恋愛下手
『俺の事好き?』
『うん。好きだよ』
『じゃお前の親友の真奈美は?』
『真奈美?彼女スッゴイいい子だよね。大好き』
『…じゃ…お前のペットのショコラは?』
『あ~ショコラ❤超カワイイ❤ショコラいないと生きていけな~い 超好き』
『……俺はペット以下か…』
恋愛下手で、愛し方が良くわからない女性の話
⚠私文章力ないです⚠誤字、脱字たくさんあると思います
⚠いつまで続くかわかりません
なら書くな💨とツッコミ止めて下さい🙇
結構メンタル弱いんで💦
1人でも読んでくれたら幸いです
私の名前は『小池 ゆう』
中学に入学して、初めての夏休み
クラスで仲良くなった5人組でその中の1人の家でお泊まり会をした
みんなでワイワイ、年頃の女5人となれば、それはそれは賑やかい
夜は女子会の醍醐味?好きな男子の話で盛り上がる
…が…私は特別好きと思える人がいなかった
それぞれ好きな人を言い始めた
部活の先輩だったり、クラスの男子だったり…
『ゆうは?』
特別いない…と答えるのはなんとなく空気を壊す雰囲気だった
とっさに…
『隣のクラスなんだけどさぁ 亮ってヤツわかる?小学校一緒でさ
そん時からちょっと気になってて…』
『あっ 知ってる~バスケ部の人だよね?』
『えっ?どの人?今度教えて~』
『へぇ~ゆうってああいう人タイプなんだぁ ちょっと意外かも~』
実は特にタイプでもないし、もちろん気にもなってない
『最後は真奈美だ~』
『誰、誰~』
真奈美は私にとっては1番仲良しの親友だ。ちょっとのんびりしてるけど、ノリや考え方が似ていて、部活も一緒なので帰りはいつも一緒だった
『あのね…私『圭』君が好きなんだ』
少しモジモジしながら言った
『やっぱり~』
『真奈美分かりやすいもんね』
『みんな気付いてたんじゃない』
えっ…えっ…そうなの?ヤバッ全く気付かなかった
とは言えず…
『だから休み時間になると、すぐに私の所に来たんでしょ😁』
圭は私の席の斜め前
圭の周りにはいつも何人かの男子が集まっている
その中に真奈美以外の友達が好きな人もいた
だからみんな私の所に集まって来た訳か💦
移動教室の授業があり、男子は技術、女子は家庭科とそれぞれの教室に向かう
廊下で肩をポンッと叩かれた
圭だった
『お前が家庭科とか似合わねぇ~技術行くか?😁』
『圭ちゃん…家庭科教室でミシン使いましょうね』
いつものやりとり…
隣には笑顔の真奈美
複雑だった💦
圭は『じゃ~な~』と手を挙げ去って行った
私はバツ悪く無言でいると…
『ゆう ちょっと気使い過ぎ 私全然気にしてないよ
むしろ二人の会話聞いて楽しんでるんだから。私は圭君のあの笑顔が好き
だから本当に気にしちゃ駄目だからね』
『うん…』
ごめんって謝るのも何か違う
だからそれ以上何も言えなかった
すると『もし、圭君とゆうが付き合っても、私ゆうなら全然悲しくないよ。ゆうなら許す😁
って私が許すってのもおかしいんだけどね
だって…ゆうと話してる時の圭君の笑顔、めっちゃカッコイイんだもん❤私はそれが見たい』
『ちょっと、ちょっと~私別に圭の事何とも思ってないし…圭だって私の事男友達位しか思ってないって💦』
『全く ゆうは鈍感なんだから😁』
…ますます意識し始めた…
私圭の事好きになった?
てか…そもそも好きってどんなん?
考えれば考える程良くわからなくなっていた
そして、中学に入って二回目の夏休み
1年の時とは違い、部活もかなり厳しかった
3年生が引退し、私達が主力になる
レギュラー争いも熾烈だ
必死で練習をし、私も真奈美もレギュラーの座を射止めた
ほぼ毎日練習だったが、今日は地元の夏祭りだ
いつものメンバーと約束をし、部活が終わり家に帰りシャワーを浴びた
約束の時間にはまだ二時間程ある
ベッドに倒れ込むと眠ってしまった
ハッとして目を覚ますともう約束の時間を過ぎている
携帯を見ると『着信アリ』
ヤバイ 慌てて電話をする
『ごめん 寝ちゃった、すぐ行く~』と言うと…何か様子がおかしい
真奈美が泣いている?
