フーリーヘイド ~読む前の注意書きと自己紹介~
小説など書いたことない全くの初心者です(;^ω^)
この物語を読む前に注意してください。
これはあくまで俺が空想した架空の世界です。
現実の世界とは一切関係ありません。
読んでる途中で不快に感じたり、
生活に支障が発生しそうな場合はすぐに読むのをやめてください(;^ω^)
~プロフィール(;^ω^)自己紹介~
ハンドルネーム:saizou_2nd
1980/08/12 生まれ
7年過ごした妻が鬱により2年前他界。
ショックから立ち直れず現在、生活保護中で心療内科に通院中。
何か出来る事は無いかと、頭を使うのはタダなので七転八倒中。
~この作品について(;^ω^)~
俺は赤ん坊の時、どの部屋だったかは定かではないが。
母親が俺のオムツを替えようとしていて、
小便を母親にかけた時、
人を嫌がらせる方法を覚えた。(なぜかおぼえている)
幼稚園卒園の時、問題児だった俺の担当の先生?がなぜか泣いているので、
何で泣いてるのと聞いたら隣のクラスの先生が結婚できなくなったのよと言った。
あの時の怒りは未だに忘れない。
「お前凄い良い女なのに何で結婚出来なくなるんだよ!」
先生の服ガッチリ掴んで叫んだ。
どんなに大暴れしてもあの先生は俺を怒らなかった。
「俺が結婚してやるよ!だから泣くなよ!!」
先生はありがとう、と言って俺を抱きしめた。
この時、俺は悲しみ、愛、怒り、お金では買えないものを、
先生から受け取ったのを覚えている。
小学校1年生の時、空に浮かぶ島があるという話を聞き、
1か月間探したが見つからず、
何でそんな話が出来たんだろうと考え始める。
この物語はその時から現在も進行しているが、
そのたった一つの疑問を追及し続けた愚かな行動の一部だと思って頂きたい。
しつこいようですが、俺は鬱であり自己表現により自分自身の治療も兼ねたこの物語。
文法、ルール、言葉遣い等、高卒以下の知識にて作成のため、
読書家の方、知識のある方には大変読みづらく不快な思いをさせます。
早い話、もう読みたくない!っと思ったら、すぐに読むのをやめてください。
責任を取れません。
無責任にも俺は、ある馬鹿馬鹿しい救いようの無い空想に達し、
これを表現すべきか半年悩みました。
表現したいのだけれど、表現してはいけないのではないか。
今も言葉を選んで慣れないキーボードを叩いてる始末です。
できれば中途半端でやる気をなくして作成をやめてしまえとさえ思っています。
いつまで書き続けるかわかりませんが、
頑張ってみます。
25/04/03 01:59 追記
2027 4/3 表紙 追加です(;^ω^)
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..........。
っ教えてくれないのかよおぉぉ~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
頭の中で絶叫する爺さん。
「......!!!!!」
ワシが戻って来た時、なんじゃ黒いもんが音楽奏でとったが....。
そう言いかけた時、瞬時に歯茎から血が出るほど食いしばり、
口を閉じて、いっさい音を立てなかった自分を褒めたたえた。
思い出させてはイカン...!
何があったにせよワシは今帰って来た設定で行かなくては....!!!
「....よっこいしょ、っと。
ふうぅ~~~~(^ω^)」
座ってる訳無いんじゃっ!!!!
演技っ!!!!!
必死っ!!!!!!!
叫び続ける爺さんにそろそろ限界が近づき始める。
「...なんかね....悲しいんだ.....。」
~...うん....かなしいね....~
「ホッホッホ(^ω^)
それは大変じゃったの~う(^ω^)
とにかく今は休むんじゃ(^ω^)
かわいい坊やたち(^ω^)」
~「っだれがぼうやたちだっっ!こらあぁぁぁ~~~!!!!!!」~(二人豹変)
「ワ~~ハハハハアァァ~~~!!!!
オヤユビチャ~~~~~~ン!!!!!!!」
これは爺さんが笑っているのではなく、
何か心の何処かでこうなるだろうとわずかに思っていた、
そのごく僅かな恐怖が体現したため、
もう怖すぎてうわぁ~からもうヤダという諦めの、
精神崩壊寸前の叫びであり、
挙句の果てにオヤユビチャンを出してしまったのは、
おそらく爺さん、一生の不覚であろうと思われる。
~「.....。」~
「.....。」
止まる三人。
浸食の動き無し。
「..爺さんのおかげで元に戻れた気がする(;^ω^)」
~俺もだ...(;^ω^)~
「.....。」
失神寸前の爺さん。
「いや、どこから話したら良いのかわからないんだが(;^ω^)」
~まず爺さんカウンセリング言った後からじゃないか?~
「そうだな...(;^ω^)....爺さん?」
~?(;^ω^)?~
「.....。」
死に繋がる事を体感できない空間のため、
失神が出来ず、
信じられないほどの恐怖が今、
爺さんを襲っているため、
話が出来ないのだが、
当然二人はそんな事、わからないので待つ事になった。
~ ここでまたお時間頂きます(;^ω^) ~
~ 毎度ながら本当に、読んで頂き ~
~ ありがとうございます(;^ω^) ~
~ 勝手ながら祝100レス達成(;^ω^) ~
~ まさかこんな長い文章、メチャクチャでも ~
~ 書いたことは生涯ありませんでした(;^ω^) ~
~ 真に読みづらく、誤字、ヘンな文章ばかりではありますが ~
~ 何とか書いて行こうと思っております(;^ω^) ~
~ 本当にありがとうございます(;^ω^) ~
余談 ~最近季節の変わり目なのか(;^ω^)~
~暖かかったり、寒かったり~
~どうか体調崩されない様~
~祈っております(;^ω^)~
~今後、予告になるのですが~
~おおまかにご紹介(;^ω^)~
1~爺さんの驚愕の正体と真実(この辺で読者の皆様に~
~見放されるような気がしております(;^ω^))~
2~悲しいやむを得ない旅立ち(;^ω^)~
3~と、思ったんですがあんまり書くと面白くないので止めました(;^ω^)~
「...それで...何があったんじゃ...?(怒)」
ようやく恐怖から立ち直って機嫌の悪い爺さん。
「...(;^ω^)はい、え~とですね...。」
~...(;^ω^)...お爺さんがカウンセリング行かれた後ですね...。~
何故か恐縮している二人。
それから二人は爺さんにあった出来事を話し始めた。
ジャンクとカメムシはそもそも世界は違えど、
同じ人物、
つまり、浸食の進み具合が異なる、
同一人物であるのではと話し合った事。
カメムシがまだ、自分が表現した事に迷いが合った事実。
カワイ子ちゃんがこちらに来ている謎について。
頭上から黒い物体が降りてきて、
怒り、笑い、恐怖、悲しみを、
嫌というほど浴びせられた現象。
爺さんに覚えている現象を二人は説明した。
「まずはまだお前さん達はここへ来たばかりじゃから、
以前居た世界のルールというか、
自分たちで作った決まり事が、
まだ抜けきっておらんのじゃろう。
水に中で生きてた命に突然、
地面の上で住んでごらんなさいって言ってるようなもんじゃて。
慣れるのには時間がかかるのは当然じゃ。
いくらワシがこの空間の説明、
今置かれている現状を説明したとて、
はいそうですかなんて事にはなりえまい。
そんな中カメムシが悩んでいた表現をジャンクが少なからず、
取り除いたのは愛じゃよ。
これは凄い事じゃ。
この短期間で異常な空間の中それが出来た事は奇跡といっても過言ではない。
愛するという事が耳から伝達し、
お前さん方の中で色々、様々な現象が発生し、
早い話、愛するって何だろう集会が瞬間的ではあるが、
体内で発生するわけじゃ。
最終的には恥ずかしい事なんじゃないか?、
欲しがったり、他のものと混ぜて見よう等、
凄い話し合った結果、
どうするかはワシが与えたお前さん方の自由に委ねられる訳じゃ。
しかし悲しい事にその自由が今や、
浸食も関係している可能性がある事も否定できない有様。
いつの間にか一つになりたい兵器の記憶は恐ろしく素直に、
お前さん方の自由を捻じ曲げているやもしれんという事。
さらに恐ろしいが区別が出来ない現状。
兵器の記憶をワシらが判断できない事。
そんな長々と説明されても、
現象は広がるばかり。
ちょうどよいから宇宙の話をしようかの(^ω^)」
「...(;^ω^)...」
~...(;^ω^)...~
「...どうしたんじゃ...(;^ω^)」
「...いや、爺さんたまに急に凄い事平然と言うから、
ついて行けないというか(;^ω^)...。」
~...宇宙の謎を簡単に今喋ろうとしてるし(;^ω^)...~
「これからそれどころではなくなる事をお前さん方は、
嘘であろうが妄想であろうが、
カメムシが悩んだ恐怖にしろ、
こうして兵器は動いてしまったんじゃ。
へぇ~、みたいな感じで飲み物でも啜りながら、
黙って聞いておれば良いんじゃ、今はな。」
~「....(;^ω^)ハイ....」~(二人同時)
「ジャンクは宇宙って何じゃいって思うじゃろ?」
「ああ、それ凄い気になってたんだよ。」
~え!?(;^ω^)~
「え!?(;^ω^)」
「そうなんじゃ(^ω^)
カメムシは知っておるがの。」
「マルシーノンだ(;^ω^)」
~ああ(;^ω^)マルシーノン状態だ~
「ヴォエ~~~~~じゃろ?」
~「(;^ω^)」~
「話し戻そう、
さあこれからどんどんイカれた世界へどんどん突き進むから、
カメムシの表現を見てる存在は減る一方じゃて(^ω^)
好き勝手言って決め付けられる訳じゃからな。」
~それは仕方ないよ爺さん~
~最初から覚悟していた事だ~
「そうじゃな。
宇宙はまず兵器の記憶が作った現象とワシは睨んでおる。
そもそもカメムシには信じられんじゃろうが、
ジャンクの世界には宇宙が無い、
さらに言えば愛の世界に近いんじゃ、
似ておる。
カメムシの世界で説明するなら、
宇宙が無くなると想像つかんじゃろ?
