こちら続きです(;^ω^) フーリーヘイド
前回のスレ満杯になったらしくこちら続きです。(;^ω^)
小説など書いたことない全くの初心者です(;^ω^)
この物語を読む前に注意してください。
これはあくまで俺が空想した架空の世界です。
現実の世界とは一切関係ありません。
読んでる途中で不快に感じたり、
生活に支障が発生しそうな場合はすぐに読むのをやめてください(;^ω^)
~プロフィール(;^ω^)自己紹介~
ハンドルネーム:saizou_2nd
1980/08/12 生まれ
7年過ごした妻が鬱により2年前他界。
ショックから立ち直れず現在、生活保護中で心療内科に通院中。
何か出来る事は無いかと、頭を使うのはタダなので七転八倒中。
~この作品について(;^ω^)~
俺は赤ん坊の時、どの部屋だったかは定かではないが。
母親が俺のオムツを替えようとしていて、
小便を母親にかけた時、
人を嫌がらせる方法を覚えた。(なぜかおぼえている)
幼稚園卒園の時、問題児だった俺の担当の先生?がなぜか泣いているので、
何で泣いてるのと聞いたら隣のクラスの先生が結婚できなくなったのよと言った。
あの時の怒りは未だに忘れない。
「お前凄い良い女なのに何で結婚出来なくなるんだよ!」
先生の服ガッチリ掴んで叫んだ。
どんなに大暴れしてもあの先生は俺を怒らなかった。
「俺が結婚してやるよ!だから泣くなよ!!」
先生はありがとう、と言って俺を抱きしめた。
この時、俺は悲しみ、愛、怒り、お金では買えないものを、
先生から受け取ったのを覚えている。
小学校1年生の時、空に浮かぶ島があるという話を聞き、
1か月間探したが見つからず、
何でそんな話が出来たんだろうと考え始める。
この物語はその時から現在も進行しているが、
そのたった一つの疑問を追及し続けた愚かな行動の一部だと思って頂きたい。
しつこいようですが、俺は鬱であり自己表現により自分自身の治療も兼ねたこの物語。
文法、ルール、言葉遣い等、高卒以下の知識にて作成のため、
読書家の方、知識のある方には大変読みづらく不快な思いをさせます。
早い話、もう読みたくない!っと思ったら、すぐに読むのをやめてください。
責任を取れません。
無責任にも俺は、ある馬鹿馬鹿しい救いようの無い空想に達し、
これを表現すべきか半年悩みました。
表現したいのだけれど、表現してはいけないのではないか。
今も言葉を選んで慣れないキーボードを叩いてる始末です。
できれば中途半端でやる気をなくして作成をやめてしまえとさえ思っています。
いつまで書き続けるかわかりませんが、
頑張ってみます。
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「あいつらは悪い奴だってのは、
わかるんだけどよ...。
ミイ、伝えれるか?(;^ω^)
無理するなよ?」
「...この、足元の機械は、
全てを知る為に創られた物体だワン。
あまたの犠牲によって。
これを創った者があの赤い中におそらく、
いるワン。」
「...という事は、
俺達のいた産まれ消えゆく世界、
灰色と眩しさの世界にあった様々な、
数えきれない世界、可能性の中から来た者達って訳?(;^ω^)」
「...そう予測するのが最良かと思います。
そして無くなってしまったかもしれないそれらの世界すら、
こうして生き残った悪。
想像を絶する者達という事になります。
私がドネにいつか話した、
可能性の中で犯した罪など、
この集団に比べたなら、
天と海底程の差があるでしょう...。
可能性の球体にすらなかった可能性の悪です。
...それを聞くだけで罪となるでしょう。」
「...なんか、
それも...惨い話だぜ...。
なぁ、機械ちゃん......。」
ビックとクエスもジャンクと一緒に機械を撫でる。
「...そうか。
だからそれを恨む者もこうして来てしまったと言う訳か。
恨むが故に。」
類が友を呼ぶとはよく言ったものだ、
ドネはそう思った。
ビックとクエスが穴を指さして飛び跳ねだした。
皆、穴を再び覗き見る。
赤い集団、一人一人がようやく周りの現象に、
気が付き、
普通ならこの光景が突然見えたのなら、
戸惑い、隣の者と話しそうなものだが、
彼らは最後の欲。
食欲の者は近い者を食べ、
性欲の者は乱れ、
物欲の者は盗み、
力欲の者は殺め、
知欲の者は観察、
探欲の者は進み、
悪欲の者は喜ぶ。
地獄の祭典。
これがふさわしい光景である。
さらに驚いたのが、
灰色の七色の虹。
内側?の一色が漆黒となり消えたように見える。
すると祭典に変化が。
何をどうやって選別されているかは分からないのだが、
乱れ狂う集団の中で苦しみ喘ぐ者が発生。
それも尋常ではない状態で。
「!!!!!...ジャンク...!!!」
叫ぶミイを抱きしめるジャンク、ビック。
「ドネ...!ドネッ!!!
