別れ・虐待・出会い・虐待・別れ…
まだ薄暗く肌寒い朝の事でした
朝起きるとお婆ちゃんが洗濯物を干していました。
【なんでこんなに早くに干してるんだろ…】私は目をこすりながら
『お婆ちゃん❓どうしたの❓』
お婆ちゃんは無言のままでした…
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私が5歳の時弟が産まれまた。
ママは弟が産まれ大変な時も私を邪魔にしたり絶対せず沢山の愛情を注いでくれた…
そのかわり厳しく躾られたので優しいけど怒ると凄い怖かった。
そんなママが仕事を辞め住んでた家も出て家族全員でママの実家に住む事に。幼い私は【なぜ?】なんて疑問はもたなかった。
お婆ちゃんとお爺ちゃんと一緒に住めて楽しいな位にしか…
翌月ママが入院した。
『なんでママは入院なの❓お病気なの❓』
「ごめんね…すぐ帰るから、アーチ(弟)と仲良くしてイイ子で待っててね」
ママの居ない夜は凄い凄い悲しくて何度も何度も目が覚めたのを覚えている。
アーチはまだ1才きっと私よりママが恋しかったはず。お婆ちゃんの手を握って寝ていた。
1日置きにお見舞いに連れてって貰うのが凄く嬉しくて
何枚も何枚も手紙を書いた。
《ママへ。ママ早く良くなってね。ママいつ帰ってこれる?早く帰ってきてね。マァ(私)はイイ子で待ってるから。》
いつも決まってこの文章だった。
今日もママのお見舞いに
アーチと私とパパで行った。
ママからアーチはロボットの玩具 私はフランス人形を貰った。
「このお人形はマァが結婚するとき持ってって子供が出来たらあげなさい😊だから大事にね」ってママ。
赤のドレスを来て木で出来ている椅子に座ったお人形で今想えば凄く高価な人形だった。
ある日パパが
「マァ‼アーチ‼明日ママ退院するょ」
私は嬉しくて嬉しくて
6才の夏手前の事だった。
退院してその年の夏、私の家族と親戚の家族で海へ行った。
何も知らない私はただただ嬉しくてはしゃいでいた。
ママはそんな私とアーチをみて泣いて居たそうだ。親戚の子がそれを見て【なんで泣いてるんだろ…】って思ったと言っていた。あの頃はその涙の理由なんて親戚の子も解る訳もなく 私もママが涙を流した事も知らなかった。
帰ってからも家族でDisneyLand行ったり 沢山出かけた。
沢山沢山思い出を残す様に…
そんな楽しい日々も長くは続かなかった
パパが「マァ…アーチ…ママまた病院行かなきゃなんだ。」
体調がよくなかったからか、私達と離れるのがママも淋しかったのか、ママの元気が最近無かった。
入院して私はまた寂しくて週1回手紙を届けに行った。
そんな生活が続き最近はパパが病院に泊まっている。
朝早く物音で目を覚ました。
お婆ちゃんが洗濯物を干している。
お婆ちゃんは私の問いには答えない。
お婆ちゃんが家に入ってきた。
暗い顔をしている。
私は何かを察した。
『お婆ちゃん‼お婆ちゃんママは⁉』
「マァ…ママ亡くなったよ」
私は何も考えられなかった。涙が溢れて来て何も言葉が出なかった。
「もうすぐパパがママを連れて家に帰ってくるからね」
ママと話が出来ない。ママに抱き締めて貰えない。ママとお出かけ出来ない。ママと…ママと…
わたしは全て奪われた様な脱力感。涙を1日中流したのは今までの人生この日だけだ。
もっとイイ子にしてたらママは連れて行かれなかった?
