📖✏🚀parallelworld🌏

>> 350 数十分後…

ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ

竜人は女性とアルミが居る操縦デッキに戻りメカニックは他の乗組員とエンジンなどの点検をしに行った。祖父は床に胡座をかき酒瓶を抱いたまま愛娘の生命維持装置の前で眠っている。


ｺﾄｯ
｢ねぇ…大丈夫?｣
医療ルームの椅子に座っている砕の横のテーブルに温かい飲み物を差し出すとラリスは心配そうに顔を覗き込んだ。

｢あぁっ。｣
泣きはらした目は赤く充血し腫れぼったくなっていた。

｢砕のお父様は本当にお母様を愛していたんだね。｣
砕の横顔を見ていると、いてもたってもいられなくなり後ろからそっと背中を抱き締めた。

｢……俺も…｣
Pi　Pi　Pi　…
長い沈黙の中、砕がそう言いかけた時、母の心電図に動きがあった。
二人は直ぐ母の生命維持装置に駆け寄る。
｢あっ!?｣
思わず砕は叫んだ。ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｯ
母沙羅の目が開いたのだ。
｢爺ちゃん!!起きろ！母さんの目が…。｣
酔って寝ている祖父を揺すった。
｢う～ん…なんじゃ…｣
目をしかめ擦るとゆっくり立ち上がった。

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>> 351 Pi Pi Pi
母の目覚めと同時に二人の学者も目を覚ました。
ｺﾞﾎﾞｯﾎﾞｯ

｢沙羅っ!!｣
酔いも吹き飛び祖父は急いで生命維持装置のバイオ水溶液を抜いた。ラリスも祖父がするのを見てみようみまねで学者達の装置を操作した。

ｳｨｰﾝ
装置の蓋を開けると母はゆっくり辺りを見回し起き上がろうとするが、長い間氷の中に閉じ込められていたせいでよたついた。慌てて祖父と砕がガシッと母を捕まえる。

｢母さん。｣

ラリスは腰からスティックを抜くと｢精霊の名の下に傷つきし体を癒したまえ。｣と回復の呪文を唱えた。
母の体に精気が漲ってくる。

｢ここは…｣

｢船の医療室じゃ。｣
母は祖父と砕、ラリスの顔をまじまじと見た。

• << 355 ｢そう……｣ 母の瞳は祖父を初めて知らない人に会うようにｼﾞｯと見つめた。 ｢どうしたんじゃ沙羅…？儂じゃ!!お前の父、凱じゃ。そして、隣に居るのは十五歳になった砕…｣ 祖父は母の両肩を捕まえ揺さぶった。 ｢分からない…私が誰なのかさえ思い出せない。｣ 母は目を閉じ頭を両手で抱えた。 ｢母さん…｣ 砕もどうしたら良いのか立ちつくした。 ｢まさか…記憶喪失…｣ ラリスはそう言うとスティックを母の頭上に持っていき回復呪文を唱えたが、全然効果が無かった。 それから、母が少し落ち着くと学者等とベッドに寝かせた。 ｳｨｰﾝ ｢どうだった？｣ 竜人は祖父が操縦デッキに入って来ると尋ねた。 ｢それがの…｣ 祖父はそれまでのいきさつを語った。 ｢学者二人は記憶喪失になって無いんだろ。もしかすると、コールドスリープによる一時的なものかもしれないな。｣ 女性はふさふさの自分に生えている尻尾を弄くりながら話した。

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🌷 アルさんへ 🌷


長編大作📖寝る前、お母様に読んで貰ってるよ。


ドキドキ ワクワクしてしまうんだ❤💦

これからも頑張ってね。


🐥 キャロル 🐥

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>> 353 キャロル、応援ありがとう☺
自分も読んでるよ😉
アルコールは少し早かったかな～でも、小さいからそれが嫌なこと忘れられる飲みものってしか認識無かったのも無理ないね😠
血しぶきはさぞかし両親が驚いたろ💦
お大事にね😚
あっ、キャロル😚作者さんにも宜しく伝えといてね😊
🌹禁断の花園🌹番外編
応援してるって☺

アル🍺
澪さん、応援レスありがとうございます😳そっちも執筆頑張って✊😁
　　　〆💦ﾍﾟｺﾘ
m⊆(_ _)⊇m

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>> 352 Pi Pi Pi 母の目覚めと同時に二人の学者も目を覚ました。 ｺﾞﾎﾞｯﾎﾞｯ ｢沙羅っ!!｣ 酔いも吹き飛び祖父は急いで生命維持装置の… ｢そう……｣
母の瞳は祖父を初めて知らない人に会うようにｼﾞｯと見つめた。

｢どうしたんじゃ沙羅…？儂じゃ!!お前の父、凱じゃ。そして、隣に居るのは十五歳になった砕…｣
祖父は母の両肩を捕まえ揺さぶった。

｢分からない…私が誰なのかさえ思い出せない。｣
母は目を閉じ頭を両手で抱えた。

｢母さん…｣
砕もどうしたら良いのか立ちつくした。

｢まさか…記憶喪失…｣
ラリスはそう言うとスティックを母の頭上に持っていき回復呪文を唱えたが、全然効果が無かった。
それから、母が少し落ち着くと学者等とベッドに寝かせた。


ｳｨｰﾝ
｢どうだった？｣
竜人は祖父が操縦デッキに入って来ると尋ねた。

｢それがの…｣
祖父はそれまでのいきさつを語った。

｢学者二人は記憶喪失になって無いんだろ。もしかすると、コールドスリープによる一時的なものかもしれないな。｣
女性はふさふさの自分に生えている尻尾を弄くりながら話した。

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>> 355 第三惑星宙域…

ギュオォーン
　ギュオォーン
　　ギュオォーン

木星付近から戦闘鑑クラーケンが再び竜人艦隊を曳航し第三惑星の月辺りに現れた。

『木星宙域からのハイパーコスモワープ完了!!全鑑異常無し。』
竜人艦隊の艦長から戦闘鑑クラーケンに通信が入る。

｢みんな、敵のド真ん中だ。気を締めていくよ！｣
女性はマイクに向かって叫んだ。

月陰には超巨大な機械惑星ファルシオンと未知の艦隊数十鑑が待ち構えていた。

｢何てデカいんじゃ…｣
祖父はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見て機械惑星ファルシオンを見て驚愕した。

｢セレナ女王を助けに行くよ!!｣
操縦デッキにいるみんなは、これからの戦いが激しいものだとわかり無言で頷いた。

『全鑑！攻撃開始!!』
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……

ﾋﾟｶｰｯ
ファルシオンの方からピンク色したビームが次々襲ってくる。それが攻撃開始の合図か相手艦隊も次々と攻撃を始めた。

｢各鑑フォースフィールド展開!!並びに主力砲発射準備!!｣
女性は素早く指揮を取る。

• << 359 戦闘鑑クラーケン… ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｢クリスさん、バーバリアン砲エネルギー充填80％…｣ 医療ルームから戻ったラリスがエネルギーゲージを見る。 ｢相手、大型要塞から小型艇が数千接近！｣ キックがレーダーを観て叫ぶ。 ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ ｢この数撃ち落としてもキリがない…｣ ｢ホントに多いわい。｣ アルミと祖父はこの戦闘鑑クラーケンがバーバリアン砲を撃つのに主砲と副主砲が使用不能の為、追撃ミサイルとバルカン砲しか使えずヤキモキしている。 医療ルーム… (母さん…) 砕は一人母の手を両手で握り締めていた。 ｺﾞｶﾞﾝ ｺﾞｵｯ メカニックが開発した、フォースフィールドで鑑全体を覆っているが、時折相手の凄まじい攻撃により船が激しく揺れる。 砕は母の枕元に置いた父の形見の短剣をｼﾞｯと見つめ決心した。 ｢母さん、俺やるよ。｣ ｷﾞｭｯと母の手を強く握り締めると父の形見を手に取りﾊｯﾁから出て行った。

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>> 356 ⭐ アルさんへ ⭐


折角 砕サマは、お母様に会えたのにね‥。

お爺ちゃまも何だか可哀想😭


でも死んじゃった訳じゃないし😊３人がどうなるか 戦いもどんな風になって行くか楽しみにしてます。


(今までの中で、まだ１番マトモな主役
😂👇)


