マチガイの青春
援助交際や風俗…彼氏の裏切りに嫉妬束縛…。忘れたい・消したい過去。
輝かしいはずの十代を自らの軽率な行動で真っ黒にしてしまった。
今振り返ると自分の事じゃなくてただリアルに誰か他人の人生を知ってしまっただけのように感じる。
何もわかっていない若さ故の恐ろしさ。過去には戻れないし未来をつくるのはたった今、この瞬間なのに…どうでもよかった。
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私が初めて男の子とつき合ったのは高校1年生の夏。当時メル友が流行っていて、私も友達の紹介で一つ年上のメル友がいた。
名前は『まさき』
たわいないメールのやりとりを何日かした後、遂に会おうという話になった。
約束の日。初めてのデートに緊張しながらも少しウキウキしてて、覚えたてのメイクをして待ち合わせ場所に向かった。
そこには学ランで短髪の少し頼りなさそうなヒョロっとした男の子がソワソワした様子で立っていた。
あまりタイプではなく少しガッカリしたのを覚えている。
とりあえず『あの…まさき君ですか?』と問いかけてみると向こうも緊張しているようで『……はい』とぼそっと答える。
とりあえずカラオケに行く予定をたてていた為、微妙な距離感を保ちながら近くのカラオケへ。
それまでの道のりもあまり会話がなく物凄く気まずかった。
まさきが受付を済ませ、平日ということもありすぐに部屋へ案内された。
部屋へ着くと店員さんが一通り説明をしてすぐにフロントへ戻っていった。
個室に2人っきり。タイプじゃないとはいえカナリ緊張しててそれを紛らわそうと変に話し掛けまくった。
『なんか以外とクールな感じだよね』とか『普段カラオケよく来る?』とかあまりない会話のネタを頑張って絞り出して一生懸命話してた。
それが良かったみたいでまさきも段々私に馴れてきて、盛り上がってきた。
そうなるとやっぱり男女2人会話の方向は恋愛ネタやら下ネタになってくる。
最初は『今まで何人と付き合ったことある?』から始まって最終的には『…したことある?』になっていた。もう完全にその時のまさきは男丸出しの素だったと思う。
私は正直に付き合ったこともなければしたこともないと話した。聞かれっぱなしもなんなので私もまさきにふった。
『まさきはどうなの?したことある?』
「いや…付き合った事はあるけどキスしただけで別れちゃって…したことないんだ」
『そっか…』
へんな沈黙が流れ、空気が変な方向へ流れていると感じた。それを突き破る一言をまさきは発した。
『さゆり…付き合わない?』
「えっ?でも今日初めて会ったし…」
『うん、でも俺…さゆりの事気になる』
実際私は押しに弱くはっきりノーと言えるタイプではなかった。まさきはタイプじゃないが、かと言ってNGではない。正直心の中に男の子を知りたい、という思いもあった。
「うーん……」
と私が答えを出せずにいるとまさきはとんでもない行動に出た。
『さゆり…迷うって事は俺のこと嫌いじゃないんだよね?』と言いながら私の横に座りいきなり自分の方に抱き寄せた。
わけがわからず固まっていると
『さゆり…好き』と言いながら顔を近づけてきた。その時点で私は何もかもどうでもよくなり、後はなるようになるだろと思った。
固まる私の唇にまさきは自分の唇を重ねてきた。人生で初めてのキス。目をつぶるのも忘れていた。
とても長い時間キスしていたような気がする。いつの間にか私もまさきの腰に手を回して軽く抱きしめ合っていた。
まさきもあまり馴れていなかったんだろう…緊張からか少し震えていた。
それを感じた時、私は堪らなくまさきを愛おしく思った。同時にもっと触れたいと思った。
まさきも同じく思ったのか肩を抱いていた手が私の制服のブラウスのボタンを一つずつ外し、そのままスルスルとブラジャーの中に入っていった。
恥ずかしさと緊張で爆発しそうだった。
まさきによって露わになった私の胸をまさきはぎこちなく揉んだり舐めたりしている。
そのうちにまさきも脱ぎ始めた。
上を脱ぎズボンのベルトを外してチャックを下ろす。パンツの下のそれがもう限界という位にいきり立っていた。
エッチには興味があり雑誌などで色んな情報は得ていたが、これから自分がそういうことをすると思うと急だった事もあり怖くなってきた。
でももう引き返せない。
まさきは自分のそれを出し、私のアソコを濡らす事もせずいきなり入れようとしてきた。しかしどこを狙ってるのかなかなか入らない。相当緊張していたんだろう。
私はどうすればいいかなんて分かるはずもなくただされるがままにしていた。
その内にまさきが入ってきた感覚がした。
初めては物凄く痛いと聞いていたが不思議と全く痛みはなかった。
完全にまさきが私の中に入った。初めての感覚に呆然としていたのを覚えている。
まさきは一生懸命に腰を振る。
相変わらず私は固まっていた。いわゆるマグロ状態。
少し馴れてきて余裕が出たのかまさきが
『さゆり…声出していいんだよ。俺にしか聞こえないから大丈夫』と言い出した。
