悪魔の日記
『一日一悪💀』
と題した日記帳を片手に、ある悪魔が地上界で生活を始める。
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>> 301
😾
それから一時間ほど経ち、風呂から上がったミックは、まるで針のシャワーでも浴びたかのような表情をしていた。
皮膚はひりひりと痛み、アザは骨に食い込む。
「ああぁ……もう、今日は大人しくしていよう。それがいいよな」
と、誰にともなく弱音を吐く。
悪魔は基本的に打たれ弱いのだ。
それならシャワーを浴びなければよかったのに、などと思う人は、もうそろそろいないだろう。
そのとき――
「ギャワン!」
「フシャー!!」
「キャンキャン!」
突然寝室が騒がしくなった。
ミックは肌触りの良いガウンを慎重に羽織り、足早に寝室に向かった。
しかし、部屋にたどり着く前にケルベロスが飛び出してきた。
「待ちやがれ!この白モップ!」
そう喚きながら、小さな猫――フォーンが後に続く。
2匹はどたばたとミックの周囲を走り回った。
「やめろ!」
ミックは怒鳴り、すばやくケルベロスを抱き上げた。
「キャンキャン!」
すっかり興奮しているケルベロスの鼻面に、細く赤い筋が滲んでいる。
「おい、血が出てるじゃないか!」
フォーンはひょいとテーブルに飛び上がり、笑うように牙を剥いた。
「なんだ、弱虫!ケルベロスなんて名前の癖に!」
>> 303
😾
それからのミックの行動は素早い。
「放せー!」
彼がフォーンを取り押さえた数分後には、スカイラインが地下を出て、道路に滑り出していた。
助手席のシートでは、仰向けに押さえつけられたフォーンが、ミックの手にかじりついていた。
「はにゃせ、ぬ!」
しかし、ミックは憮然とした態度で、フォーンを抑える手に力を込め、フロントガラスを睨んでいた。
後部座席にはケルベロスが乗っていて、こちらもまたソワソワと落ち着きがなかった。
「悪魔の力をこれっぽっちでも使ってみろ、昨日の天使を呼ぶぞ。そんでもって、地獄に通報してやるからな」
脅しをかけつつ、ミックはハンドルを握る。
その行き先は――
>> 304
😾
「こんにちは。あら、やんちゃなボクちゃんね」
受付の看護婦が笑顔を浮かべ、その手に噛り付いているフォーンを見て、少し痛そうに目を細めた。
動物病院である。
ミックは胸に抱いているフォーンを、身動きが取れないようにしっかり羽交い絞めにして受付に乗せた。
「友人の猫なんだが」
ミックはニコニコして言った。
本当は深刻な顔をしたかったのだが。
「そいつの都合で、急きょ引き取ることになったものの、ひどい暴れようで。怪我したみたいだから見てもらいたい。あと、ワクチンもまだなんだ」
「ニャオン!」
フォーンが声を上げる。
「ワクチンなんか必要ねぇよ!!」
「そうだよな、病気になったら困るもんな。よしよし」
ミックはフォーンの言葉を無視し、愛猫家の真似をして、押さえたフォーンの背中にキスをしてやった。
「おえええ!この△△!」
フォーンがにゃあにゃあ喚く。
「ああ、それともう1匹」
ミックは思い出したように、腕に通したリードを看護師に見せた。
足元に、不安そうなケルベロスがプルプルと震えていた。
「引っかかれただけなんだが、一応。犬はケルベロスで、コイツはフォ――ええと、そうそう、チャッピーだ」
- << 308 📖 獣医ってのは大変だな。 動物が可愛いと思うだけでは勤まらない仕事だ。 人間を尊敬するわけではないが、怯えつつも身を任せるケルベロスを見ていると、この獣医の腕を認めざるを得ない。 だが、いくら天職といえど、いつも上手く行くとは限らない。 突然悪魔が舞い込んできた日には、いままで築き上げてきた自尊心やキャリアなんてものが、ガラガラと音を立てて崩れさるのだ。 フォ……じゃなくてチャッピーにワクチン注射をする羽目になったその獣医は、おそらく人生で初めて、「もしかして、私はこの仕事が向いてないんじゃないかな」という気持ちになったに違いない。
更新待ってました👏本当に面白くて、本があったら買いたいぐらいです🙋悪魔は全部人間になれると思っていたけど、フォーンのような悪魔も居るのですね😺 逆に天使の世界ではどんな風なんだろうとか読みながら考えてます。次の更新楽しみに待ってます👍
