『私に気づいて…』
24歳の私が書く、初めての小説です。
完全な素人ですので表現力不足などはご了承ください。
フィクションですが、内容に不快を感じる方はスルーしてください。
多くの方々に読んでもらい、いつか読者様による感想スレ立ち上げてくれたら嬉しいな…
🍀プロローグ
2010年12月15日(水)…
午後2時…
こんな時間まで何かをすることもなく、ただ起きているだけの私…
洗濯物は3日に一度くらい。彼氏の作業着は夜中にやる。今日の朝9時くらいに干したけど、終わったらまた布団の中に潜る。
暖房使うと電気代もったいないから布団から抜け出せない。
最近は外に出ない…というより、出れない。出たくない。
いつからだろう…
誰とも会いたくないんだ…
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『君、やっと笑顔になってきたね✨笑ってる方が可愛いよ👍せっかく出会えたんだし、暇だし➰カラオケでも行こ🎵ってかオレたち付き合わない⁉』
『……。(…え⁉いきなり💦)』
私は戸惑いの表情のまま何て応えればいいかわからなかった。
(確かにこの人は私を助けてくれた、とても優しい人…でも付き合うって何すればいいんだろう?)
『よし❗じゃあ付き合おう‼よろしくねっ😁✨オレは悠太💡』
(まだ何も言ってないんですが…💧)
こういう場でもハッキリ言えない私は相手のテンポに従うまでだ。
もちろん、場の空気は乱したくないし。
なんだかよくわからずに初めての彼氏ができた。
初めての彼氏<悠太>に促されるまま近くのカラオケBOXに入った。
当時、よく流れていたサザン桑田の波乗りジョニーを悠太は歌っていた…。
私はGLAYが大好きだったから悠太にリクエスト…意外にも悠太の歌声はTERUのややハスキーなそれに似ていた。
それだけで少しだけ悠太に惚れた気がした…。
1時間もしないうちに悠太はマイクを置いた。
『こっちにおいで…。』
私は悠太の真横に座る。
何もわからないフリをしながら私は次に起きることが想像できた。
2人は少し見つめ合い、キスを交わした…。
かなり緊張していた私は変な汗をかいていた。心臓はバクバクだった。
『オレの上に座って…』
『えっ⁉ムリです💦わたし重いし…💧』
『いいから大丈夫だよ😌』
NOと言えない私はしぶしぶ悠太の上に、向かい合わせに座る。
もう一度、ぎこちないキスを交わす…。
キスをしながら悠太の手は私の胸に伸びる…。
(…⁉💧)
キスにより口は塞がれているので声が出ない。
今度はパンツに手がかかってきた…。
『……いやっ❗』
ここはカラオケBOXだし、ドアの向こうには行き交う人がよく見えた。
『大丈夫だって🐱』
私は抵抗できなかった。
つい数時間前に助けてもらった相手に歯向かうことができなかった。
悠太の手はパンツの中まで入り、私の秘部は愛撫された。
(これ…痛いんだよね…)
性行為をするのはこれで2度目となる。
私の初体験はレイプというか何と言うか…。
中③になってすぐの事件。
このときはまだ私立だったから電車通学。
学校が終わり、電車の乗り換えでホームに突っ立っていた。
『おいで。一緒に遊ぼう。』
声をかけてきたのは27歳前後の男。
バカな私は好奇心に負け、何も知らずに付いて行ってしまう。
『うちにおいで。楽しいことしよう。』
(楽しいことって何だろう…。)
内心、ワクワクしていた私。
そう…私は箱入り娘で純粋だった(←過去形ねっ☆笑)
ラブホの意味すら知らなかった。
クラスの女子が下ネタで盛り上がってても私には何のことだか理解できず話しに付いていけなかった。
しばらくして男の住み処に到着した。
男はCDデッキで音楽をかけた。
♪~オレは東京生まれ HIP HOP育ち 悪そうなヤツはだいたい友達…♪
夕方の刻…外は薄暗いが男は部屋の電気を点けない。
会話はない。
『……処女だよね?』
(ショジョってなんだ??)