どんな世界か。
ワシはカメムシの世界よく知らんが、
吸収してないからの。
おそらく丸になって宇宙に浮いとるんじゃろ。
住んでる所が。
その丸が沢山宇宙にある状態、
何か聞いた事あると思わんか?
ボールの中の状態、ワシの一粒一粒が散らばってるのとよく似とるじゃろ。
あくまで似てて、同じではないんじゃが、
浸食の結果、宇宙という存在、
そして丸が沢山、
ではジャンクの世界に宇宙が無いのは何故かと言うと、
宇宙が無いから丸がくっついて世界が大き過ぎるんじゃ。
いきなりそんな事言われても想像つかんじゃろうが、
水の中によいしょーって飛び込んだりするじゃろ?
あの水が全部ボールだと考えたらいいかもしれん。
まあ、水もボールなんじゃがな(;^ω^)
ボールが狭いぐらいくっつきあってる世界がジャンクの世界なんじゃな。
ジャンクが不老不死で世界を探索し終える頃には、
もう宇宙が存在してるじゃろう。
浸食のせいでな。
じゃから太陽の近くなんて暑すぎて近づけん。
溶けてドロドロじゃろう。
そこはそこでまた命あったりするんじゃが。
もう付き合ってられません状態じゃろ?
滅茶苦茶な適当な話聞かされてるようなもんじゃ。
では逆にまた自分勝手な都合の良い事には変わりないが、
お前さん方の世界を知らない存在が居たとして、
お互いに自分の世界を説明しあったとしよう。
ただ単純に素直に信じられんじゃろ?
まずは。
ワシとて同じこと。
愛の世界を説明したところで、
はぁ~、そうなんですねぇ~ってなるじゃろ。
もっと恐ろしくわかりやすく言うと、
ジャンクの中には一つの世界があるじゃろう。
筋肉やら、脳やら、砕けばどんどん出て来る存在がひしめき合う集合体。
そこへ隣にくっついてカメムシが参上。
ほかにも似たような存在がどんどんくっついてきて寿司詰め状態。
そんな中自由に動き回る兵器の記憶。
浸食が始まり一人、二人と、隙間が出来ていく。
それが宇宙だと思っておるんじゃ。」
「ダメだよ爺さん。
久しぶりに勉強してる気分だよ(;^ω^)。
ついて行けないよ。」
~仮にそうだとしても(;^ω^)~
~謎は深まるばかり(;^ω^)~
~次々に聞きたいことが出て来る~
「当たり前じゃ。
お前さん方がこれはダメ、これは良い、これは謎だ、
腹が立つ、気持ちが良い、悲しい事だ、美味しい、
数えきれない事を言葉という自分たちで決めた存在で、
それぞれの存在を決めているじゃろう。
ワシから見ると、
まあ、他にも同じことを思う存在はあるじゃろうが、
何でそうしたんじゃろうと思ってしまう訳じゃよ。
そもそも、美味しいものが美味しいという、
お前さん方が決めた言葉で決めていることは、
本当に美味しいのかという事じゃ。
分かりずらいじゃろうがそれは他から見ると、
移動かもしれん。
光の伝達やもしれん。
そんな事言うともう数とか言葉なんてものは、
役割が限られてくるじゃろう。
表現しきれん。
かと言ってこのワシが作った世界は、
ワシの兵器の記憶を救うという、
存在を変える、最終的には兵器の記憶を否定、
兵器の記憶は自分の存在をただひたすら肯定、
お互いのくっついた中での現象は、
申し訳ないが今のところ止められる事が出来ないでいる。
愛の世界も同じ事じゃ。
ワシの知らないであろう存在は現にあったのじゃから、
ワシも、愛の世界もまたボールの中の一部なのか、
想像を絶する世界である事は間違いない。
おそらくワシが思うに神に近づく、神になるなんて、
そんな世界はまだまだ遠すぎる世界じゃよ。
それこそ存在理由、本当の真実なんて見たところで、
ワシらには、何の事やらわからんじゃろうし、
分かったところでワシらは失うじゃろう、全てを。
その全てという言葉の意味すら失うじゃろう。
結果、何が言いたいかと言うとじゃな、
自由なんじゃよとりあえず今は。
ワシのせいで(;^ω^)
浸食されながらも、
さらにワシらは不老不死、時間が存在しないときておる。
地獄のほうがまだ楽しい気分じゃよ。
願い通り、二人は見事ここへ来てしまったのは残念賞じゃがな(;^ω^)
ワシは助かったがの(;^ω^)
かと言って色んな現象に巻き込まれつつ、
失いながら似たような現象を繰り返し、
一つになる方が幸せなのか。
もうきりがない(;^ω^)
それでも目の前にある出来る事を、
滅茶苦茶になりながらも流れ続ける中で、
出来る事を、自由を実行する、
行動するしかない。
しかないは違うな。
自由をするんじゃ(^ω^)」
~「......。」~
「....(;^ω^)」
黙る三人。
「言ってる事は何となくわかった様な気がするんだが(;^ω^)...。」
~...ほんと、はぁ~、そうですかぁ~ってならざるを得ない(;^ω^)...~
「はい!とりあえず本日はここまでじゃっ!(;^ω^)
ここで何と二人にビックニュースじゃよっ!」
「突然なんだ!?(;^ω^)」
~...頼むからまた変な現象だけはやめてくれよ(;^ω^)...~
「安心せい!お知らせを言うだけじゃ!