>> 305
😾
「こんにちは。あら、やんちゃなボクちゃんね」
受付の看護婦が笑顔を浮かべ、その手に噛り付いているフォーンを見て、少し痛そうに目を細めた…
📖
獣医ってのは大変だな。
動物が可愛いと思うだけでは勤まらない仕事だ。
人間を尊敬するわけではないが、怯えつつも身を任せるケルベロスを見ていると、この獣医の腕を認めざるを得ない。
だが、いくら天職といえど、いつも上手く行くとは限らない。
突然悪魔が舞い込んできた日には、いままで築き上げてきた自尊心やキャリアなんてものが、ガラガラと音を立てて崩れさるのだ。
フォ……じゃなくてチャッピーにワクチン注射をする羽目になったその獣医は、おそらく人生で初めて、「もしかして、私はこの仕事が向いてないんじゃないかな」という気持ちになったに違いない。
>> 308
😾
ちなみに、この日のミックは一度も、信号を悪魔の力で変えたり、制限速度を越えて走行したりはしなかった。
フェラーリでなければ爆走する気にならないのか、あるいは交通事故に懲りたからなのかは、想像に任せるとしよう。
しかし、これによってミックはある事実に気が付いた。
制限速度を守って走る車が、どれほどのイライラを周囲に振りまくかということだ。
誰もが白いスカイラインを煙たがり、あおったり追い越したりしていく。
安全で快適な走行を守っているはずなのに、無理な追越しを誘い、ひやりとする場面を生んでいるのだ。
「人間ってのは謎だな」
帰りの車の中でミックはそう呟いたが、返事はなかった。
助手席には誰もいない。
バックミラーに映した後部座席では、ケルベロスが体についた消毒液の匂いに困惑している。
どうやらフォーンは逃げたようだ。
「ちぇっ」
つまんねぇな。
だが、これでヤツも懲りただろう。
カーステレオの音量を上げ、ミックはしばらくの間、のどかな安全運転のドライブを楽しんだのだった。
>> 310
📹映画
暗いシアターに、不穏な空気が漂っている。
それは、二人の悪魔が真ん中の特等席に陣取っているからだ。
バリバリバリ……
「……」
ジュルルルル……
「……」
「ちっ、つまんねぇ映画だな」
「……」
ミックは腕を組み、スクリーンを睨みつけて、何も聞こえないフリをした。
確かに面白くないが、この映画を観ようと言ったのは誰だい、ヘス・グリージー。
ヘスは空になったポップコーンのカップを音を立ててひねり潰した。
そして、ごそごそと落ち着きなく姿勢を変えたりしている。
普通、悪魔にはこのような迷惑行為が身に染み付いていた。
彼らが地上界で生活することそのものが、人間に害となるのだ。
しかし、中にはそうでない悪魔もいる。
>> 312
📹
「ちょっとは静かにしていろ」
ミックが思わず呟いたその一言に、ヘスは目を丸くした。
「なに?今なんて言った?」
驚いた声が、主人公の台詞にかぶる。
苛立ちの目がシアターの中央に集中した。
「声がでかい……!」
「静かにしていろだって?」
まるで逆効果だったようだ。
ミックはヘスをなだめた。
「悪かったよ、好きにすりゃいいさ」
「ほおー。『映画館ではお静かに』ってか」
怒っているような呆れているような声で、ヘスはなおも食いついた。
「前から思っていたが、地上界《こっち》に来てから頭がおかしくなったんじゃねぇか?」
「なんだと?」
「だってそうだろ、まるで善人みたいに振舞いやがって。綿毛みたいな犬なんて飼っているし、禁煙活動にも積極的らしいな。行きの車だって、なんだよあのチンタラした運転は」
「もういい、わかったから俺を巻き込むな」
ミックは言い返したいのをこらえて、スクリーンに目を戻す。
>> 314
📹
天使が後ろの席から身を乗り出し、二人を見下ろしていた。
「頭を冷やすのに必要だろう。なんなら掛けてやろうか?」
そう言って、青い目を細める。
ミックは身をこわばらせた。
つい一昨日、この天使の恐ろしさを垣間見たばかりだからだ。
そのとき、ヘスの顔色が真っ赤になった。
彼は以前、この天使に獲物を横取りされているのだ。
「てめぇ、あのときの……!」
ミックは立ち上がりそうになるヘスを慌てて掴み、その口をぎゅっと押さえつけた。
