愛おしい小さな娘
忘れない。
小さな命を授かった事を知った日からのことを。
2007年に再婚をした私達夫婦と家族のお話しです。
2008年1月に天使になった娘。
私達夫婦にとって、彼女の身の上に起こったことで大きな動きがありました。
辛い時・寂しい時に心の支えの一つに成ってくれたミクルに…ミクルの仲間に…私自身の記録として日記ではなく、経過年数がありますので小説として残します。
13/12/06 07:44 追記
感想スレです。
http://mikle.jp/thread/2031703
お言葉を頂けると嬉しいです。
(≧∇≦)
>> 51
昭一が帰ってくる前…由子がシャワーしている間に私はソファーで寝てしまっていた。
毛布がお腹にかけられていた。
由子と昭一の声がキッチンの方から聞こえた。
『シッカリしなさい。何で大切にしないの?』
『大切に思っていない訳ではないんだ。離婚だってするつもりはない。けど…どうしてこんな事に…正直判らないんだ。』
『相当、参ってるよ…。慣れない生活で、お義母さんとも付き合って…頑張ってるのになんで?って言ってた。
チャンと時間作って向き合わないと。
それにしても、毎晩そんなに仕事忙しいの?』
何やら仕事の愚痴を言っている様だった…
私は最近、昭一の仕事の愚痴を聞いた事が無かった。
休みの日まで、会社から何度も電話が入る。
『自分でなくても解る事を…電話してくる。』とは言ってはいたが、それ以外は聞かなかったし、話してこなかった。
仕事を始めてから、私自身がいっぱいだった事に気付いた。
>> 52
翌日、由子は帰って行った。
『あまり頑張り過ぎないことだよ。』
と言っていた。
また、1人の時間に成った。
検診にも仕事帰りに1人で行った。
待合室は、凄く混んでいた。
こんな遅い時間に妊婦さんがこんなに居るなんて…
しかも、みんな若い…働いてるママばかりなのかな…
スーツ姿の男性の姿もチラホラ見かけた。
待合室の隅っこに腰をかけて順番がくるのを待った。
大きくなったお腹をした妊婦さんが受付が終わり立っていた。
空席を探している様だ。
みんな気にしてない。
目が合った。
自然に手招きをして席を譲った。
身軽な私は、人気の少ない階段の付近に移動した。
壁に赤ちゃんと新米ママさんが退院時に記念に撮影した写真が張ってあった。
昭一の従姉妹の写真を見つけた。
幸せそうに写っていた。
私もこんな風に笑顔で退院するのだろうか?
名前を呼ばれ、その場を離れた。
前回と違う診察台へ通された。
普通にただ寝そべるだけ…???
『テープを出して、下着をズラしてお腹だけ出して、バスタオルをかけてお待ち下さい。』
看護師らしき女性に優しい声で言われた。
若い助産師さんが来た。
お腹にジェル状のものを塗って何か器具を動かしていた。
ドクドクドクッ…と意外と速い。
『心音はシッカリしてますよ~♪…
あっ今日は姿を見せてくれてますね~(笑)
コッチが頭で、この小さく動いているのが手ですょ~♪』
と説明しながら、カチッカチッとマウスで素早く頭と体の大きさを計っていた。
院長先生のいる部屋へ移動。
ビデオと写真を渡されて『順調ですょ。次回までに母子手帳を貰ってきて下さいね。出産は当院でしますか?それとも里帰りの予定ですか?…』
まさか、出産自体を考えているなんて言えなかった。
『お産が出来る産科が少なくて、予約をとるのが大変になってます。早めに決めて予約して下さい。』
“お産難民”という言葉をこの後メディアで聞くことになる。
>> 59
ランチの後に…
昭一に『気分転換の為に私を連れ出す。夕方には自宅へ送る。』とメールをして欲しいと…
由子にお願いをした。
お義母さんと昭一が夕方に顔を合わせない為に…
暫くして昭一から返事があった。
『判りました。宜しくお願いします。
志乃は何をしていますか?
