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レス160 HIT数 29962 あ+ あ-

RIN( ♀ loeN )
13/05/05 04:32(更新日時)





あたしは
今あたしの隣りで
スヤスヤ眠るこの男に



何度 傷つけられ
何度 泣かされてきたか………。




「終わりにしなきゃ」
そう思う度、
離れられないのはあたしだった。



この暖かくて綺麗な手を
離したくないのはあたしだった。




…◇◆…………………………………◆◇…


小説と言える程、上手く書ける自信もありません。
読んで辛くなる方や不快に思う方がいると思います(*_ _)m

そんな方は是非スルーしてくださいm(_ _;)m


No.1886962 12/12/09 04:42(スレ作成日時)

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No.151 13/03/25 22:32
RIN ( ♀ loeN )

>> 150


移動する人達の名前・部署・地域などが部長より淡々と発表されている。
織田さんの移動を知っている人はほんの一握り。



どんな顔をしたらいいんだろう…。
織田さんは今、どんな気持ちでいるんだろう。
みんなはどんな反応をするんだろう…。
そんな事ばかり考えながら聞いていた。







「ーーーー以上!」



あれ?
織田さん…呼ばれてないよね!?
あたしが織田さんの名前を聞き逃すハズない!


どういう事なんだろう…。
忘れた?


チラッと織田さんを見ると前島とニヤニヤしている。
ちょっと混乱した。
移動なし?
それなら嬉しいけど。



発表が終わり、それぞれの階に戻る。
その時メールが鳴る。
織田さんだ!



「凛~!俺、移動なし!!!!!ヤッタ!!もう少し一緒に出来そうだ(^_^)ゞ」



「よかった!ホントよかった!…でも…あれは何だったんだろうね…」




大阪移動の話も用紙も前島のイタズラだったらしい。わざわざ紙まで似せて作ったと…。


どんだけヒマな奴なんだ(-_-#)
前島にはムカついたが、素直に嬉しかった。
織田さんも本当に嬉しそうだった。



そしてまた…葛藤と戦う新たな年度が始まった。
この時期はお互いが自分の気持ち、相手の気持ちを考える為の時期だったように感じた。















No.152 13/03/29 19:22
RIN ( ♀ loeN )

>> 151


本当に嬉しかった?…凛…。



嬉しい。
一緒にいられる事がただ嬉しい。
だけど…
だけど…ね。
不安が伴う。


また不安を抱きながら
今まで幾度となく喧嘩して来た毎日がまた始まる。


一緒の職場と言う事が
嬉しい事もある反面、悲しくて辛い時もある。


見なくて済むモノまで視界に入る。
聞かなくて済むモノまで耳にする。
知らずにいられるのなら
知りたくない事もある。


女はお喋りで噂好きだから
98%、知りたくなくても分かってしまう。


どっちがいいんだろう………。
毎日、顔が見られる幸せと
顔は見れなくなるけど、嫌な事を見ずに聞かずに、知らずにいられる事…。


ずっとあたしが迷っていた事。
何もなく平穏な日々が続いてる内は忘れているけど…
壁にぶち当たる日が必ず来る。


喜んでいる織田さんには言わずにいたが、そんな事ばかり毎日 考えていた。


その壁にぶち当たる日はそう遠くはなかった。

No.153 13/04/06 15:05
RIN ( ♀ loeN )

>> 152

織田さんが忙しくてメールすら出来ない時ほど…嫌な話が舞い込んでくるモノで…。


男性社員と一部の女の子達がよく、みんなが帰った後 ビールを飲みながら仲良く話している!

とか

織田さんは必ず喫煙所に○○さんといる!

とか

織田さんはよく仕事中いなくなって1時間以上 どこで何をしているのか分からない!

