📖✏🚀parallelworld🌏

>> 300 クリス等が乗る戦闘鑑クラーケンを中心に戦闘が始まる。

｢微速前進。｣

｢各鑑主砲発射並びにドラゴニック砲動力始動!!｣

『ハッ!!』

女性は竜人艦隊に指示を出していた。

ﾌﾞｰﾝ
『キック、格納庫のハッチを開けてくれ。シャドーmkⅢを出すからの。』
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙには祖父の他に砕やラリスも映っている。

｢了解！だが無理するなよ。｣

『ふおっふおっ、大丈夫じゃわい。』

｢どうだか…｣
女性はため息を付いた。

グィーン

｢じゃ、発進するわい。｣
ﾌﾞｰﾝ

ｺﾞｰｰｯ
　　シュコﾞーーン

爆音と共にシャドーmkⅢはクラーケン後方にいる艦隊へ向かって行った。

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>> 301 竜人艦隊後方…
木星超重量戦闘鑑ダライアス…

ｸﾞｳｵﾝｸﾞｳｵﾝｸﾞｳｵﾝ…
｢ギガ・グラビィデ砲エネルギー充電80%！｣

｢ふっ！この重力砲の威力を思い知るがいい！｣
ジュピター将軍はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙをｼﾞｯと見つめている。


…

ｼｭｺﾞｰｰｯ

敵艦隊の攻撃をかいくぐりシャドーmkⅢは戦闘モードに入る。

ﾄﾞｼｭﾄﾞｼｭ
ﾄﾞｼｭﾄﾞｼｭ

｢砕、ラリス舌を噛むんじゃないぞ。｣
祖父は巧みに操縦レバーを操りながら左右の二連ｷｬﾉﾝ砲で敵小型艇にぶち込んでいく。

｢もうちょっと、ましな操縦出来ねぇのかよ…｣
(うっ敵と戦う前に吐きそうだぜ…)

｢砕、ちょっと大丈夫？顔色悪いわよ！｣
ラリスが心配そうに顔を覗き込む。

｢へん！何ともねぇよ。｣
砕は胸を張って答えた。

｢おう、頼もしいのう。其れでこそ儂の孫じゃ。んじゃ、ボチボチ本気で操縦するかの。シャドー、ハイパーブースターフルパワーじゃ。｣

(へっ!?)

｢ﾘｮｳｶｲ!｣

ｶｼｬｶｼｬｶｼｬｶｼｬ

｢行くぞい!!｣
目にも止まらないスピードでﾎﾞｰﾄﾞを叩くと祖父は左右のレバーを引いた。

ｺﾞｵｰｯ
ブースターから更に火を噴き出し一気に加速する。

ギュオーーーッ

(凄まじいGだーｯ)
砕は強がったのを少し後悔した。

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>> 302 ｼｭｺﾞｰｰｯ
だんだん後方の敵艦隊に近づいて行く。
ﾁﾘｰﾝ
祖父の鈴のﾋﾟｱｽが鳴り響いた。
｢お前、危険を教えてくれとるのか?｣

｢どうしたんだ？爺ちゃん!?｣
砕とラリスは何事かと祖父を見た。

｢いや、マリーンが何かを知らせてくれとるのじゃ。｣

｢婆ちゃんが…。｣

｢マリーンさんは、いつも見守ってるんですね。｣
外は数百のドラゴンモードの竜人達が炎で焼いたり爪で斬りさいたり数百の敵の小型艇がミサイルを撃ち込んだり激しい戦闘が続いている。
……。
木星超重量戦闘鑑ダライアス…

｢ギガ・グラビィデ砲エネルギー充電100%…MAXの150%まで後三分!!｣
｢ジュピター様、このまま、放ちますと今、相手と戦闘中のウラノス将軍の天王星小型艇をも飲み込みますが…。｣
兵士は汗を垂らす。
｢構わぬ！回避出来ない方が悪い！私は、プルート将軍の敵(かたき)を討ちたいだけだからな。｣

• << 307 ｢クリス、後方の敵鑑が高出力のエネルギー波を撃つようじゃ!!儂が何とか食い止めて時間を稼ぐから、回避するんじゃ！｣ ｶﾞｯ 『分かった！凱、あんたも無茶するんじゃないよ!』 ｶﾞｯ ｼｭｺﾞｰｯ シャドーmkⅢがスピードを上げて近づくと一際ほかの鑑よりも巨大な戦闘鑑の鑑底に稲光を放つ黒いエネルギーが固まっていくのが見える。 ﾁﾘｰﾝ また、鈴の音が鳴った。 ｿﾞｸﾘ ｢なんじゃ…この寒気さは…｣ ｢どうした爺ちゃん!!｣ ｢凱さん、顔色悪いですよ。｣ 砕とラリスは心配そうに尋ねる。 ｢この圧倒的な威圧感…昔どこかで味わったことがある。この、敵鑑のエネルギー砲より最も怖い感じがする…｣ 祖父の頬に汗が滴る。 (初めてだ！爺ちゃんがこれ程までに恐怖を感じるものって一体…) ｢まあ、まずは敵鑑に突っ込むかの。｣ ｢然し、この敵小型艇と戦艦の攻撃をかいくぐるにも限度があります。｣ ｢なあに心配するな。砕、操縦を代わってくれ。｣ ｢え!?俺…｣ ｷｭﾎﾟ 祖父は腰袋から一本の蒼い小瓶を出すと一気に飲み干した。 ｢後、残り七本じゃな。ｳｸﾞｯ…｣ ﾒｷﾒｷ ﾎﾞｷﾎﾞｷ 祖父の体が変態した。

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☆ アルさんへ ☆


今晩わ👸💕また来ちゃいました😃


現在(いま)砕くんとラリスちゃんが、出会い💖おデートした所まで読ませて貰ってます📖一気に、目を通せなくて済みません‥m(_ _)m‥


ラリスちゃんのキャラ、結構👍✨ですよ😊 気の強い所が特に(笑)


初めて 砕くんと戦うシーンで、いつの間にか背後に立って‥‥❄の部分に差し掛かった時、ソフィアとラリスちゃんが手を組んで仲良し♊になったら、向かう所 敵なし!怖い者なし!になりそうって思ってしまいました。そこに、ませガキ・エレナ✨も加われば 味方で有ろうと敵で有ろうと“お兄様”に迫るかも‥。

ある意味 最強・女軍団(大奥?)と、なり果てそう。



随分 脱線してしまいましたが💦また、parallel‐‐を読み進めて行きたいと思っております💕


面白い作品やし、これからも＿✏頑張って下さい(^-^)



それから✋🐛💨お大事にね💐

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>> 304 澪さん、応援レスありがとう😊

ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
｢はっ初めまして、ラリスです。｣
茶褐色ね肌で耳が尖り腰まである髪を照れ臭そうに指でいじっている少女が澪に近付くと深々と頭を下げ挨拶をした。
｢いえいえ…｣
澪がそう言った時、｢おうおう、柄にも無く照れてんじゃねぇよ。ば～かっ!!｣
近くに居た砕がはやし立てる。
ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……
｢うっ…｣
ラリスの周りに無数の氷の刃が出現する。更に、幽体のソフィアが現れ力を貸した。
ﾋﾞｭﾋﾞｭﾋﾞｭﾋﾞｭﾋﾞｭﾋﾞｭｯ
凄まじい勢いで砕に氷の刃が襲いかかった。
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ
｢……ま、参った…。｣
砕の体の形通りに壁に刺さっている。
気が付くと砕の横に小さな少女が立っている。
｢砕様、大丈夫!?｣
エレナはそう言うと血が滲んでいる場所を舐めた。
｢止めろ！くすぐったいからよ。｣
｢砕様…ｸﾞｽ。｣
｢エレナを泣かしたな…｣
エレナの兄のレオがいきなり現れ首筋に剣をあてる。

…ｶﾞﾊﾞｯ
｢うわっ!!…はっ…夢か…｣
ベッドから起き上がる…然し、砕の首から血が滴り落ちていた。
アル🍺

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>> 305 ☆ アルさんへ ☆


ソフィア&エレナを登場させてくれて有り難う👸レオの特別出演まで🌟


この続きを書きたくなってしまった😂💦

もし良かったら、集い📖の方に✨砕お兄様✨を禁断の世界へ‥👙💕


爺や(爺ちゃん)でも楽しいかも💕



💖 お２人でも、お１人でも いいので
気が向いたら、来てみてね🐥 無理にとは言わないよ👸


だけど‥駄目だったら悲しいな‥💔


❄エレナより❄



夢の筈なのに‐‐手紙好きのエレナからのお便りが置いてある。



お姫ちゃんとラリスは、もう既に仲良しで‐どんな時も強い味方となっていた。💪




◇◇◇




応援レスを🇯�するつもりが、単なる横レスになって御免なさい。


こういう形のレスは集いで書く様に、気を付けますね
m(_ _)m ご迷惑を、お掛け致しました。


また 時々、覗かせて(応援)＿✏頂きます。



🌙では おやすみなさい⭐

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>> 303 ｼｭｺﾞｰｰｯ だんだん後方の敵艦隊に近づいて行く。 ﾁﾘｰﾝ 祖父の鈴のﾋﾟｱｽが鳴り響いた。 ｢お前、危険を教えてくれとるのか?… ｢クリス、後方の敵鑑が高出力のエネルギー波を撃つようじゃ!!儂が何とか食い止めて時間を稼ぐから、回避するんじゃ！｣
ｶﾞｯ

