💋 凛子 💋

レス307 HIT数 125273 あ+ あ-


2009/02/23 16:58(更新日時)

小説 なんて


言えるもんではないけど😳

コメントくださいませな🙇

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No.938653 (スレ作成日時)

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No.101

凛子です💋

やっと100になりまして‥🙌

皆様のおかげです😤


まだ続けてもいいかしら?🚬💋

  • << 103 おめでとうございます✨毎日楽しみにしてるので、絶対続けて下さ~い💖
  • << 107 凛子さんいつも楽しく読ませてもらってます🎵ホントに想像つかない展開になってきましたね☺ 続きも楽しみにしてます✌
  • << 110 私も凛子ファンです❤ これからも楽しみにしてますので頑張ってください😆
  • << 111 お願いします🙇✨

No.102

>> 101 焦らさないで‥‥☺

No.103

>> 101 凛子です💋 やっと100になりまして‥🙌 皆様のおかげです😤 まだ続けてもいいかしら?🚬💋 おめでとうございます✨毎日楽しみにしてるので、絶対続けて下さ~い💖

No.104

凛子サン 大好きです❤

upされるのを楽しみにしています✨

No.105

凛子です💋
ちょっと有頂天になってます💋


かなさん💖
ありがとう
焦らされるの‥好きなんです☺


みるさん💖
ありがとう
楽しんで貰えて嬉しいです☺


ayumiさん💖
ありがとう
もっと大好きになって💋


一括でごめんなさい🙇💦

更新は連休開けになります🙇


これからもよろしくお願いします☺

No.106

すごく 官能的です…

ずっと楽しみに読んでます。

主人公が羨ましいです。

  • << 112 ふみさん💖ありがとう 官能の波に揺られる凛子を書いていきますわ💋

No.107

>> 101 凛子です💋 やっと100になりまして‥🙌 皆様のおかげです😤 まだ続けてもいいかしら?🚬💋 凛子さんいつも楽しく読ませてもらってます🎵ホントに想像つかない展開になってきましたね☺
続きも楽しみにしてます✌

  • << 113 たから~さん💖ありがとう 実はあたしもどうなるか想像つきませんの😂🔥👊

No.108

すごくハマッてしまいました垬楽しみにしてるので頑張ってくださいね垬応援してます溿

  • << 118 メアリーさん💖ありがとう あとになってすみません🙇💦 ハマりました? どっぷり浸かってくださいませ☺

No.109

毎日楽しく読ませて頂いてます😸次々と展開していく凜子さんの生活が正直羨ましく思っています。なんせ私の人生、旦那一筋でしたので凜子さんに出会い不倫願望が芽生えてしまうくらいハマってます😍願望だけで凜子さんの様にはなり得ませんが・・更新楽しみに待ってます💕

  • << 117 あとになってすみません🙇💦 ありがとう💖 ご主人ひとすじ‼💘 素敵な事じゃありませんか☺ お幸せですね☺

No.110

>> 101 凛子です💋 やっと100になりまして‥🙌 皆様のおかげです😤 まだ続けてもいいかしら?🚬💋 私も凛子ファンです❤
これからも楽しみにしてますので頑張ってください😆

