 続 く ─
>> 391
─ 続 き ─
ヴェーダには多数の神が登場するが、その中で重要なのは雷神インドラ(🇯では帝釈天)、アグニ(🔥の神)
、ヴァルナであった。
現在では前述のヴィシュヌ神等に押されて影が薄い。
ヴェーダの宗教がバラモン教と呼ばれる。
リグ・ヴェーダに登場する神々は、各々が独立した個性を有している訳ではなく、属性や事績を共有する事が多い。
又、後のヒンドゥー教で見られる人格神的な形態を取らず、神像や恒久的な寺院建造物の存在も確たる証拠は見付かっていない。
バラモン教の祭祀は具体的な目的に対して行われ、バラモンが規定に則って空き地を清め、そこに目的に応じた特定の神を招き、供物や犠牲を祭壇の火炉に捧げる「供犠」が主体であった。
─ 続 く ─
>> 392
─ 続 き ─
現在のヒンドゥー哲学の基本となる「因果応報」「霊魂不滅」「輪廻転生」等の諸観念の淵源は、ウパニシャッドが完成した頃まで遡れる。
ウパニシャッドは紀元前800~
500年頃にガンジス川流域で作られたインド古代哲学の総称である。
尚、ヴェーダに登場するヴィッシュヴァカルマ神(造物の工巧の神)は、現在でも物造りの神様として、インドの各工場で祀られている。
現在この神の祭りは毎年9月17日に行われている。
📝 バラモン教から
ヒンドゥー教へ 📝
バラモン教はインドを支配するアーリア人の祭司階級バラモンによる祭儀を重要視する宗教であった。
紀元前5世紀頃に、バラモン
教の祭儀重視に批判的な仏教とジャイナ教が成立した。
更にインド北西部は紀元前520年頃にはアケメネス朝ペルシア、前326年にはアレクサンダー大王に支配された。
その後仏教はアショーカ王(在位紀元前268年頃-紀元前232年頃)帰依等により一時期バラモン教を凌ぐ隆盛を示した。
この時期にヴェーダを基本とする宗教であるバラモン
教は「支配者の宗教」からの変貌を迫られ、インド各地の先住民族の土着宗教を吸収・同化して形を変えながら民衆宗教へ変化していった。
─ 続 く ─
>> 394
─ 続 き ─
この為広義のヒンドゥー教にバラモン教時代を含める場合もある。
ヒンドゥー教にはバラモン教の全てが含まれているが、ヒンドゥーの成立に伴って、バラモン教では重要であったものがそうでなくなったり、その逆が起きたり等大きく変化している。
紀元後4世紀頃、グプタ朝がガンジス川流域を支配した。
グプタ朝はチャンドラグプタ2
世(在位紀元385年-413年
)に最盛期を迎えるが、この頃に今もヒンドゥー教徒に愛されている叙事詩「マハーバーラダ」と「ラーマーヤナ」
が纏められる等、ヒンドゥー
教の隆盛が始まった。
バラモン教は上記の様に具体的な目的に対して神に「供犠」を捧げる、云わば「ギヴ・アンド・テイク」の宗教であったのに対し、ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の様な至高の神への絶対的帰依(「バクティ」と呼ぶ)に基づく信仰態度が多くの大衆に受け入れられ始めた。
この時期に六派哲学と呼ばれるインドの古典哲学が確立し、互いに論争を繰り広げた。
─ 続 く ─
>> 395
─ 続 き ─
🔍ヴァイシェーシカ学派
:多数の実在を認め、物質を無数の原子からなるものと規定した。
🔍ニヤーヤ学派:
実在を認めつつ、主宰神
「シヴァ神」の証明を試みた。
🔍サーンキヤ学派:
世界は精神と物質から成るとした「二元論」を展開した。純粋精神が物質から離れた時に「解脱」が達成されるとし、最高神の存在を認めない。
🔍ヨーガ学派:
教説のかなりの部分をサーンキヤ学派と共有するが、最高神の存在を信じる。「解脱」の手段としてのヨーガの行法を発達させた。
🔍ミーマーンサー学派:
ヴェーダの「供犠」を受け継ぎ、正しい祭祀が(神を通さず)直接果報を齎すものとした。
🔍ヴェーダーンタ学派:
根本聖典「ブラフマ・スートラ」に則り梵我一如を追求した。この学派がその後のヒンドゥー教の正統派の地位を継続している。
📝 不二一元論と
バクティー 📝
ヴェーダーンタ学派の思想の中で最も有名なものに不二一元論がある。
これは、精神的実在であるブラフマン(梵)又は、アートマン(我)以外に実在する物は無い、言い換えれば「今、目の前にある世界は幻影に過ぎない」と言う思想。
この思想を突き詰めてゆくと、シャンカラ(700年~750
年頃)の説く様に「ブラフマン
は人格や属性を持たないもの」となり、無神論的一元論に達する。
この教義は現在でもヒンドゥー教の正統派としてインドの5箇所の僧院で代々「シャンカラ師」の名を継承する学匠によって不二一元論の法灯が維持され続けている。
─ 続 く ─
>> 397
─ 続 き ─
この頃南インドでは「至高の神への絶対的帰依」、「自己犠牲をいとわない神への奉仕」を信仰の柱とするバクティと呼ばれる信仰形態が顕在化し始めた。
このバクティに関して、12
世紀から13世紀にかけてヴェーダーンタ学派の学匠達によって「ヴィシュヌ神」を崇拝する信仰が理論化された。
バクティは一般庶民の信仰形態として現在まで広く行われている。
不二一元論とバクティは正反対とも言える形態だが、現在のヒンドゥー教の中では問題なく同居している。
📝 その後の
ヒンドゥー教 📝
その後インド北部ではイスラム
教徒の征服王朝が交代する時代に入る。
タージ・マハル等北インドの著名な文化財はイスラム教様式である。
しかし、庶民や南インドの王朝はヒンドゥー教を信奉した。
ヒンドゥー教では、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァが3大神とされた。
各神は多様な側面を持ち、その性格は一様ではない。
その中でヴィシュヌやシヴァは民間宗教の神を取り込んで行き、多様な神話を通じて多くの信徒を有している。
ヒンドゥー教の複雑さ・分かり難さの一例として、沢山の神々を崇める多神教としての姿、シヴァ又はヴィシュヌを至高の神とする一神教的な姿、教理を哲学的に極めた不二一元論の様な無神教としての姿、のを全てを内在している点が挙げられる。
更には19世紀の著名な聖者ラーマクリシュナは、厳しい修行の末にヒンドゥー教の奥義に達した後、イスラム教やキリスト教の神までも感得し、『世界の全ての宗教は神に至る道』と説いてインド社会に大きな影響を与えた。
📝現代のヒンドゥー教📝
🔍地域やカーストによって信仰形態が著しく異なる一般のヒンドゥー教徒は、輪廻転生等の宗教観念を共有しながらも、長い歴史を経て生活に深く根付いた習慣や身分(カースト)に従って多様な生活を送っている。日々の礼拝や冠婚葬祭の習慣はカーストや土地や信仰する神によって著しく異なる場合が多い。カーストによる差別は1950年に憲法で禁止されているが、それでも未だ根強く残っている。
🔍多数の言語を話す人々に信仰されているヒンドゥー
教の聖典「ヴェーダ」は古代の言語サンスクリット語で書かれている。しかし、現在のインド人はサンスクリット語ではなく、各地の言語で生活しており、インドは多言語国家である。インド憲法で公式に認められた公用語は23言語、他に準公用語の英語がある。例えば世界遺産マハーバリプラムがあるタミル・ナードゥ州ではタミル語が使われ、隣のアーンドラ・
プラデーシュ州(数多くの遺跡があるハイデラバードを州都とする)ではテルグ語が話されている。タミル語とテルグ語は言語も文字も違う。更にデリーの人は又別の言葉ヒンディー語を話す。よってヒンドゥー教を「様々な言語を話す人々に信仰されている宗教である」
と言う事も可能である。
─ 続 く ─
>> 400
─ 続 き ─
🔍アジア地域に於ける信仰の広がりインドでは人口の81.4%を占める8億2760万人、ネパールでは人口の過半数、バングラデシュでは人口の14%、スリランカは15%がヒンドゥー教徒である。インドネシアのバリ島では人口の9割がバリ・ヒンドゥーと呼ばれる独自の習合宗教を奉じ、マレーシア、シンガポール
にも相当数の信者数が住んでいる。世界全体での信者数を比較してみるとヒンドゥー教徒は仏教徒よりも多くなる。信者が地域的に遍在している事もあって、🇯では世界宗教ではなく民族宗教と考えられており、世界三大宗教の座を仏教に譲っている。
📖 経 典 📖
