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恋愛不適齢期

レス71 HIT数 38990 あ+ あ-

ゆら( ♀ yrCPh )
11/10/05 14:25(更新日時)



「俺、浮気しちゃった🎵」



その言葉に耳を疑った。

まるでイタズラした子供みたいに明るく話す夫。

あまりのくったくのなさに
その話が真実だとは思えなかった。

ただその一言が今後の人生をガラリと一変させることになるとは、その時誰にも予想ができなかっただろう。

No.1669302 11/09/11 10:17(スレ作成日時)

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No.51 11/09/12 20:51
ゆら ( ♀ yrCPh )


タカ…

がっかりさせたらごめんね。

私は37歳。
以前彼氏がいるって言ったけど
実は彼氏じゃなくて夫がいるの。子供も3人いるんだ。

タカとのメールが楽しくて
本当のこと言えずにいたの。

黙っていてごめんなさい。

と書き込むと送信ボタンを押した。

もしかしたら怒って返信もこないかもな。
そのときは仕方ない。
今まで楽しめたもの。あきらめよう。

No.52 11/09/12 21:48
ゆら ( ♀ yrCPh )

3時間後タカからの返信は
こうだった。

驚いた。

でも話してくれてありがとう。勇気いったでしょ。

俺はこのメールが楽しいし
実は癒されてるんだ。
だから歳を気にしたり人妻だからってやめることはしないよ。

ただ男とメールしてたら
旦那さんに怒られない?
迷惑かけるようなことだけは
したくないんだ。

俺はいつでも引き下がるからね。無理はするなよ。

No.53 11/09/12 22:07
ゆら ( ♀ yrCPh )



嬉しかった。

ただただありのままを
受け入れてもらえたことが
嬉しかった。

それどころか
私の立場を理解してくれていた。
その心づかいがありがたかった。

私は無理はしないとタカに
約束し今までどおりメル友でいてほしいと告げた。

タカもそれを了承した。

No.54 11/09/12 22:34
ゆら ( ♀ yrCPh )


毎日が楽しい。

毎朝夫や子供達を送り出し
家事をして仕事をして
また家事をして1日が終わる。

毎日同じことの繰り返しだけど
私にはタカという話し相手がいる。

もう誰かに恋することなど
あり得ない。
年齢的にも恋愛適齢期はとうに過ぎ去ったもの…

今の私は完全に恋愛不適齢期だと思っていたのに…

もう完全にタカに恋している自分がいた。

No.55 11/09/12 22:49
ゆら ( ♀ yrCPh )


ある日県外に住む友人から
メールがきた。

久しぶりに会おうよ!!

みんなあちこちに散らばってるから中間地点をとって
都内はどう?

急だけど来週の土曜の夜。
来られたらメールして!!

私は都内と聞いてドキッとした。
タカの住んでる所だから。

別に会うわけでもないのに
近くに行けるってだけで
ワクワクしていた。

バカだな…

そう思いながら私は友人に
来週の土曜行きま~す!!と
返信した。

No.56 11/09/12 23:02
ゆら ( ♀ yrCPh )


7時半に新宿。

私は時間を逆算しながら
家事や準備をし始めた。

タカには都内へ行くと伝えてあった。

じゃその日は距離が
近くなるね(笑)

そう私もそう思っていた。
友人と会うことよりも
実のところそれが嬉しかった。
別に会うわけじゃないのに…

No.57 11/09/12 23:10
ゆら ( ♀ yrCPh )



私は道に迷いやすい。

でも方向音痴だとは絶対に思いたくなくていつも慣れない場所へ行くときには早めに家を出る。

都内なら時間も潰しやすいし
私は約束の時間の2時間前に
新宿へ行く予定を立てていた。
そんな中タカからメールがきた。

今日約束の時間何時だっけ?

No.58 11/09/13 07:58
ゆら ( ♀ yrCPh )

7時半だよ。
でも2時間前には向こうに
行って待ち合わせ場所を
確認するつもり。
迷って時間に遅れたらやだし…


そうタカに返信すると
思ってもいないメールが返ってきた。



じゃ時間に余裕あるね。
あのさ…
待ち合わせ場所は俺が案内
するから少しお茶しない?


