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恋と愛の違いはなんですか?
私の人生
振り返れば
たくさんの人に出会い
楽しいことも
悲しいことも
嬉しいことも
苦しいことも
愛しいことも
何も感じなくなることも
まぁ色々あったな~
若かったな~なんて
思い出に浸ってみたりして
今に至るまでを
記憶を辿り
独り言のように
書き綴ってみたい
ただの私の独り言(笑)
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始めに…
これからここに書くことは、特に深い意味はないのだけれど、なぜか無性に過去を振り返った私が懐かしさだけで書きたいと思った、しょーもない私の人生です。
正直、どこにでもあるようなただの恋愛して失恋してってだけの内容です。
つまらないですが、なんだか吐き出したくなりました(笑)
こんなこともあったな~くらいの独り言なので、どうか気にしないでください。
しょぼい恋愛体験です(笑)
なんか…すいません。
じゃあまずは、一番最初の私の『初恋』の話から…
初恋は保育園の時。
あれは確か5歳くらいの時だったかな。
同じクラスの『しんいちろう』に恋をした。
丸坊主で、目がクリクリしてて真面目で優しい男の子。
保育園が終わると、だいたいが新一郎の家に遊びに行ったなぁ。
戦隊ごっこをしたり、鬼ごっこをしたり、近くの公園でおままごとをしたり、毎日走り回って遊んだね。
新一郎の家の前には用水路があって、ある日その川の淵を綱渡りのように歩こう~と言うことになって、先に新一郎がのぼって歩き始めた。
一歩間違えば左は道路、右は用水路だったので今思えば危ない遊びだったなって思う。
私も新一郎に続いてのぼろうとしたら、普段は優しい新一郎が私に
『マリアはダメ!』
『こっちに来ないで!』
と言った…。
どーして?って聞いてもダメの一点張り。
いつもは優しい大好きな新一郎に初めて拒否されたあの日。
悲しくて、寂しくて…
新一郎の後をついていくのを止めて、一人道路に立ち止まった。
どうしてって考えたら泣きそうになって、ずっと下を向いてた。
そんな私の姿を見て、新一郎は慌てて私のところに走って来てくれたね。
焦りながら『ごめんねっ』って何回も言った君。
私は小さな声でこう言ったね。
『…どうして私はダメなの?私も新一郎と一緒にのぼりたい…』
って。
そしたら新一郎は
『…ごめんね。俺は男だからいいけど、マリアがケガをしたり、川に落ちたら嫌だったから…』
って言ってくれたね。
そのとき、幼いながらに新一郎の男としての優しさが、すごくすごく嬉しかったのを覚えてる。
ダメって意地悪したんじゃなくて、ただ危険な場所にのぼって私がケガをしないようにと言ってくれた優しさのダメだったんだって…。
新一郎のそんなとこが大好きだった。
でも、5歳児にしてマセてたなって今思う(笑)
他にも、新一郎は私を大切にしてくれた。
その当時ビックリマンが流行ってて、新一郎の通園カバンにはたくさんのビックリマンのプラカードがチェーンで付いていて。
新一郎を好きな女の子が、『一個ちょうだい』と言った時があった。
離れて見ていた私は、ハラハラドキドキ。
新一郎は優しいから、あの子にあげるんだろうなって私は内心ヤキモチを焼いたんだよね(笑)
でも新一郎はキッパリ、
『これ全部、俺の宝物だから一つもあげない!』
って、その女の子に断ってたね。
優しい新一郎の意外な一面を見た気がして驚いたな。
それからちょっとイタズラ心が出て、新一郎をからかっちゃおうと思ったの。
断られた女の子は鼻を曲げてどこかへいなくなって行った。
だから今度は私が新一郎のとこのに行って、
『たくさん付いてるんだね!スゴいね!いいな~!』
って言ったの(笑)
別に興味はなかったんだけど、新一郎がどんな態度をとるのか見てみたかったから。
…魔性の女かしら。
私はからかおうと思って言ったのに、新一郎はすごくイキイキとした顔でビックリマンカードの説明をしてくれたっけ(笑)
そして、50枚くらいあるプラカードの中から一枚、カバンから外して私に
『はい、これあげる!かぐや姫のカードだよ。これは宝物だけど、マリアはお姫様みたいだから』
って、手渡してくれたよね。
興味が無かったカードが一気に私の宝物になった瞬間でした。
そんな私と新一郎のやり取りをみていたさっきの女の子が、すごい勢いで来て…
『なんでマリアちゃんにはあげるの!?私にはくれなかったクセにーッ!私にもちょーだいよ!』
っと、すごい怒ってて…
私はオロオロすることしか出来なかったのに、新一郎は
『いーじゃん別に!俺のなんだから、誰にあげよーといいだろッ』
って言い返してる姿を見て、その子に悪いななんて思いながらもカッコイイなんて思っちゃったりしてね。
あんな幼いうちから私を大切にしてくれた新一郎が初恋で良かったって、今でも本当に思うんだ。
いつも真っ直ぐ、前だけを見ていた新一郎。
すごくカッコ良かった。
あなたが初恋の相手でよかったです。
このプラカードの数日後…
私はお昼寝の前の長い休み時間に、同じクラスの男の子ほぼ全員に教室で敷かれた布団の上で私一人…
手足をみんなに押さえつけられ、服を脱がされかけた。
最初は何が起こったのかわからなかった。
理解できなかった。
怖かった…
泣きながら何度も『止めて』と叫んだ。
何度も何度も泣きながら叫んだ。
そしたら口を押さえつけられ、私は更にパニックになった。
そこに誰がいたかなんて、一人も覚えてない。
覚えていたくなかったんだと思う。
ただただ、たくさんの男子が私の手足を押さえつけ、私の服を脱がせようとする。
こんなことして意味があるのか?
何が楽しいのか?
こんな小さいうちから女の体に興味があるのか?