「馬鹿、聖水をかけられたらどうするんだ!」
それを聞いたヘスが、驚きと怯えの光を浮かべた目で、頭の上にかざされたペットボトルを見上げる。
天使はうっすらと微笑を浮かべると、これ見よがしにペットボトルを揺らしながら、後ろの席に引下った。
>> 316
📹
すっかり肩が凝ってしまった二人は、シアターを早々に退席した。
ロビーにでかでかと広告されている映画のポスターを睨みながら、ミックは舌を打った。
「大外れもいいとこだな、ヘス。ひどい映画だったぞ」
「確かにな。悪魔が世界征服を企むだなんて馬鹿げてるぜ」
「世界征服ねぇ」
二人はちょっと考えてみた。
悪魔が世界を征服して、すべてが地獄になったとしたら。
それはつまり、人間がいなくなるということで、天国がなくなるということで……。
「どうなるんだ?」
不可解そうな顔でヘスが尋ねる。
「さっぱりわからん」
ミックはサングラスを掛け、映画館を後にする。
どうなるかはわからないが、この身体を手放さなければならなくなるのは確実だ。
そして、そんなことは御免蒙りたい。
「まぁ、少なくとも俺たち低級悪魔には関係のない話だよな」
ヘスはそう言い、残念そうにため息をついた。
「ちょっとはお前の仕事のヒントになりやしないかと思ったんだが……」
ミックはチラッと隣の弱メタボリック男を見やる。
案外、仲間思いじゃねぇか。
>> 318
📹
天使が発したその言葉は、ミックの肩をむんずと掴むような強さがあった。
予想外の展開に少し驚いたミックは、運転席に突っ込んだ右足を戻し、天使に向き直った。
「何の話だ」
「真面目な話さ」
口から吐かれる煙が、風にさらわれていく。
ミックは疑いの目で天使を睨んだ。
こいつと関わると、ろくな目に合わない。
なにより、ボンネットに載せられたペットボトルが気になって仕方がない。
「俺はコイツと用があるんだ。悪いな」
ミックがそう言ってヘスを指すのと、ヘスの言葉がかぶさった。
「その話、俺は関係ないよな?」
「おい、何だって?」
まさかの裏切りに、ミックは助手席側に立っているヘスを振り返った。
しかし、ヘスはミックの向こうの天使を見ている。
「関係あるといえばあるが、無いといえば無い」
天使は答えた。
ヘスには全く興味が無いと見て取れる。
すると、ヘスは嬉しそうに車を離れた。
「ないんだな?それじゃ、邪魔な俺は退散しよう。二人でゆっくり話せよ」
>> 319
📹
「待てよ!おい!コイツと二人にするな!」
しかし、ひらひらと手を振って、ヘスは通りの向こうへ消えて行った。
――逃げやがった。
あの野郎覚えてろよ。
「これで用はなくなったな」
勝ち誇ったように天使が言う。
ミックは開き直って、怒ったように言った。
「で、何の話だ。さっさと言えよ」
「車で話そう。乗ってくれ」
天使はそう言うと、ペットボトルを掴んで、アウディの運転席に乗り込もうとした。
「いや、ちょっと待て!お前の車はダメだ」
ミックは慌ててそれを止めた。
自分が不利になる状況は避けなければ。
「俺の車で話そう」
天使は不満そうな顔をしたが、承知してスカイラインに歩み寄る。
「おい、禁煙車だ。タバコはやめろ」
ミックは手で天使を制して言った。
かなり不機嫌な様子で、天使はタバコを自分の車の灰皿にねじ込んだ。
そして、スカイラインの後部座席のドアに伸ばした手を、やはりミックが止めた。
「助手席に座れ」
映画を見ていたときのように、背後から威圧されるのはもう御免だ。
こうして、悪魔と天使はようやく、車内に落ち着いた。
両者とも、ひどくイライラしながら。
>> 322
📹
「はっ?えっ?ケルベロス?」
案の定、ミックは頬が引き攣るのを抑えられなかった。
「なんだ、まさか知らなかったのか?」
その様子をみた天使は、ミックが初耳のあまり取り乱したのだと思ったらしい。
「地獄の番犬ケルベロスが、地獄を逃げ出して、地上界で息を潜めているのだ。未だに見つかっていない」
「あ、ああ、そう。ふぅん」
ハンドルを握る手に、思わず力がこもった。
ケルベロスはミックにとって、このまま仕事のノルマを達成できなかったときのための保険なのだ。
まさか、気づかれてないよな?