……お茶?

タカに会えるの?!

私は突然のことで驚いた。

顔も知らずメールでしか
話したことのない人と会うの?!

でもそんな不安すぐに吹き飛んだ。
タカに会いたい…


私はすぐにいいよと返信した。

No.59 11/09/13 08:50
ゆら ( ♀ yrCPh )



タカは待ち合わせ場所は
私がわかりやすい駅にしてくれた。

途中下車するけど改札が
ひとつしかないからそこで待ってるから…

タカの思いやりが嬉しかった。
私はいつもより念入りに
化粧し普段は巻かない髪も巻いた。

下に履くジーンズを
タイツに変えチュニックを
ワンピースに。

確認のためふと覗いた鏡には
普段はいない女の顔の私がいた。

No.60 11/09/13 09:01
ゆら ( ♀ yrCPh )


私は子供を夫に預け家を出た。

電車の中でもタカとメール。


今電車に乗ったよ


じゃそれに合わせて俺も家を
出るね
あ…そうそう
わからなくなったら電話して
番号は090…


タカの携帯番号。

ま…電話することはないだろう。改札がひとつしかないって
言ってたし。


とりあえず私のも教えておくね
090…

私達は会う流れで自然に番号も
交換していた。

あと3駅でタカに会える。
私の心臓はますます鼓動が
高まっていった。

No.61 11/09/14 09:56
ゆら ( ♀ yrCPh )


見知らぬ下町の駅。

なんの変鉄もない普段は降りない駅。

よく見ると乗り換えに使われる駅らしく
電車を降りる人は多いが
みんな改札へは向かわず
ホームを移動していた。


タカは
すでに改札を出た所にいるらしい。


どんな人かな?


私はドキドキしながら
改札を目指した。

No.62 11/09/16 00:15
ゆら ( ♀ yrCPh )



改札へ向かい私は歩き出した。

しかし…改札が見当たらない。

階段を上ったりあちこち
歩き回ったが改札がない。

完全に迷った。

タカは改札で私が来るのを
待っている。

駅についてはや10分。

タカからも着いてる?とメールが来ていたが

迷ったことが恥ずかしくて
もうすぐ行くねとか
ちょっと待ってて…としか
返信出来なかった。

これ以上待たせたら悪いな…

私は出がけに交換した番号に
勇気を出してかけてみることにした。

No.63 11/09/19 17:42
ゆら ( ♀ yrCPh )



「もしもし…あの…」

私は緊張して言葉が出なかったがタカの一声でそれが一瞬にして消えた。


「迷ったでしょ?」


私達は大笑いした。

「あのね…いくら探しても改札が見当たらなくて…」


「なかなか来ないから
そうじゃないかと思った(笑)」


そういうとタカは丁寧に
改札の場所を教えてくれた。

初めて聞いたタカの声。
思ってたより高くて、淡々とした話し方。

私は教えられた通りに改札へ向かうと
そこにはタカが立っていた。

No.64 11/09/23 22:01
ゆら ( ♀ yrCPh )

タカは
長身でスリムな体型。
27歳って言ってたけど
若いわりには落ち着きがある。

どことなく森山未來を思わせる
ような
眼鏡がよく似合う人だった。

私達は
互いにテレながらも初めましての挨拶を済ませると
近くの喫茶店で
おしゃべりしようということになった。

思った通り優しそうな人…
タカの第一印象はそれだった。
その反面
私はタカにどう思われた
だろう?

おばちゃんが無理して若作り
してるって思われなかったかな?

喫茶店へ移動しながらの私は
内心穏やかではなくなっていた。

No.65 11/09/24 12:55
ゆら ( ♀ yrCPh )

1時間はなんてあっという間。

私とタカは
互いに住んでる場所や
地元の話、ゲームの話などして楽しい時間を過ごす。

「そろそろ行かなきゃ」

私はこの後の約束があることを
少し残念に思いながらも
ここでお別れすることにした。

タカは友達との待ち合わせ場所まで送ると言ってくれたけど
それは丁重にお断りした。

だってもし友達に見られたら
なんて言っていいのかわからないし。
ましてネットで知り合った人だなんてとても言えやしない。

別れ際に

「今度は食事でもしよう」

というタカの言葉は嬉しかったが私はもう会うことはないだろうと思っていた。

だって私は人妻なのだから…

タカのことは好きだけど
会ってみてますます惹かれたけど…これ以上踏み込んでは
いけない。

私は自分の心にブレーキを
かけた。

No.66 11/09/24 17:43
ゆら ( ♀ yrCPh )