ママ…ママはマァとアーチが宝物って言ったぢゃん。宝物を置いて一人でお空いっちゃだめだょ。ママ…ママ…
私は7才アーチは2才だった。
ママが亡くなって私は暫く学校へは行かなかった。
パパもママが居なくなって寂しかったのだろう。
私と弟の前で涙したことは無かったが夜中泣き声にならない堪えたカスレ声が聞こえて来た事もあった。
パパは凄く甘いパパだったが寂しさでか機嫌が悪いと手を度々あげた。訳も解らず怒られた記憶が数えきれなくある。
でもパパはたまの休みの日には遊びに連れてってくれた。
弟の事もパパの事も私は大好きだった。
普段の食事や育児はママの母、お婆ちゃんがしてくれた。弟が2才でママが亡くなってからはお婆ちゃんが自分の子供の様に弟を育てた。
お婆ちゃんは私よりきっと弟のが可愛かったに違いない。
私はそんな弟にヤキモチに似た感情を持った。
【まだアーチは小さいんだからマァが面倒みてあげなさい。一緒に遊んであげなさい】となんども言われ続けた。
正直5才年の離れた弟が金魚のフンの様に私の後を追いかけて来るのが年頃の私は嫌だった。
私12才弟7才。
弟は1年生
私は6年生
パパは怒ると拳固を思いっきり頭にする。ものすごく痛かった記憶がある。手が上に挙がるだけで、叩かれると想い反射的に手で頭を隠すくせが付いてしまっていた。
小さいアーチより私に手を挙げるほうが多かった。
パパからの躾と偽った暴力からのストレス・ママが居ない寂しさ・どこにも甘える所も無く・思春期の相談も出来ない・
そんなストレスから、そんなパパからの暴力の反動から、私は弟にあたる様になっていた。
自分のストレスの発散は弟を叩いて、蹴って それで発散していた。今想えば本当最低だ。
ママが生きてたらいやママは空から見て泣いて居ただろう・・・
パパからイライラすると殴られ、自分がイライラすると弟を殴る。たった7才の弟は恐怖とストレスで押し潰されそうだったに違いない。
兄弟は当り前のように通学班が同じである。朝いつも弟と近所の子3人で通学していた。
「靴が脱げちゃったからちょっと歩くの待って」
『だからそんな紐靴履いてくるなって言ったでしょ‼早く履けよ‼』バシッと傘で黄色いシートの付いたランドセルを思い切り叩く。
買って貰ったばかりの紐靴が羨ましく気に入らなかった。
小学1年生 靴を履くのに時間がかかるのなんて当り前、むしろ紐靴。
私はそんなの知ったこっちゃない。何回ランドセルを叩いただろう…
通学班の近所の子は何て思っただろう…
通学班では私が一番年上。注意なんて誰も出来るはずもなくただただ無言だった。
弟が私に反抗する度イライラして叩いたり暴言したりした。
グーで頭を殴った後 必ず自分の頭も同じ強さで殴った。【アーチ痛かったかな💧ごめんね】と心では思っていたけど口に出して謝った事は無かった。
『テメーなんて死ね!邪魔なんだよ‼』
「死ぬよ!」と言ってベランダに足をかける。
【本当に落ちたらどうしよう…】
と思ってすぐ止めに行く。
7才の男の子をどこまで追い込めば気が済むのか・・・
それでも弟へのイジメは続いた。
弟への当て付けだけではストレスやイライラが発散出来ず、私は弟だけで無く近所へのいたずらで発散し出して居た。
向いの家でアヒルを飼って居た。まだ小さなアヒル5匹だ。 留守を見計らって近所の男の子と一緒に近くの池に放り投げた。
動物の命なんてどうでも良かったのかもしれない。 ママの命を失ったのがデカ過ぎて周りの命の尊さなんて感じもしなかったのだろう。
近所に嫌いな子が居る。その子の家が留守になってるのを確認すると一緒に遊んでた友達と その留守の家の外水道で遊び出した。キッチンの小さな窓が開いて居る。
ホースを蛇口に繋ぎ蛇口を全開に開きホースから溢れ出ている水を
ホースごとキッチンの窓から中へ。
【1時間後には大洪水だ😁】
なんて迷惑なガキどもだ。
自分のしたことに恥じたのはだいぶ後の事だが。
1時間したら水を止めホースを戻し窓を閉め 知らん顔して影から覗いて楽しもうと思っていた。
遊びに夢中で友達全員すっかり忘れていた。
思い出したのは4時間後の事だった。
午後5時夕焼け色に染まった景色に赤の光がクルクル回っているのが庭から見えた。