『分かった！凱、あんたも無茶するんじゃないよ!』
ｶﾞｯ

ｼｭｺﾞｰｯ
シャドーmkⅢがスピードを上げて近づくと一際ほかの鑑よりも巨大な戦闘鑑の鑑底に稲光を放つ黒いエネルギーが固まっていくのが見える。

ﾁﾘｰﾝ
また、鈴の音が鳴った。

ｿﾞｸﾘ
｢なんじゃ…この寒気さは…｣

｢どうした爺ちゃん!!｣

｢凱さん、顔色悪いですよ。｣

砕とラリスは心配そうに尋ねる。

｢この圧倒的な威圧感…昔どこかで味わったことがある。この、敵鑑のエネルギー砲より最も怖い感じがする…｣
祖父の頬に汗が滴る。

(初めてだ！爺ちゃんがこれ程までに恐怖を感じるものって一体…)

｢まあ、まずは敵鑑に突っ込むかの。｣

｢然し、この敵小型艇と戦艦の攻撃をかいくぐるにも限度があります。｣

｢なあに心配するな。砕、操縦を代わってくれ。｣

｢え!?俺…｣

ｷｭﾎﾟ
祖父は腰袋から一本の蒼い小瓶を出すと一気に飲み干した。
｢後、残り七本じゃな。ｳｸﾞｯ…｣
ﾒｷﾒｷ ﾎﾞｷﾎﾞｷ
祖父の体が変態した。

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>> 307 同時刻…

ﾄﾞｷﾞｭｰｰｯ

｢……。｣

ステルス加工を施してある真っ黒で二等辺三角形状の新型戦闘機が、ウラノス将軍率いる数百の小型艇をすり抜け天王星戦闘鑑バルケンに男は無言で近付いて行く。その眼孔は鋭く睨まれただけで戦意喪失ほどの目力を持っている。
短髪の白髪が逆毛立ち彫りが深く常に眉間に皺を寄せ六十代と思えぬ厚い胸板に割れた腹筋、全身が筋肉隆々である。腰には紋章が彫ってある長剣をさしている。

…………

戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
｢この感覚は…。｣

ｼｰﾄから女性は立ち上がった。

｢まさかｯ!?｣
ｶﾞﾊﾞｯ
アルミもつい動きを止めた。

｢どうしたんだ二人とも…。｣
メカニックは不思議そうに二人を交互に見た。

｢キック!!周辺に敵以外に違う船がいないかレーダー枠を広げてくれっ!!｣

｢よく状況が飲み込めんが分かった！｣
ｶｼｬｶｼｬ

｢クリス、あんたと同じ考えだ…。｣
アルミは女性の目を見た。

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>> 308 天王星戦闘鑑バルケン…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ


ﾋﾞｨｰﾋﾞｨｰﾋﾞｨｰ…

バルケン艦内に警報音が鳴り響く。

｢どうした!?｣

『こちら、Jﾌﾞﾛｯｸ不審者が侵入…我々の力では食い止める事が出来ません！至急応援を…』
ｶﾞｯ

｢ウラノス将軍、我が小型艇と違う戦闘機が侵入した模様です！｣

｢何故今まで気が付かなかった!!…まあ良いだろう…それもまた面白い。儂がその侵入者を倒してくれよう。がっはっはっ!!｣
背が低く寸胴の腹をﾊﾞﾝｯと叩くとｼｰﾄから立ち上がり横に置いている刃の広さがウラノス将軍程ある巨大な斧を軽々と担ぎ上げた。

｢お前ら、このまま侵入者を誘導しこの船の闘技場へ導くのだ！｣

｢ﾊｯ!｣

｢久々に腕がなるわい。｣
そう言うとウラノス将軍はデッキのﾊｯﾁを出て行った。

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>> 309 ﾋﾞｼｭﾝ
　ﾋﾞｼｭﾝ

｢……誘導か…敢えて相手の罠に掛かるのもまた一興か…｣
謎の老人はそう言うと相手の誘いにワザと乗った。
ｸﾞｨｰｰﾝ
通路の先にある上昇する巨大なエレベーターに乗ると腕を組み目を瞑った。



ｶﾞｺﾞｯ
ある高さまで来るとエレベーターは止まり扉が開いた。
目の前には一本の通路があり、その先には女性の肌の彫刻が施してある大きな門見える。

ｶﾂｺﾂ

　ｶﾂｺﾂ

｢……。｣

謎の老人は無言のまま門に近づいた。

ﾋﾟﾀｯ
｢ﾌﾝｯ!!｣
右の拳をあてると筋肉が振動し勁を放った。

ゴガッ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

門を粉砕すると何事も無かった様に老人は中に入って行った。

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>> 310 ｢がっはっはっ!ようこそ、我が船バルケンへ！｣
ウラノス将軍はすり鉢状になった闘技場の上部で観戦する台座に座っていた。

ｿﾞﾛｿﾞﾛ
百人程の兵士が幾つもの扉から出て来ると謎の老人を円に囲みレーザー銃や剣を構えた。

｢くだらん…。いつでも来い…｣
何も構えを取らず老人はただ闘技場の中央で立っている。

｢かかれ～ｯ!!｣

『おおーっ!!!｣

一斉に兵士たちは襲いかかった。


ワーーッ!!




｢……。｣
ｼｭｷﾝ




ﾄﾞｻｻ…
辺りは肉片が飛び散り一瞬にして血の海と化した。


｢ひぃ～ｯｯ!!｣

｢何だこいつは…!?｣
｢化け物だ!!｣


ｽﾞｵｯ
全身相手の血を浴びた老人のオーラは凄まじく鋭い眼孔を放つ。




そして、数秒後全ての兵士たちが訳が分からず無機質な肉塊へと化していった。

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>> 311 ｷﾞﾛｯ
謎の老人は、これだけかと言わんばかりにウラノス将軍を睨んだ。

｢がっはっはっ!!お主強いな！殺すには実に惜しい…どうだ儂の仲間にならんか。｣

｢……。｣

ズンズンズン

謎の老人は構わず闘技場の階段を上がって行く。

｢そうか、そんなに死にたいのか。まあいい、儂直々に手を下してやる。｣
そう言うと巨大なグレートアックスをヒョイと担いだ。

｢一陣の風っ!!｣
ｺﾞﾋｭｯ
ウラノスが両刃斧を振り下ろすと真空刃が老人目掛け迫って行く。

ズバァン

弾ける音がした。


ズンズンズン

老人は何事も無かったように階段を登り上がる。

｢がっはっはっ!ちょっと手を抜き過ぎた。まあいい、今度は本気で行くぞ。｣

｢うおぉぉぉぉぉぉっ!!旋風裂空斬!!!｣

豪快に両刃斧を連続で降り続けた。
ﾋﾞｭｵｯ ﾋﾞｭｵｯ ﾋﾞｭｵｯ
縦横斜め次々と真空刃が襲いかかる。


ド ン !!

老人は凄まじい黒いオーラを纏った。
そして、オーラに当たり真空刃はことごとくかき消された。
｢ばっ馬鹿な…こんな事が…｣
さっきまで高笑いをしていたウラノスから笑みが消えた。

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>> 312 ズイッ

｢……。｣
黒く激しいオーラを纏った老人はウラノス将軍に近づいた。
｢うっ…｣
だが、ｽｰｯと横を通り過ぎた。

ﾎﾞｿｯ
｢強者(つわもの)では無かったな…｣

ｽﾀｽﾀｽﾀ…


｢おい、この儂に恐れをなしたか!!｣
老人は無言で闘技場を出て行くのを見て内心ウラノスはﾎｯと安堵した。


｢一体何者なんだ？まあいい、大戦の英雄とやらの艦隊を潰すか。がっはっはっは……。｣

ｽﾞﾙ

｢なっ!?｣

　ｽﾞﾙｽﾞﾙ


ﾄﾞｼｬｯ　　ﾄﾞｼｬｯ

ウラノス将軍は縦から真っ二つにズレ崩れ落ちた。
謎の老人は残像すら見えない超々高速の剣を放っていたのであった。

そして、天王星戦闘鑑バルケンはたった一人の老人により沈黙した。

ｼｭｺﾞｰｰｯ

｢強者はいないのか。｣
次に最新式ステルス戦闘機が向かう先は木星重量戦闘鑑であった。

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>> 313 木星重量戦闘鑑ダライアス…

ｸﾞｳｫﾝｸﾞｳｫﾝｸﾞｳｫﾝ…
ギガ・グラビティ砲を放つ為ダライアスの動力が激しく回転している。

｢ｼﾞｭ、ジュピター将軍…｣

｢どうした？｣

｢ﾊｯ！それが…天王星戦闘鑑バルケンからの応答が途絶えました。｣

ズオッ
｢ふん! 敵に落とされたか。所詮は将軍の中でも下っ端気にする事は無い。でっ、超重力砲はいつ撃てる！｣

｢後、二分程です。｣
ゴガガガッ…

ｳﾞｨｰ ｳﾞｨｰ ｳﾞｨｰ
その時、凄まじい揺れと共に館内に警報音が鳴り響いた。


……

ゴガン ドゴオァ

｢俺様のカイザーフェニックスでも沈まないたぁなかなか頑丈な船だぜ。まぁ、そんかわりエネルギー砲の所はぶっ壊してやったがよ!!｣
魔水で三十代に若返った祖父はそう言うと魔神刀をデッキ中央の穴から抜き砕とラリスににやっと笑いｳｲﾝｸをした。