  • << 114 モコさん💖ありがとう ファンだなんて😳💦 嬉しいです~😚 サインの練習しとこうっと!☺

No.111

>> 101 凛子です💋 やっと100になりまして‥🙌 皆様のおかげです😤 まだ続けてもいいかしら?🚬💋 お願いします🙇✨

  • << 115 キャンさん💖ありがとう はい‼おねがいされました👮

No.112

>> 106 すごく 官能的です… ずっと楽しみに読んでます。 主人公が羨ましいです。 ふみさん💖ありがとう

官能の波に揺られる凛子を書いていきますわ💋

No.113

>> 107 凛子さんいつも楽しく読ませてもらってます🎵ホントに想像つかない展開になってきましたね☺ 続きも楽しみにしてます✌ たから~さん💖ありがとう

実はあたしもどうなるか想像つきませんの😂🔥👊

No.114

>> 110 私も凛子ファンです❤ これからも楽しみにしてますので頑張ってください😆 モコさん💖ありがとう


ファンだなんて😳💦
嬉しいです~😚

サインの練習しとこうっと!☺

No.115

>> 111 お願いします🙇✨ キャンさん💖ありがとう


はい‼おねがいされました👮

No.116

金曜日

今日は白州の隠れ家で逢う約束をしていた。2週間ぶりに逢う。いつもなら 朝からにやけてしまうほど嬉しい筈だが‥
亜弥の唐突な告白が凛子を落ち込ませていた。


亜弥の涙はあまりに切なかった。あの後 亜弥は店を飛び出して仕事も休んだらしい。


白州と亜弥は話をしたのだろうか‥
白州は亜弥になんと言うのだろう‥
一途な亜弥の気持ちを白州が知ったら 気持ちが動くかも‥

考え出したらきりがないほど 胸が苦しかった。


のろのろと身支度をしていると電話が鳴った。


「おはよう。亜弥さんから電話があったよ」


白州からだった。


「凛子さんに失礼な事を言ってしまったって落ち込んでいるみたいだ。

それで‥俺と話をしたいって言うんだ。」


「うん‥そうして‥」


「今夜 話しが済んだら直ぐ行くから 俺の家で待ってて。」


「‥わかったわ」


「凛子。俺が好きなのはお前だけだから‥」


「ん‥わかってる‥」


「じゃ‥」


切れた電話を握りしめた。何故か 不安だった。

No.117

>> 109 毎日楽しく読ませて頂いてます😸次々と展開していく凜子さんの生活が正直羨ましく思っています。なんせ私の人生、旦那一筋でしたので凜子さんに出会い… あとになってすみません🙇💦

ありがとう💖

ご主人ひとすじ‼💘
素敵な事じゃありませんか☺

お幸せですね☺

No.118

>> 108 すごくハマッてしまいました垬楽しみにしてるので頑張ってくださいね垬応援してます溿 メアリーさん💖ありがとう
あとになってすみません🙇💦

ハマりました?
どっぷり浸かってくださいませ☺

No.119

白州が向かっていたのは
港が見える有名なホテルだった。運転しながら 亜弥との電話の言葉を思い出していた。


「貴方を好きだったという証が欲しいんです。」


「証?」


「私を抱いてください‥それでふっ切れます 忘れます このままでは切なくて‥ 我が儘ですか?」


「‥わかった」


白州は確かに亜弥に好意は持っていた。亜弥が自分を見ている事にも気がついていた。凛子に出会わなければ亜弥と付き合っていただろうと思う。


(抱くわけにはいかない)