⭐キャロルより⭐

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>> 357 キャロル、こんばんは😊
レスありがとう☺

そうだね祖父凱や砕が心配する中、母沙羅は記憶が戻るのか

そして、大戦の英雄たちは無事にセレナ女王を救い出す事が出来るのか


砕とラリスの恋の行方は



これからの物語の展開はどうなるのか…




作者の自分にも分からない☝😂🔥✋😤


アル🍺
澪さん、応援レスありがとう😚
新作ショートショート
｢血塗られた街｣
忙しい中、更新大変やろうけど頑張って下さい😊
応援してます👋😊

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>> 356 第三惑星宙域… ギュオォーン 　ギュオォーン 　　ギュオォーン 木星付近から戦闘鑑クラーケンが再び竜人艦隊を曳航し第三惑星の月辺りに現… 戦闘鑑クラーケン…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢クリスさん、バーバリアン砲エネルギー充填80％…｣
医療ルームから戻ったラリスがエネルギーゲージを見る。

｢相手、大型要塞から小型艇が数千接近！｣
キックがレーダーを観て叫ぶ。

ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ ﾊﾞﾊﾞｼｭｰ

ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

｢この数撃ち落としてもキリがない…｣
｢ホントに多いわい。｣
アルミと祖父はこの戦闘鑑クラーケンがバーバリアン砲を撃つのに主砲と副主砲が使用不能の為、追撃ミサイルとバルカン砲しか使えずヤキモキしている。


医療ルーム…

(母さん…)
砕は一人母の手を両手で握り締めていた。
ｺﾞｶﾞﾝ ｺﾞｵｯ
メカニックが開発した、フォースフィールドで鑑全体を覆っているが、時折相手の凄まじい攻撃により船が激しく揺れる。
砕は母の枕元に置いた父の形見の短剣をｼﾞｯと見つめ決心した。
｢母さん、俺やるよ。｣
ｷﾞｭｯと母の手を強く握り締めると父の形見を手に取りﾊｯﾁから出て行った。

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>> 359 火星重火力戦闘鑑レッドファイヤー…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
｢大戦の英雄らめ！木星宙域では仕留め損なったが、今度は逃がさんぞ!!｣
マルス将軍の目は怒りに燃えていた。
そして、手をあげると兵士がそれに反応しバスター砲の準備を急いだ。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……
機械惑星ファルシオン…

｢この軍勢に勝てると思っているのかしら。｣

｢本当に。｣

｢前線にはあの単細胞のマース将軍がいて相手も気の毒。｣

｢あのウザったい、戦闘馬鹿ね。｣
マーキュリー女将軍とビーナス女将軍は大きなﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙをみながらｸｽｸｽと笑い出した。

｢だが、今までの闘いを観ていると侮れん。俺もこの間密かに完成させたあれで出撃しよう。｣

｢頑張って、アース将軍。｣
アース将軍は白いマントを翻すとその場から立ち去った。

｢ほんと男って馬鹿よね。ﾌﾌｯ｣

｢でも、あれって何かしら…？｣
マーキュリー女将軍とビーナス女将軍、二人頭をかしげた。

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>> 360 ガシュン
ガシュン
ViViVi
｢アース出る！｣
ｶﾞﾁｬｯ
ギュオーッ
アース将軍が乗った機体をカタパルトが勢いよく押し出す。シュパーッ
アース将軍は左手で操縦桿を握り右手でボタンの操作をする。

｢まずは、目の前の鑑を叩きに行くとしよう。｣
ゴウッ
ブースターの火が増しスピードが上がる。


竜人鑑前衛…

ｸﾞｵﾝ ｸﾞｵﾝ ｸﾞｵﾝ

｢艦長！レーダーに一機だけ猛烈なスピードで迫って来るのがいます。｣

｢メインパネルに投影しろ！｣
ﾌﾞｰﾝ

｢何だ!?赤いあれは…｣

｢ロボット!?｣

そう、それはアース将軍が操作している五階建てのビルぐらい大きさがあるモビルスーツであった。
肩から二本の剣の形をしたビームサイザーを抜くとフォースフィールドを竜人鑑が張っているにも関わらず突っ込んで来た。

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>> 361 ViViVi…
｢あそこのフォースフィールドが弱いな。｣
アース将軍はコックピットにあるパネルの表示を観るとビームサイザーを二刀流に構え出力をアップさせた。

ギュオーン

｢この超機動兵器ベルセレクの力を見るがいい。｣
ゴウッ
竜人鑑の弾幕をかいくぐりながらブースターを最大にしビームサイザーをクロスさせ敵鑑に突っ込んだ。

バチバチバチッ

フォースフィールドとぶつかり青い火花が散る。そして、切り裂いて中に入った。

ﾋﾞｰﾋﾞｰ
｢艦長、敵ロボットにフォースフィールドを突破されました！｣
｢何だと!!｣

ｶﾞｼｬ
ｷﾞｭﾝ ｷﾞｭﾝ ｷﾞｭﾝ
｢いくぞっ!!Ω・アトミック｣
胸の部分が左右に開くと拡散粒子砲に近いぐらいの威力を持つオメガ砲を放った。

ドギューーッ

カーーーｯ

竜人鑑をビームが貫き通し内部から次々爆発が起きると光に包まれ、そして消滅した。

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>> 362 その頃、竜人鑑隊後衛…

大戦の英雄が乗る戦闘鑑クラーケンのバーバリアン砲と、マルス将軍が乗る重火力戦闘鑑レッドファイヤーのバスター砲が同時に発射され相打ちの形になっていた。

重火力戦闘鑑レッドファイヤー…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
ﾄﾞｶﾞｯ
｢馬鹿な…この最大級のバスター砲と互角だと。｣
マルス将軍がデッキを殴りつけたその時、通信が入った。
『うわ～っ！こちらベーター301…操縦不能!!操縦不能!!』ｶﾞｯ
凄まじいエネルギー波の影響で宙域に歪みが起きその場所に小さなブラックホールが出来ていた。

ブオォォロォォォｯ
機械惑星ファルシオンから出撃している小型艇の数百機は、何も出来ないままブラックホールの渦に吸い込まれて行く。

戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
｢クリスさん、あれは一体…｣
ラリスは不安げに尋ねた。
｢これは…私が旅している時に見たブラックホール!? 吸い込まれたら船の墓場まで連れて行かれるぞ!!竜人鑑隊全速前進!!｣
女性は全艦隊に伝え船を発進させた。
｢前は巨大な機械惑星に後ろはブラックホール…ふおっふおっ、楽しくなってきたわい。｣
ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ…
祖父はﾆﾔﾘと笑うと攻撃して来る小型艇を撃ち落としていった。

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>> 363 ブォォォロォォォッ
ブラックホールに吸い込まれる敵の小型艇と竜人艦隊から出撃した戦闘機は船に帰艦出来ないまま途中でぶつかり爆発を起こしながら次々と漆黒の闇に吸い込まれる。

シュゴオオォォォッ
飲み込まれまいと戦闘鑑クラーケンと竜人艦隊はフォースフィールドを消し全速力で船を移動させる。
｢ショートコスモワープは出来ないのか？｣
アルミがメカニックに尋ねた。
｢さっきのバーバリアン砲を撃ったせいで、そこまでのエネルギー充填が間に合わないし、溜めているうちに後ろの渦に吸いこまれる。竜人艦隊も同じ事が言える。｣
メカニックは首を振った。

重火力戦闘鑑レッドファイヤー…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
｢早く急がんかっ!!レーダーを観る限り吸いこまれているではないか!!｣
マルス将軍は憤慨する。
｢動力部分が、さっき程の限界値を越えたバスター砲を撃った為に、故障して動きません…｣
｢何だと!?｣
ﾋﾞｨｰｯ ﾋﾞｨｰｯ ﾋﾞｨｰｯ
｢マルス将軍駄目です。船の操縦が効きません。｣
｢糞がｯｯ!!!｣
ゴウッ
ブラックホールに近づくにつれ船に凄まじい圧力がかかり装甲がバラバラ剥がれ落ちながら所々爆発が起きながら…そして闇に消えて行った。

