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【黒い糸】

No.7 11/07/24 02:53
@紋次郎@ ( BGhZh )
あ+あ-

「里美..私..」

いつもと違う涼子の声に不安を感じた..

「どうしたの?」

沈黙が続く

「うん..今日ね、事務所に派遣の契約を切られた人が来たんだけど..」

不安そうに言いよどむ涼子の声が小さくなる..

「その人が事務所から出て行くときにね、背中から何か黒い..」

考えあぐねている涼子に里美は確信を持って言った

「左肩から黒い糸のようなものが見えたんじゃない?」

涼子の驚く声がした..

「どうして分かったの?」

「うん..最近、黒い糸にちょっと縁があってね..ハハハ」

里美は冴子に渡したレポートの内容を思いだしながら涼子に説明し、黒い糸について新たに判明した事を話した..

「おそらく涼子の場合、先天的に備わった能力..というか..人並み外れた感の鋭さが反応して見えたのかもね..」

涼子は幼なじみで幼少の頃から不思議な体験を話しては里美や周囲の大人達を気味悪がらせていた..霊力といった類いなのかもしれない

「やっぱりそうかなぁ..最近、そういう感覚が弱くなってきたからホッとして体調も良かったんだけど..」

涼子の声は心細気だった

「涼子、大丈夫だって..心配だったらしばらく泊まりに来なよ..トラも会いたがってるよ」

携帯から猫の鳴き声が聞こえてきた

「うん..ありがとう..私もトラちゃんに会いたいな..」

それから他愛もない話しが続いた。『ありがとう..また電話するね』涼子の声が少し明るくなったようだった

「黒い糸..」

里美は頭の後ろに両手を組み天井を見上げている

『冴子..涼子..黒い糸..』

私は呟きながら目を閉じた..

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