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続・ブルームーンストーン

No.54 18/12/05 13:04
自由人
あ+あ-

「あ~、休憩終わってからでいい?」

「それが今本社と電話中でして、至急確認したい事があるからと…」

「わかった。」

私は渋々立ち上がり、

「ごめんね。ちょっと待っててね。」

と松木さんに声をかけ休憩室を出た。

事務所に入ると店長の書類ボックスから人事関係の書類を取り出し電話に出る。

話は思ったよりややこしく時間がかかったため、電話を切った時には休憩時間はとっくに過ぎていた。

あちゃ~悪かったな。

慌てて松木さんを探しに行くと、松木さんは1人黙々と倉庫で作業をしていた。

「さっきはごめんね。良かったら仕事終わってからでも話しない?」

私の言葉に、

「ありがとうございます。
でも仕事が終わったら夕飯の買い物もあるし急いで帰らないと。
それに…」

松木さんは少し言葉を切った。

「遅く帰るとお義母さんに嫌味を言われますから…」

「そう…なんだ。話を聞いてあげられなくてごめんね。
良かったら夜に電話でもしようか?」

「いえ。旦那やお義母さんに聞かれちゃいますから。」

「あっ…そうだね。
じゃあまた何かあったら遠慮なく話して?でも本当に今日は大丈夫?」

「はい大丈夫です!明日の作業予定表を見たらカンちゃんと2人で休憩入ってるのが分かったんで元気出ました!」

「そうなんだ。良かったね。」

「はい!カンちゃんは私の栄養ドリンクみたいなものですから!」

悲しそうに落ち込んでいた休憩時とは打って変わって無邪気に嬉しそうな松木さんの顔を見ながら私は安心感と同時にモヤモヤとした不安感に襲われた。

松木さんの様子が私が今まで知っていた松木さんとは違う様な気がしたからだ。

何が?と言われても分からなかった。

ただ、漠然と得体の知れない不安がこの時の私を包んでいた。

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