他の友達に変わり
『とにかくすぐ来て』
『??わかった…』
何があったんだろ
浴衣を着て行くつもりでいたが、そんな時間もなく、適当に着替えて慌てて約束の場所に向かった
時がたつにつれ、真奈美も元気を取り戻し、前と変わらない笑顔を見せるようになった
圭とも普通に話せるようになったみたいだ
ただ圭も私にちょっかい出さなくなったが…
私は部活に打ち込んだ
真奈美も頑張ってはいたが、夏休み以降休みも多く、練習にも身が入らなかった為、レギュラーから外されてしまった
私は県の強化選手に選ばれ、少しずつ真奈美との距離が出来てしまった
ある日部活が終わり昇降口に行くと真奈美が声をかけて来た
『ゆう~ちょっと待って~』
最近は一緒に帰る事も少なかった為(私は県の方の練習があったり…)
久しぶりに一緒に帰れる事が嬉しかった
『真奈美遅いよ~何してたの?』
『あっごめん、ごめん🙏ちょっとね』
と言ってニヤニヤしていた
『んっ?何かあった?』
その時圭が走って来た
『わりぃわりぃ』 『??』
ポカンとしていると、亮がひょこっと顔を出した
『んじゃ後はお二人で😁』
と圭が言った
真奈美は満面の笑みで、それはそれは嬉しそうに圭と帰って行った
『ヨッ✋二人で話すのは小学校以来だな』
『小学校ん時も二人で話した事なんてあったかなぁ…』
『おっ…おぉそうだな』
少し沈黙が続いた…
『あのさ…』
亮が話始めた
『圭がさ、昨日突然、お前好きな奴いんの?って聞いて来てさ
俺、気になってる奴はいるって言ったんだ…』
『ふぅ~ん』
私は敢えて『誰?』なんて聞かなかった
私は恋愛には鈍感だけど、この流れや圭の言った言葉『後はお二人で』でなんとなくピンと来た
『で、圭がしつこく聞いて来るからさ…俺、小学校ん時からゆうの事気になっててさ…』
『そうなんだ。ありがとう』
素っ気ない返事をした
その素っ気なさにちょっと(アレ?)みたいな顔をした
『でさ…圭が言うには、ゆうも俺の事気になってるって聞いてさ』
真奈美だ
全く余計な事を😣
『……』
私は何も答えなかった
『違うのか?』
違ったらどうなの? ちょっとイラッとした
(亮の事なんて眼中にないよ)
…と言いたかったが…
さっきの真奈美の満面の笑顔が頭に浮かんだ
本当に嬉しそうな笑顔
そしたらなぜかわかんないけど
『あっ…うん…気になってる』と答えてしまった
『マジかぁ⤴』
亮はすごく嬉しそうに、ちょっとホッとした様子だった
『俺と付き合ってくれる?』
『うーん……私今部活に燃えてんだ
県の強化選手にも選ばれたんだよ…』
『うん知ってる。お前頑張ってるもんな~すげぇよ』
部活で頑張ってる事誉められたら、テンションあがった
が…実際付き合うってどういう事なのかわからなかった
クラスの中にも何人か付き合ってるって話は聞くけど、今まで深く考えた事もなく、何をもって付き合うって言うのかわからなかった
だから、経験してみたくなった
『付き合ってもいいよ』
『えっ マジか ヨッシャ✊』とガッツポーズだった
『んじゃアドレス教えてくれ』
今の様にラインの時代ではない
中学生もほとんど携帯は持っていたが、学校に持って来る事は禁止されていた
とりあえず紙に番号とアドレスを書いて渡した
そして、手を繋いで一緒に帰った
手を繋いでいても、特にドキドキする訳でもない
会話してても、特に楽しい訳でもない
だからって、とても嫌でもない
付き合うってもっとドキドキとかするんじゃないのか?