由子さん、夜は時間はありますか?寛さんは出張ですか?』
由子と二人して何か嫌な感がした。
『時間はあるよ~志乃は、母子手帳を貰う手続きしているよ。どうしたの?』
と返してくれた。
『用事が…5時に終わらないかも知れないんです。志乃と一緒に居て貰えますか?』
『いいよ。気分転換して、志乃と一緒に家で待ってるよ。』
生まれ初めて貰った母子手帳に私は心を奪われていた。
嬉しくて、端から端まで丁寧に読んだ。
そして、父親欄を見つめていた。
『私の名前を書いても良いよ(笑)なんだったら、寛の名前でも書いとく?』
冗談を言って笑わせてくれた。
>> 60
役所で手当ての話しを由子も一緒に聞いてくれた。
『今度こそ離婚したら地元に帰っておいで…うちのアパートの隣が空いてるから、子供だって面倒みてあげられるし…きっと楽しいよ。』
有り難う。
友達って宝物だよな。
何時までも友達でいてね…由子。
ショッピングモールで手相占いが目に留まった。
あまり占いに興味がない私達。
由子が『私はいつ再婚出来るかな?
暇つぶしにやってみよう。』
『2~3年の内にご縁があります。ほらこの線。新しくハッキリと出始めています。』
『新しい出会いがありますよ。』
寛ちゃんじゃないってこと?
まぁ、気長に待つさ。
家に着き、少し疲れたので身体をヨコにさせて休んだ。
由子が夕飯の支度をしている音が心地よく聞いているうちに
また、寝てしまった。
由子といると安心できるのか、直ぐに熟睡してしまう。
目を覚ましたら、由子も隣で寝ていた。
>> 61
帰ってきた。
どんだけ好き勝手にしてるんだ…
と思った。
由子もいるし、胎教に良くないと我慢した。
キレたのは、由子。
『昭一、連絡すれば何をしても良いって訳じゃないでしょ?約束していたんでしょ?今日1日何をしていたか私にも聞く権利はあるよね?話して。』
私よりキツい攻めだ。
黙って話しを聞いた。
彼女に別れて欲しい。と何度も話したが聞き入れて貰えなかった。
連絡を無視したら…ずっと電話が掛かってくるし…仕事にも支障が出てきてて…
先日私から話しがあるっ言われた日がストレスのMAXだったと…
今日、最後に会ってキッパリと別れてくれるハズだった。
しかし、約束の時間になっても現れなかった。
正直、ホッとしていた。
携帯が鳴った。
彼女の携帯を使って旦那さんがかけてきた。
ここ数日の服薬の量が多くなっていたから気にしていた。
とうとう今朝、また入院をさせたらしい。
何度か入退院を繰り返している。
それで相手の旦那と会っていた…との事。
会って、彼女に関する事情と病状の話しを聞き、これからの事も話してきた。
とのことだった。
双方慰謝料請求をしないで、清算をして欲しいとの申し出があった。と言われた。
自分の妻が浮気しているのを知ってて何も言えないってどういう神経してるんだ。
壊れている。
病んでる。
浮気相手も、その旦那も…主人も…
浮気のスパイラルにハマっている。
と感じた。
>> 64
『さぁて、帰るわ!明日、寛ちゃんが出張から帰ってくるから、いつまでも付き合ってられない。』
と重たい空気を破ったのは由子だった。
『由子、ご飯は?』
『こんなんじゃ美味しくないもん、二人で食べて…』
『ごめんね。いつもありがとう。着いたらメールだけでも頂戴。』
『食べたくなくても、Babyの為に食べるのだよ!判った?』
『はいっ判った。』
部屋に戻り、由子が作ってくれたご飯を昭一と無言で食べた。
本当にお腹いっぱいに食べた。
昭一が洗い物をしてお茶まで入れてくれた。
私は、母子手帳を出し飽きることなく読み返していた。
昭一が話し始めた。
『ごめん。志乃ちゃんは悪くないんだ。
悪いのは全て俺なんだ。
こんな俺を受け入れられなくても、子供は産んで欲しい。
出来ることなら側にいさせて欲しい。』
>> 65
『何度も聞くけど、どうして浮気なんてしたの?』
相手から突然のメールがあった頃…
仕事がキツくて、毎日終電でストレスが溜まっていた。
どんなに帰りが遅くても、うたた寝をしながらでも自分の帰りを待っててくれた。
1人にさせて申し訳ないって情けなくて…
頑張ってる私を判っていたから余計に…
愚痴や弱音を吐き出せ無かった。
本当に最初は、ストレス発散と私の不在の時間を埋めるだけ…ご飯やお酒だけの関係だった。
再婚して、子供も出来たことも話していた。
そのうちに彼女の旦那の話しを聞く様になり…
事情は違うけど、夫婦関係もお互いに無いね。って話題になって…
………
それから………
話しを聞いているうちに、気持ち悪くなり途中でトイレへかけ込んでしまった。
泣きながら、胃の内容物を全て放出した。
>> 66
背中をさすってくれていた。
暖かい大きな手のひら。
主人も泣いている事に気付いた。
まったく…もぅ…
何なのよ…
仕方ないなぁ…って気持ちになってしまう…
どうして浮気をしたか?って…
結局、流されていた。ってこと?