因果応報です!!!!!...助けて.....!!!」
「ミトナ!!もう見るな!!!!!」
そう言いながらミトナを抱きしめるドネ、クエス。
因果応報。
ミトナやミイが見た、得た情報が何だったかは、
知りたくも無いが二人が助けを求める程、
それは壮絶なものなのだろうと私は推測する。
そんな中、発せられた四文字。
因果応報。
これより先は私も見ているこの光景と、
この四文字から得た予想である。
あの虹、七色にはそれぞれ。
何らかの繋がりがあると見る。
一色目、一番内側が漆黒となった瞬間、
もがき苦しむ者が発生。
ただでさえ地平線まで見える漆黒の砂漠の上に、
同時に赤い集団も地平線まで見える数の中、
苦しむ者はあまりの速さ故、
移動している、つまり動きが見えず、
止まっているのだ。
ではなぜ苦しんでいると分かるのか。
地球を想像してほしい。
世界で毎日様々な日常がある中、
たった一人虹の影響を受けたとしよう。
その瞬間、影響の受けたもの近辺の者は、
その者が性欲者であったならば、
その者の半径500キロ周辺の他の存在全てに、
欲をさらした姿が停止して目の前に現れる。
更に距離が延びれば伸びる程、
その停止した者の姿が変わっていく。
順に、欲から疑いへ。
疑いから恐れ。
恐れから確信へ。
確信から狂気へ。
狂気から足掻きへ。
足掻きから諦め。
諦めから絶望。
絶望から無力。
無力から悲願。
悲願から信仰。
たった一色消えた色に関した者は、
一瞬と言う時間ではもう例えられない、
体験を信じられない速度で、
地球上、
いや、
下手をすれば全宇宙なのかもしれない。
選ばれし生き残った悪の中の悪と言っても過言ではない一人が、
神に救いを求める程の時間が経過して、
全存在の前に姿を現すのだ。
速過ぎて止まっているようにしか見えないのだ。
それを全宇宙の存在にアピール。
海を越えるのに船も作ったであろう。
空を飛ぶために何か作ったのだろう。
宇宙船さえ作ったであろう。
その本人が体感している時間はもう終わったのかすら分からない。
第二色目の漆黒開始。
もはや表現できない。
一つできるのは一色目と二色目の者が三色目を待っている姿。
残った者もこうなるとさすがに恐れ始める。
第三色目漆黒開始。
今度は残った者に逃げろ!と言う仕草をする虹の該当者。
残った者が無言で全力疾走を始める。
第四色目漆黒開始。
頭を抱える該当者達。
第五色目漆黒開始。
だんだん静かになっていくと同時に、
叫び声は止まない。
第六色目漆黒開始。
もはやうなだれ絶望の該当者ばかりの中、
生き残りが狂ったように泣き叫ぶ。
地面の砂を食う者、
諦める者、
それぞれである。
第七色目漆黒開始。
数えきれないうなだれた停止該当者。
痛い程の静寂。
虹の消失。
該当者が全て、ヒュウッと真っ白い満月に吸い込まれる。
あっさりと。
何も無かったかのように。
無音。
無風。
無臭。
気が付けば六人が乗っていた機械は無くなり、
漆黒の砂へと変化し、
恨みの炎はすでに消えていた。
砂は音も無く砂漠へと向かう。
六人もそれにつられて砂漠へ。
よく見ると一人、
たった一人砂漠に生き残り、
呆然と失禁、失便、涙、冷や汗を垂れ流し、
あまりの恐怖に狂いかけている悪がいた。
その目の前で一つの恨みの炎が小さく燃えている。
生き残りはもう既にそれを認識できる状態ではなく笑っている。
よく見ると遠くにも似たような存在が何人か見える。
これも私の推測なのだが七色に該当しなかったこの者達は、
全色漆黒に該当し、
もはや先であろう満月にすら行けないのではないか、
と言う私の予想である。
それはこの先のさらなる恐怖から逃れた、
幸運であるのか、
取り残された絶望なのかはまだ分からない。
更に絶望しているのは、
この地獄を救うなどと約束し、
来てしまった六人である事は、
それだけは確かであると、
私はここに記す。
フーリーヘイド 第十三話 ~後の者は先になり、先の者は後になる~
今、六人の目の前に残されたものは、
恨みを終えた漆黒の砂漠、
漆黒の空、
真っ白い満月、
全色漆黒により残された者、
恨み張らせず燃える恨み。
これをどう救えと言うのか。
これすら救えないなら先へなど到底進めない、
そう思う六人の眼前に広がる光景は、
あまりにも無慈悲であった。
「こいつら...。
何とかしてやれねぇのかな。」
砂漠の砂を手に取って眺め、
呟くジャンク。
ビックとクエスも砂を掴んでは見たものの、
サラサラと言う音すら無いのだ。
「何かあるはずだワン。
ここにこうして何も無さそうに見えるけど、
この世界があるという事は、
何か意味があるはずだワン。」
必死に知ろうとしているが、
なかなか掴めないミイ。
「私の情報だと残った存在は、
四体の生命体だった者、
そしてそれを恨む者も四体。
一応私の機能でも対処できる存在ではありそうです。」
早速、情報収集を始めていたミトナ。
「...俺思ったんだよね。
既に俺達が見た時、砂漠あったでしょ?
という事は、
ここでずっと同じ事が繰り返されてたって事だよね?
砂漠になるほどの恨みがこうしてあるんだから。
でももう俺達の世界はもう無いって事は、
今のが最後だったという可能性は無いのかな。」
ドネがもっともらしい事を言うとミトナが、
「ドネの言う通りかも。
...でも、砂漠になる程の恨みが溜まった中で、
残されたものがたった四体...。
...信じられませんが否定は出来ませんね。
先程の虹も私には分析できませんでしたし...。」
「虹に関しては私も知る事は出来なかったワン。
ミトナと同じで四体の生存者、
恨みの四体は知る事が出来るワン。
悪者の面影すら今は無いけど...ワン...。」
「まぁ、何とかなるだろ。(^ω^)
出来る事ないか考えようぜ、なあ!ビック、クエス。(^ω^)」
ぴょんぴょん跳ねる二人。
「わかんねぇぞ?(;^ω^)
もしかしたら砂漠じゃねぇかもよ?(;^ω^)
じつは全部、音かも知れねぇよ?(;^ω^)」
「?(^ω^)?」
ん?と言う顔のミトナ。
「この砂、音しないだろ?