<処女>の意味がわからない私はキョトンとした顔になる。
『まぁいいや。まずはキス…ねっ。』
男の顔が近づく。
私の唇に男のが重なった。
これが私のファーストキス。
甘くもなんともなかった。
ただ一気に恐怖感に襲われた。
男は私の制服を脱がし始めた。
私は怖くて震えていただろう。声も出ない。
服を全て脱がされ、私はあらわな姿になった。
『綺麗なおっぱいだね…。』
男の目は怖かった。
『血…出るかな…?』
男の言った言葉の意味がわからない。なんで血の話?わたし…刺されるのかな…
『布団に寝て。』
私は男の言う通りにする。
『足…広げて…』
恥ずかしいのと怖い気持ちが入り交じるが、男に歯向かえばもっと怖いことが起こるような気がした。
そして私のアソコに何かが当たる。
ゆっくりと痛みが増してくる…。
(…なに?なにしてるの!?)
痛くて涙が流れる…。
『あれ?血ぃ出ないけど処女じゃなかったの?💦』
もはや質問に応える余裕もない。
その後のことはあまり覚えていない…。
ただ私の鞄の中のケータイがうるさく鳴っていたことは覚えている。
帰りが遅い私を心配して、母親が何度もコールしていたのだ。
次の日、学校のイスに上手く座れなかった。アソコが痛すぎた。
…これが私の初体験になった。
…悠太に愛撫されるが、気持ちいい感覚には至らない。
『オレのも触って…』
この日、初めて男の人の大きくなったモノを見た。ビックリした。
兄や父の風呂上がりのそれとはかなり違う形だったからだ。
『そのまま…ちょっと腰浮かして。』
悠太の上に向かい合わせに座った状態のまま、私は腰を浮かす。
私のパンツを少し横にずらし、悠太のモノがゆっくり入れられる…。
ドアの向こうの人たちに気付かれないうちに早く終わってほしかった。
(こんなことしてたらカラオケする時間なくなっちゃうじゃん…⤵)
正直、まだ歌っていたかった。
セックスの気持ち良さも感じなく、ただ苦痛に耐えなければなからなかった。
それだったらカラオケで歌う方が楽しいし。
このときの私はこの行為が何を意味するか、知らなかったと思う。
セックス・性行為・エッチと言う名で、コンドームをつける<避妊>をしなければ赤ちゃんができるということを知らなかった。
2人は座った状態のまま、悠太が私の腰を浮かしながら腰を上下に動かしていた。
私は苦痛に耐え続け、悠太は満足したのか行為は終わった。
『そろそろ出よっか💦』
そう言われ、会計は悠太がすべて出してくれた。
お互いの連絡先を交換し、その日はそれで帰った。
悠太の家は千葉県、私は埼玉県だから反対方向の電車に乗った。
家に帰ってから今日起こった事を思い出し、急にドキドキした。
変にソワソワしてたから家族にバレないように装った。
模擬試験やったことなんて頭から無くなっていた。
(付き合うって、ああゆう事をするのかな…?)