疲れや、ストレス、でメンタルが弱っている時に、吐き出し口が無いと昭一って人間は…
簡単に流されて浮気までも出来てしまう人だったって事なの?
ビックリした(◎o◎)
本当にビックリだった…
昭一は、元奥さんにされた事を、私にしたってことじゃない!
猛然とアタマにきた。
同じ過ちを繰り返すなんて!
しかも被害者心理を身をもって知っている筈の人間が…
今度は加害者側に立つなんて!
このクソガキ!
舐めんな!
絶対に許さない!
>> 68
段々と冷静になって身体も落ち着いてきた。
足が凄く冷く感じた。
こんな暖かい季節なのに…
床に直接座っていたからなのかも知れない。
昭一に支度をして貰い、湯船に浸かった。
落ち着いてから、また話しを続けないと…私の方向性は決まっているのだから。
最近お気に入りのお茶入れて話しを切り出した。
『あのね…話しを聞いて感じたんだけど…今の昭一のしていることって、元奥さんと同じ事だよ。
気づいてる?』
説明した。
昭一が毎晩遅くまで仕事してて、忙しそうで、寂しいなんて言い出せなかった。話しを聞いてくれる〇〇君と何度か浮気していた。って言ったんだよね?
私が仕事を始めたから…
頑張っているから…言い出せなかった。全て昭一の言い訳。
自分を誰に一番理解して欲しいの?
私は昭一だよ。
頑張れるのは昭一が側にいるて愛情をくれるから…
疲れて頑張れなくなっていたら…
我慢や格好なんて気にせずに、素直にどうして欲しいかを話せば良い。
あの時の私の様に…それとも、私にはもう本音は知られたくないの?
昭一の本音を理解して欲しい人は誰ですか?
>> 70
『修復する。』
曇りの無い目で真っ直ぐに私を見て言った。
この目に成らないと、人は真剣に話しをしていない事がわかる。
もう一度、昭一に聞いてみる。
『修復するってどういう事だと思っている?』
『離婚しないで、今まで通り生活をして、家族が増えて行く。老後も、その先も志乃ちゃんと一緒にいること。』
何にも解ってない…
上っ面のことしか想像出来ていない事が伝わってきた。
『あのね、昭一の浮気を無かった事には出来ないんだよ。解っている?』
『もう、浮気はしない。志乃ちゃんを苦しめない。懲りたよ。』
『先の不確かな感情をどうやってコントロールしていくか?って事なんだよ。大変なことなんだよ。』
…???……?…
どうやら伝わっていない。
見てる、考えている所が違い過ぎる。
どうやら我が家のルールに追加事項が増えそうだ。
>> 71
志乃は知ってる?
説明して教える。
だから説教っていうんだよ。
小さい時に、近所では変わり者と呼ばれていた『クズさん』というおばちゃんがいた。
苗字が『葛』と書いてカズラと読む。
小さい頃は、まぁ、このおばちゃんに何時も怒られていた。
『こんな時間なんだから、早く家に入りなさい!』
『お前は、こんなことも出来ないのか。まったくもう、こぉやってやるんだよ。』
私だけでは無く、近所の子供達はみんな怒られていた。
嫌がったり、怖がったりして避けていた人が多かった…
私は全然平気で、むしろ大好きなおばちゃんだった。
知らないことを惜しげもなく教えくれる大切な存在。
そんなおばちゃんが教えてくれた1つの言葉の宝物。
>> 79
『落ち着いて…』
としゃべってみた。
何が起きたのかわからない…
とにかく、顔が痛い。
『大丈夫?急に倒れたのよ。救急車呼ぶ?』
私の顔を確認したお隣の奥さんは…
救急車呼んだ方がいぃ? ご主人に連絡するよ。いいわね?番号は?