とにかく話をしようと思った。



港のホテルは夜空の星屑の中にある。X'masシーズンはため息が出るほど美しい。


白州は重い足取りで最上階へと上がった。教えられた部屋のインターホンを押すと 少し間があり ドアが開いた。


亜弥は 全裸だった。

No.120

部屋の灯りはついていないが窓のカーテンが開いていた為 外のイルミネーションの光が亜弥の身体のシルエットを浮かび上がらせている。


「白州さん!来てくれたんですね! 嬉しい!」


と言いながら白州に抱きついた。


「待ってくれ。亜弥さん服を着て。」



「嫌です!私を少しでも好きなら抱いてください!」

亜弥は真剣だった。今夜抱かれたら もっと辛くなるのはわかっていた。それでもいい。白州を愛していた。白州が欲しかった。


「亜弥さん‥そんなに俺の事を‥」


男としてこんなにも一途に思ってくれる女を無下には出来ない。


白州は亜弥を抱きしめた。亜弥は泣きながら抱きついた。


白州のセックスは慈しむような優しさだった。それがかえって亜弥には哀しい。


事が終わり 亜弥は快感が遠退くように眠りに堕ちた。その寝顔は安堵の表情で美しかった。


白州は起こさないように身支度をし静かに部屋を出た。

No.121

今夜初めて 読みました… 苦しいです💧

悲しいです💧

人を 愛するって…
素敵なこと…

泣いちゃいました💧

…また 読みますねっ

No.122

>> 121 南さん💖ありがとうございます☺

つたない文章で泣いてくださるなんて‥感無量です😤
頑張ります☺

No.123

ホテルを出た時 シャワーを浴びてこなかった事に気がついた。
逃げるように出てきたつもりはないが ホテルの部屋でくつろぐ気分にはなれなかった。


亜弥への欲情は抑えようと思えば抑えられた。それが崩れたのは 亜弥の真っ直ぐな目を見たからだった。これで良かったのか‥


「貴方の優しさは罪だわ」

と 昔の彼女が言っていた事を思いだした。


家で凛子が待っている。残り香に気付くだろうか。気付かせたい。凛子の戸惑う顔を見てみたい。
そんな事を思っていると 股間が疼きだした。


戸惑う凛子を無理矢理貫き哭かせてみたい。サディスティックな感情だった。たった1時間前に亜弥を抱いた身体は興奮し いきり立っていた。


家に着き 玄関を開けた。
声をかけるとリビングのドアが開き 凛子が小走りに抱きついてきた。


白州を潤んだ瞳で見つめながら言った。


「帰って来ないかと思った‥」


「何故?」


「何となく‥」


「俺には君しかいない」

No.124

凛子は激しく唇を重ねて白州の舌を吸う。
その時 フワッと甘い香りが漂った。フローラル系のコロンの残り香だ。


(亜弥さんのものだわ‥やっぱり‥)


凛子は身体の奥から黒い泡のようなものが沸き上がってくるのを感じた。黒い泡は凛子の身体中を覆った。嫉妬だった。


「和哉さん 来て!」


凛子は和哉の手をとり バスルームに向かった。白州の服を脱がして 自分の服が濡れるのもかまわず 熱いシャワーをかけた。ボディソープを泡立て 手の平で直に白州を洗う凛子。


白州の股間はずっと勃ったままだった。いきり立ったものを特に丹念に洗っている。ヌルッとした泡が刺激的だった。


上から凛子を見下ろすと凛子の薄手のワンピースはぴったりと身体に張り付いている。


必死に亜弥を洗い流している凛子は 可愛い女だった。


「凛子 バスタブに手をついて 四つん這いになれ」


濡れて張り付いた服を着たままの凛子を 後ろから貫いた。ヒップの肉を鷲掴みにした。手に力をくわえると 凛子が悲鳴をあげた。


「いや! 痛い!‥」


「痛いか? それならやめるか?」


凛子は言葉にならず 首を横に振る。

No.125

「俺のはどうだ 凛子!」


「あっ!大きい! 素敵っ!」


ものすごい快感の中 凛子は聞いた。


「あっ‥亜弥さんと‥あたし‥どっちが‥‥感じるの?‥」


「凛子だ!お前のここがいい! 俺を狂わせる!」


白州に腰を打ち付けられながら凛子は思った。。


(あたしの中にも夜叉がいる‥)

