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歌う流木

No.10 17/11/16 14:26
不知火ほのか ( ♀ E4gYnb )
あ+あ-


「潮騒署署長の末長です」
「どうも。鷹見署の燻です」
「同じく穂波です」

小さな警察署の小さな署長室。
その名の通り、海が近いため潮の香りが漂っている。


「こんな田舎まで、ご苦労様です。今、お茶が…」
「あー、お気遣いありがとうございます。ですが、事件の方を…」
「あ、はい。分かりました。なんせね、ここに帳場が立つなんて、初めてのことでして…。私自ら指揮に当たっているんですがね…」
話を遮るように、穂波ができるだけ柔らかく言った。
「末長署長、捜査資料を拝見させていただけますか?」
「ん?あぁ。はいはい…こちらです。どうぞどうぞ」


燻と二人、捜査資料を属目した。

「あのー、この目撃者の青年に話を聞けますか?」
燻は生きているガイシャと最後に会話をしたと思われる人物に目を付けた。

捜査員の案内により、自動車修理工場の前で車を降りるとすぐに二人の青年が呼ばれて来た。
二人は金髪に近いほどに髪を染め、一人は顔のいたる部分にピアスが光っていた。
「なんすか?」
「もう、散々話したんだけど」
不機嫌そうだ。

「いや、悪いね。もう一度、聞かせてもらえないかな?」
穂波が持ち前の腰の低さを見せると、二人は観念して話す気になってくれた。


「だからね、えーっと、2週間前の夕方6時くらに、俺たち二人で砂浜を歩いてたんだよ。何でって?そりゃナンパ…」


2週間前の10月2日、18時頃、地元の自動車修理工場で働く小野塚正樹(21)と青田実(20)の両者が海岸付近を徒歩で移動中、砂浜の流木に座っていた20代前後の女性にナンパ目的で声をかけていたところ、竜崎信也(24)が現れ、両者は追い払われる形となってその場を離れた。

「よく素直に引き下がったもんだな?」

「だってさ、ヤバイじゃん。リュウさんって…」
「関わらないに越したことはねーよ」

竜崎信也にはマエがあった。
婦女暴行で有罪判決を受けてム所に入り、出てきてまだ3ヶ月ほどだ。

二人の青年は異口同音でこう言った。



「あのリュウさんが殺されるなんて…」




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