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ドラマ相棒 〜穂乃果と八人の相棒たち〜 u’s

No.13 16/11/11 07:44
小説大好き
あ+あ-

料理はちいさくまとまりながらもなかなかの味だった。
しかしふたりの関係も気になり聞いてしまう海未だった。

「なかなかイケます」

「ありがとう」

「つかぬことをお聞きしますが、おふたりの関係は?」

「妹の従姉妹のまた従姉妹で……」

ほぼ無関係ではないかと思った時に穂乃果が一言。

「ひどい!妹じゃないの」

「和菓子屋を継ぐのがいやで刑事になったのに特命部補佐てなによ!窓際姉貴!」

え、とふたつ驚いた。ひとつはふたりが姉妹だったこと。もうひとつは辞令をあらためてよく見ると“補佐”の文字があった。

「姉妹なんですか」

「そうだよ。高坂雪穂、表通りある和菓子屋を継いだ出来た妹」

「補佐てなんですか!?」

ふつうに説明する穂乃果に食いつくように海未は聞くと、さらに驚いた。

「あのね、特命部というのは変人の杉下右京さんが毎回変わる相棒と組んでなんやかんや事件を解決するの」

「知ってます!亀山先輩がいたのを耳にしましたから」

「うん。だけど捜査一課や他の課、そして特命さえ捜査しないのを捜査するのが特命補佐なんだよ」

つまりは超窓際に配属されたとショックを隠しきれなかった。

「なんなんですか!それは!?ああ優秀な私の将来がこんなへんちくりんに左右されるなんて……」

「へんちくりんじゃないよ!」

「こういう姉貴のもとがいやで特命補佐を辞めたひとたちは数知れないとか」

ビールを片手にしながらやってられますか、とグラスをあおる。

「ほ、ほのかわるくないもん!」

「そうなの姉貴」

とんだところに配属されたと思いながら飲み終えて店を出た。
配属祝いということで穂乃果のおごりと思ったら妹にツケにしていた。なんて上司だ。

「ごちそうさまでした」

「いやいやいつでもツケにしていいよ」

こら、と雪穂の声が扉の向こうから聞こえた。

「失礼します」

「え〜、帰っちゃうの。ほのかん家にお泊まりしないの?」

「しません。仮にも上司と部下です」

失礼しました、と帰ろうとすると穂乃果は足にしがみついてにぱあと笑みをした。

「海未ちゃんはいつまでも穂乃果の部下だよ」

変人にまとわりつかれたと思い家路に着いた。

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