No.126

凛子を後ろから突き揺さぶりながら 濡れたワンピースを脱がせようとしたが上手くいかない。背中のファスナーを強く引くと薄い布が裂けた。


凛子がその音に反応し震えるのを白州は見た。


今度はもっと荒々しく服を裂き剥ぎ取りながら 凛子に言う。


「乱暴にされて嬉しいのか? 後はどうされたい?」


「‥和哉さんの好きにして」


「こっちだ 凛子」


白州は全裸にした凛子を引っ張るようにベランダに出た。4階の狭いベランダは四方がビルに囲まれていた。


フェンスに凛子を掴まらせて 後ろから責めたてる。
夜の風が繋がった股間にあたる。


「どこかのビルから見られてるかもしれないな」


「そんな‥恥ずかしい!」

「俺と凛子の繋がったいやらしい姿を見て貰いたいんだろ?」


「そんな いやらしい事‥
あっあっあっ! ‥」


白州も凛子も異常なほど興奮していた。

No.127

「声を出してよがれ!」


「‥いやっ! 聞こえちゃう」


「聞かせてやれ!感じてる声をさ」


「感じる! いい!和哉が好き! 和哉のこれが好き!」


凛子は前から手を伸ばして音をたてながら出入りしている根元をしごいた。


「あ~!凛子!出すぞ!」」

白州のそれは更に誇張した。寸前に引き抜くと凛子が振り向いて 口にくわえた。凛子の髪を掴み 腰を動かす。上から凛子を見下ろしながらの行為は征服感そのものだった。


「出る!」


勢い良く飛び出した液体を凛子が顔で受け止めた。凛子の顔は恍惚となっていた。

No.128

翌日の朝。


白州が目を覚ますと凛子がキッチンで朝食の用意をしている後ろ姿が見えた。


(いいな‥この感じ‥)


凛子に気付かれないようにベッドから出る。そっと近づいて 凛子の背中を抱きしめた。


「びっくりした~!)


笑いながら凛子が振り向く。自然に唇が重なる。


いとおしい‥
白州は心からそう思った。

「ハムが焦げるわ‥」


そう言う凛子は右手に卵 左手にフライ返しを持っていた。


「生卵 呑むかな‥」


「ええ!?」


白州は驚く凛子から卵をとり皿に割りながら言った。

「黄身だけを俺が口に入れて 凛子に口移しするよ。黄身を潰さないように何度も繰り返す。潰したほうが負けだ。子供の頃見た映画に このシーンがあったのさ。大人になったらしてみたかった。」


白州は照れて微笑んだ。


「和哉さんって 子供みたいね」


白州は黄身を口に入れた。凛子を抱き寄せ 凛子の口に移す。受けた凛子は黄身の頼りなさに驚いた。潰さないように 白州に渡す。白州の舌が凛子の舌に触れかなり エロティックなゲームだった。

No.129

何度か繰り返した後、凛子の口の中で潰れた。


「あっ! あたしの負けね」

凛子が言うと 白州はニヤリと笑って言った。


「今夜 お仕置きだな」

No.130

秋になるとどこのデパートでも 創業祭と歳末の準備やらで忙しくなる。
凛子のようなパートでも残業をしなければならなかった。


白州も同じく 全国の得意先を飛び回り 展示会に追われていた。


もう2週間近く逢っていない。白州の家に泊まった時一緒に住まないか、と言われた事がある。が 凛子は今のままがいい、と答えた。


凛子に再婚する気は全くない。結婚はこりごりだった。自由でいたかったのだ。

白州も結婚は考えていないと言った。仕事は面白かったし 傍らに凛子がいれば十分だった。


長年続けてきた老舗問屋だから 跡継ぎをと回りはうるさいが 例え結婚して子供を持ったところで 子供に後を継がせたいとは思っていなかった。


また 凛子にはもっと輝いて欲しいと思っている。心底 愛しているけれど 縛りたくはなかった。


恋人のままで いつまでも ときめいていたい女だった。

No.131

ある日 凛子が帰り支度をしていると マネージャーに呼び止められた。
外商部に行くようにとの事である。


(外商部?‥何かしら‥)


