木蘭の涙~love is put from{Ageha}.
ここに2つの日記帳がある。
1つは…鳳蝶(アゲハ)の
『産みの母』
の日記帳…
もう1つは…
『鳳蝶(アゲハ)』
の日記帳…
この2つの日記帳の名前は、
『Butterfly's memoir』
~蝶の回顧録~…
この2つの日記帳に綴られた共通しているある想いがある。
それは・・・
{…あなたの事を綴っていきたい…
…あなたのことを想うと胸が痛い…
…逢いたい…今すぐ…逢いたい…
…あなたに逢いたい…}
*********
このお話はAgeha↔松岡一葉の小説・・・『Butterfly's memoir』に登場する“渡辺鳳蝶”(ワタナベアゲハ)の日記と“鳳蝶(アゲハ)の産みの母”の日記を元にした物語です。
『運命の悪戯』と『愛』について綴られた物語になります。
*********
🐚『Butterfly's memoir』
と合わせて更新して行く為、不定期になるかと思いますがどうぞ宜しくお願いします🐚
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「海蝶(ウミ)…俺…海蝶のことずっと想い続けるから。こんなに好きになったのは初めてなんだ。俺…海蝶の為なら…何だってできる…」
「じゃぁ…私のこと離さないでよ……私のこと…連れて逃げてよ……お願い…隆也(タカヤ)…隆也が私のこと守ってよ…………隆也と…離れたくないよ…ずっと一緒にいたいよ…ずっと…隆也に触れていたいよ………隆也ぁ…」
海蝶は涙を流しながら隆也に抱き付いた・・・。
そんな海蝶をしっかり抱き締め隆也も離さない・・・。
海蝶は、この時初めて隆也の前で泣いた・・・。
鳳蝶の産みの母 海蝶と運命の相手 隆也の出逢いは海蝶の婚前パーティーだった。
〔松永 英俊〕
〔夏木 海蝶〕
パーティー会場の看板には上記2人の名前が記載されている。
海蝶の婚約者 松永英俊は将来を有望視されている医師。
海蝶は英俊の病院で看護師をしているが、海蝶の父親は英俊の父 雄蔵の同期で英俊や父 雄蔵同様、医師をしている。
海蝶と英俊の婚約は親が決めたものだった。
この時、海蝶には好きな人や付き合っている人は居なかった。
英俊には3年間付き合っていた“渡辺 奈津江”と言う彼女がいたが、身分不相応だと言われ親には最後まで反対され続け許しを貰ず…奈津江との交際が続いたまま今日の婚前パーティーを迎えていた。
英俊は控え室で浮かない顔をしながらため息をついていた。
『帰りたい』
そう思っていた時、
『コンコン…』
『コンコン…』
控え室の窓を誰かが叩いた。
英俊は控え室のカーテンを開けた。
窓の外にいたのは奈津江だった。
「英俊………会いに来ちゃった…」
「奈津江…」
奈津江は息をきらし哀しく微笑み、涙を流した。
「お前…馬鹿だな……見つかったらどうするんだよ……」
「見つかっても…いい…英俊にどうしても会いたかったの……」
「……奈津江…」
英俊と奈津江は抱きしめ合い控え室のソファーに倒れ込み唇を重ねた…。
…そのまま…お互いを愛おしむように体を求め合った…。
「ハァッ……奈津江…奈津江…」
「アッ……英俊…ンッ…アッンン…ハァッハァッ…私のこと…好きなら……もっと…もっと強くして…ぉ願ぃ………」
奈津江は涙を流しながら英俊に体を絡ませた。
『コンコン…コンコン…』
何度か控え室のドアがノックされたが、英俊は奈津江を抱き続けた。
何度目かのノックで控え室のドアが開き誰かが入ってきた。
入ってきたのは、英俊の友人、隆也だった。
隆也は…英俊と奈津江が体を重ね合っているのを見ると何も言わず控え室を出て行った。
控え室を出た隆也は
「仕方ないな…」
独り言を言いながら控え室前で見張り役をし始めた。
隆也は英俊の気持ちは前から知っていた
…そして…
英俊の一途な想いを応援していた友人の1人だった。
『あーあ…俺っていつもこんな役回りなんだよなぁ。英俊になりてーなぁ(笑)』
隆也は控え室前でため息をついた。
「あっ⁉そっち‼そっちは⁉あなたぁ‼そっちは見て頂けたんですか⁉⁉」
廊下の向こうから松永夫人が大声を張り上げている。
『なんだ⁉騒がしいなぁ…』
隆也が控え室を一瞬離れた時…
カッカッカッカッ……
『ドン‼‼』
「……イッテェェ…⁉」
隆也へ何者かが物凄い勢いでぶつかってきて抱きかかえたままの状態で倒れ込んだ。
「イタタタタ……ちょっと‼なんでこんな所に突っ立ってんのよぉ‼」
隆也は自分の上に重なり怒鳴っている女性に目をやった。
