注目の話題
何のバイトが向いてるんだろう…
牛乳嫌いの我が子に困っています。
子供を作る事は親のエゴ?

ジャイアントロボ 地球が静止する日 外伝 〜鉄人と少年探偵〜

No.9 16/11/07 21:30
作家
あ+あ-

「……であるから以上のことからロボット工学は戦時中の技術より発展しいまに至る。それにより……」

大学で講義をする敷島に突如としてアナウンスが入った。

『敷島教授、敷島教授、警視庁の大塚署長より緊急の連絡が入っております。繰り返します……』

「講義中にあれほどかけるなと伝えてあるのに。すまない皆、講義はまた後日……」

警官である大塚署長、かたや教授でもある敷島博士。職種のちがいはあるが正太郎を思う気持ちは同じだが、講義を邪魔されてはいかんともしたいがその気持ちは大塚署長の言葉に粉砕されてしまう。

「なんですって!?鉄人が暴走!!」

『そうなんじゃ。正太郎くんはショックがあったみたいで口も聞いてくれんわい』

「わかりました。すぐにそちらに向かいます」

詳しくは話は聞かなかったが大怪球フォーグラーの影響ではと推測した。
たしかに日本への影響は少ないがそれでも都会は静かすぎた……。講義に座る学生たちもアンチシズマドライブの影響を悩んでいるのか一様に青かった。
我々、科学者は何ができるのでしょう。金田博士……。
師であった金田博士はもういないが、心にいる師に問いかけながら車を走らせていた。
鉄人は警視庁のそばの駐車場に膝を折り曲げまるで敗軍の将のようであった。

「おお、敷島博士。これを……」

「正太郎くん。鉄人……」

駐車場にいる正太郎の表情はいつになく浮かない。それは少年探偵ではないありのままの少年の顔に見えた。

「鉄人を暴走させるなんて、僕は操縦者として……」

「いいや、正太郎くんキミが悪いんじゃない。いいも悪いもリモコンしだいというのは私が学生やキミにいつも言う言葉だ。キミに罪はない。鉄人にもだ」

うむ、と大塚署長は頷く。わしの慰めより敷島くんの言葉の方が親身に迫るわい。ちょっとしゃくじゃが……。
大塚署長は大怪球フォーグラーについて伝えた。

「なんですって!?フォーグラーが!!」

「幻夜と名乗るエージェントの標的はこの日本となったかもしれん」

むかしシズマドライブ研究の折りに見た過去の新聞記事が敷島の脳裏に宿る。
同じ科学者の子どもなのになぜこうもちがうのか、と……。

「正太郎くん、鉄人を私に預けてくれないか」

その言葉にふたりは驚いた。

9レス目(14レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