お婆ちゃんが
「相馬さん家にパトカーが停まってるよ。泥棒でも入ったんかね」
『えっ泥棒⁉本当⁉』
その時は自分のした事で警察がきてるとはすぐ想わなかった。本当に泥棒だと思ってワクワクしていた。
なんて馬鹿な子供なんだ…
しばらくして近所の人達が集まって来た。
私と男友達・女友達・それと弟。 状況は把握出来た。いつばれるかと手に汗握りながら野次馬の中に紛れて見ていた。
警察は「いたずらか何かでしょう…」と言って居る。黙ってればバレない。とにかくバレたくなかった。
自分のした事の重大さより お婆ちゃんとパパに叱られるのが怖かった。
警察が帰ろうとしたその時…
「僕誰がやったか知ってるよ!」
弟だ…
【何言ってるんだょ‼】と怒りが込み上げて来た。 【言うな‼言うな‼】と心で叫んでも遅かった。
「僕達がやった!でも僕はネェちゃん達がやってるの見てただけだよ‼」
自分だけ逃げた💢
予想通り狙い通り、大洪水になった8畳の畳をはがし、近所の人に白い目で見られながら3人で雑巾掛けをして
水を拭き取った。
反省ではなく帰ってからパパに怒られ殴られる怖い恐怖心を持ちながら。
パパは仕事で夜まで帰らない。
厳しいお婆ちゃんにみっちり叱られた。お婆ちゃんは叩いたりはしないけど凄い叱られた。そして泣かれた。その涙で私の中に反省という気持ちが生まれた。
気の強いお婆ちゃんを泣かしてしまった。
きっとママも泣いてるだろう。
弟を責める事はしなかった。
お婆ちゃんが涙を見せなかったら、きっと弟を叩いたかもしれない。 『テメー何チクッてんだよ‼』ってキレただろう…
ガラガラガラ…玄関の開く音
パパが帰って来た
「マァ、アーチ…ここに座りなさい」
正座させられた。
なんかいつも怒る時と違って静かに話てる。
でも低い声でどこか悲しそうな声…
「マァ…パパ殴ったりしないから正直に答えなさい。どうして相馬さん家にあんな事したの?」
『窓が開いてて大洪水にしたら面白いと思ったから』
「悪いと思ってる?」
『うん。いたずらがこんな大事になるなんて思って無かった』
「警察の世話になるような事もうしないでな。」
『はい。ごめんなさい。』
「もぅイイよ」
【あれ?意外にすんなり終わった…】
パパは自分が妻を亡くして悲しんで居ていつも娘に当たって遊んであげもせず放ったらかしにした。 だから娘はこんな事をしたんだと自分を責めた…私が大人になった時に聞いた父親の本音。
8畳の畳総入れ替え。
友達の親と4万づつ払ったそうだ。
近所の小さなスーパー
可愛いノートを見つけた。
欲しかった。
手持ちのお金が無い。
誰も見てない。
チクる弟も今日は一緒ぢゃない。
持って帰っちゃお。
初めての万引き。
防犯カメラに写って居たらどうしよう…
後から襲って来る不安。
家の電話が鳴る度
『お婆ちゃん誰から電話⁉』
と警察からの電話ぢゃないか心配でお婆ちゃんに確認していた。
不安な日を何か月も過ごした。結局万引きは見つからなかった。
こんな不安になるならやらなきゃ良かった…
初めて自ら反省した小学6年生の終わり。
もう中学生だ。
弟へのストレス発散はこの頃から段々無くなって言った。
小学6年生 で迎えた元旦。
10通の手紙がポストに入っていた。
5通づつ輪ゴムでくくられている。
私宛てに5通
弟宛てに5通
の手紙だった。
それは毎年元旦に届くように切手が張られ親戚の叔母にママが頼んだ物だったが 5年分叔母は送るのを忘れていたそうだ。だからまとめて5通届いたのだ。
━愛するマァへ━マァは8才2年生ですね…
ママはお空でマァの事見守ってるからアーチと仲良くしてパパとお婆ちゃんの言う事聞いて頑張るんだよ。マァ…寂しいなんて思わないでね。ママはいつだってマァとアーチの近くに居るよ。だからたまにはお空に向って話かけてね。
ママお病気と一生懸命戦ったの。だけど勝てなかった。ママもっとマァの大きくなる姿見てたかったな。 ごめんね…マァ…これママが少しづつマァとアーチの為に貯めて来た貯金です。 お年玉あげれないから、これがママからのお年玉だよ。
また来年もお手紙書くからね。
マァ…ママの大好きなマァ…
またね。
━ママより━
手紙と一緒にティッシュにくるまった3千円が入って居た。