｢爺ちゃん、このまま船に穴を開けた場所から侵入しようぜ。｣
砕は鼻息を荒くした。

｢あぁ、そのつもりだ！｣
ﾁｬｷ
祖父は抜いた刀を背に背負った。

｢ラリスはシャドーmkⅢで待機してな。｣
(危ない目に少しでも合わせたくないからな…)
砕はラリスの肩を叩いた。

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>> 314 ｶﾞﾊﾞｯ
｢馬鹿言わないで!!砕、私も行くわ!!｣
手を払いのける。

｢でもよ…｣

｢もう、足手まといにはなりたくないの！｣
ラリスはｷｯとした顔で言うと四点ベルトを外しｼｰﾄから立ち上がりそのままﾊｯﾁに向かって歩いて行った。

｢ふっ、泣かせるじゃねぇか。砕…｣
祖父は砕の頭をｸｼｬｸｼｬにした。

｢へん！どうなっても、知らねえからな。｣
(ラリス、俺の気持ちも知らないで…)
ｼｰﾄを蹴るとラリスの後を追った。
砕とラリスの心は互いの事を心配していた。

｢さぁ、俺様も行くか…マリーンが教えてくれたピアスの鈴の音…嫌な予感がするが、しゃあねぇ。シャドー後は頼んだぜ。｣
PPP
｢ｶﾞｲ ﾑﾁｬｼｽｷﾞﾅｲﾃﾞﾈ
ﾀﾌﾞﾝﾑﾘﾀﾞｹﾄﾞ…｣

｢ふん、良く分かってるじゃねぇか。じゃあ行ってくるぜ。｣

ｳｨｰﾝ

三人は木星重量戦闘鑑ダライアスの鑑底にシャドーmkⅢで突っ込んだ穴からから侵入した。

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>> 315 ｢アイスシューティング!!｣

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ…

｢三重残像剣っ！｣

砕とラリスのコンビネーションで次々と排除しにくる敵兵を倒しながら鑑の操縦デッキを目指し進んで行く。

｢何だかんだ言ってもお前ら良いコンビだぜ。｣
祖父もレーザー銃の光線を軽々交わしながらステルス敵兵をあしらっていった。
｢……。｣ ｢……。｣
二人はお互いに顔を見合わせﾆﾔｯと笑った。

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
｢何この音…｣
船の中核まで来た時電子音が鳴った。

ｳｨｰ ｶﾞｼｬﾝ
　　ｳｨｰ ｶﾞｼｬﾝ
　　　　ｳｨｰ ｶﾞｼｬﾝ

何枚かの防護壁が降りて通路を塞ぐ。

ﾄﾞﾝ
｢何この扉…前に進めないじゃない…｣
ラリスが言うか言わないかのうちに
｢ラリス下がれ!!うおぉぉぉぉっ!!スティンガーブレイク!!!｣
砕のは漆黒の鎧にオーラを溜め爆発させ槍の様に剣を突き出しオーラを放出した。

ジュゴーーン

｢砕、やるな!!｣
｢凄い…。｣
防護壁は飴を火で炙ったようにﾄﾞﾛﾄﾞﾛに溶けていた。

｢へん！特訓のせいかだぜ。｣
砕は胸を張り得意げに言う。

ﾋﾞｼｭﾋﾞｼｭﾋﾞｼｭ

｢おわっ。｣
防護壁の後ろに隠れていた敵兵に攻撃を受け驚く砕であった。

｢ﾌｯ…爪が甘いな砕。｣
祖父はﾎﾞﾘﾎﾞﾘと頭を掻いた。

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>> 316 ﾁﾘﾝ…
(ﾁｯ！何だか悪い予感が増してきやがる…)
祖父はﾋﾟｱｽの鈴の音を聴くと辺りを見回した。

｢爺ちゃんどうしたんだよ!?｣
｢具合でも悪いんですか？｣
砕とラリスは汗をかいている祖父を見て心配した。

｢何でもねぇよ。｣
汗を拭うとｽﾀｽﾀと先に歩きだした。
だが、祖父は言葉とは裏腹に嫌な感じが更に増していた…。

ｶｯ　ｶｯ　ｶｯ
｢このｽｷｬﾆﾝｸﾞしたﾎﾛｸﾞﾗﾑﾏｯﾌﾟを見る限りもう少しで操縦デッキだな。｣
砕は戦闘鑑の地図を見るとﾌﾞﾙｯと震えた。

｢なんだ！怖いのか砕。｣

｢ﾌﾝ…武者震いだぜ。｣

ラリスはそのやり取りを見て笑った。

｢敵さんのお出ましだ！気を抜くなよ！｣
三人はオーラを溜め攻撃に備えた。

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>> 317 然し、デッキのハッチから出て来た数人の敵兵の様子がおかしい…

｢化け物…｣

ﾄﾞｼｬｯ
そう言うと、兵士は事切れその場に倒れた。



ズオォォォォォン



｢一体…｣
何か得体の知れない恐怖感に包まれｺﾞｷｭっと砕は唾を飲み込んだ。
ラリスも何かを感じたのか砕の背中にしがみついた。


｢まさか…｣
ﾌﾞﾙﾌﾞﾙと首を振る。
｢いや、こんな所に居る訳がねぇ…｣
祖父は昔味わった事のある圧倒的な者を思い出しなかなかデッキのハッチに踏み込む事が出来なかった…


ズオォォォォォン


｢へん！爺ちゃん、腰でも抜けたかよ！｣
｢砕!!｣
ｶｼｭ
そう言うと砕はラリスを振り切りハッチの中に入って行った。

｢待て!砕!!｣
祖父とラリスは後を追った。

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>> 318 祖父が砕の後からハッチに入ると、砕はその場で立ち尽くしていた。
そして肩越しに見える状況は老人を中心に敵兵は無惨に切り裂かれ床に倒れており、この船の大将らしき3m程ある分厚い全身鎧を身に着けている者はデッキの天井に叩きつけられ叫んでいた。

｢ｹﾞﾊｯ…貴様何者だ!!この私の攻撃を軽くいなすとは…｣
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷ
｢ぐうおぉぉおぉぉっ!!｣
ｶﾞｼｭｯ
ジュピター将軍は雄叫びをあげ天井から抜けると、大剣を振りかぶっるや否や天井を蹴り下に居る老人目掛け突っ込んだ。

｢グラビィティ・シュートオォォッ！！｣
重力を帯びた一撃をジュピターは老人に放つ。

ゴグン

凄まじい圧力が老人もろとも床にぶつかりクレーターの様に凹んだ。

老人は息を吸い込み脚に力を入れ踏ん張ると長剣で巨大な剣を受け止めた。

｢ﾌﾝ！我が重力の前には叶うまい…｣

｢……。｣
老人は凄まじい黒い オーラを放つ。

｢ぬうぅ!?｣
徐々にジュピター将軍の大剣が押し戻されていく。


砕と祖父、ラリスはその圧倒的な光景を目の前にし身動き一つ取れずただその闘いを観るだけであった。

• << 322 ドドン 老人の黒いオーラが一段と激しくなる。 ｶﾞｷｨｰｯ ジュピター将軍の大剣を弾き飛ばし、長剣を横に構え直す。刃先が段々と青白く輝き出すと｢暗黒龍剣…｣と呟いた。 ｢やはり…｣ 祖父は砕を押しのけ前に乗り出す。 ｢ぐうあぁっ!!トリプルグラビティ・シュートオォォッ!!!｣ ジュピターは外の二本の大剣を抜き三刀流になり剣の鍔にある小さなｽｲｯﾁを押し重力を発生させると床を蹴り斬りに行った。 ｢牙龍神撃…｣ 老人は超超高速で動き二人の体が交差する。 ｽﾞﾀﾝ　　　　　　ｽﾁｬ 二人の体はﾋﾟｸﾘとも動かない… 祖父等三人は息を飲んだ。 ｢ふっはっは！この勝負もらった！｣ 先に動いたのはジュピター将軍であった。 ﾊﾞｷﾝ 老人のｸﾞﾆｬｸﾞﾆｬに曲がった右肩の鋼鉄製のショルダーパットが床に落ちた。 だが、右手はどうもなってないらしく長剣を鞘に戻した。 ｢剣を鞘に納めるとは、このジュピターに恐れをなしたか！お前の体を押し潰してやるから、覚悟しろ。｣ ｢お前は死んでいる事にさえ気が付いていないらしい…｣ ｢こいつも強者では無かったな…｣ ﾎﾞｿｯと言うと祖父等がいるﾊｯﾁの方に歩き出した。

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皆さん、こんちくわ🍢作者のアル🍺です
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m ﾍﾟｺﾘ
🚀parallelworld🌏｢話つく｣後の簡単歴史を書こうと思います。

連合軍に勝利
セレナ女王、平和宣言をする。
⬇
マリーンは一週間後、アイシスの野戦病院で沙羅を出産。誰も知らない静かで小さな国のある小惑星に移住し結婚式を仲間だけで挙げる。然し、体の負担が大きくマリーンは力尽きる前に我が身を雷鳴刀に…凱はその刀を封印した。
⬇
沙羅十四歳、幼なじみの心優しい地質学者サムソンと結婚。翌年、砕を出産する。
⬇
沙羅二十歳、未知の惑星探索の為サムソン夫婦は民間探査船で調査に出たが行方不明に…砕、五歳。
⬇
この間に凱の故郷
ﾋﾟﾝﾀｺﾞ星雲ｳﾏﾝﾀﾞ星の狐人、砦(ﾗｲﾊﾞﾙ)が凱を訪ねる。｢話つく②｣参照
⬇
十年後…砕、十五歳。現在の物語に至る。

