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光と闇
私たちは双子で産まれた…
同じ顔…
同じ生活…
なのにどうして私だけ…
悠(ハルカ)と彩夏(アヤカ)
光と闇…
初めて小説を書きます。
誤字、脱字あるかもしれません💦
よろしくお願いします。
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小5になった時
母と父がよく言い争いをするようになった。
そんな時は
いつも彩夏と手を繋ぎ
同じ布団で寝る。
「またママ達ケンカしてるね…」
彩夏が悲しい表情で言う。
両手でギュっと手を握り
「大丈夫だよ。もう寝よ?」
私も不安で仕方ないが
彩夏にそう言い
手を繋いだまま深い眠りについた。
そんな日がしばらく続いた
もうすぐ中学生になる頃
ママとパパから話があると言われた。
そして
「パパとママはもう一緒には暮らせない」
と…
「どちらか一人がパパと来なさい。」
え…
彩夏と離ればなれになるの?
頭が真っ白になった。
しばらく沈黙。
彩夏が口を開いた。
「待って。何の説明もなく話を勝手に進めないでよ。
あたしは悠と離れたくない!!」
目に涙をいっぱい溜めて
彩夏が叫んだ。
私もつられて
「そうだよ!私だって彩夏と離れたくないよ」と叫んだ。
パパが口を開く。
「パパが悪いんだ。
パパは他に好きな人が出来た。
毎日、ママとケンカばかりになって家に帰るのが嫌になってたんだ。
そんな時、ある女性と出会い、彼女の優しさに惹かれてしまった。」
ママはうつむいたまま
テーブルには涙がこぼれ落ちていた。
「結局パパが悪いんだよね?ならあたしはママといる。」
彩夏がそう言った。
思わず
「えっ…」って声が出た。
鋭い目付きで彩夏が私を見た。
「悠もママと居たいよね?パパが悪いんだもん。」
「私もママと居る。」
そう言った。
ママとパパは離婚した。
ママは初めは
落ち込んでいた様子だったけど
私たちも中学生になり
新しい生活が始まった事で
ママも吹っ切れたように
明るくなっていった。
新たに3人で
幸せに笑顔いっぱいの生活になるんだと
思ってた。
すべて順調だった。
学校にも慣れ
友達も出来たし。
彩夏も廊下で会ったり
姿を見かけるけど
楽しそうにしていた。
ママは生保の仕事していて
最近は帰りも遅かったりするけど
やりがいがあるのか
楽しそうに仕事であった話しをよくしてくれていた。
そんな生活が1年過ぎた頃
彩夏「ねぇ。ママ最近、浮かれてない?綺麗になったってゆうかぁ」
シャーペンを器用にクルクル回し
ニヤニヤしながら言ってきた。
「ん~確かに化粧とか念入りだよね(笑)」
「彼氏とかできたんじゃない?」
私の腕をつつきながら
嬉しそうな彩夏。
ドキッとした。
ママ好きな人できたのかな?
彼氏なのかな?
彩夏とは違い
私はなぜか複雑な気持ちになった。
私は好きな人もいないし
恋愛なんてよくわからなかった。
気になりながらも
ママには聞けず
たまにおしゃれして出掛けるママを見送ったりしていた。
彩夏「ママおしゃれしてたね~😃
デートかな?」
私「さぁ?」
テレビ見ながら興味なさげに答えた。
14才の誕生日
「今日はご馳走にするからね✌
学校終わったら早く帰ってきてよ」
腕まくりしながら得意気に言った。
「やった~⤴楽しみにしてる❤
いってきまぁす✋」
彩夏と学校へ向かった。
「ご馳走ってなにかなぁ?」
「あたしカラアゲがいいなぁ」
「私はオムライスがいいかも」
ワクワクしながら早く帰りたい気持ちでいっぱいだった。
学校では友達が
プレゼントくれたり
昼休みにこっそり
みんなでお菓子食べて
プチパーティしてもらった。
そして、放課後になり
急いで帰宅。
「ただいまぁ」
シーン。
あれ?
ママいないじゃん。
彩夏の帰りを待ってると
ガチャ
「ちょっとー悠ぁ。」
彩夏だ。
玄関に向かうと
そこには彩夏とママと…
見知らぬ男性が立っていた。
「そこでママたちに会ったんだよ」
見知らぬ男性を気にしてないような言い方。
私的には
は?