アーチへの手紙も3才~5年分 年齢に合わせて絵が書いてあったり、ひらがなだけの手紙だった。
ママは自分の病気をきちんと話てくれと担当医に言って覚悟を決め自分の病気と向き合った。
末期の胃癌。余命1年~2年。他にもあちこち転移が見られ手の施しようが無かった事を知り、
残された時間でママは何が出来るか。。。
私と弟に沢山の思い出を残してあげること。沢山の愛情を注いであげること。まだ見ぬ成長に合わせて手紙を1年に1回私が18になるまで書いて 元旦に届くように叔母に頼む事。
辛かっただろう…
生きてるのに、【ママ病気と一生懸命戦ったけど勝てなかった。ママお空から見守ってるから】なんて書くのは相当辛かったと思う。
それをママが病院のベッドの上で必死に書いてたのを思うと 辛くて悲しくて胸が痛くて今でも涙が出て来る。
ママは強い人。
ママは優しい人。
ママは最高の母親だった。
ママ…ママが生きてたらな。。。って何度も思う。
小学6年生の時様に書かれた手紙。
━愛するマァへ━
マァ…6年生だね。マァは子役にもなりかけた子…美人だろうな。当り前かママの子だもんね。
ボーイフレンドとか居たりしてね。お空のママに紹介するんだよ。
マァ…パパには大切な人がママ以外に居てもそろそろママ許そうかな。ずっと一人でマァとアーチ育ててくれたもんね。パパが新しい奥さん貰ったら マァ仲良くするんだよ。 でもたまにはママの事も思い出してね。
マァ…ママの大切なマァ… 大好きなマァ…またね。
━ママより━
パパにイイ人居たら許そうかな、ママはパパを凄く愛してた。
そんな事言えるの凄い。
私ならそれは嫌と言ってしまうかも。
その手紙は本当に現在を見透かすかのように
パパは新しい奥さんになる人を私と弟に紹介した。
許せなかった。
悔しくて涙が出て来た。
なんで…ママはあんなパパを愛して死んでったのに、マァのママはママだけなのに、なんでパパはママだけを想ってあげれないのかと
悔しくて仕方無かった。
ステップマザーも私の悔し涙を見て悔しくて悲しかっただろう。
でもステップマザーのお腹にはパパとの赤ちゃんが居た。
結婚するのは仕方無いのかと私は諦め認めた。
でも【お母さん】とは呼べなかった。
私の母はただ一人だから。
アキちゃんと呼んで居た。
パパ40才。アキちゃん27才。 私14才。
の時の話だった。
若いステップマザーのアキちゃんと私はおりが合わなかった。
反抗。
アキちゃんと結婚してパパは安らぎがあったからか、ママが居た時の様に優しい昔のパパに戻った。
パパが私に甘いのがアキちゃんは気に入らない。
中学2年…門限厳守
年頃の私
【まだ友達と話たい】
帰りが遅いとぶつくさ言われる。
はぁ~嫌だ。
妹のカナが産まれた。
子供好きな私は13才年の離れた妹が出来た事は嬉しかった。
でも…異性にも興味が出て来た頃。
毎晩の様に下の寝室から聞こえて来るイヤらしい喘ぎ声
2階の私の部屋にまで響く程の声
自慢したいのか見せ付けたいのか、
私はその声を聞くのがものすごく嫌で夜中になると吐き気がした。
パパがママを裏切るような
そんな行為がどうしても許せなかった。
再婚を許したのだからそれは目をつぶるしか無い事だが。
夜中になると私は爆音で音楽をかけた。
嫌な声が聞こえてこないように。
アキちゃんは爆音の音楽に腹を立てドシドシと2階へ上がってくる。
「ちょっと何時だと思ってんの‼いい加減にしな‼早く音消して寝な‼」
ムカついた。
『テメーのアンアンって声でこっちは寝れないんだよ‼こっちの身になれ‼イイ加減にするのはテメーだ‼』
「…」
黙ったまま下へ降りて行った。
勝った✌と思った。すっきりした。ざまがイイ。あのなんとも言えない顔…面白かったなっ
って腹の中で笑った。
アキちゃんの態度はその辺りから段々優しく変わって来た。
中学を卒業し高校へ入学した。
相変わらず門限7時。中学生から1時間延びた。
でも7時って…小学生かよっ💦
中学の時の彼氏と別れ
新しい彼氏が高校に入り出来た。
その彼氏と初めてSEXをした。
話に聞いてた程痛くない。けど気持ちイイものぢゃない。
その彼氏と一通り経験した。
SEXしてると嫌な事が紛れた。