わからない。なんにもわからない。
今でもわからないままだ。
どれだけの時間、そんな屈辱を受け続けたのかもわからない。
五分だったかもしれないし、数十分だったのか…
私には酷く長い時間に思えたから、本当の時間なんてわからない。
ただ…
一つだけ救いだったのは、その中に新一郎がいなかったってこと。
誰がいるのかわからないパニックの中で、大好きな新一郎がいないのだけはわかった。
心の中で叫んだよ。
『新一郎…助けて…』
って…。
ご丁寧に入り口に見張りまでいたの。
5歳児…恐るべし…。
そこで聞こえたの。
『新一郎は遊戯室でサトシと遊んでるから大丈夫だ』
って。
正義感の強い新一郎。
だからこのメンバーに入れられなかったんだね。
新一郎がいなくて、少し救われた気がしたよ。
しばらくして私は解放された。
涙でぐしょぐしょになった顔、声も少し枯れて、乱れた服を直しながら
『先生に言ってやるから!』
そう強がるだけで精一杯だった。
怖くて…
怖くて…
みんな先生にチクられると思ってビビってた。
なら初めからするなよって感じだけど。
部屋を飛び出して、すぐに向かったのはトイレ。
落ち着け…
落ち着け…
涙を必死に拭った。
水で顔を洗った。
誰にも知られたくなかった。
だから、先生にも、友達にも、誰にも、ママにさえ言わなかった。
…こんなこと言えなかった。
もちろん、大好きな新一郎にも。
知ってるのは、私と、そこにいた男子だけ…。
彼らだって言えるわけがない。
ずっといつバレるのか、いつ怒られるのかってビクビクしていたはずだから。
保育園にしてすごい体験をしたなと、今でも思うよ。
なぜ私がターゲットだったのか、未だにわからない。
あれだけ女子がいて、まぁすごい確率で選ばれてしまったもんだ。
遊戯室に行って、楽しそうに遊んでる新一郎がいた。
新一郎は私を見つけてすぐに笑顔で走ってきてくれた。
『マリアいなかったね!どこにいたの?』
無邪気に聞いてくる新一郎に、なんだか胸が痛くなった。
『…お外で遊んでたの』
精一杯の笑顔で答えた。
何も知らない新一郎。
優しい優しい新一郎。
どうか一生、この日のことは知らないで。
子供ながらに、そう強く願ったの。
それからしばらくして、卒園を待たずに新一郎の引っ越しを聞いて、寂しくて、切なくて、胸が張り裂けそうだった。
でも、新一郎があの日のことを何も知らないまま引っ越すのを、心のどこかで安心したのも覚えてる。
新一郎…
素敵な初恋をありがとう。
あんなに小さかった初恋も、ちゃんと覚えてるよ。
私の保育園の思い出は、新一郎がいてくれたから綺麗なままで心に残しておけたよ。
あなたが私の初恋です。
あの気持ちは間違いなく『恋』でした。
小学校もたくさん恋をしたなぁ。
おっとりした『孝太』。
いつもニコニコしてて、髪の毛と瞳の色が薄茶色で、肌の色は真っ白で、ハーフみたいな綺麗な顔立ちだったのね。
でもすぐに引っ越しちゃって、恋が始まる前にいなくなっちゃったんだよな。
それからは、恋が実ることもなく(笑)
片想い専門になっていました。
それがまた楽しかったりしてね。
いつでもみんな真剣に恋してる。
子供だって大人だって、必死に恋愛してる。
それから小学校の中学年くらいには変態的な男子(ひかる)に気に入られ…
みんなで一緒に隠れ鬼ゲームをしていたら、
『こっち!』
っとヒカルに手を引かれ、掃除道具を入れるような狭い場所に連れていかれ二人で隠れた。
そしていきなりキス…
最初は何が起こったのか頭が真っ白。
きっとこれが私のファーストキスだっただろう…。
更に私の顔中を舐めまくるヒカル…
気持ちが悪くて逃げた。
その後も何回かキスを迫られては、かわしてた。
正直、気持ちが悪かったな。
それからすぐにヒカルも引っ越した。
私に関わると、みんな引っ越すのかな…?
中学生になり、周りが付き合い始めたりして…
中学二年で同じクラスになった、保育園からのおささな馴染み『優ちゃん』と一緒にいるようになった。
いつも優ちゃん含め五人くらいで行動を共にしていたんだけど、その中の一人が付き合いだし、優ちゃんも付き合いだして、私には無縁だと思っていたら…
クラスのムードメーカー(ちょいワル)『一馬』が、なぜか事あるごとに私の頭を撫でたり話しかけてきたり、他の子にはしないことを私にしてくる。
そう、私は『特別扱い』に弱いのだ(笑)
結構早くに落ちたと思う。
みんなの『コクっちゃえよ!』の後押しで、夜に緊張しながら一馬に電話を掛けた。
初めての交際申し込み。
緊張しまくりで何を言ったかも覚えてない。
でも、結果はオッケーだった。
それから付き合うことになり、優ちゃんカップルと四人で帰ったり、一馬に途中まで送ってもらったりした。
一馬の家は中学の近くだったし、私の家は遠かったから歩きの一馬に家まで送ってもらうのはさすがに気が引けて、いつも途中でバイバイしてた。
清いお付き合いをしていた私たち。
手を繋いだのも私が自転車を押してたから、たったの1~2回だけ。
毎日電話したり、一緒に帰ったり、普通に仲良くしていたと思う。
付き合って三ヶ月。
私の誕生日がある。
誕生日の少し前の土曜日、『うちに来ないか?』と誘われた。
一馬はちょいワルで、中2にして経験済みと言う噂だった…。
この頃は男子も女子も、それなりに異性に興味がでるお年頃で。
私も興味がないわけじゃない。
だけど、保育園と小学時代のトラウマなのか男子がすこし苦手になってきていた。
清いお付き合いなら全然楽しいけど、触られるのには抵抗があった。
きっと下心のある誕生日。
一馬は周りの男友達に色々と言われてたから、きっと焦っていた。
だから、私は理由をつけて土曜日は断ったんだ。
それでも、プレゼントがあるからうちに来ないかとなかなか引かない一馬。
そんな必死な一馬に、少しづつ気持ちが離れいった。
『じゃあ…外で会うなら』
と私が話すと、それでもいいと夕方の図書館の前で待ち合わせた。
先に来ていたのは一馬。
ちょっとぎこちなくなる二人。
すると、一馬がプレゼントの箱を渡してくれた。
もらうのをためらいながらもプレゼントを受けとると、もう一つ違う包装された箱を手渡された。
『これもプレゼント!実はもう一つあるから目をつぶって手を出してて!』
っと言われ、カバンをガサゴソする一馬を見て私は目を閉じた。
次の瞬間…
唇に湿った感触がした。
驚いて目を開けると、目の前に一馬の顔があった。
固まる私…。
もう一つのプレゼントはキスだった。
息をするのも忘れて固まってる私に、唇を離した一馬が照れ臭そうに『じゃーな!』っと笑って帰って行った。
…ここ、図書館の前ですけど?
はい?何が起こった?