サラサラーって普通音するけど、
なんちゅうんだろ。(;^ω^)
お前らも触ったらわかるぞ?(;^ω^)
なんか説明がつかん。(;^ω^)」
うんうんとうなずくビックとクエス。
「?(;^ω^)?」
ミトナ、ドネ、ミイが砂を掴んでみる。
たしかにザクッ、とかサラサラといった音はまるでしない。
それよりも先に素直に感じ取ったもの、
それは恨み終えた虚しさ、後悔。
驚いたことに砂になってさえも、
生きているのだ。
「こ、これ。(;^ω^)」
「な?(;^ω^)
生きてるような気がしないか?」
ドネに答えるジャンク。
「...知る事が出来ないワン...。
どうして...。」
「わ、私もです...。」
驚くミイとミトナ。
触れて集中しない限り、
それが感じれない程の恨みの果てた思い。
六人はそんな彼らやそれらの上に立っているのだ。
その時更に驚く現象が眼前に。
正気を失った生存者から細い漆黒の糸が黒光りして、
月明かりの中、伸び始めたのだ。
赤子のようにそれを追いかける生存者。
共に移動する恨む者。
糸の先を月が照らす。
そこにはやはり漆黒の砂。
その照らされた部分の前に膝を付き、
照らされた部分の砂を食べ始める生存者。
すると月明りはまた別の場所を照らし、
糸もそちらへ伸びていく。
また移動する両者。
食べる。
移動。
繰り返し。
他の三組も同じである。
「...謝罪だワン...。
あ、謝っているワン...。
そして恨む者が少しずつ....。
ほんの少しずつ砂になっている...ワン...。」
ミイとミトナが感じたであろう結果に、
絶句する四人。
謝罪、になるのであろうか。
たしかに恨みの炎は砂に変わっているのだから、
納得しているという事なのだろう。
月はおそらくアトナによるもの。
アトナが来る前は一体どんな状態だったのだろう。
考えたくない事である。
これでもマシになったという事なのだろうか。
そしてあの細い糸は、
ジャンクとミイとビックとクエス。
ミトナとドネを結ぶ繋がりによく似ている。
今はもうほぼ白くなり、
気持ち太くなった繋がり。
果たして同じものなのか。
それを知る術は無く、
ただ黙々と四組の存在が繰り返す行動は、
絵にすら描きたくない代物である。
「どうする?(;^ω^)
とりあえず俺達は無事だぜ?(;^ω^)」
「そ、そうだね。(;^ω^)
...。
とりあえず座る?(;^ω^)」
「(;^ω^)(;^ω^)(;^ω^)(;^ω^)」
さんせーい...と言った感じの残り四人。
「わるいな。(^ω^)
ちょっとお尻乗っけさせてもらうよ。(^ω^)
六人ほど。(^ω^)」
一応ジャンクが砂に話しかけ、
皆、座る。
痛い程の静けさ。
何も音がしない。
よくよく耳を澄まし、
集中すると、
虚しさと後悔。
それだけが感じ取れる。
月が四か所を照らし、
共に移動する生存者、恨む者。
重労働を課せられた囚人の様である。
何をしてきたかすらもう本人は分からず、
砂を食い続ける。
食う本人、食われる砂、恨みの炎から感じるのは共通して、
謝罪の二文字。
「天国はどうなったんだろうか。」
そんな光景を眺めながらつぶやくドネ。
「天国は遥か先なんじゃねぇか?(;^ω^)
爺さん...じゃなかった石像も言ってたじゃねぇか。
それっぽい事。(;^ω^)
想像を絶する世界の先じゃよ~みたいな。(;^ω^)」
「ああ(;^ω^)そういやそうだったね。
言ってた言ってた。(;^ω^)
あれほんとにミトナさんだったのかな...。(;^ω^)」
「似てたじゃねぇか。(^ω^)
俺とミイはすぐピンと来たぜ?な?(^ω^)」
「ワン!
すぐわかったワン!
知り合いっぽいなって感じワン!(^ω^)
?
あ!ビックとクエスもそうだって!ワン!」
ジャンクとミイの間で腕を組む二人。
笑う六人。
「私はドネにあの時、
真っ白いさらに遠くへ繋がる糸を見た。
あれはもしかしたら...。」
ミトナは心の中でミイにも知られない様に思った。
覚えているであろうか。
ミトナとドネがスパゲティーを食べた時の事を。
あの時確かにミトナは灰色の繋がり先がドネで、
ドネから白い細い糸がどこかへ繋がっているのを、
見たのである。
あれは今考えるとアトナと繋がっていたのかもと思う、
ミトナであった。
六人が囲んで座る中、
黒い人影が突然姿を現すまでは、
笑っていた。
「!!!」
本能で飛び退く六人。
それは黒いローブを着た、
フードを深く被り、
顔は真っ黒で見えず、
体は大きいが、
腰が曲がり、
人間の老人の様な印象を持つ存在。
黙って一点を見つめている。
六人には我関せずと言った様子である。
ミトナが今までに見た事の無い、
険しい顔で、
いつか見せてくれたンジマオオォォン!と言う音と共に、
出現した球体。
それが突如現れた者に右拳を向け、
左手でそれを支える。
球体が変形し、
丁度、選挙の人が付けているタスキのような形となって、
ミトナを包む。
「鼓膜破れるかもしれませんが我慢してください!」
険しい顔のまま皆に叫ぶミトナ。
ミトナの行動は間違いではない。
ここはアトナの手の届く場所と同時に、
{彼}の手の届く場所でもあるのだ。
見るからにアトナの一部の正反対。
{彼}の一部である可能性は大である。
それが今こうして目の前で起きているのだ。
ミトナの攻撃準備の形態は当然と言えば当然なのだが、
「失明も覚悟してください!!」
タスキからガンッ!シィィン!オオォォム...と言う音が、
繰り返され始める。
ジャンク、ミイ、ビックは既に移動回避準備OK。
ミトナにクエスが触れ、
後はドネなのだが、
「ミトナッ!!!!!!!!」
と、ミトナの拳の前に両手を広げ、
立ち塞がるドネ。
「!!!なっ(;・ω・)ドネ!!!
早くこっちへ.....。」
「攻撃するなああああぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」
ミトナの言葉を遮るように、
今まで見た事の無い激怒のドネの怒号。
気が付くと卵は消えており、
ドネも元通りになっている。
「ミトナ..!(;・ω・)
どうしたんだよ..!?
