『私に気づいて…』
24歳の私が書く、初めての小説です。
完全な素人ですので表現力不足などはご了承ください。
フィクションですが、内容に不快を感じる方はスルーしてください。
多くの方々に読んでもらい、いつか読者様による感想スレ立ち上げてくれたら嬉しいな…
🍀プロローグ
2010年12月15日(水)…
午後2時…
こんな時間まで何かをすることもなく、ただ起きているだけの私…
洗濯物は3日に一度くらい。彼氏の作業着は夜中にやる。今日の朝9時くらいに干したけど、終わったらまた布団の中に潜る。
暖房使うと電気代もったいないから布団から抜け出せない。
最近は外に出ない…というより、出れない。出たくない。
いつからだろう…
誰とも会いたくないんだ…
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でも、次にお付き合いするとしたら絶対【イケメン】にしようと決めてた。
元旦那みたいに低身長、一重でnotイケメンだからって浮気しないだろう…と安心してたがあっさり平気で浮気されたしね。
同じ男でもどうせ浮気されるんなら、【イケメン】が浮気する方が納得できるし。
わたしって何てひねくれた心になってしまったんだろ…。
でも一理あるでしょ??(笑)
次は浮気されてもいいから、一生に一度でも【イケメン】と付き合ってみたいという気持ちが高まった。
これではまるで話が矛盾してしまうのだが、あわよくば【イケメン】で、浮気はせずに、私の心の支えになってくれる、そんな素敵な男性に出逢えたら最高だと…
勝手に妄想で計画を立てた。
もちろん次に付き合う人としたら、
まずは自己破産してないか、
離婚歴はあるか、
嘘つくような人か、
ギャンブルはするか、
借金歴はあるか、
キャッシュカードの使い方は知ってるか否か、
ご両親は常識的か否か、
それらをクリアできない男は無理な話。
まぁだいたいの世の男性はクリアすると思うが…。
元旦那以上に悪い人間に出会う確率の方が低いだろう。
私はかなりのワガママ女。
自分でも自覚してるくらいだから相当ワガママだと思う。
それに加え、バツイチで出産歴もある私なんかに【イケメン】は手を差し伸べてくれるのだろうか…。
まぁきっとそんな都合よく人生うまくはいかないよ💡
成るように成る❗んだから
毎日、お父さんと仕事が終わって暇な時間に私はSNSやコミュニティサイトで出会いを探した。
そんなところで真面目に出会いを求めてしまう自分だが、運よく良い男性に巡り会えれば…と希望をかけた。
でも元旦那みたいに、既婚者には手を出したくない。
嫁さんがいるのに出会いを求めてる男性は最低だが、それを知ってても知らなくても既婚者には興味はない。
そもそも愛する旦那が違う女に手を出している…という現状は嫁さん側からしてみたら悔しい、悲しい思いをするのは痛いほど理解できたから。
サイトを通じて私は数名の男性と出会えた。
1人は30代後半、金は持っているが容姿はイマイチ。
でもどこかで見たような…
昔パチ屋で働いてたときの常連客??