まあ、年表間違ってもそこは懐が広い読者の事だから大丈夫だと…💦
早く☔梅雨明けにならないかなぁ～とぼける作者🍺であった。

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>> 320 またまた作者のアル🍺です💦
いや～ｯ読み直してたら、んっ😲
早速訂正をば…😂

沙羅の結婚は十九歳で二十歳で砕を出産💦
⬇
沙羅二十五歳で未知の惑星探索に…💦因みにサムソンは沙羅の二歳年上です。

あ～焦った💦💦

あっ、ついでに関係スレを外伝
🚀parallelworld🌏から35年前の連合軍との闘い未だ現在進行中🔥☝😚

｢話つく｣
http://mikle.jp/zatsudan1/dispthread.cgi?th=10434

｢話つく②」
http://mikle.jp//zatsudan1/dispthread.cgi?th=22445

「話つく③」
http://mikle.jp//story/dispthread.cgi?th=1205

⬆
この本編を読めば、益々🚀parallelworld🌏が楽しくなります。

もう、間違い無いだろうか…😂
読者の皆さんそれでは💦

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>> 319 祖父が砕の後からハッチに入ると、砕はその場で立ち尽くしていた。 そして肩越しに見える状況は老人を中心に敵兵は無惨に切り裂かれ床に倒れており… ドドン

老人の黒いオーラが一段と激しくなる。
ｶﾞｷｨｰｯ
ジュピター将軍の大剣を弾き飛ばし、長剣を横に構え直す。刃先が段々と青白く輝き出すと｢暗黒龍剣…｣と呟いた。

｢やはり…｣
祖父は砕を押しのけ前に乗り出す。


｢ぐうあぁっ!!トリプルグラビティ・シュートオォォッ!!!｣

ジュピターは外の二本の大剣を抜き三刀流になり剣の鍔にある小さなｽｲｯﾁを押し重力を発生させると床を蹴り斬りに行った。
｢牙龍神撃…｣
老人は超超高速で動き二人の体が交差する。

ｽﾞﾀﾝ　　　　　　ｽﾁｬ

二人の体はﾋﾟｸﾘとも動かない…
祖父等三人は息を飲んだ。

｢ふっはっは！この勝負もらった！｣
先に動いたのはジュピター将軍であった。

ﾊﾞｷﾝ
老人のｸﾞﾆｬｸﾞﾆｬに曲がった右肩の鋼鉄製のショルダーパットが床に落ちた。
だが、右手はどうもなってないらしく長剣を鞘に戻した。

｢剣を鞘に納めるとは、このジュピターに恐れをなしたか！お前の体を押し潰してやるから、覚悟しろ。｣

｢お前は死んでいる事にさえ気が付いていないらしい…｣

｢こいつも強者では無かったな…｣
ﾎﾞｿｯと言うと祖父等がいるﾊｯﾁの方に歩き出した。

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>> 322 ｢待て、貴様！何、馬鹿なこ……。｣

ｽﾞﾙﾘ

｢があぁぁぁぁっ!!｣
天王星ウラノス将軍を切り裂いた技と同じで体を両手で押さえようとするが真っ二つ分かれ木星ジュピター将軍は絶命した。

ズドン　　　ズドン

砕とラリスは今まで味わった事の無い圧倒的力を見せられ声が出なかった。

｢お前等、シャドーmkⅢに戻れ!!｣

｢爺ちゃんはどうするんだ？｣

｢俺様は…。｣
ｷﾞｭｵｯ
ｷｯと謎の老人を祖父は睨むと拳を握った。
｢いいか兎に角、砕、ラリス行くんだ。｣
二人の肩にﾎﾟﾝと祖父は手を置いた。

｢凱さん、私サポートします。｣

｢足手まといになるだけだ。｣

｢ラリス…行こうぜ。爺ちゃんの言う通りだ。｣
砕と祖父は目で語ると頷きラリスを連れﾊｯﾁから出て行った。

謎の老人は祖父のもう直ぐそばに歩んで来ていた。
ﾁｬｷ
｢ｼｰﾗ星冬の大吹雪に世話になった以来35年振りだな。｣
祖父は漆黒の鎧にオーラを溜め奇妙な刀を背から抜くと腰を落とし刀の刃を上に向け前に突き出し左手を峯に添え構えを取った。

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>> 323 ｢……。｣
謎の老人は鋭い鷹のような眼孔になる。だが、祖父も虎のような野獣の目で睨み返す。

｢サラムよ！炎を我が剣に宿せ…｣

ゴオッ

｢七重残像剣んっ!!｣ﾌﾞｰﾝ
ｻﾞｼｭｯ
炎を魔神刀に宿した祖父は七人に分身すると床を蹴り老人をガシッと捕まえ天井に放り投げた。

｢逝っちまいな雷!!｣

｢『天!!』｣

｢『地!!』｣

｢『人!!』｣

祖父は素早くジャンプすると上下左右から雷(らい)と呼んだ老人を斬りつけ、その後床に叩きつけた。

ドゴオァァァァッ

鈍い音がデッキに響き渡ると同時に、七人の体から老人を目掛け凄まじいオーラを放った。

｢デッド・ツェッペリオン!!!｣

ゴガアアアァァァァァッ

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ
凄まじいオーラのエネルギー波で床がドロドロに溶け落ち下の階の部屋が覗いていた。

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>> 324 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……

残骸を見てみると老人の物では無く、ジュピター将軍の鎧のかけらがあるだけであった…

｢んだとっ!!｣
その瞬間背後から身の毛がよだつものを感じ祖父は横に跳躍した。

ｶﾞｼｭﾝ

祖父の髪の毛が舞う。

｢ほう…良くぞ超々高速の一撃かわした。｣

｢ふん！一回、太刀筋見たからな。今度は、こっちの番だぜ!!｣｣
奇妙な刀が青白く輝く。
｢おおぉぉぉぉぉっ!!!ガイ・ブレイドォォォッ!!!｣
ﾄﾞｷﾞｭｰｯ
青白いオーラに包まれ超高速で突っ込んだ。

｢笑止…暗黒龍剣…｣
ズオオォォォン

｢だから、言ったろ太刀筋は見たってなぁ!!ガイ・トルネード｣
｢牙龍神撃…｣
更に祖父の体は加速し老人に向かって業火を纏い回転しながら超々高速の技と激突した。

ゴガァｯ

二人の技の威力は凄まじく衝撃波が起き両方に弾け飛んだ。

｢流石、元連合軍総隊長の雷…いや、クリスの兄貴だぜ…ぐはっ…｣
祖父の口から血が滴り落ちる。

｢……。｣
老人は無言で立ち上がった。

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>> 325 ｢まだだ、雷！七重残像剣…修羅爆炎斬り!!!｣

ゴガガガガッ

祖父は老人を中心に円で囲むと炎を帯びた刀で素早い斬撃を繰り出していく。

ｶﾞｷｶﾞｷｶﾞｷｨｰﾝ

然し、全ての攻撃を弾かれる。

｢げはっげはっ…ﾁｯ!奥義を連発し過ぎたか…｣
祖父は何度も吐血をした。

｢お前、病にかかっているな…それも、黒死病…｣

｢それがどうした!!｣

｢久々にお前程の強者と巡り会ったのにな…｣


｢さっき、隣りにいたお前と同じ目を持った奴が居たな。｣

｢砕の事か!?｣
ｷﾞｯと老人を睨み付ける。

｢ふっ、気が変わった。精々、砕とやらにお前の技を叩き込むんだな。｣
ﾁﾝ
老人は鞘に長剣を納めるとデッキのﾊｯﾁに向かった。

｢てめぇ、逃げるのかよ。｣
ｺﾞｳﾝ
床を殴りつけると祖父は奇妙な形の刀を床に刺し片膝をついてゆっくりと立ち上がる。

｢……。｣
ｳｨｰﾝ
然し、老人は祖父の言葉を気にもとめずそのままﾊｯﾁから出て行った。

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>> 326 火星重火力戦闘鑑レッドファイヤー…

ｸﾞｵﾝ ｸﾞｵﾝ ｸﾞｵﾝ

｢何っ!!天王星のウラノスと木星のジュピターが撃破されただと!!｣
ｶﾞｺﾞｯ
派手で真っ赤な戦闘鑑そして将軍の中では切り込み特攻隊である炎のマルス将軍は激昂しデッキの壁を蹴った。

｢おい、お前ら両将軍の弔い合戦だ！この船の重火力と言う名が伊達じゃないことを大戦の英雄って奴らに思い知らせてやる。｣
そう言うと兵士に手を上げた。

｢ﾊｯ！フォームチェンジ開始！｣
ｶｼｬｶｼｬ
一斉に兵士等は動き出す。

グィーン グィーン
レッドファイヤーの船首から船尾まで左右に別れ真ん中には超ド級の砲門が現れる。

ガシャーッ

｢各小型艇は避難せよ。もう直ぐバスター砲が発射される。繰り返す！各小型艇は避難せよ。｣




戦闘鑑ネプチューン
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢どうした!?敵の小型艇が散って行くぞ!?｣
竜人はレーダーを観ながら不思議に思った。

