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雨が降っていた

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リアルでは無理なので願望の入った妄想を小説にします。

レズビアンの恋愛を軸にしています。

少しエロいです。

16/07/21 21:28(スレ作成日時) [RSS]

  • No: 82パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/07 19:44

    摩耶と約束したファミレスに先に着いたのは私の方だった。
    「早いね、待った?」
    時間ぴったりに摩耶は現れた。今日は凄くボ一イッシュに見えるな、と思った理由はすぐに分かった。髪がいつもより短いのだ。私から斜め前に見える女子高生らしい四人組が、摩耶をちらちら見ながらひそひそ話している。摩耶と一緒にいると割と起こる現象なので、もう慣れてしまった。

    「摩耶、今日は一段とかっこいいんですけど。私達周りからカップルに見えてるよ、絶対。」
    にやにや笑いながらからかってみると、摩耶は私の好きなちょっと困った表情になった。
    「なんだ、死にそうな顔してると思ってたのに元気そうじゃない。」
    「うん、元気だよ。開き直ったのかもしれないな。一人でうじうじしてても仕方ないしね。」

    私は摩耶に昨日の美咲との話を包み隠さず話した。お金を置いて帰ろうとして失敗した事もちゃんと話した。かっこ悪いけれど、摩耶に事実を知っておいて欲しかったのだ。
    「はぁ・・・また友香に近付くつもりなんだ。結婚生活が落ち着いて暇にでもなったかな。」

    一通り話し終わると摩耶は頭を抱え込んでしまった。
    「そんな・・・暇つぶしで私の恋人にちょっかい出されたらたまらないわよ。」
    「それが出来てしまうのがあの人の怖い所だよ。でもこっちにも強みが無い訳じゃない。」

    「美咲が、あ、年上の人だけど呼び捨てにするよ、恋敵だし。離婚したりしないっていう理由?」
    「うん、それもあるね。だけどそれが一番の強みじゃない。琴乃と友香の繋がりがあの人が思ってるよりも強い事だよ。」
    「それだけ?ちょっと弱い気がするな・・・。」
    「弱くないよ、それが一番肝心なんだよ。多分美咲はあなた達の関係より、自分と友香の関係の方が深かったと思ってる。琴乃が美咲に似ているのがかえって良かったかもしれない。琴乃の外見だけで友香があなたを選んだと思ってる。」

    「つまり私、舐められてる?美咲は私を自分の代わりにされてる可哀想な子だと思ってるんだ。」
    「まあ・・・はっきり言うとそうなるよね。」

  • No: 83パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/13 00:06

    「別に構わないよ。それが私の強みになるなら、いくらでもナメてくれて構わない。」
    私の言葉に驚いたように、摩耶は少しの間私を見つめた。
    「摩耶、私、覚悟を決めた。戦う覚悟。だから協力して欲しい。私一人じゃどうにもならないけど、摩耶が一緒なら何とかなる気がする。」

    「何よ今更。友達だもん、当たり前じゃない。出来るだけ協力するから、心配しないで。」
    摩耶の言葉が心強く感じた。摩耶は私を見てにこっと笑うと、話を本題に戻した。

    「ところで、美咲はどうして旦那さんが居ながら友香に近付こうとしてるんだろう。」
    「そこらへんはもっと情報を集めないと分からないよね。あの人、軽率な行動はしないと思うから何か理由があると思う。」
    「やっぱりまだ情報不足だね。美咲と次に会う時に琴乃には色々聞いてもらわないと。」

    「もう既に友香に接触したりしていないと思うけど・・・どう思う?」
    「琴乃が何も感じて無いなら大丈夫だよ。私だって友香に何も相談されて無いし。」

    「怖いなぁ、次に会ったら何言われるんだろう」
    「いい話じゃない事は確かだよね。友香にまた近付くってだけで十分悪い話なのに。」
    「・・・とにかく、何かあったらすぐに知らせるから。」

    私と摩耶は美咲に対する対策を練った。少しでも良い状況で話が出来るように。こんなに真剣になったのは私の人生において、初めてかもしれなかった。

  • No: 84パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/17 23:37

    予約をしていた居酒屋はなかなかに混んでいた。摩耶の言った通りだ。週末らしい喧騒の中、私の心は店に入る前より落ち着いてきた。

    慣れた雰囲気の騒がしい場所を話し合いの場にしたのは摩耶の提案からだった。静かな場所だと大きな声も出せないし、何より私が美咲に飲まれる心配もある。出来るだけ私のフィールドで話す必要があった。