「きみ、○○のパチンコ屋で働いてた?」
(やっぱりそうか…)
世の中、なんて狭いんだ…。
まずギャンブルする男性なので私は興味が沸かない。
しかもあまり金持ちだと女遊びしちゃうのかな…と変な予想をしてしまうので、この男性とはすぐ縁を切った。
1人は20代半ば過ぎの、まあまぁのイケメン。濃い感じの。車の趣味も私と系統が似てる。
でも一晩遊んで、次の日から連絡が途絶えたからそれ以上わたしも連絡しなくなった。
要は一晩遊ばれただけ。
一気にむなしくなった。
1人は私より2つ上の、細身で【俺様】的な人。
まあまあ年収も良かったが、わたしはオラオラ系はかなり無理。
素直に「私はあなたとこれ以上仲良くなれる自信ないから…」とお付き合いを断ったのだが…
オラオラ兄ちゃんは激怒。
真夜中、駐車場で全裸になって土下座しろと言われた。しかも車のライトを浴びながら。
それができないんなら金で勘弁してやるって…。
私は金は渡したくなかったから、それなら全裸になってやると覚悟し服を脱ぎ始めたのだがオラオラ兄ちゃんは「待って💦…」だと。
「そんなことさせたら俺が捕まる…」だって。
コイツみたいな奴に二度と引っ掛かりたくないと思った。
1人は、顔は元旦那より上でちゃんと働いてるし草野球もしてる、私生活が充実してる男性。
相手から告白されてお付き合いしてみたが、私は好きになれなかったしすぐ別れた。
私から車で40分かけて会ったりしたが、「これから友達と遊ぶんだ➰」って言われてすぐバイバイした。
それなら最初からそう言えよって思った。
そして…
わたしが今、まさにお付き合いしている男性に出会った。
その男性は当時28歳。
私は23歳。
最初はメールのやりとりのみ。すぐに会うことはしなかった。
少し遠距離だったからかな。
相手も「すぐ会おう」なんてことは言ってこなかった。
お互い慎重にメールだけをした。
写メも要求はしてこなかった。
メールをして一週間後、初めて電話をした。
それは28歳の声にしては若すぎるように感じた。
ノリはいいかんじで話しやすい。
確かにメールも絵文字デコメ満載で、女の子とメールしてるように感じたくらいだ。
その男性は早朝から仕事をしているみたいだった。
朝6時には
『
おはょ➰➰😄☀☀
今日もいぃ天気だね😍😍😍❤
そぃじゃぁ🎵➰
1日がんばろぉね✨😆😆⤴⤴
』
なんて、ちょっと笑っちゃう、けど元気をくれるメールが来た。毎日。
私より絵文字をたくさん使うから私は少し参ってしまった。それでも好印象だったからメールは続けた。
その男性はきっと私以外にもメールをしてる女性がいるような気がした。
『
おつかれー😆😆✨今日も仕事がんばったょ😜💦
これから用事があるからちょっと出掛けてくるね🎶🎶
』
まだ深い関係じゃないし、なるべく気にはしないよう努めた。
でも気になっちゃうんだよね~
どこに出掛けるんだろ…
誰と会うんだろ…
ひょっとしたら女の子…
とか。
明け方にようやく男性からメールがきた。
『
お待たせーただいま😍💓
待たせてゴメンね😢❤❤
嫉妬しちゃった⁉⁉😉
』
はい、嫉妬してます。
私もなんて必要以上に依存する女なんだろう…。
結局、男性は女友達と遊んでたらしい。
女友達が寝かせてくれなくてずっと話したりしてたみたい。
…寝かせてくれない!?💧
一緒の布団にでも入ってたのか…?
(この人って軽い感じなのかな…)
『
女友達と一緒に寝るとか意味わからないんですが…
私がメールするの、邪魔でしたらハッキリ言ってくださいねー✋
』
『
あっ😓
なんか気ぃ悪くさせちゃったみたいでゴメンね😢😢😢💔
誤解しないでね😱布団で寝るっても別に変な意味じゃないからね👍
実際なんにもしてないしさ😅😅
』
『
女友達と同じ布団に入るような男性はわたし苦手です⤵
軽いイメージしかないんで…
』
『
そうだょねーホントごめん😞💔💔
はるチャンが嫌ならもうしないって約束するから💡
だから許して😣💕
』
『
信じたい気持ちはありますが実際のところ現場を見たりしてないし、まだ会ったりもしてない人を疑ったり嫉妬するのも変な話ですよね…わたしの方こそすいません。
』
こんな感じで男性とは気まずくなってしまった。
それでも男性から毎日かかさず、早朝にメールが届いた。
そんな彼に私は少しずつ心を開いていった…。
やっぱり彼からのメールは元気が出る。
私は彼から毎日元気をもらっている。
たまにかけてきてくれる電話はもっと私を元気にさせる。
知らず知らず私は『彼に会ってみたい』と思うようになっていた。
まだ顔も見たことのない彼に会いたくてたまらなかった。
…私に元気を分けてください…
『
わたし以外に出会い系で知り合った女性っています??