ヒンドゥー教は多くの意味でバラモン教を受け継いでいて、ヴェーダ文献群と、その最後尾に位置するウパニシャッド群は、現代でも聖典として多くのインド
人に愛読されている。
聖典である為キリスト教の聖書やイスラム教のコーラン同様、成立後の人為的な変更は無い。
ヴェーダに次ぐ聖典として、多くの神話を含みヒンドゥー教に付いて広範囲に規定したプラーナ文献がある。
庶民に人気のある「ドゥルガー女神が水牛に化けた👿を倒す話」はプラーナ
文献の一つである
マールカンデーヤ・プラーナにある。
聖典以外に「ラーマーヤナ」や「マハーバーラダ」と言った、神の化身が悪と戦う叙事詩は現在も愛読されており、これ等の神話に基づく祭礼が各地で盛大に行われている。
例として、ラーマーヤナ(ラーマ王子の物語)を劇化した「ラーム・リーラー(:en:Ramlila)」(ベナレス)、マハーバーラダに登場するクリシュナ神の活躍を歌舞劇にした「ラース・リーラー(:en:Rasalila)」(マトゥラー)がある。
─ 続 く ─
>> 402
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聖典ではなく叙事詩や抒情詩であるギーター(歌)も民衆の信仰を支えている。
特に「バガヴァッド・ギーター」
(「神の歌」の意)は民間伝承物語ではあるが、ヒンドゥー教徒の信仰生活を実質的に規定して来た。
サンスクリットの叙事詩「マハーバーラダ」の一部にも含まれる「ギーター」は、その後も熱烈な信仰心を持った詩人達に作られ続けており、その中にはミーラー・バーイー(1499-1546)の様な女性詩人もいる。
最近でも例えばマハトラ・ガンディーはギーターを生涯愛好し続けた事で知られる。
📝 身分(ヴァルナ)と
職業(ジャーティ) 📝
ヒンドゥー教の特徴の中で、カースト制度の存在が大きい。
カーストは歴史的に基本的な分類(ヴァルナ)が4つ成立し、その下に職業を世襲するジャーティ(生まれ・出生)と呼ばれる社会集団が形成されて、例えば「🐮飼い」や「大工」や「床屋」
等の職業が世襲されて来た。
結果としてインドには非常に多くのカーストが存在する。
カーストは親から受け継がれるだけで、生まれた後にカーストを変える事は出来ない。
但し、現在の人生の結果によって次の生など未来の高いカーストに上がる事が出来る。
現在のカーストは過去の生の結果であるから、受け入れて人生のテーマを生きるべきだとされる。
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基本的な4つのカースト
(ヴァルナ)とカースト外の身分には、以下のものがある。
①ブラフミン(サンスクリットでブラーフマナ、音写して婆羅門・バラモン)
②神聖な職に就いたり、儀式を行う事が出来る。バラモンと言うのは「ブラフマン(梵)を有するもの」の意味で自然界を支配する能力を持つものとされている。「司祭」とも翻訳される。
③クシャトリア(クシャトリヤ)
④王や貴族等武力や政治力を持つ。「王族」、「武士」とも翻訳される。
⑤ヴァイシャ
⑥商業や製造業等に就く事が出来る。「平民」とも翻訳される。
⑦シュードラ(スードラ)
⑧一般的に人々の嫌がる職業にのみ就く事が出来る。シュードラはブラフミンの影にすら触れる事は出来ない。「隷民」「奴隷」とも翻訳される事がある。先住民族であるが、支配される事になった人々である。
─ 続 く ─
>> 405
─ 続 き ─
⑨アチュート(パーリヤ)
⑩更に、カースト外の人々もおり「不可触民」とも翻訳される。力がなくヒンドゥー
教の庇護のもとに生きざるを得ない人々である。にも関わらず1億人もの人々がアチュートとしてインド国内に暮らしている。
尚、外国人であっても🇯や裕福なアジアの国や、ヨーロッパ、🇺からの訪問者はその国の力が強い為、高いカーストと同様の扱いを受ける。
カーストによる差別は1950年に憲法で禁止されている。
📝 改 宗 📝
他宗教から改宗してヒンドゥー教徒になる事は可能であり歓迎される。
しかし、そこにはカースト制がある。
カーストは親から受け継がれ、カーストを変える事は出来ない。
カーストは職業や身分を定める。
他の宗教から改宗した場合は最下位のカーストであるシュードラに入る事しか出来ない。
生まれ変わりがその基本的な考えとして強くあり、努力により次の生まれ変わりで上のカーストに生まれるしか方法はない。
ヒンドゥー教からイスラム教や仏教へと改宗する場合は、下位のカーストの者が差別から抜け出す為である事が多い。
📝 聖 地 📝
ガンジス川沿いには沐浴場(ガート)が設けられた聖地がある(以下は上流側から順)
🔍ガンゴートリー
🔍バドリーナート
🔍リシケーシュ
(リシケシ、リシュケシュ):
沐浴場の他ヨガの道場(アーシュラム)も多く存在し、ビートルズのメンバーも一時滞在した。
🔍ハルドワール
(ハリドワール)
🔍アラーハーバード
🔍ワーラーナシー
(バラナシ、バナーラス、ベナレス)
北インド中央、ガンジス川左岸に位置するガンジス川最大の沐浴場。
─ 続 く ─
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【4大巡礼】
🔍プリー
インド東部、ベンガル湾沿いに位置するヴィシュヌ神の町。ジャカナート寺院がある。
🔍バドリーナート・
ケーダールナート
北インドにある。
🔍ドワールカー(ドワラカー)
インド西部にある。
🔍ラーメーシュワラム
南インドにある。
他には、神話の舞台や由緒ある寺等が聖地とされている。
🔍アヨーディヤー
ラーマーヤナの主人公ラーマ王子の故郷。
🔍ヤムノートリー
🔍マトゥラー
ヴィシュヌ神の化身クリシュナの生誕地。
🔍カーンチープラム
インド南部の聖地、7世紀頃から栄えた為、古い寺院が多く残っている。
🔍ウッジャイン
📝 遺 跡 📝
🔍プランバナン寺院群
インドネシアのジャワ島にある。
世界遺産の1つ。
🔍アンコール遺跡
カンボジアにある。
世界遺産の1つ。
📝 祭 礼 📝
ヒンドゥー教の祭りの日程はインド独特の太陽太陰暦(インド暦とも言う)に従っているので、太陽暦では毎年異なった日付に実施される。
これ等の祭りの当日は休日となる場合が多い。
三大祭は全国的に休日となるが、ガネーシャ祭は西インドでは休日だが、他の地域では休日扱いしない等地域差がある。
🔍ホーリー祭:
春の祭り、ヒンドゥー教3大祭りの一つ。3月に行われ、街中で相手構わず色の粉を掛け合う。
🔍ラクシャー・バンダン
:女性が兄弟の右腕にお守り紐を巻き付けて加護を願う祭り。7~8月に行われる。
🔍ガネーシャ祭:
8~9月に西インドで盛大に行われる、🐘頭のガネーシャ
の祭。各家庭では、毎年新しく神像を購入して祭った後、像を川に流す。ムンバイ等の都会では巨大な神像が町を練り歩く。
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>> 411
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🔍ダシェラ祭:
ヒンドゥー教3大祭りの一つ。
ラーマ神が👿を倒した事を祝う日で、9~10月に行われる。地域によって祭りが違うがガンジス川流域では👿を倒すドゥルガー女神を祭る「ドゥルガー・プージャ」が盛大に行われる。
🔍ディワーリー祭:
ヒンドゥー教3大祭りの一つ、富と幸運の女神ラクシュミ
を祭る。10~11月に行われる。家業の繁栄を願い🏠の戸口に灯明を飾って祝う。ダシュラ祭やディワーリー
祭には都会に働きに出ている人も実家に帰る事が多い。
(。・・。)💬 では
前述の主な神々の詳細を
✏しま~す😊
💙 ラーマ 💙
ラーマは、インドの叙事詩
『ラーマーヤナ』の主人公。
イクシュヴァーク王統に生まれた🌹色の瞳を持つ英雄で、インドの理想君主像であり、アルタを体現したとされる。
シーターを妃とした。
神話上、特にヴィシュヌ派では、ヴィシュヌのアヴァター(権化)であるとされる。
ダシャラタ王と妃カウサリヤーとの間に生まれ、異母兄弟にバラタ、ラクシュマナ、シャトルグナ
がいる。
『ラーマーヤナによると、彼等1兄弟は何れもラークシャサ(羅刹)の王ラーヴァナを倒す為に生まれたヴィシュヌ神の4分身であると言う。
大聖ヴィシュヴァーミトラの導きによって、ミティラーの王ジャナカを尋ね、そこで王の娘シーターと出会い、結婚する。