ワシが今まで触れるなぁっ!て口酸っぱくなって、
乾いてヒリヒリするぐらい言ってきたじゃろ!?」
「...う、うん....(;^ω^)...。(何か腹立つジャンク)」
「最終的には触れる事が目的なんじゃよぉ~!!\(^ω^)/」
~「(;^ω^)...?」~
「\(;^ω^)/....おお、良かった。
ジャンク怒り狂って殴りかかって来るかもと恐れておったんじゃが...。
今はまだ触れてはならんぞっ!?(;^ω^)
これから理由を話す。(;^ω^)」
「もう頭グシャグシャで起こる気にもならないよ、爺さん。(;^ω^)」
~右に同じ...。(;^ω^)~
「少し休んだ方が良いかの(;^ω^)
丁度よい、ワシのお気に入り、
黒い物体を用いてミステリアスレーシングショーを一緒に見るかの。」
~「(・ω・)」~(二人激怒)
この後しばらく、
爺さんが二人から、
言葉という鉄拳制裁を食らったのは言うまでもない。
~ ここでまたお時間頂きます(;^ω^) ~
~ まずは!今ミクルのトップページと! ~
~ HIT数見てびっくりしたのですが!(;^ω^) ~
~ 祝!1000HIT達成!!(;^ω^) ~
~ おまけに何故か知らないが注目スレ1位に!(;^ω^) ~
~ 本当に、本当に!感謝!感激です!(;^ω^) ~
~ ありがとうございます!(;^ω^) ~
~ 誰も読まないだろうなぁ~...(;^ω^)から始まったこの ~
~ フーリーヘイドですが、元々はフリヘイドだったんですね(;^ω^) ~
~ フリヘイドでググったら何かフリヘイドって町がどっかにあるらしいので ~
~ フーリーヘイドになった次第です(;^ω^) ~
~ まだ独身でスマホがガラケーだった時代(;^ω^) ~
~ あの小さな画面でカクカク動くオンラインRPGを ~
~ フリヘイドって名前でやっていた頃から ~
~ ここまでの妄想はまだなかったのですが ~
~ 題名はこれだと決めておりました(;^ω^) ~
~ 確かまだJーPHONEとかが主流の頃ですね(;^ω^) ~
~ 高い所の上ると電波が良くなるという ~
~ 今では考えられない時代(;^ω^) ~
~ その前はポケベルですもんね(;^ω^)電話ボックス渋滞... ~
~ 同じゲームやってた方がもし読んでたら ~
~ フリだ!フリヘイドだぁ!って気が付く人も ~
~ いるかもしれません(;^ω^) ~
~ 最後自分の持ち物全部ほかのプレイヤーにバラまいて辞めたんですけどね(;^ω^) ~
~ 最近はサイゾウって名前で色んなゲームやってたんですが(;^ω^) ~
~ 嫁が他界してからは全て辞めました(;^ω^)今は ~
~ よく嫁から後ろから、ほら!後ろからゾンビ来てるって!!って ~
~ 言われたもんです(;^ω^) ~
~ と言う訳でこんなバカなオッサン妄想ストーリーに ~
~ 興味を示してくれた皆様方、深く、本当に ~
~ ありがとうございます(;^ω^) ~
余談 ~ ベンジャミンのガソリンを飲む行為は絶対に真似しないでね(;^ω^) ~
~ もしくは真似しても責任取れませんし(;^ω^) ~
~ おそらく胃に穴あきます(;^ω^) ~
~ クレイジーデビルであるベンジャミンだからこそ ~
~ 刺激に飢えまくっているベンジャミンだからこそ ~
~ 出来る事なのです(;^ω^) ~
~ ちなみに俺はお酒飲めません(;^ω^) ~
フーリーヘイド 第四話 ~爺さんの正体、そして旅立ち~
とある世界の片隅、
砂漠が広がる猛暑の中、
大きな運河沿いにポランタという大きな都市があった。
「デネポラ!レミオンドは今年も石像大会に挑戦するのかい!?」
都市の中でも貧しい人々が暮らすピラと呼ばれる地区の、
共同で使う水場で老人の女性が二人話していた。
洗濯、飲み水、体を洗う、何でもありの貧民街、
デネポラと呼ばれた女性は老人という割には元気が良く、
言い過ぎかもしれないがそこらの子供よりも元気が良く、
声もデカい。
「あんたに関係あんのかい!?ハハハ!!!
ウチの馬鹿は死ぬまでやるさね!!!
そんなことあの人に言った日には、
そんな無駄口叩く暇あったらおでこにチュッてするぞ!って、
あの臭い口で言われるのがオチさ!!!!」
水場でみんな笑いながらそれぞれ作業する。
そのうち流れというか洗い物、水汲み、それぞれ仕事をする、
水場で楽し気な歌をみんなで歌い出す。
歌に合わせて仕事をするような感じである。
デネポラの夫、ブレオは石を自在に削り、
思い通りの形に仕上げる石材職人というべきか、
石と一緒に生きてきたと言っても過言ではない男。
二人の間には子供がおらず、
結婚当初は今のデネポラからは想像もつかないほど、
気が弱く、子供も産まないで気が狂ってるなど、
周りから散々虐められてきたのだ。
勿論、落ち込んで家に帰るとブレオはカンッ、カンッ、と石を削る、
まるで歌の様な、音楽の様な音が狭い家に響く。
「...ただいま。」
「ああ、お帰りデネ。」
カンッ、カンッ!
どこかから大きな罵声が聞こえてくる。
「金にもならねぇへったくそな石像!!!
静かにしねぇなら叩き壊すぞ!!!!
大馬鹿野郎!!!!!」
「ブレオ...!....汗」
「ああ、デネすまんな。
心配するな、
ちょっと待っててくれ。」
いつもは怒鳴り込まれる前に静かに石を削るのをやめて、
二人寝るのだが、
今夜は止めないのである。
カンッ、カンッ!
どこかでバタン!とドアを叩き開ける音と共に、
あんた!やめなって!!という女性の叫び声、
砂だらけの道を走ってこちらに向かって来る音。
やがてバタン!と乱暴にドアを蹴り開け、
鬼の様な怒りの表情で大柄の男とが入って来た。
近くに住むブレオと同じ仕事をしている男、ガンマである。
「うるさくて寝られねぇって何回言えば気が済むんだ!!!
みんな呼び集めて叩き殺すぞ!!!!」
「すまんね、ガンマ。
悪かった。
気を付けるよ、本当にすまない。」
ひたすら謝るブレオだがガンマの怒りは収まらず。
ここでガンマはふざけやがって!と言って唾を吐いて帰るなり、
ブレオの創作中の石像を叩き割るなり、
色んな選択肢があったにもかかわらず、
何故か次の行動を取ったのである。
デネポラに近づいて行き表情が怒りから欲情へと変化。
この時のデネポラの恐怖、
想像がつく、わかるという存在は大半は嘘である。
本当に。
本当にデネポラの恐怖、気持ちが分かってしまうなら、
ここで読むのを止めるからであり、
この文章がもし本であったなら火に投げ捨てるからである。
ガンマは気が付くと目の前がぼやけて、
ブレオの家の外に倒れていると気が付くのに、
しばらく時間がかかった。
「....な....えっ...?」
訳が分からない状態の中、
深夜の夜空ばかり見える中で。
今まで、
おそらくガンマが生きてきた生涯で見た事が無いであろう、
迷いが一つない透き通った、
純粋で、決意がそれこそ大岩、
いや、山のように果てしなく大きく決まった目。
それがいつも謝ってばかりでヘラヘラと笑っていたブレオの目が
倒れているガンマを上からのぞき込んでいるのだと気が付くのには、
言葉が出ない程に時間がややしばらくかかった。
「て...てめぇ!!...」
ようやくそう言いながら少し動いたガンマだったが、
次のブレオの言葉で凍りつく事になる。
少し首をかしげて疑問に思いながらゆっくりとブレオは、
「そんな暇あるのか?」
と言ったのである。
「ど....どういう意味だ!!」
いつの間にか後ずさりしているガンマ。
「いつも謝って、時には金も渡した。
怒鳴り込んでくるのは普通だよ、うるさいんだから。
何考えてその行動に出たが知らんが、
お前、俺の一番大事な存在に何しようとしたか、
知りたくもないが、
腹決めて、決意してその行動に出たんだろ?