別に我慢していた訳ではないが、そうか、声出さなきゃ駄目なんだ!と思い頑張って演技をした。するとまさきの興奮が高まったらしく息遣いが荒くなって腰を振るスピードがあがってきた。
それによってなんだか自分にも気持ちいいというわけではないが変な感じが広がった。
『あっ…!!やべっイクっ!!』と言い瞬時に私からあれを抜きスカートをまくり上げて腹部に出した。
終わった…。すごくあっけなかった。
ふとまさきの方を見るととても満足そうに制服を着直している。
その光景を見て我に返った。
私…初めて会った人に処女あげちゃった…。いや、捨てたようなもんか。
数年後にある雑誌で処女を好きな人に捧げた人達と捨てた人達のその後みたいな特集を見る。捧げた人達には明るい未来がある。捨てた人達はその逆。ロクでもない人生を送るだろうみたいな事が書いてあった。……今思うと確かにそうなのかも。
しかし当時はそんな事どうでもよかった。この初体験から少しずつ性に対する考えが狂っていったのかもしれない。
2人とも制服を着て準備を終えると逃げるようにカラオケを後にした。
部屋の電気も消さずドアもガラス部分から覗こうと思えば覗けたのでもしかしたら通行人に見られていたかもしれない。
少し歩いてマックでご飯を食べることにした。カラオケを出てから何故かまさきは険しい顔をしていた。
エッチの最中に気に障ることでもしたかな?と少し心配になった。
マックで注文を終え席に着くとまさきが険しい顔のまま話し出した。
『なんで嘘ついたの?』
「えっ?何が?」
『初めてじゃないっしょ。血出なかったよ…。』
あぁ、確かに。私は痛みを感じなかっただけでなく出血もしなかった。
でもそれまで処女であった事は間違いない。しかし何度嘘じゃないと言ってもまさきは疑っているようだった。ちゃんと調べれば稀にそういう人もいるのだが当時高校二年生の童貞であったまさきには処女=出血は不変の真理だったのだろう。
結局埒があかずその日はもう帰ろうということになった。
家に帰ると分からず屋のまさきによりイライラが募り、まさきとエッチしてしまったことを後悔した。
でもあの感覚を今度はしっかりと味わいたいとも思った。
そう、私はより性へと目覚めていった。
まさきからはパタリとメールがこなくなりもう私もどうでもよくなっていた。
とりあえずまさきを紹介してきた友達のユミにだけは全てを話しておいた。
ユミは昔からの友人で容姿端麗、男女どちらからも好かれるタイプで常に周りに誰かがいた。それだけ信頼もあった。
しかしあまり頭は良くない方で男関係にだらしない所はまさに玉に瑕といった所だった。
そんなユミから授業中にメールがきた。
『今日まさきとのコトもパーッと忘れられるような事しに行かない☆?』
なんだろう…。少し怖かったがノリでOKしてしまった。
ここから更に堕ちてゆくなんてその時は全く想像もしていなかった。
放課後、ユミと電車に乗り、軽い雑談をしながらユミに言われるがまま繁華街へと向かった。
「何するの?」と聞いても『楽しい事♪』としか言わない。
繁華街に着くと駅のトイレに入りユミはスカートをパンツが見えそうな位短くしてメイクを始めた。
男だな、とすぐに分かった。
「さゆりもしてね!ユミのメイク道具使っていいからさぁ☆」
と言われ、断る理由もなく黙々とメイクを始めた。
メイクや服装の力はスゴい。何故か人は強くなる。なんでも出来る気がしてくる。
すっかり出来上がった私達はユミの誘導の元、ナンパスポットで有名な公園に来た。
もう辺りは薄暗くなってきていた。
沢山あるベンチには派手なお姉さん達やギャルっぽい高校生達が座り、ナンパ待ちをしている。同じように派手なお兄さん達が代わる代わる女の子達に声を掛けていく。
気が合えばそのままお持ち帰り、といったとこだろう。
大体の予想は着いたがつい先日処女を失ったばかりでいきなりナンパ待ちは私には恐怖でしかなかった。
ユミは慣れているようで『あっ!あの人達カッコイイ!こっちこないかな♪』とかウキウキな様子。
ベンチに座って5分も経たない内に男3人組に声を掛けられた。
『ねーねー何してんのっ?!』
色黒でサーフ系のなかなかのイケメンだった。他2人も遊んでそうだったが長身でなかなかカッコイイ。
すかさずユミが『暇してんの笑』と答えるとじゃあカラオケでも行こうと話は一瞬で進んでいった。
イケメン達はタツヤ・ヒロ・ナオトと名乗った。私はその中でも一番明るいナオトが気になった。
ナオト達は全員専門学校生でタツヤが車を持っていた為、車で彼らの地元のカラオケに行く事にした。
ユミはタツヤが気に入ったようで速攻助手席に乗り込み運転中もずっとベタベタしていた。
私は狭い後部座席でイケメンのヒロとナオトに挟まれ緊張しつつも少し興奮していた。皆話が上手く、みるみるわたしはその楽しさに引き込まれていった。
会話はどんどんとエッチな話になっていった。するとその内にヒロがさりげなく私の短いスカートからはみ出る太ももをさすってくるのを感じた。
ナオトにばれないようにするために話を盛り上げ、そっちにナオトの注意を引きつけた。
ヒロの手がスカートの中に入ってきてしまい必死で隠した。私は完全に感じていた。