女性は、白いマーメイドドレスを身にまとい髪の毛は真横に綺麗に纏められクルクルに巻かれたロングヘア……今にも吸い込まれそうな位の綺麗な瞳をしていた。
「ちょっと‼聞いてんの⁉人の顔ジロジロ見て‼このへ・ん・た・い😣」
「はぁ⁉⁉ちょっと…そんな…」
隆也がそう言いかけた時、
「こっちで声がしたわ‼あなたぁ‼早く‼こっちで声がしたんですよ‼」
松永夫人の悲鳴にも似た耳に付く金切り声が響いてきた。
ぶつかってきた女性は隆也の体から離れ、ドレスの裾を掴みながら物凄い勢いで廊下の行き止まりの窓まで走り、マーメイドドレスを腰まで捲り、ヒールの高い靴を脱ぎ捨て窓の外へと消えて行った。
『っんだよ😩…一体なんなんだよ😩』
そう思いながらも松永夫人の声に反応し、英俊に声をかけた。
-控え室-
「奈津江……ごめんな…そろそろ行かなきゃ…」
「英俊…また逢えるよね❓…また…英俊と話せるよね…❓」
「当たり前だろ…何言ってんだよ…」
涙を流す奈津江を英俊は強く強く抱き締めた。
「英俊…………」
奈津江は英俊に強く激しいキスをする。
『コンコンコン…コンコンコン』
「英俊…⁉マジで母ちゃん来んぞ…早くしろ…」
隆也の声が聞こえてくる…。
英俊は奈津江の体をゆっくりと離し…窓の外へ静かに下ろした…。
奈津江は泣きながら英俊を見つめ、手を握り締めたまま離さない…
「奈津江、早く行け。見つかれば…またお前が辛い思いする…頼むから…早く行ってくれ……」
英俊は奈津江の手を振り払い…奈津江の背中を押した。
奈津江は…涙を拭いながら悲痛な声を出し走り去っていった・・・。
奈津江の後ろ姿を見ながら…英俊の目からも涙が溢れ出す。
ドアの外からは、隆也の声と数人の声が入り混じって聞こえてくる。
「いやぁ…今、具合悪いとかで休んでるんですよ💦」
「いいから‼私は英俊の母親よ⁉そこ退きなさい‼」
「まぁまぁ…奥様…英俊さんはお具合悪いようですし私共の娘がご迷惑おかけいたしましたのに英俊さんにこれ以上のご迷惑はかけられませんわ…」
英俊は海蝶の家族と自分の家族が何やら話すのを聞きながら涙を拭い、一息ついてドアの方へ歩いて行った。
『ガチャ…』
「すみません…お待たせしてしまいまして…。」
そう言いながら隆也に小さな声でお礼を言った。
「隆也…ありがとうな…」
「ああ😉もう…いいのか❓」
「ああ。もう…大丈夫だよ。」
「そうか。じゃ…俺は…。また後でな」
隆也はその場を立ち去った。
『はぁ………寒くなってきたな…。さっきの子…うまく逃げられたかな(笑)』
隆也は婚前パーティー会場を出て自宅へ向かって歩き出した。
隆也の自宅は風呂なし1Rのボロアパート…その名も…(笑)
『富士見荘』
名前の由来は…大家の好きな言葉『不死身』からきているらしい…お喋りの変わり者大家が自慢げに話していた(笑)
『不死身荘』と付ける訳にもいかず少しお洒落感を出し『富士見荘』にしたと話していた(笑)
まぁ…その考えとセンスについては隆也には勿論分からず未知の世界だったが、人当たりの良い隆也は話しを上手く合わせ上手くかわした。
その為か、大家のお気に入りになっていた。
アパートへ戻ってすぐに大家が隆也の部屋を訪ねてきた。
「たっくん☺おかえりぃ☺ご飯作りすぎちゃったんよぉ❤たっくん良かったらおあがりなさいっ❤」
「あっ💦おばちゃん💦いつもすみません😃お言葉に甘えて…頂きます…」
大家は隆也の部屋に上がり込み大きな手提げ袋からタッパーを次々に出し、次々に盛り付けていった。
その様子を見ながら…
『今日は…いつも以上に多そうだな…😨』
そう思いお腹をさすった。
隆也はパーティー会場でお腹一杯食べてきてしまっていた。
大家なだけに無碍には出来ず…次々に出される料理を吐きそうになりながらも笑顔で食べ続けた(笑)
大家は暫く隆也が勢い良く食べるのを見ていたが、満足したのか…(笑)
「私、そろそろ買えるわね❤タッパーはまた明日取りにくるからそのままにしておいて❤」
と言い帰っていった。
『うっ……😨やっと…やっと帰った……』
隆也は吐きそうになりながらテーブルに両手を付き
「フゥーフゥー…」
とろうそくを消すように…お腹を労るように優しく息をした(笑)
『♪♪♪♪♪…』
お腹の苦しみに耐えていると、隆也の携帯電話が鳴った。
重たいお腹を抱えながら電話をとった。
「あぃ…もーしもーし」
「あっ俺俺💨これから会えるか❓」
「はっ…❓お前、パーティーはいいのかよ❓」
「あー…パーティーはもう終わった。花嫁に逃げられた(笑)」
「あっ⁉⁉何て(笑)❓」
「だからぁ(笑)💨花嫁に“逃げられた”んだよ(笑)」