しかし、バラタ王子の母カイケーイー妃によって、14年の間アヨーディヤを追放された。
ダンダカの森でラーヴァナによってシーターを略奪され、これを切っ掛けにラークシャサ族との間に大戦争が勃発する。
💚 クリシュナ 💚
クリシュナ(デーヴァナーガリー:
Krisna)は、インド神話に登場する英雄で、ヒンドゥー
教に於けるヴィシュヌ神の
第8の化身(アヴァターラ)。
📝 概 要 📝
ヴィシュヌに匹敵する程の人気があり、ガウディヤ・ヴィシュヌ派では最高神に位置付けられ、他の全ての化身の起源と見なされている。
クリシュナに纏わる物語は数多い。
幼児期や青年期の恋愛物語の主人公、英雄の導き手として等その立場は多種多様だが、根幹部分の設定は変わらない。
インドでのクリシュナ人気は、非ヒンドゥー教の様々な逸話を吸収した事が大きい。
古来よりインド絵画の題材の一つであり、その名がサンスクリットで「黒」「闇」を示す通り、青黒い肌の男性として描かれる。
クリシュナには別名があまたあり、広く知られている呼称は
ゴーパラ(Gopala、🐮飼い)
ゴーヴィンダ(Govinda、🐮
と喜びの保護者)、
ハリ(Hari、奪う者)、
ジャガンナータ(Jagannatha、
宇宙の支配者)、
マーダヴァ
(Madhava、春を運ぶ者)、
ダーモーダラ(Damodra、腹に紐をかけた者)、
ウーペンドラ
(Upendra、インドラ神の弟)
等がある。
一説によれば、約16000
人もの女性を満足させた絶倫の神でもある。
📝 文学的起源 📝
クリシュナの行動を記録する最も初期の媒体は叙事詩『マハーバーラタ』である。
この中でクリシュナは、ヴィシュヌの化身として主要人物の一人として登場する。
その中の
『バガヴァッド・ギーター』
では主人公アルジュナの導き手として登場する。
又、『バーガヴァタ・プラーナ』
ではクリシュナ伝説が集成されている。
有名な愛人ラーダーとの恋
に付いては詩集
『サッタサイー』が初出であり
、ジャヤデーヴァの
『ギータ・ゴーヴィンダ』は
インド文学史上特に有名である。
💜 パールヴァティー 💜
パールヴァティー(Parvathi)は、ヒンドゥー教の女神の一柱で、その名は「🌋の娘」を意味する。
シヴァ神の神妃。
ヒマラヤ山脈の山神ヒマヴァット
の娘で、ガンジス川の女神であるガンガーとは姉妹。
軍神スガンダや、学問の神
ガネーシャの母。
シヴァの最初の妻サティーの転生とされ、穏やかで心優しい、美しい女神と言われる。
ウマー(烏摩妃)、ガウリー、チャンディー、アンビカー等別名が多い。
後にドゥルガーやカーリーとも同一視され、パールヴァティー
の変身した姿、或いは一側面とされた。
タントラ教に於いては、シヴァ
のシャクティであるとされ、
シヴァと共にアルダーナリシュヴァラを形成する。
(。・・。)💬 以上で
詳細は終わり😊
では 本題のヒンドゥー教の
神々を✏しま~す😊
❤ アーディティヤ ❤
アーディティヤ(Aditya)は、古代インド神話に於ける神々の集団の1つ。
アーディティヤ神群と呼ばれる。
女神アーディティの息子達とされ、ヴァルナ、ミトラを首領とする。
『リグ・ヴェーダ』では5~8柱の神々とされるが、通常名前が挙げられるのは、ヴァルナ、ミトラ、アリヤマン(款待)、バガ(分配、幸運)、アンシャ(配当)、ダクシャ(意思)の6神である。
古来より☀との関連が深い神々とされ、後世にはヴィシュヌ等が加わって12神とされる様になった。
❤ アグニ ❤
アグニ(agni)は、インド神話の🔥神。
妻はスヴァーハーで、一説によるとスガンダも彼の息子であると言う。
アーリア人の拝火信仰を起源とする古い神だと考えられ、イラン神話のアータルとも起源を同じくする。
🔥のあらゆる属性の神格化であるが、特に儀式に於ける祭火として重視される。
供物は祭火たるアグニに投じられて煙となり天に届けられ、神々はアグニによって祭場へ召喚される。
即ち彼は地上の人間と天上の神との仲介者であり、リグ・ヴァェーダに於いてはインドラに次いで多くの讃歌が捧げられる等極めて重視される。
又、彼は天上にあっては☀、中空にあっては⚡、地にあっては祭火等、世界に偏在する。
🏠の🔥・森の🔥、又心中の怒りの🔥・思想の🔥・霊感の🔥としても存在すると考えられた。
─ 続 く ─
>> 421
─ 続 き ─
又、人間や動物の体内にあっては食物の消化作用として存在し、栄養を全身に行き渡らせて健康を齎し、ひいては子孫繁栄や財産(家畜)の増大等ももたらすとされた。
後にはローカパーラ
(lokapaala『世界の守護神』)八神の一人として、南東の方角を守護するとされた。
仏教では火天(かてん)と呼ばれるが、実体はないとされる。
ヒッタイト文書に見られる神格アクニ(Akni)はアグニからの借用だとする説もある。
💛 アシュヴィン 💛
アシュヴィン双神(A vinau)は、インド神話に於ける医術の神で、美しい、うり二つの♊の神とされる。
名は「🐎(a va)を持つ者(御者)」の意で、各々ナーサティア(N satya)とダスラ
(Dasra)と言う名を持ち、ナーサティアは二神の別名としても用いられる。
彼等は奇跡的な治療を行い、結婚、人間や家畜の生殖を司るとされ、特に🐎との関係が深く、☀神や女神サラスヴァティーと関連を持つ。
普通アシュヴィン双神は区別の付かない♊の兄弟神だが、両親が異なるとも言われ、例えば
『リグ・ヴェーダ』の一部の詩篇では一方は天の子で、一方はスマカと言う人間の子であるとされる。
これに対し、プラーナ文献では☀神スーリヤ(或いはヴィヴァスヴァット)の妻が🐎の姿で生んだ子だとしている。
─ 続 く ─
>> 423
─ 続 き ─
元来は何等かの自然現象(明星か)に由来すると考えられているが、その関連性は早くに失われたらしい。
起源的にはインド・イラン共同時代に遡る古い神格の1つで、ヒッタイトとミタンニとの間で締結された条約文の中にミトラ、ヴァルナ、インドラ
と共に名前が挙げられている。
これはアシュヴィン双神がアーリア人が崇拝した2つの神々の集団、アスラとデーヴァを代表する神であった事を示していると言う。
『リグ・ヴェーダ』では独立讃歌は50篇以上を誇り、これはインドラ、アグニ、ソーマ
に次いで多い。
アシュヴィン双神は寿命を延ばす事や、安産等の他にも、人々の苦悩を取り除く事が祈願され、そこではアシュヴィン双神が助けた神話的人物の断片的な神話が述べられており、若返りで知られるチヤヴァナの名も登場している。
アシュヴィン双神は🍯とも結び付けられ、蜜のしたたる鞭を振るって人々に慈養を齎すとされる。又、アシュヴィン双神は優れた御者とされ、鷲(或いは🐎)
の牽く3座、3輪の🚗に駕し、☀の娘スーリヤはその🚗に同乗すると言う。
─ 続 く ─
>> 424
─ 続 き ─
幾つかの文献では、アシュヴィン双神は人間を癒す為、天界よりも人間界に長く留まっていたので、他の神々からはより低級な神と見なされ、神々の仲間に入れてもらえなかったと言う話がしばしば述べられている。
『マハーバーラタ』では、
アシュヴィン双神がチヤヴァナを若返らせる話と共に述べられているが、『シャタパタ・
ブラーフマナ』や『タイッティリーヤ・
アーラニヤカ』では、神々がクルクシェートラで行った大供犠祭に結び付けられており、後者では供犠が不完全である事を知った神々がアシュヴィン双神に助けを求め、彼等はソーマを得る事を条件に神々を助けたとされる。
後世、アシュヴィン双神の重要性は薄れるが、
『マハーバーラタ』では
パーンダヴァのナクラ、
サハデーヴァや、『ラーマーヤナ』
でラーマ王子に味方した
ヴァナラのマインドラ、ディヴィク
の♊達はアシュヴィン双神の子供とされる。
しかし、『アヴェスター』に於いては👿とされ(ナーオンハイスィヤ)、新たにバルワタート=アムルタートとして刷新された。
💙 アルダー
ナリシュヴァラ 💙
アルダーナリシュヴァラ
(Ardhanarisvara)は、男らしさと女らしさを兼ね備えた男女両性の神で、シヴァ神(右半身)とその妻パールヴァティー(左半身)の合体した姿だと言われる。
ヒンドゥー教のシャクティ信仰の象徴とされる。
💚 インドラ 💚
インドラ(Indra)は、バラモン
教、ヒンドゥー教の神の名称である。