でも気持ち良くない。
私は彼氏と別れるとすぐ新しい彼氏を作った。
彼氏居ないフリーの時が凄く寂しくて、誰かに構って欲しくてただそれだけで、それ程好きでも無くても見た目が悪くなければ付き合って体を合わせた。
寂しさ紛れても気持ち良くは決して無かった。
高校1年生の終わり頃の事
外人にナンパされて付いて行きそのまま 気持ちのこもって無い軽いH。
ブラジル人とイタリア人のハーフの彼は日本滞在が長く日本語はペラペラ
見た目も格好いい。
その彼ジョニーに背中の真ん中手のひらサイズのタトゥを入れられた。
1針1針手で。
もの凄く痛かった。
けど別に自分の体がとか そんなことどうでも良かった…
半日かかってトライバルタトゥ 完成。
普通の針を焙り消毒してコンビニで売ってるゲルインクボールペンのインクで入れたタトゥ。
そんなB型肝炎にでもなったらどうするつもりだったのか…
今考えると恐ろしい。
親友の子もジョニーの友達ユウジと付き合っていた。
この日は親友と彼氏の所へ泊まりたかった。
でもアキちゃんとパパが許すはずがない。
そんな事言えば殴られるのが目に見えて解った。
家は結構厳しい方だった為、女友達の家以外外泊禁止。家にも男友達も彼氏も連れて来ては行けない、と言われていた。
私は学校さぼって親に内緒で彼氏の家に居たりしたけど、門限は一応守っていた。
でも今日は帰りたく無かった。
親友の子は私の家に泊まると親に嘘を付いた。
「もしもし。お母さん?今日マァの所停まるね。だから心配しないで😊」
私は親に親友のミサの家に泊まると嘘を付いた。
『もしもし。アキちゃん❓今日ミサの家に泊まらせて貰うから、明日は早く帰るけど💡』
と☎電話でお互いの家に泊まる事にした。
その後2時間位たった頃、ちょうど9時を回った頃だった…
トゥルルルル… トゥルルルル…
自宅から携帯に電話だ。
私は大した用ではないだろうと1回目出なかった。
留守電に切り替わった。
…メッセージをどうぞ…ピー…
留守電をすぐ確認
「電話に出なさい‼今すぐ帰ってこい‼」
えっ…なんでだろ。
凄くドキドキした。
バレてるのかな…どうしよう…
シカトも出来たが、後が怖いから電話を掛け直した。
『もしもし?今日は泊まるって言っ…』私の言葉をさえぎる様に
「お前どこに居るんだ💢早く帰ってこい‼」
『えっ…ミサの家だよ…』
「さっきミサのお母さんから電話で、お世話になりますねって電話あったんだよ‼タクシーでもなんでも使って帰ってこい‼親に嘘までついてどこ行ってた⁉」
『解った…帰るよ。帰ったら話すよ。』
初めてのお泊まり呆気なく失敗。
親友と溜息付いてジョニーの運転で家まで送って貰った。
その後は…予想通りこっぴどく怒られ殴られた。
ジョニーと3ヶ月近く付き合った時のことだった。
私はもうどうでも良くなっていた。ジョニーの存在。
Hの時決まって一番に求めるのはF。
「マァ…咥えて…」
仕方なくする。
「あっ逝く飲んで」
逝ったらそれで終わり。
みたいなHも何回もあった。
私はあなたの欲求不満の道具ぢゃない‼
どうでもイイ存在の彼氏にそんな扱いされるのが腹立たしくて それ以来Hは拒んだ。
ジョニーにはお金を貸して居た。
5万。
おこずかいも貰ってない 短時間のバイトで稼いだ5万は高校生の私にしたら大金だった。
返して貰うまでは別れない。そう思って居た。そんな矢先音信不通。
アパート行ってもいつも留守。
親友の彼ユウジに聞いたら「ブラジル行った」
逃げられた。
ムカついた。
イイ様に使われて先に捨てられた。
なんて惨めなんだろ。
好きでも無い男に…
捨てられて2週間位経った頃異変が…
【なに…】
【なんか織物がいつもと違う】
黄色に近いクリーム色の織物が… しかも量が多い…
【どうしよう…産婦人科で診て貰うお金なんてない。でもこれは性病とかなんだろうから病院行かなきゃ治らない…どうしよう…】
友達から聞いたある性病の症状に良く似て居た。
パパには絶対言えないから仕方なくアキちゃんに頼んだ。
『アキちゃん…なんか織物が変なんだ。だから産婦人科連れてってくれない?こんな事パパに言えないし、アキちゃんにしか言えないから。』