• << 367 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…… 機械惑星ファルシオン… ｳｨｰﾝ ｢大変です！｣ 兵士が息を切らせ慌てて部屋の中に入って来た。 ｢どうした？｣ ｢ﾊｯ！マルス将軍が乗る火星重火力戦闘鑑レッドファイヤーが小規模なブラックホールに飲まれ通信が途絶えました。｣ ｢今、出撃しているアース将軍を呼び戻せ。敵鑑隊に我が科学力を見せつけるのだ！｣ ｢ﾊｯ！｣ 兵士は胸に腕を当て敬礼するとﾊｯﾁから出て行った。 ズオッ ｢このまま、大戦の英雄を倒しﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星及び近辺の惑星を支配してやる！｣ 元連合軍将軍バジリスに騙されている太陽系サン総将軍は他の将軍の弔い合戦をする為、ファルシオンと鑑隊の総攻撃をしようとしていた。 戦闘鑑クラーケン… ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ PPP ｢誰かがこの船の格納庫を手動で動かしてる!?｣ 女性は船のマップを拡大した。その後ろからラリスと祖父が覗き込んだ。 ｢まさか、その場所は…｣ そこには発進準備したメタルシルバーのシャドーmkⅢがいた。

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>> 364 🐤 アル様 🐤


また来ちゃいました🌷


砕様も、お父様からの形見を持ってらっしゃったのね。


私も持っているのよ。大好きだった お父様の形見‥。


万年筆の“蓋”


インク壷の“蓋”


ボトルの“蓋”


貴重品箱の“蓋”



使い物にならなくて ガラクタにしか見えないと思われてしまうけど、私には凄く大切で思い出のある宝物なのよ‥。



応援しに来たのに、暗くなって御免なさい!



砕様のお母様の記憶‥一番 気になってしまいます😊


お仕事とか大変だと思うけれど、ﾑﾘしないで下さい。


じゃあ またね🐥


お休みなさい。


🐱 キャロル 🐱

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>> 365 キャロル、おはよう🐤
いらっしゃーい
また、遊びに来てくれて嬉しいよ☺
砕も父親の形見持って精神的な事を乗り越え前よりも一歩大人に成長したんだ。キャロルも精神的に成長したんじゃないかな☝
ただ、気になるのがキャロルの持っている形見が何故全部蓋なのか…😨
ちょっぴり気になるところ💦
それから、砕の母親の記憶は…
あっ眠気が…
応援レスありがとう☺
アル🍺😪
澪さん、お疲れ様😚急に寒さで目が覚めた😱
｢血塗られた街｣の終了後に｢永遠に｣の番外編復活を更新する度に読んどるばい😁
ソフィアは相も変わらず行動が怖い😨💦ﾋｯ
澪さんの⛪👰本番も後１ヶ月風邪何かひかないよう気を付けて頑張って下さい😊いや、奈良県だけ💑でぬくい(暑い)かな😁
では、集いにて👋😉
アル🍺😪

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>> 364 ブォォォロォォォッ ブラックホールに吸い込まれる敵の小型艇と竜人艦隊から出撃した戦闘機は船に帰艦出来ないまま途中でぶつかり爆発を起こしなが… ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……
機械惑星ファルシオン…

ｳｨｰﾝ
｢大変です！｣
兵士が息を切らせ慌てて部屋の中に入って来た。

｢どうした？｣

｢ﾊｯ！マルス将軍が乗る火星重火力戦闘鑑レッドファイヤーが小規模なブラックホールに飲まれ通信が途絶えました。｣

｢今、出撃しているアース将軍を呼び戻せ。敵鑑隊に我が科学力を見せつけるのだ！｣

｢ﾊｯ！｣
兵士は胸に腕を当て敬礼するとﾊｯﾁから出て行った。
ズオッ
｢このまま、大戦の英雄を倒しﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星及び近辺の惑星を支配してやる！｣
元連合軍将軍バジリスに騙されている太陽系サン総将軍は他の将軍の弔い合戦をする為、ファルシオンと鑑隊の総攻撃をしようとしていた。

戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ
PPP
｢誰かがこの船の格納庫を手動で動かしてる!?｣
女性は船のマップを拡大した。その後ろからラリスと祖父が覗き込んだ。

｢まさか、その場所は…｣
そこには発進準備したメタルシルバーのシャドーmkⅢがいた。

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>> 367 数分前…
ｽﾙｽﾙ
砕が意を決して医療ルームを出た後、母は目を覚まし後を付けていた。
(私は一体誰なの…)
不安な気持ちを引き吊りながら冷たい通路をガウンを羽織り素足のまま歩いていく…
(あの子は私を母親だと言うが…)
ｽﾞｷﾝ
(ｯ痛ｯ、思い出そうとすると頭が割れそうになる)
｢んっ!?｣
砕が気配を感じ振り向いたが母は通路の角にｻｯと思わず隠れた。
｢気のせいか…｣
又、正面を向くと歩き出した。
(知りたい私の消えた記憶を…)
数分歩くと広い格納庫に出る。
砕は格納庫のﾊｯﾁを操作しシルバーメタリック色したシャドーmkⅢに乗り込んだ。母もその後に続く。
ｼｭｨｰｯ
砕は操縦室に向かったが母は途中の寝室に入って隠れようとしたその時、棚にある写真が目の片隅に入った。
(これは私…それから男性と子供…)
<サムソン…砕…>
ｽﾞｷﾝ
｢うっ…｣
サムソン･砕と言う言葉が頭の中を駆け巡り手にとって見ていた写真ケースを落とすと、母は両手で頭を抑え座り込んだ。
操縦室…
ｶｼｬｶｼｬ
砕は母がこの小型艇に乗っているとは知らず祖父の発進準備を思い出しながらボタンを押していく。
｢相手の総大将を倒し女王を助けてやるぜ!!｣
少しずつ宇宙空間と繋がるﾊｯﾁが開いていった。

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>> 368 戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢砕！貴方何バカな事やってんの!!｣ ｶﾞｯ
ラリスは通信機に向かって叫んだ。
『俺が敵の大将倒し女王を助けてやるぜ!!』 ｶﾞｯ
｢ふう～ｯ やれやれ困ったもんじゃわい。一体、誰に似たのかの。｣
ｼﾞｰｰｨ
祖父が頭をﾎﾞﾘﾎﾞﾘ掻きながら言うと、皆一斉に祖父の顔を冷ややかな目で見た。
｢うっ…まあ、何だ…男はやんちゃな方がいいんじゃ。｣
祖父はしどろもどろになって額の汗を拭った。
｢然し、今この宙域はブラックホールに吸い込まれている。あんな小型艇じゃ危険じゃないのか。敵の小型艇も吸い込まれているし…｣
竜人はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに投影されているブラックホールを観ながら砕の事を気にかけている。
｢ふおっふおっ、キックそんな事か！木星の衛星でシャドーmkⅢが破損した後、儂とセロでエンジンや他のオープションを改良したから大丈夫じゃ。｣
親指でメカニックを指差しながら祖父は答えた。
その話しに聞き耳を立てていたラリスはﾎｯと胸をなで下ろした。
｢んっ!? クリス、敵が機械惑星に戻っているぞ…｣
アルミが女性に呼びかけた。
｢敵さん何か仕掛けるつもりか？｣
女性はｼｰﾄから立ち上がった。

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>> 369 機械惑星ファルシオン…
ｸﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…

｢…バイパス接続。高出力エネルギー放出。｣

ｶﾞｼｬ

｢コア(核)に送った高出力エネルギーを圧縮します。｣

ｷﾞｭﾝ ｷﾞｭﾝ ｷﾞｭﾝ

｢圧縮完了まで1200カウント…｣
サン総将軍の指示により兵士等は慌ただしく作業に追われていた。

ｳｨｰﾝ
｢サン総将軍、私を戦場から呼び戻すとは何事です。｣
アース将軍は白く青いラインが入ったヘルメットを脱いで脇に抱えた。

｢そう言うな、アース将軍。お前を巻き添えにしたく無かったのでな。｣

｢……。｣

｢それから、お前には別の任務について貰う。｣

｢それは一体…｣

｢あの、元連合軍バジリス将軍の様子がおかしい…その動きを見張って欲しい。我等にとって不穏な動きを見せたら潰しても構わん。頼んだぞ。｣

｢了解…｣
アース将軍はそう言うとﾊｯﾁから出て行った。


監禁部屋…

ｺﾂｺﾂ
　ｺﾂｺﾂ
｢セレナ女王、いい加減ペンダントの在処を吐いて貰おうか。｣
真紅に黒い十字架が入っているマントを靡かせ部屋の中に元連合軍将軍が入って来た。

｢知っていても、貴方みたいな裏切り者に教えません！｣
捕らわれね身であっても女王は怯まない。

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>> 370 何故、元連合軍バジリス将軍が必要なまでに女王のペンダントを欲しがるのか…