デパートの外商部とは年間の購入額が500万円を超える【上客】に電話1本で品物を届けたり VIPルームでの購入の接客をしたりする部署である。


外商部に呼ばれる意味がわからない。戸惑いながら外商部に向かった。


「失礼します」


「ああ 君が西条凛子君か」

「はい」


「用件はだね‥今から残業をしてもらう。ここにいる木下君と君とで あるお客様のところに行ってくれたまえ」



いやもおうもなかった。かなり至急の事らしい。細かい事は車の中で、と早速
木下と車に乗り込んだ。


車には 顧客に見せる商品が積まれていた。中身は呉服物のようだ。


「西条さん 時間がないので手短に言います。
西条さんはお客様の榊麗子様を知ってますか?
今から榊様のお宅に伺います。訪問着の一揃えと結城紬の一揃えのご注文です。
西条さんにはおみたてと着装をお願いします。」


(榊麗子様‥)

No.132

知ってるも何も10日ほど前に呉服売り場に来店している。VIPルームではなく売り場に来た為 社員は慌てた。トップクラスの上客だから 失礼があってはならなかった。


上司が担当し 鏡の前で着物をあてていた。上司が出してきた着物はすべて作家物の豪華な着物ばかりだった。


「大変 お似合いです」


「‥そう?‥」


50歳前半だろうか。榊麗子は美しく 豪華な着物にも劣らないオーラがある。

榊グループの社長夫人である麗子は洋服に関しては何でも着こなす自信があったが 和服は難しく解らなかった。


遠巻きに見ていた凛子は 上司が薦めている着物は似合ってはいるが違うと思っていた。

No.133

突然、麗子が言った。


「西条凛子さんてどの方?」


「えっ?!」


驚きながら 手を挙げた凛子に榊麗子は言った。


「わたくし これが似合うと あなたは お思いになって?」


麗子はにこやかな笑みを浮かべながら 凛子の返事を待つ。


凛子は意を決して答えた。嘘は言えなかった。


「お似合いです。でも こちらの方が 榊様を更に美しく引き立てると思います。」


凛子が選んだのは 渋好みの着物だった。


榊麗子はうなずいて言った。


「この渋い方の着物に合わせて帯と小物頂くわ」


250万ほどの買い物だった。


(榊様があたしを知ってるのは何故かしら?‥他のお客様が紹介して下さったのかしら‥)


その時はそう思った凛子だった。

No.134

😊いつも楽しく読ませて頂いてます✨
刺激的でありながら、キレイな文集、凛子の前に次々に新しい人物が現れ変化していくストーリー😍すべてハマりました❤凛子の虜です🎵
これからも楽しみにしてます😃

No.135

>> 134 ミクママさん💖
おはようございます☺

ハマって下さってありがとう☺

エロく美しく書ければと思っています。よろしくお願いします🌹


尚 更新は月曜日です☺

No.136

「それから 西条さんの事は榊様からのご指名だからそのつもりでいてください」


「承知しました。」


答えながら木下を見た。木下は大学の法学部を出てこの職種を選んだ変わり種と聞いている。
眼鏡をかけているが運転する横顔は端整な顔立ちであった。


「‥榊様は人を驚かすのがお好きな方で‥
何があっても平常心で。」


「‥はい‥わかりました」

凛子は木下の何故か遠回しな言い方に不安を感じた。

車は榊のマンションに着いた。かなりの高級マンションである。


「榊様は鎌倉と京都に持ち家があります。このマンションは 海外に行くアクセスが便利なために使われているそうです」


セキュリティが厳しい為
エントランスに待たされている間 木下の話を聞いていた。


海外にも 5ヵ所の家を持ち その土地の最高な季節に滞在するらしい。


(こういうセレブって本当にいるんだわ‥)