』
『
う➰➰んとね💡
5人くらいいたけど今ははるチャンだけとメールしてる感じ😁😁❤
他はキモかったりウザイ女だったし⚡➰
1人だけ可愛い子いたけど止めた💡💡
』
『
なんで可愛い子と知り合えたのに止めちゃったんですか?😓
』
『
えっ⁉⁉
それ聞いちゃう?⤴⤴😉
はるチャンとメールしたかったからだょ❤❤はるチャン、素直そうで良い子そうだしね😄😄✨✨✨
こないだの女友達んちに泊まったときもはるチャン嫉妬して嬉しかった💕💕😌
俺の今までの彼女、嫉妬してこなかったからはるチャンって素直で可愛いなってホント思うょ😍😍❤ゎら
』
『
私には写メ要求しないんですか??
』
『
そりゃあ気になるけどメールだけでもはるチャンは十分😜🎶
大切にしたいから❤😍
』
正直かなり嬉しかった。
もし相手が本当のことを言ってるのなら私はかなり信じちゃうかも。
だって写メ見てもないのにそんな私と長々とメールくれるんだもん。
信じてみてもいいのかな…
でも元旦那にボロボロに裏切られたからまだ信じきるのは止めよう…
少しずつ相手を見て、どんな男性か見極めなきゃ。
すでにギャンブルや借金してるようならすぐ関係は絶とうと思う。
あとどういう家庭で育ったのか。
さんざん甘やかされて育ってきた男なんてもうムリ。
男としてどれほど自立できているかが一番気になる。
それも踏まえて彼に会って話してみたいと思った。
とある日、彼から今度の週末に私に会いに行くとメールが来た。
いざそうなると心の準備が整わずに焦っていた。
髪の毛だってボサボサで、ウメを出産してから1度も美容院に行ってない。自分なりにスキバサミでカットしてる。
胸下くらいのロングで、髪の量を減らしていただけだからエクステつけてるみないな感じ。
もちろん体型にも自信はない。はなチャンを産んで1年も経ってないからお腹の肉がビロビロ…💧
化粧だって最近まともにしてないし…。
お父さんとの仕事で肌は焼けてるし。
可愛い服なんて結婚してから買ってなかったし。
こんなありのままの自分でも受け入れてくれるのなら…
週末、会う約束をした。
彼がこっちまで来てくれるみたい。
…期待と不安が入り雑じりながら週末になる。
土曜日の夜、彼から電話がきた。
「もしも➰し🎶
やっほ💡💡はるチャン?😉
今から向かっても大丈夫??⤴」
「かなり急にですね😅
仕事終わったんですか?」
「今ね➰➰
仕事終わって💡
風呂入って💡
着替えて💡
ソッコー車に乗った😁⤴
もう高速乗るけど住所教えてくんない?🎶
あっ無理なら構わないけど~はるチャンちの近くになんか目印になる建物とかない?💡
」
「うーん💦
メジャーな建物がないです😅
近くに🌕🌕警察署ならありますが💧」
「んじゃあソコ目指して行くわ😆✨
三●インター出口でいいんだょね?😄😄」
「正解です✨
もしわからなかったら住所教えますんで😋」
「んじゃぁ➰とりあえず超高速モードで車走らせるから待ってて😉💓
たぶん1時間ちょいかな🎵また電話するよ😄😄💡
じゃまたね➰ばいばい💓はるチャン😍😍」
なんか彼は話の勢いが凄い。テンポが早いと言うか…
歳の割には落ち着きさが感じられない(笑)
それでももうすぐ会える男性にワクワクしっぱなしだった。
車で1時間もかかる距離を、顔も知らない私に会いに…
それだけで私は嬉しかったのだ。
補足になるが彼は横🌕市に住んでいるらしい。
横🌕なんて都会だし、こんな田舎にわざわざ来てもらっちゃって💡
途中、彼から何度も電話があった。
『
やっほ💡💡➰はるチャン❤💓
いま東京だけど⤴
メッチャ夜景がきれいだょ😍😍✨
今度オレと一緒に🎶キレイな夜景見に行こぉね😉❤❤
』
『
やっほ➰➰🎵はるチャン😆💕
いま埼玉県入ったから➰もうすぐ着くかな😉💡
やっと逢えるんだね❤😍なんかドキドキしちゃうねー💥😍😍
』
『
はるチャン❤やっほ😉✨
いま高速降りたんだけど➰
とりあえず🌕🌕警察署に向かうね💡👍👍
またわからなくなったら電話するね😉💓💓
』
『
はるチャン➰➰❤
たぶん着いた❤❤😄
いま近所にいると思うんだけど…
家から出てきてくれる??