｢怖じ気づいたんじゃ無いの。アルミの攻撃が正確で…｣
女性は竜人艦隊に指揮をしながら冗談まじりに話した。

｢…。｣
ｶｼｬｶｼｬ
アルミは聴こえているのか黙々と敵小型艇を撃ち落としている。

メカニックは竜人がいるレーダーに近づき覗いた。

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>> 327 ｢キック、この動きは…昔、連合軍がＸ砲を放とうとした時の陣型じゃないか!?｣

｢という事はデカい一発が来る可能性が高いと言うことだなセロ。｣
ｺﾞｸｯと唾を飲み竜人は聞き返す。

｢あぁそうだ！｣
メカニックは額の汗を拭い、ｷｬｯﾌﾟ帽を被りなおした。

｢クリス、大変だ！｣

｢どうした?｣

｢どうやら、この船にデカい花火を上げさせたいみたいだ。｣

｢左右に散ってるみたいだから、前方か後方からだな。｣

｢さっき、凱が言っていた後方からの攻撃か…｣

『ソイツはねぇな。』ｶﾞｯ
いきなりシャドーmkⅢから連絡が入った。

｢凱、大丈夫だったか。｣

『あぁ後方の将軍…船は落ちた。』ｶﾞｯ

｢流石は凱一行だな。｣
女性は笑った。

『……。』

｢どうした?｣

『…お前の兄貴…雷がやった…』ｶﾞｯ

｢えっ兄さんが……｣
女性は言葉を失った。

｢凱、雷は今どこに…｣
クリスと雷と幼なじみのメカニックは女性の気持ちを察し代わりに尋ねた。
そして、攻撃中のアルミも師匠の名が突然出た為、会話に聞き耳を立てた。

• << 331 『…未だに、剛の者を探してる感じだな。』ｶﾞｯ ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ ｢さっき感じたものは、やはり師匠だったか…。で、師匠は…｣ 敵小型艇を攻撃しながらもアルミはメカニックと同じ質問を祖父にした。 『それが、俺様とバトル後に又行方をくらましやがった。』ｶﾞｯ ｢師匠らしい…再び強者を探す旅に出たか…｣ 全身黄金の鎧に身を包まれて表情は分からないアルミだが、ﾆﾔｯと微笑む感じがした。 『そういや、お前等！何慌ててたんだ！』ｶﾞｯ ｢はっ… そうだ！ 全鑑に巨大ビーム砲がくるのを伝えなくては…｣ 女性は我に返ると指示を出した。 ｢竜人艦隊、敵直ちに海王星宙域から離脱準備!!敵巨大ビーム砲がくると思われる。ショートコスモワープで回避せよ!!｣ 『了解!!』 竜人艦隊の艦長から返事が入る。 ｢凱、あなたのの小型船もこの船に帰鑑せずに避難して。｣ 『ああ、分かった。砕とラリスのお守りをしとくから早いとこ拾ってくれよ。』『爺ちゃん、子供扱いするな～ｯ！』ｶﾞｯ 祖父の横で砕が叫んだとこで通信が切れた。 ｢さぁ、ショートコスモワープ行くよ！準備急いで!!｣ 女性は兄の想いを振り切るかのように叫んだ。

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☆ アルさんへ ☆


今晩わ🌙✨

まだ全部読めてませんが(申し訳ございません)拝見させて頂いております📖


砕＆ラリスの恋愛の行方も気になりますし、周囲を取り巻く戦いの状況もハラハラします(>_<)


面白い小説だと思いますので、更新頑張って下さいね!

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>> 329 澪さん、拙い小説を読んで貰ってありがとう😚
なるべく｢話つく｣とリンクさせ🚀🌏を書くように心がけとります😂
砕とラリスの恋の行方はまだどうなるか未定…💦
戦闘はなるべく技などを出すファンタジーとちょっと恐さを混じり合わせた文章作りをしてます☝
澪さんの黒い十字架の更新した奴はチェックしとります😁
これからもボチボチ🚀🌏更新しますが応援お願いします。
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m ﾍﾟｺﾘ
では、また集いにて😉
アル🍺

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>> 328 ｢キック、この動きは…昔、連合軍がＸ砲を放とうとした時の陣型じゃないか!?｣ ｢という事はデカい一発が来る可能性が高いと言うことだなセロ。… 『…未だに、剛の者を探してる感じだな。』ｶﾞｯ


ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ
｢さっき感じたものは、やはり師匠だったか…。で、師匠は…｣
敵小型艇を攻撃しながらもアルミはメカニックと同じ質問を祖父にした。

『それが、俺様とバトル後に又行方をくらましやがった。』ｶﾞｯ

｢師匠らしい…再び強者を探す旅に出たか…｣
全身黄金の鎧に身を包まれて表情は分からないアルミだが、ﾆﾔｯと微笑む感じがした。

『そういや、お前等！何慌ててたんだ！』ｶﾞｯ

｢はっ…
そうだ！
全鑑に巨大ビーム砲がくるのを伝えなくては…｣
女性は我に返ると指示を出した。
｢竜人艦隊、敵直ちに海王星宙域から離脱準備!!敵巨大ビーム砲がくると思われる。ショートコスモワープで回避せよ!!｣
『了解!!』
竜人艦隊の艦長から返事が入る。

｢凱、あなたのの小型船もこの船に帰鑑せずに避難して。｣

『ああ、分かった。砕とラリスのお守りをしとくから早いとこ拾ってくれよ。』『爺ちゃん、子供扱いするな～ｯ！』ｶﾞｯ
祖父の横で砕が叫んだとこで通信が切れた。

｢さぁ、ショートコスモワープ行くよ！準備急いで!!｣
女性は兄の想いを振り切るかのように叫んだ。

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>> 331 『クリスさん、竜人艦隊の宇宙で闘っているドラゴンフォームした同朋の収容に手間取っています。まだ、三分の二しか出来ておりません…収容仕切れていない鑑を残し、先に行って下さい。』

｢そんな事出来るわけ無いだろ！｣
ﾄﾞﾝ
女性はデスクを叩いた。
その肩にそっと竜人が手を置き左右に首を振った。
｢キック…。｣

重火力戦闘鑑レッドファイヤー…
ギュｸﾞｵﾝ ギュｸﾞｵﾝ ギュｸﾞｵﾝ
鑑首の巨大な穴に凄まじいエネルギーが集束する。
ﾋﾟｷｨｰﾝ
｢マルス将軍！エネルギー充填150%…バスター砲発射準備完了しました!!｣

｢ハーッハッハッ!!乗っ取られた太陽系軍海王星戦闘鑑ネプチューンに大戦の英雄が乗っていたな。ちょうど同じ、海王星宙域で塵になるがいい!!｣
｢バスター砲ううぅっ発射ぁぁぁぁっ!!!｣
ｶﾁｯ
マルス将軍は戦闘鑑ネプチューンにﾀｰｹﾞｯﾄｵﾝしﾄﾘｶﾞｰを引いた。

ピ　カ ー　ー　ｯ

辺りを飲み込む程の光を発した。

ドギュオォォォォォォッ

竜人艦隊そして近くの小惑星や木星超重量戦闘鑑ダライアス艦隊を光は飲み込んでいく…巨大なエネルギー波が通り過ぎた後は、跡形も無く塵と化した。
そして、辺りは静寂に包まれやがてレッドファイヤーの動力音だけが鳴り響く…

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>> 332 ｢大戦の英雄恐るるに足りん!｣
マルス将軍はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観ながらそう言うと高笑いをした。
｢…相手艦隊ショートコスモワープでバスター砲を回避した模様です。｣

｢何だと!!?｣
ｺﾞｳｯ
マルスの両手に炎が現れ近くの兵士の顔を右手で鷲掴みにした。
｢ﾋｯ!｣
ｼﾞｭｵｼﾞｭﾙﾙ
兵士の顔はグツグツと煮えたぎったシチューのように溶けていった。
｢ｺﾝﾋﾟｭｰﾀｰの計算によりますと木星宙域に移動したものと思われます。｣
それを見ていた他の兵士が慌てて報告する。

｢ふざけた真似しやがって！見つけて燃やし尽くしてやる!!｣
マルスは吼えた。


木星宙域…
戦闘鑑ネプチューン…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢みんな、無事か？｣
女性はデッキ内を見回し心配した。
｢流石にヒヤッとした。｣
メカニックの顔はまだ青ざめている。
｢本当に危機一髪だったな…数秒遅れていたら高出力ビーム砲の餌食になっていたところだ。｣
竜人も溜め息をﾎｯとつく。
アルミだけは何事も無かったかのようにﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見つめていた。
｢竜人艦隊被害はどうだ？｣
竜人は直ぐ通信をとった。
『艦隊の五分の一が…壊滅しました。』
｢…そうか…。｣
竜人族の皇子であるキックは肩を落とした。

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>> 333 ｢ふう～ｯ。何とかギリギリ間に合ったようだな。｣
操縦レバーを握ったまま祖父はﾎｯとため息をついた。

｢!?｣
ラリスがﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観て木星の大きさに目を丸くした。

｢あのよう爺ちゃん、竜人艦隊とはぐれたみたいだぜ…｣

｢男が小せぇ事がたがた気にするな。取り敢えずあの巨大なビームから助かっただけ良しとするんだな。｣
ｷｭﾎﾟｯ
腰袋から手のひら位の酒瓶を出すと口でコルクを抜いた。