木下の携帯がなった。


「‥‥西条を先に‥かしこまりました。直ぐ伺わせます」

No.137

榊麗子からの電話だ。


凛子が先に来いという。お客様の指示だから嫌とは言えない。仕方なく凛子がひとりで向かった。


マンションの最上階の部屋の前に立った。インターホンを押すと どうぞ、と言う声が聞こえ カチャリと施錠が外れる音がした。
防犯カメラで確認済みのようだ。


マンションにはあまり見かけない重厚なドアを引くと玄関から続く大理石の床があり その奥はリビングなのだろう。


玄関で30秒ほど待ったが榊麗子は現れない。


「西条でございます。失礼いたします。」


と 声をかけ奥に進んだ。リビングらしいドアをノックする。返事がない。いくら上客とはいえ あまりに失礼ではないか。帰ろうとした凛子の携帯がバイブで知らせた。


「木下です。榊様が正面の部屋で待つようにとの事です」


それだけ言って電話は切れた。凛子はため息をつき 中にはいった。

No.138

「‥?!!!」


凛子は息をのんだ。20畳ほどの部屋である。大画面のテレビがついていた。そこに写し出されていたのは男と女のベッドシーンであった。


女がよがり声をあげている。顔は見えない。脚を左右に大きく開き 男がその間にいた。局部は映っていないが男の腰の動きと女の声の変化で フィニッシュが近いのがわかる。


男の背のほうからのアングルだ。筋肉のつきかたや肌の張りから若い男のようだ。


女は麗子だった。

No.139

大画面で繰り広げられる榊麗子と男の恥態を見せられた凛子は動けなかった。


(なんなの?!サプライズが好きってこういう事なの?! それとも‥あたしはテストされているの?)


試されているのかもしれないが 理由がわからない。身体は金縛りのようだが頭の中はものすごいスピードで考えていた。


男と女は絶頂を迎えたようである。突然 画面が消えた。何がなんだかわからないがとりあえず ホッとした。


そこへ荷物を持った木下が入ってきた。木下は知ってか知らずか平然としながら反物や帯などを並べ始めた。


「お待たせ。木下さん」


麗子も平然と部屋に入ってきた。ニットのワンピースは黒で身体のラインを強調させている。映像で見た裸体が思い出され 凛子は一瞬目眩がした。


「急ぎなの 10日で仕立てて欲しいわ 大丈夫?」

凛子も気を取り直して注文の訪問着と紬の着装をする。着装とは 反物を身体にあて紐やグリップで止めながら帯と小物を合わせていくのである。


「やっぱり思った通りだわ。西条さんのセンスは素晴らしいわ。私の好みが解るのね」


「ありがとうございます
とても素敵にお似合いです」

No.140

訪問着も結城紬も高価なものであるから一揃えとなれば総額300万を超える。

榊夫人にしてみれば なんでもない事なのだろう。着物の他 指輪をも注文した。


「これからは西条さんに見立ていただきたいわ。今持っている着物は どうしようかしら‥ 」


「たくさんお持ちなんでしょうね」


「そうでもないのよ‥そうだわ!西条さん 着ていただけない? 失礼かしら?」


「とんでもございません!大変嬉しいお申し出です。けど 私などでは着こなせません」


「貴女に着て欲しいのよ。お願い。‥そうだわ!仕事場で着てほしいわ 貴女が着たら 売り上げ伸びる筈よ」


「私はパートですので‥」

「呉服売り場の花が着物を着ていないでどうするの!木下さん! わたくしの提案だって マネージャーさんに言っておいてね」


「かしこまりました」


「まあ! 嬉しい!お願いね」


我が儘だが憎めない人だなと凛子は思った。

No.141

見立てが終わり 帰る時間になった。二人を玄関まで送った麗子は木下に気付かれないように凛子に囁いた。


「気がついて?あれは龍よ」


「‥どうして‥」


「個人的に後で来てくださる?連絡するわね」


凛子は頷き 倒れそうな思いをこらえ 礼を言った。



「ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします」


龍は帰って来ていた。
メールも来なくなり いつか電話も繋がらなくなっていた。生家には 心配しないで欲しい、との連絡があったが 凛子には何もなかった。


(龍‥何故?‥)