「(爆笑)アハハハハ…まっ(笑)お前も文句は言えねーよな(笑)」
「(笑)うるせーよ。つーか、そうゆう訳だから今からお前のお化け屋敷にお邪魔しに行くから(笑)」
「(笑)😂ひでー言われよう(笑)まっ食いもんは“お化け”が持ってきてくれたから😂たんまりあるからよ。飲み物だけは買ってこいよ😁」
「りょーかいっ👍じゃ、後でな👍」
「はいよ👍じゃあな」
電話の相手は英俊からだった。
「うっぅぅ…😨」
電話を切ってすぐ吐き気に襲われ…トイレへ駆け込んだ。
「ぅ…ぅおぇぇっ…おぇっ……おぇぇぇ…」
隆也は英俊が来るまでの間、トイレと布団を往復して過ごした。(笑)
-約1時間後-
英俊がビールのケースと冷えたビール数本、日本酒を抱えてやってきた。
「隆也ーきたぞー👍」
「あっ…ぁぁ…いらっさい…ぅっ………😨」
隆也は布団に倒れ込みながら途切れ途切れに言葉を発した。
「なんだよ(笑)隆也(笑)お前具合わりぃの❓」
「いや…ぅっ…単なる……食い過ぎ…」
英俊は、半分笑い、半分呆れながらケースをあけビールを冷蔵庫に入れ、冷えていたビールを1人で飲み始めた。
「お先にぃ~❤………ぷはぁ~まっじうめぇ👍」
幸せそうな英俊を見ながら…隆也は今後のことを聞き始めた。
「英俊…💨お前さ…奈津江どうすんの❓」
英俊はビールの缶を置き、指で缶についた水滴と曇りをなぞりながらゆっくり話し始めた。
「……俺…考えたんだけど……やっぱり…奈津江とは別れるよ。これ以上…親には迷惑かけれねーし…泣かせたくないんだ。で……今日来たのはお前にちょっと頼みがあったからなんだ。」
英俊の真面目な表情に隆也も黙って頷いた。
「俺の婚約者なんだけど…どうゆう子なのかイマイチ分からなくて。2人で話ししようとしても…いつもかわされるってゆーか…逃げられるんだ。今月付けで病院は退職したらしいし…。お前に頼みってゆうのは、その子に会って、話ししてきて欲しいんだ。その子のこと何でもいいから…俺に教えて欲しい。頼む…。」
隆也は、黙って聞き、黙って考えた…。
考えた結果…隆也は引き受けた。
「いいよ。でも…何で自分で確かめない❓結婚する相手な訳だし…自分で確かめた方いいんじゃねーの❓」
「…俺と違ってお前は人当たりいいし、誰とでも仲良くなれるからな…。俺は…人見知りするだろ……初めての相手とはあまり話し出来ないからさ。だから…頼むよ。無二の友人の頼みだと思って…力になってくれ…頼む🙏」
「いいよ💨分かった😚💨全く…お前は本当に世話がやけるな💨つーか…礼につっちゃぁなんだけど😁おっぱいデカいプリンプリンのカッワイイ女紹介しろよ(笑)」
「(爆)分かった😁マジデカパイのカッワイイの紹介すっから👍」
隆也と英俊はそのまま朝まで飲み明かし、次の日は二日酔いになり仲良く昼過ぎまで寝ていた。
「おい…英俊…もう昼過ぎたぞ。お前、帰んなくていいのか❓」
隆也は英俊を蹴飛ばしながら水道の水を蛇口から勢い良く飲んだ。
「あっ…俺にも水…」
英俊は腹這いになりながら手を伸ばした。
「わりぃ(笑)俺ん家はコップつーのがねーからここから飲め(笑)」
隆也は笑いながら蛇口を指差した。
「まじかよ💨水道水ってのも微妙なのに…ミネラルウォーターはないのかよ…」
「そんな高価なもんが俺ん家にあると思うかぁ(笑)❓つーか、俺ん家の水道水はミネラルウォーターばりに美味いぞ(笑)」
英俊はヨロヨロ歩き小言をブツブツ言いながら蛇口からミネラルウォーターを飲んだ(笑)
「あ゛ーー…マズいーー…」
英俊は文句を言いながらまた布団に倒れ込み天井を見つめながらため息をついた。
そんな英俊を見ながら隆也が言った。
「今日、奈津江に会って来るんだろ❓しっかり話してこい。俺は…お前の嫁さんに会ってきてやるからよっ」
英俊は、また深いため息をついた。
英俊は、
『別れるなら早い方が傷は浅くて済む…』
そう思い、今日、奈津江に別れ話をする決心を固めていた。
昨日は…奈津江との思い出を語りながら泣き、やけ酒をし、隆也は最後まで英俊に付き合った。
それで2人共、『二日酔い』という訳だった。
『シャカシャカシャカ…』
「英俊💨おら💨早く行け。」
歯を磨きながら隆也は英俊を急かした。
「あー…今行くから。」
英俊は靴下を履き初め、顔を勢い良く洗い、
「ありがとうな。また、連絡するわ。それと、夏木の件…宜しくな」
そう言い、隆也のアパートを後にした。
英俊が出て行った後、隆也は共同風呂に入りに行き、用意をし、一枚の紙を持ちアパートを出た。
その紙には英俊の婚約者 夏木海蝶 の1人暮らし先と連絡先が記載されていた。
隆也は、とりあえず紙に書かれている住所まで行った。