当時の私の頭に
付き合う=エッチな事をする
という変な知識が加わった。
この日寝る前に悠太からメールが来た。
〔悠太だよ!!これからよろしくね!お互い受験がんばろう(^-^)b〕
デコメがなかったから絵文字で表現をした時代…。
これが私と初めての彼氏、悠太との出会いになった。
受験を終えて進路が決まり、私は悠太に会いたくて仕方なかった。
一応、月①のペースで会ってはいたが、まだ4回しか遊んでいない。
いや、遊ぶと言うよりエッチしかしていなかった。
会ってからバイバイするまで2~3時間。しかも私が悠太の地元の駅まで通ってた。
悠太も進路は決まっていたがバイトで忙しい感じだった。だから私から会いに行った。
駅で悠太と待ち合わせし、悠太の家でエッチしていた。
不思議と悠太の家にはいつも誰もいなかった。
エッチが終わるとすぐにバイバイ。
私にはそれが普通だと思っていた。
だけど、エッチしなくても、ただ一緒にいたい…そばにいてくれるだけで良かった…。
そう思ってる私に悠太は
『好きだから、愛してるからエッチするんだよ…。』
(へぇ、そうなんだ。私は愛されてるんだ…。)
私は悠太の言葉を信じていた。
私は悠太にいろんな事を教わった。…エッチに関することだけだが…(笑)
ある時、悠太はバナナを買ってきて、私にフ○ラの練習をさせた。
もちろんフ○ラなんて知らなかった私に、悠太は
『歯は立てちゃダメだよ。ちょっと吸うような感じで…』
と、バナナ講習してくれた。
初めて悠太にフ○ラしたときは気持ち悪くて涙目になった。
上手く首を使って動かせない私の頭を掴んで、無理矢理動かされたっけ…。そのときはちょっと怖かったな…。
また、あるとき悠太はメールで
〔今日電車に乗ってくるとき、パンツは履いてこないでね!!服はミニスカで☆〕
(えぇー嫌だー💧)
そう思いながら断ることもできずに私はノーパンで電車に乗り、悠太と会った。
『電車乗ってるときどんな気分だった??階段上ってるときはどうだった???』
この人は変態か?
その日もエッチするのみだった。
たまにはカラオケとか、どっか遊び行きたいなー。
『ねえねぇ、たまにはどっか遊び行きたいよ🐱』
『えー💧うちんちで十分じゃん🌀オレ、大学の学費とか払わなきゃいけないからバイトの金は使いたくないんだ…。』
(そうなんだ…。何か悪いこと言っちゃったかな…。)
だから私は我慢した。
悠太と遊んだのは……
初めて会った日…
悠太に変なオッサンから助けてもらった日のカラオケだけだった。
中学校…卒業式。
校長、教育委員会の偉そうなオッサン、PTAのオバサンなどの長い話。
卒業生による体育館でおきまりの卒業歌や答辞。
…まわりの女子は嗚咽混じりに涙を流す中、私は冷静に直立不動。
あんな短期間しか通学してなかったから涙なんか出ないし…。
卒業式後の、特に女子の間で盛り上がる写真撮影会には困った。わたし、友達あんまいないし…。
それに部活もしてなかったから後輩もいないし…わたし以外には後輩が群がり、私はまた浮いていた。
卒業アルバムをもらったが嬉しくなかった。
クラス別の個人写真…わたしだけ制服が違うから変に目立ってた。
3年間の思い出のページなんて、わたし2枚しか写ってないからね…体育祭と音楽祭…。
私の中学校生活が終わった。
高校生の頃。
いや~、近いってイイね♪
中学とは違って片道30分ちょいの通学時間になった。
高校生活は軽めに楽しく過ごしたかった。
すこし遅めの反抗期だったのかよくわからないが、優等生だった私は入学式に髪を染めてった。
髪を染めただけで気分も軽くなり、私はだんだんとあか抜けてく…。
髪が明るい+落ち着いた性格の為だったのか…入学式、指定された自分のクラスに入ろうとした時だった…
『あっ先輩ですかあ??』
(わたしの事?💦💦)
いきなり先輩と間違えられた。
わたし、老けてる…?(笑)
クラスに入り、出席番号順の自分の机に座る。
隣や周辺に座っていた女子とすぐに友達になれた。
他に髪を染めてる子は…
見当たらない。
ちょっと私浮いてるかな…?