木下が待つ車に乗った。発車すると直ぐに


「お疲れ様でした。別の事でも疲れたでしょう」


「えっ?‥木下さんも見たんですか?」


「ずいぶん前にね。人を試す意味もあるけど 趣味に近いと思いますよ」


「でも なんか憎めない方ね 若くて綺麗だし‥」


「フッ‥榊夫人 いくつに見えますか?」


「50代前半‥かしら?」

「あの方は70歳をとっくに超えているんですよ」


凛子は絶句した。
にわかには信じられなかった。


「今夜は悪い夢を見そう‥」

白州に逢いたかった。

No.142

「‥疲れた‥」


家に戻った凛子は服を着替えるのも面倒でベッドに倒れこんだ。


11時を回っている。


(あの若い男が龍だったなんて‥)


ショックだった。頭の中にあのシーンがよみがえる。龍の背中 腰‥ 以前より痩せたようだ。


(龍‥向こうで何があったの?)


友人と興すはずの仕事はどうなったのか。
麗子との関係はなんなのか。凛子は混乱するばかりだった。


その時インターホンが鳴った。


「誰かしら? 和哉さん?!」


白州は仕事で京都に行っていた。逢う約束は3日後だった。


ドアを開けると白州が立っていた。
白州は凛子を折れるほど抱きしめ 奪うようなキスをした。凛子は白州の激しさに一瞬たじろいだが それがまた嬉しかった。


「凛子? この時間に服のままでどうしたの?」


「今日は残業で‥ちょっと前に帰ったばかりよ。シャワーもまだなの」


「シャワーは後でいい。入れたい。京都から勃ちっぱなしだ。ほら‥カチカチ」

いつの間にか ズボンの前から脈打つものが飛び出している。それの皮は張りきり筋ばっていた。


凛子は熱いため息をもらし頬張った。

No.143

白州とて シャワーは浴びていない。だが 凛子は汚れが気にならない。
手を添えて ゆっくりとしごく。
唇をすぼませて 先の部分を吸う。
舌で全体をなぞる。


凛子は唾液をたっぷりとつけながら味わっていた。時々 ビクンと震える。白州を見上げると 堪えている。白州が快感を堪えている表情を凛子は好きだ。


「あぁ‥いいきもちだ」


そう言いながら 白州をくわえている凛子の頬を撫でた。


「明日はゆっくり出来るの?」


口を離して 聞いた。


「朝には戻る。凛子を味わいたくて 我慢できなかった。」


「‥まあ! 身体は大丈夫? でも 最高に幸せ!」


「大丈夫だよ。こいつを見ればわかるだろ? 凛子が俺のエネルギーなんだからな」


凛子を抱き上げ ベッドに向かう。


「今日は服を着たままでいい。下だけ脱がせる。」


凛子のスカートと脱がした。パンストと下着だけの凛子の下半身はかなり艶かしい。


「脱がせるのやめた。パンストを破って入れる」


それを聞いた凛子は 秘部に痛いほどの快感を感じた。

No.144

ベージュのパンストは呆気なく破れ、指でなぞると黒いレースの下着はすでに湿っているのがわかる。


今度は凛子が堪える番だ。今夜の白州の指は優しくない。下着をずらして執拗な動きで責めた。


「‥クッ!‥」


もっとして欲しい気持ちと早くきて欲しい気持ちが交錯して 凛子はますます淫らな女になった。


「激しくして! 野獣になって!」


白州はいきり立ったそれを突き入れた。熱い塊はもっと熱い襞に包まれた。


ヌメヌメとした襞の奥から溢れた蜜は白州の理性を取り去った。


「凛子!凛子!」


狂ったように凛子の下半身を掴み 腰を打ち付けた。

No.145

榊麗子からの着物が送られてきた。休みで家にいた凛子はあまりの量に困惑した。


開けてみると20枚ほどの着物と同じ数の帯があった。一枚を羽織ってみると多少幅は広いが 問題はない。


問題なのは着物のグレードだった。有名な作家物や人間国宝級の物 着物好きが見たら 感嘆するだろう。
総額は3~4千万円にはなるはずである。