このペンダントは深紅の楕円の霊にダンテスティン王国の左右を向いた二匹の金色の鷹の紋章が入っており亡き女王(セレナの母)の形見である。


35年前の大戦よりも何十年も昔、ダンテスティン城の地下には巨大な地下道があり、かつてそこには魔王の巣であった。

セレナ女王の世話掛かりで風の大賢者ハーク(故人)が若かりし頃、仲間等との活躍で魔王を含めた一味を瀕死寸前に成りながら倒し辛くも勝利を得た。
[一緒にお話つくろう会]
｢番外編:過去の遠き日｣
参照

然し、この話しには続きがあり、魔王の復活を恐れた魔法界は七人の大賢者を遣わし、地下道への扉を封印したのである。
大賢者全員が唯一集結し行った大魔法、決して破る事の出来ぬ結界。
この地下道は魔王の手に堕ちる前、本来は王家の墓であった。幾ら、闇を根絶する為とは言えダンテスティン国の王家の者たちが眠る墓を封印することを王(セレナの父)は簡単に受け入れる事は出来なかった。

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>> 371 だが、魔法界の意向は世界の為。然も、魔王から王国を救ってくれた恩義もある…
王は葛藤の末に己の父や母も眠る王家の墓、そして自らの墓でもある地下道を封印するのをある条件をつけ承諾したのである。

その条件とは、地下道の封印をいつでも解ける様にすること。

魔法界は闇の根源が眠る地下道をいつでも解放出来る様にする事に懸念したが、ダンテスティン王にしても最大限の妥協した上での条件であることを理解した為、その条件を呑み結界を張った。

地下道の周囲を覆う大結界は例え現在の七人掛かりで破ろうとしても破る事は出来ない。だが、城の地下にある地下道への扉には封印を解く鍵穴が設けられている。それは小さな丸い窪み…何かをはめ込めば扉は開く。
王が亡き今は地下道の封印を解く鍵を知る者は当時の大賢者と魔法界に存在する魔法老意外はいない。そう、その鍵を持つセレナですらそれの意味を知らない…

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>> 372 巨大な闇が眠る悪の巣窟、永年の月日を経て力を増しているだろう魔王の封印を解けば世界は闇に呑まれるであろう…

35年前の大戦で闇の帝王ドイス閣下は闇の力を手に入れる為ペンダントを狙った。

ドイスに地下道の秘密を教えたのは大結界をかけた炎の大賢者であり裏切りをした後の連合軍魔法将軍キメラである。
その内密な話しを盗み聞きしていたのが、ちょうどその頃、連合軍の圧倒的強さに魅入られダンテスティン王国を裏切ったバジリス将軍であった。

……

監禁部屋…

｢セレナ女王、これが何だか分かるか…｣
元連合軍将軍は緑色の液体が入った金属筒を取り出した。
｢!?｣
女王は力が抜ける服を着せられている為、ゆっくりとしか逃げきれない。
｢今まで、自白剤を何回か試したが駄目だった…今回の薬はもっと強いぞ。｣
ﾆﾔﾘと笑うと女王の腕を掴み注入した。
｢あぁあ"ぁあ…｣
言葉にならない声を女王は発する。


📴｢話つく｣仲間のカズ、ペンダントの話し考えてくれて有難う👋😂

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>> 373 ｢ふはははははっ!!｣
元連合軍将軍は大声で笑い出した。
｢そうか…あの場所にﾍﾟﾝﾀﾞﾝﾄを預けているのか！｣
薬でグッタリとなっている女王を後に監禁部屋から出て行った。
｢うぅっ…誰かバジリスを止めて…｣
女王は35年前の大戦で薄々ﾍﾟﾝﾀﾞﾝﾄの存在がこの世界にとって危ういと感づいていた。

……

ｼｭｺﾞｰｯ
シャドーmkⅢを操縦している砕は敵鑑に気づかれないようにステルス機能を使い機械惑星ファルシオンに帰還している鑑の後を追っていた。
｢このまま、あのデカ物の中に潜り込んでやる。｣
その時、後ろのﾊｯﾁが開いた。

ｳｨｰﾝ ｶｼｭ
｢!?｣
後ろを振り向くとそこには青ざめた母親姿があった。

｢どうして、ここに…｣
｢思い出したわ…｣
｢えっ｣
｢小さい子を残して探査船にサムソンと乗り未知の惑星に調査しに行った事…謎の艦隊に襲われ数隻の船が爆破し私達の船だけが氷の星に墜落した事…そして、サムソンが私を庇って死んだ事…｣
母は大粒の涙を流し壁に持たれ掛かった。
｢あなたの顔は面影がある…そして、首に小さな星の痣があるのが何よりの証し…砕、ただいま…｣
｢母さん…｣

ｶﾞｼｯ
二人は十年の時を経て親子がっしりと抱き合った。

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>> 374 ｸﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ……
機械惑星ファルシオン…
｢各艦隊後少しで配置につきます！｣
｢サン総将軍こちらもエネルギー圧縮まで600カウント！｣
｢うむ！｣
彫刻が施されている椅子に座っているサン総将軍は巨大なﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観ながら頷いた。
｢あ～あ、つまんないわね。｣
水色のｳｪｰﾌﾞがかかった髪をかき揚げるとマーキュリー女将軍は溜め息をついた。
ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
｢ほんと…このファルシオンの超圧縮ギャラクシー砲を喰らったら相手さん壊滅状態に陥るわね。｣
金色のｻﾗｻﾗの髪を靡かせながら直ぐ隣りにビーナス女将軍歩みよってきた。
ﾋﾞｨーｯ ﾋﾞｨーｯ
『敵小型艇がファルシオンに侵入しました!!』
｢いちいち、小さい蠅如きで連絡を入れるな！｣
『それが、次々と撃破され圧縮砲のコア…心臓部に向かってます。』
｢何だと!?｣
サン総将軍はｸﾜｯと目がつり上がる。
｢あら、退屈しのぎが出来そうね。｣
｢うふふっ…ほんとに。｣
その話しを聞いていた女将軍二人はシルバーとゴールドのマントを靡かせﾊｯﾁから出て行った。
……
ｼｭｺﾞｰｯ
シャドーmkⅢは戦艦が通る巨大な通路で対空砲の集中砲火の中をかいくぐり両羽翼に装備されている四連のキャノン砲で破壊しながら星のコアに向かっていた。

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>> 375 シュゴォーーッ

｢母さん、この道順でいいのかよ。｣
砕は巨大なシャッターが閉まる前に小型艇を滑り込ませる。

｢そうよ、ホログラムマップとデータをみる限り弱点は唯一つこの星の中心にあるコアを破壊することだわ。｣
母はｷｰﾎﾞｰﾄﾞを素早く指で叩きながら説明する。

(これが、本当の母さんか…記憶が無い時とは全然違う)
ガウンから祖父の予備の黒装束を纏いラリスに渡した白光の鎧のスペアを身に付け背には刀を背負い、テキパキと作業をこなしていく凛とした母の姿を見て砕は少し感動していた。

｢父さん(凱)から、この船の操作は叩き込まれているから安心しなさい。ちゃんと業もね。砕、ここから右よ！｣

｢分かった。｣
グィ
操縦レバーを操作すると右に旋回した。

｢爺ちゃんの船勝手に乗ってヤバかったかな…｣
頭をﾎﾞﾘﾎﾞﾘ掻くのを見て母は微笑んだ。
｢どうしたんだよ。｣

｢ｸｽｸｽ…だって父さん(凱)に癖がソックリだから…｣

｢そんなに、爺ちゃんに似てるかな。｣

ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ
PPP
｢ｻﾗ、ｻｲ…ﾂﾖｿｳﾅﾃｷｻﾝｶﾞ ｵｲﾃﾞﾅｽｯﾀ｣
｢!?｣｣
その時、シャドーmkⅢの前方からゴールドとシルバーの二機の派手な戦闘機が現れた。

