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婚活ゲーム

No.19 18/05/07 14:58
賀州夏 ( ♂ MpbYnb )
あ+あ-

ユウコさんは何かに気付いて俺の手を離した、俺がその方向を見ると門の外にコトミが立っていた。
コトミはユウコさんを見ている、ユウコさんもコトミを見ている。
駐車場に一台の黒塗りの車が入ってくる、全員が車の方を向いた、車は門の前に付けられた。
ユウコさんの表情が一気に曇った、ドアが開き一人の女性が降りてくる。
その女性を見た俺とコトミは顔を見合わせる、俺とコトミには見覚えのある顔だった。
降りてきたのは河野アンナ、大河野グループの現会長である。
俺とコトミが初めて河野アンナと顔を合わせたのは若月家の葬式だった、若月のおじさんと俺の父親と大学の法学部の同窓生であると知ったのもその時だ。
河野アンナは久しぶりの再会がこんな形になるとは不可抗力とはいえ、事故の相手が自分のグループ会社だとはなんと運命というのは残酷なものだと嘆いていたが、俺は葬儀中に退出して記者に囲まれて涙を浮かべながら語る河野アンナを見て、旧友の葬いというより河野アンナの、大河野グループのイメージアップに利用された様な気がしてならなかったのを覚えている。
門の前で河野アンナはすれ違いざまに俺を見ると口角を少しだけ上げた。
河野アンナはそのままユウコさんと挨拶も交わす事なく茶席へ歩いて行く、ユウコさんはこっそりと後ろ手に手を振っていた。
帰りの車中、コトミは問いかけに答えるだけで何も話さなかった。
部屋へ戻り夕食を食べるとコトミは明日の仕事の準備で何時になるかわからないから先に寝ておいてと机が置いてある部屋に閉じこもってしまった。
俺はユウコさんに聞きたい事があってLINEしたがいつもと違い既読になってもすぐに返事が来ない、俺は自分の予想が外れている事を願いながら風呂に入る。
風呂から上がるとコトミがソファーで苺を食べていた。
ミキと同じでヘタを取った方から食べている。
俺の分のイチゴをコトミは差し出すと風呂に入ってくると言ってコトミは部屋から出ていく。
スマホを見るとユウコさんからの返事が返ってきていた。
返信を見た俺はスマホをソファーへ投げ捨てて、ベッドに身を投げ捨てる、何も考えずにただ寝てしまいたかった。

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