軽くパニックになる私。
普通なら彼氏との初チューに嬉しくて仕方がないのだろうけど、私は違った。
気持ちが悪かった。
そのときに気づいたのだ。
私は一馬に恋してたんじゃない。
恋に恋してたんだと。
唇が切れそうなほど、力強くゴシゴシ口を拭いながら帰った。
その日はなぜか、ママの顔が見れなかった。
そして次の日…
私は一馬に別れを告げた。
『なんで?キスしたこと怒ってるの?』
『違うよ…ごめんね。私…他に好きな人がいるの』
別れたいが為に好きな人がいると嘘をついた。
なんとか別れることが出来た初めての彼氏。
私の中で、恋愛なんてこんなもんなんだ…みたいな感じがした。
少しして、一馬は同じクラスの私の友達(香織)と付き合い始めた。
香織とは小学校から一緒で、別に特別に仲がいいとかではなかった。
香織は同じクラスになってから、ずっと一馬のことが好きだったと後から知った。
私と別れるのを待っていたらしい。
『早くマリアと別れればいいのに』
と影で友達に言われてたのを聞いて、なんだかショックだったな。
香織と一馬は一年くらい付き合っていて、一馬は香織とのエッチ関係を自慢気に話していた。
別れは一馬から別れを告げたらしい。
香織は嫉妬深くて、一馬は次第に飽き飽きしていたったようだった。
香織は別れたくなくて必死だったと一馬が言っていた。
中学三年の終わり、一馬また私や仲間と一緒に遊ぶようになっていた。
周りで付き合っていないのは私と一馬だけ。
『ヨリを戻せよ~』なんて煽られて、簡単にヨリを戻した私たち。
私がヨリを戻したのは、卒業までの暇潰し程度だった。
一馬がヨリを戻した理由も、単にフリーでいたくなかったから。
二人の間で、『お互いに本気にならない、楽な関係でいる』と変な約束をした。
私たちの形だけの付き合いが始まった。
それなりに楽しかった。
仲間でワイワイ、色んなことをして遊んだ。
一馬とも普通に接してた。
またまた清いお付き合い。
私はそう望んだし、一馬も手を出してこなかった。
それから、一馬が『本気で付き合いたい』と言ってくるようになり、私は笑って何度か『本気にならないって約束したじゃん(笑)』って流してた。
本気で付き合うなんて面倒くさかったから、一馬の気持ちも私はわからないふりをしてたんだ。
放っておいた一馬は、仲間の和也の彼女と隠れて付き合っていたらしく、和也から私に電話が来て『あいつらに裏切られた』と聞かされた。
一馬は仲間の彼女を奪ったんだね。
そんなことを聞いても、全く何も感じない私がいた。
一馬から電話がきて『お前には俺が必要ないんだろ…』って言われたっけ。
ごめんね…一馬。
高校に入学してから一馬と別れ、とゆうか全然付き合ってた感じもなく…
新しく始まった高校生活にウキウキしていた私。
夏休み、仲のいい友達(千恵)とウェイトレスのバイトを始めた。
初めてのバイト。
不安と緊張でいっぱいだったけど、千恵と一緒だと毎日が頑張れたし楽しかった。
高校で知り合った修平と合コンをすることになり、千恵と友達の綾を誘って三人でカラオケ合コンに行った。
そこで『しんちゃん』こと、慎吾に出会う。
私のドストライク。
綺麗な顔立ちの、スラ~っとした細身の体型で、まるでおとぎ話の王子さまのような人(笑)
番号交換をして、次にまたみんなで遊ぶ約束もした。
楽しく終わったカラオケ合コン。
千恵は『マリア!いい人がいてよかったね!』っと言ってくれた。
ますますバイトも頑張れたし、毎日が楽しかった。
次にしんちゃんに会ったのは、千恵の家が両親不在で綾と私が誘われてお泊まり会をすることになった時。
千恵がしんちゃんを呼んでくれたのだ。
屋根の上にのぼって、横になりながら二人で星を見た。
なんてロマンチックなんだろう…
最初はそう思っていた。
しんちゃんはチューハイを買ってきて飲んでいた。
高校生って子供でもなく、大人でもない中途半端な年齢だと私は思っている。
大人ぶりたいお年頃なのだ。
屋根は広くもなかったから、必然的に私の肩としんちゃんの肩が触れ合う距離にいた。
ドキドキしてた。
夜空の星なんか見えてなかった。
触れてる右肩に意識を集中させてる私…。
あまりの恥ずかしさに私はしんちゃんに背中を向けた。
すると、しんちゃんが後ろから抱きつくようにくっついてきた。
ドキッと心臓が高鳴った。
ドキドキしながら固まっていると、しんちゃんの右手が私のジーパンの中に入ってこようとした。
一気に夢から覚めた。
付き合ってもいないし、まだ会ったばかり…
そんなことをしなさそうな人だとばかり思ってたから、ショックが大きかった。
…勝手に決めつけてただけだけど。
必死に抵抗した。
止めてと言いながら、しんちゃんの右手をつかみどけようと試みるも、またすぐに手がのびてくる。
何度かそんなことを繰り返して、私は部屋の中に逃げるように入った。
誰が見ていたわけでもないから、私も千恵や綾に普通に接した。
しんちゃんもすぐに追いかけて部屋に入ってきて、私にまた屋根の上に行こうと誘ってくる。
私はしんちゃんを避けた。
内心、気持ち悪さでいっぱいになりながらも、酔っぱらいをあしらうように、適当に冗談交じりに流し続けた。
しばらくして諦めたしんちゃんは千恵のベッドで寝たのだった。
千恵にそっといきさつを話す。
『えっ!マジで?しんちゃん真面目そうに見えて手はやいね!』
そう驚いていた。
何より私も驚いた。
せっかく恋が始まると思っていたのに…。
またダメなのかな。
その日以来、しんちゃんの連絡を拒否し続けた。
何度もかかってくる電話。
全部出なかった。
メールも無視した。
携帯が壊れたと嘘をついて千恵にそう伝えてもらった。
でもある朝に、寝ぼけていた私は無意識に電話をとってしまっていたらしい。
電話の声の第一声は
『携帯直ってんじゃん。なんで連絡くれなかったの?』
あっ…しんちゃんだ…。
やってしまったと思ったけど、出てしまったので仕方なく嫌々喋る。
『別にいーじゃん。昨日直ってきたばっかりだし。(壊れた自体ウソだし)てか、なに?』
不機嫌な私。
すっかりしんちゃんを見る目が変わっていた。
どーでもよかった。
『…この前はごめん。俺酔っててマリアさんに変なことしたみたいで。千恵ちゃんに聞いて本当にサイテーなことしたって反省してる。本当にごめんなさい。』
あぁ…千恵が言ってくれたんだ。
『…もういいよ。じゃあね。』
そっけなく電話を切ろうとしたら、しんちゃんが必死に電話の向こうで何度も何度も謝ってくる。
それがなんだかおかしくなってきて、気づいたら二人で笑ってた。
そこまで反省して真剣に謝ってくれたのなら、もういっか…そう思った。
『これからも遊んでくれる?』
そうしんちゃんに言われて、なんだか捨てられた子犬のようなのしんちゃんの声に私は負けた。
それからも何回かグループで出掛けたりした。
会うとやっぱりしんちゃんは私のドストライク(笑)
胸がキュンとする。
それからまた、私はしんちゃんに惹かれ始めた。
でも…
私が拒否をして、そっけない態度をとった電話の時に、すでにしんちゃんは私に興味がなくなっていたんだと思う。
私の片想いの始まりだ。
会えば会うほど、どんどんしんちゃんに惹かれてく。
でも、どんどんしんちゃんは離れてく。
高1~高3まで、私はずっとしんちゃんに片想いをした。
何回かフラれても、まだ好きだった。
だから諦めなかった。
何度も諦めようとした。
次第に、しんちゃんの態度も冷たくなっていった。
でも好きだった。
あの頃の私は『しんちゃんを好きな自分』に酔っていたのかもしれない。
学校に行って、休みの日にはバイトをして、しんちゃんの為に(?)おしゃれも勉強した。
いい女になりたくて、少しでも好かれたくて。
追えば追うほど離れてく。
重い女になっていく。
…付き合えてもいないのに(笑)
あの頃の私は、自分でもかなりウザイと思う。
なんでかな…
なんであんなに執着したのかな。
簡単だよね。
しんちゃんの顔がドストライクだったから(笑)
結局私は、うわべだけしか見えていなかったんだね。
私の高校生活…
なんだったんだろう。
もったいない。
しんちゃんに受け入れてもらえない絶望感?喪失感?から、しんちゃんにはもう連絡しないと決めた高校三年生なりたて。
連絡はとらなくても、ずっと引きずったままで誰も好きになれなくて、興味さえなかった。
色のない世界にいるみたいだ。
ただただ時間だけが過ぎていく。
同じクラスの隣の席になった坂上くんと気があって仲良くなった。
ある日、坂上くんから友達の神田くんと友達になってほしいと言われ、夜に電話が来た。
他愛ない話をしたり、学校ではぎこちなく挨拶したり…
2~3日おきに電話をくれたけど、面倒くさくなって出なくなったら連絡はこなくなった。
坂上くんにと謝ると、
『気にしなくていいよ。てか、俺さ…マリアが好きなんだけど』
っと、いきなり告白された。
全く恋愛対象として見ていなかった為、とまどいながらも断った…。
すると、坂上くんはまた『気にしなくていい、幸せになれ』って言ってくれたね。
日々、そんな無気力な私を心配していた千恵が、
『土曜日、私のメル友と会うから一緒に行くよ‼』
っと誘ってくれて、行く気もしないから断ると…綾と強制的に連れていかれた。
テンションも上がらないまま、待ち合わせのゲームセンターで千恵のメル友を待つ。
3対3でカラオケに行く予定だったらしい。
千恵のメル友、『雅樹くん』とその友達『優斗くん』と合流。
どちらも私たちの一個下だった。
もう一人は二人の先輩で、私たちと同い年らしくまだ来てないと言った。
興味ないな~っと、ふっと遠くを見つめると…
ゲーム機とゲーム機の間を一瞬、男の人が通って行った。
一瞬しか見えなかったけど、急に胸が高鳴った。
…なんだこれ?