• << 379 ｢確かに今までの敵戦闘機と雰囲気が違うわね。｣ 母はそう言うと砕と操縦を代わった。 ｢シャッター内は酸素濃度ＯＫみたいね。｣ ｢え、母さんそれがどうしたんだよ。｣ ｢万が一、この船が墜とされてもそのまま外に脱出出来るから。｣ 母はｳｲﾝｸするとキャノン砲をぶっ放しながら操縦レバーを思いっきり倒すと目の前に近付いてくる二機の戦闘機へ真正面から突っ込んでいく。 キﾞｭｵｫ―ｰｯ ｢ｻﾗﾊ ﾔｯﾊﾟﾘｶﾞｲﾉﾁｦ ｳｹﾂｲﾃﾞｲﾙ‥ﾏﾀﾞｼﾆﾀｸﾅｲ～ｯ｣ ｢うおっ!!｣ 砕も慌ててｼｰﾄに座り四点ﾍﾞﾙﾄをしめた。 (シャドーの言う通り母さんは爺ちゃんのバトルマニアの血を受け継いでいるぜ) …… ｢あら、良い度胸ね。｣ ｶﾞｼｬ ｢アフターバーナー点火！｣ シュゴーーッ 負けず嫌いのビーナス女将軍も戦闘機のレバーをフルにした。 ｢あら、私も…｣ それを見ていたマーキュリー女将軍もスピードを上げ平行に並びシャドーmkⅢに向かって行った。

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>> 376 ☆☆ アル様へ ☆☆


こんばんわ🌙


お母様の記憶が、戻って良かったね😃💕💕


小説に出てきた自白剤・ソフィア様なら それを持って目の前に立つ‐‐ただ それだけで どんなに頑丈な口の人も、勝手にベラベラ秘密を喋りそう。



では これからも、お仕事と小説がんばって下さいね。


キャロルより

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>> 377 キャロル、いつも応援レスありがとう☺

ｼｭﾀ
｢初めまして、キャロル。砕の母親で沙羅って言うわ。よろしくね。｣
ニコッと微笑むとキャロルの手を優しく包み込んで握手をした。

キャロルは恥ずかしいのかﾓｼﾞﾓｼﾞしている。

｢それから、血塗られた街のこぼれ話は更新する度に読んでるわ。最近で言うと**花壇**の人間が生えてくるのが、気味悪かった。って澪さんに伝えといてくれる。｣

キャロルはｺｸｯと頷くとお辞儀をして花畑に戻って行った。
……

澪さん、段々本番が指折りになってきたね😚
もし、万が一床屋さんで顔剃りするときは式の４～５日前(剃刀かぶれなどなった場合の為)に剃って貰うと化粧のノリが違うばい💆＆剃って貰った時に自分が普段使っている乳液や化粧水を持って行くとbest☝😉
つい職業がら参考までに…💦

床屋💈✂のアル🍺より

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>> 376 シュゴォーーッ ｢母さん、この道順でいいのかよ。｣ 砕は巨大なシャッターが閉まる前に小型艇を滑り込ませる。 ｢そうよ、ホログラムマップと… ｢確かに今までの敵戦闘機と雰囲気が違うわね。｣
母はそう言うと砕と操縦を代わった。

｢シャッター内は酸素濃度ＯＫみたいね。｣

｢え、母さんそれがどうしたんだよ。｣

｢万が一、この船が墜とされてもそのまま外に脱出出来るから。｣
母はｳｲﾝｸするとキャノン砲をぶっ放しながら操縦レバーを思いっきり倒すと目の前に近付いてくる二機の戦闘機へ真正面から突っ込んでいく。

キﾞｭｵｫ―ｰｯ
｢ｻﾗﾊ ﾔｯﾊﾟﾘｶﾞｲﾉﾁｦ ｳｹﾂｲﾃﾞｲﾙ‥ﾏﾀﾞｼﾆﾀｸﾅｲ～ｯ｣
｢うおっ!!｣
砕も慌ててｼｰﾄに座り四点ﾍﾞﾙﾄをしめた。
(シャドーの言う通り母さんは爺ちゃんのバトルマニアの血を受け継いでいるぜ)

……

｢あら、良い度胸ね。｣
ｶﾞｼｬ
｢アフターバーナー点火！｣
シュゴーーッ
負けず嫌いのビーナス女将軍も戦闘機のレバーをフルにした。
｢あら、私も…｣
それを見ていたマーキュリー女将軍もスピードを上げ平行に並びシャドーmkⅢに向かって行った。

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>> 379 ギュオーーｯ!!

｢ｻﾗｯ! ﾔﾊﾞｲｯﾃ…
ｷｮﾘ50…｣
｢40…｣
｢大丈夫よ。｣
｢20…｣
ｺﾞｷｭ…砕は息を呑み込みｼｰﾄに捕まった。
｢ｶﾐｻﾏ～ｯ｣

シュゴーーッ
　シュゴーーッ
　シュゴーーッ

母はレバーを操作し右90度に敵戦闘機二機は左90度に船体を傾け船底ｽﾚｽﾚのところですれ違った。
｢やるわね。｣
母の目が生き生きと輝いている。
｢ｼﾝﾀﾞﾄ ｵﾓｯﾀ…｣
｢俺も…｣

｢へぇ～やるわね。でも、これでも喰らいな!!｣
ビーナス女将軍はトリガーを引いた。
ｶﾁｯ
ﾋﾟｼｭﾝﾋﾟｼｭﾝﾋﾟｼｭﾝ
ﾎｯと溜め息をついたのも束の間二機の派手な戦闘機は宙返りをしシャドーmkⅢの後ろを取り機首についている二連バルカン砲を撃ってきた。
｢甘いわよ。｣
そう言うと敵の動きを読んでいたのかアクロバット飛行のトンボ宙返りを母が繰り出し弾を回避する。
｢チェックメイトよ。｣
ﾊﾞｼｭｰﾊﾞｼｭｰ
然し、マーキュリー女将軍が乗るもう一機の戦闘機が上空からホーミング(追跡)ミサイルを放ってきた。

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>> 380 ｢シャドー操縦お願い。砕、あなたやお爺ちゃんと私が違うとこ分かる。｣
操縦桿から母は手を放した。

｢母さん、こんな時に何言ってんだよ。｣
ｳﾞｨｰｳﾞｨｰｳﾞｨｰ
｢ﾐｻｲﾙ ｾｯｷﾝ!ﾂｲｾｷﾐｻｲﾙｦ ｶｲﾋﾃﾞｷﾅｲ…ｲﾁﾅﾝｻｯﾃ ﾏﾀ ｲﾁﾅﾝﾀﾞ～｣

母が印を結ぶと白光の鎧が輝いた。
ﾋﾟｶｯ
｢沙羅の名の下に炎の魔人サラマンダーを召喚する。｣

ゴバアアァアァァッ

炎を纏った3mはあろうバッファローの顔に二本の前に突き出た角、手足は赤茶色い毛に覆われ胴体は岩色で筋肉が異常なまでに盛り上がっている。
それを見て驚いた砕は口をﾊﾟｸﾊﾟｸさせた。

｢サラマンダー頼んだわ。｣
ｺｸｯと頷くと炎の魔人は姿を消しシャドーmkⅢの外に瞬間移動した。
直ぐ目の前に二つのミサイルが爆煙をあげ近づく。

《ぐはははっ!!こんな小さな火力ではもの足りん。》
炎の魔人は両手でミサイルを握り潰す。

｢何!?あの炎の化け物は!?｣
ﾊﾞｼｭｰﾊﾞｼｭｰ
ﾊﾞｼｭｰﾊﾞｼｭｰ
マーキュリー女将軍とビーナス女将軍は魔人に向かい同時にミサイルを更に撃ち込んだ。

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>> 381 ﾎﾞｼﾞｭ
《もっと炎を喰わしてくれ!!》
次々に襲いかかるミサイルを炎の魔人は無造作に捕まえ口の中に放ばりムシャムシャと食べてしまった。
《まだ、喰い足りんわい》

｢なんて奴。でも、これならどおう。｣
ｶﾁｯ
マーキュリー女将軍は赤いﾎﾞﾀﾝを押した。
ｳｨｰ
派手な戦闘機の底が開き、さっきの二倍はあろうミサイルがせり出してきた。