「これは天国としても捨て置けん事態だ。そして、我々の情報によれば――」
天使は少し目を細め、苦々しい表情を浮かべる。
ミックはごくりと息を飲んだ。
>> 323
📹
「ヤツはこの街にいる。それも私たちが住んでいるマンションの比較的近くに」
ミックは、安堵していいのかそうでないのか混乱し、「んああ」と腑抜けたため息のようなものをついた。
ばれてはいない。
が、それも時間の問題だ。
「それで、」
ミックは意味もなくバックミラーを見たり、耳を触ったりしながら、慎重にたずねた。
「それで、何が言いたい?」
「それで、何が言いたい??」
天使は鸚鵡返しに言い、あきれたように首を振った。
「お前なんとも思わないのか?天国地獄中が標的としているヤツがすぐそばにいるというのに、のうのうと暮らしていられるのか?」
天使は思いのほか苦渋の様子だ。
のうのうと暮らしていたミックは、口をつぐむしかなかった。
>> 324
📹
快調に車を走らせていると、赤信号が迫ってきた。
「赤だ」
スピードを落とす様子がないミックに、天使が言う。
「変わるさ」
悪魔の力を使えば、どうってことはない。
ミックはいつもの調子で、赤く光る信号の目を見つめた。
「変わらない。ブレーキを踏め」
「変わるって」
「変わらないんだ、早く踏め!」
「だって……」
「ブレーキ!」
キキィー!
ッガクン。
目の前を、驚いた顔の老婆が、のろのろと歩いている。
横断歩道は青、こちらは赤だ。
「なぜだ?」
きょとんとして、ミックはその老婆を見送る。
「隣に誰が座っていると思ってるんだ?」
天使はあきれたように言った。
「我々天使は、規則が厳しいのだ。そんな些細なことで、むやみに地上界に影響を及ぼしてもらっては困る」
ミックは舌打ちして、ハンドルにもたれかかった。
人生初の、信号待ちだ。
「些細なことだからこそ、別にいいじゃねぇか」
「お前が私の代わりに報告書を書いてくれるのならな」
「なんだって?」
「やむを得ず人間界に影響を与えてしまう場合、報告書がいる」
うんざりした様子で、天使が言った。
📹
報告書なんて制度は、地獄にはない。
そもそも報告書を書いたとして、誰が目を通すんだ?
「天使って面倒くせぇな」
ミックが同情して言う。
これには、天使もうなずいていた。
「この間、お前が増殖させたウィルスを殲滅させたときも、お前の部屋で悪魔が暴れていたときも、私は大天使ガブリエルに報告書を提出しなければならなかった」
「ふぅん」
――ん?
「……ちょっと待て!」
ミックは噛み付くように天使に向き直った。
「ケルベロス4号を殺ったのはてめぇか!!」
天使は冷静に前を見て言った。
「ほら、青だぞ」
信号を見、天使を見、ミックは仕方なく運転席におさまった。
>> 328
📹
駐車場につくと、天使は黙ってシートベルトをはずし、ドアを開いた。
その様子を眺めていたミックは、天使が車外へ出た瞬間、目を見張った。
天使のズボンのポケットから出ている、鍵の束。
それに混じって、見覚えのあるマスコットがぶら下がっていたのだ。
ピンク色の、猫のような、兎のような――ケルベロスの正体を見破った、あの人形だ!