心臓がすごいドキドキする。
一目惚れってやつかな?
慌てて隣にいる千恵に小声で、
『今…そこのゲームのとこを、めちゃくちゃカッコイイ人が一瞬だけ通っていった!』
っと、興奮して話した。
すると千恵が、
『マジ?!マリアがそんなに男を気にするのって久々じゃない?!まだいるかな?!探して番号聞いてみよッ?!』
って、目を輝かせながら言ってたね(笑)
千恵には本当に心配かけたよね…。
笑うことさえ忘れて、毎日毎日無表情。
心配かけてごめんね。
千恵は一生の友達だって、今でもそう思ってるよ。
そんなバカな話をしていたら、いきなり雅樹くんが
『あっ、来た来たこっち!さっき言ってた先輩ね!イケメンでしょ~(笑)』
っと紹介してくれた。
『始めまして、サトシです。』
その人を見て、こんな偶然ってあるんだ…なんて、本気で思ったっけ(笑)
そう…
私がさっき見たのはサトシだったのだ。
ぽそりと千恵に
『さっき言ってた人だ…ゲームのとこ通った人…』
と言ったら、
『…ウソッ!!(驚)すっごいじゃん!よかったね、マリアッ!!』
って、千恵がすごいハシャイでたよね。
後にサトシから『俺も第一印象でマリアが可愛いと思った』って聞いたことがある。
そこら辺のアイドルよりカッコいいサトシ。
すっごい細身で、パッチリ二重のクリクリした目、遊ばせて後ろに流した金髪、ごついシルバーアクセ、おしゃれだった。
ひときわ女子の目を引くサトシ。
笑うとエクボができて、犬みたいに可愛い顔。
こんな人いるんだ…って思ったよ。
誰に聞いても『イケメン』と言うサトシ。
残念なのは、みんなにチヤホヤされるからか少し『ナルシスト』なとこがあったこと(笑)
みんなそうかな。
合流した私たちは、とりあえず簡単な自己紹介と番号交換をした。
サトシとの初めての会話。
『始めましてマリアです。カッコイイね(笑)よく言われるでしょ』
久々に緊張しながら会話する私。
『ありがとう!マリアちゃんも可愛いね!よく言われるでしょ(笑)』
すんなり否定もせず、カッコイイねを受け入れるのがサトシだ(笑)
まぁ実際カッコイイんだけどさ…
なぜか誕生日を聞かれ、
『私は6月19日だよ、サトシくんは?』
と聞き返すと、
『俺は9月16日だよ』
と返ってきた。
『へ~!近いね!ちょうど2ヶ月後くらいだね』
と何気なく答えると、サトシが
『…何か気づかない?』
と質問してきた。
なんだろ…?
考えても考えてもわからない。
悩んでいるとサトシが
『俺の誕生日を反対から見てみなよ!』
と言うので、反対から見てみると…
サ916→マ619
『あっ…反対からみると私の誕生日と一緒…』
かなりビックリした。
『やっと気づいたの?俺なんてマリアちゃんの誕生日を聞いたときにすぐ気づいたよ(笑)』
って、太陽みたいに笑って言った。
夢見がちな私は、『偶然?』からすぐに『運命だ!』って思ったっけ(笑)
今でも、サトシに出会えたのは運命だったんだって思ってるよ。
簡単な自己紹介も終わり、近くのカラオケやに行き大いに盛り上がった。
しんちゃんの失恋をずっと引きずり、笑うこともわからなくなってた私が、久々に楽しい一日を過ごすことができたのは、みんなのおかげだね。
ありがとう。
楽しい時間はあっという間にすぎて行き、帰り道は千恵と綾と『楽しかったね~!』なんて笑いながら帰ったね。
家に帰って夜、サトシからメールがきた。
『無事に帰れた?今日は楽しかったね(^_^)』
嬉しかったなぁ…
すぐに返信をして、一日に数回、他愛のないメールをサトシたちと次に会うときまで続いた。
約一ヶ月後の休みの日。
雅樹くんの家でオールをすることになった。
この前のメンバーで。
私はストレートパーマをかけた。
サトシは気づいてくれるかな?
期待と不安を胸に、雅樹くんの家に向かった。
着いてすぐ、ちょっとガッカリしたのはそこにサトシがいなかったから。
サトシは居酒屋でバイトしていて、終わってから来るから遅くなるんだそうだ。
誰もストレートにしたことに気づかず!
綾まで気づかなかった…
まぁ、私はもとからストレートだからわからないかもしれないけどさ…
ガッカリしながらみんなでゲームをしていると、11時くらいにサトシが来た。
すぐ私の隣に座って
『あれ?ストレートパーマした?』
って気づいてくれた。
サトシは美容師になりたかったから、そーゆーのには気づくみたいだけど、私は嬉しかった。
あっという間に朝になり、みんなでゲームセンターで朝食をとる(笑)
グダグダでも楽しかった。
家に帰る頃には遊び疲れてグッタリ。
すごい寝たと思う。
それからしばらくして、千恵がまさかの優斗くんと付き合った。
メル友の雅樹くんといい感じだと思っていたら、優斗くんが二人の間に割って入ったらしく…
雅樹くんは怒るし、千恵は優斗くんの押しに負けるし…
ちょっと亀裂が入っちゃって、このメンバーで遊ぶのはなくなった。
サトシと連絡をとりながらも、心にはまだしんちゃんがいた…。
付き合い始めた千恵と優斗くんはバカップル全開で、アポなしでうちに来てはずーっとイチャイチャしてる。
あんたち何しに来たの?って聞けば、
『サトシとはどーなの~??付き合っちゃいなよ~』
って、毎回言ってくる。
適当に流してるけど、人前でイチャイチャすんなーッ!!
