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ブルームーンストーン

No.188 18/09/20 22:00
自由人
あ+あ-

「はあ、疲れた…」

帰宅した私はすぐにベッドに倒れ込んだ。

本社勤務になって1年半が経過しようとしていたが毎日こんな調子の日が続いている。

休みの日もここ半年は遊びに出かけた記憶が無い。

大ちゃんとも連絡を取り合っていたのは最初の僅か1~2ヶ月。

電話で話してもお互い疲れた、疲れたの言葉の繰り返しで特に話が盛上がることも無い。

大ちゃんの事を嫌いになったわけではない。
好きか嫌いかと問われれば、迷わず好きとも言えた。

ただ、心身共に疲れていた私には「大ちゃん」を受け止めてあげられるほどの余裕が無かった。

何となく会うのをやめた。

何となく電話するのをやめた。

大ちゃんと全く繋がりが無くなって1年程経ったある日、
大ちゃんが年下の可愛い女の子に告白されたという話を、私達2人の共通の知り合いから聞かされた。

「みんなで海に遊びに行った時、2人で水をかけ合ったりしてじゃれ合ってて可愛かったよ。
すごくお似合いの2人って感じだった。
若いっていいね。」

私と大ちゃんの過去を知らないその人は、微笑ましくて仕方ないといった様子で事細かに私に大ちゃんの事を話した。

「そう…ですか。友達を作るのが下手な子だったから心配してたんですけど、あちらで上手くやっているようで安心しました。」

無理をして笑顔を作る。

「仲良しのグループで色々遊びに行ってるみたいだよ。
僕も時々参加させてもらうけど、夏にはBBQしたりして盛り上がってなかなか楽しかったな。」

楽しんでるんだ…

良かったね。

結局、私はあなたに寂しい思いをさせたまま終わってしまったけど、
あなたの幸せを願う事が私の最後の愛情なのかな?

胸が締め付けられる様な感覚に陥った。

心が寒くて仕方なかった。

でも、そう仕向けたのは私。

我慢しなきゃ…

我慢しなきゃ…

我慢…

……

ピリリリリ!!

?!

突然鳴り響いた枕元の携帯電話の着信音で思わず飛び起きた。

び、びっくりした~

いつの間にか寝てしまっていた様だ。

大ちゃん。

あれから半年経ったのか…

今も年下彼女さんや向こうの仲間たちと楽しく過ごしてる?

ピリリリリ!
ピリリリリ!

携帯電話が早く出ろ!と催促せんばかりに鳴っている。

「あ!もしもし!」

私は慌てて電話に飛びついた。


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