⚡を操る雷霆神である。
漢訳では帝釈天とされ仏教に取り入れられる。
特に『リグ・ヴェーダ』に於いてはヴァーユと共に中心的な神であり、又、
『ラーマーヤナ』には天空の神として出て来る。
ゾロアスター教では魔王とされる。
ルーツは古く、紀元前14世紀のヒッタイト条文の中にも名前がある事から、小アジアやメソポタミア等でも信仰されていた神だった事が確認されている。
茶褐色の巨躯で、髪や髭は赤く、豪放磊落な性格。
好色が祟り、ガウタマ聖仙の妻ハリヤーを誘惑して呪いを受ける様な失敗もする。
神酒ソーマを好み、強大な力を発揮する武器・ヴァジュラ(金剛杵)を持つ。
配下は暴風神マルト神群。
戦う相方は、人々を苦しめる凶暴にして尊大な魔神・ヴリトラハンはヴリトラ殺しに由来する。
又、トヴァシュトリ神の生み出した3つの頭を持つ怪物や、ヴァラ(洞窟)、ナムチと言った👿と戦う。
─ 続 く ─
>> 427
─ 続 き ─
最初の神々への讃歌集
『リグ・ヴェーダ』には最も多くの賛歌が捧げられ、全体の約4分の1を占める程の人気ある神であったが、時代を経るに従い、徐々に人気を失った。
しかし、その後の王である彼の権威は保持されており、神都アマーラヴァティーのナンダナの園に天女達に囲まれている。
シャチーと言う神妃との間には息子もあり、御者マータリ
の操る戦車に乗って出陣する。
又、インドラの武器ヴァジュラ
は、依然として⚡を象徴する威力ある武器と考えられている。
マハーバーラタ等で表現されている英雄達の超兵器の一
つが「インドラの🔥」「インドラ
の矢」等と言う名で呼ばれている。
太古のインドでインドラが、アスラ族又はラークシャサ(羅刹)
の王ラーヴァナの大軍を一撃で死滅させたと言う。
📝 ゾロアスター教の
インドラ 📝
インドではデーヴァが善神でアスラが悪神だが、イランではダエーワが悪神で、アフラ・マズダーが善神と入れ替わっている。
故に、インドのデーヴァ(神々)が悪神として登場しており、インドラも魔王の一人となっている。
「ヴェンディダード」の7大魔王
👿アカ・マナフ
👿ドゥルジ
👿サウルワ
👿タローマティ
👿タウルウィー
👿ザイリチャー
👿アンラ・マンユ
或いは
🔍ナース
🔍インドラ
🔍サウルワ
🔍ノーンハスヤ
🔍タウルウィー
🔍ザイリチャー
🔍アンリ・マンユ
その他、アエーシュマ、アカタシュ、
ワルニヤを指す。
「ブンダヒシュン」ではアフレマンが
🔍アコマン(アカ・マナフ)
🔍アンダル(インドラ)
🔍ソウァル(サウルワ)
🔍ナカヘド(ノーンハスヤ)
🔍タイレウ(タウルウィー)
🔍ザイリク(ザイリチャー)
を創造したとしている。
アフルマズドのアムシャ・スプンタに神性が対応しており敗れる事になっている。
ここではインドラは、文字通り帝釈天のインドラ、サウルワはルドラ神の異称シャルヴァ、ノーンハスヤはナサーティヤの事である。
(。・・。)💬 上記の
文中の👿に付いて
個別に詳細を✏します😊
👿 アカ・マナフ 👿
アカ・マナフ(Aka Manah)とは、
ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で
「悪しき思考」を意味し、善神ウォフ・マナフの敵対者である。
又、パフラヴィー語形ではアコーマン(Ak man)と言う。
アカ・マナフに取り憑かれた人間は善悪の判断が付かなくなり、その選択は常に誤ったものになると言う。
👿 ドゥルジ 👿
ドゥルジ(Druj)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「虚偽」を意味し、善神アシャ・
ワヒシュタの敵対者である。
アシャは宇宙の天則の紙格化である。
従ってドゥルジは不義と偽りの紙格化である。
ザラスシュトラ自身の直説であるガーサー等、アヴェスターの初期の神学では、善なる者をアシュワン(a?avan『義者』)、悪しき者をドルグワント
(dr gvant『不義者』)と呼び、人間の宗教的な有り様を端的に表す概念として極めて重視された。
しかし、ウィーデーウダート等、アヴェスターの中でも新しい部分では、ドゥルジは「不浄」の概念と結び付けられる。
特に死の穢れを司る者とされ、この場合はドゥルジ・ナス(Druj Nasu)と呼ばれる。
尚、「ナス」とは「死体」の意味である。
─ 続 く ─
>> 432
─ 続 き ─
ドゥルジ・ナスは複数の女👿と考えられ、アルズーラ山峡にある地獄と繋がる洞穴から、ハエの姿で飛んで来ると言う。
そして腐敗した死体を温床とし、世界に不浄を撒き散らす。
又、伝染病を媒介し、死を広めるのも彼女の使命である。
又、猛禽類や🐶は
ドゥルジ・ナスから死体を守護する者とされ、従って
ゾロアスター教では鳥葬が推奨される。
👿 サウワ 👿
サルワ(Saurva)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「無秩序」を意味し、善神フシャスラ・ワルヤの敵対者である。
フシャスラはアフラ・マズダーによる理想的統治を紙格化したものであり、サルワはその秩序を破壊し、地上に無政府状態を作る事を使命とする。
中世ゾロアスター教の教典には、彼が金属の神でもあるフシャスラの溶鉱によって滅ぼされる事が説かれている。
尚、バラモン・ヒンドゥー教でサルワに相当するサルヴァはルドラ神(シヴァ神)の別名である。
👿 タローマティ 👿
タローマティ(Tar maiti)とは、
ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「背教」を意味し、善神スプンタ
・アールマティの敵対者であり、
アールマティが女神である様に女神である。
アルヤーマー・イシュヨーと言う呪文を最も嫌うと言う。
👿 タルウィ 👿
タルウィ(Taurvi)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「熱」を意味し、水を司る善神ハルワタートの敵対者である。
又、悪神ザリチュのパートナー
であり、常に並び称される。
植物を滅ぼす悪神である一方、毒草の創造者とも考えられている。
👿 ザリチュ 👿
ザリチュ(Zairic)とは、ゾロアスター教の悪神の一人。
その名はアヴェスター語で「渇き」を意味し、善神アムルタートの敵対者である。
又、悪神タルウィのパートナー
であり、常に並び称される。
植物を滅ぼし、毒草を蔓延らせる事が使命である。
👿 アンラ・マンユ 👿
アンラ・マンユ(Angra Mainyu:
アヴェスター語,アングラ・マイニュ、
アンリ・マンユ、アンリ・マユとも)又はアフリマン(Ahriman:中世ペルシア語形,アーリマンとも)
は、ゾロアスター教に登場する悪神。
📝 概 要 📝
善悪二元論のゾロアスター教に於いて、最高善とする神アフラ・マズダーに対抗し、絶対悪として表される。
創世神話によれば、世界の始まりの時、創造神スプンタ・マンユはもう一人の創造神アンラ・マンユと出会ったと言う。
そして、スプンタ・マンユは世界の二大原理のうち「善」
を、アンラ・マンユは「悪」を選択し、各々の原理に基づいて万物を創造したと言う。
ヴェンディダード(Vendidad)第1章によると、アフラ・マズダーが✨の世界を創造するとすかさずアンラ・マンユは対抗すべく冬、病気、悪等の16の災難を創造したと言う。
アンラ・マンユは更にアフラ・マズダーが創造した世界を破壊し、被造物を殺戮すべくアジ・ダハーカを生み出したのである。
─ 続 く ─
>> 439
─ 続 き ─
この世が始まる前の戦いでアフラ・マズダーに敗れ、深闇に落とされるが、徐々に勢力を盛り返し、再びアフラ・マズダーと戦うとされている。
実体はないが、この世に現れる時、🐍やトカゲと言った爬虫類の姿で出現するとされる。
配下は大魔ダエーワや悪竜アジ・ダハーカ等。
英雄スラエータオナがアジ・ダハーカ
を退治しようとするが、剣を刺してもそこから爬虫類等の邪悪な生き物が這い出す為、これを殺す事が出来なかった。
その為、最終手段として
ダマーヴァンド山の地下深くに幽閉したと言う説話もここから来ている。
つまりアジ・ダハーカはアンラ・マンユの力の結晶として生み出されたと言う事である。
📝キリスト教への影響📝
黙示録の赤い🐲や善悪二元論、最後の審判と言ったものは全てキリスト教に影響を及ぼした。