そうこうするうちに車はあるマンションの駐車場に止まった。
私が「あれっカラオケは?」と言うとユミがすかさず『宅飲みの方が楽しいよ☆』と言った。男の子達も『そーだよなぁ♪』と盛り上がっている。
ここまで来たらこの後どうなるかは大体予想がついたがあまり考えないようにしてタツヤ達に着いていった。
そこはタツヤのマンションのようで割と立派だった。室内はロフトがありモノトーンで統一されていて綺麗だった。
初めて入る男の部屋にますます興奮していた。ナオトが『とりあえず乾杯しようぜ~』と言い出し、皆でタツヤの冷蔵庫にあるお酒を出したり部屋にあったおつまみを出してきてテーブルにセットした。
私はお酒は飲んだことがなかったので少し怖かったが場をしらけさせてはいけないと思い、のせられるがままに飲みまくった。
色んな話をして盛り上がり皆だいぶお酒がまわってきていた。私も頭がクラクラして気持ちよくなっていた。
飲みすぎて催してしまいフラフラになりながらトイレを借りて戻ると部屋の電気が豆電球だけになっており、タツヤとユミが消えていた。
あれー?と思いながらも元の自分の場所に戻るとヒロとナオトがクスクスと笑いながら『タツヤよかったなー』等とロフトに向けて言っている。ロフトの方からは物音やユミの小さな笑い声が聞こえてきた。そのうちにユミの声は『あっ』とか『あんっっヤっ』とかヤラシイ声に変わっていった。
お酒で頭が回らない為、ユミの行動を把握しても大したリアクションをとれなかった。
そんなロフトから聞こえてくる2人のヤラシイ音に健全な男の子が堪えられるわけもなく、ヒロが私を後ろから抱きしめ、手の自由を効かなくさせ、ナオトにスカートを下ろされパンツが露わになった。
『やっべー勃ってきた』とか『面倒臭いから全部脱がしちゃおうぜ』なんて会話が聞こえた。私はお酒の力と今自分がされている事からくる興奮とで朦朧としていた。
だが『さゆりちゃん俺の舐めてくれる?』とナオトに言われ何故か嬉しくなり無我夢中でナオトのモノに貪りついた事は覚えている。初めてのフェラだったがナオトが『もっとゆっくり』とか『舌も使って…いいよ、上手だ』みたいに指示を出してくれ、なんとかナオトを気持ちよくしてあげる事は出来た。初めてのフェラで気になっていたナオトをイカせてしまったのだ。
その間ヒロは私の体を舐め回したり、勝手に入ってきていたりしていたようだ。ナオトに集中しすぎて気づかなかったがいつの間にかヒロも果てていた。
私はナオトの腕の中で『さゆりちゃん…可愛いよ』と頭を撫でられながら眠りについてしまった。その時は物凄い至福の瞬間だったろう。
ハッと目が覚めると閉められたカーテンの隙間から朝日が入り込んでいた。周りはシーンとしている。まだ夢を見ているようだった。立ち上がると頭がガンガンした。
その痛みでこれは現実だとやっと本当に目が覚めた気がする。
ここはタツヤの家で…あ、そっか…昨日飲み過ぎちゃったんだ。
私は裸にタオルが掛けられた状態で寝ていたらしい。
そして昨日の最後の記憶がナオトの腕の中だった事を思い出した。
しかし辺りを見渡してもナオトがいない。
すぐ側のソファの上で寝ているのはロフトでユミとエッチしていたタツヤだった。
まさか…?!
ゆっくりとロフトへ上がる階段を登り恐る恐るロフトを覗くと…
そこではまるで恋人同士のように裸で抱き合ってスヤスヤと寝ているナオトとユミがいた。
すごく哀しくなった。別にナオトは私の彼氏でもないし昨日会ったばかりの人。
むしろ可愛いユミの方が気に入っていただろう。そう思うと尚更自分を卑屈に感じ、いたたまれなくなり、誰も--ユミすらも起こさず1人タツヤのマンションを静かに出た。
時計を見ると朝の5時。人通りも全くなく、すずめの鳴き声が響く慣れない土地になんだか虚無感を感じ、哀しくなった。
その日は何もする気が起きず学校も具合が悪いと嘘をついてサボった。親には予めケータイで友達の家に泊まりに行くと言っていたのでさほど朝帰りも咎められなかった。親は私のことを、とても信用していた。
部屋のベッドに横になりここ最近の事を考えていた。つい先日処女を捨てたばかりでもう普通に男と絡んでいる自分。
しかも脱処女して初めてのエッチが男2人と。なんだかマンガみたいな展開。
当初、後悔等は全くなく、むしろ男に求められる事に快感を覚え始めていた。
昼頃にユミから電話がきた。
『さゆりなんで1人で帰っちゃったの?!朝起きたらいないからあせったじゃん!!』
「ごめん…なんか具合悪くなっちゃってさ。空気壊したくないからそっと1人で帰っちゃった…」
『えー大丈夫?!飲み過ぎたんじゃない?今からタツヤ達と一緒にカラオケ行くんだけどそれじゃ無理だよね。真由子か誰か誘ってみるわー☆お大事にね~』
そしてプツッと電話は切れた。
すごく嫌だった。
初めて会った女とその日のうちにエッチしてしまうような男達だからきっとユミが誘う友達とも気が合えばすぐにヤってしまうだろう。
そんな軽い男に惚れかけている自分もどうかと思うが、とにかく自分以外の女とは交わってほしくなかった。
タツヤやヒロならきっと何も感じない。
そう、ナオトだけでいいから…!!