結局、亮にとっては遠回りになる家まで送ってくれた
家に着くとすぐにシャワーを浴び、夕飯を食べて、ちょっとTV見て、部屋に入った
携帯を見ると二件のメールが届いていた
1つは亮から
(今日は突然ごめん でも嬉しかった。
これからよろしくな
…好きだよ(照)
と送られて来た
(好きだよ)?って…
私は亮の事好きかな?ってそもそも好きってどんな感情?
真奈美の事を思い出した
もし、亮が女の人と歩いてたら…私泣くかな?
でも、真奈美の場合は圭と付き合ってた訳じゃないし…
そもそも気になってたって話も嘘だし…
興味本位で付き合っただけだし…
泣ける訳ないか💨
と勝手に自分の中で納得した
二件目は真奈美からだった
(ヘヘッ😁いきなりだったでしょ😁
どうだった~ドキドキした?
めちゃ楽しそうじゃん😫
すぐに電話をかけた
『もしもし、真奈美~』
『ゆう~どうだった~いきなりのサプライズでしょ~ヘヘッ😁』
『もう~びっくりしたよ~圭までいたし』
『ごめんねぇ 実はさ…なんとなく圭君と話すのギクシャクしててさ…で、話すキッカケ作らせてもらっちゃった』
『え~~私をダシに使ったって事かい💨』
『そう言われたら何にも言えないけど…😢ゆうにも圭君の事は心配してもらったし、あれから圭君とゆうの漫才見れなくなってたし…ゆうにも気使わせちゃったからさ』
『で、何て言ったの?』
『亮君って好きな人いるのかなぁ?って。ちょっとびっくりしてたけど、聞いて見るなって言ってくれて』
『なるほど😒』
『そしたら、ゆうの名前出たから、何か嬉しくなっちゃって、思わずゆうも…って言っちゃった』
『全く真奈美は…でも、私の名前出て来なかったら?』
『うーん…今はいないとかだったら、実はゆうがね…って言うつもりだったけど…違う人の名前出て来たら言わなかったよ』
『そっかぁ…』
『で、付き合う事になったぁ?
いいなぁ~両思い❤』
『一応付き合って見る事になったけど…ってか、真奈美のがハシャイでるし』
『一応って何~?好きなんでしょ?
私はその事で圭君といっぱい話出来たし、今日も一緒に帰れたし❤超ルンルン🎵』
『まっ真奈美がルンルン🎵ならいっか💨』
『んっ?何かゆう、全然楽しそうじゃないね😥』
『うーん…また話すよ。とりあえず今日はもう寝るわ~真奈美は圭の夢でも見て寝なね~ヒヒッ😁』
『ヒヒッ😁って💨ちょっと気になるけど…うん。おやすみ~また明日』
電話を切った…
なんかモヤモヤする。
なんだろ?
その時メール音がした。
亮からだった
(もう寝ちゃった?何か俺寝れねぇ~(笑)
…
何も感じない…
(今寝ようと思ったとこ~明日も朝連あるから寝るよ~
おやすみ~)
と返信した…
(そっかぁ そうだな俺も寝るわ~また明日な
おやすみ❤)
ハートマーク…なんだかなぁ⤵
でも好きって感情はこういう事なんだろうな…
好きな人からメールが来て、ハートマークの返信が来て…それが嬉しくてたまらないだろうな
真奈美は彼女がいる事わかっていても、まだ圭の事が好き
話せるだけで、そばにいるだけで嬉しいんだろうな
私にもそんな風に思える人出来るのかなぁ…
亮の事、そんな風に思える日が来るのかなぁ…
そんな事を思いなが眠りについた
2月…バレンタインデーが近づくと、女子達はなんとなくソワソワしていた。
男子もかな?
私は市販のチョコレートを百均で買った袋に入れ、リボンをして亮に渡した。
亮は喜んでくれたが…
『手作りならもっと嬉しかったな』
とサラッと言われた。
そう言えば、朝真奈美に会った時、目を真っ赤にして眠そうにしてた。
きっと寝ないで手作りチョコを作ってたんだろうな…
やっぱ私には無理だぁ😂
袋に詰めるだけでもめんどくさかったんだから…
部活の前に真奈美に聞いて見た。
思った通りほとんど寝てないと…もちろん手作りチョコを渡したと…
どんなに眠くても、どんなに疲れていても、圭の笑顔が見れるなら頑張れる。と満面の笑で言われた。
彼女いるのに?
