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『流水歌』〜未来を求めて〜

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か²しは孤独色( 20代 ♂ LqDaob )
20/09/21 21:09(更新日時)

流水歌

【1】

流れゆく川は轟々と何処へ行くのか
連なる木の風は何処へ向かうのか

草をよけ山を通り、
あの場所へと向かうのだ


ドードードー
銀の雨は丘を愛で
硬い空気は海を抱く

ドードードー
秋色の石は心を安らかにし
冬色の果実は群衆を集める


私はいつも一人だった
私は灰色の花であるのだ

私の麓に流れるあの黒流は
血の色である

この川には
私の苦しむ血が流れている

この川は絶えることなく
常に滔々と流れゆく

私はいつも孤独であった
そして友を望んでいた

その時、川の水は勢いを増し
轟々と流れていく

痛い

痛い


私はいつも一人であった

私は何処へ向かうのか
その答えを私は知らない


【2】

私が目を覚ますと黒い光が私を照らしていた。
周りを見渡すと、昨日の晩に共に話していた人々はすでにいなくなっていた。

ふと窓の外を見てみる。
月が周囲を暗くしていた。
朝に月があるなんて、なんとも不思議な日であった。

なんだ?
水辺の木に何かがある。
いや、あれは人だ
女性が木の下で座っている。
彼女の周りは春色の光に包まれている
愛らしい桃色の風がふきわたっている

しだいに彼女の周りに人々が集まってきた。
彼女たちは黄色の言葉を交わしあっていた。

いつのまにか月は雲に隠れ、私は深黒に覆われていた。
だが、対象的に彼女と周りの人々の足元には
光輝く白い花を可憐に咲かしていた

私の目には彼女が女神のように見えた
いや、私にとって彼女は愛の女神であった。
私の理想郷であった、彼女の住む国は。


【3】

流れゆく川は轟々と何処へ行くのか
その水はあの場所へ向かうのだ

そこはきっと黒い光が照らす卿である
しかし、未だ行く末は決まっていない

私は、あの淡紅の花が川の流れを変えたのを確かに目にした

きっと、あの淡紅の花の下に居ることができるならば、
私は軟らかな大海に辿り着くのだろう

そして、黒流は白鳥の羽に変わるのだろう。



だが、私は

いや、誰も川の行く末は知らない。

────────────
────────────

【Ext.】
流れゆく川は絶えずして、私を何処へ至らしめん。流れゆく川は形を変え、何処へ向かわんとするか。四方は暗く、角からは光が漏れている。私の行く末は光か闇か。

その答えを探していたころに、私が書いた詩である。その頃は自分の生きる意味を無くし、自分は人の真似をして、ついには自分を破壊し、まさしく自分は"私"を被ったゾンビであった。
ここに登場する人物は私をゾンビにさせた人をモデルとしている。だか、確かにあなたは私の光であった。

No.3147536 20/09/21 21:09(スレ作成日時)

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