俺の前で。
こうなれば決まりも何もない、
俺も決意するさ。」
「お...俺に手ぇ出したらどうな.....。」
貧民街のため、しかもこの当時は秩序なんてものは無く、
そんな中、リーダーシップを取っていたガンマ。
無法者の酷い有様の中で、
負けなんて味わった事の無い、
命を殺めた事さえあったガンマがまるで蛇に睨まれた蛙のように、
何故か動けないのである。
今まで経験した事の無い、どこまで考えて決意しているのだろうという、
底知れない、言葉なんてもはや意味が無い、
それどころかガンマが想像を絶するような、
地獄絵図と言わんばかりの表現しがたい、
訳の分からない、しかし間違いのないブレオの考えが二人の目を通して、
伝わるのである。
「目、そらしてみろよ。
一歩手前だからな。」
冷や汗なのか脂汗なのか区別がつかず、
汗をかいてるなんて事に意識をする余裕すらない。
そんな錯乱状態の中のガンマ。
仲間を呼ぼうなんて事をしたり、
反撃はおろか、
指一つ動かせない、本能である瞬きすら、
呼吸でさえしていのかさえ覚えていない、
殺意なんて甘いものではなく、
もっと何か得体のしれない大きな、
ガンマには考えられない巨大な何かを感じて目を見開いたまま、
許してくれっ!と叫ぼうとした瞬間、
「帰れ。」
といつものブレオの表情に戻って、
いつものブレオの声が聞こえてきたのである。
このあとガンマがどういう有様で帰ったかは定かではないが、
ドアを閉めて既に泣いているデネポラの前に立ち、
見つめ合う二人。
突然ブレオの体全体が小刻みに震えている事に、
涙ぐみながらもありがとうと言おうとしたデネポラが
気が付いて、ブレオの顔を見ると。
「....こ....こ、こわ....こ、こ...」
と言いながら泣きそうになっているのを、
どうしたんだろうと思いながら眺めていると、
突然立膝を付き、座っていたデネポラに、
まるで嫌な事があって泣きながら母親に甘える子供のように、
ブレオが抱きついて叫んだ。
「こわかったよおぉぉぉ~~~~~~!!!!!!!!!」
エーン、エーン、とデネポラのお腹に顔をこすり付けて、
ブルブル震えながら泣きまくるブレオ。
いつの間にか涙も乾き、唖然とするデネポラ。
気が付くとドアがさっき蹴られた事で壊れたのか、
内側にバタン!と倒れたのと同時に、
いつの間にか集まっていた近所の野次馬が二人を大人数で覗いている。
「.....。」
ブレオが泣いている以外、しばらくの沈黙。
「見せもんじゃないんだよっ!!コラァーーーー!!!!!
叩き殺されたいのかいっ!!!!!!」
デネポラが言った言葉とは思えない信じられない大声が、
野次馬達を飛び上がらせ、散らした。
ブレオはデネポラの大声にも関係なく、
抱きつき顔をあげて涙でグシャグシャになりながらデネポラに言った。
「ごめんなしゃい!ごめんなしゃい!!!」
ここはもう言葉なのか、どう表現したら良いのか、
私自身、男であるためその時のデネポラの気持ちは、
デネポラにしか表現できないため、
こう記すしかないのだが、
デネポラは女神の様に微笑んで、
涙ぐみながら、ため息をつき、
ブレオの上半身を頭から抱え込み、
何も言わずに抱きしめたのである。
ブレオは目を矢印マークのようにつぶって再び号泣。
デネポラは涙ぐみながらも、本当に安心して嬉しそうに微笑む。
それを遠くではあったが、
見ていたガンマのその時の表情も、
何と言うか、
それこそ表現できないので、
うなだれて家に向かって歩いて行ったとしか表現できないのである。
その日からというもの、デネポラは一変。
悪口言われようものなら大喧嘩、
ブレオの悪口聞こうものなら大暴れ、
次第に気が付けば、ピラマザー(貧民街の母)と呼ばれるようになっていった。
ガンマはと言うと、
ブレオといつもと変わらず、
話し、虐めるし、夜中相変わらずうるさいぞ!と怒鳴るのも変わらず、
ただここだけであくまで予想で言う事なのだが、
ブレオのたった一言、
一歩手前だ、という言葉と、
あくまでこのピラのリーダーなのだというガンマに対する、
ブレオの情け、花を持たせたと言ったら良いのか、
その信じられなかった恐怖と、
考えられない思いやりに、
ガンマはブレオとこうしようなどと口約束したわけでもなく、
早い話、負けたのだと思われる、
ブレオに。
未体験の恐怖と優しさ、
両方同時に味わったガンマなりの、
ただし決して一歩手前なのだという事を頭に置いたうえでの、
行動なのだと思うところである。
センコウドリ(こちらの世界で言うスズメに近い小さな鳥)が、
ブレオの狭く小さに家に何故か巣をたくさん作ってしまい、
センコウドリの一家だらけになり、
夜中にいつものように、
カンッと石を打とうものなら、
ピッと鳴くので、
カンッ、ピッ、カンッ、ピッ、というリズムの心地よい、
一つの音楽となり、
まるで時を刻む秒針、あるいは悪夢を退ける音色、
それに加えて老人となったガンマが相変わらず、
「センコウドリも加わってさらにうるせぇぞおぉ!」
といった叫び声。
さらには、
「もう一遍、言って見な!腐れジジイ!!」
というデネポラの罵声。
近所もそれが当り前みたいな感じで、
全く気にしないで寝ている始末。
そんな毎日が繰り返される中、
日は一刻一刻と石像大会へと近づいていくのであった。
石像大会、
腕に自信のある者は誰でも参加できるというポランタで年に一度、
開催される石像の美を競う大会。
ポランタだけではなく周辺の小さな町や村からも、
参加は自由。
お祭りみたいなものである。
目的は人それぞれ。
商売、出稼ぎ、純粋に大会への参加、
観光、犯罪の警備(祭りの時だけは貧民街にも警備隊が配置)。
パンラゾ(こちらの世界で言う馬とラクダの中間みたいな動物)による、
ポランタ都市内の道をコースとして行うレース。
レースの日はポランタ都市内の道はレース場となる為、
都民は道の脇以外進入禁止。
貸し切り状態である。
毎年死者が出る程の危険なレースである。
他にもいろいろな大会のある中で、
ブレオが狙うは石像大会、
優勝である。
石像大会初代優勝者、今や伝説の石材職人、
レミオンドの作品、ポランタの女神を超えるべく、
人生を賭けてきた挑戦。
今までこの作品を超えたものはおらず、
優勝者は決まるのだが適当に褒美をもらって終わっている。
毎年そんな繰り返しなので正直レースの方が主流となって、
人気も下火である。
褒美も人気の無いのもお構いなし、
ブレオは毎年出展し続けた。
優勝も何回かしており、
よくガンマと競ったものである。
もうそれがあたりまえな日常の流れになり、
今年を迎え、皆、知り合いも老人となり、
ブレオとデネポラ自身も年を取り、
今年はレミオンドになれるのかい?なんて言われる事も、
普通になった今、
一つだけ違う、
今までにない現象が起こった。
いつしか、隣が空き家となったため、
まだ若かったブレオは勝手に空き家を叩き壊し、
石材作業場にしてしまった。(屋根付き)
石像大会も当時盛んだったため、
近所総出であっという間に完成。
ガンマももちろん手伝った。
皆そこで腕を競い合い、ケンカしたものである。
今となっては物置と化してしまった作業場、
思い出とホコリ、センコウドリの巣にまみれたこの作業場に、
ブレオは取り付かれたかのように引きこもって作品を、
石像を仕上げているのだ。
皆、挑戦は今年が最後なんだろうかなどと、
思わせるような必死なブレオの姿は、
どこか寂しく、どこか誇らしかった。
ガンマはとうに職人を引退し、
夫婦仲良く暮らす日々。
たまに子供たちや孫たちが遊びに来ているようだった。
話は戻って水場の二人の、
デネポラとガンマの妻、
ミーウェの会話に戻る。
「ミー!今年はあの人やるよ!!
レミオンドを超えるよ!私にはわかるっ!!!!!」
「へっ!!!
いつまでもお熱いこって!!!!
あんたはブレオが好きで好きでたまらないんでねぇ!!!
まったくあんたにゃ勝てないよ!!」
「なぁに弱気な事言ってんのさっ!!
ガンマっていうデカブツうまくあつかって一緒にやって来た女が、
そんなんじゃピラの未来は真っ暗だよ!!!」
「元気出る事言ってくれるじゃないか!
ピラマザーのお優しいお言葉、
ありがたく頂きますっ!!」
「ハッ!全く歳は取りたくないもんだねっ!!!