ｺﾞｷｭｺﾞｷｭｺﾞｷｭ
｢ぷは～ｯ！くぅ～腸(はらわた)に染みわたるぜ。｣
唇を右腕で拭うとﾎﾟﾝと砕に酒瓶を放り投げた。
｢うわっ！｣
｢お前も景気付けに呑んどけよ。それとも、お子ちゃまだから、それくらいの度数呑めねぇか。｣
祖父はﾆﾔﾘと笑った。

｢へん！こんなの大したことねぇよ。｣
(このクソじじい…)

｢砕！あなた弱いんだから…｣
ラリスが制するのも聞かず一気に飲み干した。
案の定、砕は目を回し床に倒れた。

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>> 334 ｢ラリス、このシグナルが見えるかの？｣
ﾁｶｯ ﾁｶｯ
魔水の効果が切れ、元の姿に戻った祖父は、操縦席の小さく緑色に光るﾗﾝﾌﾟを指差した。

｢はい。見えます。｣
ラリスは膝枕をし砕を介抱しながら指刺された方を見た。

｢これは、10年前に行方不明になった探査船からのSOS発信をキャッチしとるんじゃ…｣
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙから見える星空を遠い目をして見つめた。

｢それって、まさか…｣

｢ああ、そうじゃ。この近くの何処かに儂の娘…いや、砕の両親が乗っていた探査船が居るはずなんじゃ。｣
祖父はそう言うと眠っている砕の方を向き話しを続ける。

｢デカくなったって、行方不明の親の事を聞くと動揺する筈じゃからの。それに、生きているか死んでいるかも分からん。だからの、クリス等と合流したら、儂独りで探査船を捜すつもりじゃ。｣

｢それで砕にお酒を…｣

｢どれ…。｣
ｶﾞﾊﾞｯ
ラリスの膝枕で幸せそうに寝ている砕を左肩に担ぎ上げた。
｢砕には内緒じゃよ。後、未知の敵船が来ないかレーダーをチェックしといてくれ。｣
｢はい。｣
ｳｨｰﾝ
そう言うと祖父はﾊｯﾁから出て行った。

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>> 335 巨大なガスが渦巻く木星…それを取り巻き煌めくオーロラを横目に大戦の英雄を乗せた戦闘鑑ネプチューンと竜人艦隊は戦闘による戦闘で疲れをとる為に、一時の休憩を取っていた。

戦闘鑑ネプチューン…
ｶﾀﾝ
｢ふう～ｯ ご馳走様。ここは、キッチンロボが料理作ってくれるから助かるわ。｣
口を布で拭くと女性は食堂のテーブルを離れた。
そして、その横でアルミは相変わらず、その話を聞いているのかいないのか顔に黄金の鎧甲を付けたまま、黙々と食べている。
｢それにしても、未知の惑星の敵は凄い戦闘力を持った連中ばかりだな。おっとそう来たか…。｣
ｺﾄｯ
｢セロも年老いて益々弱気になってるんじゃないか。チェックメイト。｣
｢ｳｯ まった！キック。｣
既に食事を終えているメカニックと竜人はチェスをして疲れを癒やしていた。

｢然し、凱はどの辺ほっつき歩いてるんだか…｣
と、そこへ祖父からの通信が入った。
｢噂をすれば何とやら…｣
ﾎﾞｿｯと漏らした。
『何か、言ったかの?』
｢いや、別に。｣
『もう少しで合流するから格納庫に入れるようしといてくれ頼んだぞい。』
｢ったく、昔と全然ワンマンなところは変わってないわね。｣
言葉では怒っているが女性の顔は微笑んでいた。

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>> 336 ｸﾞｨｰﾝ
｢ん～ｯこの辺りから微弱なSOS発信をキャッチしたんじゃがのう。ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ…｣

PPP
｢ｶﾞｲ ﾄｼﾅﾝﾀﾞｶﾗ ﾅﾆｶﾊｵｯﾀﾗ…｣

｢ふん、うるさいわい！まだ儂は若いん…ﾊｯｸｼｮｲ!!｣

｢ﾀﾞｶﾗ ｲﾜﾝｺｯﾁｬﾅｲ｣

女性等が乗る船に眠っている砕とラリスを預けると祖父はメタルシルバーのシャドーmkⅢに再び乗り込み探索船の捜索をしていた。
そこは木星の衛星らしく表面は厚い氷で覆われている。
その上に着陸しシャドーに搭載させている掘削ドリルで信号を頼りに氷を掘進む。

ｺﾞｳﾝ
ｺﾞｳﾝ
ｺﾞｳﾝ

｢然し深いのう…｣

｢ｺｵﾘﾉｱﾂｻﾊ ｵﾖｿ5ｷﾛﾒｰﾄﾙ ｿﾉｼﾀﾊ ﾐｽﾞｶﾞ50ｷﾛﾒｰﾙ ｿｼﾃｺﾉ ｴｲｾｲﾉﾁﾋｮｳﾄﾅｯﾃｲﾙ｣

｢で、シャドー探索船のSOSはどの辺りで発信されとるのかの？｣

｢4ｷﾛﾒｰﾄﾙﾁﾃﾝﾀﾞﾅ ﾄﾞﾘﾙﾉｼｭﾂﾘｮｸｦ ｻｲﾀﾞｲﾆｼﾃﾓｱﾄ30ﾌﾟﾝﾊｶｶﾙ｣

｢まだ、時間はあるの…｣
ｳｨーﾝ ｶﾞｼｬ
祖父がｼｰﾄの横のﾎﾞﾀﾝを押すと熱々の飲み物が出て来た。
それをﾌｳﾌｳと冷やしながら美味しそうに啜った。

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>> 337 ｺﾞｳﾝ
ｺﾞｳﾝ
ｺﾞｳﾝ

PPP
｢ﾏﾓﾅｸ SOSﾊｯｼﾝﾁﾃﾝ
ｸｳﾄﾞｳｶﾞ ﾃﾞｷﾃｲﾙﾐﾀｲﾀﾞ｣

｢シャドー、ネオチタンアームに切り替えるぞい。｣

｢ﾘｮｳｶｲ!｣
ｳｨｰｯ
ｶﾞｼｬﾝ　　ｶﾞｼｬﾝ
シャドーmkⅢの両サイドからロボットのアームが出てくると祖父は巧みにアームレバーを操作する。
｢ご対面じゃ。｣
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…

映像を見て目を細めた。
｢やはり…。｣
分厚い氷を砕くとそこには十年前に行方不明になった探査船の姿がﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映っていた。
いてもたってもいられなくなった祖父は小型艇の外に飛び出し、滑りながらも探査船に向かった。

｢ﾊｯﾁが凍りついて開かん!!こうなったら…ぬんっ！｣
ｺﾞｶﾞｧｯ
漆黒の鎧にオーラを溜めると魔神刀から放出させガイ・ブレイドを放った。
ﾊｯﾁを壊し船の中に入るとギョッとした。船に乗っている人々が凍りついている。
｢沙羅あぁぁっ!!｣
愛娘の名を呼びながら一つ一つ部屋のﾊｯﾁを壊し確認していった。

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>> 338 ｢くっ！何処にいるんじゃあ!!ぜぇぜぇ…｣
幾つ目の部屋を開けたか分からないぐらいﾊｯﾁを壊しながら捜すが、なかなか見つけきれない為、祖父に疲労の翳りが見えてきた。

｢ｶﾞｲ ｷﾞｬｸﾆｺｵﾘﾂﾞｹﾃﾞ ﾗｯｷｰﾀﾞ｣

｢何じゃと!?｣

｢ﾂﾏﾘ ｺｰﾙﾄﾞｽﾘｰﾌﾟﾃﾞ ｶｼｼﾞｮｳﾀｲﾆﾅｯﾃｲﾙﾀﾞｹﾅﾗ ﾀｽｶﾙﾐｺﾐﾊｱﾙ｣

｢本当か！｣

｢!?｣
その時、一瞬デッキの隅に重なりあって、うつ伏せになってるのが目に入った。

｢沙羅あぁぁっ!!サムソンんっ!!｣
行方不明から十年の時を忘れるような昔のままの姿で氷に閉ざされている。
然し、この衛星に追突した時に大破したのであろう…その代償は大きく無惨なものであった。
フロント部分には穴が開きｼｰﾄに座っている沙羅を庇うようにサムソンが覆い被さっている。そして、サムソンの背中には巨大な鉄の破片が墓標のように立っていた。

｢そんな…｣
祖父はその場にｶﾞｸﾘと膝を落とした。

• << 341 ｺﾞｵｩﾝ ｺﾞｵｩﾝ ｢嘘じゃ～っ!!嘘じゃと言ってくれ…｣ コールドスリープで仮死状態ままだと思っていた祖父は床を叩きそして頬を大粒の涙が滴っていった… ｢ｶﾞｲ… ｳｴﾆｶﾌﾞｻｯﾃｲﾙ ｻﾑｿﾝﾊﾀﾞﾒﾀﾞ… ﾃﾞﾓ ﾖｸﾐﾃﾐﾅ ｻﾗﾉ ﾃﾂﾉﾊﾍﾝﾊ ｽﾚｽﾚﾆﾊｽﾞﾚﾃ ﾌﾞｼﾞﾀﾞ!｣ ｢何じゃと!?｣ 右腕で涙を拭くとガバッと立ち上がり二人がいるｼｰﾄに近づいた。 ｢奇跡じゃ…サムソンすまん…娘をありがとう。｣ 左腕を胸にあて目を瞑り冥福を祈った。 …… ｢ふう、これでよし。本当は儂が持っている魔水を飲ませたいとこじゃが、どんな副作用が起こるかわからん。後は、クリス等がいる戦闘鑑クラーケンの生命維持装置のバイオ水溶液に浸ければ回復するじゃろ。｣ 探査船からシャドーmkⅢに氷漬けの沙羅と学者たち二人を運び出しシャワールームにゆっくり置くと操縦席に急いだ。 ｢よし、シャドー発進準備コアブースター始動じゃ！｣ ｢ﾘｮｳｶｲ!｣ ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