キリスト教のサタンも旧約聖書のヨブ記を見る限りは神の僕であり、人間を罰したり試みたりする存在であったが、新約聖書のサタンは完全な敵対者である。
アンラ・マンユの影響を受けているのは確実である。
(。・・。)💬 以上で
👿の詳細は終わりです😊
なので 通常のヒンドゥー教
の神々に戻ります😊
💜 ウシャス 💜
ウシャス(Ushas)は、インド神話に於ける暁紅の女神で、夜明けの✨を神格化したもの。
天空神ディヤウスの娘で、🌠の女神ラートリーの妹。
☀神スーリヤの母或いは恋人と言われる。
『リグ・ヴェーダ』に登場する女神の中では最も多くの賛歌を持ち、独立讃歌は20を数え、ラートリーの他に、スーリヤ、アグニ、アシュヴィン双神と結び付けられている。
美しい女神であるウシャスは、☀神スーリヤの先駆であり、闇を払い、あらゆる生命を眠りより覚まし、活動を促す。
ウシャスは赤い🐎もしくは🐮の牽く🚗に乗り、後を追うスーリヤが彼女を抱き締めると消滅するが、翌朝には、天則(リタ)に従い、方角を誤らず、再び美しい肌を現すとされる。
後世ではその重要性を失った。
❤ ヴァーユ ❤
ヴァーユ(Vayu)は、インド神話に於ける風の神。
風の意。
『リグ・ヴェーダ』ではインドラ神と密接に結び付き、三界(天・空・地)のうち、空界をインドラと共に占める。
『リグ・ヴェーダ』にはヴァーユの他にもヴァータと言う風神が登場しているが、ヴァーユの方がより擬人化が進み、讃歌の数も多い。
イランに於ける風神ウァユ(ワユ)
にあたり、語源を等しくする事から、インド・イラン語派に共通の、古い風神に由来すると考えられる。
時代と共に宗教的地位は低下したが、
『マハーバーラタ』の英雄ビーマ
や、『ラーマーヤナ』の猿将ハヌマーンはヴァーユの息子とされ、何れも風神の化身と呼ぶにふさわしい活躍を見せる。
仏教に取り入れられて風天となった。
❤ ヴァイローチャナ ❤
ヴァイローチャナ(Vairocana)は、インドを起源とする仏の名で、日本名を毘盧遮那仏(ビルシャナ)、或いは略してルシャナ仏とも言う。
華厳教の教主であり、所謂奈良の大仏様は当仏の像である。
マハー・ヴァイローチャナ
(摩訶毘盧遮那仏:
Mah〓vairocana)と
「マハー(偉大な、真の)」が付いた場合は、密教の教主である大日如来として区別される。
単にヴィローチャナと言った場合は、正確には古代インド
神話や古い仏説に登場する、阿修羅の首領、ないしは単なる☀神の事を指す。
💛 ヴァス神群 💛
ヴァス神群(Vasu)は、インド
神話に於いて自然現象を神格化した8柱の神々の総称である。
水(アーパス)、
北極星(ドルヴァ)、
月(ソーマ)、大地(ダラ)、
風(アニラ)、火(アナラ)、
暁(プラバーサ)、
光(プラティユーシャ)の8神とされるが、諸説ある。
『ラーマーヤナ』によるとカシュヤパ仙とアディティの子供に数えられている。
『マハーバーラタ』の英雄ビーシュマはヴァスの結集によって生まれたとも、ヴァス
の中のディヤウスの生まれ変わりとも言われる。
💙 ヴァルナ 💙
ヴァルナ(Varu〓a)は、古代イラン・インドの神話共有時代に於ける始源神であり、友愛と契約の神ミトラと並ぶ最高神でもある。
ミトラと共に太古のアスラ族、アーディティヤ神群を代表した神である。
📝 ヴァルナ神とは 📝
イランでは、宇宙の秩序と人類の倫理を支配する神とされ、ゾロアスター教が成立してからはアフラ・マズダー
とされた。
これは秩序と正義の神である事からひいて契約の神にもなり、ミタンニ・ヒッタイト
条約文にもヴァルナ神の名が挙げられている(条約=国家間の契約と言う事から)。
インドでは、
『リグ・ヴェーダ』等に於いて、⚡神インドラ、🔥神アグニと共に重要な位置に置かれ、天空神、司法神(=契約と正義の神)、水神等の属性を持たされた。
この段階で既にブラフマン
(梵天)によって始源神としての地位を奪われており、更に後には死者を裁くヤマ神に司法神としての地位を奪われるにつれ、水との関係から、やがては水の神、海上の神と言う位置付けが与えられる事となった。
📝仏教・神道への影響📝
仏教に取り入れられた際には、水神としての属性のみが残り、仏教に於ける十二天の一つ西方を守護する「水天」となった。
🇯では各地の「水天宮」はこの「水天」(=ヴァルナ)を祀ったものだったが、現在の各地の水天宮 の祭神は天之御中主神とされている。
これはヴァルナ神の元々の神格が最高神、始源神であった事による。
⭐ 小惑星ヴァルナ ⭐
☀系外縁天体の小惑星ヴァルナの名称は、ヴァルナ神に由来する。
💚 ヴィシュヌ 💚
ヴィシュヌ(Vishnu)は、ヒンドゥー教の神。
📝 概 要 📝
三神一体論では、3つの最高神の1つで世界を維持する役目があるとされる。
一般には、4本の腕を持ち、右にはチャクラ(円盤、或いは輪状の投擲武器)
と棍棒を、左にはパンチャジャナ(法螺貝)と蓮華を持つ男性の姿で表される。
その為チャトゥルブジャ(4つの武器を持つ者)と言う称号も持っている。
チャクラは「スダルサナ」とも呼ばれ、万物を断ち切る程の威力を持ち、一切の無知を破る宇宙神の偉大な力の象徴と言われている。
メール🌋の中心にあるヴァイクンタに住んでいる。
ヴァーバナ(乗り物)はガルダと呼ばれる🐤の王で、鷲の様な姿をして描かれたり、鷲と人を合わせた様な姿で描かれる。
神妃(妻)はラクシュミで、ヴィシュヌの化身に対応して妻として寄り添っている。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
ヴィシュヌ派の創世神話によると、宇宙が出来る前にヴィシュヌは竜王アナンタの上に横になっており、ヴィシュヌ
のへそから、蓮の花が伸びて行きそこに創造神ブラフマーが生まれ、ブラフマー
の額から破壊神シヴァが生まれたとされている。
古くは『リグ・ヴェーダ』にもその名の見える起源の古い神格で、世界を3歩で踏破する自由闊歩の神だった。
その名はサンスクリットで「広がる」「行き渡る」を意味する√viSに由来し、恐らくは世界の果てまで届く☀光線の神格化であったと考えられる。
その為、後には☀神アーディティヤの1人ともされた。
最終的には他の☀神スーリヤ
を取り込んだ。
しかし、『リグ・ヴェーダ』では、未だ特に重要な位置は持っていない。
神話も、少数の讃歌を除けば、主要神インドラが悪と闘う際の盟友の一人として言及されている程度である。
─ 続 く ─
>> 453
─ 続 き ─
後のヒンドゥー教の時代になって、英雄をその化身:アヴァターラとして取り込んで行く事で民衆の支持を集め、遂にはブラフマー、シヴァと共に三神一体(トリムールティ)の最高神の位置を獲得した。
10世紀前後に作られたカジュラホの寺院郡の幾つかで祭られているヴィシュヌの神像は、寺院を飾るインド
的彫刻と比べて、メソポタミアやエジプト的な印象を受ける。
10世紀以降に南インドでヴィシュヌに関して独自の儀式や教義が発達した。
📝アヴァターラ(化身)📝
ヴィシュヌは、アヴァターラと呼ばれる10の姿に変身して地上に現れるとされる。
これは、偉大な仕事をした人物を「ヴィシュヌに生まれ変わり」として信仰に取り込む為の手段であったと考えられる。
良く「化身」と訳されるが、インカネーションとは意味合いが異なる。
「権化」「権現」「化現」を使った方が正しい。
クリシュナ、ラーマ等が有名な勇者で、クリシュナは叙事詩
『マハーバーラタ』で、ラーマは叙事詩『ラーマーヤナ』で語られている。
又、仏教の開祖仏陀もヒンドゥー教ではヴィシュヌのアヴァターラとされるが、人々を混乱させる為に来たとされ、必ずしも崇拝されている訳ではない。
─ 続 く ─
>> 455
─ 続 き ─
ヴィシュヌの生まれ変わりであるアヴァターラは以下の通り。
✏マツヤ
(Matsya>w Matsya):♓
✏クールマ
(Kurma>w Kurma):🐢
✏ヴァラーハ
(Varaha>w Varaha):🐗
✏ナラシンハ
(Narasimha>
w Narasimha):♌👨
✏ヴァーマナ
(Vamana>w Vamana):
矮人
✏バリシュラーマ
(Parashurama>
w Parashurama):
斧を持つラーマ
✏ラーマ(Rama>w Rama)