おいってよ!」
ジャンクの声ももうミトナには届いていない。
ドネの怒った顔を初めて見たからであるが、
理由はそれだけではないだろう。
「...よかった...。
...ミトナ、ごめんね。(;^ω^)
大声出して...。」
いつもの笑顔に戻るドネ。
ミトナに背を向けて突如現れた者の方へ向かう。
「ど...ドネッ!
危ないです!
危険です!」
「ドネッ!
ワンッ!!!」
ミトナとミイの忠告の叫びは、
ドネには届かず、
そのまま現れた者に触れる。
緊張の静寂。
触れられても動かない、
現れた者。
突然ジャンクがまさかと言う表情で、
ドネと同じく触れてしまう。
二人を見守るミイ、ミトナ、ビック、クエス。
すると涙しながら、
二人とも笑い出したのである。
まるでやっぱりと言う顔でお互いを見ながら。
「ミトナ、おめぇ!
ドネに感謝するんだな!
ミイ、ビック、クエス!
皆、こいつに触れて見ろよ!!
ええ!?
懐かしいって言ったらおかしいけどよっ!」
ミイ、ビック、クエスがジャンクに従い触れ、
やはり嬉しそうな、懐かしさのあまり涙している。
「...ミトナ?」
へたり込むミトナにしゃがんで顔を覗くドネ。
「...ドネ...凄い...。
...怖かったの...。
私、びっくりして......。
...凄く怖い顔してた...。
...ごめんなさい...。
守ろうとしたの...大好きだから。
ただそれだけなの...。
ごめんなさい...。」
泣いてしまったミトナの手を握って、
「俺もごめん...。
...ごめんね...。
止めるのに必死で...。
ミトナが攻撃してたらもっと泣いてたと思うし。
そんな思いさせたくなくて...。
ごめんなさい。」
黙って泣いたまま頷くミトナ。
反省しながらミトナを立たせるドネ。
二人で微動だにしない、
現れた者に触れた。
驚いた事に、
現れた者はよくよく見ると砂であり、
触れて感じた虚しさと後悔ではあったがそれは、
知っている者であった。
ジャンクに繋がっていた友達らだったのだ。
無意識に集まって来たのだろう。
それがたまたまそのような形になったのか、
あるいは{彼}の仕業により、
ミトナに攻撃させるためだったのかは定かではない。
「...!
ドネ!
これは...!」
驚くミトナの反応は当たり前である。
同時にそれらを攻撃したとしても、
砂の彼らは痛くも痒くも無いであろうが、
仲間であったであろう者を攻撃した事実は、
ミトナを苦しめたはずなのである。
「だから...。
必死だったんだよ...。
本当にごめんね...。」
「ミイッ!!!
ちっきしょう!こいつら死んだのかと!
思っちまったじゃねぇかよっ!!!!
後悔と虚しさと俺に気づいてねぇのが残念だけどよ!
俺は嬉しいぞっ!!!!」
「ワワワン....!!!
よ、良かったワン....!!!!
ビック...クエス...。
良かったワン...!!!」
ビックとクエスも泣いているようだ。
~ はい!(;^ω^)すいません! ~
~ 絶対にやめません!!! ~
~ 最近この時獄篇、書き始めてですね(;^ω^) ~
~ やはり地獄と向き合うっていうのは ~
~ 病んでいる俺にとってはきついっすね(;^ω^) ~
~ 想像以上に(;^ω^) ~
~ これからペースちょっと遅くなったり ~
~ 早くなったりするかもしれませんが(;^ω^) ~
~ コツコツとゆっくり書いて行きたいと思っとります ~
~ はぁ~...しんどい...(;^ω^)... ~
~ もう少しお時間頂きます(;^ω^)> ~
~ 読んでくれた皆様、全部読んでくれた皆様 ~
~ ウォッチリスト登録、付箋、共感くれた皆様 ~
~ 今後ともよろしくお願いいたしますと同時に ~
~ 本当にありがとうございます!(;^ω^) ~
漆黒の空。
星などは無く、
アトナであろう満月一つ。
その下で照らされながらも、
恨みの炎が監視して、
黒い糸を狂いながらも辿り、
移動するスポットライトの黒光りする、
漆黒の砂を食い続ける生存者。
音などは一切なく、
聞こえてもいないのだろう。
ただここに一つだけ聞こえるものがあった。
ジャンク、ミイ、ミトナ、ドネ、ビックとクエス。
六人が泣きながら触れている、
ローブを羽織った老人の様な砂の群れ。
そこに集まるは恨み晴らしたが故に、
恨みにかられたが故に、
ここへ来てしまった虚しさ、後悔、達成感、終点という玉座。
もはや六人が思う、知っている者ではないかもしれないが、
こうして再び彼らを感じられるだけでも、
六人にとっては嬉しいのだ。
その姿が腐りかけた林檎であっても。
愛おしいのである。
これも罠なのかもしれない。
アトナによるものかもしれない。
それとも無意識に六人を認識し、
集まって来たのかもしれない。
今はそんな押し問答はどこかへ飛んでいき、
只々、良かった。
その一言に尽きるのだ。
安堵と言う自己満足だとしても、
その一言に尽きるのだ。
おそらくこの恐ろしい絵は、
売れないであろう、決して。
でも誰が何と言おうと、
私には眩しい程の希望の絵であると、
ここに記す。
「うぅ...ちきしょう!!\(^ω^)/
グス!!
これも{彼}による攻撃なのかってんだっ!!!!
嬉しいことしてくれるじゃねぇか!!
こいつらが消えていなくなるよりもよぉ!!
よっぽどマシだってんだ!!!!\(:ω;)/」
号泣のジャンク。
当然である。
あの激痛や欲情、裏切り、絶望の嵐の中、
原型を無くした末に、
産まれた友情。
楽しく笑いあった友。
皆、平等に仲良くなれた奇跡。
「\(:ω;)/ \(:ω;)/ \(:ω;)/」
ミイ、ビックとクエスもそれは同じである。
灰色側ではなかったにしても、
結局はジャンクと出会うまでは、
灰色側もそうではない側もヘチマも無いのだ。
ただ、役目を全うしていた彼らは、
残酷な程に素直に行動していた。
愛を知ったが故に、
その得たものは良いものばかりではないのだ。
それをジャンクを中心に分かち合った友らが、
腐りかけながらも今、
目の前にいるのだ。
嬉しいはずであると願う。
「ミトナ...。
大丈夫。
もう大丈夫だよ?