とか………。


あたしも知らない様な噂が飛び交う。
これだけいる女の中にたった4人しかいない男性。まぁ噂のネタになるのも分からなくはない。


信じてはいるモノの………
あまりにも こんな話ばかり聞いているとあたしの中の「信じる気持ち」も時として混乱に陥る時がある。


織田さんはあたしとの関係がバレない為に…仕事ではあえて あたしを織田さんの近くには置かない。
自分とはあまり接触のない位置にあたしを置く。


あたしはいつも織田さんが笑いながら他の女性と仕事以外の楽しい会話をする姿を遠目から見ていた。
あたしが帰った事にさえ気づかない位 話に夢中になっている時もある。


新しい年度…。
会社の業務体制も大幅に変わり、不平不満や悪口、愚痴を盛んに聞き始めた。
織田さんへの不満もたくさん出始めた。


そうなると…
仕事以外の話まで飛び交う。
この時のあたしは誰と会話するのも一服するのも苦痛になる程、心が疲れていた。

No.154 13/04/07 01:51
RIN ( loeN )

>> 153

あたしは嘘つきが嫌い
酒にだらしない人が嫌い
守れない約束をする人が嫌い
不安にさせられるのがイヤ………。
お調子者がイヤ………。


自分が言った事に責任を持てる
約束は守る
いつでも安心させてくれる
ちゃんと自分を持ってる人が好き。


「転職」
この二文字ばかり あたしの頭の中でグルグルグルグル回り始める



智恵に聞いた
「ねぇ…今って空きある?」



「どうした?空きあるよ!人手不足!凛なら みんな両手広げて待ってるよ!」



「そっか…。なんかね‥‥辛くなっちゃって」



「凛が弱音吐くなんて珍しいね!今から飛んで行こうか?」



「大丈夫なの?」



「大丈夫!大丈夫!」



智恵が来てくれた。
随分、長い事 話を聞いてくれた。
2人の恋愛観は似ている部分が多い。
いつものあたしなら…
話を聞いてもらえただけで、多少は立ち直る事が出来るのに…


何故だろう………。
これだけ話しても心のモヤモヤが晴れない。


明日から3日間、面接がある。
あたしは迷う事なく最終日の最後を選んだ。


この面接までに……
自分の行方を決めよう!
そう決意した。
いや…
この時は既に心は決まっていたんだろう。

No.155 13/04/07 02:19
RIN ( loeN )

>> 154

織田さんはあたしがこんな事を考えているなんて知りもしない。
今の仕事の取り組みに燃えているから そんな事に気づく余裕もない。



帰り道のメールでは今日やった面接の評価や感想なんかを話してくれた。
この日の織田さんは珍しく機嫌が悪く、若干 あたしに八つ当たりしている様に思えた。



せっかくゆっくり話せる唯一のこの時間…。あたしが言った一言が、織田さんの怒りに火をつけた。



面接で散々、文句ばかり言って織田さんの話に聞く耳を持たない人が2人いたらしい。
あたしは彼女だけど…部下である。
ちょっと仕事の事で触れた言葉が織田さんの怒りを絶頂にさせた。



同時にあたしも止まらなくなっていた。
最後は織田さんが初めてかと感じる程のあたしへの怒りを表した言葉で駅に着いた。


あまりのショックであたしはもう何も言えず、
「凛携帯を明日見てください」
と言って最後にした。


「おやすみ」
織田さんは絵文字のない その一言を残し家に帰って行った。

No.156 13/04/07 02:37
RIN ( loeN )

>> 155

三択………。


仕事は辞める。
織田さんとは別れない。


仕事は続ける。
織田さんとは別れる。


どちらも辞めない。
このまま頑張る。


凛………。
本当はどうしたい?
自分の心に聞いてみる。


最近、気が付いた。
少し前のあたしは喧嘩する度、悲しくなる度、泣いていたよね………。
今のあたしは、もう涙もあまり出なくなっていた。


「どーせ」
「やっぱり」
傷つく事に
裏切られる事に慣れてしまったのかな。



一緒にいられるだけで幸せ。
今も素直にそう思う?
「好き」
この気持ちは変わらない。
「一緒にいたい」
この気持ちも変わらない。



ぢゃあ何が違う?
智恵の言葉を思い出す。


「ねぇ…凛。凛は欲しくならない?私は絶対、自分のモノにしたい!って思っちゃうから自分が辛くなるから…凛の恋愛を否定はしないけど…幸せになって欲しいし、辛い凛は見たくない」



