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ブルームーンストーン

No.190 18/09/21 19:05
自由人
あ+あ-

その友人は昔から少し不思議な雰囲気を持つ男性だった。

「俺ね、ある有名な先生について占いの勉強してるんだ。」

大真面目に語る彼に、
えっ?
占いの勉強?
そんな勉強ってあるの?
と不思議に思ったが、特にその場は何も無くその話もそれきりで流れていった。

その数年後、私と大ちゃんが付き合い出して少し経った頃に、ちょっとしたミニ同窓会的なものがあり、久しぶりに再会した彼と懐かしい話題に花が咲いたのだが、
その時、彼が副業的に占い師をやっていることを聞かされた。

「へえ、儲かるの?」

「いや半分趣味みたいなものだから。
それに人をみさせてもらう事も修行の1つだと思ってるからほとんどタダみたいなもんだよ。」

「へえ、私の事もわかっちゃったりするのかな?」

「俺はまだまだ修行中だけど一応プロだし、大体はわかると思うよ。」

「相性占いは?」

「それ得意。」

彼はニッと笑うとジャケットの胸ポケットから小さな手帳とペンを取り出した。

「ここに自分と相手の生年月日を書いて。簡単で良ければざっと占ってあげるよ。」

「え?お金とる?」

「とらね~よ!」

彼は笑いながら持ってきていたカバンから何やら細かい字の書いてある分厚い計算表?らしきものを取り出した。

「なにそれ?」

「商売道具。」

「え?いちいちそんなの持ち歩いてるの?」

「ひと仕事した後にここに来たからっ…て、いちいちうるさいな!
書いたの?」

口調とは裏腹に優しい顔で笑っている彼に、

「これ。相手は結構年下なんだけど…」

と慌てて2人の生年月日を書いた手帳を渡す。

「ふ~ん、どれどれ。」

彼はパラパラと計算表らしきものをめくり、2人の生年月日の横に何やら書き込んでいく。

「これ、なかなか面白い相性だね。
こんなに強い関係珍しいよ。
よく言えば切れない強い絆、悪く言えば腐れ縁になりやすい関係だね。」

「それと~」

更に彼は何かを書き込みながら呟く。

「面白いくらい力関係がハッキリしてる。
これは片方が完全に振り回されてるんだろうな。」

「当たってる!当たってます!」

思わず出した私の大声に、周りに座っていた男女数人が驚いた様に私の顔を見た。

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