と言ってる…
…顔?…あっ口の中が血の味がする。
どうなってるの?
ゆっくりと動けた。
『だいじょうぶ…
貧血かな…口と顔をとにかく洗いたい。』
ゆっくりと洗面台へ連れて行ってくれた。
血を水で流し、切っている箇所を確認した。大した出血でも無い。
救急車までは呼ばなくて大丈夫そうだ。
でも、病院は行かなくちゃ…
清潔なタオルで顔を抑えて、
お隣の奥さんにテーブルの上の携帯から昭一に連絡をして貰った。
直ぐにこちらに迎えるのは義母だった。
義母が来るのを一緒に待っててくれた。
>> 81
『大丈夫? 母さんは仕事に戻ったから。次はどこを受診すればいいの?』
産婦人科だった。
昭一は、初めて一緒に行く。
先に電話を入れておかないと…
でも、顔の傷が痛くて口が思う様に動かせない。
昭一にメモを渡して電話をして貰った。
産婦人科の待合いはいつもより酷く混雑していた。
昭一に受付をして貰った。
直ぐに、助産師さんに別室へ案内された。
『痛そうね…外科で血液検査はして貰った?ビデオは持っている?』
あっ家を出る時に保険証と母子手帳しか浮かばなかった。
『新しいテープに録画しますか?別途料金になってしまうけど、どうしますか?』
『お願いします。』と昭一が応えた。
>> 83
家に着いて、ベッドで横になった。
明日は、歯科医にも行かなくちゃ…
口の中だけではなく、前歯も折れていた…
風が気持ちいぃ…
窓を開けてから
昭一は、お隣へお礼と報告に伺っていた。
♪♪♪…♪♪♪…
携帯が鳴った。
携帯を取る気力も無かった。
♪♪♪…♪♪♪…
私の着信音では無い事に気付いた。
昭一が私の鞄を持っていたので、自分の携帯を入れてたみたい。
♪♪♪…♪♪♪……
切れた。
仕事を早退して駆けつけたから…
義母にも悪いことしたな…
♪♪♪…♪♪♪……
切れた。
♪~♪…♪~♪…
今度は私の着信だ。
義母と思い携帯を開いた。
…………
私は話したくても、口が開かなない。
>> 86
義母が来ていた。
台所に立ちながら昭一と話していた。
私に気付いて、ソファーへ導いてくれた。
暫く仕事は、お休みしてと言うことを伝えに来てくれた。
ゼリーとか柔らかくのど越しが良く妊婦が好みそうな物や、料理が苦手な昭一がそのまま食べれそうな食料品を買ってきてくれた。
凄く助かった。
妊娠・出産に関する雑誌を見ながら、昭一やお兄さんの妊娠中の思い出話しをしてくれた。
お義母さんは、元々健康で悪阻もなく予定日近くまで仕事をしていたから、悪阻がどんなものか知らなかった。
ウチには女の子がいないから、細かい所まで気付いてあげられなくてごめんなさいね。
と謝ってくれた。
お義母さんが悪くはないのに…
お義母さんは、普通のお姑さんより、良くしてくれている。
いつも、送迎をして貰っているだけでも実母より、数倍優しいと感じていた。
こんな愛情溢れる優しい親に育てられた昭一や義兄は、優しい男性に育っていた。
>> 92
そうですね…
……
形式的な確認なんですが…
本当に、志乃さんは浮気とかしてないですよね?
『あったりまえでしょ!!! 誰がこんなおばちゃん妊婦なんて相手にするの…』
本当に笑ってしまった
(≧∇≦)
いるんです。
そういう人が。
困ったことに…
後で、不利な証拠とか出てきたりするんですょ。
と苦笑いしてた。
『お腹の子に誓って、浮気はしていません。』
では、志乃さんはどうしたいですか?