湿っぽくていけないよっ!!!
湿っぽいのは旦那のシャツで十分だってのっ!!!!」
水場で笑いがこだまする。
どこかで聞いた言葉だが女が威勢が良く元気な所は良い国だという、
どこで聞いたか思い出せない言葉がぴったりだと、
私はこの景色を見てそう思う。
洗濯をして瘦せ細った女性、
背中では赤子が泣いていても、
ピラマザーの笑い声を聞くと、
赤子も女性もなぜか笑うのである。
決して楽な生活では無いはずなのに、
皆、必死に、貧しくは無くともそれぞれ一人一人、
歩んでいるこの眩しい世界が、
いつか全てが良かったと思える時、
そんな奇跡があっても良いのではないかと思えるほどに、
ただただ、
眩しいのある。
~ ここでまたお時間頂きます(;^ω^) ~
~ 突然話が一変した事をまずお詫びします(;^ω^) ~
~ 理由があっての変化です(;^ω^) ~
~ 寒いのに年に数回ほどしかストーブを付けないのですが ~
~ 脇汗びっしょりになって来たので ~
~ 今では高価なコーフィーを飲んで休憩します(;^ω^)本当に高い... ~
~ おかげで滅多に飲めません(;^ω^) ~
~ ここまで読んで頂いた読者の方々 ~
~ 本当にありがとうございます(;^ω^) ~
余談 ~間違いだらけの中で訂正(;^ω^)~
~ジャンクの怒る気にもならねぇよっぽいところが~
~起こる気にもならねぇよになってましたーっ(;^ω^)~
~気を付けてはいたのですが大失敗(;^ω^)~
~失礼しました(;^ω^)ごめんなさい~
石像大会前夜。
相変わらず作業場にほぼ飲まず食わずの引きこもり状態であるブレオ。
デネポラは毎日食事を作業場のドアの前にテーブルを置き、
その上に声をかけずにそっと置いていた。
ブレオの邪魔をわずかでもしたくなかったし、
ごくたまに顔を見せに家に帰るブレオの表情が、
長年連れ添ったから分かるであろう、
勝ち誇るのではなく、
冷や汗が出る程に真剣で、
真っすぐな集中力に満ちた眼差しが、
自然とデネポラにそうさせたのだと私は思う。
ポランタを治めていると言っても過言ではない、
ドーグロン一族という、
遥か昔、ポランタをここに創設した家系がポランタの北に住んでおり、
大きく分けると北からお金持ち、
南に行くにつれてだんだん貧しくなり、
最南端がピラという事になる。
ドーグロン一族の中でも、
ポランタの王と呼ばれるに等しい存在、
ドーグラと呼ばれるに等しい地位に今現在立っているのが、
ヴィトナデオというドーグロンの血を引く男である。
この男は今までのドーグラとは変わっており、
大きい屋敷にも住まず、(周りには住んでいる事にしている)
必要以上の事を嫌い、
こそっと南に下っては酒場でバカ騒ぎをして、
下の者に怒られ、
北に連れ戻されるという変な男だったのである。
だから周りの者はヴィトナデオに振り回され、
何をするかわからない不思議なポランタのドーグラ、
困った王様だったのだ。
相変わらず作業場からいつ出て来るかもわからず、
カンッ、ピッ、カンッ、ピッ、という相変わらずの音楽が響く中。
デネポラは女のカンが働いていた。
女のカン。
これは男には絶対不可能と思われる一種の必殺技。
どんな男にも読めないこのカンは千里眼と言っても過言ではない。
たまにええええぇぇぇぇ~~~~~~!って思うほど、
見抜かれるのである。(大げさかもしれないが)
そんなことないよと言われる男性はおそらく、
気が付いていないだけである。
今年の大会が最後になる。
デネポラはそう見抜き、
覚悟していたのだ。
先ほど言った毎日届けていた食事も無くなってはいたし、
たまに帰って来た時も死にそうではなかったので、
好きにさせてはいたものの、
最終的には愛が心配という心を生み出してしまう事も、
また事実。
本当なら今すぐ作業場に飛び込んで行って、
ブレオを思いっきり抱きしめてもう頑張らないでと、
言ってしまいたいデネポラ。
ピラマザーが決して表には出さない葛藤をここに記す。
「心配なんだろ...」
いつの間にか家に入ってきていたガンマ夫妻。
「なんだい、ジジイになってもまだ私を抱きたいのかい。」
驚きを表に出さずガンマに言うデネポラ。
「ペタネ(こちらの世界で言うケーキみたいなお菓子)作ったから、
置いとくよ、デネ。」
「ミー、気を遣わせたね。
ガンマもすまないね。」
デネポラが一変した若かりし頃のあの夜、
ミーウェも実はデネポラ程ではないがおとなしく、
ガンマにも暴力振るわれた事もあったのだが。
この人は今まで乱暴だった夫なのだろうかというくらい、
表現できない様子で家に入って来たガンマを見て驚き、
「...。」
無言で少し震えているのに気が付くミーウェ。
「...どうしたんだい、あんた...。」
ゆっくりではあったが、
説明するガンマ。
全部聞いたミーウェは静かに子供達が完全に寝ているのを確認しに行き、
また静かに戻って来た。
「ちょっとあんた...たてるかい...?」
「?...お...ああ...。」
謝りに行くつもりなんだろうかと思いながら立ち上がるガンマ。
真っすぐ見つめ合う二人。
ッバアアアァァァ~~~~~ンッ!!!!!!!!!!!!!
もの凄い音のビンタがガンマの顔に直撃。
流石のガンマも少しよろめく。
ガンマはミーウェの顔が見れずそのまま横を向いていた。
なぜなら初めて激怒して泣いているからである。
「目ぇ、覚めたかい...。
え?
ブレオに感謝するんだね。
そうでなきゃこんな情けない男、私が殺してるよ。」
そう言ってミーウェは自分の頬を同じぐらい、
もしかしたら骨折するほどにビンタした。
「あたしもね、あんた程じゃないがある程度の修羅場くぐってきてるんだよ。
そりゃお前の思い込みだ何だってのたうつのは好きにしな。
もしあんたブレオ本気にさせてたら、
あんたの血、繋がってる者、関係者、
皆殺しにされてたよ。
当然私らも、子供達も。」
「明日もし私に殴られたなんてよそで一言でも言って、
ブレオの我慢に水差すような事したらこんなんじゃすまないからね。
殺すなんて難しいけど、
殺されてもおかしくないあんたを生かしていつも通りにしてくれた、
決意をデネポラのために捻じ曲げたブレオは、
もっと難しい事をしたんだ。
さっきまでのあんたに同じ事できたかい。
今まで通り、私に、子供に暴力振るうのは構わないよ、好きにしな。
ただブレオの情けを裏切ったり、
私達の子供の前で今みたいな情けないツラ二度と見せるんじゃないよ。」
生まれて初めてガンマがそこで泣いた。
二人そのままお互いに自分が情けなく、
悔しくて泣いた、
あの時の夜は実を言うとこんな事があったのであった。
この事は誰にも言った事が無いし、
デネポラにも、ブレオにも言った事が無い。
しかしながらデネポラ、ブレオには歳をとっても、
どこか頭が上がらないのだ。
「心配いらないよ、いつもの事さ。
ただ今夜はどっかのジジイが叫んでないけどね。」
年を取ったデネポラに言われ、
まいったと頭をかくガンマ。
「何かあったらいつでも言ってね、デネ。」
「あいよ、ありがとうね。」
出ていく二人を見送るデネポラ。
ふと、作業場を見てしまう。
「...ほんとうに、あなたと一緒で良かった.....。」
一瞬ではあったが老婆であるはずのデネポラが深夜の僅かな光の中、
あの夜の若々しい姿に見えたのは気のせいでは無い。
日が昇り始め、薄っすらと辺りが少し明るくなり、
起きるには早すぎる頃、
寝ないで起きていたデネポラの耳に、
やたらと鳴いて騒ぐセンコウドリ達の声が届き、
老婆と思えないほどの速さで作業場へと走った。
急いで胸騒ぎのする自分を必死に抑え、
そっと作業場のドアを開けた。
水平に固定された二輪の荷車の上に、
真っ白い布をかぶせた石像を僅かな光が照らしている中、
古びた椅子にもたれかかって座り、
もの凄い笑顔でデネポラに言った。
「....出来たぞ...!...デネ...!