「おい、お前――」
思わず呼びかけたミックは、次の瞬間、ピシャッと水しぶきを浴びた。
頬を流れる水滴に、しばらく思考を停止させたミックを見て、天使が笑った。
ペットボトルの水を手に受け、それを指で弾き飛ばしたのだ。
「言い忘れていたが、これはただのミネラルウォーターだ、ミック・ホッパー。私はレミエール、幸運を祈る」
>> 332
💨
ストンとテーブルに降り立ったフォーンは、細い尻尾をチョロリと立たせた。
「よう、久しぶりだな★★野郎!」
「久しぶりでもないぜ、この野良猫野郎!」
ミックは頭を抑え、手のひらに血がついてないか確認しながら怒鳴った。
「人の頭上をヘリポートと勘違いしやがって。何の用だ」
「たった今、地獄から帰ってきたのさ」
フォーンはけっとつばを吐いた。
「この間の騒動が、上の耳に入ったらしい。てめぇがチクッたんじゃねぇのか?この卑怯者」
「馬鹿、あんだけ暴れりゃどんなウスノロだって気づくに決まってるだろ」
ミックは腕時計を見た。
PM8:00。
ケルベロスにエサをやらないと。
日記を残し、灯りを消して書斎を出た。
フォーンがその足元に付き従う。
「おかげで謹慎食らったぜ。悪魔の力没収されちまったよ」
面白くなさそうに、フォーンが言った。
「ほーぉ」
ミックはキッチンの棚から犬用のドライフードを手に取り、足元を見下ろす。
「つまり、お前は今ただの子猫ちゃんなのかい、チョッパー?」
「チョッパーじゃない、チャッピーだ!今度間違えたら****って呼ぶぞ」
「……」
よくもまぁ次から次へと、悪口雑言尽きないものだ。
>> 333
💨
くだらないやり取りを置き去りに、ミックはリビングに向かう。
「エサだぞ、ケルベロス」
ソファーにいると思ったら、いない。
トイレ?
寝室?
「ケルベロス?どこにいるんだ」
お気に入りの場所には見当たらないので、ミックは観葉植物の鉢の裏や、バスルームや、カーテンの裏などを探しはじめた。
しかし、尾っぽの先すら見つけられない。
「それにしても、ケルベロスなんて不幸な名前つけたもんだな」
ミックについて回るフォーンが言った。
「なにが不幸だって?」
這いつくばったミックが、ベッドの下から尋ねる。
見つけた!――と思ったら、タオルだった。
ミックはベッドの下を抜け出し、タオルをいらだたしげに投げ捨てる。
「地獄に戻って何が一番驚いたかって言うとさ――」
フォーンはベッドに飛び乗り、座っているミックと近い高さから、もったいぶるように彼を見つめた。
「新しい番犬がいたんだ。それもすっげーでかくて、凶暴で、ケルベロスなんかよりずっと頭の良いやつ」
ミックが目を丸くする。
「それじゃあ……」
「ケルベロスは用無しってわけだ。処分も決まってたみたいだし、脱走する気持ちがわからなくもねぇよな」
>> 334
💨
「処分って……どういうことだ」
ミックは恐る恐る尋ねた。
「どういうことって、そりゃ、殺すってことだろ?」
フォーンは小さな肩をすくめた。
「ケルベロスもだいぶ老いぼれたし、それに忠実だけど頭悪いだろ?番犬以外の使い道もねぇってわけさ」
淡々と説明するフォーンだが、仲間として同情しなくはない。
しかし、地獄ではそれは当然の処分なのだった。
合点がいったミックは、ゆっくりと頷いた。
彼もまた、地獄に所属する悪魔として、やむをえないと思うしかなかった。
なるほど、それでケルベロスは地獄から逃げてきたのか……。
あれ、でも待てよ。
地獄で用無しということは――
「おい、なに黙ってんだよ。神妙な顔なんかしやがって」
フォーンに言われて、ミックははっと我に帰った。
そして、思い出したように辺りを見回した。
ケルベロスは――どこだ!?