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>> 339 作者のアル🍺です😚
読者の皆さん、暑中見舞い申し上げます🙇
さて🚀🌏の物語を読み直したところ
レス327からクリス等が乗る戦闘鑑の名前を間違ってました😂
海王星
戦闘鑑ネプチューン❌
⬇
海王星
戦闘鑑クラーケン⭕
です💦
いつも間違って
す、すいましぇん😂💦💦
この暑いせいでボケたか、それとも🍺の飲み過ぎのせいか…😳💫
これからも、宜しくお願いします。
　　　〆 💦
m⊆(_ _)⊇mﾍﾟｺﾘ

ドボン!!
　　　⌒ヽ⌒⌒) つ
　 ⊂ ヽヽ||/ ／。゜
　　ｃ。　　 ) っつ
　　　ヾ丶　/／／
￣二三((｜∥||))三￣
　　=≡ヾ＝＝ｿ≡=
　　　　｡ﾟoﾟo｡ﾟ。
　　　　 ｡ﾟoﾟ｡。
　／|／|。ﾟﾉﾉﾉ
（∀^⊂三｡ﾟ。
　ﾟ｡ﾟﾟ。゜
皆さん、毒クラゲには気を付けましょう
アル🍺

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>> 339 ｢くっ！何処にいるんじゃあ!!ぜぇぜぇ…｣ 幾つ目の部屋を開けたか分からないぐらいﾊｯﾁを壊しながら捜すが、なかなか見つけきれない為、祖父に… ｺﾞｵｩﾝ ｺﾞｵｩﾝ
｢嘘じゃ～っ!!嘘じゃと言ってくれ…｣
コールドスリープで仮死状態ままだと思っていた祖父は床を叩きそして頬を大粒の涙が滴っていった…



｢ｶﾞｲ…
ｳｴﾆｶﾌﾞｻｯﾃｲﾙ ｻﾑｿﾝﾊﾀﾞﾒﾀﾞ…
ﾃﾞﾓ ﾖｸﾐﾃﾐﾅ ｻﾗﾉ ﾃﾂﾉﾊﾍﾝﾊ ｽﾚｽﾚﾆﾊｽﾞﾚﾃ ﾌﾞｼﾞﾀﾞ!｣

｢何じゃと!?｣
右腕で涙を拭くとガバッと立ち上がり二人がいるｼｰﾄに近づいた。

｢奇跡じゃ…サムソンすまん…娘をありがとう。｣
左腕を胸にあて目を瞑り冥福を祈った。
……

｢ふう、これでよし。本当は儂が持っている魔水を飲ませたいとこじゃが、どんな副作用が起こるかわからん。後は、クリス等がいる戦闘鑑クラーケンの生命維持装置のバイオ水溶液に浸ければ回復するじゃろ。｣
探査船からシャドーmkⅢに氷漬けの沙羅と学者たち二人を運び出しシャワールームにゆっくり置くと操縦席に急いだ。

｢よし、シャドー発進準備コアブースター始動じゃ！｣
｢ﾘｮｳｶｲ!｣

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

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>> 341 ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴゴ…

｢どうした!?シャドー!!｣
船体が揺れる。

PPP
｢ｶﾞｲ ﾐｶｸﾆﾝ ｾｲﾀｲﾊﾝﾉｳ ｷｭｳｿｸｾｯｷﾝﾁｭｳ!｣

｢こんな氷塊の中をか？｣

ゴゴゴゴゴゴ…

音が近づくに連れ揺れも激しくなる。
｢発進じゃ！｣
ｶﾞｼｬ
祖父は、操縦レバーを握り締めるとシャドーmkⅢを垂直に発進させ氷の塊を交わしながら元来た穴の中に向かった。

ジュオッ

小型艇の後方から、透明でスライム状の巨大な物体が現れるとクラゲの様に体を動かし下から何かを吐き出しながら向かってくる。

｢うおぉぉぉぉっ!!巨大なクラゲの化けもんじゃあ!!｣
謎の生命体が何かを吐き出す。

ブシャーッ

船のブースター部分に液体がかかるとｼﾞｭｵｯと音を立て少しずつ溶け出す。

｢!?｣

｢ｶｲｾｷﾉｹｯｶ ﾂﾖｲｻﾝﾀﾞ…
ﾓｳ ｵｼﾏｲﾀﾞ ｶﾐｻﾏ…｣

｢AIの癖に神頼みするんじゃないわ。儂に任せるんじゃ。｣
そう言うとレバーの横のｽｲｯﾁを押した。

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>> 342 ｢ハイパーブースター並びにシールドＯＮじゃ!!｣

シュゴアァァァ―ッ
後ろの噴射口から激しく炎を吐き出と、初めに掘り進んだ穴に突入する。

ゴゴゴゴゴゴ…

｢ふう～ｯ これで一安心じゃわい。｣
ﾎｯと溜め息をつく。だが、掘ってきた穴は狭く猛スピードで飛んでいる為、祖父は全神経を操縦レバーに集中させた。

PPP
｢ｶﾞｲ ﾀｲﾍﾝﾀﾞ ﾏﾀﾞ ｵｯﾃｸﾙ｣

｢このスピードなら大丈夫じゃ。｣

｢ｿﾚｶﾞ…｣

｢どうしたんじゃ？｣

｢ｻｯｷﾉ ﾂﾖｲｻﾝﾃﾞ ﾋﾀﾞﾘｶﾞﾜﾉ ﾌﾞｰｽﾀｰﾉﾁｮｳｼｶﾞ ﾜﾙｲ…｣

｢何じゃと!?何故早くいわん！｣
ｺﾞｳﾝｯ
ﾎﾞｶﾞｧﾝ
その言葉と同時ぐらいに左側のﾌﾞｰｽﾀｰの横から火を噴き黒煙を上げる。

ｶﾞｽ ｶﾞｽ ガザガ…

バランスを崩した船体は、氷塊にこすりつけられながら、氷の外を目指す。

｢ｼｰﾙﾄﾞ90%ﾏﾃﾞﾃｲｶ ｼｶﾓ ｼﾞｮｼﾞｮﾆｳｼﾛｶﾗ ｵｲﾂｶﾚﾃｲﾙ…｣

｢流石にヤバいかの…｣
祖父の額からは汗が滴り落ち、操縦レバーを強く握りしめていた。

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>> 343 ガゴゴガッ

｢ｼｰﾙﾄﾞ80%ﾏﾃﾞﾃｲｶ…
ﾄﾞｳｽﾙﾝﾀﾞ ｶﾞｲ!!｣

｢はぁ～やれやれ、愛娘の為じゃ仕方ないのう…もっと年寄りをいたわって欲しいもんじゃ。｣
｢シャドー自動操縦頼んだぞい。儂が外に出れる様にｽﾋﾟｰﾄﾞを落としてくれ。｣

｢ﾘｮｳｶｲ!｣

面倒くさそうに、祖父はそう言うとﾚﾊﾞｰを離し腰袋から人差し指程のカプセルを取り出すとその場に放り投げた。
ﾎﾞｼｭ
それは、厚さ1mm程の透明な全身防御スーツに歯に取り付ける超小型酸素ボンベと人型用の小型ブースターだった。
ｶﾁｬｶﾁｬ
｢じゃ行って来るかの。｣
重い足取りで操縦室のﾊｯﾁを出て行った。

……

ｼｭｺﾞｺﾞｰｯ
｢全くお前さんのせいで、さっさと終わらせるかの。｣
化け物くらげに文句を言うと魔神刀を構え漆黒の鎧にオーラを溜め始めた。
攻撃されると分かったのか、次々に強烈な酸を吐き出し狙って来る。
ｼﾞｭｵ 　　ｼﾞｭｵ
　　　ｼﾞｭｵ
　　ｼﾞｭｵ　　ｼﾞｭｵ
｢うおっと！危ない危ない。んじゃ、こっちの番じゃ！｣
ｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝ
｢ぬうおぉぉぉぉっ!!!ガイ・ブレイドじゃっ!!｣
極限までオーラを溜めると渾身の力を込め放った。

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>> 344 ズゴオォォォォッ

｢うりゃりゃりゃりゃあっ!!｣
ふわふわした頭部から下部まで突き抜ける。激しい閃光が氷に反射し綺麗なﾌﾟﾘｽﾞﾑを映し出す。

｢これで、化けもんクラゲの刺身の出来上がりじゃ！｣
真っ二つになって真っ暗な穴の底に落ちていった。

｢さて、シャドーmkⅢの左のブースターを修理しに戻るかの。｣
祖父は背中に背負っている小型ブースターのﾚﾊﾞｰを操作し上昇した。
ｼｭｺﾞｰｯ
……
上に到着すると氷の表面にﾈｵﾁﾀﾝのアンカーを左右突き刺しシャドーmkⅢ
が待機していた。