なんですけど。
固まる私にママが
「こちら中川さとしさん。
えっと…今、彩夏には話したんだけど
ママこの人とお付き合いしてるの。」
明らかに
【母親】でなく【女】のママ。
「は…初めまして…。
悠です…」
「中川です。よろしくね」
きっと私
ひきつった顔だったと思う。
全然、楽しくない誕生日だった。
でも、幸せそうに笑うママを見て
私も精一杯
楽しんだ…ようにした。
中川さん…
見た目はチャラい感じだし
何となく苦手な人だった。
彩夏は気にもせず
中川さんと話をしていた。
こんな誕生日会
早く終わればいいと思った。
【女】であるママを見るのも嫌だった。
うまく言えないけど
【女】のママは
ママでなく他人を見てるような…
複雑だった。
でもママが幸せなら
反対はしないんだけど…ね。
その夜
彩夏と中川さんの話をした。
彩夏「ママの彼氏、意外と普通だったね」
私「でも何かショックだったのは私だけ?」
彩夏「あたしもショックだったけど…
ママのあんな笑顔、久しぶりじゃん?
だから受け入れるしかないんだよ」
私「うん…。わかるんだけど…なんかなぁ⤵」
そんな話しながら
いつの間にか眠ってしまった。
パパと離婚の時
離婚した後
ママはたまにこっそり泣いていた。
私たちには見せないよう
静かに泣いていたのを
知ってるから
今日のあの幸せそうな姿を見ると
やっぱり受け入れて
私たちもうまく付き合わなくちゃな…
この時は
そう思ったんだ。
中川さんを紹介されて以来
中川さんは頻繁に来るようになり
晩ごはんを一緒に食べる事が増えた。
仕事終わってうちで食べて22時過ぎに帰る。
私はあまり家に居たくなくて
バトミントン部に入った。
部活は楽しかったし
何より、好きな人が出来た。
1つ上の倉田先輩。
部活終わって、
部室で他愛ない話をして
遅い時間に帰っていた。
彩夏には好きな人が出来た事
なんとなく恥ずかしくて
言えずにいた。
そしてついに
「ママと中川さん結婚しようと思うの…」
彩夏は「マジで~おめでとう」と歓迎していた。
私は…本当は嫌だったけど…
反対できる状態でもなく
ママが幸せなら…
私もいつかは受け入れられるだろうと思ったし
「おめでとう」と言った。
そして4人での新しい生活が始まった。
相変わらず私は
部活をがんばっていた。
初めは適当に選んだ部活だったけど
すごくハマった。
たまに会える倉田先輩とも
話したりできるようになり
充実した感じだった。
そしてついに倉田先輩から
「付き合わない?」と言われた。
告白なんて初めてだし
大好きだった倉田先輩からの
思わぬ告白にテンパってしまって
返事ができなかった。
倉田先輩は
「返事はいつでもいいからさ」と優しく言ってくれた。
明日にきちんと返事しよう。
私も『大好きです』と。
浮かれ気分で
自宅に帰ると
ママも彩夏もいなかった。
「悠ちゃんおかえり。」
「あ…、ただいまです…」
気まずい…
足早に部屋に向かった。
そして倉田先輩の事を
想いながら
早く明日にならないか
早く先輩に返事がしたかった。
そうだっ!彩夏にも報告しなくちゃ。
びっくりするかな?
ふふふ…
「悠ちゃん」
「キャッ」
いつの間に…
てか、勝手に部屋に入るとかあり得ないんだけど…
「な…何でしょうか?」
ここからが
闇の始まりだった…
中川さんがゆっくり近づく…
なに…
なんか気持ち悪いんだけど…
部屋から出ようとした時
「きゃあ」
なにが起きたの?
何で押さえつけられてるの?
「は…離して…」
「悠ちゃん…かわいいよね。」
怖い
怖い
ママ!!!!
彩夏っ!!!!
恐怖で体が固まる
力強すぎる…
思うように動けなく
ただ涙だけがこぼれ落ちた。
「君のママ、俺の事大好きなんだよね。
君と俺がやっちゃったって知ったら…ママどう思うかな?悲しむよね。
逆に君の事、嫌いになっちゃうかもね(笑)
誰にも言うな。わかったね?