...ありがとう....!!!」
何も言わずに見た事の無いやり切った、
しかし半分何処かデネポラに気を使った笑顔を
デネポラが抱きしめて泣いた情景はまさに一つの絵画であった。
おそらくその絵画の作品名は、
愛、であると思われる。
「...何か食べれそう?..。」
「...ああ...デネ...食べようかな...。」
静かな作業場に小さな笑い声がして、
センコウドリもいつの間にか鳴き止んでいた。
軽く食事を済ませて二人は、
込み合う前に作業場から石像を運び出し、
まだ寝静まっている街の中を二人で荷車を押しながらゆっくりと、
散歩がてら大会の場所へと向かう。
信じられないと思うかもしれないが、
老人と言ってもこの世界の寿命は50歳程。
石像一つ荷車に乗せたくらいでは問題ないのである。
ましてやこの二人なのだから余計心配ないのだ。
一緒に押してくれなどと言う考えは微塵もない。
とは言うものの、
大会の場所は最南端のピラから最北端のドーグラの屋敷前の広場。
老体には少しきつい距離である。
「デネ、無理するんじゃないぞ。」
「私は大丈夫、ブレオは?」
「俺は今日、良い仕事に見合った結果を、
今日こそは見られると思ってる。
ありがとう、デネ。
とは言っても、
レミオンドを超えようが、
最下位であろうが、
デネは喜ぶんだろ?」
「...エヘヘ、そうだね。」
二人だけの時はピラマザーも変わってしまうようである。
でもどこか心配なのは何故なんだろうと思うデネポラだった。
気が付くと並んで見た事が無いボロボロの服装に、
汚れた帽子、ヨレヨレのカバンを肩からぶら下げた少年が、
石像を目を輝かせて見ながら歩いている事に気が付く。
「あんたピラの子だねぇ。
石像盗むんじゃないよ?
あんたじゃまだ持ち上げられんさね。」
「盗んだりするもんか。
どんなに凄い石像でも、
それは俺のじゃないもん。」
後ろで押しているブレオが笑いだした。
「石像好きなのか?」
「うん。
あ、でも凄い石像の形は、
目で盗む!」
「なんだいそれ、結局盗むんかい。
困った子だよ、
ピラの未来は真っ暗だね!よいしょっ!!」
前方で引っ張っているデネポラが握り手を持ち直す。
「そうじゃないよ!
盗んでそのまま真似したくないんだ。
真似したら俺の作品じゃないもの。」
「おっ!なんだかうれしくなるような事言う子だ!
どれっ、おでこにチュッてしてあげよ。
俺の口は臭いぞぉ~!」
「うぃいやめてよぉ~きもちわるいぃ~!」
三人して笑うなか、
荷車の音が程良い感じで朝の街に響く。
~ 誠に申し訳ない(;^ω^) ~
~ 良い感じで世界に陶酔し浸ってスラスラ行けてたのですが ~
~ コーフィーと一緒に心療内科の薬飲んだため眠気が(;^ω^) ~
~ ちょっと横になります(;^ω^)ごめんなさい ~
~ ここまで読んでくれた皆様方、本当に ~
~ ありがとうございます(;^ω^)zzz.... ~
~ たった今起きました(;^ω^)> ~
~ 薬の効果あってか悪夢にうなされ ~
~ 寝汗たっぷりの起床となりました(;^ω^) ~
~ ビオレ(ボディーソープ)で頭、顔、腕 ~
~ 必要な油まで落としきったさっぱり感の中 ~
~ 再開となります(;^ω^) ~
ポランタのちょうど中心まで来た三人。
少年が一緒に荷車押して良い?と聞いて、
駄目だ、そんな暇あったら自分の服洗ってきな、とデネポラ。
(;^ω^)=3、と溜息交じりの苦笑いのブレオ。
中心は円形の大きな広場になっており、
重たい荷物を背負わせてたパンラゾを休ませ水を飲ませたり、
子供達がそこで遊んだり、
旅人も足を洗って休める、
そんな大きな噴水がさらに広場の真ん中に、
憩いの場、水場としても存在していた。
その真ん中に大きくそびえたつ石像。
本物はドーグラの屋敷前の広場、中心にあるのだが、
それを真似て造られた石像、レミオンド作、
ポランタの女神である。
真っ白いであろう衣を着て、
まるで本当にそよ風が美しく長い髪をなびかせているような中、
顔は空を仰ぎ見て、
両手に持つ水瓶は地に水を注いでいる。
神よ、ここにポランタという水を与えてくださいと、
悲願にさえ見えるその複雑な表情、
姿勢は確かにこれを超えるのは不可能だと、
真似て造られたものにでさえ、
見たものに思わせてしまう力作。
毎年ブレオはここへ来る度に、
ちょうど町の人々も起き始め、
そこらの家からは朝の食事の支度なのか、
煙突から煙が上がり始める中、
ポランタの女神を眺めながら微笑むのだった。
「デネ...(;^ω^)...頼むから毎年ここで、
不機嫌になるの止めてくれないか...。(;^ω^)」
「っえ!?(;^ω^)」
少年の顔をゴシゴシ異常なほど強く水に浸した布で、
拭きまくっているデネポラ。
「いってぇよぉ!マザー!!!」
「ポランタ女神の前だよ!!
顔ぐらい洗わないで何するんだいっ!!」
「(;^ω^)...。」←ブレオ
「ほれっ!!きれいになったこと!!!
なかなか色男じゃないか!えぇっ!?」
拭きすぎて顔が真っ赤っかになっただけである。
笑ってはいるがどこかイライラしている、
デネポラの顔を見た少年は不思議そうな顔をしながらデネポラを見つめ、
「マザーなんで怒ってるの?」
と、素直に聞く。
「怒るのも当り前さね!
あたしの好いた人が女神に惚れちまってるんだっ!!
おまけに相手は女神ときたもんだ!
喧嘩も出来やしないよっ!!!
あたしの男取られたんだ!!
黙ってられるわけないだろうよっ!!!」
でっかいデネポラの怒号が街に響き渡る。
これも毎年恒例なので、ああ石像大会かぁみたいな、
別に驚く事でもないのである。
「......。」
少年はしばらく唖然として、
「アッハハハハハハ!!!!
マザー!男取られてやんのっ!!!」
「(・ω・)(激怒)
...あ、どれ。
頭も洗ってあげようねぇ...。(^ω^)(激怒)」
センコウドリが朝食を探しているのか、
デネポラの罵声で叩き起こされたのか、
晴天の朝日の空の中、
ちらほらと鳴きながら飛び始めている。
力作になるであろう真っ白い布に包まれ、
縄でしっかりと荷車に固定され、
石像と縄の間には傷つけない様、何重にも柔らかい布を挟め、
朝日を眩しい程に浴び始める中、
センコウドリがブレオの石像のてっぺんにチョンととまった。
何故かそのあと6羽ほど飛んできて石像に集まる。
ブレオが静かに!っと言わんばかりの、
口に人差し指を当てたしぐさが、
少年を追いかけまわしてたデネポラ両者の動きを止めた。
センコウドリは糞をするわけでもなく、
何故ブレオの石像に集まったのか、
こんな事は今まで一度も無かったので、
二人とも驚いていた。
少年は白い布がかぶせてるあるのに、
なおかつ隣には女神の像があるというのに、
どちらかではなく、
まるでようやく来てくれたと女神とブレオの石像が、
向き合い語り合って喜んでいるような現象に驚いていた。
センコウドリが女神に向かって来たよ、と話しかけるように鳴いた後、
女神の方へ7羽、全部移動し良かったねぇ、と言わんばかりに鳴いて、
飛び去って行った。
「.........。」
三人とも立ち尽くす。
ブレオが二人の方を向いて言った。
「....こんな事初めてだな...デネ。(;^ω^)」
「...うん!」
二人驚きながら喜び合う中で、
少年はまだ驚いた表情で、
「俺...なんかすごい感動しちゃった....(;^ω^)」
不思議な現象は自分の思い込みなのか、
疑いながらも否定できずにいた。
「名前知らんがお前石像造るって言ったな。」
ブレオが少年に話しかけながら水で顔を洗う。
「う、うん...。」
まだ驚いている少年。
デネポラがお手製の用意してあった毎年恒例の愛の手ぬぐいを、
ブレオはありがとう、と言いながら受け取り顔を拭きながら、
「これから目で盗むな、
受け取れ、
すべてから。
素直に。」
自然と何の思惑もなくブレオの口から出た言葉は、
生涯、忘れる事が出来ない言葉となった瞬間であった事を、
私は此処に記す。
「わかった!」
少年の中に一時ではあったかもしれないが、
もの凄い表現しがたい力がみなぎるのであった。
「さて!いきますか!!」
デネポラが妙に嬉しそうに荷車前方の握り手をゆっくり持ち上げ、
石像も同時に水平となり、
愛の手ぬぐいを首に掛けて後ろから押し始めるブレオ。
これもまた毎年恒例なのである。
「悪いな、ついてくるのは勝手だが、
一緒に押すのは勘弁してくれ。
俺たち二人の楽しみなんだ。」
少年は両手を顔の横で大きく振り、
「いやいやいや、俺!とてもじゃないけど怖くて触れないよ!
