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葛藤

No.108 13/11/02 02:56
匿名0
あ+あ-

≫107






次の日はお昼にホテルを出て別れた。
帰宅する間はお決まりのメールをする。
「また月曜日ね!」




「うん。月曜日ね!」
これが最後の決まり文句。



そして、月曜日が来る。




前嶋に
「中川さん、これさ、欲しい人が誰か勝手に持ってくとマズいから今日持って帰ってくれる?」




抽選会で当たったファンヒーターの事だ。
「このデカいの…電車で持って帰らなきゃなんないの?」
内心そう思ったが、
「わかりました」と答えた。




私が使う電車はかなり混む。
さほど重くはなかったが、かさばって持ちにくい。
郵送して欲しかったな…と思いながらも、前嶋にそれを頼むのもシャクだから意地で持って帰ろうと思いながら会社を出ようとした。





そこに偶然、織田さんが1人の女性と話をしていた。前嶋と仲良しメンバーの内の1人。




「え?
中川さん、それ自分で持って帰るの?」
女性が言う。




「今日中に持って帰ってくれって言われたから…」





「だって電車でしょ?
運んでもらいなよ!大変じゃない!」




「大丈夫です」




「俺、車で持ってくよ!」
織田さんが言ってくれた。




「ありがとうございます。
でも、大丈夫ですよ。頑張って持って帰りますから」
そう言って会釈して歩き出すと、それを見ていた2人が呼び止め



「えー!やっぱり可哀想だよ。
織田さん持ってってあげなよ!」




「うん、俺、持ってくよ」




「じゃあ、お願いします」
2人の言葉に甘えた。




「住所だけ教えて!中川さんが着く頃、見計らって持ってくから」




知ってるクセにわざと織田さんは聞いた。
「すみませんが宜しくお願いします」
そう言って私は会社を後にした。




しばらくすると織田さんから
「今から向かうぞ~!!大丈夫かい?」
とメールが来た。





「余計な仕事増やしてごめんね。
待ってるね」




織田さんは車で来て話す事もなく即、帰って行った。
「これ、黙って来たから…
すぐ帰るね!また連絡する!」



「ありがとう!」





この行動が
後に、問題となる。
きっと相手が私じゃなければ、何ともない話なはずなのに…。



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