君が大好きなママが悲しむ事になる。」
そう言い残し
部屋を出て行った
私はただ
仰向けのまま
動けないでいた…
どれぐらいたっただろう
このまま消えて無くなりたい気持ちに
押し潰されそうになった。
汚い…
私は汚い…
早く洗わなくちゃ…
お風呂に向かってる時
ガチャ
「ただいまぁ~」
彩夏が帰ってきた。
慌ててお風呂場に向かった。
「あれ?悠、お風呂?」
「う…うん。部活で汗いっぱいかいたから」
目を合わせず
そそくさとお風呂に入った。
声を殺して泣いた。
何でこんな事になったの?
あの時ママの再婚
反対すればよかった…
もう少し遅く帰れば良かった…
あの時 パパについて行ってたら良かった…
すべて後悔でしかない
涙が止まらなかった。
念入りに体を洗い
すぐ部屋に戻った。
「悠、お風呂長すぎっ」
彩夏に怒られたけど
それ所じゃない。
無言で布団に入る。
「悠?どうしたの?」
心配そうな彩夏。
「のぼせたみたい…」
そう答えた。
「もー(笑)長風呂するからだよー。」
そう言い
彩夏もお風呂に向かった。
また涙が溢れる。
気持ち悪い…
気持ち悪い…
眠れず…いつの間にか朝になっていた。
学校行きたくないな…
でも家にも居たくないな…
重たい体を起こし
学校に行く準備をした。
サボりたい気持ちもあったけど
彩夏と同じ学校だし
仕方なく向かった。
「おは~⤴悠、何か顔色悪くね?」
心配そうに顔をのぞき込むユキ。
「大丈夫だよ。」
こんな事 誰にも話せるわけないもん。
「ユキ、今日空いてる?
久々に遊ばない?」
「いいね~⤴遊ぼう⤴」
良かった。
家に居たくないし
早く帰るのも怖い。
ユキと遊んで
憂さ晴らししよう。
昼休み
彩夏が慌てたように
教室に入ってきた。
「悠ッ!ちょっと来て」
なんなんだ…
廊下に出た。
「悠、倉田先輩にコクられたの?」
あ…
そうだった
「うん…」
「マジだー⤵さっき倉田先輩に会ってさ~
昨日の返事とか言うからなんだ?って思ったの!
悠と間違えられたよ」
「そうなんだ…」
「そうなんだって…返事しないの?
あ~てか、あたしも倉田先輩いいなぁって思ってたのにぃ」
「あ…そうだったの?
やっぱ双子だね(笑)」
「あ~好きなんだぁ。
じゃ、やっぱOKするんだね~😃
あ…あたしの場合、いいな~程度だから気にしないで付き合いなよ」
手を振りながら去って行った。
私…
付き合えないよ…
先輩の事
好きだけど
私は汚い…
なるべく先輩に会わないようにした。
返事…。
本当は付き合いたい。
好きだもん。
でも…
頭の中がグルグル回った。
放課後、ユキの家に行き
遊んだ。
帰りたくない。
今日は彩夏18時ぐらいに帰るって言ってたし
それぐらいに帰ればいいか…。
「は~るかってば!!」
「あっ💦ん?なに?」
「やっぱ今日なんか変だよ?」
「変じゃないよー💦
ちょっと試験が気になっただけだよー(笑)」
「マジで⁉ま、アンタ意外に成績いいもんな(笑)」
他愛のない話をして19時になった。
「あっ💦こんな時間だっ💦遅くまでごめんね💦」
おばさんに挨拶して別れた。
家の前に着いた。
部屋に灯りがついてる。
彩夏いるんだ🎵
「ただいまぁ」
部屋に入る。
「おかえりー遅かったね😃」
彩夏の顔を見て安心する。
速攻で倉田先輩の事
事情聴取ばりに聞かれた。
半年ぐらい好きな事
告白されて嬉しすぎて返事がすぐできなかった事…
彩夏は自分の事のように
喜び、応援すると言ってくれた。
「さっさと返事しなよ😉マジうらやましいわぁ⤴
あたしも恋したぁい❤」