さっきの絵の様な景色見せられた後で、
そんな大事なもの傷つけたくないって言うか...。」
ん~!!って頭、両手でグシャグシャにしながら、
「壊すなよっ!石像っ!!」
と叫んだ。
「ほらっ、やっぱり良い男だっ!!!」
デネポラとブレオ二人で大笑い。
それぞれの家庭の朝食の匂いが時々、
三人の鼻をかすめる中、
少しずつ騒がしくなっていく中、
早朝の先ほどの静けさをゆっくりと、
石像と共に荷車が運んでいるようであった。
「いい加減にしてください!
もう閉店です!!」
三人の前方にあった酒場から大きな声が聞こえたのとほぼ同時に、
「わかりましたよぉ~だ!またねぇ~~!!めがみたちぃ~~!!!」
という声と共に酒場の出入り口から叩き出されるように、
地面にうつぶせに倒れ込む男がズサァ~ッと登場。
三人は別に驚く事もなく進み続ける。
正面で酔いつぶれながらも何とかこちらに顔を地面にこすりつけながら、
向けて、三人の方をじっと見ている。
少年が不思議そうに頭をかしげて酔いつぶれた男を見ていた。
「っあっさからいそがしいぃれすねえぇ~~!!
んなにはこんでんのかしらんがぁ~!
てつらいまひょうかあぁあ~!?」
早い話、酔っぱらいながらも手伝うか~い!?と、ろれつの回らない口で、
三人に叫ぶ男。
丁度、男の近くまで来た三人の中で口火を切ったのはデネポラだった。
「何考えてそんな下手くそな芝居してるんだか知らないけどね、
邪魔だからどきな。
気持ちだけもらっておくよ。」
すると男が頭をかきながらまいったな、といった感じでスクッと立ち上がる。
貧民街、ピラで酔っ払いなど嫌なんて甘い程見てきた二人、
なおかつ今も昔ほどではないが犯罪の絶えない場所で生きてきた二人にとっては、
この男が酔いつぶれてるなんてとても思えなかった。
デネポラはさらに酒場の女達が変に静まり返っていることにさえ、
気が付いていたのである。
「お父さん!」
少年がこの男に走って足に抱きついたのは、
二人にとって予想外だったが。
「俺もうこの二人に嘘つくの嫌だ!!
ごめんなさいっ!!」
デネポラが腰を静かに沈め、身構えたその時ブレオが、
「デネ、やめろ。
大丈夫だよ。」
男を見たまま表情を崩さず、そのまま止まるデネポラから、
石像に指一本触れてみなという気迫が周りを容赦なく襲う。
「まずは御無礼を許して頂きたい。
石像には一切触れません。
私の家までご一緒しても構いませんか。(;^ω^)
どうか、お願いします。」
~ ここでまたお時間頂きます(;^ω^) ~
~ ちょっと最近お時間頂きますタイムが ~
~ 間隔短くなってきている事 ~
~ まずは深くお詫びし、反省とします(;^ω^) ~
~ 揚げ玉そばをこしらえてこれより食事といたします ~
~ 最近もう一日一食になりかけております ~
~ (本人はむしろその限界感を楽しんでいる) ~
~ 毎度ながら、ここまで読んで頂いた皆様方 ~
~ 本当に、ありがたくいつも思っております(;^ω^) ~
~ ありがとうございます(;^ω^) ~
~ いやぁ~(;^ω^)> ~
~ 心療内科の薬の力が強いのか ~
~ 揚げ玉そばがお腹にしみたのか ~
~ わかりませんが(おそらく後者(;^ω^)) ~
~ 寝てしまいました、続き書きますー(;^ω^) ~
「僕のお父さん!!
ヘンなドーグラなんだよっ!!えへへ!!」
「いやはや...(;^ω^)>変なのは助かるんだが何とも...。」
まいったなと言った感じの男、
少年は凄い嬉しそうに男に抱きついてる。
それでも警戒を解かないデネポラの前に酒場から一人女が飛び出した。
「やれやれ、記念すべき日に朝からお涙頂戴の寸劇見せられるのかい。」
警戒のまま静かに表情崩さず話すデネポラ。
酒場から出てきた女が何か決意したようにデネポラを睨み返す。
「あたしの男が頭下げてんのに黙って見物してろってのかいっ!!!
ピラマザーだか何だか知らないけどねっ!!
することはきっちりさせてもらうよっ!!!」
地面に震える足を地面に付き、
土下座をしながらもまだ震えている。
「へっ、中央区にもいい女いるじゃないか...。」
広場を超えたここ、中央区は先ほど説明したように、
ピラに比べればだいぶ裕福な区域、
ピラの人間からすると甘いとか、良い暮らしとかなどではなく、
良いカモ、お金にしか見えない程、
速い話、エサにしか見えないのである。
それほどに、ピラは過酷な場所なのである。
「デネ。」
気が付くとデネポラの横にブレオが荷車の握り手を持ちながら、
ハッ、となったデネポラの頬にチュッと口づけをする。
光速と言わんばかりの速さで両手で顔を隠し、
そのまま地面に正座する。
ゆっくり握り手を片手で持ちながら、
荷車を前方に倒し、石像は少し斜めだが、
停止させた。
「(;^ω^)>家の嫁が失礼しました、こちらこそお詫びします。」
女は土下座、少年は驚いている。
しかし演技をしていた男は確実に見逃さなかった。
口づけをした後の、ほんの一瞬の殺気。
体全体の後方の毛穴が前方の毛穴を見捨てても逃げようとするような鳥肌、
この男、何者だと思う前に吹き出る冷や汗。
動けないでいる演技の男を救ったのは少年であった。
「お母さん何してるのっ!
服汚れちゃうよっ!
お父さんもなんか言ってよ!お母さん動かないよっ!!」
「(;^ω^)一緒に行きましょう。
お邪魔でなければ、
石像は嫁と私が二人で押しますので、
少々遅いですが。(;^ω^)」
鼻から安堵の冷たい息を漏らしながら男は、
「申し遅れました、私はヴィトナデオ、
息子のチット、
妻のジュナデです。」
ジュナデを立たせながら苦笑いで、
石像の安否を気にしながら答えるヴィトナデオ。
「(;^ω^)噂には聞いておりましたが...。
本当に変わったお方だ。(;^ω^)」
きらびやかな服に砂が付いてる事すら気づかず、
涙ぐんでいるジュナデ。
「...お嫁さん...お嫁さんて初めて...言われた...。
しかも...チュッって.....。」
うれし涙を流しているであろうデネポラ。
「(;^ω^)」
唖然とする男三人。
「(;^ω^)」
呆然と見物する酒場の人々や野次馬達。
ピラマザー噂より凄い良い人じゃね?、と思う皆であった。
「なんだか今年は色んな事があるね、
大丈夫かい?デネ。」
再び荷車を後方で押しながら前方にいるデネポラに話しかけるブレオ。
気が付けば5人で北に向かい歩いている。
「...大丈夫だよ!!」
前を真っすぐ顔をブレオに見せない様、
握り手をしっかり持って引っ張るデネポラ。
「この二人凄いんだよお父さん!!