あたしは織田さんを自分のモノにしたい気持ちが知らず知らずの内に強くなっていたのかもしれないね……。
だからかな?
こんなに苦しいのは。
バカなあたしはやっと気が付いた気がした。


No.157 13/04/07 03:17
RIN ( loeN )

>> 156

朝、メールが来た。
いつもの織田さんなら必ず
「昨日はごめん」
と言う。

今日はその言葉がなく
「凛携帯 見てみるね」
と言った。
まだ、絵文字がない。


心に決めたはずなのにドキドキした。
怖かった。
織田さんの反応がめちゃくちゃ怖かった。



しばらく返事がない。
「終わった」
そう思った。



凛携帯には
「しばらく距離を置きたい」
そう書いた。
自分が昨日は確実にそう思って書いたこと。
なのに心は震えている。


でも、これでいいんだ。
振られない限り、あたしは止められない。好きな以上、離れられない。


これで終われば、面接でちゃんと言えるはず。これでいい………。
必死に自分に言い聞かせた。


しばらく経って返事が来た。
「本当にいいんだね?」


やはりいつもの織田さんとは違う。
今まで何度もこんなやり取りをして その度 織田さんが引き止めてくれた。


どこかでそれを期待していたあたしは本当に最後なんだ…と確信した。



「本当は嫌。でも仕方ない。これでいいんだと思う」
もう出ないと思っていた涙が溢れてきた。



「わかった」



終わった。
長かった様な短かった様な恋が終わった。
苦しかった時間も楽しかった時間も幸せと感じた時間も………
最後はこんなにもあっけなく終わる。


逢えば離れたくなくなるから…
これでよかったと思おう。
苦しい想いを何度もしたけど…
今日、この時がこんなにも切なくて苦しいなんて………。


出来る事なら行きたくなかったが
面接が残っている。
仕方なく仕事へ向かった。


No.158 13/04/07 04:00
RIN ( loeN )

>> 157


ラッキーな事にこの日は外回りだった。
織田さんと顔を合わせなくて済む。
ギリギリまで外にいて面接寸前に帰ろう、そう思った。


ギリギリに戻ったあたしに
「中川さん!面接待ってるよ!」
と前の人が呼びに来た。



遂に来た。
あたしの全てが終わる瞬間。
時計を見ると定時が近かった。
みんなが早く帰ってくれる事を願いながら面接室に向かった。



面接は織田さんの他に2人いる。
大きく深呼吸して中に入った。
あたしは契約社員だから、契約の更新が必要だ。
上司が必要事項を話した後
「問題なければ印鑑をここに押して下さい」
と言った。


よく読むと
辞める時は最低1カ月前に申し出る事!と書いてある。
1カ月か…長いな…と思いながらボケっとしていたんだろう。


「どうした?口数少ないな」
上司が言う。



あたしは見てはいけない顔を見てしまった。織田さんが悲しそうな顔で見ている。


でも、決めた事だ。
「印鑑 持ってきてません。更新はしません。今月いっぱいで辞めようと思います」



全員が無言になる。
「理由はなんかあるのか?」



「 40歳になる前にやりたい仕事があります」
一番、無難な答えだろう。



何だかんだ引き止められ、最後はもう少し考え直してみて!とアッサリ「はい、分かりました」とは行かず、あたしが負けて面接が終わった。
織田さんは終始無言のままだった。



昔、喧嘩した時にあたしが言った事がある。
「織田さんはあたしと別れても何も失う物はない。あたしは仕事も織田さんも失う。全て1からやり直す」



織田さんはあたしと別れたって何も失う物はないんだ。家庭も仕事もマイホームも大事な車も全て残る。
あたしは弱いから、別れても職場で顔を合わせていく自信はない。



仕方ない。
これがあたしがした事の代償。
罪と罰。
もう後には引けない。
これでよかったんだよね?凛………。



こうするしかなかったんだよね‥‥……凛。

No.159 13/05/05 03:50
RIN ( loeN )