｢これで、終わりよ！｣
その後直ぐにビーナス女将軍も同じように底から大型ミサイルを出す。
ｶﾁｯ ｶﾁｯ
『化け物よ逝きなさい！』

ババシューッ

二人同時に魔人に向かって発射した。

《おっ、今度は旨そうな奴が来たな。》

ゴガアｯｯ
ドゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞ…
辺り一面に爆音と閃光が走った。

……
｢母さん、あの魔人大丈夫なのかよ？｣
｢……。｣
母は何も言わずﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観ているだけであった。

…
｢ビーナス、大したこと無かったわね。次はコアに向かってる銀色の小型船を落としましょう。｣
｢えぇ～。マーキュリー、炎の化け物のせいでロスタイムだったわ。｣
二機の派手な戦闘機はその場を離れようとした。

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>> 382 ズン
｢…何この揺れ!?｣

｢マーキュリー、後ろ!!｣

｢えっ!？｣

《美味だったぞ!!喰い足りんが、そろそろ主(あるじ)の所に戻らなくてはならないな。》
そう言うと炎の魔人は機体のジェット噴射口からメキメキと無理矢理中に押し入って行く。
《ファイヤーヘルズ》
そして、灼熱の炎を体から発した。

ジュオッ

一体、熱が何度あるのか機体が超高熱で中央から瞬時にドロドロに溶けていく。
ﾋﾞｰﾋﾞｰﾋﾞｰ
｢くっ…化け物。｣
ｶﾞﾁｬﾝ
シュゴー
マーキュリー女将軍は緊急脱出レバーを引き外にシートごと飛び出した。

｢マーキュリーッッ!!｣
それをビーナス女将軍がネットを出し空中で回収していると、ｼﾞｭﾝと音を立てマーキュリーが乗っていた派手な戦闘機は炎の魔人の超高熱により跡形も残らず蒸発して消えた。

ｶｼｭ
ビーナスが座る後ろにマーキュリーの座ったシートがせり上がってきた。

｢大丈夫? 分が悪いわ。ここは引くわよ。｣
｢えぇ…でも、次に炎の化け物に会ったらギャフンと言わしてやる！｣
二人が乗った戦闘機は引き返していった。

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>> 383 ｷﾞｭｰﾝ
ﾎﾛｸﾞﾗﾌﾏｯﾌﾟを頼りに敵の攻撃を交わしながら、入り組んだ通路を機械惑星の中心に向かってシャドーmkⅢは突き進んで行く。

｢母さん、すげぇよ！精霊魔法ってやつはどこで覚えたんだよ。｣

｢私がまだ十代初めの頃、今乗っているこの小型船のメンテナンスであなたのお爺ちゃんの友達に賞金稼ぎ７(ｾﾌﾞﾝ)って言う何でも屋がいてね。その７人の一人に精霊魔法を使える小人族のローナから習ったのよ。｣

｢ふ～ん。俺も出来るかな。｣
(ラリスを驚かせてやるぜ)
砕は母に向かって目を輝かせた。

｢私は生まれつきその才能があったみたい。ローナが言ってたわ。｣

｢そんな…。｣
砕はそれを聞いてｶﾞｸﾝとうなだれた。

*賞金稼ぎ７とは…*
人間族のナナを頭とし、狐人族の隼、エルフ族のタカJr.、銀狼族のカリーナ、小人族のローナ、巨人族のヤン、サイボーグ化された人間族のザックと色々な種族が寄り集まった賞金稼ぎ集団で闇の武器や船を販売したり改造をしたりしていた。
シャドーmkⅢも35年前の大戦でシャドーmkⅡを同じ賞金稼ぎの凱から注文受けたナナは改造しその時名前もmkⅢに変わった。
｢話つく｣参照

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>> 384 一方…
戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｵﾝｸﾞｵﾝｸﾞｵﾝ

｢大丈夫かしら砕…｣
ラリスは心配しながらﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見つめた。

｢ふおっふおっ、心配かのラリス。母親の沙羅も一緒だから大丈夫じゃよ。｣
祖父はラリスの肩にﾎﾟﾝと右手を乗せ顎髭をいじくりながら一緒に映り出されている機械惑星ファルシオンを観た。

｢だいぶん、ブラックホールの威力が弱まってきたわね。｣
女性はﾎｯと胸を撫で下ろすとデッキの小型パネルで状況を確認するとメカニックに鑑の状況を聞いた。

｢今のところクルーとメンテナンスチェックしたが問題は無かった。ただ…｣

｢ただ…｣

｢この状況下で目の前の機械惑星をどうするかだな…｣
メカニックは赤いｷｬｯﾌﾟ帽を深く被り腕組みをした。

｢ブラックホールさえなければ、竜人艦隊のドラゴニック砲とこの鑑のバーバリアン砲を同時に機械惑星に叩き込めるんだがな。｣
二人の会話に竜人が割って入った。

全身黄金の鎧に包まれているアルミは壁にもたれ腕を組んだままずっと無言で聞いていたが｢アイツが…砕が何とか打開する筈だ…｣とﾎﾞｿｯと言った。

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>> 385 機械惑星ファルシオン…
ギュゴン
ギュゴン
ギュゴン

｢サン総将軍、超圧縮ギャラクシー砲の発射まで100カウント!!｣
大きなパイプが沢山集中しているコアにエネルギーが溜まり激しく起動する。

｢各惑星担当の将軍等がやられたのは痛かったが、これでやっと大戦の英雄を葬り去る事が出来るな。｣
サン総将軍は慌ただしくなる兵士等に指示しながら竜人艦隊に向かって数十もの巨大な砲門がゆっくりせり出して来るのをゆったりとした赤いシートに座りながら勝ち誇った顔をすると高みの見物と洒落込んだ。

……


ギュイーーン
PPP
｢ﾓｳｽｸﾞ ｺｱにﾄｳﾀﾂｽﾙ｣
｢砕、準備はいい!!｣
｢ああ、いつでも良いぜ!!｣
ｽﾁｬ
砕は操縦室中央に立つと腰の鞘から雷鳴刀を抜き漆黒の鎧にありったけのオーラを溜めた。
ｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝ
(婆ちゃん、俺に力を貸してくれ)
刀の宝玉がオレンジ色に輝き眩い光を放つ。

｢砕、見えたわ！｣
通路を抜け巨大なコアが目の前に現れた。

｢ｻｲ、ｲﾏﾀﾞ…｣

｢うおおぉぉぉっ!!ライトニング・カイザーフェニックス!!!｣
ｻﾞｼｭ
激しい雷を伴った刀を中央の穴に勢いよく差し込んだ。

グゴオォォォォーッ

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>> 386 砕は突き刺した刀を勢いよく前に倒す。普段は青白いオーラに船体が覆われ不死鳥の形になるのが、今回は稲妻を帯びた金色の不死鳥の形になり一層パワーアップしたカイザーフェニックスであった。

ゴウン ズシューッ

ゴオオオオオオオ…
分厚いネオチタンで造られた高炉を突き破り反対側からぶち破って出てくる。
轟音と共に次々と巨大なパイプに流れているエネルギーに遊爆し砕等が乗るシャドーmkⅢの後ろから凄まじい炎の塊がうねりを上げ迫ってくる。
｢砕、シートに座って!!｣
｢…おぅ…｣
母が叫ぶ中、オーラを出し切った砕は床に片膝をつき刀を辛うじて握り締めていた。

ドゴオーッ
船体が激しく揺れ、砕は滑りシートにぶつかる。
｢大丈夫!? 砕!!｣
ｸﾞｯ
｢男は気合いと根性～ｯｯ！ふんぐっ…｣
何とかシートに捕まり座ると四点ベルトを締める。
母は座るのを確認するとショートコスモワープの準備を急いだ。
ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
｢ｲﾁﾅﾝｻｯﾃ ﾏﾀｲﾁﾅﾝ…｣
｢間に合って…｣
ｶﾞﾁｬ
母はレバーを引いた。