>> 335
💨
ミックははじかれたように立ち上がった。
トイレの便器の裏側、浴槽の中、机の下、キッチンのシンク――
「脱走したんじゃねぇの?本物のケルベロスみてぇにさ」
フォーンはケルベロスのおもちゃにかじりつきながら言った。
「……」
部屋を探しつくしたミックは、行き場をなくしたかのようにオロオロと立ち尽くした。
地獄に連れ戻されると感づいて、逃げ出したに違いない。
だとすれば、急がなければ。
天使レミエールと話した内容を思い出す。
「ケルベロスがこの街にいる」という情報は、天国にまで知れ渡っているのだ。
「早く見つけないと」
ミックは玄関にある犬用のリードをつかみ、部屋を飛び出した。
「おいっ、待て!」
追いかけたフォーンの目の前で、ドアが閉まった。
「おぉい、開けろぉ!俺も連れて行けってんだ!この△△△!■■■!」
取り残された子猫は立ち上がって身体を伸ばし、ドアをガリガリやった。
そんなフォーンのことなど眼中にないミックは、エレベーターのボタンをヒステリックに連打した。
「くそったれ、なんで二台ともB1なんだ!!」
ドアを殴り、階段を飛ぶように駆け下りる。
>> 336
💨
七階にある、アンティーク調に整ったその部屋では、クラシックが静かに流れていた。
小物や本が多く、自分の所有物に囲まれて残りの半生を暮らす、老人の家を思わせる。
猫足の低いセンターテーブルの上に、携帯電話が無造作に置かれていた。
『それで――』
携帯から、少年のような、女性のような声がする。
スピーカーホンに設定されているようだ。
『結局、「協力しましょう」とは言わなかったの?』
書斎から出てきたレミエールは、タバコを吸いながら着替えるという器用な芸当をこなしながら、答えた。
「私が悪魔に、そんなことを言うとお思いですか?」
レミエールは不機嫌にフィルターを噛む。
『ああ、うん、まぁレミエールらしいけど。でも、同地区の悪魔と協力して、ケルベロスを探しなさいって言われたんでしょう?』
「そもそも、」
シャツを整えると、レミエールは雄弁よろしく論説的に述べた――携帯電話に向かって。
「此度我々は悪魔の失態の尻拭いをするのですから、悪魔のほうから協力を依頼するのが筋じゃありませんか?」
『うーん……そうかもしれないけど』
電話の主は言いよどむ。
『でもさ、あっちも困ってるみたいだし』
>> 339
💨
待ち兼ねていたミックは、すかさず天使の腕をつかんだ。
「ケルベロスを捕まえるぞ!」
「何?」
「マルチーズだ、俺の犬!」
焦って上手く説明できない。
「俺が見つけないと!一緒に来てくれ」
レミエールはその断片的な説明をじっくりと吟味し、ミックが手にしているリードをじろりと睨んだ。
「まさか、ペットが逃げたから一緒に探せと言ってるんじゃないだろうな?」
「そう……いや、そうじゃなくて、本物のケルベロスなんだよ!とにかく、他の奴に見つかる前に捕まえるんだ!」
ミックは強引に天使を引きずり出した。
「ちょっ……!」
「人形は持ってるか?持ってるな!よし行くぞ!」
「おい!」
しかし、天使はそれ以上の抵抗をしなかった。
結果的に、天国からの指令通り、協力してケルベロスを捕らえる事になったのだから。
――良しとしよう。
>> 341
💨
五階まで駆け下り、四階へ下ろうとしたところで、大人しく後に続いていたレミエールが、不意にミックの手を捕らえてぐいっと引いた。
「いてて!」
後ろ手を取られる形となり、ミックはバックのまま五階のフロアに引き戻される。
エレベーターを捉まえたのだ。
二人はエレベーターに滑り込んだ。
これで、無駄なエネルギーを消費しなくてすむ。
「ところで」
ふぅと息をついたミックに、レミエールが口を開いた。
「なんだ」
ミックは肩で息をしながらレミエールを見上げ、顔をこわばらせた。
レミエールが、これ見よがしに指で挟み、顔の横に掲げている物。
みるみるエレベーター内に充満していく紫煙。
――タバコだ。
「……」
呼吸を止める。
「ただのペット探しじゃないという説明は、してくれるんだろうな?」
ミックより背の高いその天使が息を吐けば、煙が顔面直撃だ。
「そんな脅しはやめろ、もとからちゃんと話すつもりだったんだ!」
しかし、レミエールは促すように首をかしげるばかりだ。
ミックは早口で述べた。
ケルベロスと出会った経緯、正体を知った経緯を。
早く地下に着け、扉を開けと念じながら。
>> 343
💨
マンションを出たミックが小走りに駆け出し、それにレミエールが続いた。
レミエールがたずねる。
「当てはあるのか?」
ミックは即答する。
「ない」