クラスには生徒がほぼ揃った…
担任の先生も来た。
その時、私よりさらに浮いた子が入ってきた…
『おっ❗須藤チャンじゃ➰ん☀☀』
明らかにギャルな感じのその子は、教室の後ろの入り口から正面の黒板にいる先生に話しかけた。
『なんだお前💧オレのクラスか⤵⤵😞(笑)』
先生はギャルに向かって話す。
どうやら、そのギャルはダブり…留年者のようだ。
ギャルは自分の席に着こうと教室の中に入ってきた。
留年者というのと、ギャルの風貌に新入生は引いていた。
私も関わりたくないなーと思っていた。むしろギャルなんかと絡んだことないしっ。
『ねぇ名前なんてゆーの⤴友達なろぉよ❤』
『えっ⁉』
まさか。
ギャルが私に話しかけてきた💧
近くで見たらギャルは可愛かった。
髪はサラサラの金髪ロング、
色白でナチュラルなメイク、
細すぎもしない健康体な足を短いスカートからさらけ出し、
ルーズソックスをはき、
ダボッとした大きめの白いセーター、
指定の制服のブレザーは片手に持っていた。
『えっ⁉わたし⁉…デスか?💦』
『だって髪茶色い子、他にいないし➰➰』
なんだ、そんな理由で私と友達になりたいなんて…
この高校は規則がゆるかった。
まぁ入学式から髪が茶色かった私は後で先生に怒られたが…
『ちゃんと黒くしてこいよ🎵』
この程度しか言われなかった。
『わたしさぁ➰ダブって1個上なんだけど🌀敬語とかやめてね✨友達なんだし👍』
私はギャルと友達になった。
このギャルとの出会いにより、私の人生はちょっと変わってったかもしれない…。
相変わらず彼氏の悠太とは月①ペースで会っていた。
でもそろそろ終わりかな…って感じてた。
ある日、どうしても悠太に会いたくなり、悠太に連絡したが返事が来ない。
しばらくして
〔なんか風邪ひいたっぽいから今日は会えないかも…〕
と返事が来た。
私はただ悠太に会いたかった。無性に会いたかっただけだ。
どうせ私が悠太の近くまで行くんだし…
行っちゃえ!!
悠太にアポなしで私は電車に乗った。
その日は雨が降っていた…。
電車を降り、歩き慣れた悠太の家までの道を独りで歩く…。
雨は止む気配がない。
悠太の家の近くまで来て、電話をかける。
プルルル- プルルル- …
出てくれない…。
なんで?
プルルル- プルルル- プルルル-
私は何度もかけなおす。
もはや鬼電(笑)
雨の降る中、傘をさしながら30分は待っただろうか…。
プルルル- プルっ
『もしもーし…』
気だるそうな悠太の声。
『あっ悠太?どうして電話に出てくれなかったの?…』
『ごめん…寝てたわ。』
『そっか…。…あのね、私どうしても会いたくて…来ちゃった…』
『はぁ⁉会えないって言ったじゃん💧いまどこだよ?』
『すぐそばまで来てる…』
『ちょっと待ってろ。』
10分くらいしてチャリに乗った悠太が現れた。
『もうーいきなりどうしたんだよー💧オレ風邪ひいてるんだよ。』
『ごめん…。ただ会いたかっただけ…』
『今日はエッチも何もできないよ?元気ないし…』
(別にエッチがしたくて会いに来たんじゃない…ただ悠太に会いたかっただけ…)
なんだか私は悲しくなった。
悠太は本当にエッチしか頭にないのだろうか…。
この日はすぐバイバイした。
これが悠太と会った、最後の日になった…。
家に帰るまでの電車の中で私はいろいろ考えた…。
家に帰ってからも考えた。
恋愛ってなんなんだろう…。
ただエッチすることだけ…じゃないよね…。
もっと色んな場所に遊び行ったり、お互い楽しく笑ったり…。
何よりも<会いたい>、ただそれだけの私の気持ちが悠太により消滅したような気がしたんだ…。
私は悠太に冷めたんだ…。
別れよう。
私はメールで悠太に別れたい事を伝えた。
悠太はビックリしていたようだ…
〔えっ?急にどうした!?俺たちずっと一緒にいようよ?お前のことが好きだよ!〕
私の気持ちは揺れない。
半ば強引に別れた。
後ろめたさもなかった…。
高校生活がスタートして私は彼氏と別れた。