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>> 387 機械惑星ファルシオン巨大通路…

｢艦長大変です！｣
兵士は慌てて報告する。
｢どうした？｣
｢ファルシオンのコアが遣られた模様…巨大なプロミネンスが後方より迫ってきます！｣
｢何だと!!全鑑…｣
｢ぐあ…｣
巨大な炎と爆風で鑑が鳥の羽根のように舞う。
ゴゴオッ
　ズズンｯｯ
コアがある中央部から今まで凝縮させたエネルギーが溢れ出し内部から表面へと誘爆が起き巨大な通路を通って惑星のアチコチで巨大な炎が舞い上がる。所々建造物が壊れ崩れ未知の惑星の艦隊は飲み込まれていく。
ズズズズズ……

……
｢ショートコスモワープ!!｣
ｶﾞﾁｬ
母は惑星の爆発に巻き込まれない為、シャドーmkⅢのレバーを勢いよく引いたが作動しない。
｢!?｣
｢どうしたんだい、母さん？｣
｢まさか、さっきのライトニング・カイザーフェニックスでエンジンに負担が掛かり過ぎた…｣

……
戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｳｫﾝｸﾞｳｫﾝｸﾞｳｫﾝ

ﾁｬﾘﾝ…
｢あっ…｣
｢どうしたんじゃ？ラリス。｣
｢前、ﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星付近の小惑星の市場で買って貰った水晶のペンダントの鎖が切れて…｣
ラリスは千切れたﾍﾟﾝﾀﾞﾝﾄを拾いながらﾊｯとした。
｢まさか…砕の身に何か…｣
｢大丈夫じゃよ。｣
｢砕…｣
ラリスは無事であることを祈った。

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>> 388 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴゴ…

｢この様子じゃあちらさん爆発を起こしそうね…セロ、並びに竜人艦隊へフォースフィールド展開!!｣
女性は機械惑星の異常と収縮していくブラックホールを確認しメカニック等に指示をだした。

｢フォースフィールド展開!!｣

全鑑青白いフォースに包まれていく。

その時、

ピ　　カ　　ーー　　ッ

目が眩む程の光を発し機械惑星ファルシオンはオレンジ光に包まれると近くの月を巻き込み爆発した。

ゴアァァァッ

戦闘鑑クラーケンと竜人艦隊も余波を受け激しく揺れる。



｢ふう～間一髪だったな。｣
メカニックは冷や汗を拭う。

｢応答せよ！応答せよ！シャドーmkⅢとの通信が切れた…｣
竜人は何度も試みたが繋がることは無かった。

｢砕!!砕!!｣
ラリスは機械惑星が爆発した光景をみてその場に泣き崩れた。
ｷﾞｭｵｯ
｢砕、沙羅…いや、儂の孫と娘じゃそう簡単にくたばりはせんわ。｣
祖父は拳を強く握り締め己に言い聞かせた。


ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……

｢…何だあれは…｣
アルミがﾒｲﾝｽｸﾘｰﾝを指差す。

そこには戦闘鑑クラーケンの十倍はありそうな逆三角すいの形をした漆黒の超巨大要塞が映っていた。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

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>> 389 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

大型要塞アジール…

神々しく輝きを放ち巨大な要塞が機械惑星ファルシオンの中から現れる。
そして、どこからともなく女性の幻想的な歌声が聞こえてくる。

王座の間…
天井には大きなシャンデリアが吊られ周りは大きな大理石の柱が聳え立っている。床は赤い絨毯が敷き詰められ金銀で彩られた椅子に顎髭を蓄えた四十半ばの男がどっしり座っている。その傍らにルナ議長とサン総将軍が立っていた。

ｷﾞｨ～ｯ ﾊﾞﾀﾝ
ｶﾂｺﾂｶﾂｺﾂ
｢ここまで彼奴等がやるとはね。｣
｢ほんと、やんなっちゃう。｣
ビーナス女将軍とマーキュリー女将軍の二人が王座の間に入って来た。
｢王の前だぞ！言葉を慎め!!｣
サン総将軍は怒鳴りつけた。
ｻﾞｻﾞｯ
女将軍二人は慌てて絨毯に跪き頭を下げた。
｢まあ、良いではないかサン総将軍よ。｣
｢然し…｣
｢して、惑星移住の件はだいぶ苦戦しているようだが…｣
王は銀のグラスに注いである液体を口にするとｷﾞﾛｯと睨みつけた。
｢ﾊｯ！もう少しでかたがつくかと…｣
サン総将軍は額の汗を拭(ぬぐ)った。
ｻﾞｯ
｢王よ。もう暫くの辛抱を。行くぞ！｣
サン総将軍はそう言うとビーナスとマーキュリーを促し王座の間から出ていった。

• << 392 ……　　　　　　　 ｢さ…｣ ｢砕…｣ ﾊﾟﾁｯ 砕は目を覚ますと見慣れた天井が見えベッドに寝ているのに気づいた。 ｢良かった…｣ 目の前には心配そうに覗き込む母の顔があった。 ｽﾞｷﾝ ｢ｳｸﾞｯ…そうか…爆発に飲み込まれて…｣ 起き上がろうしたが強く打ったのか痛みが体中に走る。 ｢まだ、無理しないの。スキャンしてみたんだけど、どうやら私達の居る場所は敵の要塞の下部。爆風で飛ばされ偶然ダクトの中に入り込んで助かったみたいね…｣ 母はそっと毛布を砕に掛けると左手首の小型コンピューターリストバンドを観た。 ｢ただ、連絡しようにも特殊な電波が流れてて、みんなと通信が出来ないわ。取り敢えず、あなたの体力が回復するまでｼﾞｯとここに居るしかないわね。｣ ｢すまない…母さん足手まといになって…｣ ｢何言ってるの砕。あなたは良く頑張ってる…自信を持ちなさい。｣ ｶｼｭｰｯ ﾆｺｯと笑うと寝室から母は出て行った。 (もっともっと強くなりたい。みんなを母さんや爺ちゃん…そしてラリスを守る為に…) 天井に向かいｷﾞｭｯと握り締めた拳を突き出した。

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>> 390 みなさん、こんちくは😚
ここ二週間、保育園に通園しよるチビから風邪貰ってなかなか治らない作者のアル🍺です😂
段々物語も終盤になり皆さんの暖かい応援で辛うじて執筆しとります😂
そういや昨日の朝９時頃に保育園にチビを連れて行くのに山階段下ってたら珍しく佐世保はニ･三分小指の爪ぐらいの雹が降って来てビックリ😲その後冷たい雨に変わって慌てて🌂を取り帰りに戻った始末😂戻ったらﾋﾟｶｯと日が射して｢何じゃこん天気は～ｯ💢｣と一人怒ってました😤
読者のみなさんもうがいや手洗いをして風邪やインフルエンザには注意して下さい☝😚では…
アル🍺

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>> 390 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ… 大型要塞アジール… 神々しく輝きを放ち巨大な要塞が機械惑星ファルシオンの中から現れる。 そして、どこからともなく女… ……　　　　　　　

｢さ…｣

｢砕…｣

ﾊﾟﾁｯ
砕は目を覚ますと見慣れた天井が見えベッドに寝ているのに気づいた。

｢良かった…｣
目の前には心配そうに覗き込む母の顔があった。

ｽﾞｷﾝ
｢ｳｸﾞｯ…そうか…爆発に飲み込まれて…｣
起き上がろうしたが強く打ったのか痛みが体中に走る。

｢まだ、無理しないの。スキャンしてみたんだけど、どうやら私達の居る場所は敵の要塞の下部。爆風で飛ばされ偶然ダクトの中に入り込んで助かったみたいね…｣
母はそっと毛布を砕に掛けると左手首の小型コンピューターリストバンドを観た。
｢ただ、連絡しようにも特殊な電波が流れてて、みんなと通信が出来ないわ。取り敢えず、あなたの体力が回復するまでｼﾞｯとここに居るしかないわね。｣

｢すまない…母さん足手まといになって…｣

｢何言ってるの砕。あなたは良く頑張ってる…自信を持ちなさい。｣
ｶｼｭｰｯ
ﾆｺｯと笑うと寝室から母は出て行った。

(もっともっと強くなりたい。みんなを母さんや爺ちゃん…そしてラリスを守る為に…)
天井に向かいｷﾞｭｯと握り締めた拳を突き出した。

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>> 392 戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｩｵﾝｸﾞｩｵﾝｸﾞｩｵﾝ