こっちが恥ずかしいわーって感じだったなぁ(笑)
それである休みの日に、サトシからメールが来て
『美味しいって有名なチーズタルトを買ってきたんだけど、いる?』
って聞かれて、夕方にサトシの高校の前で待ち合わせをしたんだよね。
休みだからか夕方だからか、あまり人もいない校門前で、二人隣同士で座ってさ。
変な無言が流れて…
サトシが先に口を開いたんだよね。
『マリアちゃんさ…俺のことどう思ってる?』
ってさ。
えっ…どうって言われてもって言われても…
正直、まだ心の中にはしんちゃんがいてすぐには答えられなくて…だから、
『…サトシくんは私のことどう思ってる?』
って聞いたんだよ。
『そうだよね、マリアちゃんの気持ちを聞く前に、俺の気持ちを先に言わなきゃね…』
静かに時間が流れる。
『俺は、マリアちゃんが好きだよ。付き合いたいと思ってる。…マリアちゃんは?』
っと、真剣な声で聞いてくるサトシ。
前に進めるかもしれないと、私はサトシと付き合うことにした。
すごく喜ぶサトシ。
そこまで喜ぶなんて…っと、少しだけサトシとの温度差を感じた。
それから、話をしたり自転車小屋まで歩いたりしていると、やたらとサトシとの距離が近い。
さりげなく離れても、さりげなく近づいてくるサトシ。
この空気が嫌だった。
男性が少し苦手になっていた私は、付き合ってすぐとか簡単に触れられるのが嫌だった。
このまま一緒にいたらダメだと思った私は、もう夕方だし家に帰ることにした。
ケーキを私に渡しながら送ると言ってくれたサトシの申し出を断った。
一人になりたかったから。
しぶしぶ送るのを諦めたサトシは、帰り際に衝撃的なことを私に言った。
私は『…えっ?』っと、開いた口が塞がらなかった。
サトシは私に、
『てかさ、付き合ってるの内緒にしない?周りに付き合えって言われたから付き合ったみたいに思われたくないし。それとさ、もしバレて色々と優斗たちに聞かれたら、俺からコクったんじゃなくて、マリアちゃんからコクったことにしてくれない?俺からだってわかるとアイツらに冷やかされるからさ!』
っと、サラリと言った。
別にどっちから告白しようといいよ。
なんかサトシの価値観に疑問を持った言葉だった。
『…どっちからでも別にいいけど。私、千恵に質問攻めされたら付き合ってること書くし通す自信ないよ?別に隠すことでもないし…』
付き合ってることを隠そうなんて、サトシの考えが私には理解できなかった。
そう…サトシはチヤホヤされるからか、プライドが高かった。
『バレたらバレたでいいんだけどね!そしたら、マリアちゃんからコクったって言っといてね!』
無邪気に笑うサトシを、少し冷めた目で見ている私がいた。
帰り道、千恵から電話が来た。
サトシに会う前に、千恵とメールをしながら、ついでにケーキをもらいに行くことを言ってたから、
『なんか進展あった?!』
っと、聞いてきたのだ。
私が落ち込んでるときも、全力疾走しているときも、いつでも応援して励ましてくれる千恵。
しんちゃんのことでも、ずっと心配をかけてた。
だから私は、そんな千恵に聞かれたら付き合ったことを隠したくはなかった。
コクったのは私からと言えばいい…
そう思いながら、サトシと付き合ったことを報告した。
私の人生で二人目の彼氏。
千恵はすごく喜んでくれて、電話越しに優斗くんの声もした。
…また一緒にいたのね(笑)
優斗くんはさっそくサトシに電話をしていたらしい。
家についたらころに、サトシから電話がきて『もうバレたんだね…』と言われた(笑)
『隠す必要なんかないでしょ?』
って聞くと、サトシは笑って
『…そうだよね、これからよろしくね!マリアちゃん』
っと言った。
サトシとのスタートは不信感を持った始まりだった(笑)
時間があると、毎日メールや電話をくれるサトシ。
高校は別々だったけど、連絡は取り合っていた。
ある日、付き合ってから一度も会っていない私たちを心配したバカップル千恵と優斗くんが、四人で遊ぼうと言ってきた。
場所はサトシの家。
サトシはノリノリだった。
私は…なんだか付き合っている実感もしなくて、面倒くささが少しと、ただみんなで会えるなぁくらいにしか思わなかった。
学校帰りに、千恵と一緒にサトシの家へ向かう途中で、ガールズトークをしながら行った。
千恵も違う高校に通っていたから、会えば二人でお互いの近況報告をマシンガントークでする。
今でもこれは変わらない(笑)
サトシの家に着き、敷地がとても大きくて農家って感じの家だった。
先に優斗くんも来ていて、さっそく合流した千恵とイチャイチャしているので放っておくことにした。
二階にサトシの部屋がありそこに通された。
部屋は広くはないけど、ベッドと机、パソコン、必要なもの以外は出ていないシンプルな部屋だった。
男の子の部屋ってこんなもんなのかな?なんて思いながら、ベッドに座った。
隣にすぐサトシが座る。
目の前にはイチャイチャしてるバカップル。
…気まずい。
付き合いたての私たちには刺激が強すぎた。
一ヶ月ぶり?くらいに久々に会ったサトシにも、少し緊張した。
会話に困る。
なんだかぎこちない雰囲気の中、空気を読んでか読まないのかバカップルが
『俺たちイチャイチャしたいから外に行くわ!お二人さんもお好きにイチャイチャしてください~(笑)』
っと部屋を出ていった。
えーっ!ありえない!
千恵…
あとで覚えてろよ~ッ!
