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ゼロ

No.4 19/11/23 21:21
Aris ( votaob )
あ+あ-

≫3

それを聞いたもう一人は分厚いマスクのしたで一瞬息を呑み、驚愕の表情を浮かべた。

「……まさか、あの化け物が」

すると、先に口を開いた兵士は溜め息混じりに死体の海の中で呆然としている者達に目配せして言った。

「撤退だ。……もう俺達の手に負えることじゃない。上がそう判断したんだ」

上を見上げてみると、恐ろしい数の白い生物が要塞の頂上を飛び回っているのがわかる。それに臆する声をあげる者、まだ状況を把握できない者、様々だったが。とにかくその撤退指示に反抗するものはいなかった。


ーーーー

ひしめいている。白い影がひしめき、群がっている。いつのまにやらその数は初めの数倍になっていた。要塞の屋上は円形。その中心に立つ者達を中心にして、寧ろ白い渦といってもいいくらいのものがそこに作り上げられている。

渦中に立つのは、3人だった。

彼らはある兵士に化け物と呼ばれていた、しかしそれとは裏腹に、いたって普通の、人間の見た目をしている。しかし、兵士にとってはもうその時点で、彼等には異様という言葉が最も適当だったのだ。

10代半ば程の、少年のグループである。

兵士達と明らかに違うのはその服装だ。先の兵士達は真っ黒な重装備とガスマスクを纏っていたのに対し、彼等はこれと言った装備は何も身に付けていない。何という事はない、デニムだったり、パーカーだったり、まるでこの地にかつてあっただろう平和な休日のような身なりで、特徴があるとしたら各々の持つ武器くらいだらうか。

まず大口径の銃口から煙をたたせるリボルバーを掲げていたのは、赤毛の少年だった。

短めのジャンパーに動きやすそうな膝丈のズボン、腰に巻いたゆるめのベルトに何丁もの銃火器を揃えている。彼は静かに銃口を下ろすと、ふっと頬を緩めた。

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