初めて私を頼ってくれたと 少なからず嬉しかったのだろう。
すんなりイイよと言ってくれた。
「パパにも内緒にしてあげるよ」
なんか弱みを握られた感じになった。
でも放って置けない。
仕方ない。
産婦人科に付いて症状を話す。
先生は内診するから、支度済ませて診察台に乗って下さいと言った。
診察台…テレビでは見た事あったが乗るのは初めて。
あの足を乗せる台を見た瞬間
足がすくんだ。
怖くてたまらなかった。
やっとの想いで台にのり足を乗せた。緊張で力を入れずに居られない。
「はい。力抜いてーリラックスリラックス~」
無理…リラックスなんて出来ない
指でグリグリ奥まで入れられた。
Hは痛くないのに内診は力が入るせいか凄い痛かった。
『いっ痛い』
凄い怖かった…
内診が終わり検査結果が出るまで少し待った。
また呼ばれ先生と話す。
性病だった。
「性病って怖いんだよ。ほっておいたら、子宮を取り除かなければならなくなったりする。ほっておいても決して治る病気ぢゃない。でも薬飲めば治るから薬をきちんと飲んで治るまでの間は絶対性行為しないようにね‼」
と強く言われた。
アキちゃんには性病とは言えなかった。
ホルモンのバランスで少し織物に変化があっただけだから薬飲めば大丈夫だってと話た。
きちんと飲んでその間 Hはしなかった。
暫くHはイイや💨と少し懲りた。
金を騙し取られイイ様に使われ性病まで移されて、本当ムカついてムカついて、その場にあの男が居れば殴りたかった。
あ”~本当ムカつく‼💢
高校2年。
アキちゃんとはほとんど口もきかない。
起きて化粧して朝飯食べず学校へ。
学校終わってバイトか遊びに出かけ夜家に帰り夕飯を一人で食べすぐ二階へ行く。
家族と言うより居候。
性病に懲りおとなしくしてたのもほんの1ヶ月程。
ますます携帯には男のメモリが増えて行った。
男をとっかえひっかえしてたけど、その中で心から好きになったのも居なかったけど、二股だけは掛けなかった。浮気だけはしなかった。
当時の私のプライドが許さなかった。
万引きにカツアゲにと 犯罪を平気で繰り返していたこの頃。
でもドラッグだけには手を出さなかった。
顔は広い方。ドラッグをしたければ簡単に手に入れられた。
でもそれだけはしなかった。
それも当時の私のプライドだった。
高校3年。17才。
13個年上の彼氏が出来た。
彼ミィくんは30才。
好きになれた。
当時は多分凄く好きだったと思う。
でも多分父親に優しい愛情をもらわなかったから年上に引かれたんだと思う。
可愛い可愛い と包んでもらえた事が今迄経験しなかった暖かい気持ちになれた。
アキちゃんはこの頃バイクにはまり、ツーリングによく出掛け、家族とパパを放ったらかしにする機会が増えた。
それが原因で家庭もバラバラ。
お陰で私への門限だとかそうゆう執着も無くなり、何時に帰ろうが何一つ言われなくなった。
私も自由になれたことが嬉しくて 家族がバラバラなのは別に気にして居なかった。
むしろ私には都合のイイ話だった。まだ小さな妹は可哀相だったが…
ミィくんと付き合って半年。
彼氏と半年続いたのは初めてだった。
頭を撫でてヨシヨシってされるのが嬉しかった。
でも1日に2リットル以上酒を必ず飲むミィくんは酔うと凄い冷たい人だった。
それが本当のミィくんの姿なんて当時の私は気付いて無かった。
夜中仕事が終わり家に帰って酒を飲みながら必ず私に電話をするのが日課。
遅い時はAM3時をまわる。
電話に出ないと怒られる。
寝ぼけた声で出ても「なんで俺が仕事して帰ってくるまで起きてねんだよ💢」と怒られる。
しかも毎晩電話で1~2時間は話す…と言うより酒飲みの話相手をさせられる。
毎晩毎晩
私は学校あるし、眠たいし寝たい。
でも怒られるの嫌で起きて電話を待ってたかのように振る舞う。
AM2時半アラームセット。
ピピピ…
【もう2時半…2時間しか寝て無い😔】
プルルルル…
『もしもし。仕事お疲れ様。』
「起きてた?」
一応聞くんだよねいつも。
『当り前ぢゃん。ほら元気な声でしょ😁』
「そっかそっか」
良かった機嫌イイ。
2時間近く話す。
もう5時近い。
少し寝よっと。