｢今度はあの大型要塞か…｣
メカニックはシートに座りうなだれた。主砲と副主砲を竜人艦隊が放つが要塞の黒光りした表面に届く前にビームが弾かれ湾曲してしまう。
｢くっ、内部から叩かないと駄目だな…せめてバリアさえ無くなれば…｣
竜人はﾚｰﾀﾞｰを観ながら溜め息をつく。
｢この調子じゃコスモワープで内部に侵入するのも無理ね。魔法の瞬間移動でも無い限り…｣
女性はﾊｯとラリスを見たが直ぐに危険だと思い口をつむんだ。
｢暗黒龍剣に斬れぬものは無い…俺がバリアを切り裂き内部入り艦隊の攻撃が当たるようにバリアのスイッチを壊してくる…｣
全身黄金の鎧に包まれているアルミがﾎﾞｿっと言う。
｢儂も行くぞい。｣
｢私も行きます。｣
祖父とラリスはシャドーmkⅢに乗っていた二人の安否が気が気でなくウズウズしていた。
女性は暫く考えたが
｢分かったわ！三人でこの船の戦闘機に乗って要塞に侵入して貰うわ。危険なミッションよ。｣
そう言うとクルーに連絡し戦闘機の準備を急がせた。
｢ふん、今まで危険じゃなかった事があったかのクリス。｣
祖父はﾆﾏｯと笑いﾊｯﾁから出て行っく。
｢それも、そうね。｣
その後にアルミとラリスが続いた。

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>> 393 竜人艦隊後衛の後方にあったブラックホールがどこかに消え去り陰に隠れていた何億光年も離れた星ぼしの輝きが現れた。

戦闘鑑クラーケン格納庫…

｢準備は良いかの？｣
祖父は操縦席から振り向き二人を覗き込んだ。
｢はい。｣
｢……。｣
｢然し、最新型はオートマチックだから詰まらんのう。｣
ｳｨｰ ｶﾞｼｬ
竜人のクルー等は大きなエレベーターにのっている格納庫上部から戦闘機を下部に下ろしﾊｯﾁを開く。
ﾋﾟｷｨｰﾝ
赤いろのランプからゴーサインの青いランプへ色が変わる。

｢ラリス、アルミ行くぞい!!｣

ｶﾞｼｬ
シュゴ―ーｯｯ

二等辺三角形の形をした暗紫色の戦闘機は轟音と共に宇宙へ飛びだった。

数分後…
ｶﾞﾁｬ ﾊﾟﾘﾊﾞﾘ ｼｼﾞｯ

｢凱さん何やっているんですか?｣
ラリスは音が気になって尋ねた。

｢ふおっふおっ、ある程度自分で操作出来るようにﾁｮﾁｮｲと改造してるんじゃ。何でもコンピューターに頼るといけないからの。自分が退化するわい。｣
そう言うとまた作業に取り掛かった。

｢…。｣
アルミは強力なバリアを斬る為、全身黄金の鎧に闘気を練り上げ徐々に近づいてくる大型要塞をｼﾞｯと見つめていた。

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>> 394 ギュオーーッ

｢アルミ、αポイントに間も無く到着するわ。｣

『いつでも良い…』ｶﾞｯ

｢何かワクワクするの。｣

大型要塞アジールのバリアの一カ所を斬り裂き内部へ入る為、アルミは鎧の上から薄い防御服を身に付け足底に重力コントロール装置を付け戦闘機の先端に立っていた。

ド ン ！ ！

黄金の鎧に黒く激しい闘気が宿る。

ｽー

｢暗黒龍剣…｣

黄金の剣を鞘から抜くと上段の構えを取ると目を瞑った。剣先まで青白く闘気が伝わり輝きを放ち始めた。

ギュオーーッ

｢αポイントまで５･４･３･２･１…｣

カッ

｢牙龍黒雷公…｣

目を見開くと闘気を帯びた黄金の剣を勢い良く振り下ろした。

ゴゴアッ

アルミが放った技は目が眩む程の雷を帯びた荒れ狂う黒龍が走り抜けバリアと激突した。

｢きゃっ!!｣

｢ほう～ｯ 凄まじい技じゃの。｣

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…

戦闘機が激しく揺れる。

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>> 395 ﾁﾝ
アルミは鞘に剣を収めると、どうなったか様子を見もせず戦闘機の中に戻った。
｢このままバリアに突入じゃ！｣
｢ｴｯ!? バリアの様子みないで良いんですか。｣
｢大丈夫じゃわい。アルミの力を信じるのじゃ。｣
祖父は旋回せず真っ直ぐ突っ込んだ。
ギュオーッ
バリアは見事にザックリと戦闘機程の大きさに切り裂かれていた。
｢凄い…｣
ラリスは技の威力の凄さに驚いた。
｢儂もあれぐらい容易(たやす)いわい。まあ、今回はアルミに譲ったがの。｣
祖父は負け惜しみを言った。
ｼｭﾝ
バリアを抜けた瞬間、又元に戻る。そして目の前に真っ黒に艶光りした要塞の肌が現れた。
｢でも、どうやって要塞内部に入り込むんですか?｣
｢さっき、データベースを調べたんじゃが、要塞の下部にダクトらしき入れそうな場所があるんじゃ。｣
ｼｭｨｰｯ
祖父とラリスが話しているところへアルミが戻って来た。
｢お帰り。凄いわ。｣
｢ﾌｯ…大した事じゃない…｣
｢まあ、揃ったところで要塞に侵入じゃ!!｣
ｶﾞﾁｬ

戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ
｢無事バリアの中に入れたみたいね。我々は次の戦闘に備え船のメンテナンスをするわよ。｣
女性はﾎｯと胸をなで下ろすと指示を出した。

• << 401 ｢砕…起きて！｣ ﾊﾟﾁｯ ｢…ん…｣ (どうやら又寝てたみたいだ) 砕が目を覚ますと母は隣のベットに腰掛け、そして手に持っているものを差し出した。 ｢これは…?｣ ｢これはね、あなたのお父さんがいつも身に付けていた守りの指輪よ。未知の惑星探索の時に私にくれたの…身に付けるとある程度守ってくれるわ。｣ ｢母さんいいのかよ。こんな大事な物。｣ ｢ええ。きっとあの人も喜んでくれるわ。｣ 母は少し遠い目をした… ｢さぁ、砕。バトルルームで少し修行するわよ。｣ 軽く目をこするとﾆｺｯと笑った。 ｢あぁ良いぜ！俺の成長ぶりを見せてやるぜ。｣ 砕はｸﾞｯと握り拳を握った。 ｢じゃあ、先に行ってるわ。あなたも着替えたら来てね。｣ ｳｨｰﾝ そう言うと寝室のﾊｯﾁから母は出て行った。 父の守りの指輪を嵌め (もっともっと爺ちゃんを凌ぐぐらい強くなって、みんなを守る！) ベットから立ち上がると漆黒の鎧と雷鳴刀を身につけ自分の頬を両手で叩き気合いを入れ直した。

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☆ アルさんへ


お久し振りです。

お元気ですか？


なかなか、此方のサイトへ来れませんでしたが、少しずつ時間に余裕も出て来て、小説を更新しました。

新作も考案中でして、その内に書き始めるつもりです。


アルさんの📖、また続きを読ませて頂きますね！
年末に向けての💈お仕事忙しいかと思いますが、お身体に気を付けて下さい😊

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>> 397 澪さん久しぶり✋😚
結婚生活落ち着いてきたかね😁
｢血塗られた街｣を🆙してたの読んだよ😉
新作は大いに期待して待っとります😁

集いは自分のリアルの方が色々と大変な事ばっかりあって、あんまり行ってなかよ😚

あっ🚀🌏の応援もありがとう😚また、暇なときに読んで下さい😚

アル🍺

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>> 398 ☆ アルさんへ

こんにちわ！


新作タイトル決まりました✨


「惨殺の館」です。


早くて明日、遅くても今週中には書く予定なので時間がある時にでも、覗いて下さいね😊

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>> 399 澪さん了解👮
待ってます😚
でも新作の｢惨殺の館｣ってタイトルが…😨ｺﾜｯ💦

🚀🌏読者の皆さんも
澪さんの
｢永遠に…｣
｢黒い十字架｣
｢秘密の花園｣
｢血塗られた街｣
をお試しあれ😚
きっと病みつきになります😱
アル🍺

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