夏木海蝶の住まいについた。
「うっわ(笑)まじかよ(笑)すっげーマンション⤴」
隆也は子供ようにはしゃぎ、
『やっぱり金持ちはちげーなぁ⤴』
と思いながら部屋番号を押し、応答を待った。
夏木海蝶のマンションはオートロック式になっており、出入り口も二重化され、かなり厳重なセキュリティーを備えたマンションだった。
-数分後-
「…はい。どちら様❓」
ぶっきらぼうに応える若い女の声がした。
「あの、松永の友人の菅野と言います。夏木海蝶さんに用事があって来たんですが…」
「…あっそ。あいつの友達ね。まぁいいや。ど・う・ぞ💨」
その瞬間、二重化された扉が開いた。
管理人室の管理人にジロジロ見られながらもエレベーターへ乗り込んだ。
『はぁ…疲れる…ここと比べたら、俺のアパートは砂漠のオアシスだわ💨』
隆也は慣れない環境にもう疲れを感じ初めていた。
『さっさと終わらせて帰ろう』
夏木海蝶の部屋へつき、チャイムを鳴らした。
『ピンポーン…』
チャイムを鳴らしてすぐに部屋のドアが開いた。
そして…
見覚えのある女の顔が覗いた。
「あっ…お前⁉昨日の……」
「あっー‼あんた昨日の変態じゃん⁉マジでー⁉あいつの友人ってあんた⁉」
「💨あのですね…俺は変態じゃなくてひ・が・い・しゃ‼英俊の婚約者って…お前かよぉー…」
隆也の脳裏に
『説明不要』
の4文字が浮かび上がり、
「じゃぁ👍俺はこれで✋」
と言い帰ろうとした
その時、
「は⁉ムカつく。話しあんなら話しくらいしろ‼変態‼」
と海蝶が大声で叫んだ。
「変態ー‼変態ー‼」
大声で騒ぎ続ける海蝶…
隆也は慌てて海蝶の口に手を当てて周りを伺いながら海蝶を部屋に押し込んだ。
「ハァハァ…つーか…お前…何考えてんだよ⁉」
そんな隆也を無視して海蝶は部屋の中へ入って行った。
「おい⁉聞いてんのかよ⁉」
隆也が叫ぶと
「上がってくれば⁉」
とまたぶっきらぼうに応える海蝶の声が聞こえてきた。
隆也はため息をつきながら
『お邪魔します』
と言い部屋へ上がって行った。
部屋へ上がった隆也の目に入ってきた物…
それは…
散らかりまくりの部屋だった(笑)
「んだよ💦これ💦お前…ちょっとは片付けしろよ💦」
「…これでも……頑張ってる…」
海蝶は隆也の言葉に少し俯きながら話した。
「は⁉これで⁉これで頑張ってんの⁉⁉」
「…だからぁ…頑張ってるんだってばぁ…」
「は⁉💦つーか…もしかして…だから英俊のこと入れなかったの⁉」
海蝶は恥ずかしそうに答えた。
「うち…家事苦手…。これでも…3日かけたんだから…」
「は⁉3日⁉⁉どこ⁉どこに3日⁉⁉どこ片付けたん⁉」
隆也は海蝶の部屋をキョロキョロと見渡しながら必死に片付けたという痕跡を探した(笑)
そんな隆也に…
「ここ…片付けた…」
そう言いながら海蝶が指差した。
隆也はその場所に目を向けた…
指差された場所は
『言われてみれば…確かに(笑)』
と言うくらいの『隙間』が開いていた(笑)
「ハァ……💨お前…こんなんで嫁行くとか言ってんの⁉俺の方が嫁行けるつーの💨」
呆れながら話す隆也…
そんな隆也に
「じゃぁ…菅野が手伝ってよ。うち1人じゃ…無理…」
『⁉もう呼び捨てかよ⁉』
そう思いながらも隆也はゴミ袋を持ち、片付け始めた。
一方海蝶は…
「これはまだ使う…これもまだ使う…」
とブツブツ言いながらいらない物を積み上げるだけで一向に片付けは進んでいない(笑)
「おい…お前…片付ける気あんのかよ…❓」
隆也の言葉に返ってくる返事は
「あるよ……ちゃんとやってんじゃん…」
だった(笑)
『どこがですかぁー❓❓』
隆也はそう心の中で突っ込みながらもせっせと手を動かした。
ただ…片付けを初めてから海蝶の行動が怪しくなってきた…。
隆也が纏めたゴミ袋を開け…中身をちょこちょこと出し初めた(笑)
「ちょっと💦それ…ゴミだよ⁉ゴミ‼」
海蝶はムスッと膨れながら…言った。
「まだ使う‼勿体無いじゃん‼」
「……………」
隆也は思った…
『こいつ…捨てられない女だな…』
と…。
『ハァ……』
隆也はため息をつきながら、海蝶の様子を伺い、海蝶の出したゴミをまたゴミ袋に収めながら(笑)片付けを進めて行った。
海蝶の邪魔(笑)がちょこちょこと入ったが、5時間程かけやっと見られる位の部屋になった。
綺麗な部屋にはしゃぎ回る海蝶…。
隆也は海蝶の世話(笑)と片付けでヘトヘトに疲れ、お腹がすいて無口になっていた(笑)
そんな隆也を見た海蝶は
「お礼にご馳走してあげる⤴うち、料理だけは自信あるから☺」
そう言いながら台所で何やら料理をし始めた。
隆也は
『食えれば何でもいい…』
