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婚活ゲーム

No.16 18/05/05 22:02
賀州夏 ( ♂ MpbYnb )
あ+あ-

「なんでコトミが化粧してるんだよ!」
「いいじゃない、近くでブラブラしてるから。どうせ振られるんだし、帰りに慰めてあげるから」
「そんな事言って偶然を装って現れる気だろ?」
コトミは何も言わずにこっちを向き口紅を塗ったばかりの口をパッとさせてまた鏡に向き直す、非常に腹がたつ態度だ。
「言っておくけどユウコさんは美人だぞ」
「ふふふ、美人ねぇ、楽しみ」
そう言うとコトミはいつもより厚化粧の顔で不敵な笑みを浮かべていた。
待ち合わせの場所は俺が住んでいるS市と隣接するN市にある大きな公園の中の茶室だった。
昔はこの一帯を治めていた戦国武将の別邸だったらしい。
茶室用の駐車場には成金が乗るような高級車ではなく本物のお金持ちが乗っていそうな黒塗りの車が並んでいる。
まだ13時だ、昼飯もまだだった俺達は車を走らせN市の中心街を流してみる事にした。
「ケンちゃんのセンスに任せる」
「この前は外したからな、今回は任せろ!」
俺は唯一の趣味である見知らぬ土地の飲食店巡りを開始する。
「よし、ここだ!」
俺が車を停めて向かった先は薄汚れたコンクリートブロックで囲まれたガレージのようなラーメン屋だ。
「私なら絶対に入らないな」
コトミのお決まりのセリフと共に裏口に使われている様なアルミのドアを開けて入店する。
「すいません!塩ラーメンとネギラーメン!、いいよな?コトミ」
「はい」
何故かコトミは俺がコトミの物まで注文を勝手に決めるのが好きだ、その時は子供の様に素直に返事する。
意外に美味かったラーメン屋を出て商店街を歩いてみる、S市と違って商店街も賑わっている。
「奥さん、これどうですか?」
コトミは八百屋に呼び止められ奥さんと言われたのが余程嬉しかったのか勧められたイチゴを買う。
「奥さんだって、エヘヘ」
コトミは頬を赤らめて照れ隠しに笑う、俺は素直に可愛いと思った。
喫茶店に入り、通りをガラス越しに眺めるとある事に気付く。
どの店も大河野のマークが入っている、そうかここは大河野のお膝元か。
大河野はN市にあった大河興業とS市にあった河野家が両家の結婚を機に合併して出来たこの地方では知らぬ者はいない、大企業である。
むしろ大河野に関わりのない人の方が少ないくらいだ、教育、医療、産業、観光N市とS市は大河野で動いていると言っても過言では無い

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