しかし具合が悪いと言ってしまった手前何も出来なかった。
ナオトが他の女とヤラシイ事をしている所を想像し、心にモヤモヤを抱えながらいつの間にか眠ってしまった。
目が覚めると夜中の1時だった。
ぼーっとする頭が冴えていくと同時にユミ達の事を思い出し、無性に気になった。
とりあえずユミに「楽しんでるー?人が具合悪い時に(笑)」等とあてつけのようなメールをしてみた。
ユミからの返事はなかった。
寂しさがピークまで達した気がした。
あの楽しさ・カッコイイ男に求められる気持ち良さが忘れられなかった。
親はもう寝ている。
朝までに帰って来ればバレない。
私はできる限り派手にメイクをし、露出の多い服を着てコッソリ家を出た。
それが男の求めるものだと思い込んでいた。ナンパスポットでたむろするお姉さん達を完全に目指していた。
家を出たはいいが、繁華街までは歩いて1時間以上は確実にかかる。
それに1人で行くのは怖かったし、かといってこんな時間にナンパされに行こう!なんて言える友達はユミ位しかいなかった。
途方にくれながら誰もいない近所の暗い道路を一応繁華街に向かって歩いていた。
30分も歩いた頃だったろうか。
黒いボックス車が私の歩くスピードに合わせてノロノロと横を走り出した。
最初は気付かず、スタスタと歩いていたのだが、その車が少し私を追い抜き、止まったので、私もアレっ?と思った。
車の助手席側の窓が空き、運転席から身を乗り出すようにして一人の若い男が声を掛けてきた。
『ねぇねぇ~どこ行くのー?』
男は日焼けした肌に真っ白な歯を見せて言った。
「えっあっ○○(繁華街の中心地)!!」
全く予想していなかった展開に私はカナリ動揺していた。
『マジ?じゃ乗ってく?俺今からダチんとこ行くんだよね。』
「あっありがとう…」
初めて一人でナンパにあった。こんな簡単なもんなんだ。
危ないかもしれないとかそうゆうマイナス要素は一切考えておらず、またナオト達との時みたく楽しめるかも…そんな単純な事しか考えずに助手席に乗り込んだ。
『うしっ!!じゃ行っかぁー!!』
男は繁華街に向けて車を走り出した。
車に乗り込んで初めて、男の顔をよく見た。いかにも遊んでます!な感じのチャラ男という印象だったが細身でカッコよかった。
私は惚れやすい体質なのかもしれない。
すでにナオトの事は頭になく、この名前も素性も知らない男との『これから』にばかり期待が膨らんでいた。
男はよく喋る人で、名前をショウと名乗った。年は20歳。高1の私からすると、とても大人に…そして魅力的に見えた。
ショウもまた格段に口が上手く、車中ではものの10分もしない内に私達は打ち解けていた。
『つーか、さゆりは○○行って何すんのー?』
まさかナンパされに…とは言えず
「私も友達と約束してて○○行こうと思ってたんだけど、なんか途中から連絡とれなくなっちゃって…」
と大嘘をついた。しかしコレにショウは食い付いた。
『マジかぁ…ひでーなそのダチ!男と遊んでんじゃね?!じゃさゆりも横にいるイイ男と遊ぶか☆』
みたいなノリで誘ってきた。もちろん私もそのノリに応えた。
結局ショウは友達の元へは行かず、私とドライブする事にした。
私はすごくドキドキしていた。
運転を進め、ショウのテンションがあがってくると会話がどんどんエッチな方向に向かっていった。
知識だけはある私は、自分の体験談に交えて、私がフェラすると皆すぐイっちゃうだの何人としたかは覚えてないだのと、ありもしない経験を語った。
自分から見れば大人であるショウに、子供だと思われたくなかったのだ。
実際、年齢も18と嘘をついておいた。
私の大嘘を鵜呑みにしたショウは
『カナリ慣れてんだねー!もしかして援交とかもしてんじゃない?』
と言い出した。バカな私は
「まあね」
とあっさり言ってみせた。
【イイ女=悪い女=大人】
のような訳の分からない方程式が自分の中に出来上がっていた。
ショウはそれを聞いて引くどころか更に食いついてきた。
オヤジってやっぱなかなか勃たないんじゃない?とかどこまでしていくら貰ってるんだ?とか色々聞かれた。
先日処女じゃなくなったばかりの私に援交等する余裕も考えもあるはずがないのでこの質問責めにはカナリ焦った。
しばらく援交話をしているとショウが
『オッサン相手でも平気なら20代のお兄さん相手で金貰えたら嬉しくねぇ?』
と言い出した。一瞬理解出来なかった。
「そんな若い人がお金払ってまでエッチしたいって、それなんかワケありなの?」
『バーカ、若いったって20代後半の社会人にもなりゃ年下と知り合うキッカケなんて少ないんだよ。若い女とヤレんなら少しぐらい出してもって奴なんか俺の周りだけでもカナリいんぜ?!』
私はそうなんだ、とすごく驚いた。
自分の持つ援交のイメージが少しクリーンになった。
そんな私にショウはありえない話を持ち掛けてきた。
『よかったら俺の先輩紹介しよっか?』
