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コイアイのテーマ †main story†

No.162 10/06/18 19:55
Saku ( SWdxnb )
あ+あ-

≫161

日が落ちた公園の噴水前のベンチに、
敦史は前かがみに座ったまま、加世子が去って行った道をずっと見ていた。

会社帰りの大人たちが、行き来しだした中、
一人のサラリーマンが携帯ラジオを調整しながら、
敦史の斜め背後に腰掛けた。

『――次のナンバーは、風さんリクエストで《TSUNAMI》』

耳に入ってきたその曲に、敦史は鼻で笑って俯いた。
そして、小刻みに何度も頷くようにして顔を上げると、
その目は涙で濡れていた。
敦史は振り切るように立ち上がり、噴水の周囲の水辺に両腕を入れ、
バシャバシャと叩き切るようにし、自分にも掛けた。

周囲の人が、奇妙な目を向ける中、びしょ濡れになったまま、
言い知れぬ気持ちを抱え、
ふらつくようにその場を去っていった。



その晩陽介は、空港近くのホテルで接待を受けていた。
途中、席を立ち、部屋の外に出た。
離れたところで携帯を開きみると、留守電が1件入っていた。

『陽介?元気?
随分顔を見せないけど、彼女と順調なのかしら?
――お店で待ってるわね』

百合絵からだった。
百合絵に電話を掛けようとした時、携帯が鳴った。

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