ね?」
彼らに触れながら片腕で、
罪悪感で一杯のミトナを抱き寄せる。
「う゛ああぁぁっ!!
わ、わだし...!!
私!
ま゛だお゛んなじごどじようどしでだあぁぁ!!!!
ひとづに゛!!!!
ひとづに゛っで!!!!
.....う!!!!!
ドネェェッ!!!!!
ドネエエエェェ!!!!!!」
狂ったようにドネの胸で泣き叫ぶミトナ。
これも当然である。
どちらも当然であるのだ。
球体による可能性の世界でのあの体験。
重要情報であると自分を戒めるが故に残したであろう、
あの残酷な記憶。
皆誰しも可能なのだ。
たった一つの嫌な思いから生まれ出た闇は、
時として全てを飲み込みかねない力を発揮する。
それを現に仮想だったとはいえ、
実行した者、ミトナ。
更にそれを忘れさせ、
愛と言う繋がり故に出会ってしまい、
もう狂おしい程に愛おしいくなってしまったが故に、
ドネを。
ともである皆を守るのも当然なのだ。
そして、
それが結果として、
ドネの直感により救われ、
大切なものすら傷つけかねなかった、
また残酷な、
回避された可能性。
ミトナが号泣など甘い程、
心を痛めるのは当たり前なのだ。
先程、
私が記した、
これは眩しい希望の絵であると断言した理由は、
このためである。
不老不死、地獄へと進む、空想の世界、
否定、肯定に変わりはない現実。
恵まれていようが、
恵まれていまいが、
こうして誰もが欲する不老不死を手にする六人を、
うらやむ者がいるだろうかと同時に、
こうなりたいかと言われたならば、
それは絶対に無理なのである。
やって見ても似たようなことで終わるのだ。
だから私達は、
ごく稀に、
理由なく他人が変だと思うのに、
感動したり、
笑ったり、
怒ったり、
思いやるのではないか。
そんな大げさな事さえ思えてしまうのだ。
この六人を見ていると。
進め。
とんでもない約束をした者達よ。
もがけ。
情けなく泣けばいいのだ。
足掻け。
間違いなど星の数ほどある、止まるな。
転がれ。
たとえ倒れる事になろうとも。
行け。
勇者達よ。
集まった砂の群れを囲んで座る六人。
込み上げる涙が収まった頃、
「ここの世界全部友達に出来ねぇかな?(;^ω^)」
と、とんでもない事を言い出すジャンク。
「方法が思いつかないワン。(;^ω^)
不可能ではないかも...ワン...。」
「......。
あの!
私だけさっき見えたのですが...。」
ミイの言葉に、
何か決心したようにようやく落ち着いたミトナが答えた。
「先程、私は攻撃態勢を取りました...。
ドネが止めてくれたので助かりましたが......。
その時見えたんです。
ドネが今まで見た事ない、
黒い顔に蛍のような小さい一つ目。
その背後の頭上には眩しい程輝く、
卵に見えたのですが。
ドネは気が付きましたか?」
「えっ!!?(;・ω・)
俺!?」
「ハイ。(;^ω^)
凄く怖かったけど、
どこか優しいと言うか、
もう...。
エヘヘノヘ。\(^ω^)/」
「いやいやいや!(;・ω・)
そこ抱きつかないのっ!
ミトナ!(;・ω・)
俺がそんなふうに見えて!
なおかつ頭上にタマゴ!?(;・ω・)」
「そうです!エヘヘ!\(^ω^)/
もうそれは真剣でしたのです!!
私が大事なのですね!?ネッ!!?\(^ω^)/
エヘヘヘヘヘヘヘヘッ!!!\(^ω^)/」 ←やめられないとまらないである
「わかった!(;・ω・)
わかったから話聞いてんぷら!!!(;・ω・) ←まんざらでもない
結局それがミトナを止めたって事だね!?」
「そうですよ!?\(^ω^)/
悪いですか!?\(^ω^)/
可愛いですね?\(^ω^)/
私の事......。\(^ω^)/
可愛いちゃんと思った訳ですねっ!?\(^ω^)/=\(^ω^)/」←嬉しくて残像発生
「残像になる程、騒がないのっ!!!(;^ω^)
ねっ!?わかる!?(;^ω^)
わかってるの!?ん!?
ハイ、分かった人ー!!!(;^ω^)/」
「(^ω^)」 ←そしてこの顔である
「てえぇあげねえぇのかよおおおぉぉぉいっ!!!!_(:3\)_」
「(^ω^)(^ω^)(^ω^)(^ω^)」 ←また新婚さん始まったと思う四人
「しかもね!\(^ω^)/
ドネ!聞いて!\(^ω^)/
あのね!\(^ω^)/
繋がりが変形して卵になってたんだよ!?\(^ω^)/」
「(;^ω^)(;^ω^)(;^ω^)(;^ω^)!!!!」
これには驚いた四人。
「なるほど...。
これはミトナと俺が繋がっている{これ}が、
変色して太くなっていたのと関係があるかも...。(;・ω・)」
「それじゃあれかい?(;^ω^)
俺達もそうなるかもしれねぇって事かい...?(;^ω^)
...って事だよな?(;^ω^)...。」
「...そうだワン...(;・ω・)...。
でも私達の繋がりは細いままで、
白くはなっていますが...。
ん?
どうしたワン?
ビック、クエス。」
ビックとクエスが飛び跳ねながら、
一生懸命、ミイに説明している。
「!!なるほどワン!!\(^ω^)/
ジャンク!!\(^ω^)/
私に怒るワン!\(^ω^)/」 ←先程からちょっとミトナが羨ましかった
「ええぇぇぇえっ!?(;^ω^)
...まぁ、やるだけやってみるか!!\(^ω^)/
いくぞ!!!!!(・ω・)
お前ら泣いても知らねぇからなっ!!!(・ω・)
言ってごらん!!!