返すに返せないし 白州に相談する事にした。その時榊のマンションでの事も話してみようと思った。


榊麗子の考えている事がわからない。有閑マダムのお遊びだけとは思えなかった。



数日後


凛子の部屋に来た白州は
麗子の着物を見て驚愕した。


「今じゃ 欲しくたって手に入らないものばかりだな」


「そうなの‥真意がわからないの‥


「榊麗子か‥ 名前だけは知ってるけど‥仲間の誰か知ってる奴がいるかも知れないから 調べてみる」


白州の気持ちが嬉しかった。


「着物のお礼を言おうと思ってもつかまらないの。海外みたい」


「龍君の事も気になるし‥凛子‥龍君の事は忘れろ
俺がいる」

No.146

初めまして。凛子さんいつも読ませて頂いてます 凛子さん ハッキリ言って好きです!
楽しみにしてます 頑張って下さい。

  • << 149 なさん💖 ありがとうございます😚 好きだなんて😳💦 嬉しいわ💓 貴方の愛が凛子を美しくします

No.147

いつものように凛子が呉服売り場で仕事をしていると外商部の木下がやって来た。慌てている様子である。

「西条さん!2時間ほどしたら榊様が外商にお見えになります。そのあと 呉服売り場にもいらっしゃるとの事です。榊様から譲られた着物を着て下さい」


榊麗子は凛子がどの着物を着ていてくれるか楽しみにしてると言う。


「上の了解はとってありますから 大至急で」


木下はそれだけ言うと足早に戻っていった。


凛子はまだ榊麗子に礼を言えないでいた為 着物を着る事をためらっていた。


(2時間あればなんとかなるわ)


急いで自宅に戻り 着物と帯を合わせていると携帯が鳴った。


(もう 忙しいのに!)


龍からだった。


「‥もしもし‥凛子さん‥龍です。‥ごめん。」


「龍! 心配してたの!元気なのね?! 」


「‥うん‥今から麗子さんと一緒にそっちに行くんだ。俺と麗子さんの関係は‥」


「龍 後でゆっくり聞くから‥あたしも時間がないのよ。」


「わかった。」


「龍‥ ありがとう 電話をくれて嬉しかったわ」

No.148

凛子は手早く髪をまとめアップにして 選んだ着物を着た。慣れているから15分とかからない。


待たせていたタクシーに乗ると 運転手は目を丸くしたまま 凛子を見つめている。


「運転手さん? 急いで欲しいんですが‥?」


「‥‥あっ!急ぎます!
お客さん‥見とれてしまいました。着物がお似合いですね~。洋服の時も綺麗な人だなって思っていたけど‥‥ 艶やかっていう言葉がぴったりですね~」


運転手はやたら饒舌になっている。


「まあ‥ ありがとうございます」


「今日はいい日だ。こちらこそ 私の車に乗っていただいてありがとうございました。 本当にいい日だ!」


タクシーを降り デパートの中を売り場に向かう。すれ違う客はもちろんのこと凛子を知っている社員でさえ 着物姿の凛子に見とれた。


凛子が選んだ着物は オートクチュールデザイナーが手掛けた物で 黒地に金の松葉が描かれていた。


半襟と足袋はあくまでも白く 着物の黒とのコントラストが美しい。凛子の名前の通り 凛とした佇まいは誰をも魅了した。


男達は凛子の背中から衣紋 そしてそこから見える白いうなじにそそられた。

No.149

>> 146 初めまして。凛子さんいつも読ませて頂いてます 凛子さん ハッキリ言って好きです! 楽しみにしてます 頑張って下さい。 なさん💖

ありがとうございます😚


好きだなんて😳💦


嬉しいわ💓


貴方の愛が凛子を美しくします

No.150

>> 149 美しくなるなら もっともっと 好きです!凛子さん😚愛してます本当にやられました!これからも 必ず読ませて頂きます!

  • << 151 おはようございます☺ なさん 情熱的💖 読んで下さいな☺
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