それからの毎日は
いつもと変わらぬ日常だった。

タカとのやりとりはあれ以来メールでしかないけど
タカは初めて見た私を目がキレイな人と言ってくれた。

お世辞かも知れないけど
実年齢より5才ぐらい若く見えたと。

私はそれだけでじゅうぶんだった。

このメールのやりとりがいつまで続くかはわからないけど
今は先を考えるのはよそう。

日々心乱される生活より
少しでも穏やかに暮らしたい。

そう願いながら私は淡々と
生活していた。

No.67 11/09/24 17:55
ゆら ( ♀ yrCPh )


そんな中夫が

「お前最近携帯にかじりつきだな。誰か男とメールでもしてるのか?」

と突然言ってきた。

そう言われてみれば
タカとメールをはじめてから
私はますます携帯を手放さなくなっていたのだ。

携帯ゲームに夢中になっていたのは夫も知っていたが
最近目に余るものを感じていたのだろう。

タカとのメールだけが楽しみな私には今メールをやめにすることは考えられない。

私は夫の言葉を適当にごまかし
携帯ばかり手にしていた
自分の行動を
あらためて考え直したのだった。

No.68 11/09/24 18:10
ゆら ( ♀ yrCPh )


最近夫とセックスはまったく
なかった。

私は夫とのセックスが嫌いだ。

なぜなら
夫は昔から普段は早寝するか
起きていても友人と出かけるかのどちらか。

夫婦の会話もろくにないのに
体だけ求められることに
私が嫌悪感を抱いていたからだ。

それに加え浮気の一件以来
何度か抱かれたことはあったが
私は夫に気づかれぬよう涙していた。

だから夫とのセックスは
苦痛でしかない。
精神的なものからなのか
痛いし感じるなんてことはあり得なかった。

そんな私の気持ちなど
おかまいもせずその晩夫は
いつものように私を求めてきたのだった。

No.69 11/09/24 18:22
ゆら ( ♀ yrCPh )


「疲れてるし気分じゃないの」

私の体を物欲しそうに撫でている夫にそう言うと
夫は急に激怒しはじめた。

「お前、男がいるだろ。
最近夜中まで誰かとメールしてるもんな。」

「女だって男と同じようにやりたくなるのにお前はいっこうにその気配すらない。一体どこで発散してるんだ。」

その言葉にカチンときた私は
また夫が
浮気していた姿を思い浮かべ
そこから久々になじり合いの喧嘩に発展していった。

No.70 11/10/02 15:47
ゆら ( ♀ yrCPh )


その晩散々互いの不満をぶつけ合ったが夫と和解はできなかった。

正直どうでもいい。

結局夫はセックスができないことに苛立っていたから。

きっと私が体を委ねていたら言い合いにすらならなかっただろう。

夫はただセックスができない不満を私の📱依存のせいだと押し付けてきただけだった。


(セックスしたくないのは
あんたの浮気とその人を見下す態度だよ。)


夫にそう言ってやりたかったが
これ以上の口論は精神的に疲れるからやめた。

言っても理解できないだろうから。

No.71 11/10/05 14:25
ゆら ( ♀ yrCPh )


そんなことがあって以来
私は寝室で寝るのをやめた。
夫に体を求められるのが嫌で
たまらなかったから。


だからリビングのコタツが私の布団がわり。
コタツで寝ると風邪をひくとよくいわれるが
私は風邪ひとつひかなかった。

そのかわり寝落ちすることが
多くなった。

寝落ち…なんて言葉知らなかったがネットゲームの中で
何かをしながら寝てしまうことを寝落ちということを知った。

最近はゲームしながらやタカとメールをしながら寝落ちする
ことが多い。

寝落ちすると深く寝入って
しまうせいか
そのときはまったく気がつかなかった。

夜中夫が携帯を盗み見してたことに。

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