彩夏が寝転がり言う。
私も恋愛したいよ。
でも、正直 男の人が怖くなってしまった。
私に普通の恋愛できるんだろうか…
ママと中川さんは相変わらず
ラブラブな感じでいるが
みんなでいる時は
仲良し家族を演じなくちゃいけない…
早く
はやく
このウチを出たい…
でもあれ以来
中川は、私に何もなかったように
普通に接してくる。
あの時の1回で終わったんだ。
毎日怯えながら帰宅していたけど
もう平気かな?って
先輩にきちんと返事して
幸せになろう。
あの時の事は
忘れよう…
そう決めた。
光が見えたのに…
また私に深い…
深い闇が少しずつ
押し寄せていた…
そう決意し
新たな気持ちで学校へ向かった。
ユキと待ち合わせし
二人で登校した。
すぐに3年の教室へ向かった…
「く…倉田先輩いますかぁ⁉」
同じクラスの人に聞いた。
「倉田⁉あれ⁉さっきあなた一緒にいたんじゃないの?」
なんの事かわからず
自分の教室に向かうと
倉田先輩と…
彩夏が手を繋ぎ
仲良さげに話をしていた
私に気づいた彩夏が駆け寄る
「ごめん💦あたし倉田先輩にコクられたんだぁ。
悠、返事してなかったし…
正直あたし好きだったから…」
頭が真っ白になった。
私に告白して…
彩夏にも告白したんだ…
「そっか…」
そう言い教室に戻った。
部活にも行く気がなくなり退部した。
部室から出ると
倉田先輩に声かけられた。
「辞めちゃうんだ?」
「はい…来年受験ですし…」
話しかけてくるなよ…
内心イライラした。
「彩夏をよろしくお願いします」
頭を下げ
帰ろうとしたら
「はるちゃん、返事くれなかったし…
二人、同じ顔だから
どっちでも同じかと思って…」
「双子ですから…
じゃさようなら」
ショックだった。
あたしが好きなんじゃなかったんだ。
同じ顔なら…
彩夏でも私でもどっちでも良かったんじゃん…
彩夏も…
あんなに応援してくれてたのに…
悔しくて
悔しくて
涙が溢れた。
家に帰るとめずらしくママがいた。
「ママ今日早いね😊」
「違うのよ。これからまた得意先の方たちと食事会なのよ。
だから今日はいつもより遅くなるわ」
「そうなんだ💦かんばって」
部屋に戻りベットに倒れこんだ
はぁ…
深いため息をつく
彩夏と顔合わせるのやだな…
最近 あまり眠れなかったせいか
そのまま眠ってしまった
何かに違和感を感じ
目が覚めた。
「おはよー」
ビクッ
中川がいた…
「今日はママも遅いし彩夏も遅くなると連絡あったよ」
二人っきりだっ
心臓が破裂しそうなぐらいバクバクいっていた
すでに押さえつけられてる状態で
逃げれない
「やめてよッ
何であたしばかりッ」
涙が溢れた
同じ顔なのに
彩夏は幸せで
私はこんな目にばかり…
同じ顔なんだから
彩夏でもいいじゃないかッ
そんな気持ちになっていた。
そんな気持ちがわかったなか
中川がしゃべりだす。
「お前ら同じ顔だけど
雰囲気がまったく違うんだよ。
彩夏はバカ丸出し(笑)
お前は品がある。
俺が彩夏に手を出さないのは、すぐ股開きそうなバカが嫌いだからだよ(笑)」
「彩夏は…そんな子じゃないッ」
「美しい姉妹愛だな(笑)」
悔しい
気持ち悪い…
ママ…助けて…
事を済ませた中川は
満足そうに
「パチンコ行ってくるわ」
と言い出ていった。
すぐにお風呂に入った。
そして声を殺して泣いた。
綺麗に洗い
湯船に浸かり
私が何故こんな目に合わなくちゃいけないのか
ずっと考えていた。
こんな事がずっと続くのかな?
これからも中川に犯され続けるの?
自分の家なのに
落ち着いて過ごせないの?