「えっ…」
言葉に詰まった。いくら相手が20代とは言え、援交…立派な犯罪だ。
しかしすぐに断る事の出来ないバカで弱い自分がいた。そんな私にお構いなしにショウは
『オヤジ相手より断然楽だろ?!今電話して聞いてみるわ!』
と言い、その“先輩”とやらに電話を掛け始めた。
私は内心「どうしようどうしよう」とかなり焦っていたが、心の奥底に“ショウの先輩ならカッコイイかもしれないし…なんかあってもお金受け取らなければ援交にはならない”と思う自分もいた。今考えればただただ、恐ろしい。
話はトントン拍子に進み、そのままその先輩の家に行く事になってしまった。
先輩の家は電話した場所からすぐの所だったようで、しばらくショウと話してる内に着いてしまった。車の中ではその先輩がどんな人かを、とにかく聞きまくった。
年は28歳で建設現場で働く作業員。元ホストで最近まで働いていて、結構人気もあったらしく、羽振りは良くてとにかく面白いイイ人らしい。
本当にそんな人なら別にお金なんか貰わなくても…等と考えながらショウに着いてマンションに入り階段を上っていった。
2階の角が先輩の家だった。
ショウはインターホンも鳴らさずに、
『ウース』とか言いながらドアを開けた。
その瞬間、物凄いココナッツの甘い匂いに包まれた。ドキドキしながら部屋の奥へと入って行った。
なんだか女の人のあえぐ声が聞こえてきた。廊下を進み、ドアを開けて居間に入ると色黒のおっきい男の人が3人いた。
締め切った部屋の中で、タバコの煙が充満していた。嫌な空気が漂っていた。
男達はニヤニヤしながらこっちを見ていた。男達の側の大きいTVの中では一人の女が多数の男に強姦されていた。
『先輩~早速何見ちゃってんすかー』
と言ってショウは床に大量に置いてある缶ビールの内の一本を手に取り飲み始めた。
私はどうしたらいいかわからず突っ立っていた。
すると先輩らしき男が
『何固まってんの?飲んでいーよ?』
とビールを勧めてきた。あまりに普通に接され、少し拍子抜けしながらもとりあえずショウの横に座りビールを飲んだ。ぬるくてすごく不味かったが緊張から一気で飲んでしまった。
男は私のその様を見て笑顔で
『おー!!いくね~!!じゃもう一本!!』
とまた缶を渡してきた。
こんな感じでカナリ早いペースでどんどん缶を開けていった。
完全に相手の空気に飲まれていて、勧められると嫌だとは言えなかった。
男は私に飲ませつつ、色々聞いてきた。
年とか名前とか彼氏はいるかとか働いてんのかとか…。
カナリ一方的で私には逆に質問する余裕を与えなかった。
それに答えているとショウがいきなり
『オヤジといいことして稼いでるみたいっすよ』
と言い出した。すると男は
『それはよくないなー!じゃ説教だな!』と言い、わたしの方へ寄ってきてビール
をとりあげ、それを飲み干すと、後ろから抱きついてきた。
部屋に入った時からそうなるだろうと予想していた私はドキドキしながらも驚きはせず、酒に酔っているふりをして男に身を委ねた。
男は後ろから胸を揉み、耳を舐めてきた。それだけですごく感じてしまい息が荒くなってきてしまった。
『オヤジにこんなことさせてんの?』
と耳元で囁きながら攻めてくる。
ショウを含めた他3人はニヤニヤしながらこっちを見てる。
恥ずかしさで更に感じてしまった。
男は一気に私を全裸にすると居間のど真ん中で行為を始めた。
相変わらずTVでは強姦が続いている。男はそれに合わせるように激しく攻めてきた。
私は空きっ腹に飲んだビールのせいでクラクラしていて力が入らない。それをいいことに男はエッチな言葉を浴びせながら色んな体位で私を弄んだ。
私は行為より何より、複数の男達に自分のしている事をニヤニヤと見られる事に感じていた。
すごく恥ずかしい。でも気持ちいい。
しばらく男が私で遊んだ後に、今度は自分のモノを私の唇に押し付け、舐めるように要求してきた。
『ホラ、いっつもやってるみたいに上手くやれよ』
「…はい」私は素直に従った。
男のモノをくわえて暫くゆっくりと上下に頭を動かしていると、急にナオトが頭に浮かんできた。
するとなんだかナオトにフェラをしているような感覚に陥り、興奮から次第に激しさを増した。
それが男には良かったようで、『そのままっ…やべっイクっ』
と言い、私の頭を掴んで、めちゃくちゃにしごき、すぐにそのまま喉の奥へ出した。
私は吐きそうになった。
「うぅっ…」
男が全て出し切り、私の頭を離すと、すぐに男から離れ、込み上げる吐き気を必死に抑えた。
周りの男達はそんな私を楽しそうに眺めている。
少しして、男が『いやーなかなか満足したわ』
とまだ勃っているアレをしまいもせずに満足気に話しかけてきた。
私は喉の奥に張り付く気持ち悪さと酔いから、グッタリして黙っていた。
『おーい、大丈夫かー?』
と言いながら男は私の身体をまたベタベタと触りだした。