オレと逢ってくれる??
怖かったらムリしなくていいんだょ😉💡
』
わざわざ車で1時間もかけて…
うちまで来てくれて…
それでも怖かったら逢わなくても大丈夫だよって…
こんな優しくて紳士的な言葉に、私の彼への恐怖心が一切廃除された。
私は慌てて玄関を飛び出した。
そこには若い青年がひとり…。
顔も知らない2人だったが、お互いを確認するのに術はいらなかった。
青年は私と目が合うとニッコリ笑った。
笑った青年と私との距離はどんどん縮まり、すでに無に等しい。
『
はるチャン⁉⁉❤
逢いたかったー💓
ずーっと逢いたかったょ❤
』
私は彼の腕の中にいた。
ギューっと私を強く抱きしめる。
(
私も…
ずっとあなたに逢いたかったんだよ…
)
それは初めて逢った人とは感じられない気持ちだった。
とおい昔に、もう十数年と逢ってない愛しい人と再開できたような…
不思議な感覚…
それでいて心地よかった…。
彼の腕の中はどこか懐かしく、落ち着く。
逢いたくて逢いたくて彼にやっと逢えた嬉しさ…
初めて逢ったはずなのにそうは思えない感動の対面を果たしたような気持ち…
気分が高揚し私は涙が溢れてしまった…
「どぉしたの⁉⁉大丈夫?はるチャン……」
涙が頬をつたった私に気づいた青年が尋ねる。
「ううん…
大丈夫です❗😢😢
嬉しいんです…」
さらに青年はギュッと私を包んでくれた。
少し落ち着き、2人は互いの顔を見合った。
ぼんやりとした月明かりにより彼の顔が照らされた。
先ほど青年に見えたのは服装のせいだった訳じゃない。
顔もかなり若く見えた。
(25……💧
24歳…くらいかな!!💧💧)
「はるチャン………
はるチャン➰➰可愛ぃね❤❤😍
オレゎはるチャン好みだょ😁💓💓✨」
「あっ…😅💧
そこまで可愛くないです💧
それにホントに28歳ですか?😓」
「ホントだょ😁😁⤴
ウソじゃないし👍
よく若く見られるんょね➰➰😜😆
にしても💡
はるチャンまじ可愛えぇ❤❤😍」
「わざわざ遠くから来てくれてありがとう💓
優しいんですね😌」
「こんな可愛いってわかってたら➰➰
もっと早く逢いに来ちゃうべ😋🎵🎵
ってかオレどう⁉⁉
キモい⁉」
「ぶっちゃけカッコいい…かも😋💓」
「なんだそれ😆😆(笑)
でも実際に逢ってみて良かった⁉⁉✨」
「そうですね🐱
まだまだ話足りないんで何とも言えないです🐱🐱(笑)」
「だよねー😅😅💦
んじゃ⤴もっとお互い知ってこう‼😉😉」
そんな会話を30分程したっけ…。
まだ何にも知らない2人だったが、ここから芽を出し、花を咲かせ、互いに成長し合うのはこの後の話。
🌱第6章🌱① 【トミーとの遠距離恋愛】
その男、名はトミー。
青年に見えたヤツのこと。
高橋富和だからトミーって呼んでる。
でも最初は恥ずかしくて『カズくん』って呼んじゃってた。
元旦那と同じ呼び方…ちょっと昔を思い出したりしたが、カズくんって言いやすかった。
あの日、初めて逢ったときのトミーは…
まずファッション的にチャラ男。
ピンクでチェック柄のシャツを素肌に来ていてボタン全開。どんだけ見せたがり?(笑)
ジーパンは程よく色落ちして派手にクラッシュしていた。
かなり細身で身長180㎝前後。。
わたしが149㎝だから大差歴然。
ギュッて抱き締められたとき身長差を感じた。自然と私はつま先立ちになっていた。
トミーの長い脚にはそのクラッシュジーパンがよく似合っていた。
トミーと✉していたときにアメカジ着るって言ってたから、アメカジってこんなんだったかな…と無理に自分を納得させたけど(笑)。