次はもっと素敵な恋を見つけよう…。
友達になったギャルと毎日一緒に登下校するようになった。
だって地元が同じだったんだもん。
よくよく聞いたら私と同じ小学校だったみたい。
同じ小学校の1学年㊤にいたんだぁ…。
なんか偶然。
登下校はギャルと行動していたが、校内ではギャル以外とも付き合いは広くしてた。
心から気の置ける<親友>が欲しかった…。
高校ライフは軽めで楽しく過ごすつもりだったが勉強には手を抜けなかった。
勉強することが当たり前に定着していたからかな。
学校帰りにはギャルと遊んだ…。
プリクラ撮ったりカラオケしたり。
ギャルと一緒にいればいるほど、私もギャル色に染まっていく…。
いつのまにか化粧もしていた。毎朝メイクを欠かさず頑張った。ルーズソックスは当たり前に履いてた。
しかし肌は焼かない…。
友達のその子が<白いギャル>だったからかな…。
ギャルと一緒に歩いているとよくナンパもされた。
私はチャラい男は苦手だ…。
しかしギャルはノリが良い。
一見、尻軽そうなギャルだが、いまだに初体験はまだだと言っていた。
ギャルは意外と硬派だった。
これはもっと後の話になるが…ある日ギャルに
『ねぇ➰ハル➰➰初めてエッチするときって足の毛とか剃った方がいいのかなぁ?💦』
と聞かれたことがあった。
『えっ💧それゎ…毛深かったら剃ればいいんじゃん?😅』
このとき本当にギャルは処女だったんだーって思った。
この高校は過ごしやすかった。
校則がゆるかった為か、あらゆる女子があか抜けていく。
元からギャルだった子もいたようで、本領発揮したかのように個性を出していた。
そういえば先輩も跳びきり可愛いのがたくさんいた。
階段ですれ違う先輩を見ては後ろを振り返り、(キレイで可愛いな…)と感じた。
この高校を選んで良かったーと感じ始めた頃…
第2の恋が訪れた…。
平日の学校帰り…一緒に帰ってきてたギャルとバイバイし、私は1人でまた電車に乗った。
向かった場所は…悠太の地元の駅。
一方的に別れて後ろめたさも感じなかったつもり…。
けど本当は寂しかった。
また会いたかった。
忘れたはずの悠太の香り…それを思い出させる街並みを見に行った。
行ったところで何にもないが、その懐かしい風景に想いが揺れた…。
私は駅からその街並みを眺めていた…。
夕方で駅は人混みに溢れていた。
悠太は大学生…。この人混みの中にいるのかなぁ…。
でも別れて正解だったよね…あんなエッチするだけの恋愛なんて、なんか違ったよね…もっと素敵な恋をしたかったんだよね…
そう自分に言い聞かせ、もう2度とこの地には来ないと決めたんだ…。
でも…なんかさっきから妙な視線が気になる…。
駅のロータリーのバス停の近くでうろうろしてるヤツが私を見てる気がする…。
だんだんそいつが近づいてきた…
しかし私は平然としてた。
だってそいつ…真面目そうな男の子だったんだもん(笑)
そいつが私の目の前までやって来た。
私服で、白いパーカーにジーパン。いかにも若そう。
『ねぇ何してんの?💡だれかと待ち合わせ?⤴』
『いや…違いますけど!!』
明らかに若そうなヤツが私にタメ口聞いてきたからちょっとムカついた。
いつもの私なら煙たい表情をして無視。
けど今日は違った…。
この男の子、チャラくないし、真面目そうな雰囲気だが背も高いしよく見れば良い男。
『どこの高校生?✨俺は高①だけど☀』
(年下に見えたけどタメかぁ。)
『名前なんてゆーの?😄良かったら番号交換しよ🎵』
何も悪意がなさそうだったし、これも1つの出会いか💡と思い、私は連絡先を交換した。
この男の子、ナンパしてきた割にはナンパに慣れていないのがよくわかった。
うまく会話が続かないのだ。
なので、あまりしゃべりもせずに私は帰った。
家に帰り、夜の7時くらいに男の子からメールが届いた。
〔今日は番号交換してくれてありがとね😄オレ、勇太っていうんだ❗よろしく‼〕
勇太…
神様のいたずらだろうか…