私は身体を動かす事がダルく、されるがままにされていた。
するとそれまで周りで見ていたショウを除く他の男達もゆっくりと近付いて来て、私の身体を触り始めた。
一気に男3人に身体の至る所を触られ、気持ち悪いながらもまた感じ始めていた。
男に求められる悦び。
恐ろしい事に、たかだか高校一年生の女がそれを備えてしまっていた。
私も男達も完全にエロビデオと現実をリンクさせていた。
ただ、1つ違う事と言えば、私はビデオの中の女優のように「止めて!!」と泣き叫ぶことをせず、逆に求めていた事…。
代わる代わるに舐められたり、入れられたり…その連続で何度も快感の絶頂を味わった。身体が痺れる。これがイクってことなのかな、と思った。
1時間…いや、2時間近くもそうしていただろうか。
流石に男達も満足したようで、各々切り上げてまた酒を飲み始めた。グッタリした私をほったらかして男達だけで談笑が始まった。
私はしばらく横になったまま今までに感じたことのない感覚の余韻に浸っていたが、モソモソと散らばった自分の下着や衣服を拾い集めて着替えた。
着替えた所で少し冷静になった。
あっ時間!!
時計を見ると午前6時前だった。
一時間以内に戻らなければ大変な事になる。かと言って男達の話の中に割って入って、ショウに今すぐ送って!!とは中々言えなかった。
クラクラする頭で最悪の事態を考えていた。するとなんとも良いタイミングでショウの先輩にあたる男が「やっべ!もう6時かーそろそろ仕事行く準備すっかぁ」
と立ち上がった。これが解散のタイミングらしく、ショウに呼ばれてフラフラする身体を支えられながら車に乗せられた。
外はもう明るく、ジョギングしている人もいた。ショウに拾った場所までで大丈夫か?と聞かれたので頷いた。
車は朝からすごいスピードを出して私の家の方角へと向かった。
ショウはグッタリする私に、相変わらず高いテンションで一方的に話し掛けてきた。
『いやーやっぱ場数こなしてるとすげーな。興奮した。』とか『援交よりAVとかの方が稼げんじゃね?』と一人で盛り上がっていた。私は親にバレていないかと、それどころではない。
さすが飛ばしていただけあって20分弱で家の近くまで来た。
「この辺で大丈夫!」と車を止めて貰い、軽く礼をいってじゃあ…と降りようとドアに手を掛けると『ちょっと待った!』とショウに腕を掴まれ引き寄せられた。
『アドと番号教えて♪』
と言われ、急いでいた私は断る事もせず(急いでいなくても断らなかったと思うが…)素早く交換を終えた。
さあ、今度こそ車を降りようと、「またね」と別れを告げると、ショウはまたグイッと私の肩を引き寄せいきなりキスをしてきた。突然の事にビックリして私は固まった。少し長めのキスを終えるとショウは
『今度はオレとねー』と笑い、手を振った。
こんな事で少しキュンとしてしまった。
そのまま車を降りて、時間もない中ついついボーっとショウの車を見送った。
すぐさま我に返り、フラつきながら全速力で帰宅した。
ソーッとドアを開ける。シーンとした静けさに心から安堵した。
案の定、親はまだ起きていなかった。
忍び足で自分の部屋へ戻り、パジャマに着替えて、これまた忍び足で洗面所へ向かい、母のメイク落としシートで出来る限りのメイクを拭き取った。
酒臭いのは自分でも分かるほどだったので念入りに歯を磨き、そのまままたコッソリと自室へ戻り、窓を全開にしてからベッドに入った。
変な達成感と安心感から一瞬で眠りについた。
7時半頃…まだ1時間程しか寝ていなかったと思う。
なかなか起きて来ない私に痺れを切らした母親が起こしに来た。
窓を全開にしておいた事で酒の臭いには気付いていなかった。私は頭がガンガンしていて、とても学校に行く気などおきなかった。
『頭痛いから休む…』
「もうっ!窓開けっ放しにして寝てるから風邪でもひいたんじゃないの?」
と少し怒りながらも学校へ休む旨の電話を入れてくれた。
その声を聞きながらまたすぐに私は眠りについた。
次に目覚めた時には午後3時を過ぎていた。
手元に置いていたケータイをふと見るとメールの着信ランプが光っていた。
ユミからだった。
昼休みに送られてきていたメールには"おはよー!今日どうしたの?ズル休みかー(笑)"と書いてあった。
私は適当にユミにメールを送るとケータイを閉じて、昨日の事を思い出していた。
ここ数日で自分を取り巻く環境が一気に変わっていた。
普段の生活からは考えられない、裏の世界を見ているような気がした。
彼氏でもない男とのセックスがここまで気持ちいいものだったなんて。
色々考えていると、そういえば結局、援交なんていっときながらヤッただけじゃん。ということに気付いた。
元々ただの誘い文句でお金なんか払う気はなかったと思うけど。
その上、あんなに散々セックスした相手の名前も本当の素性も最後までわからなかった。