しかし、マルチーズの足ならば、まだそう遠くへは行っていないはずだ。
「俺から逃げたがっているとすれば、とりあえず美容院には行かないだろう」
ミックは言った。
「トリマーのマンション、川沿いの散歩ルート、ペットショップ、動物病院、あとは……とにかく、消去法でいくしかない」
「犬がそこまで考えるかな」
「ケルベロスは、なかなか頭が良いんだぜ?」
「噂と違うな。ただの親ばかじゃないのか?」
そのとき、レミエールはふと道路わきに目をやった。
「ミック、どうやら本気で急いだほうがいいようだ」
ミックが振り返ると、レミエールがあごでそちらをしゃくる。
夕闇にまぎれて、明らかに何かを探している男が二人。
ミックは、ジャケットのポケットの中に手を突っ込み、例の人形を握った。
そして、彼らの背中に、黒と白の翼が生えているのを見たのだった。
- << 346 💨 「ところで、どうしてケルベロスを飼いたいんだ?」 再び、レミエールが尋ねてきた。 ミックは少し不機嫌に答える。 「飼いたいからだ」 ――当たり前のことを何度も聞くな。 しかし、さらにレミエールがたずねる。 「他の犬ではだめなのか?」 「……お前は、俺にケルベロスを諦めろと言いたいのか?」 「そうじゃない。こだわる理由を知りたい」 ミックはレミエールをチラッと見て、少し悩んだ。 こだわる理由は――何だ? 「ケルベロスを捕らえて地獄に差し出せば、当然その功績をたたえられ、あわよくばお前のノルマも解消されるだろう。だが、その後その怪物を引き取るだなんて言い出したら――」 レミエールがもったいぶって言う。 「言い出したら、何だ」 その先をミックが促す。 「『低級の分際で』と、奴らは思うだろうな」 そう言って、レミエールは心の狭い者たちのことをあざ笑った。 なるほど、たしかに――あいつ等ならそう思うだろう。 自分たちが持て余して、処分の決定した怪物を、低級悪魔が引き取ると言い出したら。 自慢げに地上界での生活ぶりを話したりすれば、きっと意地でもケルベロスを処分したがる。
>> 344
💨
マンションを出たミックが小走りに駆け出し、それにレミエールが続いた。
レミエールがたずねる。
「当てはあるのか?」
ミックは即答する。…
💨
「ところで、どうしてケルベロスを飼いたいんだ?」
再び、レミエールが尋ねてきた。
ミックは少し不機嫌に答える。
「飼いたいからだ」
――当たり前のことを何度も聞くな。
しかし、さらにレミエールがたずねる。
「他の犬ではだめなのか?」
「……お前は、俺にケルベロスを諦めろと言いたいのか?」
「そうじゃない。こだわる理由を知りたい」
ミックはレミエールをチラッと見て、少し悩んだ。
こだわる理由は――何だ?
「ケルベロスを捕らえて地獄に差し出せば、当然その功績をたたえられ、あわよくばお前のノルマも解消されるだろう。だが、その後その怪物を引き取るだなんて言い出したら――」
レミエールがもったいぶって言う。
「言い出したら、何だ」
その先をミックが促す。
「『低級の分際で』と、奴らは思うだろうな」
そう言って、レミエールは心の狭い者たちのことをあざ笑った。
なるほど、たしかに――あいつ等ならそう思うだろう。
自分たちが持て余して、処分の決定した怪物を、低級悪魔が引き取ると言い出したら。
自慢げに地上界での生活ぶりを話したりすれば、きっと意地でもケルベロスを処分したがる。
>> 346
💨
「ごもっともだ」
ため息混じりに、ミックは答えた。
「だから、ケルベロスを引き取ることは、せっかく解消されたノルマを復活させられることにもなりかねない、と私は言いたい」
レミエールは丁寧に言った。
「それでも、ケルベロスを引き取るのか?」
「そりゃあ……」
ノルマがチャラになるのは捨てがたい。
しかし、ミックもまた悪魔であり、他の悪魔たち同様、意地でもケルベロスを手放す気はない。
ただし、返事をするには苦渋の表情がともなった。
どう考えても「ノルマ解消」に偏る天秤を、意地だけで「ケルベロス」に傾けさせることは、なかなか骨の折れることだ。
「引き取るさ」
「なぜ?」
良くわからない、という顔の天使に、ミックは言った。
「俺が演じるミック・ホッパーは、犬を飼うセレブな人間なんだ。そして、それに関して一つだけ言えることは――」
ケルベロスと出会った日のことを思い出す。
「俺にはケルベロスしか飼えないってことだ。ドーベルマンでも、シェパードでもなく、あのマルチーズだけが、俺に尻尾振って付いてくるのさ」
>> 347
💨
そのとき、ミックの胸ポケットで携帯電話が鳴った。
ディスプレイには、見慣れた番号が表示されている。
俺の部屋?