泣いてもお前ら知らねぇかもなっ!!!(・ω・)
喋ってごらん!!!
知らねぇからなお前ら泣いてもっ!!!(・ω・)
食べてごらん!!!
お前ら知らねぇからなあげいもっ!!!(・ω・)=3 ←吹き出してしまった
アランゴラン!!!」
「(;・ω・)(・ω・;)(・ω・;)」
アランゴランは調子に乗ったね、と思うミイ、ビックとクエス。
「いくぞっおいっ!!!!!(・ω・)
俺の怒りちゃんマーク見せてやっるっ!!!!(・ω・)」
「\(・ω・)/=3 ブッ!」
「(;・ω・)(・ω・;)(・ω・;)」
あれ!?屁ぇこいただけじゃね!?、と思う三人。
「\(・ω・)~ 彡 ~(・ω・)/
マッシュマ~ロちゃん?♪
マッシュマ~ロちゃん?♪
マッシュポ~テトォ~はひっとちぃ~がいっ?♪」
「! (;・ω・)(・ω・;)(・ω・;) !」
あっぶねぇ!いきなり笑わそうとするもんなぁ~...!と、
ちょっとあまりのくだらなさに興味を持つ三人。
しかもなんで日本舞踊っぽいんだろとも思っている。
「わらえよっ!!!!!(・ω・)」
「...おおぉ~...(;・ω・)(・ω・;)(・ω・;)」
たしかに怒ったわ、と思う三人。
「(*'ω'*) デンキノタベカタオシエテクダサイッ!」
「(・ω・)(・ω・)(・ω・)」
「\(・ω・)~ 彡 ~(・ω・)/
マッシュマ~ロちゃん?♪
マッシュマ~ロちゃん?♪
マッシュポ~テトォ~はひっとちぃ~がいっ?♪」
「(;・ω・)=3 (;・ω・)=3 (;・ω・)=3 ブフゥ~ッ!!!!!」
三人、KO。
「ジャンクずるいワン!!!!(;・ω・)
日本舞踊に逃げた感があるワン!(;・ω・)
最後の連撃!!!(;・ω・)」
(;・ω・)(;・ω・)そうだ!そうだ!とビックとクエス。
「うるっさいのっ!!!!!(;・ω・)
なんかこう...やっちゃったの!!!!(;・ω・)
わかるでしょ!この切なさ!!!(;・ω・)
んんっ!!!?」
地獄でこんな事を出来るのはジャンクだけであろうと、
私は思うだけで記さない。
彼らはそうやって笑い、
楽しんでいるのだが、
まだ気が付いていなかったのだ。
砂となった群れからも、
ミイやビックとクエスからも、
白く繋がった細く、
今はもう気が付かない程に細くなり、
ジャンクに集まって手前で変形し、
それはもう繋がっているのだろうかと言う程に細く、
それはどんどんと頭上真上、
漆黒の空へと延びて、
形を成していたのだ。
ツバメの様に体はそのまま小さく、
羽はこれで斬れぬものは無いと思える程の、
ジャベリンと言うべきか、
曲がった刃の様な大きな羽。
見方によると蝶に見えるかもしれない、
その眩しい羽ばたく存在は、
何故か、
微笑んでいるように見えた。
下で騒いでいる六人を眺めながら。
恐ろしい笑みでは絶対なく、
心から素直に喜び、
笑っていると分かるのだ。
しかしジャンクの顔は変わっていないので、
どうしたものかとも思うのだが、
今はとりあえず、
この六人に二つ、
卵と鳥が味方になったと確信して良いのではないかと、
私は思う。
これは私の気のせいかもしれないが、
鳥は何故か、
デネポラとブレオの世界の、
センコウドリに似ている気がする。
ミイの{伝える}事すら凍っているのか、
六人との間の情報は断たれた。
アトナの言葉に従う方法を各自探す。
ミトナは全機能が、
と言うより、
機能を動かしているであろう信号さえ、
凍っている。
ジャンクはふざけて踊っていたため、
右腕がドネに近い。
動かそうとするが、
目すら動かない。
五感すら遮断、凍結。
ミイは伝えるのが無理なら、
丁度幸運にも視界に{彼}と、
それを包んでいるのか、
アトナらしき光が見える。
{知る}事に、
生き残った事を願ったうえでの必須行動。
ビックとクエスは{従う}がもう既に、
皆、止まっているため遮断。
移動できるかどうかは望みが薄いが、
{彼}の言葉から予想するに、
決してこれから良い事が起こるとは思えないため、
いざとなったら二人合わせて移動し、
身代わりになる覚悟。
ドネだけが違った。
安心しているのだ。
{彼}が自分に何かしようとしていると、
感じる訳でもなく、
分かるらしい。
それがいけなかったのは先に言っておく。
私のこの場の役目は。
今見ているであろう存在に、
伝え、見せ、感じさせる事であると、
勝手に思っている。
まず{彼}のいきなりの登場。
普通はである。
普通はあの手この手で彼ら六人を苦しめ、
六人は見事それを切り抜け、
最後は{彼}を何らかの方法で救い、
ハッピーエンドになるのがオチである。
...。
だが。
私は思わないし、
現実。
そんな巨大な力を持ったもの。
つまり{彼}の様な存在という言葉すら、
危うい{彼}。
苦しみをアトナにとりあえず見せたいような言葉。
そう予想されるような言葉。
憎たらしい言葉。
何でそうしてしまうのかと思える言葉。
色々、先ほどの言葉から解釈は別れるであろう。
私の解釈は。
光よりも光を見たである。
もう言葉なんぞ何も役に立たないのだ。
{彼}の言葉の語尾がおかしくなった理由は、
もう、
もう言いたくない。
これだけは言える。
{彼}をどうにかする{何か}がいる。
伝える努力だ。
伝える努力を今見せないでいつ見せるのか!