    個室のドアが開いて美咲が入ってきた。この人の華やかさはどうやら場所を選ばないらしい。
    「こんばんは。連絡してくれてありがとう。嬉しかったわ。」
    「いいえ、お礼を言われる事ではありません。友香の名前を出されたら連絡しない訳にはいかないので。こちらこそこんな場所に来ていただいて、ありがとうございます。」
    「騒がしい場所の方が話しやすかったりするものね。せっかくだから私はお酒をいただこうかしら。大丈夫、酔う前に話は終わらせるから。あなたは?」
    「私もいただきます。お酒に弱くは無いので。」

    私はレッドアイを、美咲はグラスワインを頼んでお酒が来るまで一言も口をきかなかった。
    「友香はお酒を飲んだりするのかしら?」
    届いたワインを一口飲んで、美咲が口を開いた。
    「・・・時々。彼女はあまり強くないので本当にたまにです。」
    「そう・・・。」
    「あの・・・友香って呼ぶの、止めてもらえませんか?今は、その、他人の関係ですし。」

    「あら、気に障った?はいはい、分かりました。高科さんね。」
    美咲は肩をすくめた。その様子が余裕に見えて、私は少しイラついた。
    「あの、また友香と付き合うつもりなんですか?」
    「そうよ。もちろん彼女がOKしてくれれば、だけどね。」
    「離婚するんですか?」
    「しないわ。」
    「愛人にするつもりですか?」
    「そうよ。」

    「あの、離婚もしないのに友香があなたに戻ると思っているなら、それは無理だと思うんですけど。どうしてそんなに余裕なんですか?」
    「それは、月日が経ったからよ。高科さんもお酒が飲める位大人になった事だし、もう色々な事がわかってきたでしょう。」

  • No: 85パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/19 01:09

    「色々分かってきたって・・・具体的に教えて下さい。」
    「そうね・・・あなた、家族とは仲が良いの?」
    「はい。普通に仲がいい家族だと思います。」
    「高科さんと付き合っていると、あなたは家族に言えるの?」
    「・・・それは・・・。」
    「言えないわよね、分かるわ。私だって言えない。だから私は本当の感情を押し殺してまで、家族との絆を切らさない為に吉野と結婚したんだもの。」

    「友香が今はそれを理解していると?だから友香もゆくゆくは普通の結婚をして、あなたとの不倫で気を紛らわすんですか?」
    「家族の為よ。それを悟った同士なら、お互いの家庭を壊さず付き合えると思わない?」

    「友香がそんな風に思っているとは、私には思えません。」
    「・・・信じているのね。」
    「はい。信じています。」
    「今はそうではなくても、いずれその考えに行きつくとは思わないの?その時友香に捨てられる位なら、いっそ自分から別れようとは思わない?」

    「あなたが友香を捨てたように、友香も私を捨てる日が来る。だから今のうちに身を引け、そうおっしゃるんですね。」
    「あら、話が早いのね。その通り」
    「嫌です!!!友香とは別れません。友香はあなたとは違います!」
    美咲が言い終える前に、私は言い放った。耐えられなかった。こんな自分勝手な人間は見たこともなかった。

    「あなた、自分が愛されていると本気で思っているの?あなたと私は外見が結構似ている。その意味を考えた?」
    「・・・・・。」
    「ここまで言いたくはなかったのよ。でもあなたが強情なものだから・・・。私が友香に会う前に、あなたの方から別れた方がきっと傷も浅いわ。」

    「それでも嫌です。あなたは私と友香を別れさせて、その上でやすやすと友香を手に入れようとしている。私の為と言いながら、自分に都合のいいように私を動かそうとしているんです。」
    私の言葉で美咲から笑顔が消えた。私は背中に冷たい汗が流れるのを感じた。

  • No: 86パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/19 21:10

    私はそれでも止まれなかった。
    「あなたがもし友香に近付いたら、私は迷わずあなたの旦那さんに言います。あなたが女の人を好きなのに、世間体で男性と結婚したと言います。」

