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匿名さん( 20代 )
20/05/08 17:48(更新日時)

今までもこれからも忘れられるはずがない想いを抱えながら
生きていくしかないのです。

No.3056054 20/05/08 13:41(スレ作成日時)

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No.1 20/05/08 13:41
匿名さん0 ( 20代 )

「新しい人を見つけたら忘れられるのにね…」

どこかで聞いた言葉だけど僕の想いはいつ忘れることができるのですか?
一人の人と決めてその人に真剣に恋をして好きになって愛に変わって・・・

数年前に結婚して1年前には子供も生まれ
絵にかいたような平凡な暮らしを手に入れた僕は
日々すり減っていく自分の心を見て見ぬふりをし続けてきた。
それはこれからも変わらないし変える気もない。
僕には今一生をかけた人がいてその人との間には守りたい笑顔もある。
すべて大丈夫。
このまま・・・
このまま・・・
何もかも流れに沿って流れていけば問題ない。

僕は本当はわかっていたのだけれど
どうしようもないこの気持ちもすべて変えようのない事実だから
出来るだけこの気持ちと距離を置いてみないようにしていたのかもしれない。

「今までもこれからも忘れられるはずがない想いを抱えながら
生きていくしかないのです…」

No.2 20/05/08 13:42
匿名さん0 ( 20代 )

彼女は笑った。
優しい笑顔だったので気づけなかったが
その笑顔は彼女の精一杯だったのかもしれない。

彼女とは小学校が同じで中学に入ると同じ部活で意気投合した。
彼女は真っ白な人だった。

ある日、部活のリーダー的女子に疎まれた彼女はのけ者にされ
周囲から無視されるようになった。
そのリーダー的な女子が僕にも彼女をのけ者にするように強要してきたのだけど
僕は空気も読まずに「そういうの違うと思う。」とそのリーダー的な女子に言い放ってしまった。
僕は昔から兄にいじめられ、中学に入ってから二年間はクラスメートにもいじめられていたので
人の痛みを知らないやつが許せなかった。
その日の帰り道、
部活のリーダー的女子に言った一言に対してなぜか彼女から感謝された。
その時の彼女のはにかみながらもまっすぐに見つめた視線は今でも忘れない。

僕たちは部活も卒部し、中学卒業を目前に受験という壁に向き合っていた。
僕はとにかく現状を変えたくて近くの高校は受験せず、
自転車で1時間かかる場所にある定時制の高校に通いながらバイトをしようと思っていた。
しかし何の因果か、
志望校には受からず、なぜか志望校の枠に記入していなかった地元の高校に
僕の受験番号があったのだ。
その年は地元の高校の受験者数がたまたま定員割れしていたらしく、
自治体のルールで遠くの高校を受験していてもレベル別に地元の高校に優先的に
割り振られるという措置が取られたのだ。
僕は定時制の志望校よりもかなり偏差値の高い地元の高校にたまたま割り振られたのだ。
不本意ではあったのだけれど周囲からは喜んでもらえた。

そして僕はこの高校に行くことになったのだけど
制服採寸のために高校に行ったときに僕が志望校ではなくこの学校に行くことが
ある種運命によって決まっていたのだと思わんばかりの理由を見つけてしまったのだ。
その高校には中学の部活で意気投合した彼女がいたのだ。
彼女とは小学生のころから何かと引き寄せられていたのかとその時はなぜか納得してしまった。
そう思うとなぜか意識してしまい急に恥ずかしくなってしまった僕は
できるだけ彼女に見つからないように視線をそらした。
しかし、すでに彼女には見つかっていたみたいだ。
大きな声で「〇〇も同じ高校だったんだ!」
僕は顔が熱くなった。
彼女はまっすぐな人だ。

No.3 20/05/08 15:51
匿名さん0 ( 20代 )

彼女の笑顔は変わらずまぶしかった。

気が付けば彼女は僕の心の中にスッと入ってきて離れないのだ。
たった一言声をかけられただけなのに目を合わせると吸い込まれそうで、
何やら脳みそが沸騰して湯気が頭から出ているのではないかと思うくらいに
僕の体温が急騰しているのがわかった。
今思えばこの時すでに僕は彼女に「恋」をしていたのだ。