そういった意味では、金銭のやりとりがないだけで援交と変わらないかもしれない、と思った。オヤジではなかったけど。
それまで援交なんて、テレビか漫画の中だけの話で全くリアリティがなかったし怖かったが、少しづつ興味が沸いて来てしまった。
それから数週間はしばらく抜け出したり遅くまで遊ばず真面目に過ごしていた。
遊びたい気持ちは相変わらずあったが、夏休み前のテストが近く、ユミでさえも目立った遊びもせずに勉強していた。
しかしユミとはある約束をしていた。このテストが終わって、夏休みに入ったら、遊びまくろう!と。
真面目にやっていただけあって私は成績もそこそこに夏休みに突入した。
この夏休みが更に私を変えた。
夏休みに入ってから、私の派手さは更に増した。
夏休みの間だけ、という事で髪も明るく染めて少しでも大人振りたい心情から、高いヒールの靴を履き、お姉系な服を着るようになった。
ユミも同じで、2人で夜に繁華街を歩いているとほぼ確実にナンパにあった。
同じ高校生からオジサンまで色んな人がいたが、カッコいい人ならすぐについていってカラオケや飲みに行って盛り上がった。
ナンパで知り合う男達とは、一応連絡先の交換はしていたがその日限りの関係で終わる事が多かった。セックスまでいく人もいれば、公園等で数時間喋って終わる人もいた。
そんな中、一人だけ気になる男の子がいた。夏休みが始まって割とすぐにナンパしてきた同い年の男の子だった。名前は祐介。
学校には行っておらず、高校を中退して工事現場で溶接の仕事をしている人だった。
同い年の男の子はどうしても幼くてそれまでは恋愛対象にならなかったが、彼は社会人ということもあり、同い年の男の子と比べてすごく大人で、そのギャップに惹かれていった。
週に一度は祐介に誘われて、2人で会っていた。
次第に私は祐介の事が好きになっていった。祐介も同じ気持ちだったらしく夏休みが終わる頃に祐介の寮に呼ばれて、告白され付き合う事になった。
これまでにかなりの経験はあったが、正式に付き合うのは初めての事だった。
初めての彼氏だけに、なんだか嬉しくて、この人を大切にしなきゃ!と思うようになった。それからは今までの自分が嘘のように祐介だけにしか身体を許さなかった。ごくごく当たり前の事だけど…。
また、祐介はSっ気が強く、束縛も強かったので私のケータイの男は祐介以外すべて消された。そんな行為も自分の事をすごく愛しているからだ、と思い嬉しかった。
『さゆりは俺だけのモノだからな。絶対に他の男に触らせるなよ』
と会う度に言われていた。そして会う度にホテルへ行き、激しく求めあった。
鍛えられた祐介の身体と同い年とは思えないセックスの上手さに私は心底ハマっていた。
今まで感じた事がない気持ちだった。愛する人と繋がるってセックスがもっと気持ちいいんだ…。
もう数週間で祐介ナシの生活は考えられなくなった。
祐介は初めて会った時からギャル男っぽく、話し方等から軽そうな雰囲気はあったが、日が経ちほぼ毎日会うようになって素性が分かって来ると、それは雰囲気だけじゃなくて確かなものだという事がわかってきた。
私は祐介と付き合うようになってから次第に荒れていき、家にあまり帰らず、祐介の寮に住み着くようになっていたのだが、お風呂に入る時は必ず『一緒に入るぞ』と半ば強制的に入らされていた。初めは単純に嬉しかったが、私が生理等でどうしても入れない時等に必ずケータイを風呂場に持って行くのだ。
こんなに完全に怪しい行動をどうしてとるのか。私は確信していた。絶対他に女がいる。
私は祐介に束縛されてきた事で、自分の祐介に対する束縛も知らない内に増幅していた。ナンパから発展した関係だけに、いつかは浮気されるだろうと思っていたが、まだ2ヶ月位しか経っておらず、普通のカップルなら一番ラブラブな時期。
とにかく祐介にバレないように証拠を掴むことにした。
ある日。学校が終わるといつも通りに寮へ行き、祐介と部屋で晩ご飯を食べてテレビを見て、いちゃつきながらその流れで電気を暗くしてセックスをして…。いつも通りに振る舞い、愛してるよ、とキスをして祐介が眠るのを待った。
数十分後には仕事の疲れもあってイビキをかいて眠り出した。
そーっと枕元の祐介のケータイをとる。ドキドキしながらケータイを開き、メールの受信ボックスを開こうとすると…ロックがかかっている。
完全に浮気をしてますよ、と言わんばかりの展開にキレた私は一心不乱に思い当たる番号を押してみたが全く意味がなかった。
諦めようかとしたその時、ケータイの下の方に銀色の小さな部品が付いている事に気付いた。
祐介のケータイは当時最新モデルだった指紋照合式のケータイだった。
すぐにそれを利用することを思いついた。
祐介は一度寝付くとなかなか起きない。普段はそれにイラつくこともあったが、今回はその事に感謝した。
そーっと寝ている祐介の指に触れてみる。
……全然起きない!