と思いながらソファーに座り腰を押しながら待った。
-1時間後-
「菅野ー⤴‼出来たよ‼」
海蝶の機嫌いい声が聞こえてきた。
「はいよ💨」
隆也は台所隣のダイニングテーブルへ向かった。
ダイニングテーブルには中華のフルコースが綺麗に盛り付けられ並べられていた✨
「マジ✨すっげーじゃん✨お前、料理はマジ天才だな✨」
「うん☺はい☺食・べ・て☺」
「おぅ⤴いただきます✨」
隆也は勢いよく白飯をかっこみ餃子を口へ放り込んだ…。
『………ん……?…ん…ん??』
隆也の口の動きが止まった……。
ニコニコ☺と見つめる海蝶…
隆也は…額から冷や汗を流しながら…引きつり笑いを浮かべ『ゴクリ』と飲み込んだ…。
『…まっ…不味い…😭』
とは思ったが…海蝶本人には言えず…
隆也にとって…悪夢の時間が始まった…(笑)
『…餃子…餃子だけ多分…間違えたんだ…』
隆也はそう思い、麻婆豆腐を口へ放り込んだ。
『……😭ダー…ま…不味い…』
次々にテーブルに並べられた物を口に頬張るが…感じることは…全て一緒(笑)
『…😭ま…不味い…なんで…なんでこんなに…甘くてしょっぱくて辛くて苦いのか……😭…』
そんな隆也をニコニコ☺見ながら海蝶もご飯を食べ始めた…
「あ…それは…」
隆也が止めたが…時すでに遅し…
海蝶は餃子を口に放り込んだ…
恐る恐る海蝶を見つめる…
「……」
『やっぱり…不味いだろ❓…なっ❓不味いだろ…❓』
隆也は心の中で何度も呟いた。
その時…隆也の予想外の言葉が返ってきた…。
「ナニコレ‼マジ美味しいね✨良かった☺うまく作れて☺菅野も遠慮しないでもっと食べて☺」
「………はい……」
海蝶は…究極の…
『味音痴』
だった(笑)
隆也は…捕まった仔羊のごとく…食べるしか道が無くなった…。
「菅野☺❤お・い・し・い☺❓」
「……はい…本当に…お前は…『天才』だよ😭」
隆也は『不味い』とは言えず…頑張って食べた。
お腹の痛みを感じ冷や汗をかきながら…
『『不味い』このたった一言がいえれば…😭』
と自分で自分を恨んだ(笑)
-奈津江の家-
その時、英俊と奈津江は奈津江の部屋で最後の時を過ごしていた。
「英俊…会いにきてくれて…ありがとう…」
『最後』だとまだ知らない奈津江は英俊に抱きつきながら英俊の下部分を優しく触り…唇を重ねた。
「アッ…アッ……奈津江…ちょっと…ちょっと待って…」
英俊の言葉を振り切り英俊の下部分を直接触り始める。
「奈津江…奈津…ちょっと…ちょっと待って…俺、大事な…話しがあるんだ…」
奈津江は英俊の言葉に反応し、触るのを止めた。
「あっ…❓ちゃんと…お父さんに話してくれたの❓どうだったの❓許してくれた❓❓」
奈津江が期待の眼差しを英俊に向けた…。
「…ご…ごめん…。違うんだ…。そうゆう話しじゃない…。」
「じゃぁ…何❓」
奈津江は…英俊の服をキュッと握り締めた…。
「奈津…俺…夏木さんと………」
英俊は…一瞬話しを止め…奈津江を見た…
奈津江は…話しの内容を察したのか…涙を溢れさせている…
そんな奈津江から目を逸らし…一気に言った。
「俺…夏木さんと『結婚』する。ごめん…。だから、もう……もう……逢えない……」
英俊の服を握り締めた手が震え始め…奈津江の目からは溢れていた涙が一気に流れ落ちた…。
次第に…零れ落ちる涙が声になっていった…。
「うっぅっぅぅぅ…はぁ…ズズッ…うっぅっぅっ……」
……奈津江は…必死に声を押し殺しているようだった。
「奈津江……」
英俊が奈津江の体に触れようとした時……
「さ…さわら…さわらなぃで……」
呟くように小さい声が聞こえた。
「奈津江……ごめんな…」
英俊は…奈津江へ伸ばした手を自分の腿の上へ戻し…拳を握り締めた。
「帰って…ぉ…お願い…」
奈津江の呟くような声は続く…。
「奈津江…帰る前に…1つだけ…1つだけ聞いてほしい。俺…奈津江が今でも………今でも好きだ…。これは嘘じゃない…。だから…俺に出来るだけの償いをしたい…。俺に出来ることはないか❓」
奈津江は…涙で濡れ、目を真っ赤にさせた顔で…哀しげに英俊を見つめた…。
そして……
「私の望むモノは…英俊には…出せない。。。ごめんなさい…もぅ…帰って…。」
また…呟くように言った…。
英俊は…何も出来ないまま奈津江の家を静かに出て行った。
奈津江の家を出た英俊は…1人飲み屋街へ消えて行った。
-海蝶の部屋-
「菅野ぉ❓大丈夫ぅ❓てか(笑)がっつきすぎだよ😚まっ…確かに美味しかったけどね❤」
ソファーに倒れ込む隆也にミネラルウォーターのボトルを渡し、海蝶は鼻歌まじりで台所へ歩いて行く。