髪の毛はサラサラで茶色。あんまり男の髪型ってよくわからないがミディアムくらいで、連想するなら嵐の相葉クンを想像させよう。むしろ相葉クンそのものだ。
顔ももはや相葉クン。爽やか。第一印象は相葉クンだがよく見れば岩城晃一。
…じゃなくて反町隆史に似てる。
要はトータル的にイケメン。レベル高し。
それにトミーは綺麗な瞳を持っていた。
二重の茶色い目で、力強くてまっすぐな眼差し。
見ていても吸い込まれないけど吸い込まれそうな…。
…未だに吸い込まれないが私はその瞳、大好き。
華奢に見えたトミーの腕だが脱いだらキレイな筋の入った腕だった。木工大工や鳶を経験してるだけの筋力を持っていた。
喋り方はやっぱりチャラ男。
ノリは毎日絶好調。
トミーがいると賑やかになる。
うるさく感じる。
トミーは、地元の友達はみんなこんな感じって言う。
だからハマッ子ってチャラ男のイメージ。
トミーは3日間、うちに泊まった。
初めて逢って、初日でお泊まり。
私の親には内緒で…。
トミーと1つの布団で寝たのだが私に手を出してこなかった。それが益々トミーを紳士に写した。
見た目はチャラ男だが根はしっかりしていた。
いや…当時はまだネコを被ってたのかもしれない。
2日目の朝。
トミーは夜明けと共に起きる。
起きたらまず『お腹すいた❤❤朝ごはんどぉする⁉✨』だって。
朝ごはんなんて久しく食べてなかったけどトミーのために作った。
簡単に目玉焼きとベーコン焼いたやつに白米。
トミーは朝からガッツリ食べる。
そんなトミーの姿が微笑ましく見えた。
昼はテキトーに買い物行ったりして時間を潰した。
昼飯を外で済ませ家に帰ったらトミーは『眠い…ちょっと寝ていい?』と、すぐ爆睡した。
ドラえもんののび太くんにも勝る早さで寝てしまった。
そんなトミーを放っといて私は夕飯の支度に取り掛かる。
トミーに作る初めての夕御飯だから何か洒落たものを食べさせたかった。
この日のメニューは【タコと生姜の炒飯】。小ネギも入っててサッパリした和風チャーハン。わたしの自信作を、寝起きのトミーはガツガツ平らげた。
完食したトミーはなんか物足りなそうな表情を見せた。
トミーはもっと食べたかった様子だった。
3日目は家でダラダラ過ごした。
唯一わたしが持っているワンピースの漫画本を読んでみたり、読んでみたり、読んでみたり…。
テレビを見たり見なかったり付けっぱなしにしたり…。
すでにマッタリムードが漂っているこの空間は出逢って3日目の男女とは思えない光景だろう。
この日の夕御飯のメニューは忘れてしまったが、トミーが暴食していたのは間違いない。
もうこのあたりからトミーは私の前でオナラもするようになっていた。
初めは私もビックリしてデリカシーのない人だなーっと思ったが『健康的だね😅我慢してたら体に良くないからね✨👍』と言ってあげたわ。
夜寝るときに一緒に布団に入るとトミーは私をギュッと抱きしめた。
そして耳元でこう言うのだ…
「好きだょ❤❤はるチャン😌💓もう…今日は我慢できないよ…」
トミーと出逢って3日目。
私とトミーは身体を重ねた…。
トミーもよく我慢したなって思う。女が隣で寝てるのに2日間はこらえたんだもん。
トミーのキスから始まり、
優しく…
ゆっくりと…
大切に愛撫されてゆく…。
私はこんなイケメンとエッチしたことなんてないから緊張しすぎて体が強張った。
それがトミーに伝わり「そんな緊張しないで❤😉」と言われてしまった。
ちょっとだけ【女慣れ】してるのかな…と思ったがトミーのテクを身体全体で感じ、私の思考回路は乱れた。
トミーの綺麗な身体が私の視覚を満足させ
トミーの独特な癖のある声が私の聴覚を刺激し