無言が続く部屋で、何か話さなきゃとは思うけど、何を話していいのかわからず悩んでいた。
すると、私の携帯にメールが来て見ると…
中学のときに一緒に遊んでた和也からだった。
そう…私がまだ一馬と付き合っていた時に、一馬に彼女をとられたとを教えてくれた和也だ。
和也はたま~に電話をしてくるヤツだった。
なぜメールしてきたのか見ると、なんと和也はサトシと同じ高校で、同じクラスで席が近かったらしい。
サトシが中学が一緒の和也に私のことを聞いたら、たまたま友達だったと言う世間の狭さ。
それで、今日サトシの家に私が行くことを聞いて冷やかしメールをしてきたようだった。
やることが子供なんだから…(笑)
でも私が重い空気の中、そのメールに救われたのは言うまでもない。
私は和也とずっとメールをやり取りした。
途中で、サトシが私の髪を
『綺麗な髪だよね。』
と言いながらずっと触ってくる。
気持ち悪い…
申し訳ないけど、そう思ってしまったら和也との他愛もないメールに集中してしまった。
学校帰りにサトシの家に来てたので、そんなに長居はせずに帰ることにした。
と言うより早く帰りたかったから…。
外にいるバカップルを捕まえて、千恵に帰ることを告げる。
みんながまだいいじゃんと引き止めてくるけど、もう無理だった。
これ以上サトシと一緒にいたら、態度だけじゃなく傷つけるようなことまで言ってしまいそうで。
千恵も私の態度がおかしいのがわかったのか帰ると言ってくれた。
バカップル…ごめん。
帰りに千恵に髪を触られて嫌だったことや、会話が続かなかったことなどを話ながら帰ると、千恵は優斗くんと外でチュッチュしていたらしい…。
人んちの庭でよくできるもんだ。
家に着くとサトシからメールが来ていた。
『無事に家についた?今日は会えてめっちゃ嬉しかったよ!』
優しいサトシ…ごめんね。
家に着いたことを返信すると、すぐに電話がきた。
『…もしもし。』
電話にでると、少しイジケ気味のサトシ。
『あのさ…うちにいたとき、マリアちゃん和也とメールしてたんだね。さっき和也から聞いた。なら俺にも言ってくれてもよかったじゃん。』
あぁ…和也か。
サトシのイジケ気味な態度に、なぜか少しイラっとした。
『…ごめんね。いちいち誰とメールしてるとか言わなくてもいいかと思って。』
ちょっとトゲのある言い方をしたら、サトシは慌てて
『今度は言ってね!』
と話を切り上げた。
なんか…急に付き合ってることが面倒くさくなってきて、またしんちゃんを思い出してしまった。
こんな中途半端な気持ちじゃあサトシに失礼だと思って、別れを切り出すことにした…。
まず、実は男性に触れられるのが苦手なこと。気持ちが悪くなること。
これについては
『…俺が今日マリアちゃんの髪に触ってるのも嫌だった?』
と聞かれ、正直にごめんねと謝った。
サトシは『わかった。もう次からはマリアちゃんに聞いてから触る』と言ってくれたね。
こんな私に優しくしなくていいよ…。
また罪悪感が膨らんだ。
サトシは私を受け入れてくれようとした。
でも、それがまた罪悪感でつらくなる。
『実は私…前に好きだった人がまだ忘れられないの。…ごめんね。だからこんな私とは別れた方がいいと思う。』
申し訳なさで別れを告げた。
サトシはショックだっただろう…。
両想いではなかったのだから。
それでも、私を受け入れてくれようとした。
『…このまま付き合っていたいよ。その人のことをマリアちゃんが忘れるまで待つから。』
また重い空気…。
サトシは別れない!と絶対に折れなかった。
そんなサトシの押しに負けて、まだ付き合いは続く。
それからも毎日来る連絡に、段々と疲れてきた。
重く感じるようになってきていた。
付き合って三ヶ月後。
本気で別れたいことをサトシに告げた…。
サトシはずっと引かなかったけど、もうツラいと泣きそうになりながら言った私を、また…受け入れてくれた。
友達でいようと言うことになり、私とサトシは友達に戻った。
そんなとき、罪悪感から逃れたわたしは千恵が優斗くんと初体験を済ませたとのご報告を受け、ガールズトークで盛り上がった。
相変わらずのバカップル(笑)
サトシとは友達として、たまに彼から連絡がきていた。
友達みんなで一緒に遊びに行ったした。
これくらいの距離が私にはちょうど良かった。
いつも優しいサトシ。
ニコニコ笑うサトシ。
ある日、サトシが中指につけていたシルバーアクセサリーのゴツい指輪をなぜかあげると言われた。
私の右手の薬指に入った。
付けていてくれたら嬉しいと言われたので、特に気にすることなくもなく普段から身に付けていた。
もちろん学校でも。
あとから同級生の男の子に聞いた話しでは、あのとき私がメンズの指輪を身に付けていたため、彼氏がいると思われ私を狙っていた人も諦めたんだと聞いた。
それがサトシの狙いだったのだと、後にサトシから聞く。
…お前は策士かッ!
なんだか恐かったな。
高校三年の秋、文化祭の季節になり、私の通う高校でも文化祭の話で賑わっていた。
私のクラスはチョコバナナを売ることになった。
その話をすると、サトシが来たいと言うので別にとめはしなかった。
そして、文化祭当日…
みんな制服の中で、他校の生徒などは私服できていたからすぐにわかる。
サトシもその中の一人だ。
うちのクラスに来たわけだから、みんなから彼氏なのか誰なのか質問攻め。
何がビックリって、サトシの同じ中学だったギャルの子が、イケメンのサトシを見て騒ぎ…
他の女の子たちと写真を撮ると言う事態に。
にこやかに写真を撮られるサトシ。
結構ノリノリ。
…お前はアイドルかッ!
『マリアいーの?彼氏が他の子と廊下で写真とってるよ?』
っと、クラスの友達にいわれ
『…別に?彼氏じゃないし、いいんじゃない』
っと、内心おもしろくなかったが強がって答えた(笑)
ちょっとイラっとした私は、しばらくサトシをかまわなかった。
少し冷たく接したかな。
全く気づいていないサトシ。
女子に騒がれご機嫌さんだった。
私はサトシが来たことにより、周りから彼氏持ちだと間違われる被害にあったと言うのにっ。
文化祭も無事に(?)終わり、落ち着いてきたある放課後。
これから友達とカラオケに行こうとしていたら、同じクラスの次郎くんが
『少し時間がありますか?』
と言われ、旧校舎まで付いてきて欲しいと言われた。
次郎くんとは、同じクラスだけど全く喋ったこともなく…
『…これから友達と約束があるから…』
と伝えると、
『五分でいいんです!お願いします!』
と、強くお願いされた。
『じゃあ…五分だけ…』
と、ずっと先を歩く次郎くんの後ろ姿を見つめながら無言でついて行った。
旧校舎の二階の窓際。
外を見たまま何も話さない次郎くん。
私は沈黙に耐えきれなくなって、
『あの…用がないなら行くね?』
と行こうとすると、慌てて次郎くんが
『…待って!僕、マリアさんのことが好きです!付き合ってもらえませんか?』
と、右手を胸にあて、左では強く拳を握りしめ、緊張しているようだった。
そこまで想ってくれて、嬉しかったよ。
でも…
『…ごめんね。私ね、ずっと前に進めないままなの。付き合うことは出来ないけど、これからは友達としてよろしくね』
そう言いながら右手を差し出した。
次郎くんも『聞いてくれてありがとう』と手を差し出し、夕日のさす旧校舎で握手をした。
教室に戻ると友達が興味津々に聞いてくる。
私たちはわいわいガールズトークをしながらカラオケに向かった。
カラオケを二時間ほど楽しんで、帰ろうかと駅に向かう途中…
オープンカーのデカイ外車にスキンヘッドの兄ちゃんが運転をして、ロン毛のチャラ男が、助手席から声をかけてきた。
『ねぇ、遊ばない?』
…初対面で軽すぎる。
こーゆー人って大嫌い。
最初は相手にせずに歩いていても、ずっと話しかけながら来るまでついてくる。
友達二人は怖くなったようで、いきなり走って逃げた。
…置いてかれたー!
