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どすけべオヤジまみれセクハラコネクション!!

No.253 13/06/05 03:47
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No.18

残念ながら、傘ではなく…明らかに男の手。
闇光のお尻のあたりに、不気味な手が容赦なくピタッと張りついて離れない。

その手は小刻みに震え、こちらが怖がっていることをむしろ楽しんでいるかのように、しつこく追いかけまわす。

「痴漢だ!!」

と気づいたが、言うまでもなく、私はそんな電車内で痴漢という非常事態に遭遇したことなどいまだかつてない、まだ14歳の子供である。


「怖い、怖い、怖い…誰か助けて!!でもどうしたら!?どうしたらいいのかわからない…!?」

駅に着くまでわずか、5分たらず。しかし、その5分が、1時間にも2時間にも長く感じられた。

誰も助けてくれない心細さに泣きそうになりながら、電車を降りる闇光。


するとそこには、なんとも黒いオーラを放つ怪しい男が、闇光をじっと見つめていた。
その鈍く生気のない暗い眼球は、ゾンビのように不気味な光を放っていた。 あの光景は、いまだに目に焼きついて離れない。
健全な人生を送っているとはとても思えない、よくテレビのニュースで見かける犯人の写真によくあるような不気味な姿であった。

しかも、あんなひどい痴漢犯罪をしながら人混みにまぎれてこちらを見る犯人。

こちらが騒がないとなめくさっているがゆえの余裕の態度である。

あまりの恐怖に、その場を逃げるように離れた闇光。

ショックで動揺していたパニックゆえに、その後どうやって家路に着いたのか、あまり覚えていない。
頭の中は真っ白であった。

帰宅してからも、恐怖はおさまらず、その夜はなかなか寝つけずにいた。


まわりに相談すると、そんなことはよくある話だという。

「そんな、よくある話って言ったって、こっちはあんなに怖くていやな思いしたのに…そんなよくある話で片づけられたんじゃたまんないよ!!」


と内心憤りを隠せない闇光。

その後も、何回かこういう電車内痴漢には遭遇してきたが、今ならその完璧な撃退方法がリアルにわかる。
少し冷静にまとめていきたいと思っている。

が、今回の一件などその後の闇光の人生においての事例に比べたらほんの序奏にすぎない。


もう、中学時代の話など、記憶も途切れ途切れであるが、こういったショッキングな出来事は忘れたくても頭に残酷にこびりついて離れない。

その場だけの恐怖に終わらないところに性犯罪の怖さがある。

自分としても、こんな昔から何度も何度も性犯罪にあい続けてきたのなら、

「そういう性犯罪者をやるような卑劣な男性は、性欲のためだったらなんだってするんだ!!」

と、男性不信に陥るのは無理もないことだと改めて思う。
もちろん、いい男性もたくさんいるなんて頭ではわかってる。でも理屈じゃない。自分の中で性犯罪での心の傷が癒えるまでは、男性を怖いと思ったり、信じられないと絶望したりするのは当たり前の感情。

例えば、犬に何度も噛まれると、犬が怖いと思ってしまう、ああいう感情やトラウマに少し似ているのかな?

つづく。

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