    美咲の顔に笑顔が戻った。
    「私を脅す気?無駄よ、主人はそんなのとっくに知っているわ。それを承知で結婚したのよ。私達はお互いに恋人が出来ても離婚なんてしないのよ。」
    「あなたが不倫をしようと、旦那さんは意に介さないわけですか。良いご関係ですね。」

    美咲の余裕の理由が分かった。結婚相手に不倫を知られた所で、美咲には痛くも痒くも無いのだ。
    打つ手が一つ減ってしまった。

    「主人に話すと言えば私が思い直すと思った?残念だったわね。」
    私は黙って唇を固く結んだ。美咲は店員を呼んでワインのお代わりを頼んだ。
    「あなたも私も引かないのなら、仕方ないわね。友香に選んで貰うしかないんじゃない?」
    「・・・そうですね。」

    「ねえ、私と賭けをしない?」
    美咲の目が怪しく揺れた。
    「もし友香があなたを選んだら私の負け、私は二度と友香に近付かないわ。一生、死ぬまで。」
    「・・・・・私が負けたら私が二度と友香に会わない。そうですよね。」
    店員が入って来て美咲の前にグラスを置いた。美咲は手を伸ばさない。

    「違うわ。あなたと友香さえ良ければ、付き合っていていいのよ。」
    「??」
    「私が勝ったら・・・あなたを貰うわ。」

    聞いた瞬間、鳥肌が立った。

    気持ち悪い。
    目の前の美咲が、とてつもなく気持ち悪かった。
    「お断りします。私は・・・冗談じゃない。あなた、おかしいですよ。私が友香に言ったらどうするんです?」
    「もちろん高科さんに言ったら、約束は反故にするわ。あなたが勝っても、私は高科さんから手を引かない。」

    「もし私が負けたら、私もあなたの不倫相手の一人になるんですよね?」
    「いいえ、私もそんなに暇じゃないもの。一晩よ。一晩私のものになって欲しいの。」
    美咲がテ一ブルの向こうから身を乗り出した。
    「忘れられない夜にしてあげる。」

    再び鳥肌が立った。私は自分の顔が引きつるのを感じた。

  • No: 87パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/20 17:53

    「考えさせて下さい。・・・私にはすぐに決められません。考える時間を下さい。2日間で良いです。2日後に返事をしますので、今日は帰ります。」
    美咲の顔を見れなかった。
    見たら自分が石になってしまうと、半ば本気で思った。この人はきっと怪物なのだ。人ではない、私が会った事のない別の生命体なのだ。

    美咲も帰ると言うので私達は一緒に店を出た。今日は私が無言でさっさと会計を済ませた。

    「今日はごちそうさま。連絡待っているわ。それまでは高科さんに連絡したりしないから、安心して。それじゃあね。」
    店を出ると雨が降っているのに気がついた。美咲は店の前でタクシーを拾うと、私にそう言って立ち去った。

    雨に打たれて私は力無く歩いた。友香に会ってギュッと抱きしめたかった。強く強く、痛いほど抱きしめてもらいたかった。

    美咲の話が終わったら電話をすると約束していたのを思い出して、私は摩耶に電話をした。
    すぐに行くと告げて、私は駆け出した。ただ一目散に、摩耶の家を目指した。

    「ちょっと、タクシーで来なかったの?びしょ濡れじゃない!服貸すからお風呂入りなよ。今夜は泊まって行けばいいよ。」
    摩耶は私を見て驚いたようだった。その様子が可笑しくて、私は今夜初めて笑った。
    「摩耶・・・お母さんみたい。」
    「お母さん?ちょっと酷くない?まあいいや、だったらお母さんの言う事聞いて。」
    摩耶のおかげで私は元気を取り戻した。
    「本当にお母さんみたい。」
    お風呂の中で呟くと、自然と笑みがこぼれた。

    私は摩耶に、ゆっくり丁寧に美咲との話をした。全部を話し終えても、摩耶は口を開かなかった。ただ私を見つめていた。
    「どうするつもり?賭けの事も含めて、私から友香に話そうか?」
    しばらくして、摩耶がおずおずと聞いてきた。確かに、それが一番良い解決法だと思う。だけど、私は首を立てに振らなかった。