書く。
書くのだ、私よ。
五人の姿は変わりがない。
変化はない。
アトナは止めようとしている。
{彼}を、
では無い。
ドネだけが、
光まばゆい卵に包まれて、
中で叫んでいる。
内側から卵を叩いている。
口、目、耳、尻の穴、鼻の穴、尿道、毛穴。
穴と言う穴から血を吹き出しながら。
それでもアトナ同様止めようとしている。
「アーソン、アーソン、アーソン」
{彼}の様子がおかしい。
アーソン、という言葉を繰り返し、
地面に手を付きうなだれた姿勢のまま、
今初めて思えたが、
{彼}は漆黒なのだと分かった姿のまま、
動かない。
まるで操られている様に。
その{彼}の目の前で必死に守ろうとしているような、
光?のようなアトナが止めて!と叫んでいる。
問題はそのアトナとドネが止めようとしている者。
漆黒の炎を思わせる揺らめきが、
ドネに似たような姿をかたどり、
顔?には蛍の様な一つの目の様な明かり。
ミトナが見たものに似ている。
ここまでは確かに似ている。
これからが違い過ぎる。
私は先ほど普通はと言う話をした。
一般のごく普通の物語の流れ。
実際、
そんなすごい力を持ったものが、
ハラハラドキドキと言った場面を作り、
最後には倒される、救われるなど。
無いのだ。
あるなら弱肉強食などという言葉は存在しないだろうし、
ごく稀にそのような流れも五万とあったのだろう。
私が今から表現するものはもうしたくないのだ。
なぜならそんなものどうでも良くなるからだ。
ルールを、決まりを、努力を、熱意を、涙を、
色んなもの全て、捻じ曲げるからだ。
いっその事、
{彼}がしようとしたように、
手下なり配下なりまどろっこしい事などせず、
ターゲットを苦しめ葬って頂きたいとすら、
{彼}にこれから起こる気が狂った表現に、
思う訳であり、
私なりの表現したくない抵抗をこうして、
愚かにも書き綴って、
断頭の時間をひきのばしている、
だけの話を今しているのだ!
...。
なぜさっさと六人を始末しなかったのかとさえ!
思える程なのだ!!
...。
意味が分からないが、
書くしかないのだ。
記す事が私であり、
私が記すと決めたのだ。
記す。
それはもう{怒り}。
それのみ。
それだけ。
これは私の憶測であるが、
{彼}はドネの大切なもの、
ミトナを苦しめようとしたのだろう。
それに単純にドネが怒りを覚えたのだろう。
ただそれだけなのだ、おそらく。
だが実際は、
卵がドネを包み、
{怒り}なるものがアトナの静止に立ち止まり、
アーソン、と言い続ける{彼}に何かしようとしているのは、
憶測ではなく見えている事?なのかどうか怪しい。
と言うのは。
光景?といえば光景なのだ。
見えているのだから。
私は狂った訳ではなさそうだが、
そう願いたい。
そう思えてしまうのだ。
砂や月や漆黒の空なぞとっくのとうに無く。
記憶、全部の記憶、現象、全て。
同時に見えている光景、
奥行きすら見えないので実際に見たものはまず、
吐くであろう。
飲食店の光景、工事現場、研究室、母親と子が歩いてたり、
大きい生物が横切って何か食べたり、
乗り物?が遠くへ行ってしまったり、
もう滅茶苦茶なのだ。
音は無い、恐ろしい程に。
そして何故か皆、早送りの様なスピードの動画の様な、
速度。
見た事がない説明不可能なものの方が多い気がする。
そんな空間の中で先程の現象は起きている。
砂粒に新幹線を入れたような、
時間なんてものがどこかへ消し飛んだ空間。
アトナが強制的にどこか一部{彼}にくっつきながらも、
{怒り}がアトナを{彼}から剥がす。
{怒り}が{彼}に触れた瞬間、
「あれ?
見てる?
アトナ!
ちぎれたよ?
ほら!
あの娘の足!!!
あはは!
泣いてるよ!!」
実際にはミトナは無事である。
{彼}は{怒り}に触れられたままで、
一人で喋っているのだと思った次の瞬間、
「千」
{怒り}がポツリとドネの声で言った。
「アトナ!!!!!
どこなの!!!!??
ここにいるみんなは違うよ!?
ちぎっても何しても笑ってるんだもん!!!!!!
