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一人ぼっち

No.4 20/11/30 22:48
小説好きさん0
あ+あ-

「おい、そろそろ時間だぞ。目を覚ませ」
 そう言いながら、冷凍睡眠状態にあった、もうひとりのクルーを叩き起こす。
 何万光年と離れた惑星へ向かっている宇宙船ではあるが、人類は、光の速度を超えるような超光速推進航法、いわゆる「ワープ」のような科学技術を手に入れることはできなかった。
 しかしながら、多数のクローンを使い、交代で船を管理させることによって、長期間の宇宙プロジェクトを進められるようになっていたのだ。
 私が起こしたこのクルーは随分と若いが昔の私だ。正確には、私と同じディー・エヌ・エーで出来ているクローン人間である。
「おはようございます。ようやく私の出番ですか」
「そうだ。そろそろ私も引退の時期が来た。あとはよろしく頼むよ」
「何十年位やられてたのか知りませんが、大変だったでしょう。私も、このあと、そういった時間を過ごすことになるのだと考えると、とても憂鬱ですね。まあでも、とりあえず、今はやっと目覚められたので、そこそこ爽快でもあります」
「私の場合は、非常に不快な目覚めだったが、君がそう感じるのなら、それはよかった。しかし、もう君で十三人目か。過去の私たちも、同じような気持ちで同じように働いてきたのだから、よろしく頼むよ。私はこのまま、安楽死の注射を打って、このつまらない人生に終止符を打つとしよう」

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