ついこの間まで付き合ってたのは
悠太…
名前、かぶってるし!(笑)
なんだろう…この<勇太>に少しずつ興味が沸いたんだ。
〔オレさー、歳上の人だと思ってナンパしちゃったけど💧タメだったんだね☀〕
〔名前は何て呼んだらいい⁉〕
くだらないメールだが会話は弾む。
〔あっ❗サッカー始まるからまたね🌀〕
ちょうどこの頃、FIFAw杯の中継ばかりテレビで流れていた。
(勇太ってサッカー好きなんだ…。)
前に付き合ってた<悠太>は野球部だった。
ちょっと対称的な2人…。
私はさらに勇太に興味が沸いてきた。
次の日も勇太とのメールは弾んだ。
勇太は私のことをナンパしてきた軽そうなヤツだが、やはりチャラくはないように感じた。
聞けば、勇太は男子校で、ああいう風にナンパでもしなきゃ女の子との出会いがないのだという…。
部活はやはりサッカー部。毎週月曜日が休部らしい。
そういえば勇太にナンパされた日は月曜日だった…。
そして私が1人目のターゲットになったらしい。
あの日、私がふらっと悠太の地元の駅まで行かなければ出会わなかった2人…
偶然だかよくわからないが、たまたま勇太と出会っただけ…。
でもそれが自分なりに運命のような気がしてならなかった。
わたしは勇太に恋をしていた…。
〔なんで私をナンパしたの??〕
〔えっ⁉だって…駅で目立ってたし。可愛いって思ったから。〕
〔別に可愛くないし💧太ってるし💦〕
〔あのさ、うちら付き合わない?一目惚れしたんだ…〕
私は嬉しかった。
私もいつのまにか好きになってた。
断る理由なんてなかった。
2人目の彼氏、勇太。
背は175センチで細身、少し濃いめの顔立ち、焼けた肌が印象的な男の子だった。
盛れば<速水もこみち>に似ていた。
メールからの付き合いになってしまった私たちは、お互い早く会いたかった。
しかし会えるのは勇太が部活休みの月曜日のみだった。
それが待ち遠しくてたまらなかった。
ナンパされてから一週間後の月曜日…
私は会いに行った…
2人が出会った駅まで…
もう2度と行かないと決めた駅に…。
勇太は高校までチャリ通だったから電車には乗らないのだ…。
自分から会いに行くのは今まで普通にしてきたから何とも思わなかったし。
一週間ぶり、会うのは2回目…
駅の改札を出ると勇太は待っていた。
今日は学ラン姿の勇太。
(彼氏なんだ…)
と頭のなかで意識してしまうと
恥ずかしくて勇太の顔がまともに見れない…。
まさに甘酸っぱい恋っていうのがピッタリだ。
お互い高校①年生だし、健全なお付き合いが送れますように…。
勇太は優しかった。
紳士的なヤツだ。
どっかそこらへんに2人で適当に座ろうとしたとき、ハンカチをポケットから取り出して(この上にどうぞお座りください…)的な。
さりげない優しさを与えてくれた。
プリクラを撮りにゲーセンに行ったとき…タチの悪そうな男子たちに囲まれたが勇太は私を後ろに隠して守ってくれた。
頼りなさそうに見えた勇太だったが、自然と私が甘える関係になった。
週に①度しか会えなくてもメールは絶え間なく続いた。
ただ…やっぱりサッカー中継になると、お決まりのように音信不通になる。
(サッカー好きなんだからそこは仕方ないか…)
と、自分でも割りきるようにしていたが心底さびしかった。
そんな中、第1回目の定期テストが近づいてきた…。
私はテスト期間になると登校時間を早めて、だれもいない教室で勉強するのが好きだ。
だから毎日一緒に登下校するギャルには断りのメールを入れた。
〔テスト期間だから、早めに学校行って勉強したいから先に行ってるね⤴🌀🌀〕
ギャルから返事は来なかったが、気にはしなかった。
ひとり、静かな教室で勉強しているうちにクラスの皆は登校してきた。
そのうち、ギャルも教室に入ってきた…。
『おはよう。ってかさー、なんで朝から勉強するわけ⁉まじ意味わかんないし。』
ギャルにそう言われ、私は困惑した。
ギャルは朝から不機嫌だった。