  • No: 88パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/23 07:20

    「・・・友香には言わないで欲しい。」
    「何で?美咲が言った事、そのまま友香に伝えたらいいじゃない。友香だって、この話を聞いたら美咲の誘いを断るに決まってる。そしたら、美咲を友香から遠ざけられるんだよ。」
    摩耶の判断はもっともだった。

    「それは、分かってる。痛いほど分かってる。だけどそれは、不倫はいけないとか、美咲が理不尽だとか、人としての善悪の判断をしたに過ぎないと思うの。」
    そして、それは友香の本心を隠してしまう。
    「だからつまり、何も知らない友香が私を選んでくれたら、私は本当の意味で美咲に勝ったと言えないかな?私は友香を信じたい。ううん、友香を信じているから、信じ続けたいの。もう、美咲の影に怯えながら付き合うのは嫌なの。」

    「私だって友香を信じてる。私が余計な心配しなくても、大丈夫だって思ってる。だけど・・・だけどね、万が一って事もあるかもしれないんだよ。恋人でも友達でも、絶対なんて有り得ないんだよ。だったら、可能性の高い方を選ぼうよ。」
    摩耶はいつだって冷静だ。だから摩耶に従っていれば間違いないと思う自分もいるのだ。

    「摩耶・・・あなたは正しい。だけどね、どうしても友香の本音が知りたいの。だからお願い。友香には言わないで。」
    「負けたらどうなるのか、覚悟の上で言っているの?」
    「・・・不思議とそんなにこわくない。友香を失う痛みに比べれば、そんなのどうってことない。」

    それはもちろん強がりだった。美咲のあの眼差しが一瞬のうちに蘇ってきて、私は密かに身震いをした。

  • No: 89パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/25 06:34

    「・・・分かった。もう何も言わない。琴乃にその覚悟があるなら、私は見守るしか無いよね。」
    「ごめん、摩耶。でも大丈夫。大丈夫だから。」
    摩耶にしては、友香を試しているようで後ろめたくもあるのだろう。大切な友達をこんな事に荷担させてしまって、摩耶には本当に申し訳ないと思った。

    「・・・美咲にメールする。」
    「・・・・・。」
    摩耶は頷いたが、表情はまだ固かった。
    私は美咲に賭けに乗るとメールをした。

    布団に入っても一向に眠くならずに、薄暗い天井ばかり眺めていた。隣のベッドには摩耶が寝ていたが、やはり眠れないのか寝返りを打つ音ばかりしている。床に敷いた布団に寝ている私には、その姿は見えない。
    「琴乃、・・・起きてる?」
    摩耶の声がした。私は上体を起こした。ベッドの上で摩耶がこちらに体を向けていた。
    「・・・眠れないんだ。友香を信じてるって言ったばかりなのに、ダメだね私。自分で下した決断なのに、不安になってしまう。」
    摩耶は手を伸ばして、私の肩を軽く叩いた。

    「あのね、このタイミングで悪いんだけど、聞いて欲しい話があるんだ。」
    「うん。私でいいなら話聞くよ。神崎さんと何かあった?」
    神崎さんとは摩耶の彼氏の名前だ。優しくてカッコいい彼氏だと友達の間で評判だった。
    「うん。私、隼斗(はやと)と別れた。」
    「え?いつ?」
    「1ヶ月くらい前だったかな。」
    「そんな前に?何で言ってくれなかったの?別れた理由は?」

    摩耶が起き上がってベッドに腰掛けた。摩耶の表情は分からない。
    「隼斗はいい奴だと思う。私、愛されているなぁって思う瞬間が幾つもあった。・・・だけど私がダメなんだ。私は隼斗の事、愛してなかった。あんた達を見てるとさ、時々自分が分かんなくなった。何で隼斗と付き合っているのか。あんた達はお互いにすごく相手に対して真剣でしょ?自分より相手を大切にしてる。だけど私は隼斗に対してそんな風に思った事は無かった。もし振られたって、少し寂しく感じるくらいで涙も出なかったと思う。」

    「・・・そんなの全然気がつかなかった。2人、お似合いだなっていつも思ってた。付き合いを続けるうちに摩耶の気持ちが強くなるかもしれないとは思わなかったの?」
    「・・・少しだけ思った。だけど、それにはすごく時間が掛かる気がした。その時間が経っていくうちに、隼斗の気持ちはどんどん覚めていく。」