:意味は「心地よい」
✏クリシュナ
(Krishna>w Krishna):
意味は「闇」又は「黒」
✏ゴーマタ・ブッダ:
仏陀/釈尊
✏カルキ
(Kalki>w Kalki):
時間、救世主
化身の数は、22種類ある場合もある。
一般的には上記のダシャーヴァターラ(10化身説)
が用いられる。
ゲームのウルティマ・シリーズでの
アバタールや、オンライン・コミュニティ
・サービスのユーザーの視覚的
イメージであるアバターはこの言葉に由来する。
(。・・。)💬 上記の
個別の詳細を
✏しま~す😊
🔍 マツヤ 🔍
マツヤ(Matsuya、サンスクリットで♓の意)は、ヴィシュヌの第一のアヴァターラ(化身)である。
伝説によれば、☀神スーリヤ
の息子マヌ王(ヴァイヴァスヴァタ)が祖先の霊に水を捧げるべく川へ入ると、手の中に角を生やした小さな金色の♓が飛び込んで来て、大きな♓に食べられない様守って貰える様に頼んで来た。
マヌは♓を瓶の中に入れて育てたが、♓が直ぐに大きくなった。
その為池へ移されたが、直ぐに成長して入りきらなくなる為、川へそして🌊へと次々に移されて行った。
マツヤが7日後に大洪水が起こり全ての命を破壊する事を予言した。
マヌは🌊にも入りきらなくなった巨大魚がヴィシュヌの化身である事に気付いた。
彼に🚢を用意して七人の賢者と全ての種子を乗せるよう言うと♓は姿を消した。
やがて大洪水が起こり、マツヤは🚢にヴァースキを巻き付けてヒマラヤの山頂まで引っ張った。
こうしてマヌは生き残り人類の始祖となり、地上に生命を再生させた。
🔍 クールマ 🔍
クールマ(Kurma)は、インド神話に登場する🐢で、ヒンドゥー教の主神ヴィシュヌの第2の化身(アヴァターラ)。
乳海撹拌の際、撹拌棒に用いられマンダラ🌋を海底で支えた。
元々『マハーバーラタ』ではマンダラ🌋を支えたのは長寿で知られる🐢王アクーパーラで、ヴィシュヌ信仰とは関係なかったが、
『ラーマーヤナ』以降ヴィシュヌ神の化身である🐢とされる様になった。
🔍 ヴァラーハ 🔍
ヒンドゥー教で、ヴァラーハ
(Var〓ha)は、ヴィシュヌの
第三のアヴァターラ(化身)である。
大地(プリティヴィー)を🌊の底へ沈めた、恐ろしきタイティヤ族ヒラニヤークシャを打ち破る為に遣わされた🐗である。
戦いは1000年にも及んだがヴァラーハは勝利した。
ヴァラーハは純粋な動物か、擬人化されて🐗の頭の男の体で描写された。
後の形式では4本の腕を持ち、その内の2本は車輪と法螺貝を持ち、残りの手で矛、剣或いは蓮を持ち、又は祈りの姿勢を取っている。
大地は🐗の牙の間に握られる。
このアヴァタールはプララヤ(洪水)からの蘇生及び新しいカルパ(周期)の確立を象徴し、それ故創造神話を構成すると考えられる。
ヴァラーハ・プラーナはヴァラーハによる語りによる叙述形式のプラーナである。
タミルナードゥ州に
Sri Mushnamの名で知られる非常に古い寺院があり、ティルパティーとバードリナートと同様の「スヴァヤンブー」ムルティであると考えられた。
🔍 ナラシンハ 🔍
ナラシンハ(Narasimha)は、ヒンドゥー教に於けるヴィシュヌ
の第四のアヴァターラで、♌の獣人(Nara=人,simha=
♌)である。
アスラ族の1人、ヒラニヤカシプは、苦行をブラフマーに認められ一つ願いを叶えて貰った。
その際に願ったのは「神とアスラにも、人と獣にも、昼と🌠にも、🏠の中と外にも、そしてどんな武器にも殺されない体」と言う念の入った物だった。
ヴィシュヌは実質不死身の体を得たヒラニヤカシプを倒す為、彼の息子でヴィシュヌ信者のプラフラーダに、夕方の時刻に玄関までヒラニヤカシプを
誘導して貰い、ヒラニヤカシプ
が調子に乗って割った柱の中から♌の姿、即ちナラシンハとして飛び出す。
そして、ヒラニヤカシプの体を素手で引き裂いて殺した。
上手く契約の隙を突いて倒した珍しい例と言える。
🔍 ヴァーマナ 🔍
ヒンドゥー教に於いて、ヴァーマナ(V〓mana)は、ヴィシュヌの第五のアヴァターラ
で、矮人である。
彼はデーヴァの敵、マハーバリ
(チャクラヴァルティ)から天と地を全て騙し取った。
ヴァーマナはバラモンの乞食少年を装って3歩歩いて分だけの土地を要求し、マハーバリは師のアスラグル・スカラチャリヤの警告にも関わらず、それを認めた。
ヴァーマナは巨大化し、1歩目で大地を跨ぎ、2歩目で天を踏み、地底はマハーバリの為に残しておいた。
しかしマハーバリは約束が履行されない事を望まなかった。
その為、ヴァーマナは3歩目でマハーバリの頭を踏み付けて地底(パタラ)へ押し付ける事で同意した。
マハーバリは不死身にされ、今も地底に棲むと言われる。
マハーバリは毎年、彼の国民の繁栄を保障すべく現世へ戻って来ると考えられている。
それをインド南部のケーララ州ではオーナム祭で祭っている。
🔍 ラーマ 🔍
ラーマは、インドの叙事詩
『ラーマーヤナ』の主人公。
イクシュヴァーク王統に生まれた🌹色の瞳を持つ英雄で、インドの理想君主像であり、アルタを体現したとされる。
シーターを妃とした。
神話上、特にヴィシュヌ派では、ヴィシュヌのアヴァター(権化)であるとされる。
ダシュラタ王と妃カウサリヤーとの間に生まれ、異母兄弟にバラタ、ラクシュマナ、シャトルグナ
がいる。
『ラーマーヤナ』によると、彼等4兄弟は何れもラークシャサ
(羅刹)の王ラーヴァナを倒す為に生まれたヴィシュヌ神の4分身であると言う。
大聖ヴィシュヴァーミトラの導きによって、ミティラーの王ジャナカを尋ね、そこで王の娘シーターと出会い、結婚する。
しかし、バラタ王子の母カイケーイ妃によって、14年の間アヨーディヤを追放された。
ダンダカの森でラーヴァナによってシーターを略奪され、これを切っ掛けにラークシャサ族との間に大戦争が勃発する。
🔍 クリシュナ 🔍
クリシュナ(Krisna)は、インド
神話に登場する英雄で、ヒンドゥー教に於けるヴィシュヌ
神の第8の化身(アヴァターラ)
。
📝 概 要 📝
ヴィシュヌに匹敵する程の人気があり、ガウディヤ・ヴィシュヌ派では最高神に位置付けられ、他の全ての化身の起源とみなされている。
クリシュナに纏わる物語は数多い。
幼児期や青春期の恋愛物語の主人公、英雄の導き手として等その立場は多種多様だが、根幹部分の設定は変わらない。
インドでのクリシュナ人気は、非ヒンドゥー教の様々な逸話を吸収した事が大きい。
古来よりインド絵画の題材の一つであり、その名がサンスクリットで「黒」「闇」を示す通り、青黒い肌の男性として描かれる。
クリシュナには別名があまたあり、広く知られている呼称は
ゴーパラ(Gopala、🐮飼い)
ゴーヴィンダ(Govinda、
🐮と喜びの保護者)、
ハリ(Hari、奪う者)、
ジャガンナータ(Jagannatha、
宇宙の支配者)、
マーダヴァ(Madhava、
春を運ぶ者)、
ダーモーダラ(Damodra、
腹に紐を掛けた者)、
ウーペンドラ(Upendra、
インドラ神の弟)等がある。
一説によれば、約16000
人もの女性を満足させた絶倫の神でもある。
📝 文学的起源 📝
クリシュナの行動を記録する最も初期の媒体は叙事詩
『マハーバーラタ』である。
この中でクリシュナは、ヴィシュヌの化身として主要人物の一人として登場する。
その中の『バガヴァッド・
ギーター』では主人公アルジュナの導き手として登場する。
又『バーガヴァタ・プラーナ』ではクリシュナ伝説が集成されている。
有名な愛人ラーダーとの恋
に付いては詩集
『サッタサイー』が初出であり、ジャヤデーヴァの
『ギータ・ゴーヴィンダ』はインド文学史上特に有名である。
🔍 カルキ 🔍
カルキ(Kalki)は、ヒンドゥー教に伝わるヴィシュヌの10番目にして最後のアヴァターラ。
その名は「永遠」、「時間」
或いは「汚物を破壊するもの」を意味する。
白い駿馬に跨がった英雄、或いは白い馬頭の巨人の姿で現される。
カリ・ユガ(Kali Yuga)と呼ばれる世界が崩れ行く時代に現れる。
そして世の全ての悪を滅ぼし、新たな世界を築くとされる。
(。・・。)💬 以上で
ヴィシュヌの化身の詳細は
終わりです😊
本編のヒンドゥー教の神々に
戻ります😊
💜 カーラネミ 💜
カーラネミ(Kalanemi、カラネミとも)は、太古ヴェーダの女神。
