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続・彷徨う罪

No.9 12/12/29 23:28
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-


「酷いな亮君…」

修也は腕から流れ出る血を舐め上げながら後ろを振り返る。

「そのまま、こっちへ来い。」

高瀬の鋭く光る瞳は、真っ直ぐに修也を捉えていた。

背筋がゾクゾクする様な、あの瞳。

修也のゆるりとした背中に、僅かな緊張が見える。

「僕の血は、特別なんだ。
足りなくなったら、どう責任を持ってくれるの?」

「知るか、そんな擦り傷程度で死にはしねぇよ。」

2人の緊迫した空気に、私の身体が動かない。

修也の背中越しに映る高瀬の顔も、次第にボヤけ始めた。

肩からの出血は、手で強く止血してもドクドクと溢れ出ている。

時間がない…。

薄れる意識。
その時、頭に堅い何かが当たった。

「銃を降ろせ。
でないと、こいつを撃つ。」

「零っ!」

高瀬の声で、目を見開く。

私は、身柄を拘束されて銃を突き付けらていた。

「あっ…離せっ…!」

背後からがんじがらめにされ、顔は見えないが足元に視線を下げて分かった。

私を押さえ付けているのは、マウスだ。

彼は、私の数少ない友人だった。

そう思っていたのは、私だけだったのだろうか?

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