今の所は、実害っていう実害はないけど…
私の携帯を知っていたし、家とかも知られていたら…
と思うだけで怖い。
離婚はお互いしないけど、彼女は主人と別れない。って宣言してきたからね…
主人の言っていることも、嘘っぽくないから…
あちらのご主人が言う様に、関係をキチンと精算して納得して欲しい。
>> 94
志乃さん夫婦の状況によりけりなんですが…
まずは、昭一さんの携帯を調べてみて下さい。
志乃さんのアドレスや電話番号は、昭一さんの携帯から情報入手した可能性は大きいです。
携帯やカバンに自宅の住所が解る様になっていなければ大丈夫でしょう。
『〇〇駅はよく使う駅ですか?』
〇〇駅…
使わない。
降りたことがない。
ウチの主要線から乗り換えて行かなくては成らない。
特に知り合いは、いない。
『はったりかも知れないですね。』
今日はプライベートで来たので、また。
ただし、斎藤夫妻と会う前には仕事として来ます。
お友達が言ってる様に同席しますから、前もって連絡を下さい。
約束ですよ!
と強く念を押して帰っていった。
>> 97
『出来たよ~早く起きてきて…時間が無くなるよ。』
『おはよ~♪』
『おはよ…』
生活スタイルを変える様にした。
毎日のコミュニケーションの時間として
朝食は、一緒に食べることにした。
姉の助言で…
『規則正しい生活をしないと、昼夜逆転する期間が長引くらしいよ…』
と言われたので、
昭一と話して…
私は23時にベッドに入る様な生活にした。
食べ難くても…
食べなきゃ
小さいお魚も食べなくちゃね🎵
朝は、本当に質素に簡単なメニューにした。
少しのご飯・味噌汁・食べる小魚・お豆腐1/4・トマト1/4…
毎日、同じメニューを飽きずに食べる。
昭一には、私のメニュ-の他に、納豆・玉子・昨夜のメインを足して…
お弁当も保冷剤を入れて持たせる。
2人ともコミュニケーション不足を意識する様になった。
会話も意識的にする様にした。
今日、病院だよね?
ビデオ帰ってから見たいからテーブルに置いといて…
いつ頃動くのかな?聞いといて…
ごちそうさま。
行ってきます。
朝は、努力はしてくれている。
夜は…相変わらずだった。
帰りの時間は敢えて聞かなかった。
聞いたら、期待して待ってしまうから…
>> 98
ドク ドク ドク …
『toto…こんにちわ🎵』
エコーに写った
お腹の子に小さな声で話しかけた。
『お名前をつけたんですか? 』
若い助産師さんから笑みがこぼれる。
無意識に出た言葉に急に恥ずかしくなった(笑)
『どんどん話しかけてあげて下さいね。赤ちゃんには聞こえてますよ♪』
(ニコッ)
『初めての胎動ってどんな感じですか?』
『何か感じましたか?』
主人に聞かれたが、自分が鈍感で感じてないだけなのか?
それとも、成長が遅いのか心配になっていた事を話した。
『プクッ♪って感じた。
って妊婦さんは多いですよ。
成長は順調です。
のんびり屋さんなのかも知れないですね♪』
ニコッ
そろそろ、腹帯の支度をしておいて下さいね。
母親教室で巻き方の指導がありますよ。
と言われて、母子手帳に母親教室のスケジュールを張られた。
大きくなってる。
まだ、エコーの数値でしか解らないが、大きくなっていく我が子が、凄く嬉しかった。(≧∇≦)
プクッ♪ってどんな感じだろうか?
早く胎動を感じてみたかった。
>> 99
昭一の休みの日。
普段の買い物の他に買いたい物があった。
そぅ下着です。
もぅ、普通の下着だとキツくて…
でも、何となく抵抗もあったりして…
『赤ちゃんの物を見に行きたいんだけどいぃ?』と聞いてみた。
昭一の顔が笑顔になった。
『良いよ。いつ言い出すのか待ってたんだ!1人では行き難くて…』
えっ…??
1人では…って行ってたの??
『最近、気になっていたんだ…』
売り場に着いたら、私より物色していた(笑)
『これって何に使うの? これは?』
楽しそうだった。
そっと離れたものの…付いてきてしまった…
(∋_∈)
もぅ、恥ずかしがってたら買いたいものも買えない。
仕方ない…と
腹を決めた。
中期用・後期用・腹巻きタイプの腹帯もあった。
『あっそう言えば、戌の日のお参りのことで母さんからメール入っていた。』
二人で行ってもいいし…
みんなで行ってもいいし…
父親なんだから昭一に決めなさい。
と連絡してくれていた様です。
そうです。
アナタが父親なんです…
いつも、家族が揃うイベントのスケジュールは…一番忙しいお義母さんにお任せしていた。
totoの事も、もぅ家族として受け入れてくれているんだって思えて嬉しかった。
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