その名前は「時の輪の外輪」、「天球の外輪」、又は「黒い森」を意味していると言われる。
時代によってはナーガや羅刹の一人とされた。
ローマでは⭐の車輪を司る黄道の女神であり、カレンダーの語源になったとされる。
❤ カーリー ❤
カーリーは、インド神話の女神。
「黒き者」とも呼ばれる。
血と🍶と殺戮を好む戦いの女神である。
シヴァの妻の一人であり、全身黒色で4本の腕を持ち、チャクラを開き、牙を剥き出しにした💋からは長い👅を垂らし、髑髏を繋いだ首飾りを着け、切り取った手足で腰を被った姿で表される。
カーリー・マー(黒い母)とも呼ばれ、シヴァの神妃パールヴァティーの化身とされる。
仏教名(漢訳名)は大黒天女。
神話によると、女神ドゥルガーがシュムバ、ニシュムバ
と言う兄弟のアスラの軍と戦った時、怒りによって黒く染まった女神の額から出現し、アスラを殺戮したとされる。
自分の流血から分身を作るアスラ、ラクタヴィージャとの戦いでは、流血のみならずその血液全てを吸い付くして倒した。
─ 続 く ─
>> 470
─ 続 き ─
勝利に酔ったカーリーが踊り始めると、その剰りの激しさに大地が粉々に砕けそうだったので、シヴァ神がその足元に横たわり、その衝撃を弱めなければならなかった。
しばしば、夫シヴァ神の腹の上で踊る姿で描かれるのはこれに由来している。
殺戮と破壊の象徴であり、南インドを中心とする土着の神の性質を習合して来たものと解される。
インド全体で信仰されているポピュラーな神だが、特にベンガル地方での信仰が篤い。
インドの宗教家、神秘主義者ラーマクリシュナも熱心なカーリー
の信奉者だった。
❤ ガネーシュ ❤
ガネーシュ(gaNeza)は、ヒンドゥー教の神の一柱。
その名はサンスクリットで「群衆(ガナ)の主(イーシャ)」を意味する。
同じ意味でカナパティ(gaNapati)とも呼ばれる。
又、現代ヒンディー語では短母音の/a/が落ち、同じ綴りでもガネーシュ、ガンパティ(ガンパチ)等と発音される。
英語風に訛ればガーネシュ
(Ganesh)等ともなる。
太鼓腹の人間の身体に、片方の牙の折れた🐘の頭を持った神で、4本の腕を持つ。
障害を取り去り、又、財産を齎すと言われ、商業の神・学問の神とされる。
インドのマハラシュトラ州を中心にデカン高原一帯で多く信仰されている。
📝 概要:神名 📝
ヴィナーヤカ
(Vinayaka、無上)
ヴィグネーシュワラ
(Vigneshwara、障碍除去)
ガネーシュ
(Ganesa、群集の長)
ガナパティ
(Ganapati、群集の主)
との神名を持つ。
元来は障碍神であったのが、あらゆる障碍を司る故に障碍を除去する善神へと変化した。
ヒンドゥー教で良く見られる様に複数の神名を持つのは複数の神格が統合された為と考えられる。
📝 概要:功徳 📝
あらゆる障碍を除く事から、新しい事業等を始めるにあたって信仰され、除災厄除・財運向上でも信仰を集めている。
又、智慧・学問の神でもあり、学生にも霊験豊かとされる。
祈祷を始めとして、あらゆる開始に当たって先ずガネーシュに祈りを捧げると良いとされる。
📝 概要:シヴァ系 📝
ヒンドゥー教の体系の中では、シヴァとパールヴァティーの間に生まれた長男とされる。
しかし、これはシヴァ系の宗教が独立したガネーシュ系の宗教を取り込んだ際の解釈たと思われる。
現在でもガネーシュはシヴァ系のヒンドゥー教の一部である。
📓 神話:象頭の由来 📓
🐘の頭を持つ理由には複数の神話があるが、最も有名なものは以下のものである。
パールヴァティーが身体を洗って、その身体の汚れを集めて人形を作り命を吹き込んで自分の子供を生んだ。
パールヴァティーの命令で、ガネーシャが浴室の見張りをしている際に、シヴァが帰還した。
ガネーシャはそれを父、或いは偉大な神シヴァとら知らず、入室を拒んだ。
シヴァは激怒しガネーシャの首を切り落とし遠くへ投げ捨てる事になる。
パールヴァティーに会い、それが自分の子供だと知ったシヴァは、投げ捨てたガネーシャの頭を探しに西に向かって旅に出掛けるが、見付ける事が出来なかった。
そこで旅の最初に出会った🐘の首を切り落として持ち帰り、ガネーシャの頭として取り付け復活させた。
これが、ガネーシャが🐘の頭を持ってうる所以とされる。
📓 神話:
片方の折れた牙の由来📓
片方の牙が折れている理由には複数の神話があるが、最も有名なものは以下のものである。
🔍父神シヴァの投げた斧を反撃しては不敬にであるので、敢えて一本の牙で受け止めた為に折れた。
🔍夜道で転倒した際にお腹の中の🍡が飛び出て転げたのを🌙に嘲笑された為に、自らの牙を一本折ってそれを🌙に投げ付けた。
📝 ガネーシャ・
チャトゥルティ 📝
ヴェーダ暦のバドラパーダ月の4日(新月から4日目)に生誕したとされるので、これに合わせて生誕祭であるガネーシャ・チャトゥルティ/
ヴィナーヤカ・チャトゥルティ
(Ganesh Chaturthi/
Vinayaka Chaturthi)が祝われる。
10日間の祭りの間に障碍除去を祈念してガネーシャの像を祀り、最後にガネーシャ
の像を川や🌊に流す事で厄除を祈願する。
📝 マントラ 📝
最も有名なマントラは以下のものである。
🔍Aum Shri Ganesha
Ndmah
🔍Aum Gam Ganapati
Namah
マントラを唱える前には、手足を清潔にしてから着座し、数回の調息を行ってから実施する。
1081回、もしくは念珠の1周分もしくはそれ以上の周回分を唱える。
ガネーシャのマントラは、あらゆる悪・障碍・悪霊を退け、財産・智慧・成功をもたらすとされる。
📝 仏教圏での信仰:
チベット仏教 📝
チベット仏教では、ガネーシャ
(象頭財神)は大黒天(Mahakala)によって調伏された姿でも描かれるが、観世音菩薩を本地とする護法神としても信仰される。
📝 仏教圏での信仰:
上座部仏教 📝
上座部仏教国のタイでも、ガネーシャは仏教徒に信仰されている。
📝 仏教圏での信仰:
日本密教(台密・東密)📝
天台宗・真言宗では歓喜天(聖天)と呼ばれて天部の護法神として信仰される。
📝 仏教圏での信仰:
スリランカ仏教 📝
ナーラーギリ(Naragiri)と言う🐘の👿にされている。
💛 カーマ 💛
ヒンドゥー教に於ける愛の神であり、ラクシュミの息子。
📝 概 要 📝
カーマは元来「愛」の意で、マンマタ、カンダルパ、マーラ等とも呼ばれる。
ラティ(快楽)、プリーティ(喜び)を妃とし、ヴァサンタ(春)
を親友とする。
美男子であり、オウムに乗り、海獣マカラを旗標とし、サトウキビの弓と、5本の🌼の矢を持つ。
ギリシア神話のクピド(エロス)
に相当し、妃のラティや親友ヴァサンタを伴って相手に近づき、その矢で射られた者は恋情を引き起こされる。
苦行者の邪魔をする事もあり、それが原因でシヴァ
神に焼き殺された。
📓 神話:
クマーラ・サンバヴァ📓
神々がターラカと言う👿に悩まされていた時、ターラカを倒せるのはシヴァ神とパールヴァティーの子(軍神スカンダの事)とされていたが、苦行に没頭していたシヴァはパールヴァティーに全く興味がなかった。
そこでシヴァの感心をパールヴァティーに向けさせ様として、神々はシヴァの元にカーマを派遣した。
瞑想するシヴァはカーマの矢によって一瞬心を乱されたが、直ぐに原因を悟り、怒って第三の眼から🔥を発しカーマを灰にしてしまった。
カーマのアナンガ(身体無き者)
と言う別名はこれに由来すれとされる。
悲しむラティに天から声が聞こえて来て、シヴァがパールヴァティーを受け入れる時、シヴァはカーマに肉体を返すだろうと予言をする
(カーリダーサ『クマーラ・サンバヴァ
』)。
📓 神話:バーガヴァダ
・プラーナ 📓
『バーガヴァタ・プラーナ』によれば、後にカーマはクリシュナ
とルクミニーの子プラデュムナとして再生する。
👿シャンバラはプラデュムナに殺されると言う予言の為に、赤子を拐って🌊に捨てる。
赤子は♓に喰われる。
漁師がその♓を捕らえて
シャンバラに献じるが、料理人がその腹を割くと赤子は無事であった。
そこでシャンバラはそれとは知らずに給仕女(或いは妻)マーヤーヴァティーに渡し、彼女はその子を育てる。
マーヤーヴァティーは実はカーマの前世の妃ラティであり、斯くして二人は再会する。
プラデュムナは長じて👿シャンバラを殺し、マーヤーヴァティーを伴ってクリシュナの元に凱旋した。