『ねぇ、友達逃げたよ?(笑)これで遊びに行けるね』
っとしつこい。
だから、私も逃げた。
なのに、兄ちゃんたちは
『鬼ごっこ~?(笑)』
っと楽しそうに車で追いかけてきた…。
細い路地に逃げ込んでも車を巧みに運転して追いかけてくる。
怖くなった私は、人混みの多い大きな道に出た。
さすがにそこではマズイと思ったのか、兄ちゃんたちは退散した。
ほっと一息ついて友達に連絡。
『置いていったでしょー!』
と怒ると、怖かった、マリアなら大丈夫だと思ったなどなど…
もうどーでも良かった。
別に頭の軽い兄ちゃんたちのナンパなんて珍しくもないしね。
また男性が苦手になっていく(笑)
そんなとき、千恵が優斗くんにフラれたと電話がきた。
あんなにラブラブだったのに…
付き合ってまだ数ヵ月しか経ってない。
何でも、別れの理由もよくわからなくて、いきなりただ別れを告げて失踪したらしい。
連絡もとれないし、サトシもどこに行ったのかわからないらしく。
千恵は深い悲しみを負った。
大好きだったし、初めての人だったんだから当たり前だよね…。
しばらくしてから千恵は、吹っ切るように男遊びに走るようになった。
もちろん、私も一緒に…。
無茶をする千恵を放っておけなかった。
いつも励ましてくれる千恵、今度は私が力になりたいと思った。
どこから探してくるのか、ヤバそうな兄ちゃんや軽そうな兄ちゃん…
そんなんばっかりと遊ぶ約束をする。
それに付いて行く私も、正直不安で仕方がなかった。
…身の危険がねッ。
そうとう優斗くんにフラれたのがショックだったんだろうね。
ただ、本当にヤラれると思う時が一回あって…。
家合コンみたいなもので、ジュースだと出されたものが、実はかなり強いお酒だったみたいで。
お酒に弱かった私は、すぐに歩けなくなった。
『マリアちゃん、あっちにベッドがあるからそっちで寝てなよ』
と、体のでかいスキンヘッドの兄ちゃんが私を支えながら連れていこうとする。
身の危険を感じまくってる私は、必死に抵抗した。
立たされるとすぐに床に座って立たないようにしていると、最後には引きずられて連れていかれた。
千恵と千恵の友達も、他の男たちにすすめられたお酒ですでに出来上がっていた。
ベッドの上に寝かせられ、男が体を触ってくる。
気持ちが悪い!
抵抗した。
一回抵抗すると、男はやめる。
そしてまたすぐに触ってくる。
また抵抗する。
またやめる…を繰り返し、隙を見てベッドから滑り落ちるように降り、歩けないため赤ちゃんのようにハイハイしながら手の腕で逃げた。
必死にドアにてをかく開ける。
千恵たちの姿を探す。
そこでふっとあることに気づいた。
ここは私をベッドに連れて行った男のマンション。
部屋がいくつかあり、そのどの部屋にもベッドが必ずある。
…この家ヤバイ。
そう感じて、私はまた千恵を探した。
千恵の友達はリビングにいるようだった。
そして千恵は他の部屋に男といた。
千恵はお酒がまわって気分よさそうに笑ってる。
私がその部屋に入ると、その部屋にいた男にまた引きずられて元いたベッドに戻された。
私に触った男は、今日の男たちの中のリーダー的存在だったみたいだ。
『…やめて!』
必死に抵抗し、すぐにまたベッドから出る。
男は萎えたのかタバコを吸い始めた。
その隙に、千恵のいる部屋へ向かう。
千恵の部屋にいた男が私が逃げてきたのを見て、慌ててリーダーのところに走って行く。
私は部屋に入るなり内側から鍵を閉めた。
『…千恵!ヤバイよ!帰ろうよ!』
千恵はいまいち状況が把握できてないのか、ケラケラ笑ってる。
すると、部屋のドアがドンドンっと叩かれた。
私はドアを押さえ怯えた。
このままアイツらに抱かれるのかと思うと、更にこわくなった。
すると…
『…開けてッ!私も中に入れて!』
ドアの向こうにいるのは、千恵の友達の由奈ちゃんだった。
慌てて鍵を開けて由奈ちゃんを中に入れ、またすぐに私は鍵をかけた。
部屋に入ってくるなり、由奈ちゃんは千恵に
『千恵っ、帰ろうよ!』
っと訴えた。
話を聞くと、私が連れて行かれ、千恵が連れて行かれ、リビングに残された由奈ちゃんは一緒にいた男に出したブツを口でしろと強要されたらしかった。
最初は冗談だと思って断ったら、いきなり男が豹変して怒鳴り始め、怖くて言う通りにしたと言う。
私が千恵の部屋に行くのを見て、トイレに行くと嘘を付いて逃げてきたそうだ。
話していると、ドンドンッ!っとまたドアを叩く音がする。
女の子はみんなここにいる。
ドアを叩いているのはアイツらだ。
『…千恵!帰ろうよ!』
やっと事の重大さに気づいた千恵も帰ると言ってくれた。
男たちは優しい口調で
『何もしないから、向こうで飲もうよ~!出ておいで~』
など言ってくる。
すると、千恵がハッキリ
『家の人が心配すると悪いからもう帰るっ!』
と言ってくれた。
最初は優しかった男たちも、イライラしてきたのがわかった。
男たちも最後には怒鳴り始め
『開けろッ!』
『帰るッ!』
の言い争いになった。
しばらく騒いでいると、部屋の持ち主であるリーダー的な男が
『もういいッ!お前ら(私たち)早く帰れッ!』
と言ってきた。
信用していいのかどうか不安はあったが、部屋を出ることにした。
もし部屋を出て襲われら、誰が一人でも逃げられた人が外に助けを呼びに行く…と決めた。
すると意外にも、私たちは荷物を持たされ強制的にマンションを出された。
まぁ、あそこまで騒いだらガキ相手に普通に萎えるよね。
しかも未成年だし、騙して酒飲ませたし、強要させたし、問題になったら大変だもんね。
なんとか貞操を守り泊まるはずだった千恵の家に帰った。
あのとき、無理矢理ヤラれなくて本当によかったと今でも思う。
こんな一件があったにも関わらず、千恵はそれからも色んな男と付き合うようになった。
どれも長続きせず、たいがいは千恵がフラれるってパターンだった。
なぜフラれるのか千恵に聞かれたことがあるが、私にもわからない。
ただ、軽い男ばかりだったから、千恵も軽く見られていたのかもしれない。
いつだって千恵は相手に尽くすのにね。
冬が過ぎ、春が来ようとしてた。
もうすぐ卒業。
進路は専門学校に行くことに決めていた。
サトシは誰より早く車の免許をとった。
海が好きな私に、サトシは海へドライブに行かないかと誘ってくれて。
少し遠出をして、綺麗なエメラルドグリーンの色の海へ。
二人きりは気まずかったので、私は友達の庄平と梨華を誘った。
四人でルンルン遠足気分(笑)
お菓子やジュースを買って、流行りの音楽を聴きながらワイワイ海へ向かった。
一時間後、目的地の綺麗な海に無事に着くことができた。
まだ少し風は冷たくて…
でも、冷えた空気にエメラルドグリーンの海の色がより綺麗に澄んで見えた。
思い出に写真を撮ったりしばらく海を堪能してから、地元へ向けて帰る準備をする。
車中では卒業の話になり、それぞれの高校生活時代をしみじみと振り返りながら帰った。
すると、車を運転するサトシがいきなり
『大したものじゃないんだけど、俺からマリアちゃんに卒業祝いのプレゼントがあるんだよね』
と言ってきた。
友達二人も一緒にいるのに、サトシがいきなり変なことを言うから、かなり焦りました。
卒業祝いも何も、この車にいる四人はタメだから卒業も一緒だし、まさかサトシが用意してるなんて思ってもいないから、私は何も用意していなかった。
梨華も庄平も、サトシが元カレだと知っているのにも関わらず冷やかしてくる。
うろたえる私に、サトシは別に何も気にしていないと言うような態度で会話を続けた。
『後ろにクマの人形があるでしょ?』
後部座席にいた私のすぐ後ろに、私の好きなクマの手のひらサイズの人形があった。
私は人形を手に取り、
『あっ…私の好きなクマだ。この子をくれるの?ありがとう~!』
っと、これぐらぃならもらってもぃぃか…と素直に受け取った。
梨華と庄平は更に冷やかしてくる。
『ハイハイ、そこの二人うるさいですよ~』
なんて注意しながら笑っていると、私はクマを見てふっと何かに気づいた。
あれ…?