先が見えなくなっていた。
日に日に痩せていった…。
ママにも「悠、痩せてきたね」と
心配されたが
本当の事なんて言えず
「部活辞めたし、太りそうだからダイエットだよ😃」
と嘘をついた。
「程々にしなさいよ?
ガリガリは魅力ないわよ(笑)」
私の二の腕を掴みながらそう言った。
倉田先輩と彩夏が付き合い初めてから
彩夏とはあまり顔を合わせなかった。
会いたくなかった…
中川にも会いたくない
彩夏にも会いたくない
私の居場所は
自分の部屋だけになっていた。
その居場所も…
たまに中川に荒らされる
コノ家ニ居場所ハナイ…
ママと中川が二人で出掛けた日
コンビニに行き
帰ると玄関に男の靴…
倉田先輩だな…
やだな…
早く部屋に戻ろう
なるべく音を立てずに
階段を上がる
彩夏の部屋の前は
特にソロっと歩いた。
「ん…❤先輩❤」
心臓が飛び出そうになった…
震える手で口を押さえ
部屋に戻った
そのまま座り込んだ…
誰も居ないと思ってるから
隣からはお構いなしに
あえぎ声が聞こえる
「先輩❤キモチイイ❤」
思わず耳を塞ぐ
布団に潜り
耳に手を押し付け
体が震えた…
彩夏は…
好きな人と【愛】のあるセックスをしている…
私は【性欲処理】としてセックスをしている
情けない
悔しい
惨めだ…
倉田先輩と愛あるセックスをしている彩夏
私の心は憎悪でいっぱいになってしまった
そのまま
またコッソリ家を出た。
同じ顔…
同じスタイル
同じ髪
同じ声…
すべてが嫌になった。
あてもなくただひたすら歩いた。
いろいろ考えすぎて
頭が痛くなってきた。
パパとママと彩夏と…
4人で暮らしていた頃
とても幸せで
いつも笑って過ごしてたなぁ。
家族みんな大好きだったな…
今は…
みんな嫌いだ…
何時間ぐらい経っただろう
疲れた…
もう外は暗くなっていた。
家に帰ると
ママにすごく怒られた。
時間は22時回っていた。
素直に謝れず
そのまま部屋に戻った。
コンコン
「彩夏だけど…入っていい?」
「無理。」
ガチャ
おいっ
無理っつっただろ
「どうしたの?何かあった?」
心配そうに聞いてくる。
「別に。」
「どしたのよー悠らしくないよ?
ママも心配してたよ?」
うるさいな…
「いいから…出てってくれない?」
「…悠。何か悩みあるの?
あたし悠の味方だよ?」
フフッ
味方だって。
ウケるんですけど。
「悠ってば!」
「うるさいッ!何が味方よ!ふざけんな💢」
びっくりしている彩夏。
「私がどれだけ先輩が好きだって知ってたくせに!
応援するって言ったくせに!
言っとくけど先輩
私とアンタが同じ顔だからどっちでも良かったって。
アンタが選ばれたのは…私と同じ顔だからよ」
呆然とする彩夏
背中を押し部屋から出した。
次の日すぐに
美容院に向かった。
ロングだった髪を
バッサリ切った。
おこづかいは
結構貯まっていたから
そのまま百均に行き
メイク用品を買った。
同じ顔なら
私が変わればいいんだと。
百均はありがたい。
そのままドラックストアに行き
カラーリングも買った。
何か自分が変われる気がして
少し…ワクワクしていた。
足早に帰宅し
部屋でメイクの練習をしたりした。
初めてだからなかなかうまくいかない。
アイラインが無駄に太かったり
左右バラバラだったり…
でも、楽しかった。
ユキにメールし
会うことになった。
少し肌寒い。
ジャケットを手に
ユキの家に向かった。
ユキの家につくと
真ん丸な目をして
「髪…」だけ言った。
その姿がおもしろくて
久々に笑った気がした。
「似合うでしょ⁉」
ポーズを決めてみた。
「似合う似合う(笑)」
ユキの部屋に行き
買って来たメイク道具を並べ
ユキにメイクの仕方を教わった。
今さらだがユキは
いつも薄くだけど
化粧をしている。
教わってる時は
楽しくて普段の私でいられた。
汚い…闇に飲まれた私ではなかった
ユキはいきなり髪を切り
メイクをしだした私が
少し気になるようだけど
私はお構い無しに笑い
メイクを教わっていた。
「なんとなくコツは掴んだ気がする🎵」
ご機嫌な私。
ユキがゆっくりと
口を開いた。
「言いたくないなら無理には聞かない。
でも最近…悠ちょっと変だよ?
