注目の話題
友人に裏切られ、どう対応して良いのか分かりません。
不倫相手を忘れらず、家庭に向き合えません
父の日のプレゼントまだ決まってない…

海未の名は?ンミチャ!海未です!

No.89 18/02/06 12:06
作家
あ+あ-

ピチョーンピチョーン、と洞窟から滴る水が私の頭を打ちながら丸一日ほど過ぎました。
私はあの子の口噛み酒を口につけるのに丸一日ほど固まったまま考えていました。
しかしようやく決意しました。
「……本当に時間が戻るなら。もう一度だけ----」
あの子の身体に!そう願いながら、一気に飲み干しました。人生初の間接キス!喉が鳴り、驚くくらいに身体中から響きます。身体のなかに熱い塊が通ります。それは胃の底から弾ける感じです。
「……」
あれ?何も起きません。
その間にリュックに入れた炭酸飲料やお菓子を御供えして起きます。
ふと慣れない酒に、少し体温が上がった感じがします。ぼんやりとなにか頭が浮遊し身体まで。あれ?う〜ん。
……ダメなのですか?
私はお参りをし掌を合わし祈り終え立ち上がりかけた時でした。ふいに足がもつれました。視界がぐるぐるし転ぶ、という感覚があります。
----え。
私は仰向けに転んだはずですが、背中が地面にあたりません。視界はゆっくり天井が見えました。私の手はスマホを持ちライトが天井を照らす。
「……彗星……」
声に出ました。
巨大な彗星が描かれてました。
岩に刻まれ、古い絵。天に長く尾を引く巨大な彗星。赤や青の色が、ライトを受け輝きます。飛行石とはちがいます。そしてゆっくり天井から浮き上がります。
わずかに「A H O N O K …」と描いた原人らしい文字が隅に見えた感じ。。
目を見張る。
絵の彗星が、私に向かってきます。
ゆっくり、ゆっくりと巨大に目前まで。大気との摩擦で燃え、岩塊がガラスのように輝き、宝石のようです。そんな細かくよく見える細部まで、見えました。
仰向けに倒れた私の頭が石にあたり、彗星が私の身体にぶつかるのは同時でした。

89レス目(115レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