📛 カーマ神の別名 📛
カーマの別名マーラは仏陀の修行の邪魔をした障害の魔王の名としても知られる。
🔍アナンガ(Ananga):
身体無き者。通俗言語解釈。
🔍マーラ(Mara):破壊者
🔍アビルーパ(Abhirupa)
:美しくい姿をした者。
🔍マナシジャ(Manasija)
:心に生じる者。
🔍アサマバーナ
(Asamabana):奇数の矢を持つ者。5本の矢を持つ事から。
🔍シュリンガーラヨーニ
(Shringarayoni):愛の根源。
🔍プシュパダヌス
(Pushpadhanus):矢を弓で飾る者。
など。
📝 カーマ神の供養 📝
カーマを供養する祭は、春のチャイトラ月(3月中旬~4月中旬)に行われる。
💙 ガンガー 💙
ガンガー(Ganga)は、ヒンドゥー教に伝わる、ガンジス川を神格化した女神。
「母なる川ガンジス」とも呼ばれている。
ある説では、始めはガンガーは天界にあるブラフマーの町の周囲を周っていたが、賢者バギーラタ
の祈祷により、地上へ落下した。
それ以来、ガンジス川として地上の人々に恵みをもたらし続けているとされる。
💚 クベーラ 💚
クベーラ(Kubera)は、インド
神話の富と財宝の神。
地下に埋蔵されている財宝の守護神であり、又、ローカパーラの一人として北方の守護神とされる。
ヴァイシュラヴァナの子で、プラージャパティの一人である聖仙ブラスティヤの孫。
ナラクーバラ、マニグリーヴァの父。
ヤクシャ族(薬叉、夜叉)の王とされ、ラークシャサ族の王であるラーヴァナとは異母兄弟に当たる。
シヴァ神と親しく、カイラス🌋にある都アラカーに居住して、ヤクシャを始めガンダルヴァ
、ラークシャサ等多数の半神族にかしずかれている。
千年の修行がブラフマー神に気に入られ、神となる事が出来、更に天を飛行する戦車プシュパカ・ラタを授かった。
元々ラークシャサの居城であったランカー島(セイロン島)を都としたが、後にラーヴァナとの対立によってカイラス🌋に退き、又プシュパカ・ラタをも奪われる。
─ 続 く ─
─ 続 き ─
彫刻等では太鼓腹の目立つ姿で描かれ、アヒチャトラー
出土の坐象(ニューデリー博物館蔵)等は有名である。
仏教に取り入れられて、四天王の1つ多聞天となったが、これはヴァイシュラヴァナの漢訳である。
一方の毘沙門天はその音写である。
多聞天が北方の守護を担うのはクベーラ神に由来している。
薬師如来の十二神将の筆頭・宮比羅(くびら)と良く混同されるが、由来は全く異なる。
宮比羅はヒンドゥー教のガンジス川の神クンビーラが仏教に取り入れられたものであるが、クンビーラとクベーラは名前が似ているだけで、両者は全くの別の神である。
💜 サヴィトリ 💜
サヴィトリ(Savitr)は、インド
神話に於ける☀神の1つ。
「鼓舞者」、「激励者」、
「刺激者」等の意で、☀が陽光によって万物を刺激、鼓舞し、活動を促す1側面を神格化したもの。
その為バラモン階級の人間が最も神聖視し、毎朝唱える讃歌ガーヤトリーはサーヴィトリーとも呼ばれる。
『リグ・ヴェーダ』では10篇ないし11篇の讃歌を持ち、ヴァルナやアリヤマン、バガと言った神々と結び付けられている。
サヴィトリは黄金の眼と、黄金の両腕を持ち、黄金の🚗に乗る。
サヴィトリは生物、無生物を問わず万物を刺激し、それによって宇宙を維持するが、1日の終わりには人々に眠りを齎す。
─ 続 く ─
>> 493
─ 続 き ─
神話ではサヴィトリは、バガ
、プーシャンと共に身体毀損の伝承を持つ。
彼はダクシャの祭祀か、或いは別の重要な祭祀の場で両腕を失ってしまう。
『マハーバーラタ』等では彼の腕を切り落とすのはシヴァ
(ルドラ)神であるが、
『カウシータキ・ブラーフマナ』では神々が行ったある重要な祭祀のおり、神聖な供物(プラーシトラ)をサヴィトリの両腕を切断し、続いてバガ
の両眼を潰し、プーシャンの歯を全て吹き飛ばしたとされる。
神話学者ジョルジュ・デュメジルはこの神話に於けるサヴィトリ、バガを、隻眼、隻腕の神と比較している。
サヴィトリは後世、アーディティヤ
神群の1つとされる様になった。
❤ サティー ❤
サティー(Sati)は、インド神話に登場する女性。
プラジャーパティの1人ダクシャ
仙の娘で、ブラフマー神の孫。
シヴァの最初の妃。
📓 神話でのサティー 📓
サティーは常々シヴァ神を慕っていた。
しかし父ダクシャはシヴァを嫌っていた為、サティーの婿選びの場にシヴァを招待しなかった。
悲しんだ彼女はシヴァのみを心に念じて、花婿の首に掛ける花輪を宙に投げた。
するとそこにシヴァが突然現れてその首に花輪が掛かったので、サティーはシヴァ
と結婚する事が出来た。
しかし、ダクシャはシヴァを認めた訳ではなかった。
ある時ダクシャは娘の元を訪れたが、結局シヴァのもてなしに満足する事なく帰った。
その後、ダクシャは神々を招いて盛大な供犠祭を催したが、彼は再びシヴァを招待しなかった。
サティーは夫の名誉の為に抗議したが、逆に馬鹿にされる有り様であり、怒ったサティーは焼身自殺をしてしまった。
─ 続 く ─
>> 496
─ 続 き ─
これを聞いたシヴァは激怒し、ダクシャの供犠祭を徹底的に破壊した。
そして妻を失った悲しみのあまり、狂気に取り憑かれ、サティーの遺体を抱いて各地を放浪しては都市を破壊した。
見兼ねたヴィシュヌ神が円盤を投げてサティーの遺体を細かく切り刻むと、シヴァは正気を取り戻した。
サティーの遺体の破片が落ちた場所はみな聖地となり、遺体の破片1つ1つがその土地の女神として再生した。
その為シヴァには何百もの妃が居るとされる。
又、サティーは、ヒマラヤの神
ヒマヴァットの娘パールヴァティー
(ウマー)として生まれ変わり、愛する妻を失って、女性を受け入れまいとするシヴァの固くなな心を解いて、新たな妃となった。
尚、寡婦が亡き夫の火葬の🔥を殉死するサティーと言う習俗があり、一時はこれが奨励された時代もあったが、現在では禁止されている。
❤ サラスヴァティー ❤
サラスヴァティー(Saraswati)は、芸術、学問等の知を司るヒンドゥー教の女神である。
🇯では七福神の一柱、弁才天(弁財天)として親しまれており、仏教伝来時に金光明経を通じて🇨から伝えられた。
4本の腕を持ち、2本の腕には、数珠とヴェーダ、もう1組の腕にヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、白鳥または孔雀の上、或いは蓮華の上に座る姿として描かれる。
白鳥・孔雀はサラスヴァティー
の乗り物である。
サラスヴァティーは水辺に描かれる。
サンスクリットでサラスヴァティーとは水(湖)を持つものの意であり、水と豊穣の女神であるともされている。
インドの最も古い聖典
『リグ・ヴェーダ』に於いて、初めは聖なる川、サラスヴァティー川(その実体に付いては諸説ある)の化身であった。
流れる川が転じて、流れるもの全て(言葉・弁舌や知識、音楽等)の女神となった。
言葉の神、ヴァーチと同一視され、サンスクリットとそれを書き記す為のデーヴァナーガリー文字を創造したとされる。
後には、韻律・讃歌の女神、ガーヤトリーと同一視される事になった。
─ 続 く ─
>> 498
─ 続 き ─
ヒンドゥー教の創造の神ブラフマーの妻(配偶神)である。
そもそもはブラフマーが自らの体からサラスヴァティーを造り出したが、そのあまりの美しさの為妻に娶ろうとした。
逃れるサラスヴァティーを常に見ようとしたブラフマーは自らの前後左右の四方に顔を作り出した。
更に、その上に5つ目の顔(後にシヴァに切り落とされる)が出来た時、その求婚から逃れられないと観念したサラスヴァティーは、ブラフマーと結婚し、その間に人類の始祖マヌが誕生した。
サラスヴァティーはゾロアスター教のアナーヒターと同起源と推定される。
アナーヒターには、
ハラフワティー・アルドウィー・スーラー
(Harahvat〓 Ar〓dv〓
S〓r〓)と言う別名があり、ハラフワティーは言語学的にはサラスヴァティーのペルシア語読みとされる為である。
これは偶然の一致ではなく、インド・イラン共通時代から信仰されていた女神が民族の分裂と共に2つに分かれたものではないかとされている。
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