>> 158

面接を終え あたしは帰宅した。
織田さんから連絡はない。
自分で決めたはずなのに涙が溢れる。


心のどこかでまだ期待しているあたしがいる。




織田さんに引き止めて欲しい。



きっと引き止めてくれる。
そんな安易な考えがあったのも事実。
もともと駆け引きなんて苦手なあたしはいつも1人で空回りする。



いや…
今回ばかりは心に決めたはずなんだ。
自分の辛さに…寂しさに…負けた。


ずっと一緒にいたい。
この気持ちは変わらない。
今も…これからも…あたしは織田さんが好き。



でも…でも…寂しかった。
前のあたしなら、もっと我慢出来た事が
我慢出来なくなって
嬉しい事の倍、寂しさや辛さを感じる。


このままだと壊れそうだった。
だから…だから決めたはずなんだ。


同じように「辛い」なら…
別れてもきっと辛いのは同じだと…………。



今、織田さんは何を思っているんだろう。
このまま何も言われずに終わるのかな。
最後くらい泣かずに笑顔で終わらなきゃ。



どんなに寂しくても辛くても
織田さんが大好きだった。
幸せな時間と笑顔をたくさんもらった。



ねぇ…織田さん。
あたしはあなたに出逢えて幸せだったよ。
ずっと…ずっと一緒にいたかった。
弱いあたしでごめんね…。



そんな事を考えながら
鳴らない携帯を横に、何時間経ったんだろう。
織田さんの終電の時間が過ぎ…
もう連絡すら する気がないんだと身体中の力が全て空っぽの抜け殻になったようなあたしだった!

No.160 13/05/05 04:32
RIN ( loeN )

>> 159


この時間じゃ、もう今日は連絡もこないんだろう…とお風呂に入ろうとした時 携帯が鳴った。
織田さんからだ。



携帯を見るのが怖かった。
「寝てるか?」



「ううん…起きてるよ」
わざと笑顔の絵文字をつけた。



「今から出れるか?」
織田さんのメールに絵文字はない。
ケンカするといつも絵文字はなかった。


「うん!」
あたしは敢えて絵文字をつけた。


これで終わるんだ。
そう思うと足がすくんだが、自分で決めた事。
逃げる訳にはいかない。


自転車をかっ飛ばして待ち合わせの場所へ向かった。
道路が歪んで見える。
人がハッキリ見えない。
逢う前から涙が溢れて仕方なかった。




いつも待ち合わせる場所。
何度も何度も来た場所。
今日は涙で違う景色に見える。



あたしはこれから何を言われるんだろう…。
織田さんが「YES」と言えば、もう引き止める訳にはいかない。
最後の覚悟は出来てたはずなのに…
まだ離れたくないと もう1人のあたしが言っているのが分かる。




駐輪場に自転車を止め、歩き出すと織田さんが待っていた。

織田さんに笑顔はない。
一瞬にして逃げたくなった。
織田さんを見て引き返そうとしたあたしの腕を織田さんが掴む。


ダメだよ。
見ないで…



勝手に決めて勝手に泣いてるあたしなんか見ないで…。 




掴まれた腕が引っ張られ、無言のまま抱き寄せられる。




「1人でずっと頭冷やしてた」




「………え?」




「勝手に決めるな!バカ凛!」




うっすらと目を赤くさせた織田さんがいる。
「凛…辞めるな。ずっと一緒だ!」




なんだよ………!
せっかくの決心はまた弱さに負ける。
だって一緒にいたいんだもん。
あたしはいつもこうして離れられずにズルズルとまた同じ道を歩いていく。
懲りもせず………。



どうして織田さんはここまでして あたしといるんたろう。
都合のいい女。
身体だけの女。
そういう関係を望むにはあたしは重いだろう。
バレたらヤバい関係。


めんどくさくなったら捨てられる。
でも織田さんはいつもあたしを捨てない。



いや…
遊びでも一緒にいたいのはあたしのほう。
だから…もう一度だけ、もう一度だけ
このまま一緒にいさせてください。
自分の気が済むまで とことん一緒にいたい。



どこまでも自分に甘いあたし。

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