二番目なのに?
やっぱわかんないや⤵
秋…私と真奈美が先生から呼ばれた。
職員室に行くと、私達二人はスポーツ推薦で地元の私立高校に入れる。と言って来た。
親と良く相談する様にと言われた。
『真奈美行くよね~?』
『うん…そうだね…』
『んっ?何か気になる事あんの?』
『う~ん…最初は圭君と同じ高校行きたかったけど…私の頭じゃ絶対無理だし…』
圭は県内だが地元からは少し離れた進学校を目指していた
『それにね…私立ってなるとお金かかるから、親に迷惑かかるかなって』
私はそんな事全然考えてなかった😥
真奈美はのんびりしてるけど、ちゃんと考えてしっかりしてたんだ😥
私の家も真奈美の家も普通の共働きのサラリーマンの家だ。
でも私立となると、やっぱ大変かなぁ💦
2年生になると、少し余裕が出来たのか、1年の時にはあまり話た事なかった野球部の男子とワイワイする様になった。
ある日、私は監督に呼ばれ、帰りが少し遅くなった。
部活の友達は先に帰ってしまったので、1人でバス停に向かおうとすると
学校の自転車置き場でなにやらブツブツ言いながら自転車をイジッている男子がいた。
見るとクラスの大介だった。
『何やってんの?』
『おぉ~ビックリした💦ゆうか…自転車のチェーン外れてさ…あっ治った😁
てかお前1人?』
『監督に呼ばれてさ』
『お前何しでかした😁』
『ハァ?しでかしてません😠』
『ゆうはバスだっけ?』
『そう…でも後30分は待たないと😥』
『え~そんなに待つ~😲俺のベンツと言う自転車に乗るかい?』
『ベンツって💨でも遠回りじゃん。いいよ👋』
『トレーニングにもなるから大丈夫👍』
『んじゃ乗る~😁』
家まで送ってもらう事にした。
真奈美とはなかなか話す時間がとれなくなっていた。
私は相変わらず部活三昧だった。
そして、づっと目標にして来た大会が始まった。
春高…野球で言えば甲子園のような大会だ。
地区予選の前日…
電話が鳴った。
大介からだった。
『ちょっと外に出られるか?』
『今シャワー浴びたとこだから、髪濡れてるし』
『そのままでいいよ。俺今お前ん家の前』
『えっ?』
今日は明日に備えて軽めの練習だったので早く帰宅した。
大介は練習が終わって来たのだ。
外に出ると、家からちょっと離れた所にいた。
『いよいよ明日だな』
『うん…夢の始まりだよ。地区予選は絶対突破しないと』 『大丈夫 その為に頑張って来たんだから』
『うん!』
大介に言われて、力が沸いた。
その時…グイッと腕を引っ張られた。
『えっ?』
抱きしめられ
『俺のパワー注入』 『プッ』
笑ってしまった。
がすごく暖かくて、心地良かった。
お互いの目があった時、自然と唇が重なっていた。
試合が始まり、一回目のタイムアウトの時、私は監督に呼ばれた。
『小池はこの試合休んでろ』と…
『えっ?どうしてですか?』
食い下がったが、監督は何も言わず、副審判に交代を告げた。
私は納得出来なかったが、ベンチから声援を送っていた。
フルセットの末、なんとか勝つ事が出来た。
いよいよ明日は決勝戦。
でも今日レギュラーから外された私は不安だった。
ミーティングが終わり、明日の選抜が発表された。
私の名前も呼ばれた。
今日のメンバーと全く変わらなかったのに、なぜ私は今日外されたのか、納得出来ず監督に聞いた。
監督は『小池…お前腰と膝に爆弾抱えたな』
『違和感はあるけど大丈夫です。今日だっていつもと変わりなかったハズです』 『動きがどこかをかばっているんだ。このまま続けてたら、違う方まで痛くなる。それに、ベンチから見ると中に入ってる時に見えない部分もいろいろ見えたハズだ。
明日全力でやって来い
期待してるぞ』
『ハイ!』
監督は見抜いていた。腰と膝の事も、そして、確かにベンチから見ていると、いろんな事が勉強になった。
とにかく明日全力で頑張るしかない!