『この@@@@野郎!』
第一声で、相手がわかった。
ミックはげんなりとして携帯を耳から遠ざける。
にゃーにゃーとうるさいやつだ。
『悪魔の力を没収されたって言っただろ! 電話をかけるのにも一苦労じゃねぇか!』
そのまま黙って電話を切ってやろうかとも思ったが、尻尾の生えたジャガイモのような子猫がプッシュフォンに苦心する様を思えば、にべもない仕打ちも気が引ける。
「フォーン、俺は今忙しいんだ。大人しく爪でも研いでろ」
うんざりして言うと、フォーンはフフンと鼻を鳴らした。
『あの白いワン公探してるんだろ? たった今、動物病院から連絡があったぜ』
>> 348
💨
「なに?」
ミックは思わず立ち止まった。
その少し先で、レミエールが振り返る。
「どうした?」
レミエールの問いかけを無視して、ミックは「病院は何て言ってきたんだ?」と携帯電話に問いただした。
『マグロ、マグロ。今夜はマグロ』
フォーンは歌うように言うと、もったいぶって咳払いをした。
そして、留守番電話に入れられたメッセージを、正確に、声真似も込めて告げた。
『ケルベロス君をお預かりしております。早急にお越し願えますか?』
それを聞いたミックの胸中では、指を鳴らして喜びたい気持ちと、「なぜ病院に?」という疑問が交錯した。
俺から逃げたがっていたはずなのに、なぜ俺と関わりのある場所にいるのだ。
あるいは、病院に運び込まれるほどの重傷でも負ったのか。
ミックは携帯をしまうと、怪訝そうにしているレミエールに、マンションに戻るよう促した。
「ケルベロスが見つかったぜ。車を取りにいこう」
「どこにいた?」
「動物病院だ。お前の言うとおり、ケルベロスはそんなに頭の良い犬ではないかもな」
そう言ってミックは笑ったが、レミエールの表情は逆に険しくなった。
「いや、もしかしたら、なかなか頭の良い犬かもしれんぞ」
>> 349
💨
レミエールがそう言った訳は、すぐに明らかとなる。
「部屋に、携帯電話を取りに戻っても?」
駐車場でレミエールがミックに尋ねた。
車に乗り込みかけていたミックは、少し不機嫌に眉根を寄せた。
「かまわねぇけど、急げよ」
「すまないね、誰かさんに無理やり連れ出されたものだから」
レミエールは皮肉をこめて言うと、きびすを返してエレベーターに向かった。
その背中に、ミックが呼びかける。
「マンションの正面で待ってるからな」
了解の合図として、レミエールは振り返らずに手をひらひらと振った。
独り残されたミックは、忙しくなる今後についてあれこれ考えながら、車のエンジンをかけた。
「ケルベロスを捕獲して、まずは地獄か。それから……」
上級悪魔に、ケルベロスをペットとして飼うことを認めさせなければならない。
それが一番の問題だ。
ミックは常々、姑息で傲慢な上級悪魔たちを軽蔑してきたが、いざ面と向かってもその態度を貫く強さがあるのかと問われれば、答えは間髪を要れず「ノー」だ。
所詮、自分はしがない低級悪魔なのである。
「ああ、クソ。なるようになるか」
面倒事を頭から振り払うと、ミックはおもむろに車を発進させた。
- << 351 💨 一方、部屋に戻ったレミエールは、テーブルに置かれたままになっている携帯電話と、椅子にかけた上着を取り上げ、早々に引き返そうとしていた。 しかしそのとき、絶妙のタイミングで電話が鳴った。 発信元は『HEAVEN』――天国からである。 「もしもし?」 廊下に出ながら、レミエールは電話に出た。 『やぁ、レミエール。戻ったんだね』 少年のようなその声は、レミエールがミックに連れ出される前にも、電話で話していた相手である。 『ケルベロスの目撃情報が入ったので、知らせようと思って』 「ほお」 嫌な予感がした。 彼の推測――“ケルベロスは案外頭が良いかもしれない”――が正しければ、その目撃情報は、動物病院以外の別の場所であるはずだ。 レミエールは来ないエレベーターに痺れを切らし、階段を滑るように駆け下りた。 「どこです?」 その答えは、彼の予想通りであった。 『ペットショップ・フレンズって店。急行してくれるかい?』 「やはり」と、レミエールは確信する。 ケルベロスを侮ってはいけない。
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