このクマの人形…
手に何か持ってる?
よく見ると、クマがお腹の前で組んでいる手と手の間に、何やら小さな茶色い紙袋があった。
気になって、小さな茶色い紙包みを指でつまむとスポッと取れた。
中に何か入っているようだった。
ガサゴソ包みを開けると、中からシルバーアクセのピアスが出てきた。
自分の顔の前まで持ち上げると、華奢で儚げな作りのピアスがキラキラと光って揺れた。
『…クマがピアス持ってた…』
呆然としながらつぶやくと、サトシが
『…気づいてもらえてよかったぁ~。マリアちゃんクマしか見てないんだもん、俺すっごい焦ったし…』
っと、気づいてもらえたことにほっと胸を撫で下ろしていた。
『…もらえないよ!クマだと思ったからありがとうって言ったんだよ。こんな高そうなやつ貰えない!』
と、慌てて返そうとすると…
『そんな高いものじゃないから貰ってやってよ。マリアちゃんに似合うと思ってそれを買ってきたんだから(笑)』
苦笑いするサトシ…。
絶対に安いわけがない。
紙袋にかかれているお店の名前は、サトシが好きでよく通ってるシルバーアクセのお店の名前だ。
結構有名で、手作りの為に一点物が多いお店なので、やはり値段もそれなりにする。
私が困っていると、梨華と庄平が
『素直に貰っておきなよ!』
『よかったねマリア!』
っと言ってくれた。
更にサトシも
『そんな女物のピアス、返されても俺がつけられるわけじゃないし…マリアちゃんが着けてくれたら嬉しいな!』
と言ってくれた。
たくさん悩んだ末に、それなら…と、ありがたくいただくことにしたのであった。
そして、少しづつ…
少しづつだけど…
サトシの優しさや気遣いに、温かさを感じるようになっていった。
ピアスを付けて学校へ行く。
友達はみんな可愛いピアスだねと誉めてくれる。
なんだか照れくさくて、心がくすぐったい様な感じがした。
でも、私たちの関係は友達のまま。
この頃にはもう、しんちゃんが心にいることはなかった。
そんなある日…
学校帰りに友達とカラオケに行く。
お店は結構、学生で込み合っていた。
少し待つと部屋が空いたので、店員さんに案内されながらついて行く。
色んな学校の生徒がいた。
こちらの部屋ですと案内され、中に入ろうとしたそのときに、一瞬だけすれ違った人が気になってすぐに振り返った。
すると、向こうも振り向いていて目が合う。
やっぱり…しんちゃんだ。
こんな偶然って…
私はすぐに目を反らし部屋にかけ込んだ。
友達は私の挙動不審に驚いている。
ドクドクと鼓動が速くなる。
ときめいているんじゃない。
拒絶されていた時のつらさを思い出し、急に胸がズキズキと痛み出した。
友達に訳を話すと、
『せっかくカラオケに来たんだから、今はもうそんな人は忘れて楽しもう!』
と励ましてくれた。
…そうだ。
いつまでも引きずってるから悪いんだ。
もう会うこともないだろうし、今は友達と盛り上がろう!
私たちは気を取り直して歌い始めた。
歌い始めてすぐ、私は店を出たいと思うようなことが起きた。
何か部屋のすぐ外で話し声がするので、気になって入り口を見ると…
3人の制服を着た男たちが部屋の中を覗いてた。
私たちは部屋を暗くしていたので、彼らからは中が見えなかったらしく、入り口のガラスにヘバリ付くように中を物色してた。
あの制服は…しんちゃん通ってる学校の制服だ。
すぐに状況がわかった。
『おい、どれだよ!俺に教えろよ!』
…私を探してる。
しんちゃんも私に気づいて、部屋で友達に言ったんだ。
あの人たち…しんちゃんにコクった私を見に来てるんだ。
急に心臓がドキドキし始める。
入り口のガラスに顔をひっつけて、中を見ようと必死な男たち。
私は見世物小屋に入れられた気分だった。
苦しくて怖くて…
しんちゃん…
もうあなたに気持ちなんて、これっぽっちも残ってない。
私を放っておいてよ。
もう関わりたくない。
両耳を手で塞ぎ、俯きながら聞こえてくる男たちの声を遮った。
そんな私の姿を見て、友達が店員さんに言って男たちをどけてくれた。
『もう帰りたい…』
弱気になった私は帰りたいと願い、友達もそうしようと言って会計を済ませてきてくれた。
何とか、しんちゃんたちに遭遇しないでカラオケ店を出ることが出来た。
その後のことは覚えていない。
何をしたのか、どうやって夜を過ごしたのか。
放心状態だったと思う。
この一件で、私のしんちゃんに対する想いが一切なくなったことを確認した。
もうすぐ卒業。
新しい未来が待ってる。
期待と不安でいっぱいだった。
サトシと千恵は同じ美容師の専門学校へ。
私と幼馴染みの優ちゃんは、医療事務の専門学校へとそれぞれ進学することに決まっていた。
サトシは夢である美容師になるために、そこを選んだ。
私は母親に言われるまま、安定した医療事務の道へ進む…。
医療事務と言っても、そこからまた枝分かれしていき、何の仕事につくかを決めなければならない。
私は本当は動物と関わる学校、仕事がしたかった。
『アニマルセラピー』
お年寄りや、病気の人のもとへ動物と一緒に行き、心を軽くしてあげると言うもの。
動物には人を癒す効果があるんだそうだ。
そこは将来性がないからと親に大反対され、もとから行きたい専門校じゃない、親の決めた医療事務へ進学…。
サトシとは違い『自分』を持っていなかった。
だから、どの道に進めばいいのか、私は何がしたいのか、答えを出せずにいた。
とりあえず、進学してから見つけていくことにする。
それからめでたく高校を卒業した私たち。
写真を撮ったり、先生に挨拶したり、ちょっぴり泣いてしまったり。
卒業証書を持ったまま、私が高校三年のときにガンで亡くなった祖母のお墓に、卒業の報告に行く。
専門学校が始まるまで、まだ時間があったので私たちは大はしゃぎで遊んだ。
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