毎日の電話にはうんざりしていた。でも好きだったから嫌われたくなくて、怒られたくなくて、毎日 彼の仕事が終わるまで起きて待ってるケナゲな彼女を演じて居た。
家族は相変わらずバラバラ
夕飯も自分でコンビニで買う事が増える。
こんな家早く出たかった。
ミィくんは私が高校卒業したら一緒に住もうと言ってくれている。
後少しで家を出れる。 高校卒業が待ち遠しかった。
でもミィくんの自己中も我儘もどんどんエスカレートしていった。
朝4時まで電話で話てたのに5時にまた電話…眠い…でも出た。
酔ったミィくんは「いまから来い」
その日私は学校。家からミィくん家は原付で飛ばしても30分はかかる。
往復1時間。
真冬の原付はかじかむ程耳は痛く指先も感覚が無くなっていた。
AM5時半ミィくん家着いた。
玄関の🔑鍵は開いて居た。
「ミィくん?」
反応が無い。
リビングの扉を開けるとAV見ながら寝てる。
えっ…何…呼び出しといて…
腹がたったがこのまま帰ったら明日どんなに怒られる事か想像がついたから、一声かけた。
「ミィくん寝てるみたいだから帰るよ…」
まだねてて起きない。置き手紙した。
ミィくんへ…来たけど声かけても起きないし今日マァ学校あるから帰るよ。
玄関で靴履いてそっと玄関の扉あけようとした時…
「待てよ‼何…帰ろうとしてんだよ💢」
リビングから叫び声
はぁ~…溜息が出た。
【何言ってるんだこの人は…】
呆然と立ち尽くしてる私を見て
「何んな所に突っ立ってんだよ‼早く服脱げや‼」
ガンガン
空き缶で机をガシガシたたく。
机には500の空き缶が7本
8本目を飲みながら ガンガンと机に空き缶を叩き脅す
怖くなった。
逃げても捕まる。
逃げたらきっともっとヒドい事される。
私の体は寒さでか怖さでか震えが止まらなかった。
震える指先が服のボタンをうまく外す事が出来ない。
「何モタモタしてんだよ💢」
急ぐ。急げば急ぐ程手が震え脱げない。
やっと上着を脱ぎ上はブラだけ。
もちろん下も脱げと脅され
ブラとパンツだけ。
暖房ガンガンとは言え真冬にブラとパンツはかなり寒かった。
体全体が震えて鳥肌が全身に。
そんな震えなんてミィくんは知った事ぢゃない。
「早くしろよ。」と私を睨む。
冷たい目。
私を女ではなく道具と見ている。
これが本当の姿?
嫌だ…酔ってるせいだよね。きっと明日には笑ってくれるよね?
嫌いになれなかった。そんな事をされても好きだった。別れたくなかった。
感じさせろと言われても何をすればイイのか解らない。
『どうすればイイの?』
泣きそうな声で聞いた。
「んな事テメーで考えろ!」
悲しかった。
『解らないよ…』
「ムカツクな!オナれ!」
と、ミィくんは私に一人エッチをしろと要求してきた。
一人でしたことはある。でも人前でしたことなんて無い。
『やだよ…出来ないよ。なんでそんな事言うの?』
涙が出て来た。
その涙を見てミィくんは鼻で笑った。
せの後ニヤニヤと笑って泣き顔を見てる。
私が泣いて余計興奮している。
ミィくんは完璧のSだ。
AVもアブノーマルの物を見ていた。
「なんで出来ねんだよ💢」
ガン‼
机を蹴飛ばした。
『わ、解った…するよ。するから』
私は左手の指先で胸をブラの上から触り、
右手でパンツの上からゆっくりクリトリスを触った。
感じるはずがない。
全然濡れてこない。
当たり前だ。
まだ震えは止まらない。
彼は8本目のビールを飲みながら私を眺めてる。
奴隷の様に扱って楽しんでいる。
『アッァン…ハァアッ』
小さな声で震えながら喘ぎ声を出す。
もちろん演技だ。
早く終わらせたくて
『イクッ』
逝ったフリ。
彼は不満顔
「何もう終わり⁉全然感じねぇよ!もうイイよ眠くなったから帰れ」
『解った…』
泣きながら服を着て走って玄関まで行きメットを持って原付に乗り飛ばして帰った…
真冬なのに寒さをあまり感じなかった。
原付を走らせながら涙が横に流れる。
拭っても拭っても止まらなかった。
家に着いたのは7時少し前。まだ誰も起きて無かった。
こんな顔見られたくない。
すぐ部屋に行きベッドに潜り泣いた。
恐怖から逃れて少ししたらまた震えが止まらない。
もう大丈夫。自分に言い聞かせた。
その日は学校を休んだ。
目が腫れて友達に見せれる顔ぢゃない。
ミィくんから電話があったけど出なかった。