『……がっついてたんじゃねーよ…😭はやく…解放されたかったんだよ…😭…それと…決して美味くは…なかったぞ…これだけは…これだけは😭…俺の頑張りに賭けて譲れねー😭絶対譲らねーぞ😭お前の料理は……不味い……‼‼‼』
隆也は言いたいことを全部吐き出した👊
が………
またまた…言葉には出せず…(笑)
隆也は
『黙って喋った』
心の中で…(笑)
ソファーへ倒れ込みながらもお腹が異様な音を出し…何かが腸をボコボコと叩く…。
『誰だよ…俺の腸で暴れてんのは…』
…ボコボコボコボコと暴れる奴らは次第に威力を増して行き…パワーアップしていく…
『あっ…くっ……くぅっっっ……強い…』
痛みに耐えきれず……隆也は惨敗……。
隆也が頑張って頑張って頑張り抜いて到着した場所は…
海蝶宅のトイレだった…。
痛みと闘い…背中を丸めながら冷や汗で湿り震える手でパンツをゆっくり下ろす…。
お腹の奴らを怒らせないように…
ゆっくり…
ゆっくり…
労るように…
便器へ腰を下ろした。
「あっ…あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ…ハァハァ…ん゛…ん゛ん゛…あっ…ハァハァ…」
『痛い…痛すぎる…なんで…こんな…こんなに…酷い仕打ちを😭…俺が何をしたって…言うんだよぉ😭』
隆也は今までに味わったことのない『穴』の痛みに絶句していた…。
-30分後-
やっと暴れる奴ら全てを出し切り…ゲッソリしながらお尻を拭いた…。
「グッ…😭ぁぁぁぁ…😭」
隆也はまたまた絶句…
手に握り締められたトイレットペーパーには……大量の鮮血がついていた…。
『病院…病院…(°°)…』
隆也はフラフラとトイレを出て…そのまま…リビングには行かず…黙って玄関の外へ…。
『海蝶…悪く…思うなよ…黙って行くことを許せ………』
隆也はその足で病院へ一目散に向かって行った。
病院へつき…痛くて触ることの出来ないお尻を横に傾け、半ケツ状態で座り、自分の順番が来るのを待った。
夜間の救急指定の病院の為…重症者からの診察…
隆也の順番が回ってきたのは約40分後だった…。
診察の結果は
『刺激物の食べ過ぎによる腸からの出血と穴周辺の炎症』
だった(笑)
『やっぱりぃ😭…』
隆也は、胃の粘膜保護剤と胃薬、腸等の炎症を抑える為の錠剤と穴周辺に塗る軟膏薬の処方を受け…そのままフラフラと自宅アパートへ帰還した。
アパートへつき、やり遂げた喜びと自分の部屋の懐かしさに歓喜し、古家特有の部屋の匂いに愛おしさを感じながら…
ボロ布団にくるまった。
『あ~😭落ち着く…』
隆也はそのまま眠りについた。
-海蝶の家-
「菅野ぉ❓菅野ーぉ❓」
海蝶は隆也が出て行ったことは知らず、隆也を探していた。
「ったく💨どこ行ったのよ😣」
海蝶はふくれながら隆也へ電話をかける。
『留守番電話サービスへ接続します…』
隆也の携帯は何度かけても留守電だった。
『あいつ…食うだけ食って何も言わないで帰りやがって😣…なんて礼儀のない奴なの⁉覚えてろよぉ😣』
海蝶は隆也の住所を聞く為に英俊の番号を検索し始めた。
『♪♪♪♪♪♪…』
検索途中で海蝶の携帯が鳴り始めた。
『こんな時に…誰よ…💨』
番号は登録もなく見たことのない番号だった。
「💨はい❓誰❓」
海蝶は溜め息混じりで電話に出た。
「………………」
電話の相手は何も言わない…。
「…ちょっと⁉あんた誰よ⁉もしかして悪戯電話⁉⁉」
「…ハァ………ハァ…」
電話の相手の荒々しい息使いが聞こえてきた。
「😣なんなのよ⁉うち、あんたの相手してる程暇じゃないの‼よそにかけて‼」
海蝶は怒鳴りつけながら電話を切った。
………
『♪♪♪♪♪♪…』
切ってすぐに…また同じ番号からの電話が鳴り響く。
無視をしてもしつこくかけてきた。
『限界😣‼』
海蝶は頭に血が登りイライラしながら電話に出た。
「ちょっと‼あんたなんなのよ‼暇じゃないんだからよそにか・け・ろっつったでしょ⁉マジで次かけてきたら許さないからね‼」
怒鳴りつけ、電話を切ろうとした時…電話の相手が何かを喋った…。
海蝶は切ろうとしていた手を止めて携帯を耳に当てた。
「なに⁉言いたいことあんならハッキリ言いなさいよ😣」
「…○×△□☆……」
相手の声は小さすぎて何を言っているのか聞こない。
「は⁉ちょっと⁉もっとデカい声で喋りなさいよ‼全然っ‼聞こえない😣」
「「もぅ…これで終わり………」」
今度はハッキリと聞こえてきた…。
声の主は女性のようだった。
「は⁉ちょっと😣何が終わりなのよ😣まだ何も始まってないのに勝手に終わらせないでよ💨‼てか‼始まっても終わってもいないわよ😣」
