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要領の悪い子と呼ばれた私

3レス 938 Hit
  • 心ここにあらず(qk1Unb)
  • 17/05/10 08:25(最終更新日時)
  • タグ 要領

読んで頂けたら嬉しく思います。

17/05/10 07:44(スレ作成日時) [RSS]

  • No: 1心ここにあらず(qk1Unb)スレ主更新時刻17/05/10 07:50

    私は見た。公園の木の下に佇む少年を。

    私は横目でそれを確認するがそちらを向くことができなかった。

    生きてる者なのか、そうではない者なのか。私には判断できなかったからだ。

    子供の頃、彼を見たのはその時だけだった。

    母に叱られ、あんたは本当に要領が悪いと怒鳴られ、家を飛び出したあの日。

    私は横目でしか見れない彼になぜが勇気づけられた気がした。

    話したわけでもなく、手を振ってもらったわけでもないのに、彼の存在に私は心底ホッとしたのだ。

    不思議な日だった。不思議な人だった。

    また会いたい。私は大人になった今でも時々そう思うことがある。

  • No: 2心ここにあらず(qk1Unb)スレ主更新時刻17/05/10 08:09

    「は?」
    賢治の冷めた目。この目を1日何回見ればいいのかなと思う。

    「だからね、野菜炒め辛くしていい?って聞いたんだ…」
    私はビクビクしながら答えた。

    「そんなこといちいち聞かなきゃ料理できないの?」
    眉がおかしい角度につり上がってる賢治はかなりイライラしてるようだ。

    「ごめん」
    私はすぐに謝って料理に再び取りかかった。

    くちごたえをしようものなら更に怒りを大きくしてしまう。私はとにかく謝ることを覚えた。

    口癖は【ごめんね】【私が悪かったね】【要領悪くてごめん】

    はじめはなぜ謝っているのかな?など疑問に思っていたのに今は挨拶するように謝ることが習慣になった。

  • No: 3心ここにあらず(qk1Unb)スレ主更新時刻17/05/10 08:25

    賢治のイライラは収まらないようで食べてる時も無言だった。

    私は早く食べてから洗濯物干すためにベランダに出た。

    5月。緑も綺麗で風もとても気持ちよかった。ベランダに出て洗濯物を干してる瞬間、私はちょっぴり幸せな気持ちになる。

    私のゴワゴワしたくせっ毛を風が優しく撫でた気がした。

    目からは自然に流れてくる液体。

    なぜ泣いてるのかさえよく分からなくなっていた。たかが賢治の不機嫌で毎回泣いていたらきりがない。

    そう思うものの、心のひび割れは日に日に大きくなってきた。いつ壊れるのか?いつ?

    いっそのこと早く壊れてしまえばいいのにと思う。なのに私は臆病で要領が悪くて逃げることも壊れることもできないでいた。

    ここから見えるあの公園。あの大きな木はこのベランダからもしっかりと見える。綺麗な緑の葉っぱがキラキラ光っている。温かい。

    あの木からは温かさを感じた。

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