髪をいきなり短くしたり…どうしたんだよ?」
言える訳ないじゃん。
義理の父親に犯されてます…
なんて言える訳ない。
言ったらきっと軽蔑される
汚い目で見られるんだ。
黙り込む私に
ユキが続ける
「言いたくないなら言わなくていいけど…
無理だけはすんなよ?」
「……。ただ……
彩夏と同じ顔が嫌になっただけだよ」
「ケンカしたの?
…先輩と彩夏ちゃんが付き合ってる事…関係あるでしょ?」
心配そうなユキ。
先輩に言われた事を話すと
ユキは自分の事のように怒り出した。
「ふざけんなよ💢
同じ顔だからどっちでもいいとか💢マジうざい💢
悠の身内を悪く言いたくないけどさぁ💢
彩夏ちゃんもひどくね?」
すごい剣幕で怒るから…
笑ってしまった。
「笑ってる場合か!!」
ユキに怒られた。
「だってユキ(笑)
ありがとう😊
なんかスッキリしたよ」
「悠…スッキリしたなら…まっいっか(笑)」
「うん♪マジありがと。」
本当にスッとしたんだ。
中川の事は誰にも言えない。
私が汚い暗い闇にいる事も…
「ねっ😊今日さ、ウチで晩ごはん食べて帰りなよ」
「え⁉いいの⁉おばさん迷惑じゃない?」
「へーきだよ😊ちょい言ってくる」
部屋を出るユキ
ま、家に居たくないし
ありがたくご馳走になろうかな。
ユキと居ると忘れられるし。
「オカンOKだって🎵
ご馳走作るっつってはりきってた(笑)」
「マジだ🎵楽しみ😊」
おばさんが部屋に入ってきた。
「悠、ウチで食べる事お母さんに電話して言いな😊遅くなるだろうし心配するだろうから」
「はぁい」
家に電話する。
『もしもし』
彩夏が出た。
「今日、晩ごはん食べて帰るから。親に言ってて」
『あっ…悠…』
「じゃね」
そっけない態度で電話を切った。
晩ごはんまでテレビを見たりしていた。
「ごはんできたよー」
おばさんの声
二人で階段降りてリビングに入った。
美味しそうなにおい❤
おじさんは遅くなるらしく
おばさんとお姉さんと4人で食べた。
楽しい食卓。
久しぶりだな…
温かいごはんがすごくおいしかった。
「ユキんちの子になりたいな…」
思わず言葉に出てしまった。
ユキはまた心配そうに私を見ていた
なんとかごまかさなきゃ…
「悠~いつでも食べにおいで😊」
おばさんが言ってくれた
ユキ「うんうん❤来てくれたらオカンはりきってご馳走作るからウチらは悠が来てくれたらありがたいわ(笑)」
おばさん「ちょっと💢普段手抜きしてるような言い方するな💢」
ユキの姉「だってウチらだけの時より豪華だし1品多いよね(笑)」
そんなやりとりを見て
腹抱えて笑った。
涙が出るぐらい笑った。
「おばさんありがとう」
お礼を言うと
優しい優しい笑顔で
頭をポンポンとしてくれた。
その優しく温かい手が
嬉しくて…
涙が出そうになった。
お腹いっぱい食べて
楽しい時間だった。
帰りたくないな…
でも明日は学校
そろそろ帰らなきゃな…
20時になり
おばさんにお礼を言い
帰る事にした。
家につくと
またそのまま部屋に入る。
最近ではママとも顔を合わせていない
別に会いたくないけど…
次の日
学校に向かおうと家を出たら
倉田先輩がいた。
彩夏のお迎えか…
頭を下げ通りすぎようとした時
「悠ちゃん髪型変わったんだね。
かわいくなったね」
は?