ねぇ!!!!!!!!」
泣き始める{彼}
「載」
{怒り}はどうやら数の桁を言っている様だ。
{彼}はもう動かないし何も言わない。
「彼が決心して決めた選択肢を、
君の前でしてしまった上に、
君の大事なものに手を出そうとした選択肢は、
どんな代償を払っても変えられない。
同時に君が彼にしている選択肢も変えられない...。
繰り返すと言う怒りの選択肢は...。」
アトナが泣きながらまだ必死に{怒り}を止めようとしながら、
言う。
私は以前、
こう書いた。
漆黒の砂漠に来た六人が見た、
灰色の虹により、
速過ぎる時間を該当者は経験したと。
それですら時間など疑わしいこの世界で、
計算して編み出された数値が出たとしても、
当の本人達はもうアトナであったろう月に吸い込まれたのだ。
もうこれ以上の苦しみは無いとさえ思えていたあの現象は、
たった今挫かれ、粉々になり、
無残にもその破片に覆いかぶさった。
四次元、五次元、五億次元であろうがなかろうが、
今こうして起こりうる全てであろう現象が見える中、
それすらもう既に桁違いで嘘だと言って、
逃げるしかない道しかないと言うのに、
{怒り}は{彼}強いているのだ。
{彼}がしようとした事を。
何回も。
何回も。
自分で凍り付かせたので、
誰も動かず、
千、と言った時の{彼}の言葉から察するに、
アトナですら返事はしないのだろう。
もうどこがスタートでゴールなのか。
100m走を一人でスタートし、
ゴールするとまたスタート地点。
それをまず千回しているのだ。
載などもう地獄など通り越し、
地獄の長ですら逃げ出すであろう数。
人間で例えるなら三千回あたりで死に、
死体は朽ちてバラバラ、粉になり風化、
世界は周り続けている間、
スタートとゴールはカウントされていない。
やがて地球も朽ちて爆発なり何なりし、
バラバラに。
飛んで行った破片は色んな可能性があるだろう。
だが、
同じではないが似たような現象が同じ場所に、
同じスタートラインに立ったとするならば、
そこで初めてカウントが始まるのだ。
もう頭がおかしいとしか思えないこの現象。
こうして表現できている事にすら感謝する事態。
唯一の救いは{彼}不死であり、
不死ゆえに、
自分の選んだ選択肢を実行し続けなくてはいけない事を、
無条件で{怒り}は強いているのだ。
アトナと話せるなどの意識や感情がある中でである。
{彼}と言えども、
あまりに酷く見え、
かわいそうと思えてしまう、
残虐をアトナに見せ続けたであろう{彼}。
まさか{怒り}という存在にここで打ちのめされるなど、
いや、
打ちのめし過ぎである。
夢にも思わなかったはず。
だが起きているのだこうして現に。
自業自得、因果応報。
そう表現してしまえば終わる話なのだが、
それらの言葉はもう既に万あたりで過ぎているだろう。
億、超、この辺になるともう動いていなく、
神にすら祈ったのではないだろうかとさえ思う。
もう何回ミトナの足をもいだり、
ちぎったであろう。
想像がつかないのだ。
噓八百なのだ。
納得がいかないのだ。
あまりにも遠すぎるゴール。
初めて希望を抱いたかもしれない。
初めて心から後悔もしたであろう。
初めて自分を弄んだかもしれない。
初めて謝ったかもしれないだろう。
永遠の100m走。
死がどれほど恋しかった事か。
バラバラになり、
風化出来る事がどんなに羨ましかった事か。
それがたった一言で。
載、のたった一言で他の者達には終わってしまったのだ。
一瞬で。
馬鹿馬鹿しいにも程がある。
表現の自由にも程があるではないか。
ドーバー海峡を先程言った回数泳ぎ切った者は、
何を思うだろうか。
もう既に表彰などどうでも良くなり、
泳ぐ事しか頭にないであろう。
表彰台でもまだ泳いでいるだろう。
言葉などもう届かないだろう。
それだけの回数を泳いだのだから。
表彰式すら怪しいものだ。
誰ももういないかもしれない。
そんな馬鹿げた現象を{彼}にぶつけられると言う、
表現をした私を少しでも罵倒し、
{彼}への手向けとしたいと、
無力な自分に情けなく願い、
記さざるを得ない。
ジャンク達の繋がりが形を成して鳥になり、
ミトナとドネを繋ぎ、
ドネを閉じ込めている卵を、
鳥が触れている。
と言うよりも羽で卵をくすぐっているように見える。
何となく卵が震えたように見えたその瞬間であった。
卵の中で大出血を起こし、
もう真っ赤になっていた卵から、
卵内部に皮膚、肉を脱ぎ捨て、
ほぼ内臓と僅かな筋肉のみの姿で真っ赤な蒸気をあげ、
無理矢理出て来たと思われるドネであろう存在。
{怒り}がドネに気が付いて{彼}に強いるのを止めた。
{怒り}は何故か嬉しそうにドネに子供の様に歩み寄ったが、
ドネがほぼ頭蓋骨の顔を{怒り}の目の前に近付け、
表情など分からないはずのドネの頭蓋骨は、
鼻の先の{怒り}の恐ろしさなど更に小さく見えたと思ったその時。
以下、ドネであろう者の怒号!!!!!!!
「俺にも同じ事すれっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
{怒り}が恐怖で震えている。
ドネであろう者の怒号、叫びにより凍り付く{怒り}
やっとの思いで震えながら{怒り}が首を横に振ろうとした瞬間。
以下、再び怒号。
「今更嫌だってぇのか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
何故、{怒り}がドネに怯えているのか。
何故、ドネはこんなにも怒っているのか。
これは私が勝手に思い、
おそらくそうであろうと言う憶測になるのだが、
ドネはまずミトナと繋がり、
二人の間で繋がりは成長したのか、
進化したのか、
ミイやビックとクエスの様に学んだかは定かではないし、
そんなもの確かめる方法なぞ無い。
とにかく形を成し、
ドネからはミトナを止める怒りを用いた静止、
ミトナからは見た事が無いドネの怒りの姿、
この二つを知ったのではないか?と言う事なのだ。
そして二人から同時にお互いを守りたいという行動、
相手を傷つけても守ると言う行動も同時に知り、
ドネを卵に収め、
ミトナも守り、
{彼}に自分なりの攻撃をした。
まるで二人から生まれた赤子の様に。
では、今までの大切な事は学ばなかったのか。
それは私にも分からないが結果はこの有様。
{怒り}は漆黒の炎の体を出来るだけドネから遠ざけ、
へたり込んで震えて動けず、
炎なのだが失禁、失便をして泣いているように見えるのだ。
産まれて初めて知るその恐怖は、
凄いものであったに違いない。
声が出ないのか、
ボッボッ!っと炎が口のあたりから情けなく噴き出るばかり。
そしてなおかつ恐怖のあまりドネから目を背ける事が出来ない。
ドネが怒ったのはミトナと自分の繋がりが、
救うべくして目指していた{彼}に、
自分たち二人が生み出したであろう{怒り}が、
救うどころか再起不能にしてしまった可能性と、
それを止めてあげられなかった自分に悔しく、
ミトナに申し訳なく、
同時に{怒り}にも申し訳なかったうえでの、
どうしようもない、
とにかく{怒り}を止めると言う野生の本能。
それがドネをこうして動かしたと私は見る。
ドネが急に(;^ω^)=3と言ういつもの優しい顔?になり、
{怒り}ほぼ骨のまま強く抱きしめ言った。
「俺が悪かった。
怒鳴ってごめんな?。」
{怒り}は驚いて一瞬泣き?止んで、
安心したかのようにまた泣き始めた。
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