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地獄に咲く花 ~The road to OMEGA~

No.447 12/03/03 00:01
鬼澤ARIS ( 20代 ♀ yhoUh )
あ+あ-

「本当に、どんなことがあっても?」
「ああ。」

この時、実は私はよく分かっていなかった。『守る』という事の意味も。その決意に満ちた表情の意味も。

けれど、あまりにリタが頼もしく見えたからもうどうでもよくなったのかもしれない。

「…信じてもいい?…守ってくれる?」
「守るさ。たとえどんなに大きな危険に晒されたとしても。その時は必ず、私は助けに行くつもりだ。」

リタは私の頭から手を離す。そして最後に悪戯っぽくこう付け加えた。


「もちろん、それがアンジェでも。」


「…えっ!わ、私?」
「当然だ。君は私の命の恩人なのだから、今度は私が守る番だろう。」
「そ、それはまあ…そうとも言えなくもないけどさ…?」

まさか最後、いきなり私に話が回ってくるとは思っていなかった。これは完全な不意打ちだ。いつものように顔が赤くなってないか激しく不安になる。

でもそれはとても嬉しい言葉だったし、安心できる言葉だった。それを聞いた瞬間、私の頬は自然と緩んだのだった。


「…じゃあリタ。こう約束して?私達がどこかで何か危ない目に遭ったら、1分で助けに来るってさ!」


やっと不安が取れたはずみのせいか、私は少しふざけぎみになる。するとリタは少し困ったような表情になった。


「…場所が分からない場合は1分以内かどうかは保証出来かねるが…助けに行く、というのは約束しよう。」
「えーだめ、1分以内じゃないと!手遅れになっちゃうかもしれないじゃない!」
「むぅ……努力はする。」
「あはは、絶対助けに来るんだよ~待ってるからね~!」


そんなノリでこのリタとの会話は終わった。その後ルチアを見ると、やっぱり絵本を読んだままだった。

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