トミーのキスが私の味覚を麻痺させ
トミーの匂いが私の臭覚を包み込み
私がトミーを抱きしめることで最後の五感が充たされる。
私はトミーに抱かれて幸せだった。
嬉しかった。
トミーはどうだったのだろう…
私のことが好きで抱いていたのだろうか…
ただ目の前にいる女を抱きたかっただけだったのだろうか…
少なくとも私はトミーを信じ、女として抱かれる喜びを感じていた…。
ちょっとトミーと目を合わすのが恥ずかしくなった。
初めての行為のあとはやっぱり照れくさい。
そんな余韻に浸ってるまもなく、トミーは帰らなければならない。次の日は早朝から仕事。朝帰りでは間に合わない。
深夜に帰るトミーを見送るのはとても辛かった。
さっきまでは2人繋がって幸せ感じてたのに…だから余計に寂しく感じた。
この時わたしはトミーをどれほど好きでいたのだろう…
トミーとバイバイしたら無性に寂しさが募る。
それでもトミーはすぐメールをくれたから気分は紛れた。
3日間トミーと過ごしたが、私のことはだいたい話した。私がバツイチであることを…。
すべて話してもトミーは私を受け入れてくれた。やはり初めは驚いて引いてしまってたが私はトミーと一緒にいたいと強く思った。
トミーは甘えられるのがすごく好きなタイプらしい。
私はきっと甘えたがりだが、離婚を経験して【甘える】ことが上手くできなくなった。
子供を手放しはしたがいつか胸を張って子供に会える日を願い、『しっかり生きていかなきゃ』と自分に言い聞かせるようになっていた。
そんな胸の内をこのときのトミーはまだ知らない…。
トミーはもし私が子供を引き取っていたなら私には逢わなかったと言っていた。
そうだよね…
バツイチで子供2人もいたら…
トミーには重いよね…。
でもね、
今となってはトミーも理解してくれるようになったの。
「俺にもっと経済力があったら子供たちを引き取れてたのかな…」って。
そして1週間後の週末、またトミーが会いに来てくれた。
「どっか行こっか🎵🎵😁」
そう言われ、わたしは夜景が見たいとリクエストした。
真夜中に車を走らせ、向かう先は江ノ島の海。
トミーは横浜の人だからいま来た道をまた折り返す。
私は今まで夜景を見に行ったことがなかったから楽しみだった。
1時間強ドライブして潮風の抜ける江ノ島へ着いた。
静かだ…
江ノ島のシンボルである灯台のライトが湘南の静かな夜の海を見つめている…。
少し強めに流れてくる潮風が私の肌に心地よく触れる…。
そして時々聞こえる波の音が余計に辺りの静けさを強調させる…。
私は真夜中の湘南の海はもっと若い衆だらけで賑かなものと思っていたが、全く予想に反した。
もちろん多少なりとも周りに人はいた。
みんな静かに湘南の夜景を満喫していた…。
「ねえねぇはるチャン🎵🎵🎶
今から海に向かって2人で大声出さない⁉⁉😁」
「えっ⁉💧
ヤだ❗😒
ムリだし恥ずかしい⚡」
「んなこと言わないでやろー❤❤😍
俺が先に言うから、そしたらはるチャンも叫んでね❗やくそく❤😉」
「なに言えばいいかわからないからムリ❤😉💢💢」
「俺が先に言うことにはるチャンが続けてくれればいいだけ❗💡
カンタン❤😜」
私は静かに夜景を見たかっただけなのに…
周りは暗闇ではあるが、眼で確認できる距離にギャラリーいるし…
こんな中学生みたいなトミーのせいで私の理想してた【夜景を見る】…
2人静かに肩を寄り添いながら美しい夜の風景を眺め、時間を気にすることなくゆっくり過ごす…
という計画が台無しになった。
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