海蝶はイライラした勢い任せに相手を怒鳴りつけた。
「もう…終わったの…。私は…もう生きていけない…。」
「ちょっと😒💧…いきなり見ず知らずの人に電話してきて勝手に人生相談始めてんじゃないわよ😒💧うちだって困るじゃん💨」
「……………」
相手の女性は黙ってしまった。
「…ハァ…」
海蝶は溜め息をつきながら女性に声をかけた。
「分かった💨いいよ💨聞いてあげる💨その代わり、今回だけね💨うちだってやることい~ぱいあるんだから💨」
海蝶が話し終わってすぐ…電話の相手が泣きながら話し始めた。
「……私は…あなたのことよく…知ってるの…ハァ…ハァ…あなたは私のことなんて知りもしないだろうけど………」
「…え❓どうゆうこと❓なんでうちのこと知ってんのよ❓」
「……私は…あなたの婚約者と今…さっきまで付き合ってたの…。あなたが現れるまでは…ハァ…ハァッ…英俊の…婚約者だった………」
「…ぇっ………」
海蝶は言葉を無くした。
「…夏木さん……私のこと…忘れないで…。私みたいに育ちが悪くて…虚しい人生を…送る…ハァッハァッ…クッ…人間も…いるってこと…。忘れないで…。」
電話の相手は…奈津江だった。
奈津江は海蝶にゆっくりと話しをしていたが、時間が経つに連れて呼吸は荒くなり…受け答えも疎らになっていった。
奈津江の様子のおかしさに気付いた海蝶が奈津江にゆっくりと聞く…。
「あんた…どこか具合悪いの❓どうしたの❓大丈夫なの❓」
海蝶が話しかけても奈津江は何も言わなくなった…。
「もしもし⁉もしもし⁉…」
奈津江は全く反応しなくなった…。
『大変……‼』
海蝶は奈津江との電話を一旦切り…隆也に電話をかけた。
『プルルルルル…プルルルルル…プルルルルル…プルルルルル…』
電話は鳴るが、隆也は出ない…。
『もー😣なんなのよ😣』
海蝶は電話を切り、英俊に電話をかけ始めた…。
『お客様のおかけになった電話番号は、只今電波のない場所におられるか、電源が入っていない為かかりません…』
『😣😣😣もー‼何がかかりません‼なのよ😣どいつもこいつもぉ😣』
海蝶は再び隆也へ電話をかけた。
『鬼電してやる😣‼‼』
何度も何度もしつこくかけ続けた…。
-隆也の家-
『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…』
隆也の携帯電話が目覚まし時計のように休みなく鳴り続ける中…
隆也はボロ布団にくるまりながら夢の中にいた…。
『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…』
………
『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…』
………
『♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪…』
「ん…ん~…」
しつこく鳴り続ける携帯に隆也が気付いた。
「ん~……んだよぉ……」
隆也は布団から起き上がることなく…テーブルまでズルズルと体を引きずっていき、腕を伸ばした。
「ん…❓…ハァッ…んなんだよ…」
隆也の手は残念ながら……携帯には届かなかった(笑)
隆也は諦めて体を起こし顔を眠さでクシャクシャにしながらうるさく鳴り続ける携帯に出た。
「…ハイ……」
隆也が出た瞬間…
物凄く怒った女がマシンガンの如く喋り始めた…。
「ちょっと‼‼あんた何のつもり‼‼食い逃げするわ、電話は留守電にするわ、こんだけ鳴らしても電話には出来ないわ‼あんた耳悪い訳⁉⁉⁉あんたの耳と比べたら私が担当してた“小林のじいさん”の方が何百倍も耳いいわよ‼‼‼まじ耳掃除してるわけぇ⁉⁉⁉ちょっと⁉黙ってないで何とかいいなさいよぉ😣⁉⁉だいたいあんたはね…○×△□○………」
あまりの声のデカさに
『携帯…手に持たなくてもいいや…』
そう思った隆也は…海蝶が話している間は鼓膜の為に(笑)ずっと携帯を転がしたままにすることにし…+話しも終わりそうにない為、煙草をゆっくりふかすことにした…(笑)
オンフック機能なしでもオンフックで話せる……電話機からは先程の目覚まし紛いの着信音のように部屋中に声を流し続けた………。
煙草を4本吸い終わった時…海蝶の話しがやっと終わり、やっっっと隆也に言葉を投げつけてた。
「…○×△□…聞いてんの⁉黙ってないで何とかいいなさいよ‼電話繋がってんの⁉⁉」
『ハァッ……💨』
隆也は大きな溜め息を1つ付きやっとこの会話で二言目を口にした。