高校に通うのも本当は中学から始めた音楽で音大を目指すために必要だからであり
それ以外に高校に通う理由なんて考えもしなかったのだけど、
あの時彼女に再会を果たしてからというもの、
僕の中で神様が彼女に会うためにこの高校に通うように
差し向けたのではないかという言い現わしようのない根拠のない確信が生まれたのだ。

普段の僕は物静かであまり周りともかかわりたくないと思っており
比較的人を避けて生活をしていただけれど、
入学後半年がたとうとするころにはとうとう我慢できなくなり
僕はあふれ出た想いをそのまま彼女に伝えてしまった。
今までの関係性が壊れるんじゃないかとしり込みもした。
何度も彼女のいるクラスの前を行ったり来たりしては彼女にばったり遭遇しないか
そわそわしながらもドキドキする気持ちが心地よかった。
来る日も来る日も彼女のことで頭がいっぱいで授業なんて頭に入らなかった。
そんな僕が告白する日がくるなんて。

昼休みに彼女を渡り廊下に呼び出した。
「心臓が口から出そう」という表現があるがあれは正しいと思う。
鼓動がうるさくて頭が真っ白で
気が付いたら目の前の彼女が頬を赤らめながら嬉しそうに「うん」と
微笑んでくれたのだけは今でもはっきりと覚えている。

「この笑顔を守ろう」と心に誓った日のことだ。




No.4 20/05/08 17:48
匿名さん0 ( 20代 )

失敗や間違いは取り返しがつかない結果を生む。


僕は高校で部活に入らなかったが
彼女は部活に入り週7で熱心に部活動をこなしていた。
「恥ずかしいからあんまり付き合ってるってばれたくないんだけど」
彼女ははにかみながら相談してくれたので
僕らだけの秘密にしようと二人で決め、
日々周りにばれないように配慮した。
会話もほとんど携帯でメールのやり取りだし、
廊下ですれ違っても目配せをするくらい。
彼女は部活に忙しかったため周りからは到底付き合っているという風には
見られなかった。
僕らはうまくやれていたはずだった。

彼女は学校から自転車で10分程度のところに住んでいたのだけれど
その貴重な10分を共有するために
僕は彼女の部活が終わるまで校内で時間をつぶし、
彼女と一緒に他愛もない話をしながら帰ったりした。
好きな本の話や趣味の話、共通の音楽の話や普段の学校の話など
どんな些細な話でもその時の僕らにはとても貴重で大切な時間だった。
たまに彼女の部活が休みの休日には二人で楽器屋に行ったり
ファミレスに行ったり普段できないデートをした。
僕たちは小学生の頃からお互いのことを知っているのに高校2年生にして
初めて手をつないだ。
彼女の手はか細く愛おしかった。
秋には彼女と紅葉のライトアップを見に行った。
彼女の嬉しそうな横顔ばかり見ていた気がする。
その日の帰り際、「また明日学校で!」!と言って
帰ろうとしたのだが感情の高ぶりを抑えきれず、
気づいたら彼女を抱きしめていた。
「あったかい」と優しくつぶやいた彼女のきれいな黒髪と
温かい吐息が僕の耳元に触れた。
空気は澄んでいて静まり返った住宅街に二人。
その日の夜空はとても星がきれいに見えた。

ある日彼女が飼っている犬の散歩を口実に夜に家から抜け出せる時間ができたため
僕は彼女に会いに自転車をこいだ。
僕は自転車を押しながら彼女は犬を連れ線路沿いを散歩した。
他愛もない話で盛り上がったが彼女を夜間に長く連れまわるわけにもいかず
僕は時計を気にした。
僕は家まで彼女を送ろうとしたのだけれど「親にばれちゃうからここでバイバイにしよ!」
と言われたので「夜間だから気を付けてね!」と!その場で別れた。
その時の彼女は笑顔で「また明日ね!」と手を振ってくれた。

その日を境に毎日やり取りしていた彼女とのメールが途絶えた…



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