もう別れようかなとも考えた。
留守電に
「俺酔っててよく覚えて無いんだ。でもマァにヒドい事したよな。ごめんな。俺にはマァしか居ないんだ。だから許してくれ。電話でて。お願い。」
それ聞いて
ミィくんは本当は優しいんだってまた錯覚。
すんなり許してしまい別れなかった。
それ以来夜中呼び出す事は無くなった。
私とのSEXの回数も減っていった。
心配だった…
ほかの人に求めてたら…
ミィくんの元カノはミィくんと同じ職場で働いてる。
元カノは私の存在が原因でミィくんと別れた。
元カノはまだミィくんが好き。
ミィくんがたまに言っていた。
「直子がより戻したいんだってさ。俺はマァが居るからもちろん断ってるよ。」
『やだよ…絶対』
取られたくなかった。
知らない携帯番から着信有。
出なかったが、その日2度かかってきたから今度は出ようと思っていた。
プルルルル…
まただ…よしっ、
『もしもし?』
「もしもし」
女の子の声。
『だれ?』
「…ミィの元カノだけど…」
『え!?なんで私の携番知ってるの?』
「ミィの携帯からコピらせて貰った」
『…で何の用?』
「ミィと別れなよ。」
『やだよ。ミィとはラブラブだしあんたが入る隙間無いから‼』
「あんたさぁミィの事全部知ってるの?ぜ~んぶ知ったら別れたくなるよ。」
『何⁉全部って‼』
「知りたい?知らないほうがイイかもよ~」
『知らせたくて電話してきてんでしょ!何言いなよ!』
「あのね~ミィ過去にね…
過去…❓なんだろ…
「過去に捕まってるんだよ!え・ん・こ・う で💕」
何を言ってるのか意味が解らなかった。援交⁉
「しかも○○県で初摘発。新聞に超デカく載ったんだよ。援交してる時点でアウトでしょ?しかも相手の女の子が警察に報告して捕まったんだよ…って事はかなりヤバい事したんだよ。ぢゃなきゃ相手の女の子だって援交してるなんて新聞に載るし自分犠牲にしてまで訴えたい事されたからだよ。そんな男と付き合ってられんの⁉」
嘘だ。直子は私とミィを別れさせる為に言ってるんだ。
『嘘でしょそんなの。』
嘘だと思いたかったが 酔っ払うとあんな事をしだす人。
こないだの事が頭に浮かんだ。
「嘘だと思うなら平成10年○月○日の新聞見て見なよ。図書館行けば残ってるだろうから。」
2年前の新聞。
『私は別れないから!あんたの嘘には騙されない!』
と言い放ち、電話を切った。
信じたい気持ちがもちろんあった。でもあそこまで月日を明確に言われると…
不安と信じたい気持ち、不信感と色んな葛藤があったがミィくんには何も言わず確かめるのは自由だと想い次の日学校終わった後図書館へ行った。
『すみません…平成10年○月○日の新聞全部見せて下さい。』と図書館の受付の人に話すと5種類位奥から持ってきてくれた。
これにもない。
これにもない。
1つ1つ丁寧にはじからはじまで指で追いながら援交の記事を探した。
これにもない。
これにもない。
最後の1つ。
1枚めくった右上半面デカデカと
◆某飲食店店長○○○○(28)と青木幸子(16) 援助交際県初摘発‼とタイトル付けられ載って居た。
目を疑った。
なんどみても○○○○はミィくんの名前。
信じたくなかった。
でもこれが現実。
きっとその子にかなり嫌な事をして脅したり写真とったりしたようだ。
新聞をコピーし、図書館を出た。
ショックだった。
いくら過去の事でも援交なんて…
でも真実を知っても嫌いになれなかった。
元カノ直子に電話した。
『もしもし?図書館行って新聞みた。本当だったね、でも私はミィくんと別れる気も無いしあんたにミィくん渡す気もないから』
「すごいね。そこまで言い切るなんて…解ったよ。諦めるよ。あと1つミィは過去にドラッグしてるから家のどこかに物があったら処分しな!絶対もうやらせちゃだめだよ」
『教えてくれてありがと』
なんか予想外な反応でビックリした。
あとあと知った話だが新しい彼が出来たからミィの事はどうでも良くなってたらしい。
援交に
ドラッグ…
へたしたら私も覚醒剤保持で捕まるかも、でもその時の私は離れる事が出来なかった。
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