(別に朝から勉強したっていいじゃん…。)
その日はあまりギャルと絡まなかったが、下校時間になると自然に2人で帰った。
『ねぇー明日も朝から勉強すんの??』
『えっ…いや、しないよ😅💦家でやるし。。。』
ギャルの機嫌を損ねたくなかった為、わたしは本心を言えなかった。
(あ➰ぁ⤵勉強したくてもできないし。)
まぁ家で勉強を頑張ろればいいだけの話だが…。
第1回目のテストは適当に頑張った。
しかし自分でも想像以上の成績が出せた。
クラスではトップ、学年でも1ケタの順位だった。
担任の先生にも驚かれたくらいだ。
『お前、見た目もしっかりしてくれればなぁー🐱🌀』
先生が私の髪や制服を見ながら言う。
ここの高校は少し名の通った進学校で、先には付属大学も続いていた。
一般入試した際、やはり倍率は高く、偏差値も高いように感じた。
受験も終わり、部活をやりだす時期のテストには気を緩めた生徒がたくさんいたのだろうか…。
一方、ギャルは……赤点の科目を叩き出していた。
ギャルにとってはそれが当たり前の事のようで、焦るわけでも落ち込んでいる様子でもなかった。
『うわぁ⤴赤点ばっか💡』
ギャルは自分の答案用紙を眺めながら言う。
『私も中学んときは頭良かったんだけどなー❤』
そう続けて言うギャル。
『はっ⁉まじ?💧』
その話が聞こえていた周辺の生徒と同じ表情をする。
まぁ、確かにそうだよね…。じゃなくちゃココの高校、入学できないしね。
高校生初の試験も終わり、またいつもの日常に戻る。
週①は勇太に会い、その他はギャルと遊んでから帰る…
私もギャルも部活はしなかったので帰宅部を満喫した。
しかし遊ぶと金はなくなる。
いい加減、親から遊ぶ金をもらうには恥ずかしく思えてきた。
なので駅近くのファミレスでバイトする事にした。
正直、毎日毎日ギャルと一緒にいるのは気が滅入ったから丁度良かった。
だってギャルとプリクラ撮ったとき、ギャルの写りが悪いと何枚も何枚も撮り直しさせられたから…。
カラオケだって延長!延長!の繰り返し…。自分の歌いたい歌に採点機能を付け、少しでも音程外したら同じ曲のリピート…。
そんなギャルに私は文句も言えずに毎日一緒にいたんだ…。
そして夏休みがやって来る。
8月は私の誕生日月。
夏休みとは言えど、勇太は相変わらず部活漬け。
わたしもバイトを頑張った。
勇太は合宿しに外国まで行っていた。
さびしかったが、朝からバイトすることで気が紛れる。ファミレスのランチタイムは尋常でないくらい忙しかった。
それでも、私の誕生日には一緒にTDLに行くことができた。
真夏の太陽が照りつけ、夏休みということでかなりの人混み…汗をかきながら長時間待ちのアトラクション…
しかし隣には大好きな勇太がいる…
それだけで充分しあわせだった。
夏休みも終わり、9月に入る。
毎週のように私は勇太の地元の駅まで通った。
いつも駅の周辺でうろうろし、マックに言って話をしたり、カラオケに行ったり…。
そんななか勇太に言われた…。
『あのさぁ、隠したくはないからハッキリ言っとくね…。』
『…なぁに??😓』
ちょっと聞くのが怖かった。
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16レス 360HIT 相談したいさん (30代 女性 ) -
婚活で出会った人を信用する方法
どうやったら彼を信じられますか?婚活を続けて、ようやく素敵な方と出会い、お付き合いを開始しました。た…
8レス 225HIT 恋愛好きさん (30代 女性 ) -
友達ってなんだろう
友達に恋愛相談をしていました。 僕は人間関係が苦手な面があるので脈ナシで相手にされずなところがあり…
42レス 957HIT 匿名さん -
この世の中に、そして宇宙にあるものは
万物において、一長一短を持っているとゆうのが定理で、 たとえば、 「都会」 「イナカ」 この…
11レス 186HIT おしゃべり好きさん - もっと見る