俺、感動したんだ!!」
一生懸命何があったのか、
目を輝かせながらヴィトナデオに説明するチット。
ジュナデはデネポラの顔を見ないように並んでうつむき歩いている。
男三人は後方で並んで歩いている。
「いやぁ(;^ω^)おでこにチュッってしなくて良かったですよ~(;^ω^)
私の首、吹っ飛ぶところでした(;^ω^)」
「いえ!(;^ω^)そんなことは決して!
私が勝手にしている事なんです。
北にいればいるほど南が見えなくなるため、
ドーグラに選ばれる前からウロチョロしてるんです。」
「...大変なんですね(;^ω^)...。」
「...大変です...皆...悪い事は悪いんですが何と言ったら良いか...。
魔が差すというべきなんでしょうか。
貧しいも富んでいるも...。
それを探して自分なりに対処しているのですが(;^ω^)...。
...今のところキリがありません...正体が見えないというか...。」
「(;^ω^)...ピラの人間とこうして話すに至ったという事は、
よほど、努力されてこられたんですね。(;^ω^)」
「申し訳ない!
作業場からずっと気付かれないように様子をうかがう真似をしていました。
酒場の一件もどうかお許しを。
私があらかじめ仕組んでいたものです。
息子は予想外でしたが。(;^ω^)」
「?息子さんは一緒に住んでおられんのですか...?(;^ω^)」
チットが二人を割って叫ぶ。
「俺が自分からピラに住むって言ったの!」
「ええええぇぇぇぇ~~~~~~!!!?(;^ω^)」
ヴィトナデオはまいったと苦笑いでチラッとジュナデを見る。
コチラは見ていないが背中が怒っている。
「妻には反対されたんですがね(;^ω^)
私がイタチごっこをするように、
魔が差した悪事が大きくならないうちに収めるという、
続けてきた行動が息子にも影響しましてね。
お父さんを手伝うっ!の一言、言い残してそのままです。(;^ω^)
説得したり、あれだこれだと色々ありましたが、
結果、私も手伝うっ!てなる始末でして(;^ω^)
一家バラバラでたまに一緒に過ごすこともありますが...。
でも、正直助かってはいます(;^ω^)情報が速い...特に妻は...凄いです。」
「お...奥様も...!?(;^ω^)」
さすがのデネポラも普通に戻りジュナデを見て、
「こりゃ驚いたねっ!!!
あんたお姫様みたいなもんじゃないかっ!!!?(;^ω^)
さっきのセリフよく言えたもんだね!!!!(;^ω^)」
「...昨日の晩からいっそ、
逃げ出してしまおうかと思ってました。(;^ω^)
当然眠れず、夫をお二人の前に蹴り出す足でさえ震えてたのに...。」
「それにしては迫真の演技だったねぇっ!!!
えぇっ!?アッハハハハハ!!!
よっぽど旦那を好いてなくちゃ出来ないよアンタッ!!!
あたしゃ子供いないからこれ以上口出せないけどねっ!!
アハハハハハ!!!!」
デネポラの魔法の笑い声がヴィトナデオ夫妻の緊張をほぐし、
ようやく笑顔が見える。
「でた!!!ピラマザーの笑い声!!!」
チットが叫んで、皆、大笑い。
ピラの住民、ましてやピラマザーと並んでドーグラが歩いているその異様な光景は、
荷車が進んでいる道近辺の住民を驚かせていたのは言うまでも無い。
水瓶を持った女が信じられず水瓶を落として割ったり、
酔ってふらついてる男は見ず知らずの家に引っ張り込まれ、
5人が通り過ぎるのを頭を下げて待ったり、
2階から何だろうと遅めの朝食を一家で食べながら、
5人を見て頬張っていた朝食を吹き出す始末。
とにかくただ事ではないのだ。
「(;^ω^)」
断ればよかったかなぁ...と、ちょっと後悔するブレオ。
「こらあぁぁぁ~~~!!!!!!ヴィト様ぁぁ~~~~!!!!」
でっかい声をあげながら北の方から激走してくるピシッとした身なりの爺さん登場。
「(;^ω^)ああぁ...しまった。」
つぶやくヴィトナデオ。
「げんこつじゃすまないよ...(;^ω^)アンタ...」
つぶやくジュナデ。
「おじいちゃん!」
叫ぶチット。
「(;^ω^)」
今度は何だと呆れるデネポラとブレオ。
デネポラの手前でビタッ!!と止まって急停止し、
気が付けば黙って頭を下げ、奇麗にビシッと礼をしている爺さん。
「ヴィトナデオ一家、捕獲のご協力!
ドーグロン一族を代表し、深く感謝いたしますっ!!
ご多忙の中での数えきれないほどのご無礼っ!
何卒!お許しくださいっ!!!」
「は..はぁ...(;^ω^)」
さすがのデネポラも言葉が出ない。
「いえこちらこそ!(;^ω^)
失礼な事は何もありませんでした!
ご同行して頂いた事、深く感謝します!(;^ω^)」
急いで答えるブレオ。
「もったいないお言葉。
ありがたく頂戴します!
...。
では、少々失礼します。」
礼をしたままサササッとヴィトナデオの方へ小走りし、
ヴィトナデオの前で止まる。
何故かヴィトナデオは目をつぶり、歯を食いしばっている。(汗びっしょり)
ッボゴオオオォォォ~~~~~~~~ン!!!!!!!!!!
渾身の鉄拳がヴィトナデオの顔面に直撃。
後方に吹っ飛ぶヴィトナデオ。
「こんの!!!クソガキィィ~~~~~~ッ!!!!!
どれだけ心配したかっ!!!
分かっとるんかぁぁぁ~~~~~っ!!!!!!!」
「てめぇ!!今回はグーで殴ったなぁぁ~~~!!!!
めっちゃくちゃ痛いぞぉ~~~!!!!
ドーグラの顔面、殴るやつどこにいるんだよっ!!!!」
「だまらっしゃいっ!!!!!!!!」
「わぁ....(;^ω^)はじまっちゃった....。」
お互いにぶん殴り合ってる二人を見ながらチットがつぶやく。
「あの....お二人、先行かれてください(;^ω^)
こうなるともう止まりませんので...。(;^ω^)」
「....はぁ....(;^ω^)」
デネポラとブレオは呆れながら荷車を押し始める。
叫びながら大喧嘩する二人の音を背に。
しばらく進んだところで二人は何となく目が合い、
笑いだすのであった。
まもなく北の富んでいる地区へと入る。
目的地の広場もここまで来ればあと少し。
「デネ。大丈夫かい?」
「うん。」
二人のこんなやり取りが繰り返す中、
道両脇に等間隔で警備兵が立っている事に気が付く。
凄い緊張して表情が強張っているが。
「今年は随分、石像大会厳重なんだね。」
「ああ、まるで昔に戻ったようだ。
まばらではあるが、
最近は警備兵一人立ってなかったのに。」
「石像大会、人気あった時は凄かったもんね。
道の両脇には見る人がいっぱい。
レースはあの頃なかったもの。」
「そうだったなぁ。
ガンマがいつだか誰かの石像、川に投げてしまったっけ。」
「フフフッ、そうだ、そうだったよね。
石像にかぶせる布もそれぞれ自分たちで作ってね、
皆、派手な布かぶせて。
ブレオはいつもその中で真っ白い布。
そのことでまたガンマと大喧嘩、フフフッ!」
「そもそもあれはあいつが悪いんだ。
俺達は石で勝負してるのに、
布、派手にして遊ぶんならよそに行けって言ったら、
顔真っ赤にして怒り始めてさぁ。」
「アハハハ!そうだそうだ!!
でもね、あれはガンマなりに、
あんたを思ってし始めた事なんだよ?」
「!?そうなの!?」
「うん!
石像大会どんどん盛り上げれば、
それだけ長く続くでしょ?
ブレオに本当にレミオンドを超えてほしかったんだと思う。」
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