  • No: 90パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/27 17:09

    「好きになれるかもしれないなんて、そんな恋愛じゃ隼斗に失礼だなって気付いて、別れた。別れても涙も出ない。真実じゃないからだよ。だから私はあんた達が羨ましい。私も、誰かに愛してるって心の底から言える恋愛がしたい。」
    摩耶の思いがけない告白は、私の心を熱くした。

    「・・・摩耶にも絶対居るよ。運命の人。」
    「あんた達みたいに?」
    「・・・それは、まだ分からないよ。友香の答えが出ないと。」
    「さっき友香に打ち明けるべきだとか言っといてなんだけど・・・」
    摩耶は私を抱きしめた。
    「あんた達は運命の人同士だよ。私はずっと見て来たんだ。友香も琴乃も誰よりもお互いを大切に思ってる。大丈夫。私が保証するよ。」

    「ありがとう摩耶。摩耶がそう言ってくれて、すごく心強いよ。」
    心が一気に軽くなった。摩耶が恋人と別れたと知って残念にも思ったが、それも摩耶の決意なら応援したい。別れ話を私達にしなかったのは摩耶の優しさと配慮によるものだ。私が美咲の事で揺れている状態だから、言わないでいてくれたのだ。

    「友香に聞いたよ。2人、一緒に暮らすらしいね。引っ越ししたら遊びに言っていい?」
    「摩耶だったらいつでも歓迎するよ。ごはん作ってあげる。」
    「琴乃ってさ、夏の旅行で分かったけど料理上手いよね。アウトドアも慣れてるし、片付けも嫌がらないし、一緒に暮らすには最高かもしれないね。」
    「なんかそんなに誉められると適当なものは出せないなー。逆に緊張しちゃうよ。」

    摩耶と普通の話をしていると本当に何も心配要らない気がしてきた。美咲がどんな風に友香を口説くのか、気掛かりではあるものの、友香を信じていれば間違いないと思った。

  • No: 91パンダっ子(UUqVnb)スレ主更新時刻17/03/29 00:09

    朝、目が覚めて思った。週末に友香と一緒に居ないのはいつ以来だろう。美咲の話がどうであれ、もやもやした気持ちのまま友香に会いたく無かったので週末は実家に帰ると言ってあった。一人で部屋に居たくないので、摩耶に付き合ってもらって買い物をして映画を観た。

    夕方家に帰り、簡単に夕食の準備をしていると、スマホが鳴った。友香からかもしれない。しかし、表示された番号に見覚えはなかった。いつもなら放っておくのに、今日はなんだか胸騒ぎがして私は電話に出た。
    『ああ良かった。出てくれたのね。』
    電話をかけてきたのは美咲だった。なんだか声が弾んでいる。私はその明るい声に嫌な予感がした。
    『勿体ぶらずに言うわね。友香は私の申し出を受け入れたわ。賭けはあなたの負けよ。』

    ドラマのようにスマホを落とす訳でもなく、私は今美咲が言った言葉の意味を探して反芻していた。

    受け入れた?友香が私より美咲を選んだ?

    「嘘・・・・・」
    呟いた自分の声で我に返った。電話の向こうから美咲のクスクス笑う声が聞こえる。
    『嘘じゃないわよ。この番号だって友香に教えて貰ったのよ。ああ、友香から伝言があるのよ。あなたの部屋にある友香の私物は処分して欲しいそうよ。』

    思わずクローゼットに視線が行った。処分。もう友香がこの部屋に来る事は無いのだろうか。
    『琴乃さん?聞こえてる?』
    「・・・はい。」
    『あなたが負けた時の約束、覚えてるわよね。今から来てくれない?』
    「今からですか。」
    『急で悪いとは思うんだけど、時間が経ってからよりも今の方がいいと思うのよ。あなただって嫌な事は早く済ませてしまいたいでしょう?』

    そうかもしれない。と痺れた感情で思った。友香を失ったばかりの今なら、何をされても何も感じないのではないかと思った。
    「何処へ行けばいいですか?」
    『話が早くていいわ。住所をメールするから、そこへ来てちょうだい。すぐに出られる?』
    「はい。すぐに伺います。」
    電話を切ると、私は出かける準備をして外へ出た。メールされてきた住所をタクシーの運転手に告げ、私は深くシ一トにもたれた。

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