2週間後、私達は代々木体育館にいた。
ほどよい緊張感と、絶対に勝つという闘志に満ち溢れていた。
ここから日本代表に選ばれ、オリンピックに出た人は沢山いる。
夢じゃない。
そう言い聞かせて試合は始まった。
一回戦はストレートで勝利する事が出来た。
二回戦に対戦する相手の試合を見て、その日は宿舎に帰った。
二回戦の相手は昨年準優勝をしている強豪だった。
二回戦…私達はなんとか食らい付くが、点差はどんどん離れていく。
焦りもあったか、私は思い切りジャンプをした。
腰に激痛が走った。 着地と同時に膝がガクッとなり、そのまま倒れた。
気が付くと、医務室?みたいな所にいた。
『気が付いたかい?』
白衣を来た男性に声かけられた。
どんな倒れ方したのかわからないけど、脳震盪を起こしたらしい。
『あっ…すいません。試合は?』
と起きようとするが、アチコチ痛くて起き上がれない。
『痛ッ』思わず叫んだ。
『どこが1番痛い?』『腰かな…でも膝と足首も動かすとすごく痛いです。』
『足首は捻挫してるね。レントゲン撮らないとわからないが…病院で調べてもらった方がいいね。地元の病院のがいいかい?』
『地元がいいです』
とりあえず、簡単な処置をし、応援に来てくれていた両親と地元に帰った。
家に着いたが降りる元気もない。
頭もボーッとする。
遠くの方で母親の声がする。
『ゆう!どうしたの?しっかりして! このまま病院行くからね』
病院に着くとすぐに点滴をされた。
眠ってしまった。
気が付いたら次の日になっていた。
やっと冷静になれた。
『お母さん、試合は?私どうなったの?どうやってここまで来たの?みんなは?』一気に質問した。
お母さんが
『良かった。元気になって。とにかく落ち着きなさい。
1つづつ話すから』
と言った。
試合は負けたとの事だった。
みんなは昨日の夕方帰って来て、病院にも来てくれたらしい。
私はその頃高熱が出てうなされていた。
先生によると、痛みがある所が炎症を起こし、それが高熱の原因ではないかと言っていたそうだ。
今日、レントゲンやらいろいろ検査をすると言っていた。
朝からあちこちレントゲンをとったり、血液検査をしたりと、慌ただしく1日が過ぎた。
次の日両親と私で医師の説明を聞いた。
脳波や内臓にはなんの問題もないと。
(そんなとこまで調べたんだ…)と内心思った。
足首の痛みは捻挫によるもので、後3日もすれば腫れも引けて、痛みもなくなるとの事。
腰に関しては、難しい病名はついていたが、コルセットをして、しばらくは安静にしている様にと言われた。
(しばらくっていつまでだよ💨安静って無理だし💨)
と心で呟いた。
そして…『膝なんですが…』と少し間が空いた。
レントゲン写真を見て、説明し始めた。
半月板損傷…
?聞いた事あるけど…
医師は私の顔を見て言った
『バレーは続けたいよね?』
『ハイ!もちろん。まだ大きな大会あるし…』
『そうだよね…でも今のままじゃ続けられないんだよ』
『えっ??どうして?』
『続けるなら手術しかないんだよ。手術しても半年…イヤ、バレーが本格的に出来るのは少なくても1年はリハビリが必要かな』『……』
声が出なかった。
私もう高校でバレーが出来ないの?
卒業して、実業団に入って…そんな夢すら見れないの?