PPP
｢ﾅﾝﾄｶ ﾌﾞｼﾞﾀﾞｯﾀﾐﾀｲﾀﾞﾈ｣
ｳｨｰ
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁﾊﾞﾁ
｢儂を誰じゃと思っとる。｣
左腕のブレスレットに話しながら船体のダメージを受けた部分を修理する。

｢然し、ガタがきたのう。｣
｢ﾀﾞﾚｶｻﾝｶﾞ ｱﾗｲｳﾝﾃﾝｽﾙｾｲﾃﾞ…｣
｢何か言ったかの。｣
｢ｲﾔ ﾍﾞﾂﾆ…｣
｢そういや、よくこの船を改造してくれたナナはどうしとるかの～。｣
祖父は昔を思い出し宇宙(そら)を見上げた。

• << 347 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…… 謎の惑星… 透き通った白い肌に水色のウェーブがかかった腰まである髪、黒い軍服にシルバーのマントを羽織った水星のマーキュリー女将軍。 同じく白い肌に金色のストレートの腰まである髪、黒い軍服にゴールドのマントを羽織ったビーナス女将軍。 更に、茶褐色の肌に短髪の黒髪、黒い軍服に白いマントを羽織ったアース将軍が、太陽系総将軍サンのもとに集結していた。 ｶﾂｺﾂ 　ｶﾂｺﾂ ｢あら…大分人数が減ったわね。｣ 冷たい言葉を発しながらサン総将軍にマーキュリー女将軍が歩み寄る。 ｢ほんと、各惑星責任者の将軍が次々と倒されてるわ。｣ ビーナス女将軍も手を広げ小さく溜め息をついた。 ｢よさないか！今、火星のマース将軍が木星付近にコスモ・ワープした相手の艦隊を捜索中だ！｣ アース将軍は二人を制した。 ｻﾞﾝ ｢確かに、お前等の言う通りだ。｣ サン総将軍はそう言うとスクリーンを観た。 ｢これから、全艦隊を集結させ、完成した機械惑星ファルシオンへと移動。そして、乗り込んで来た相手を迎え撃つ。｣ ｷﾞｭｵ サン総将軍は拳を握り締めた。

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読者の皆さん、こんばんちくわ🍢
ヾ( ´ー｀)
う～ｯ💦四日前から風邪こじらせて➰💀の作者ばい💦
ごふごふっ😷
💈の仕事は何とか根性💪でしよるけど💊に睡眠薬が入っているみたいで頭ぼーっとなっとるよ😪💫
仕事終わって🍺でも呑むか😪💫
みんなも夏風邪には注意してちょ☝😪💫
ごふごふ💦
げふげふ💦
こいで、みんなん所にアル菌👿が飛んで行ったばい😷
(-_☆)ｷﾞﾗﾘ
あっ残暑お見舞い申し上げまする💦
これからも
🚀parallelworld🌏宜しくたのむばい
　　　〆
m⊆(_ _)m⊇
アル🍺

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>> 345 ズゴオォォォォッ ｢うりゃりゃりゃりゃあっ!!｣ ふわふわした頭部から下部まで突き抜ける。激しい閃光が氷に反射し綺麗なﾌﾟﾘｽﾞﾑを映し… ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……

謎の惑星…

透き通った白い肌に水色のウェーブがかかった腰まである髪、黒い軍服にシルバーのマントを羽織った水星のマーキュリー女将軍。
同じく白い肌に金色のストレートの腰まである髪、黒い軍服にゴールドのマントを羽織ったビーナス女将軍。
更に、茶褐色の肌に短髪の黒髪、黒い軍服に白いマントを羽織ったアース将軍が、太陽系総将軍サンのもとに集結していた。

ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
｢あら…大分人数が減ったわね。｣
冷たい言葉を発しながらサン総将軍にマーキュリー女将軍が歩み寄る。

｢ほんと、各惑星責任者の将軍が次々と倒されてるわ。｣
ビーナス女将軍も手を広げ小さく溜め息をついた。

｢よさないか！今、火星のマース将軍が木星付近にコスモ・ワープした相手の艦隊を捜索中だ！｣
アース将軍は二人を制した。

ｻﾞﾝ
｢確かに、お前等の言う通りだ。｣
サン総将軍はそう言うとスクリーンを観た。

｢これから、全艦隊を集結させ、完成した機械惑星ファルシオンへと移動。そして、乗り込んで来た相手を迎え撃つ。｣
ｷﾞｭｵ
サン総将軍は拳を握り締めた。

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>> 347 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………

機械惑星ファルシオン…

月の三分の一程の大きさの小惑星を改造し地表のあらゆる所にメタリックに輝く機械が見え動力はこの小惑星の核を利用して移動可能にしていた。

｢相手艦隊を第三惑星宙域で迎え撃つ！｣
サン総将軍は他の将軍(マーキュリー女将軍･ビーナス女将軍･アース将軍･マース将軍は命令により帰還中)より一際高い壇上へ階段を登って行くと下の広場に整列している十万人の兵士に激を飛ばした。
『おぉおぉぉぉ!!!』
地下広場に揺れる様な兵士の雄叫びが鳴り響く。

その傍らでﾆﾔﾘと笑う男がいた。
そう、左腕が黒光りする機械の腕の元連合軍バジリス将軍…
(ﾌｯ…サン総将軍あんたには悪いが大戦の英雄等と相討ちになり、太陽系軍が衰えた時こそ我がチャンス。ｸｸｸ…そのまま乗っ取り連合軍復活をさせる。だが、その前にセレナ女王から魔法のペンダントの在処を聞き出さなくては…)
黒い十字架が入った真紅のマントを翻すとその場から立ち去った。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴゴゴゴゴ……

色々な思いを乗せゆっくりと機械惑星ファルシオンは宇宙を進んで行く。

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>> 348 戦闘鑑クラーケン医療ルーム…

ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ

何とか衛星からシャドーmkⅢで脱出した祖父は木星宙域で竜人艦隊と戦闘鑑クラーケンに乗る女性等と合流し凍りついた体に液体をかけて溶かし愛娘沙羅と学者二人を透明な生命維持装置のバイオ水溶液の中へ漬け込んだ。

ｺﾞﾌﾞ ｺﾞﾌﾞ ｺﾞﾌﾞｯ

｢沙羅、沙羅…どうか助かってくれ…｣
祖父は祈るような思いで沙羅の顔を覗いた。

｢然し、驚いたな。十年前に行方不明になった沙羅がコールドスリープして生きていたとは…｣
PiPiPi…
竜人は腕を組ながらｼﾞｯと心電図を見つめた。

｢肉体は、その時のままだな。｣
メカニックも変わらぬ白い肌を見て驚く。

ｳｨｰﾝ
ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

｢母さん!!｣
そこへ砕とラリスが駆け込んで来た。
(母さん…母さん…)
生命維持装置の前で砕はひざまずく。
｢うっう…｣
その後は言葉にならず、朧気に覚えている五歳の頃の母の笑った顔や怒った顔を思い出し次々と涙が溢れ出した。

｢良かったね！砕。｣
ラリスも一筋の涙を流すと立ち上がった砕の背中にｿｯと手を寄せた。

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>> 349 ｢ﾊｯ…父さんは！父さん…｣
他の生命維持装置を見て回るが姿は無かった。

｢……。｣
竜人とメカニックはうつむいたまま無言である。

｢爺ちゃん…｣
祖父は小さく左右に首を振った。

｢そんな…｣

｢お前の父さんサムソンは…沙羅をかばって鉄の塊に……
ｳｳｯ…立派な最後じゃったぞ。｣
祖父は砕の両肩をガシッと掴むと小刻みに震えた。
そして、腰袋から形見の小刀を取り出し手のひらに乗せた。
ｷﾞｭｯ
小刀を握り目を瞑ると、小さい頃に父が転んで泣いている自分を肩に座らせ山道を肩車して歩いてくれたの思い出す。

『いいか、砕。男の子が泣くんじゃないぞ。そして、大きくなったら、大切な人を体を張ってでも守れる男になるんだぞ。』
｢うん。｣
砕の頭の中に父の言葉が木霊する。


(父さん…


今だけは約束守れそうにないよ…)

ｷﾞｭｵｯ
拳を握り締め再び涙が溢れ出した。

• << 351 数十分後… ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ 竜人は女性とアルミが居る操縦デッキに戻りメカニックは他の乗組員とエンジンなどの点検をしに行った。祖父は床に胡座をかき酒瓶を抱いたまま愛娘の生命維持装置の前で眠っている。 ｺﾄｯ ｢ねぇ…大丈夫?｣ 医療ルームの椅子に座っている砕の横のテーブルに温かい飲み物を差し出すとラリスは心配そうに顔を覗き込んだ。 ｢あぁっ。｣ 泣きはらした目は赤く充血し腫れぼったくなっていた。 ｢砕のお父様は本当にお母様を愛していたんだね。｣ 砕の横顔を見ていると、いてもたってもいられなくなり後ろからそっと背中を抱き締めた。 ｢……俺も…｣ Pi　Pi　Pi　… 長い沈黙の中、砕がそう言いかけた時、母の心電図に動きがあった。 二人は直ぐ母の生命維持装置に駆け寄る。 ｢あっ!?｣ 思わず砕は叫んだ。ｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞｯ 母沙羅の目が開いたのだ。 ｢爺ちゃん!!起きろ！母さんの目が…。｣ 酔って寝ている祖父を揺すった。 ｢う～ん…なんじゃ…｣ 目をしかめ擦るとゆっくり立ち上がった。

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