「………黙ってんじゃなくて……話せないんすけど😒…つーか…ハァ💨…“小林のじいさん”知らねーし……耳掃除は最近してねー❓けど、耳は至って順調に聞こえてるみたいっすよ……俺の耳に間違いが“なければ”夏木海蝶さんの声が聞こえますが…😏」
…海蝶は鼻で『フンっ』と言うとまた機嫌悪そうに話し始めた…。
「聞いてんなら相づちくらい打ちなさいよ😣💨あんたは毎回何かが足りないのよ😣」
「😒…毎回ってゆうかぁ……まだ一回しか会ったことないんすけど……😏」
「😣💨細かいことはいいの‼本当男って揚げ足だけは取るのうまいんだからぁ‼😣💨顔もいいのか悪いのか中途半端で性格も中途半端‼も~何させても○×△□……(続く)」
「………………」
海蝶が延々と演説をする中…
隆也の中での『掟』が出来ていった…(笑)
『😭……こいつに何を話しても…ダメだ😭……もう…シモベでいた方が面倒くさくないし………危険じゃない…「気」がする😭…』
隆也は……海蝶には逆らわないことにした(笑)
海蝶の扱い方…
その1…
『海蝶には口答えせずべからず…』
…理由…
『口答えすると…ウン百倍になって…「何か」が返ってくる…から』
その2
『相づちは大きい声でハキハキと…』
…理由…
『単純に…怒鳴られ……けなされ…心身共にボロボロにされる…から』
隆也の中でまずは2つの『掟』であり『鉄則』が完成した。
「○×△□…ハァッハァッ…てか😣‼あんたと喋ってると本当っっに疲れる‼」
海蝶は隆也に言葉を投げつけた。
『………😭…つーか……「あんたと喋ってると疲れる」って……俺…全然喋ってねーし……😭…一体俺が…何を話したって言うんだ😭』
隆也は黙って喋った…また…心の中で………(笑)
「ちょっと‼聞いてんの⁉」
「😭…ハイ…聞いてます😭…」
隆也は眠さとだるさとお尻の痛さに半泣きになりながら答えた。
「あっっっ‼😣‼そう言えば…思い出した‼‼‼てか‼あんたのせいで大事な用事後回しになっちゃったじゃないの😣‼どうすんのよ😣‼‼‼」
『…😭……大事な用事って……ナンスカ😭⤵』
とりあえず…隆也は謝ってみた…(笑)
「すみません😭……」
「あーもぅ😣‼謝ってくれなんて言ってないし頼んでない‼本当っっイライラする‼」
「……………😭」
『😭………つーか…こいつと俺は…きっと…「油と水」だ…😭そうに…違いない…あー😭ダメだ…このままだと…俺がやられてしまう……』
隆也は海蝶の呪縛から逃げ出す為…“大事な用事”とやらに話しを持っていくことにした。
「ところで…大事な用事って❓何なの⁉まじ…気になるなー…」
隆也はなるべく興味津々に感じてくれるように意味深な態度を取り…完璧な演技を心がけながら言葉を発した…。
『頼む……引っかかってくれ🙏』
隆也は祈りながら海蝶の返事を待った。
「…そう…それなんだけど……ちょっと聞きたいことがあんの…。」
明らかにトーンダウンした海蝶の声が聞こえてきた。
『ヤッター😭🎊✨引っかかって…くれた👏🙏✨』
隆也は嬉しさで胸を踊らせた。
が……
海蝶にはバレないように…
…慎重に言葉を選び…海蝶のトーンに合わせ…また演技した。
「…どうした❓何かあったのか❓…俺で良かったら…話し聞くし、俺の知ってることでいいなら何でも教えるよ❓」
海蝶は隆也の言葉にゆっくりと相づちをうち…一時の間をあけた後に静かに話しを始めた。
「…今…そこにあいついる…❓」
「❓あいつ❓って❓」
「松永だよ……松永英俊‼………いるの❓いないの❓」
「💨今はいないよ。」
「…そう💨なら…良かった。あのさ…あいつって…付き合ってる彼女………いる❓❓」
「…えっ⁉なんでそんなん聞くの💦❓」
「…いいから答えて。」
「…いた…よ…。」
「……そう…過去系ってことは…もう別れてるんだ…。てか…別れたのって……もしかして今日❓」
「……💨あぁ。多分ね。今、夜中2時だから、正確に言うと別れたのは『昨日』だけどね。」
「………そ……う………」
海蝶の態度が明らかに変わっていくのが分かった…。
隆也は先程までの海蝶との言い争いは忘れ、本気で心配し始めた。
🙏間違い訂正です🙏
44レス目の
『オンフック機能なしでも……』
の綴りの部分ですが、
電話機からは先程の目覚まし紛いの着信音のように部屋中に『声を流し続けた』
ではなく
『声が流れ続けた』
の間違いです🙏
続いて…
46レス目の
『海蝶の扱い方その1……』
の綴りの部分ですが
『口答えせずべからず』
ではなく
『口答えするべからず』
の間違いです🙏
今後は間違わないように更新する際は気をつけていきます🙇
どうぞ宜しくお願いします🙇
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