私はまずケータイの【指紋照合変更画面】を出した。
心臓をバクバクさせながら慎重に祐介の指を照合部分にスライドさせた。
―認証完了―
とりあえずホッとした。
ゆっくりと祐介の指を置き、もう一度祐介の就寝を確認してから、そっと祐介のケータイを持ってトイレに入った。
まず新しい指紋に自身の指紋を登録しておいた。
…これでいつでもロックを解除できる。
夜中にこんなことをしているなんて我ながら思い返しても恐ろしい。。
そして問題のメール機能。
思い通り自分の指紋でロックは解除された。
一体どんな女と繋がっているんだろう…不安と緊張でドキドキしながらメールの受信ボックスを開いた。
まずフォルダはいたって普通。
私だけ【さゆり】というフォルダがあり、他には【仕事仲間】や【友達】などのフォルダだけで女の名前のフォルダはなかった。この時はすごく嬉しかった。
とりあえず友達のフォルダから見てみた。
一週間さかのぼっても特に怪しいメールはなかった。私に罪悪感が生まれてくる…。
しかしさらにさかのぼってみた所で、私の不安は的中した。
約二週間前の平日。私には確か仕事仲間と飲みに行くと言っていた日。
知らない女の名前から
『ゆーちゃん今日はありがとう💖やっぱり優しいゆーちゃんが大好き✨またたまにお泊まりさせてもらっていい?』
と書いたメールがあった。あまりに露骨なメールに怒りで涙が出てきた。
怒りで泣きながらもどんどんさかのぼってメールを確認していく。
どうやら元カノのようだ。
祐介から何度か元カノの話は聞いていた。
15歳の時に私同様ナンパで知り合い、少し付き合っていたが、元カノのあまりのワガママぶりに嫌気が差し別れに至ったと言っていた。
祐介の送信メールと元カノのメールを全て確認した所で、現在の状況がつかめてきた。
元カノは年上で今は夜の仕事をしているようだった。
その仕事先で知り合った客と関係を持ってからというものストーカーまがいなことをされ、怖くなり、祐介に助けを求めてきたようだった。初めは冷たくメールを返していた祐介も最後には折れ、元カノを自分の家に泊めるようになっていた。
女とはいえ、年下の男に自分をかくまわせるなんて…かなりの嫌悪感を抱いた。
何よりも、前の女にいいように使われている祐介に冷めている自分がいた。
ある程度ケータイをチェックした後、ゆっくりとベッドへ戻り元の場所にそっとケータイを戻した。
何も知らずにいびきをかいて寝ている祐介を見て更に冷めてしまった自分がいる。
夜の世界で働いている位だからきっと男性経験も豊富で綺麗な人なんだろう。
その女と寝ている体で私を激しく抱いていたんだ…。
色々考えて吐き気がしてきた。ついさっきまであんなに好きで好きで仕方なかった祐介を、今は気持ち悪いとすら思っていた。
とりあえずこの場から離れたい…。
時計を見ると夜の12時。今から化粧をして家を出れば絶対終電には間に合わない。
元々今の状況では家にも帰れない。両親は荒れていく私を初めは心配していたものの、何度言ってもわからないことに諦めを感じ『もう好きにしろ!二度と家には帰ってくるな!』と一切連絡をしてこなくなった。
学校には友達がいたので気が向いた時に通っていた。誰が見ても終わった生活をしていた。
これまで自立した祐介の元で、何も不安なく生活していたが、今はいつでも帰れる家というものがない。
どうしよう…。焦りが出てきた。
とりあえず悩んでもしょうがないと思い、静かに着替えて化粧を始めた。
その間も祐介は全く起きることなく気持ちよさそうに眠っている。
私なんかいてもいなくても祐介にとっては変わらない。そう感じていた。
化粧が終わると既に1時近くになっていた。祐介の寮から繁華街までは結構な距離だった。この辺りではナンパもそうそうないだろう。
そんな時突然、昔会った男、ショウの言葉を思い出した。
【援交】…。怖かったが、今なら出来ると思った。むしろ今の自分にはそれしか考えはなかった。
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