泣き叫ぶ事すら出来なかった。
次の日、真奈美が病室に来てくれた。
昨日の医師の説明を話していると、どんどん涙が溢れて来た。
真奈美も一緒に泣いていた。
中学からづっと夢見て頑張って来たのに…事情は違っても、二人共夢を追いかける事が出来なくなった。
悔しくて、悲しくて、二人で思い切り泣いた。
私は手術は受けない決断をした。このままでも少し安静にしていれば、日常生活には問題ないと言われたから。
そして同時に部活も辞める決意を固めた。
入院してから5日程で退院し、次の日から学校に行った。
登校した日に部活の監督に退部届けを出した。
監督はマネージャーでも良いから最後まで関わっていたらどうか。と提案してくれたが、体育館でみんなの練習の声を聞いただけで 胸が締め付けられる。
私にはそれを乗り越えられる強さはない。と断った。
その日から退屈な毎日が続いた。
何もする気になれず、ただ月日だけが過ぎて行った。
大介も心配してくれた。
でも詳しい事は言わず、今はリハビリ中と伝えた。
大介は甲子園こそ行かれなかったが、まだ夢は諦めていなかった。
大学からも推薦をもらって、県外の企業からも声がかかったらしい。
『大学行って活躍すれば、まだプロも夢じゃないよな?
あの企業も捨て難いよな~社会人野球からプロになった人もいるしな。ゆうはどうするの?』
と聞いて来た。
一応春校に出場したと言う事で、事情を知らない県内の小さな企業から誘いもあったらしい。
もちろん断ったが…
『私はしばらくはリハビリ頑張って、それから考える』と答えた。
大介とはづっと夢語り合って、本当に楽しかったのに…大介の夢の話を聞くのがとても辛かった。
私は真奈美とバレーには全く関係ない地元の企業に就職する事になった。
私の高校は大学付属の為、ほとんどが付属の大学に進み、スポーツ推薦で来た人は付属以外にも推薦で進学する人が多かった。
企業へ就職するのは私と真奈美…後数人だけだった。
真奈美のお母さんもとても順調に回復し、麻痺もほとんど残らなかった為に、年末には退院していた。
私と真奈美は遊びまくった。
行った事なかったゲーセンやプリクラも撮った。ディズニーランドにも行った。
毎日が楽しくて、こんな過ごし方もあったんだ。と思っていた。
でも、家帰り夜になると、悲しくて、虚しくて…涙が出る事もあった。
それを紛らせる為だったのかもしれないが…
大介と初体験をした。
最初は痛いだけだったけど、卒業までの2ヶ月の間何回もエッチした。
ラブホにも入った。
高校生とバレない様にドキドキしながら…
最初は痛いだけだったエッチも、回数を重ねる毎に快楽を感じる様になって来た。
『ねぇ…もう一回しよ❤』と私から誘う様にもなった。
大介は『ゆう 好きだよ❤』と何度もささやいてくれた。
でも私はそんな事どうでも良かった。
エッチをしている時はバレーの事も、これからの事も忘れられた。
現実逃避をしたかった。
大介の家も、私の家も両親は共働きでいない。
お互いの家で昼間から求めあった。
裸でくっついている私に大介が聞いた。
『ゆう、俺の事好き?』
『うん、好きだよ』
『じゃ真奈美は?』
『真奈美いい子だよね~大好き❤』
『じゃあペットのショコラは?』
『あ~❤ショコラ❤超好き❤』
『俺はペット以下か…』
大介が呟いた。
私はハッとした。
私大介の事好きなのかな?
好きだからエッチしたんだよね?
自分に問いかけた。
でも真奈美もショコラも本当に好き。
やっぱり良くわからないや…
私は何も答えず、大介に抱きつき、もう一回求めた。
4月1日 入社式。
本社で行われた。
次の日には各事業所で辞令式があった。
私の行く事業所には20人の新入社員が入社した。
3ヶ月の試用期間があり、毎日午前中は各職場の説明や見学、時には草取りで二時間やらされた事もあった。
午後はほとんど勉強会。昼食後の勉強会は眠さと戦うので必死だった。
新人はほとんど行動を共にしてたため、いろんな人と仲良くなれた。
3ヶ月の試用期間も後1週間となった時、二泊三日の研修会があった。
グループでの行動だった。
真奈美とは離れてしまったが、づっとどこかで見た事あるんだけどな~と思ってた男性と一緒になった。
『小池さんだよね?俺どっかで会った事あるって、づっと考えててさ…思い出したんだ。教習所!○○教習所にいたよね?』
『あっ!そうだ!私も見た事あるって思ってた~』
胸の仕えがとれたみたいにスッキリした。
そのおかげもあったのか、研修会は結構楽しく終わった。
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
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