嬉しくもないわ
「どうも」
振り向きもせず
足早に学校に向かった。
あんな大好きだったのに
意外とアッサリ冷めるもんだな。
見る目なかったんだな…
なんだか可笑しくて
一人で笑ってしまった。
学校が終われば
そのまま遅くまで
ユキや友達と遊ぶ。
まだ中学生。
お金なんてないから
公園や誰かの家で遊ぶ。
そして19時頃に帰る。
本当は帰りたくないんだけど
友達は門限がある。
家に入り
部屋に向かうと部屋の前には中川がいた。
体が震えた。
彩夏はいないのか?
また二人になってしまったんだ…
そして…また…
「いつもいつも遅くに帰ってきやがって…
ママも困ってたぞ。
明日から早く帰れ!
俺を避けてるのわかってんだぞ💢
約束できないなら夜中でも毎日犯してやる。
ちゃんと学校終わってすぐ帰ってきたら週1ペースにしてやるよ(笑)」
毎日…
やだ…やだ…
コイツならみんなが寝たのを見計らって
本気でヤるだろう…
恐怖だった
震える私を見下ろし
「ママを悲しませるなよ。」
不気味な笑顔で
ズボンを上げ
部屋から出ていった。
地獄だ…
髪型変えても…
何しても…
闇からは抜け出せないんだ…
それ以来
私はちゃんと帰るようになった。
約束破れば毎日だ…
でも帰ってから二人の時間になると
体が震えるし
いつ部屋に来るだろうと
ドキドキしていた。
彩夏やママが帰ってくると
力が抜けホッとする。
そんな生活が続いた。
もちろん何度か部屋に来ては
私を遊んでいた。
限界だった…
毎日 怯え
最中には心ない言葉に何度もキズつけられた。
「人間型ダッチワイフ」とも言われた。
もう…心は限界だった。
楽しげに
4人で食卓を囲む。
何故 ママも彩夏も笑ってるの?
何が楽しいんだ…
アンタの娘
アンタの旦那に犯されてんだよ…
嘘っぱちの家族。
私は何をしているんだろう…
いつものように早く帰宅する。
また倉田先輩が来ている。
もうなんとも思っていないが
隣から聞こえるあえぎ声にはイライラした。
「かわいいよ…彩夏」
幸せなセックスをしているのがわかる。
つか、家ですんなよ…
マジでイライラした。
倉田先輩が帰って
私は彩夏の部屋に向かった。
「彩夏。ちょっといいかな⁉」
「えっ…💦うん💦」
明らかにうろたえている。
あの日以来まともに会話はしていないから
当たり前か。
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人間合格👤🙆,,,?11レス 123HIT 永遠の3歳
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酉肉威張ってマスク禁止令1レス 125HIT 小説家さん
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今を生きる意味78レス 509HIT 旅人さん
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黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 946HIT 匿名さん
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🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 109HIT 小説好きさん -
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人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 123HIT 永遠の3歳 -
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酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 125HIT 小説家さん -
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おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1391HIT 檄❗王道劇場です -
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今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 509HIT 旅人さん
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サブ掲示板
注目の話題
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☆ダブル不倫15☆
スレがいっぱいになったので新しいスレを作ったよ☆ 大切な仲間の皆んな、これからもよろしくね♡ …
426レス 24195HIT りあ (40代 女性 ) -
妻の過去について
私と妻は現在50代。妻は私より4歳年下です。私と付き合う前に付き合っていた彼との関係について知りたく…
7レス 381HIT 匿名さん (50代 男性 ) -
ディズニーの写真見せたら
この前女友達とディズニーに行って来ました。 気になる男友達にこんなLINEをしました。ランドで撮っ…
24レス 507HIT 片思い中さん (30代 女性 ) -
おばさんイジリされる職場
私は40代の女性会社員です。 会社は男性が多く昭和な社風です。 一応、私は役職もついていますが下…
32レス 1087HIT 社会人さん -
彼氏にカマかけたらクロ 別れるべきか
こんな時間ですが、緊急で悩んでいます 彼氏と別れるべきか真剣に悩んでいます 私は成人済み…
9レス 228HIT 一途な恋心さん (10代 女性 ) -
スカートの丈が床につきます
レーススカートが欲しいのですが試着したら裾が床についてしまいました(泣) 可愛いデザインだっただけ…
11レス 231HIT 解決させたいさん (30代 女性 ) - もっと見る